November 08 2011, No.482
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

 ― 第201号 / Grand Re-launch of Open Eye Gallery ―

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish201_photo.html ≫

こんにちは。
先月は2年半ぶりに一時帰国をしました。
今回は直島、北九州、大阪へも足を伸ばし、国内旅行も楽しみました。
リヴァプールに住むイギリス人の友人達と旅をともにしたり、リヴァプールで交
友関係が生まれた日本の友人知人と再会したりして、行く先々で何かしらのリ
ヴァプールのリンクがありました。
そしてあたかも後ろをつけられてるかのように、ビートルズの音楽が至るところ
で聞こえてきました。それだけ人気があってよくかかってるということなんで
しょうけれど、あまりの頻度とタイミングが絶妙で不思議な感じがします。

大阪ではカズさんがわざわざ駆けつけてくれました。
地下鉄のホームで待ち合わせをして、メジャーな観光名所そっちのけでいの一番
に私たちが目指したのは、大阪万博記念公園です。
岡本太郎の「太陽の塔」のスケールに圧倒され、EXPO'70パビリオンのかっこよ
さに魅了されているうちにあっという間に2時間が過ぎてしまいました。
その後、心斎橋へと移動し、右も左もわからない私達をカズさんがスイスイと案
内してくれて、道頓堀や法善寺水かけ地蔵などの名所を楽しく観光することがで
きました。
カズさん、どうもありがとうございました!

♪ ♪ ♪

10月末に冬時間に切り替わり、黄葉の季節も終わりに近づきつつある今年11月
のリヴァプールですが、思ったよりも過ごしやすい日々が続いています。

今回は、11月4日にリヴァプールのウォーターフロントに、オープンした新名所
をお伝えします。
新名所といっても1977年から続く北西イングランドで唯一の写真専門の美術館、
<オープン・アイ・ギャラリー>の移転・再オープンです。

数年前までスリー・グレイシスとフェリー・ターミナルと広場しかなかったピ
ア・ヘッド周辺のウォーターフロントエリア。
リーズ・リヴァプール運河が延長され、クルーズ・ターミナルや<ビートルズ・
ストーリー>別館、<ミュージアム・オブ・リヴァプール>、そして今回<オープ
ン・アイ・ギャラリー>が加わり、見どころも一層充実しつつあります。
またマージー川沿いを歩いてのアルバート・ドックとのアクセスも便利になった
ため、ようやくジグソーパズルの完成が近づいてきた感じがします。

雨の中行われたオープン・アイ・ギャラリーのオープニング・パーティーでは、
新しい場所での門出を祝いたくさんの人々が集まり、とてもハッピーな雰囲気に
包まれていました。
ディレクターのパトリック・ヘンリー率いるオープン・アイ・ギャラリーのチー
ムにより、構想から4年を費やして完成した新スペースは、以前とは打って変
わって天井が高く自然光がたっぷり注ぎ込む理想的な造りになっています。展示
された写真もきっと喜んでいることでしょう。

新装オープン第一弾のメインの展示スペースでは、今年3月に環境写真のコンテ
スト<ピクテ賞>を受賞したばかりのアメリカ人写真家ミッチ・エプスタインの
《アメリカン・パワ》展が開催され、2003年から2009年までのあいだに撮影さ
れた作品の中からピックアップされた8点の作品が展示されています。
2003年に電力会社アメリカン・エレクトリック・パワー社に用地買収されたオ
ハイオ州の小さな町で地元住民が立ち退き拒否をした状況をドキュメンタリー撮
影したことをきっかけに、「パワー(電力)の生産と消費そして政治的な意味で
のパワー(権力)とは何か」という問いかけを検証するため、6年かけて全米
25州を回りこのシリーズを完成させました。

アメリカンドリームという名のもとに消費社会を支えるために、自然や町の中に
シュールなほどに不自然にねじ込まれたインダストリアルな物体と、その中でエ
ネルギー業界に依存せざるを得ず日常生活を営み続ける人々が捉えられています。
アメリカだけに限らず、イギリスや日本にも当てはまり、考えさせられるテーマ
です。

上の階には、アーカイブ・エキシビジョンの展示室が造られ、これまでスペース
の関係で公開されることのなかったオープン・アイ・ギャラリー所蔵の1600点
の写真の中から、セレクトされた作品が今後ここで展示されます。

アーカイブ展の第一弾は、クリス・スティール=パーキンスの《ザ・プレ
ジャー・プリンシプル(快楽原理)》展です。
クリス・スティール=パーキンスは国際的写真家グループ<マグナム・フォト>に
所属し、イギリスを拠点に世界を股にかけ活躍する写真家で、紛争地や社会情勢
を取材するほか、奥様が日本人で日本とも所縁の深く2006年には『Tokyo Love
Hello』という写真集を出版しています。

この展示では、景気が低迷した不安定な80年代のイングランドで、異なる階級
やシチュエーションに置かれた人々の「快楽」をテーマにしたカラー写真のコレ
クションなのですが、その色鮮やかさが逆に空しさや哀愁を引き出しています。

この二つの展示は12月23日まで続きます。

またボックス型に突き出したギャラリーの外壁自体も展示スペースとなっており、
定期的にアーティストによる作品が入れ替わります。
その第一弾はオープン・アイ・ギャラリーの新しい出発を祝したS.マーク・ガ
ブによるダズル迷彩スタイルの《グッド・セーリング》です。
こちらは来年の3月18日まで続きます。

< Open Eye Gallery >
 19 Mann Island
 Liverpool Waterfront
 Liverpool, L3 1BP
 オープン:火曜日‐日曜日午前10:30〜午後5:30まで。月曜閉館。入場無料。
 ウェブサイト: http://www.openeye.org.uk/

♪ ♪ ♪

【今週の告知】
ハロウィーンも終わり、リヴァプールの街にはクリスマスムードが高まりつつあ
ります。

11月9日にはLiverpool ONEでクリスマスライト・スイッチオンが行われます。
オーディション番組<Xファクター>が生んだリヴァプールはアンフィールド出身
女性シンガー、レベッカ・ファーガソンが今年のクリスマスライトを点灯します。
また、シャヴァス・パークにはサンタクロースに会えるサンタのグロット、ス
ケートリンク、フェアグラウンドのほか、ホッキョクグマをテーマにしたポー
ラー・バーも出現しています。
 Liverpool ONE クリスマス・アトラクション:
  http://www.liverpool-one.com/website/christmas-in-the-park.aspx

同じ日に、リヴァプールのシティーセンターでのクリスマス・スイッチオン&
様々なイベントが企画されています。
DIYショップのRapidにもサンタのグロットが設置され、11月22日にはロード・
ストリート、ホワイト・チャペル、チャーチ・ストリートにはクリスマス・マー
ケットもオープンします。
 Liverpool City Central BID クリスマス・バイ・リヴァプール:
  http://www.citycentralbid.com/Events/Christmas_by_Liverpool__.aspx

それではまた!

ミナコ・ジャクソン♪

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish201_photo.html ≫


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