May 23 2006, No.251
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ
             〜 Goldfish Liverpool Update / minako ueda 〜

  ― 第49回 / 「 The Hanover Galleries 復活!」 ― 

みなさん、こんにちは。
今週はぐずついた天気が続いて、Ye Cracke 日和のないローキーな
一週間でした。

まずは今週の水曜日に、2003年に閉鎖となった後、伝説となっていた
The Hanover Galleries が復活しました。
私は今回初めて足を踏み入れましたが、昔来たことがあるような不思
議な感覚がありました。きっと過去に多くのひとたちから、
「とにかく素晴らしいギャラリーで、そのギャラリーにはね、真ん中に螺
旋階段があって。。。」
と繰り返し聞かされていたからでしょうか。

この日は、リヴァプール出身のアーティスト Anthony Brown による、
"100 Heads Thinking As One" というのプロジェクトのプレヴュー会。
これは、Liverpool Culture Company 主催による2007年のリヴァプー
ル市制800年記念のイベントの一環で、2007年1月から一年間をかけ
て、エコー&デイリーポスト本社ビル、ウォーカー美術館、セント・
ジョージズ・ホール、大聖堂、ナショナル・ミュージアム各館などで展示
されることになっています。

Anthony 自身、初めての個展を1991年に The Hanover Galleries で開
催したということもあって特別な思い入れがあり、閉鎖後、廃墟となり
つつあったこの場所を、このプロジェクトのアトリエにすることにしまし
た。
実際の展覧会はまだまだ先ですが、事前に予約をすればアトリエを訪
問することができます。
 Eメール: 100heads@emso.co.uk (Lorraine Brown宛て)

作品は、リヴァプールに深く関わりのある100名のポートレートで、単な
るペインティングではなく、よーく見るとバックグラウンドには、モデルと
なった人の写真や、エコーやデイリーポストなどの新聞の記事がコ
ラージュとなって散りばめられています。
John Lennon 、Brian Epstein 、Howard Kendall 、Kenny Dalglish など
の面々が飾られていました。そして元ラグビー選手で最近、リヴァプー
ル・カルチャー・カンパニーのCOOに就任した Jason Harborow (とっ
てもいい人でした!)、以前ゴールドフィッシュだよりでも登場した
Dean Sullivan (いつ会っても常にいい人です!)、そしてお兄さんの離
婚のニュース騒動直前の Mike McCartney が会場に訪れていて、自
分のポートレートを眺めていました。そのほかどんな面々がキャンバ
スに現れるのかが楽しみですね。

Anthony Brown の作品は、ポートレートのほかに、リヴァプールや
ニューヨークをモチーフとした、ポップな Doodle Series で知られていま
す。一瞬単純そうに見えますが、誰にもマネできるものではないんです
よ。
 Anthony Brown ホームページ: http://www.emso.co.uk 

木曜日は、World Museum Liverpool にて、リヴァプールの Jump Ship
Rat とロンドンの October Gallery が主催、Romunald Hazoume によ
る "ARTicle 14" 展がありました。
World Museum Liverpool といえば、先週、人身事故というショッキング
なニュースがありましたが、その日は何事もなかったように日常に戻っ
ていました。

博物館2階のスペースに、リヴァプールのアート支援団体 Metal
House Liverpool を中心に、ケンジントン、トクステス地域の学校やコ
ミュニティーグループの協力で集められた廃棄物を、アーティストの出
身地であるアフリカ、ベニンのマーケットに仕立てたインスタレーション
と、現地の写真の展示がされています。
タイトルは、多くのアフリカの憲法にあるとされる、暗黙の第14条、「自
分の身は自分で守れ」というもの。
明るくカラフルな作品のようですが、リヴァプールの奴隷貿易の歴史
や、現代の消費社会や、加工貿易に伴う労働者への搾取などディー
プな背景が潜んでいる展覧会です。
この展覧会は、9月3日まで。

 < World Museum Liverpool >
  住所:William Brown Street, Liverpool L3 8EN
  電話: 0151 478 4393
  開館時間:毎日午前10時〜午後5時まで 入場無料
  ホームページ: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/wml  


今週逃した魚をひとつ。土曜日にピアヘッドで、The Zuton's のフリーラ
イブがあって600人が詰め掛けたということを今日新聞で読んでショッ
ク!
London Carriage Works でのうのうとお茶している場合じゃなかったで
す。どうやらボーダフォンの携帯を使っている人たちだけに告知があっ
たようで、行けなくてとっても残念。これからもっとアンテナをはり巡らさ
なきゃです。


「今週のカフェ」は、11号でパフォーマンスでご紹介した(ちょうど一年
前ですね) Static Gallery にできた、Static Coffee Bar 。Berry Street
もしくは Roscoe Street から一本入った Roscoe Lane にあり、赤い扉
が目印です。
このところは、ギャラリーよりも建築関連のモデルを制作、事務所ス
ペースとして使われているようです。
カフェは、ゆっくり静かにモーニングコーヒーとトーストやクロワッサン
などの軽い朝ごはんにいいところです。インターネットのワイヤレスコ
ネクションも可能です。こないだ行ったときは、私の大好きなマーマイト
を切らせていたので、近々ちゃんと入荷したかチェックしに行かねばで
す。

 < Static Coffee Bar >
  住所:23 Roscoe Lane, Liverpool, L1 9JD
  電話:0151 707 1703
  ホームページ:http://www.static-ops.org  


それではまた!

ウエダミナコ


(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish49_photo.htm )


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