July 4 2006, No.257
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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         *** http://scousehouse.net/ ***        


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「アヒルちゃんだより」 / ミナコ・ジャクソン
           〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第53回 / 「 Scouse Spouse (スカウス・スパウス)!」 ― 

♪ All the ducks are swimming the water, lalalala la~la, lalalala la~la ♪

このところ久々に Lemon Jelly のこの曲にはまっていて、ここ数週間
ほど歌っております。
Lemon Jelly といえば、そのメンバーでありアートワークを手掛けてい
る Airside が、今年のバイエニアルの一環で、ウォーカー美術館で展
示することが決定しました! とっても楽しみで、9月まで待ち遠しいで
す。彼らの手掛けている数々のホームページも遊び心たっぷりで面白
いので是非チェックしてみてください!
Airside ホームページ:http://www.airside.co.uk 


今週は名前も一新してリヴァプール・アヒルちゃんだよりをお伝えいた
します!

今週はタイトルも Scouse House ならぬ、Scouse Spouse (スパウス=
配偶者)。
いったいどうなってるんだ〜? と思われるかもしれませんが、、、ワタ
クシ、6月24日にリヴァプールにて結婚をしました! 
お相手は「ゴールドフィッシュだより」でもおなじみ、生粋のリヴァプール
人のイアン・ジャクソンさん。
サー・ポールやジョージ・ハリスンも通っていた、リヴァプール・インス
ティテュート出身でもあるんですよ。彼らよりはぜんぜん若いですけど。
現在はリヴァプールのアートを紹介する「アート・イン・リヴァプール
( www.artinliverpool.com )」を運営しています。
18歳の年齢差ではありますが、お互い新しもの&面白いもの好き、
アート、電子音、野菜大好きで、笑いのツボ、感覚的に似ていて、時々
同じ言葉を同時に発するほどです。

友人からは、「え、それじゃあなに、ジャネット?ジャーメイン?」と茶化
されるわ(よく考えたら、これからはマイケルと同じイニシャルだわ!)、
親戚は、「相手はイアン・フレミング?」などと好き勝手なことを言って
いますが、そんなことはどうでもいいんです(というか結構おかしい!)。
とにかく、リヴァプールという一番好きな場所で、家族や親戚、そして
沢山の友人たちに囲まれて、にぎやかで笑いの絶えない、最高な一日
を迎えることができました。
しかも6月24日は、イギリスでは Midsummer Day(夏至祭)ということ
で、一年でも一番ハッピーな日でもあるんですって。なんというタイミン
グの良さ!

結婚式当日は、在リヴァ日本人のお友達の、麻子さん、りえさん、光代
さんが朝早くから着物の着付けやヘアメイクのために来てくれました。
限られた時間の中で猛スピードで、ドバババッと仕上げてくれましたが、
さすがの腕前で、一日着くずれもなく、メイクも丸一日バッチリでした。
スカウスハウスでも何度か登場しているえりさんは、本当に素敵なブー
ケを作ってくれました。本当に本当にありがとうございました!

午前10時半。Old Hall Street にある、Cotton Exchange の結婚登記所
でセレモニーが開始。ぎりぎりで到着したのですが、すでに沢山の人た
ちが待機していました。普段70人収容できる式場には、少なくとも100
人もの人々が詰めかけ、立ち見も続出でした。

式の進行役である registrar が、「この結婚に異議はありますか?」と
いう質問を投げかけると、絶妙なタイミングで友人の Darren が大きな
くしゃみをして、会場は笑いの渦に。
その後、指輪交換の代わりに「リングとピンの交換」をしたのですが、
ピン(ブローチ)がなかなかイアンの上着に刺さらなくて、ぐびぐびと何
度かトライをしているところでまた笑いをとりました。どうやらイアンの上
着に付けたお花を誤って刺してしまい、ピンが曲がってしまったようで
す。 ジュエリーデザイナーは友人の Alice (Alice in Wonderland
Jewellery)で式にも出席してくれていたので、その場で Alice に預けて
式を続行。

晴れてイアンと私は、ハズバンドとワイフとなり、それぞれブックに署名
をし、続いてイアンの2人のお子さんである、Emma と Robin が証人と
して立ち会ってくれました。大きな拍手のなか、セレモニールームから
退場。式が終わった後も長いこと、式場の外の中庭で、私たちは周り
からは祝福のメッセージと、コンフェティとシャボン玉とカメラのシャッ
ターのシャワーを浴びました。

場所を移して、Hope Street と Falkner Street の角にある Blackburne
House にてレセプション(結婚パーティー)。
後で出席した人たちの人数を数えたら、160人以上、その数に圧倒。
運よく雨に降られなかったので、中庭にも人が座ることができてよかっ
たです。天気だけはどうにもならないですからね、とっても安心しまし
た。。。

食事はビュッフェで、すべてヴェジタリアンとヴィーガン(完全菜食)でし
たが、肉食の人たちさえも舌鼓みで、コレも安心。フー。。。
私は、挨拶まわりをしているうちに食いっぱぐれてしまいましたが、
ケーキだけはキープしてもらって、翌日紅茶と一緒に頂きました(ちな
みに紅茶のブランドは、Jacksons of Piccadilly 。ネタとして。。。)
友人の Jane がたまたま Blackburne House のパティシエで、この日の
ケーキを担当してくれました。ヴィーガンであるイアンも食べれるように、
卵・乳製品抜きでしたが、それを忘れるほどいい味でした!

新郎の挨拶、そして本当だったら両家の親への花束をしたいところ
だったのですが、ウチの両親は花を持って帰れないので、代わりにイ
アンから私の両親へは Super Lamb Banana のミニチュアの贈呈。私
の父が箱から取り出すときにボロッと落としそうになって、一瞬息を呑
みましたが、何とかとり止め、セーフ。後からどっと笑いが溢れました。
私からは、えりさんの作ってくれた、ラムバナナ同様に黄色の花束を
義理母さんへプレゼントしました。

その後は、歓談が続き、午後4時ごろまでパーティーが続きました。。。

この日に身に付けていたものですが、私は叔母から借りた着物、母か
ら借りた帯、Hilary のお母さん Peggy から借りたバッグ、20歳のときに
もらった草履を着用。そしてイアンは、Met Quarter で見つけたクリー
ムスーツに、何気に評判のよかったキャンバス・シューズ。この靴を見
つけるのが結構大変で、というのもイアンはヴィーガンで、皮革のもの
は身に付けないのです。一番苦労しました。リヴァプール、マンチェス
ターをさんざん回って、最後の最後にリヴァプールのTop Man でみつ
けました! かっこいいでしょ?

この日の様子は、イアンのブログにも掲載されています。見てみてくだ
さい!
<パート1>
 http://www.artinliverpool.com/blogarch/2006/06/the_wedding_par.html
<パート2>
 http://www.artinliverpool.com/blogarch/2006/06/wedding_part_2.html
< Hilary のブログ>
 http://www.hilaryburrage.com/2006/06/a_wedding_and_a_coming_of_age_1.php


この結婚式は、本当にたくさんの人たちに支えられて実現しました。日
本から駆けつけてくれた私の父、母、兄、留学先のトーキーから来てく
れた従姉妹、イアンの家族、そしてイアンの亡くなられた前の奥さんの
ご家族、リヴァプールそして近郊の本当に沢山の友達、ロンドン、エジ
ンバラ、香港など遠方から来てくれた友人、そして来ることはできませ
んでしたが、この結婚式を楽しみにしてくれていた私の妹夫婦アンド
甥っ子(早く遊びに来てね!)、そして日本の親戚や友人、香港の友
達。。。

リングとピンを作ってくれた Alice 。そして、来てくれた人たちへのお礼
の気持ちをこめて "Ta Luv バッジ" を150個作ろう! という突然の決
断に、遅くまでかかって協力してくれたバッジメーカーの Kate 、それと
Blackburne House のレセプション会場をデコレーションしてくれた
Nicole と Sandi (バラとアイヴィーは彼女の家のお庭から取ってきてく
れましたものです)。Blackburne House のスタッフの皆さん。翌日家に
招いてくれてブランチをアレンジしてくれた、Hilary にも本当に感謝で
す。
サンクス・リストを書き出したら今週のメルマガの配信スペースを全部
食ってしまうのでこの辺にしておきますが、とにかくこの結婚式に関
わったすべての人たちにこの場をお借りして感謝したいと思います!
Ta luv! :-D X

今週の Ye Cracke。
本当はパーティーの途中に抜け出したかったのですが、それどころじゃ
ない状態でしたので、一度家に帰って着替えてから友達と飲みにいき
ました! ちなみにヴェールは親友の Noemi が作ってくれたものです!
その後は、クッタクタに疲れてしまったので、私たちはチッピーに行って
チップスを買って帰って、家でヴェジ・ソーセージと一緒に食べました。

来週からは通常の「ゴールドフィッシュだより」に戻りますね。
それではまた!

ウエダミナコ 改め、ミナコ・ジャクソン♪


(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish53_photo.htm )


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