September 26 2006, No.266
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第62号 / 「インディペンデンツ・リヴァプール!」― 

今週は、リヴァプール・バイエニアルのインディペンデンツ部門の展覧
会やイベントがあちこちでスタートしました。
インディペンデンツ( http://www.independentsbiennial.co.uk ) は、地元
のアーティストやギャラリー単位で独自に企画運営しているバイエニア
ルの周辺イベントという位置づけです。全部は書ききれませんので、
かいつまんでお伝えします!

まずは、先週もお伝えしましたが、Jump Ship Rat 企画制作の The
Milk Float (ミルクフロート)。
今回は展示スペースを持たない分、フットワークが軽く、どこかでイベ
ントがあれば必ず現れて、観客の注目を「ハイジャック」!
車の後部にはエレクトリックギターもついているので、ガッチャンゴット
ンの音に合わせてギターをかき鳴らすのもアリです。間違いなく今回
一番おいしいところを持っていっています!


今回のインディペンデンツ・バイエニアルでハイライトしたい団体が、
The Art Organisation (TAO: http://www.theartorganisation.co.uk )。
リヴァプール、ロンドン、ノッティンガム、ブライトンを拠点に、廃墟と
なった建物を再生し、ギャラリースペースに変えています。
今回のバイエニアルでは、以下の5つの場所で異なるテーマで展開し
ています。

● The Living Gallery (102 Seel Street)
 TAOの本部です。ここだけ要予約。電話:0151 709 9814

● The Projection Gallery (2 Roscoe Street)
 土日の午後7時から遅くまでオープン。自主制作の映像をゆったりと
 見ることができます。

● The Community Gallery (52 Roscoe Street)
 地元のアーティスト、団体の企画展。毎週土曜日には、The Living
 Market というアート&クラフトのマーケットがあるほか、カフェやア
 コースティックライブなんかもあるので、土曜の昼さがりをまったり過
 ごすには最適なスペースです。

● The International Gallery (34A Slater Street)
 海外からのアーティストの企画展。ハイペースに入れ替わるのでマメ
 にチェックが必要。
 今週は、ポーランド人アーティスト Tom Cyhitsky
 ( http://www.tomascyhitski.com/ )の "Microclimate" 展。これまで
 訪れた都市にインスパイアされて描いた作品や、スケボーやテーブ
 ル天板などにペイントされた作品などなど。
 写真は、Tom とTAOキューレーターの Gregory Scott-Gurner 。
 10月11日から21日までは "Japanese Exhibition" も行われます。

● The RE-Evolutionary Gallery
          (11 Wolstenholmes Square -down from Parr Street)
 卒業してまもない若いアーティストの展示。

TAOオーガナイザーのひとりである Rob いわく、「よーく見てみると、リ
ヴァプール・バイエニアルの構造にちょっと似てるでしょ?」。
確かに、Fuse Box 、Independents 、マルチメディアギャラリーの
FACT 、International 06 、Greenland Street の New Contemporaries
などへの返答イベントのようです。
ローファイでセンスのいいプログラムが次々に組まれていますので、
とっても楽しみです。Gregory さんのライフ・ドローイング・クラスも気に
なります。。。
TAOのバイエニアル・インフォはこちらから。
http://www.theartorganisation.co.uk/liverpool.htm


次は、リヴァプールの地元のアーティスト主導で運営されているアトリ
エでの展覧会をふたつ。
ひとつは、これまでも何度かゴールドフィッシュだよりで登場した Arena
Gallery 。ここは、80年代にスタートし、50名ほどのアーティストが所属。
残念ながらこのバイエニアルの後は立退きとなります。その後は
Jamaica Street などの倉庫街に移転の予定です。
フィナーレを飾るかのごとく、所属するアーティスト達のこの場所に対
する気持ちがこもったショーです。

 < Arena Gallery >
  Arena House, 82-84 Duke Street, Liverpool, L1 5AA
  電話: 0151 707 9879
  ホームページ:www.arena.uk.com


もうひとつは、今年で30周年を迎える Bridewell Studios 。30名ほどの
アーティストが所属しています。ミュージシャンの David Gray もかつて
ここにアトリエを構えてアートの制作をしていたそうです。
場所は、ロイヤル・リヴァプール・ホスピタルのはす向かい、元々は警
察署で、今でも階段の壁には "Detective Office"(刑事室)という標
識が残っています。ちなみにスペイン人陶芸アーティストの Alejandra
のアトリエは、なんと元監獄の一室だったそうです!
Arena に比べて少々年齢層の高いアーティストが多く所属しているか
らか渋めな作品が多く、また広いスペースに恵まれているので、絵画
だけでなく、セラミック、彫刻まで幅広いタイプのアーティストが制作拠
点としています。

 < Bridewell Studios >
  住所:Prescot St, Liverpool, L7 8UE
  電話番号:0151 263 6730
  期間:9月27日〜10月15日(水〜日オープン。10:00am〜5:00pm)


それと、ふだんはギャラリーの裏方として働いているスタッフのショーを
ふたつ。
地元の新聞エコー社の近くにある、ヴィクトリア調で素敵な高級マン
ション The Albany の内部が、Cube Noir Gallery として一般公開され
ています。
現在、セクションごとに異なるテーマで展示がされているのですが、そ
のうちのひとつで、"Soup versus Gazpacho" と題して、Tate Liverpool
のスタッフ(スープ)と、ウォーカー美術館やワールド・ミュージアム・リ
ヴァプールなどを管理する National Museums Liverpool のスタッフ(ガ
スパッチョ)が対決。

 < Cube Noir Gallery at The Albany >
  住所:Old Hall Street, Liverpool
  期間:9月14日〜11月19日(10:30am〜4:30pm)


もうひとつは、Cornerstone Gallery の "Do As I Say Not As I Do" 。
リヴァプール・ホープ大学のファインアート&デザイン学部の教職員に
よるスタッフショーです。写真は Cornerstone Gallery のマネージャー、
Jason Jones です。

 < Cornerstone Gallery >
  住所: Hope at Everton, 1 Haigh Street, Liverpool L3 8QB
  期間:9月16日〜12月1日(9:00am〜5:00pm 日曜休)
  ホームページ: www.hope.ac.uk/cornerstonegallery

アートを通じて、新しいスポット、古い味のある建築物に触れることが
できるのもバイエニアルの醍醐味です!


インディペンデンツ特集ということで、ついでに宣伝しちゃいます。
旦那と私で立ち上げた、デジタルアートのネット上ギャラリー『デジタル
ショー』も無事オープンしました!
25カ国、133名のアーティストによる、200作品がアップされています。
日本からも素晴らしい作品が出展されています。是非是非見てみてく
ださい!
Digital Show ホームページ: http://www.digitalshow.co.uk


今年の『今週の Ye Cracke 』が終わった代わりに、新コーナーを考え
ていたのですが、これまでレビューばっかしであまり告知をしていな
かったなあと反省し、『秋の文化イベント告知コーナー』!

今週の告知は、10月12日の『 John Peel Day 』。
60年代から2004年に亡くなるまで、数多くのインディーバンドを発掘、
輩出し、UK音楽シーンを誰よりも支えてきた、BBC Radio 1 の伝説の
DJ、ジョン・ピールの2周忌にあたる10月12日に追悼イベントが行わ
れます。

リヴァプールの川向こうのウィラル出身で、大のサッカーファンでリヴァ
プールFCをサポートしていたことでも知られています。まさに天国の
ジョンも喜んでいることでしょう、Kirkby にある LFC Academy にて、リ
ヴァプールのバンド、LIPA 、音楽業界などで構成された12チームが
"John Peel Memorial Trophy" をめぐってサッカートーナメントを行い
ます。
キックオフは午後12時。入場無料で一般の方の入場もウェルカムだそ
うです。

その晩には、新生したライブハウス Picket にて、トロフィーの授与式と
追悼ライブが行われます。
新しい Picket は、Jordan Street(Jamaica Street, Greenland Street
近く)で、ラインアップは Pete Wylie & The Mighty Wah! +スペシャル
ゲスト。開場は午後8時、入場料は8ポンドです。
詳しくはこちらから。
http://www.savethepicket.com/#peelday


それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン


(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish62_photo.htm )


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