April 10 2007, No.293
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第86号 / 「春天来了 リヴァプール」 ―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish86_photo.htm ≫

こんにちは。
新聞によるとこれからの1週間は、イースター、ヨーロピアン・チャンピ
オンシップのPSV戦、そしてグランド・ナショナルを控え、リヴァプール
にとって最も多忙な時期となるようです。ホテルはどこもプレミア価格
の高値をつけているにもかかわらずどこも満室とのこと。

そんな嵐の前の静けさか、イースター前ですでにホリデームードに入っ
てしまったのか、今週はそれほどイベントらしいイベントはありません
でした。それでも、何はなくても外に出たくなるような陽気に恵まれて、
それだけでハッピーと思えるのは何よりの贅沢です。ちなみにイース
ター休暇中のリヴァプールは、南スペインよりも温暖な陽気だったとの
ことですよ(編注:この原稿をいただいたのは日曜日でした。翌日の月
曜日、つまりイースター休暇最終日はとても寒かったそうです)。

先週の前半あたりから街中は家族連れ、特にショッピングに出かける
娘連れの母がやたらと多くみられました。イースターの風習もコマー
シャリズムの流れで消えていってしまったのでしょうか?
ホリデーシーズンを連想させる光景といえば、Williamson Square に仮
設のメリーゴーラウンド(イースターらしいかはさておき)と、露店で山
積みになったチョコレートエッグ。

グッドフライデーとイースターサンデーに挟まれた土曜日も、てっきり
休みのところが多いのかと思ったら平日だったんですね。郵便局は普
段の土曜日より長く営業しいるし、シティーセンターのショップはほとん
どがオープンしていて、買い物袋をぶら下げて歩く人々でごった返して
いました。

さて、今週最初に紹介するのは、木曜日に Williamson Square に来て
いた「08 ロードショー」。
地元のアーティスト Donna Berry と Tamasine Franklin が一般の市民
を招いてワークショップを開いてデザインした「08 バス」、この2階建て
バスがリヴァプールのインフォメーション・センターに変身しています。
1階部分には新しいウォーターフロントの予想完成図などの映像が流
れています。2階には1207年から2007年までのリヴァプールの年表が

写真とともに展示され、ボランティアが詳しい歴史について来客者に説
明していました。
このバスは、人々に今年のリヴァプール生誕800年と来年のヨーロピ
アン・キャピタル・オブ・カルチャーを身近に感じてもらうというのが狙い
で、2007年の間、リヴァプール各地を巡回するそうです。 
http://www.liverpool08.com/08Roadshow/index.asp

♪ ♪ ♪

金曜日は、リヴァプール大聖堂に行きました。
現在、リヴァプール出身のアーティスト Terry Duffy 作の十字架、
"Victims, no resurrection" が飾られています。
Terry Duffy は80年代のリヴァプールのアヴァンギャルドシーンをリー
ドし、アトリエ&ギャラリー Arena Studios の創設者でもあり、今はロン
ドンにアトリエを構えて創作活動しています。
この4m×3m の大きな十字架 "Victims, no resurrection" は、1980年
代にリヴァプールのトクステス地域で起きた暴動の直後に強いインス
ピレーションを受けて描かれたもの。イギリス各地に巡回した後、
ニューヨークのハーレムの大聖堂でも展示され、今回リヴァプールに
戻ってきました。とってもエモーショナルでパワフルな作品です。
"Victims, no ressurection" は6月30日まで。
Terry Duffy ホームページ: http://www.terryduffy.info

しばらく行かないうちに、大聖堂の中は、すっかりアップグレードされて
いて驚きました。入り口の受付カウンターの壁にはフラットスクリーン
のモニター、そして The Great Space という HD(ハイデフィニッション)
で撮影された10分間のパノラミック映画と、音声ガイドといった新しい
フィーチャーが導入され、ショップとカフェも新装オープンしたようです
(私の行ったときは残念ながら閉まってました。ガッカリ。。。)。
ハイテク設備が付加されても、厳かで壮大な大聖堂の建築と、ステン
ドグラスを通じて入ってくる外からの光の美しさはそのままです。

 <リヴァプール大聖堂(Liverpool Cathedral)>
  住所: St James Mount, Liverpool, L1 7AZ
  電話: 0151 709 6271
  オープン: 毎日 08:00〜18:00
         (入場無料ですが、寄付をお願いしています)
  ホームページ: http://www.liverpoolcathedral.org.uk

♪ ♪ ♪

土曜日は Ye Cracke で今年のビアガーデン・デビュー!!!(←と大
騒ぎするほどではないですね)
花壇には花が咲き、アイヴィーの新緑がとても爽やかで、風が吹くとま
だまだ肌寒いですが、日差しが強くてとても気持ちよかったです。
昼間からビールをひっかけながらベジ・バーガー&チップス(2.95ポン
ド)を頂きご満悦。リヴァプールにも本格的な春の到来です。

 ♪ ♪ ♪

【今週の告知】
その1;
東京は主に高円寺を中心に活動している Fockea Crispa(フォッケア・
クリスパ)がリヴァプールでライブを行います。
 イベント名: The Defcon Experiment
 日時: 3月14日(土)20:30開場
 場所: Everyman Bistro Third room(Hope Street)入場無料
 出演: Kills The King, Fockea Crispa, Mayming, Monobrow

Fockea Crispa は、さまざまな民族楽器や身近な生活用品をもちいて、
こころが咲きほころぶような音を紡いでいます。
Fockea Crispa ホームページ: http://preface.daa.jp/fockeacrispa/

その2;
4月23日の St George's Day に St George's Hall が帰ってきます。
長期にわたり修復工事のため閉鎖されていたセント・ジョージズ・ホー
ルのグランドオープンを記念して、"Son et Lumiere"(音と光のショー)
が行われます。St John's Garden からホールの裏側に800年のリヴァ
プールの歴史が映し出されるそうです。
 期間: 4月23日(月)〜29日(日)
 時間: 午後8:30からの回と午後9:30の回があります。
 入場料: 大人£3 12歳以下と65歳以上£1.50 ( チケットは、 08プレ
       イス 又は 電話(0151 233 2008)にて購入可能)
http://www.liverpool08.com/events/event_details.asp?dms_id=107421

それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish86_photo.htm ≫


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