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ハレルヤ洋子。東京在住。旅人兼歌い手。通称「流しのハレルヤ」。
2005年2月、ついにあこがれの聖地・リヴァプールへ、巡礼流し旅に出発!


「僕のリヴァ日記」 / ハレルヤ洋子 

第3話 〜 HERE COMES THE SUN 〜

ある晴れた朝。
昔、サンタさんにもらったビートルズのCDを大音量で流しながら、キッチンの掃除をしていました。

(ああ、この曲はビートルズがアメリカ進出した曲だ)

と腰をフリフリ熱唱しながら、イギリスへの想いと共に私の掃除も激しくなっていきました…って、真面目な話。
だってもうすぐ2005年がはじまるんだもの、テンション上げないでどうする? でしょ?

あと一ヶ月ちょっとで、あの街へ行ける!!
私は年明けにひとつのお守りを手に入れ、願いをかけました。

(どうか奇跡が起きますように)

なぜ「奇跡」かというと、そう、リヴァプールのマシューストリートでの路上演奏は禁止されていて、運が悪ければポリスに連行されてしまうかもしれないんだそうです。
情報は、Kaz さんの友人である、ビートルズショップのスティーブンさん、マシューストリートギャラリーのアン・マリーさん、ジャカランダのジャッキーさん、ブランデルサンズのリズさん、などなど、Kaz さん、いろいろ聞いてもらってごめんなさい!!

「ハレルヤさん、もう少し待ってみましょう、いい返事が来るかもしれないよ」
「そうですねっ、いざとなれば一曲演って逃げますから、私!!」

スーパー前向きな私たちの会話の中で、ポリスに捕まるのも面白いかも、なんて事を考えていました。
そして私は眠い目をこすりながら、今日もギターの練習です。未熟者の私が少しでもいい演奏を出来るようになるために、必死でした。たとえ石投げられようと、ポリスが来ようと、リヴァプールの人たちが私の音を聞くのは事実。一日の練習時間から逃げることはできません。

そして待てど暮らせど良い情報もなく…。

(やっぱり観光にしようかな…)

疲れた体をベッドにもぐらせ、そして迎えた朝のことでした。

> グッドニュースです! リヴァプールのシティ・カウンシルから連絡が
> 来ました! 「ぜひ夢を実現させてあげたい」って!!

それは、私の出発から一週間を切る頃に届いた、Kaz さんからの朝一番のメールでした。
私はベッドから飛び起きて、大騒ぎをしました。そしてやっぱり、「ビートルズがアメリカ進出した歌」を口ずさんでいました。

「シティカウンシルのテリーさんって人が、路上演奏に付き添ってくれるらしいよ! 写真も撮ってくれるって! 本当に良かったね!!」
「ありがとう、Kaz さん!! 最高です!!」
「じゃあ、いつがいいかな? パフォームする日を連絡しなきゃ!!」

私が願っていた日は決まっていました。でも、なんとなく恥ずかしくて、だけど Kaz さんの後押しもあり、その日に決まりました。
私の両親の結婚記念日、そしておばあちゃんの命日、そして初めてリヴァプールを訪れた日、そして人々が愛を告げる日。

2月14日、St. Valentine's Day 、私は大好きなリヴァに愛を伝えに行きます。
そして、この奇跡を私の大切な愛する人たちにも伝えよう。

その朝は、私にとって本当の夜明けでした。長く寒い冬の夜に、光が差し込んできた瞬間でした。そして、いままで出会った人たちの顔や、すれ違う見知らぬ人の顔が、太陽のように思えてとても穏やかな気持ちになりました。

そんな太陽を見ながら、心の中で叫びました。

「抱きしめたい!!」

(つづく)
 
バックナンバー

- イントロダクション -


第1話
1st インプレッション


第2話
ひとりぼっちのあいつ


第3話
Here Comes The Sun


第4話

Bitter Sweet Symphony


第5話
Golden Slumbers


第6話
I Saw Her Standing There


第7話
In My Life


第8話
From Me To You


第9話
Strawberry Fields Forever


番外編
Liverpool Echo


from NLW No.193 - March 15, 2005

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