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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ

  ― 連載第6回 ―

NLW読者の皆さま、こんにちは。
4月14日、私、ハレルヤ洋子現地マネージャー兼通訳としてアテンドし
ました。
今週は、「ハレルヤ洋子・ジャカランダ・ライブ」追跡レポートをお送りし
ます!

午後1時、トレードマークのエルヴィスのバッジのついたピンクのハン
チングにギター姿のハレルヤさんと待ち合わせ。その足で Cavern
Walks のビートルズ像の前で、シティ・カウンシルのテリー・アレンさん
と会いました。
2月のハレルヤさんのライブや取材の手配をした仕掛け人・テリーさ
ん。「ヨーコが成功するのを楽しみにしてるよ。ヨーコが有名になった
らボクも有名になるかなあ」と、何度も何度も繰り返し、娘のように誇り
に感じているのがひしひしと伝わりました。

3時過ぎに Liverpool Echo 本社へ。前日にお願いしておいたハレル
ヤさんの載っている掲載紙をピックアップ。カウンターで担当のレイさ
んが暖かく対応してくれてこれまた感謝感激。

7時にジャカランダに向かい、ライブの段取りを確認すると、「10時に
担当のマイクという人と話して」とのこと。その間 Cavern Walks の
ショップ「From Me To You」のパディーさんと一杯飲みました。
一瞬イカつい感じですが、実はシャイでお茶目な人で、彼もすっかりハ
レルヤさんの大ファンのご様子。
リヴァプールのハレルヤ洋子サポーター、着々と増えはじめてます!

9時。オープン・マイク・セッションの行われる地下の席に移動し、スタ
ンバイ。10時になり、オーガナイザーらしき人たちが現れたので歩み
寄ると、「Hi Mina!」と話しかけられ、へ? という顔をしていたら、私の
友達の友達のマイクでした。偶然にもその人が「担当のマイク」本人
でびっくり。リヴァプールは本当に狭すぎる!

マイクさんにハレルヤさんを紹介し、日本から今日ここで演奏するた
めに来たことを伝え、2番目に出演できるようにお願いしました。
最初の30分はマイクさんとコリンさんが登場。ビートルズの A Day In
The Life やエルヴィス・コステロのナンバーを演奏したあと、オープン・
マイク・セッションがスタート。ハレルヤさんの緊張度はますます高まっ
ています。

学生さんっぽい男の子が一番手でREMなどを4曲ほどプレイ。そして
ついに「Yoko from Japan!」というマイクさんのアナウンスとともにハレ
ルヤさんが自前のラメラメのギターを持ってステージへ。

「ヨーコです。日本からきました。ビートルズ大好きです!」

Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band 〜 I Saw Her Standing There
のメドレーから始まり、ハレルヤさんの伸びやかな歌声がジャカラン
ダに響きわたります。観客も大合唱! そして Hello Goodbye 〜
>From Me To You 。友人や周りのオーディエンスたちと目が合うと、
「She's REALLY good!」とサム・アップでした。
歌い終えてステージを降りようとすると、ヒューヒューという口笛と拍手
喝采がアンコールに変わり、急遽もう一曲!
I Should Have Known Better 〜 All Of Me と、これまたメドレーでジャ
カランダでのギグを締めくくりました。

余韻を楽しむ間もなく、ハレルヤさんは終電をキャッチするため惜しみ
ながらジャカランダを後にしました。
別れ際にマイクが「今日は本当にここでプレイしてくれてありがとう!
みんな一緒に歌って盛り上がってとっても楽しんでたよ!」と話してま
した。ハレルヤさんも「いっぱい間違えちゃった!」といいながらも、気
持ちよく歌いきったことに満足しているようでした。
ハレルヤさんを見送ったあとも他のアクトを見ましたが、彼女のパ
フォーマンスが明らかにこの日のメイン・アトラクションで、観客の注目
度も反応もナンバーワンでした。

いやー、いい一日でした。今回のハレルヤさんのリヴァ入りを通じて
新しい出会いもありましたし、何より Fab Four がかつて演奏したあの
場所で、ハレルヤさんとリヴァプールの人々がビートルズを通じてハッ
ピーなひとときを共有できたことを本当に嬉しく思います!

ウエダミナコ


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