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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ

  ― 連載第11回 / 「今週の文化活動特集!」 ―

こんにちは! 
私はカゼっぴきながらばたばたしてます。みなさんはお元気ですか? 
今週はこの一週間にあったイベントをレポートしたいと思います。

まずは火曜日に Royal Liver Building にて行われた、Aware
Photographic Arts による “The Generation Game” という写真展のプ
ライベートヴュー。
これは、Mona Lennon( John Lennon の顔のモナリザ)の作者として
有名なアーティスト Alex Corina の監修のもとに、ジェネレーションを
超えた交流を題材にしたもので、ユダヤ人のお年寄りたちが、非ユダ
ヤ系のティーンエイジャーにユダヤ料理を教えたり、おばあちゃんと女
の子たちが、美しさを保つコツなんかを情報交換をしたり、子供時代
の話をしたりと、写真展というよりも、プロジェクトのパネル展示会とい
う感じですが、どの写真も明るく生き生きといい表情をしていて、とても
チャーミングでした。

Liver Building は皆さんご存知のようにリヴァプールのアイコン的な存
在ですが、私自身、中に入るのは初めてで、内装そのものも見もので
した。Liverpool Culture Company の共同主催ということもあってか、
ワイン、ビュッフェなどでもてなされ、写真のモデルのおばあちゃんか
ら、政府、ビジネス、アート関係など多様なひとたちの集まるちょっとし
た社交パーティーでした。
写真に写っている3人は、右からスカウスハウスのリンクにもなってい
る Art in Liverpool の Ian Jackson 、Liverpool Culture Company の
Phil Taylor 、そして俳優、ディレクターの Dean Sullivan (ブルックサイ
ドのジミー・コークヒル役だった人です!)。

木曜の夜は、Berry Street にある Metropolitan Bar (元 Brewery 、
もっと前は Black Horse and Rainbow というパブでした)で、Mark
McNulty の写真展がありました。
こちらはリヴァプール出身の John Power (La's 、Cast のメンバー)や
Ladytron などのミュージシャンから Vivian Westwood までセレブリ
ティーのポートレートといったものでしょうか。こちらは Plastic Rhino と
いうアート系の雑誌( www.plasticrhino.com リヴァプールにもこんな雑
誌があるんですよ!)のバックアップということもあり、スタイリッシュな
若い人たちで賑わってました。
夜には、ローカル・バンドの Pop Levi のギグやDJなどで盛り上がり、
木曜の夜なのに夜中の1時頃まで入り浸ってしまいました。写真の3
人は、右から Ian Jackson 、キューレーターの Ian Johnson とその友
達の Darren です。

金曜日は、本当にカゼをこじらせて日中は寝込んでましたが、夜には
無理やり復活して外出しちゃいました。
Bold Street から一本はいったところにある隠れ家的カフェ、Egg Cafe
にて Red-Dot Exhibitions 主催の “Probe Records ? A Debt of
Gratitude” 展のプライベートヴュー。リヴァプールのインディー・ミュー
ジック・シーンを支えている Probe Records のアルバムカバーの展示
でした。
右から、Red-Dot 主催者で写真家、日本文化の大ファンである Colin
Serjent 、そして Scouse House のリンクになってる Nerve Magazine
の主催者で、私のお父ちゃん的存在である Darren と、パートナーの
Michelle です。

その足で Berry Street からちょっと上がったところにある Static
Gallery というだだっ広いギャラリーで、Virginia Taylor というアーチス
トが地元のミュージシャンやLIPAの学生などの協力を得て行われた
“Soil in Static” というイベントに行ってきました。
入り口スペース上部には、ダミーの顔にプロジェクターを当ててオペラ
歌手が歌うインスタレーション(その歌手が知り合いの Sarah Helsby-
Hughes だったのでびっくり!)。階段を下りていくと、バンド、コンテン
ポラリーダンス、ビデオを織り交ぜて、ランドスケープ、季節がストー
リー仕立てで繰り広げられました。いたるところに土が敷き詰められ
ていて、ミステリアスな照明やビデオの効果もあってか、本当に森のな
かに迷い込んだような不思議なスペースでした。
写真のカップルは、オペラ歌手張本人の Sarah とパートナーの David
です。

その後は Philharmonic Pub に流れたのですが、さすがに体力的に限
界に近づいていたので帰宅しました。
いい加減ゆっくり休むべきところですが、天気もいいし、Sefton Park
あたりに散歩に行きたいなあ。ゴホッ、ゴホッ。

いよいよ来週はチャンピオンリーグの決勝ですね。みなさん心の準備
はできてますか? 私はどこで見ようかまだ考え中です。
それではまた来週!

ウエダミナコ


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