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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ
             〜 Goldfish Liverpool Update / minako ueda 〜

  ― 連載第30回 / 「ゴールドフィッシュだより30号!」 ― 

みなさんこんにちは。
今週のリヴァは晴れの日が続いていますが、水たまりが凍るほどの寒
さです。
最低気温は思いっきり零下です。これまで帽子などアクセサリーくらい
にしか考えてませんでしたが、さすがにこの寒さになると、機能的に必
要かも? と再確認する今日この頃です。

「ゴールドフィッシュだより」も、あっという間に30号! 
ここで見たもの、さまざまなイベント、出会った人達からいっぱいパ
ワーを受けて、これをなにかの形にできないかなあ、と漠然と考えてい
たところに、この連載のお話が舞い込んできたわけですが、このネタ
のつきないリヴァプールという場所と、写真の被写体となる出来事とそ
して人々に助けられて、ほんとうにあっという間の30号でした。
地元のリヴァプールの人達の中でも写真をチェックしているようで、な
んともウレシイことです。もっと日本、リヴァ両方で親しまれるような
ページにしていけたらと思います。今後ともよろしくお願いします!

今週のリヴァプ−ルはとにかく寒くて、新居でまったりしたいなーという
誘惑にかられながらもがんばって外出して見てきたことを書きます。
まずは、街の様子ですが、St. Luke's Church を中心とした、Renshaw
Street 、Leece Street 、Berry Street の交差点の Big Dig (大舗装工
事)が終わり、白とオレンジのバリケードが取り外され、散髪屋から
帰ってきたかのように、こざっぱりと広々とした風景に様変わりしまし
た。

日曜日には、St. George's Building の前で、Christmas Lights Switch-
On というセレモニーがありました。
この日からクリスマス・イルミネーションがライトアップされるというもの。
私が行ったときは、Radio City のDJ、Kev Seed の司会で、Perfectly
Frank という地元でも有名なフランク・シナトラのそっくりさんがクリスマ
ス・ナンバーを披露、そしてエヴァトンの Tim Cahill と、リヴァプールFC
の John Arne Riise が登場しました。それぞれの選手が出てくるとき
に、リヴァプール・ファンとエヴァトン・ファンの歓声とブーイングが入り
交じって聞こえてくるのがまたリヴァプールらしい。。。
最後までいなかったので、実際のライトアップの瞬間は逃しましたが、
今日あたり散歩がてらイルミネーションを見に行こうかなと思ってます。

その足で、同じく日曜日からスタートした、Liverpool Music Week 2005
( http://www.liverpoolmusicweek.co.uk ) をちらっと見に、Tea Factory
へ向かいました。日曜日の夜にしてはまずまずの人の入りでした。
行った時間が始まって間もなくだったので、アコースティック中心のメ
ローなシンガー、バンドが主でした。
残念ながら2〜3アクトだけ見て帰らなければならなかったので、多く
は語れませんが、このイベントについては、もっといろんなバンドを見
て改めてお知らせします。

なぜそんなに駆け足だったかというと、そのあと友達を招いてのロース
ト・ディナーを食す会があったため。フラットメ−トがサンデー・ロースト
を作ってくれたのです。
暖かい部屋で、歯ごたえのなんとも言えなくいいナッツ・ローストに舌
鼓をうち、楽しい週末を締めくくりました。皆さんに召し上がっていただ
けないのが残念ですが、ホントに美味しかったです。
(写真を撮り忘れてしまいました。すみません。。。)

ほかに今週あったこと。
話が前後してしまいますが、木曜日に、12月に取り壊される予定の
Polished T の旧ギャラリースペースで、『 55ROOTS 』という展覧会の
オープニングがありました。
ウィンター・ストリート・ウェアの 55DSL というブランドと、レゲエ、ルー
ツ・ミュージックが中心の Trojan Records が主催するイヴェントです
(先週お伝えしたクレージー・ゴルフとはまた別イベントです)。

この展覧会には、6人のアーティストの作品が展示されていますが、こ
のなかになんと、Dragon さん、そして Shibuya さんという2人の日本人
アーティストが選ばれて出展しています。
この日のメイン・アトラクションは、なんといっても Dragon さんによる壁
画のライブ・ペインティング。日本人でここまで単なるスタイルだけでな
く、ルーツの魂まで表現できちゃうのはすごい稀だと思います、本当
に。その壁画の背景には “ICHIGOICHIE DEAIHA MEGURU” とニッ
ポンの心もメッセージも描かれています。
写真右側がアーティストの Dragon さん、左がマネージャーの Miki さん
( www.dutchuncle.co.uk )です。
この展覧会は11月28日までですが、Dragon さんの壁画はこの建物が
取り壊されるまで残りますので、是非見にいってみて下さい!

あとは、ピアヘッドに、“Beyond the Irish Sea“ という名のオブジェが
アップされました。
これは、Inigo Manglano-Ovalle による作品で、本物の氷山のサイズの
データをもとに、スケールダウンして作ったものだそうです。てっぺんに
は風見鳥が回っています。来年の2月10日まで展示されるそうです。

それではまた来週!

ウエダミナコ

(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/magazine/goldfish30_photo.htm )


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