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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ
             〜 Goldfish Liverpool Update / minako ueda 〜

  ― 連載第35回 / 「2006年リヴァプール・パフォームズ!」 ― 

明けましておめでとうございます。
良い年明けを迎えられましたでしょうか?
私は、大晦日にセント・ジョージズ・ホール広場で行われた花火を見に
行きました。
昨年のメトロポリタン大聖堂での花火よりもさらにパワーアップして、
音楽に合わせてレーザービームが飛び交ったり、時に炎がボワッと吹
き出たりして、普段は厳ついセント・ジョージズ・ホールが華やかにドレ
スアップされた20分でした。

そのあとは、2005年最後の晩餐をベジタリアン・ソーセージ&チップス
&ビーンズで締めくくり、デザートにシェリーをすすりながらクリスマス
の残りのミンス・パイを頂きました。
さんざん友人たちと、NYEはどこに行くのか、何をするのか、あーだ
こーだと話をしていましたが、一旦花火から帰って、ご飯を食べたら
すっかりまったりしてしまって、結局日本酒をすすりながら、テレビを見
ながらのファイナル・カウントダウンでした。

European Capital of Culture の年に向け、リヴァプールは、毎年異な
るテーマを設定しています。
今年2006年は、「Liverpool Performs (パフォーマンスの年)」です。
ひと口にパフォーマンスといっても、これは音楽、演劇などの舞台だけ
でなく、文化、スポーツ、そしてビジネスの3分野を柱としたパフォーマ
ンスとのこと。
今年のパフォーマンスは、3月に2週間にわたって行われる
「 Liverpool Performing Arts Festival 」、7月には「 The British Open
Golf Championship (全英オープン)」、8月にはもちろん忘れてはなら
ない「 Mathew Street Festival 」、そして9月には再び「 Liverpool
Biennial 」が帰ってきます。

これらの大規模な公式行事のほかにも、きっとさまざまな面白いイベ
ントが出てくるでしょう。2008年に向けてのジャイアント・ステップの年
になるといいなあと期待してます。

今年のLFCも楽しみです。土曜日のFAカップのルートンとの試合も絶
好調でしたね、3点入れられた後に、あっさりと4点入れ返して勝っ
ちゃいました。
ただ勝つだけじゃなくて、魅せ方のツボを得た「パフォーマー」ですね。
いい兆候です!

ちなみに残りの年のテーマですが、2007年は「 Liverpool's 800th (リ
ヴァプール市制800年)」、そして2008年の「 European Capital of
Culture(欧州文化首都)」。その後も、2009年環境の年、2010年革新
の年と続きます。
詳しくは、リヴァプール08の公式ウェブサイト
http://www.liverpool08.com を見てみてください。

この週末は、マージー川を渡ってバーケンヘッドまで足を伸ばし、閑静
な住宅街にある Williamson Art Gallery and Museum に行ってきまし
た。
入り口をはいると、キャビネットには、なぜかトイレのかたちのオブジェ
が飾られています。ナゾです。今回の展覧会は、昨年がアインシュタイ
ン年だったことにちなんで、『 You Don't Have to be a Genius... 』展。
物理をテーマに、16人のアーティストによる絵画、オブジェ、グラフィッ
クなどが展示されいて、イマジネーションやユーモアのあふれる作品
が数多く見られました。

もう一つの特別展では、Gareth & Glyn Davis による『 Sea n Salt 』と
いうテーマで主に船をモチーフにした写真とクレヨン&インクの絵画の
展示がされていました。大胆な構図と色使いが印象的でした。
『 You Don't Have to be a Genius... 』展は8日で終了してしまいました
が、『 Sea n Salt 』展は今月29日まで続きます。

 < Williamson Art Gallery and Museum >
  Slatey Road, Birkenhead, CH 43 4UE
  電話: 0151 652 4177
  ホームページ: http://www.wirral.gov.uk/ed/Williamson.htm
  入場無料。月曜休館(祝日はオープン)

帰りに小腹がすいたので、バーケンヘッドのシティセンターの方向に向
かって歩いて、Oxton Road にある、Karma(カーマ)に行きました。
ここはこじんまりとしてフレンドリーなカフェ&ジュースバーです。
使っている材料は、オーガニック、フェアトレード。ジュース、スムー
ジー、フルブレックファスト、ベイクド・ポテト、スープやケーキなど、す
べてホームメイドです。ベジタリアン対応メニューも充実してます。
キャロットケーキがお勧めのようでしたが、まだ出来てなかったので
(その時まさニンジンをすりおろしてる最中でした!)、バナナケーキと
コーヒーをオーダーしました。おいしかったです! 今度はフルブレッ
クファストをトライしてみたいです。

 < Karma (カーマ)>
  16 Oxton Road, Birkenhead
  電話:07940 572 040
  営業時間:月ー土10:15am〜4:30pm、日曜11:30am〜3:00pm

ミュージアム、カフェともに、最寄りの駅 Birkenhead Park Station から
徒歩15分〜20分とちょっと距離がありますが、途中、ニューヨークの
セントラルパークの見本となったバーケンヘッド・パークを通って、散
歩がてら気持ち良く散策してみるのもいいかと思います。

それではまた来週!

ウエダミナコ


(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/magazine/goldfish35_photo.htm )


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