「スカウス・ハウス」発行のメールマガジン
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    リヴァプール・ニュース News of the Liverpool World  No. 101
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◇◆INDEX◆◇

●フロム・エディター
●リヴァプール・ニュース <2003年5月12日〜5月17日>
●スカウスハウス・ニュース / 「お休みのお知らせ」 「スカウスハウス・ツアー」
            「留学生募集中」 「ビートルズ・ガイドツアー」 「原稿募集中」

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●フロム・エディター
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イングランド・プレミアシップの02−03シーズンが終了しました。
リヴァプールもエヴァトンも、最終戦は少し残念な結果になってしまいましたが、
全体的にはとても面白いシーズンだったのではないでしょうか。

リヴァプールの成績は確かに期待外れではありましたが、山あり谷ありでなか
なかスリルのあるシーズンだったと思います。来季のUEFAカップ出場権は確保
しましたし、そしてワージントン・カップでは優勝しました。来年はもっと逞しくなっ
て帰って来てくれるでしょう。

そして嬉しい驚きだったのが、エヴァトンです。
ふてぶてしささえ感じられる貫禄の17歳・ルーニーの登場に勢いを得て、リー
グに旋風を巻き起こしてくれました。
昨シーズン終盤に監督をモイーズに替えて以来、突然何もかもがうまく回りだし
たような印象があります。
シーズンの終盤は毎年必ずと言っていいほど降格争いに加わっていたこの
チームが、今年は上位でヨーロッパへの切符を懸けて戦っていたのです。エ
ヴァトン・ファンにとってもびっくりだったのではないでしょうか。

そういえば、リヴァプール・ファンのことを「レッド・ネック」、エヴァトン・ファンのこ
とを「ブルー・ノーズ」と呼ぶのだと、いつか街外れのパブで酔っぱらいのおじさ
んに聞いたことがあります。
赤い首に青い鼻。
面白い喩えだなあと思って辞書をひいてみたら、ちゃんと載っていました。
「赤い首」は白人の農業労働者を指し、「青い鼻」は禁欲的な人を指すのだそう
です。なるほどです。

「いいか、あいつらはレッド・ネック、俺たちゃあブルー・ノーズなんだ」
その酔っぱらいのおじさんは、自分の鼻をつまんで何度も僕に言いました。な
ぜかとても誇らしげでした。

                               Kaz  (20/05/'03)

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●リヴァプール・ニュース <2003年5月12日〜5月17日>
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5月12日(月) ------------------------------------------------------
【歴史的なパブの危機】
Royal Liverpool Philharmonic Orchestra の本拠地である Philharmonic Hall の
近くのパブ The Belvedere のオーナーが、店を売りに出すことに決めました。
このパブは100年以上の歴史を持ち、RLPOのミュージシャンはもちろん、詩人
や俳優、ジャーナリスト、ドクターなど、多くの著名人に愛されてきました。
John Lennon や俳優の Richard Burton 、そして Proms の指揮者 Malcolm
Sergeant らも、このパブに飲みに来ています。

RLPOのブラス・セクションのミュージシャンたちは、何とかこのパブが無くなる
のを阻止しようとキャンペーンを開始しました。
彼らは、20人も入ればいっぱいになってしまうこの小さなパブに、ウィークディ
のリハーサルが終わるたびに立ち寄るのだそうです。
フレンチ・ホルン奏者 Chris Morley の話です。
「来れる時には必ずここに来るよ。ここはファンタスティックなパブなんだ」
「正装のままで来ることもよくあるよ。ここにはブリリアントな雰囲気があるから
ね。もし売られてしまったら、フィルの全員がものすごくがっかりすることになる
な」

しかしオーナーの Helen Ainscough は、売却する気持ちは変わらないと語りま
した。
「残念ですけどね、朝から晩まで酔っぱらってるような時代はもう終わってしまっ
たの。つまりやっていけないのよ」
「ちっちゃくて可愛らしいパブかもしれないけど、狭すぎるから、ブリュワリーに
買い取ってもらえないのよ」
「たしかにレギュラーの半分は素敵な人ですよ。フィルのプレイヤーのみなさん
はほんとにブリリアントですしね。でも残りの半分くらいは、まあひどいものよ」
「一部の常連は、まるで自分のパブみたいに思ってるのよ。なんで一晩中開け
ないんだと文句を言われたり、飾ってる絵を持って行かれてしまったり、スタッ
フに暴力を振るわれたり…もうほんとにたくさんだわ」

このパブは、来月5日に競売に掛けられます。
落札価格は、20〜21万ポンド(約3900万〜4100万円)と予想されていま
す。
この建物がパブのまま残されるかどうかは、新しいオーナー次第です。

存続キャンペーンのリーダーで、30年来の常連 Brian Ashton (56歳)は、こ
う話しています。
「このパブがあんまり儲かっていない理由のひとつには、開店時間が一定じゃ
ないってことがあるんだ。来た時に開いてなかったらよそに行ってしまうからね」
「誰がこのベルヴェデールを買うにしても、パブとして残してくれるように我々は
求めて行くつもりだよ。このパブは、この地域の多くの人間にとって本当に重要
なものなんだ」

5月13日(火) ------------------------------------------------------
【プレミアシップ 02−03】
11日、イングランド・プレミアリーグの最終節が行われ、シーズンの全日程が
終了しました。

来季のチャンピオンズ・リーグ出場を懸けて、チェルシーとアウェイで対戦した
リヴァプールは、10分に Sami Hyypia のゴールで先制したものの、結局2−1
での逆転負けとなりました。
これで最終的なリーグ順位は、チェルシーが67ポイントの4位、リヴァプール
は64ポイントの5位となりました。
リヴァプールは、来季のUEFAカップに出場します。

試合後の、Gerard Houllier リヴァプール監督の話です。
「とても困難なシーズンだったな、とボーイズには言ったよ。喜びもあれば痛み
もあったな、とね」
「何とか立ち直って、チャンピオンズ・リーグ・レースに戻って来ることができた。
先週のマンチェスター・シティ戦を落したのがやはり大きく響いたね」
「先週のゲームは、レフェリーの判定に恵まれなかっただけで内容は悪くなかっ
た。だが今日のゲームについては、何も言い訳できないね」
「このリヴァプール・チームはまだ完成していない。またやり直しだ」

来季のUEFAカップ出場権が得られる6位キープを目指したエヴァトンは、ホー
ムでマンチェスター・ユナイテッドと対戦しました。こちらも、7分に Kevin
Campbell のゴールで先制しながら逆転を許し、1−2での敗戦となりました。
ライヴァルのブラックバーンが勝ったためにエヴァトンのリーグ順位は7位(59
ポイント)となり、来季のUEFAカップ出場権を惜しくも逃しました。

5月14日(水) ------------------------------------------------------
【ポールのチケット問題】
Sir Paul McCartney のコンサート・チケットの発行が遅れています。
すでにソールド・アウトになっているこのチケットは、13日に一斉に市内の各販
売所で購買者に手渡される予定になっていました。
ところが当日になって、印刷が間に合わなかったという理由により、チケットの
受け渡しはとりあえず翌日に持ち越されました。
しかしそれも間に合わないのではないかと見られています。

13日、Cavern City Tours のダイレクター Bill Heckle は、チケットを受け取り
に来たファンに、明日は受け取りに来ないように求めました。
「明日届く予定だったんですが、また変更があったんです。うちでの受け渡しは、
おそらく来週になるでしょう」
「少し不便な思いをさせてしまいますが、みなさんの予約はちゃんと出来てい
るってことは保証しますよ」
「大騒ぎになっていますが、だいじょうぶですよ。印刷が遅れているというだけで
す。その他については何も問題ありませんよ」

6月1日行われるこのコンサートのチケットは、5月1日の発売と同時に申し込
みが殺到し、わずか数時間で3万枚のチケットが完売しています。

5月16日(金) ------------------------------------------------------
【パパになった喜び】
リヴァプールのストライカー Michael Owen が、父親になった喜びを日曜紙に
語っています。
オーウェンのガールフレンド Louise Bonsall は、今月1日にチェスターの
Countess of Chester Hospital で女の子を出産しました。
赤ちゃんの体重は6ポンド8オンス(約2950グラム)で、Gemma Rose と名付
けられました。

オーウェンの話です。
「結婚について話し合ってるところなんだ。出来るだけ早いうちにとは思ってる
よ。具体的にはまだ何も決まってないんだけど」

現在はノース・ウェールズの小村ユーローに住むオーウェンとルイーズですが、
2人は幼なじみで、2人とも同じ病院で生まれています。そして自分たちの子供
も、同じチェスターの病院で誕生させたいと望みました。

「僕はイングランド生まれだけど、人生のほとんどをウェールズで過ごしてきて
る。うちの父と母は、僕ら4人の子供が生まれてすぐにウェールズに引越したん
だ」
「子供をウェールズ人にしたくなかったってわけじゃないんだ。今住んでるこの
場所だって大好きだし。僕らはただ、自分たちと同じ病院で子供を誕生させた
かっただけなんだ」

「女の子だってことは、2人とも前もって知ってたよ。ほんと言うと僕の方は知り
たくなかったんだけどね、でもルイーズが秘密にしておけなくて、僕にしゃべっ
ちゃったんだ」
「ジェンマっていう名前を選んだのは、僕ら2人とも好きな名前だったから。ミド
ル・ネームのローズは、うちの父のお母さんの名前からもらったんだ。で、ジェ
ンマ・ローズ・オーェンってなったわけ」

「ジェンマの誕生は本当にパーフェクトなタイミングだったんだよ。ちょうどプレミ
アシップのへヴィーな終盤戦の最中だったから、
どうかすると分娩誘発剤が必要になるかもしれなかったんだ。でも祈った甲斐
あって、陣痛が始まってだいたい3時間後に、自然分娩で無事に生まれてきて
くれた」
「トレーニングから家に帰って、生まれそうだって知らせを聞いたんだ。赤ちゃ
んが待ってるってね。なんだかじーんとして、ファンタスティックな気持ちだった
よ。信じられないような、これまでに体験したのとはまったく違うエモーションだっ
たね」

「よく訊かれるんだけどね。ゴールを決めた時とかでっかい勝利を勝ち取った時
とかと比べてどうかってね」
「そういうのは、アドレナリンがどっと出るような瞬間的な絶頂だよね。でもジェ
ンマの誕生には、まるで違う興奮を感じた。恥ずかしいと思わないから言うけど
ね、僕は少し涙をこぼしてしまったよ。そうだな、むしろ自慢したい気持ちだ」
「ジェンマが生まれた後で僕は、ルイーズの肩に頭を乗せた。何分間かじっとそ
うしていた。2人で一緒に喜びの涙を流したんだ」

「我が子の誕生だけは逃したらだめだぞ、それが最初の子供なら尚更だぞって
みんなに言われてたんだけど、正しかったね。まあでも僕は、誰に言われなくて
も何としてでも立ち会うつもりだったけどね」
「ルイーズがおしめを替えるのを観察して、自分でもやってみたんだ。でもあれ
はちょっとテクニックが要るね。もうちょっと研究しないと。まあそのうちにうまく
出来そうな気がするよ」

5月17日(土) ------------------------------------------------------
【ジョンのギター(?)】
John Lennon が少年時代に暮らした家の屋根裏で発見されたギターの展示が、
Beatles Story ミュージアムで始まりました。
Dallas Tuxedo 社により1950年代に作られたそのソリッド・ギターは、おそらく
ジョンのものであっただろうと言われていますが、真相は謎のままです。

そのギターが発見されたのは、1996年のことでした。
ジョンが住んでいた家 Mendips の屋根裏で、建築業者によって発見されまし
た。
当時のオーナー Ernest Burkey には、それがジョンのものだったのかどうかは
わかりませんでしたし、積極的に調べる気もなかったそうです。そもそも彼は、
その家をジョンが住んでいた家だと知らずに購入したのです。

しかし甥の Alan Stratton から、専門家に見てもらうべきだと説得されたバー
キー氏は、米国のコレクター Larry Wassgren に、この家に残っていたいくつか
のコレクションを見せることを承知しました。
その中には、おそらくジョンの母 Julia のものであったと思われる2冊のバン
ジョー雑誌がありました。

ストラトン氏の話です。
「アーニーは誰も家に入れたがりませんでしたよ。たとえ Yoko Ono であっても
ね。彼女が息子の Sean Lennon を連れて訪ねて来たことがあったんですが
ね、2人とも外の舗道からじっと見つめることしかできなかったんです」
「中に入れてもらえたのは、アーニーが心から同情していた Cynthia Lennon 、
ジョンのハーフ・シスターの Julia Baird 、それからラリーくらいでしょうね」

以来ラリー・ワスグレン氏は、それが本当にジョンのものであったのかどうかを
証明するための調査を続けました。
しかしながら、それを確実に証明する写真を探しだすことはついにできません
でした。

ジョンとは Dovedale Primary School でクラスメイトだったというストラトン氏は
続けます。
「アーニーによるとこのギターは、40年のあいだ屋根裏で眠っていたということ
です」
「ジョンのギターに間違いないと思いますね。ジョンが18か19の頃のギターで
すし、この家にはジョンの他に子供は住んでいなかったわけですからね」
「今回、リヴァプールの人々をはじめ世界中からやって来るファンの方々にこの
ギターを見てもらえることになって、関わってきた者としてとても光栄に思いま
す。これはおそらく、ビートルズの歴史で最も重要なもののひとつであるはずで
すからね」

ビートルズ・ストーリーのキュレーター Sandra Quayle の話です。
「広く公開することで、本当にジョンのギターなのかという謎を解くための情報を
得ることができればいいなと思います」

このギターは、アルバート・ドックのビートルズ・ストーリー・ミュージアムで、16
日(金曜日)から展示されてます。

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●スカウスハウス・ニュース
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【お休みのお知らせ】
ポール・マッカートニー リヴァプール公演ツアーのため、「スカウス・ハウス」は5
月27日から6月5日まで、すべての業務をお休みします。
ビートルズ・ツアーの予約やビートル・ウィーク・パッケージのお問い合わせ、旅
行・留学のご相談、通販のオーダー、原稿の依頼などありましたら、どうぞお早
めにお願いいたします。

【スカウスハウス・ツアー】
「スカウス・ハウス」では、8月にリヴァプールで開催される「インターナショナル・
ビートル・ウィーク」の観光パッケージ「スカウスハウス・ツアー」を企画し、参加
者を募集しています。
「スカウスハウス・ツアー」は、イヴェントチケットとホテル宿泊がセットになってい
る、個人旅行をされるみなさんのための現地パッケージです。
さらに、ビートルズゆかりの地を訪ねるガイド・ツアーやランチョンなどのオリジ
ナル企画も大好評です。
リヴァプールが1年でいちばん賑わうこの「世界最大のビートルズまつり」を、ひ
とりでも多くの方に楽しんでいただければと願っています。
詳細については、ウェブサイトの「スカウスハウス・ツアー 2003」ページをご覧
ください。

【語学留学生募集中】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールに語学留学をされる方のサポートをいた
します。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最近人気
のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧ください。

【ビートルズ・ガイドツアー】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンの「ビートルズゆかりの地」を
訪ねる現地ガイドツアーを用意しています。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、ちょっとマニ
アックなツアーも用意しています。また、ご希望によりプライヴェート・ツアーのア
レンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。

【原稿募集中】
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旅行記、レポート、研究、エッセイなどなど、リヴァプール、あるいは英国に関す
るものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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