「スカウス・ハウス」発行のメールマガジン
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リヴァプール・ニュース News of the
Liverpool World No. 104
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2003年6月17日発行
http://scousehouse.net
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◇◆INDEX◆◇
●フロム・エディター
●リヴァプール・ニュース <2003年6月9日〜6月13日>
●ポール・マッカートニー インタヴュー (前編)
●寄稿:「38年目の “ポール、ありがとう”
」
●スカウスハウス・ニュース / 「スカウスハウス・ツアー」 「留学生募集中」
「ビートルズ・ガイドツアー」 「原稿募集中」
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●フロム・エディター
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あのリヴァプールでのポールさんのコンサートから、もう半月が経ちました。
あまりにも現実からかけ離れた日々だったせいか、なんだか遠い昔のような気
がします。
しかし記憶とは裏腹に、フィジカル的には今でもリアルな体験です…いや、ただ
単に、まだ体に疲労や時差が残っているというだけのことなんですけどね。
まあこれは、トシのせいなんでしょうね、きっと。やれやれ、この調子では8月の
ビートル・ウィークが思いやられます。
いろんな方が、「リヴァプールのみやげ話を楽しみにしてますよ」とおっしゃって
くださっています。
ありがたいことですし、書く気はたくさんあるのですが、これがまだ1行も書けて
ないんですよね。すみません。
このままでは「取り掛かる前にさっぱり忘れてしまう」ということにもなりかねない
ので、思い切ってここで宣言しておきましょう。
来週号には、何か書きます。
さて、僕の代わりというわけではないのですが、リヴァプール公演鑑賞ツアーに
ご参加くださった Chieko さんが感想を綴ってくださいました。ありがとうござい
ます。読んでいるうちにしみじみとしてしまいました。
他の方からの感想も届いていますので、来週以降に紹介して行きたいと考えて
います。
そういえば、明日はポールさんの誕生日ですね。
レコードを聴きながらお祝いしようかなあ、美味しいワインでも買ってきて…。
Kaz (17/06/'03)
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●リヴァプール・ニュース <2003年6月9日〜6月13日>
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6月9日(月) ------------------------------------------------------
【マイクのリヴァプール・ライフ】
ひとりの McCartney がワールド・ツアーを終えたリヴァプールで、もうひとりの
Macca の活動がスタートしました。
Paul McCartney の弟 Mike McCartney の写真展、“Mike
McCartney's
Liverpool Life - a collection of photographs
celebrating the city in the
1960s - ” が現在開催中です。
この写真展はすでにカナダのアルバータで6ヶ月間に渡って開催され、多くの
人々を惹きつけました。批評家からも絶賛されています。
マイクの話です。
「Alberta Gallery の方からアプローチを受けたんだよ。僕の作品をぜひ展示し
たいってね」
「シンガーの Long John Baldry が僕の60年代の写真のことを向こうに話して
くれてたんだね。で、僕はOKした。ただしビートルズの写真はナシでってことで
ね」
「『マイ・リヴァプール』を表現したかったんだ。良い評判をもらって家に戻って来
てくれて、とても嬉しいよ」
会場の Museum of Liverpool Life には、物思いに耽る
Brian Epstein 、ニュー・
ブライトンの Tower Ballroom で演奏する Jerry
Lee Lewis などなど、50を超え
るマイクの作品が展示されています。多くは白黒写真ですが、いくつかのリトグ
ラフも含まれています。
マイクは、それらのひとつひとつにキャプションや面白いエピソードをつけまし
た。それは彼にとって、追憶の小道を辿るような体験だったそうです。
「いっぱいいろんなことが蘇って来たよ。その時に自分が着ていたストライプの
シャツなんかもね。あと、Little Richard を撮りに
Cavern に行ったこととか、
The Scaffold でおバカな写真を撮ったこととか、The
Hollies のツアーに同行し
た時のこととかもね」
「リヴァプール・イニー(母校 The Liverpool
Institute )の写真もあるんだよ。
Peter Sissons (BBC放送のキャスター)に水爆弾を投げたことなんかも思い出
すなあ。まったく最高の学校だったよ」
マイクはまた、自分が撮った60年代のホープ・ストリートの写真に目を奪われ
たと言います。
「それで、またおんなじところにのぼって、40年後の写真を撮ることにしたんだ。
Willy Russell に見せたら、なんだか間違い探しの漫画みたいだな、って言って
たよ。一方にはメトロポリタン大聖堂があり、もう片方にはそれがないんだ」
「こういうことが、このエキシビションで僕がやりたかったことなんだ。生きている
今のリヴァプールが感じられるっていうようなね」
写真展と同時に、“MMLL - Mike McCartney's
Liverpool Life” と題された写真
集も出版されました。
「うちの息子の Josh がカヴァーをデザインしたんだ。ライヴァー・バードの美し
いイメージ写真だね。うちのワイフの写真も入ってるよ。古いミシンでドレスを編
んでるショットなんだ」
「僕のリヴァプール・ライフをできるだけ表現したかったから、簡単なキャプショ
ンをつけることにしたんだ。ディスプレイのうちのメインのものを見ると、僕がど
こから来てどこにいるかがわかると思う」
「フォースリン・ロードの家に住んでいた子供の頃のことを思い出すとね、アニキ
は自分の部屋でギター、僕は僕の部屋で本を見ながら一生懸命カメラの練習
さ。鑑に映して撮ったりね。僕の最初のニコン・カメラはポールが買ってくれた
んだ。よく憶えてるよ」
最初のカメラを手にしたマイクは、アラートン・ライブラリーで借りてきた本で写
真撮影を勉強したそうです。
家には暗室がなかったので、マイクはいつも夜が更けるのを待って写真をプリ
ントし、それらを乾かすには、女性用の髪留めを使って紐に吊るしたのだそう
です。
「いちばん最初は、屋根を越えて飛んで行くかもめを撮ったんだ。でも出来上が
りを見て、こりゃあもっともっと勉強しなくちゃって思った。それが写真に興味を
持ったきっかけかな。そういうふうにして始まったんだ。以来ずっと勉強さ」
リヴァプールでのエキシビションが終わると、次はワシントンDCの
Smithsonian
Institution 、その次は東京、そして再度アメリカに渡り、クリーヴランドの
Rock
and Roll Hall of Fame で展示されることが決まっています。
マイクの写真展は、先週木曜日(5日)に、フィルム・プロデューサー
Lord
Puttnam によって公式にオープンしました。
この日は、マイク個人にとっても特別な日でした。21回目の結婚記念日だった
のです。
マイクによると、ポールと Heather 夫人もそのうちに観に来ることになっている
そうです。
このエキシビションが終わるとマイクは、2つの新しいプロジェクトに取り掛かる
ことになっています。
どちらも、やはりリヴァパドリアンに関わる仕事だそうです。
「僕にとってはだね、自分のホームタウンで何かするっていうのはやっぱり特別
なものなんだ」
「自然にそう思えるんだけどね。それでさ、リヴァプールは宇宙の中心なんだ
ぞってことをたくさんの人に知ってもらえたらいいよねえ」
「マイク・マッカートニーズ・リヴァプール・ライフ」写真展は、ミュージアム・オブ・
リヴァプール・ライフで、2003年5月24日から9月28日まで開催されます。
6月11日(水) ------------------------------------------------------
【2008エールで乾杯!】
リヴァプールのビール会社 Cains が、2008年の
Capital of Culture に選ばれ
たお祝いに、特製エールを醸造しました。
“2008 Ale” というブランドのこのエールは、元々は「キャピタル・オブ・カル
チャー」の勝利を願って醸造されたもので、今年2月に開催された
Liverpool
CAMRA Beer Festival に出品されて好評を得ていました。
そして念願が叶った今、今度は乾杯のために再生産され、ケインズが経営す
るマージーサイド各地のパブで今週水曜日から販売されます。
ケインズは Liverpool Echo と共同で、ひとりでも多くの市民に祝ってもらおうと、
1パイントを無料で飲めるヴァウチャーを発行しました。
ケインズの共同経営者のひとり、Sudarghara
Dusanj はこう話しています。
「記念のビールが入ったパイント・グラスを掲げて、もうしばらくいい気分に浸っ
てほしいですね」
「この勝利は、市民ひとりひとりが誇りに思っていいと思いますよ。選考委員を
圧倒するほどの『ピープル・パワー』があったのはリヴァプールだけです。決定
に大きく貢献してますよ」
「ケインズはリヴァプールのものだと思っています。醸造を続けられているのは
この街の人々のおかげですし、逆に、その人たちのためにマージーサイドなら
ではのビールを提供しているんです。ケインズはリヴァプールに残る唯一のブ
リュワリーですからね」
「ケインズは今、マージーサイドに8つのパブを持っています。11日の水曜日か
ら、その全パブで『2008エール』を飲むことが出来ます。ぜひヴァウチャーを
持って行って、リヴァプールの味を無料で楽しんでほしいですね」
6月12日(木) ------------------------------------------------------
【ウリエ選抜チーム】
リヴァプールの監督 Gerard Houllier が思い描く世界一のチームとは…?
ウリエは今年初め、偶然出会って仲良くなった少年にせがまれ、その場で世界
選抜メンバー選んで発表してみせたのだそうです。
それは、パリからリヴァプールへのフライト中の出来事でした。
フリートウッドに住む8歳の Dominic Hoyle
くんは、大胆にも、ウリエに向かって
世界一のチームのメンバーを選んで紙に書いてほしいと頼みました。
そしてウリエは、嬉しそうに承諾したそうです。
飛行機が Liverpool John Lennon Airport に着陸すると、ドミニクくんは大切な
リストを握りしめてステップを駆け下りました。
ドミニクくんの話です。
「ミスター・ウリエはいい人だよ。ジェントルマンなんだ。優しいよね、僕のため
にちゃんと書いてくれたんだよ」
ウリエが選んだ11名のリストには、世界のフットボール・タレントの中でも超一
流のプレイヤーの名前がずらりと並んでいます。
もしこれだけの選手を集めるとすると、移籍には300万ポンド(約600億円)く
らいかかってしまいそうです。
リストの中には、リヴァプールのプレイヤーの名前が2つありました。
キャプテンでフィンランド代表の Sami Hyypia
、そしてゴールスコアリング・マ
シーンの Michael Owen です。
チーム全員の名前です。
Casillas (レアル・マドリー) 、Cafu (ローマ)
、Hyypia (リヴァプール) 、Nesta (AC
ミラン) 、Carlos (レアル・マドリー) 、Beckham
(マンチェスター・ユナイテッド) 、
Vieira (アーセナル) 、Zidane (レアル・マドリー)
、Figo (レアル・マドリー) 、Owen
(リヴァプール) 、Trezeguet (ユヴェントス)
。
怖れを知らないドミニクくんは、さらにウリエに、シーズン・オフにはリヴァプール
を自分の街に連れて来てほしい、そしてフリートウッド・タウンと親善試合をして
ほしいと要請しました。
フリートウッド・タウンとは、ドミニクくんの父親
Mick が監督を務めるセミプロの
チームで、ミックはチームの試合の予定を組むのに四苦八苦しているのだそう
です。
ミックの話です。
「アシスタント・マネージャーの Phil Thompson
と話したんですがね、もう候補の
日を何日か考えてくれてるそうなんです」
「ジェラールが休暇から戻って来てから日程を調整するということでした。で、
『思いっきり強いチームを連れて行くよ』なんて言われてしまいましたよ」
6月13日(金) ------------------------------------------------------
【ユーロ2004】
11日に行われた Euro 2004 の予選で、イングランドはスロヴァキアと対戦しま
した。
前半スロヴァキアに1点を先制されたものの、後半に2点を挙げ、2−1の逆転
勝利を収めました。
2つのゴールは、いずれも Michael Owen によるものでした。後半17分に自ら
得たPKを決め、その11分後には同僚 Steven
Gerrard からのクロスを逆転
ゴールをヘッドで決めました。
この試合はオーウェンにとって、イングランド代表としてちょうど50試合目とな
る記念の試合でした。さらに、出場停止の David
Beckham の代わりにキャプ
テンまで務めました。
イングランドは勝ち点を13に伸ばし、トルコに次いでグループ7の2位につけて
います。ただし、トルコの方が1試合多く消化しています。
試合終了後の Sven-Goran Eriksson 監督の話です。
「みんなマイケル・オーウェンに感謝しないとね。彼がいてくれるおかげでこの国
がどれほど助かっていることか」
「もちろん私もハッピーだ。キャプテンとして、そして50キャップの記念として相
応しい結果だったと思う。大事なゲームであらためて才能を証明してみせてくれ
たね」
「スティーヴン・ジェラードもエクセレントだった。私には驚きでも何でもないが
ね。何しろ彼は、すべての監督が自分のチームに欲しがる選手だから」
エヴァトンの新星 Wayne Rooney は、先発したものの、後半からはベンチに下
がりました。
エリクソンは続けます。
「ルーニーにも満足している。ルーニーがピッチに立つたびに、ファンや批評家
はベストのプレイを期待するがね」
「だが彼がまだ17歳だってことを忘れてはいけない。まだまだこれからの選手
なんだ。もちろん彼は、私がこれまで見てきた中でも最高のタレントのひとりだ」
試合終了後のオーウェンの話です。
「前半を決定的なチャンスを外して、その他にもいくつかミスをしてしまった。で
も諦めなかったし、失敗からも逃げまいと思ったんだ。それが良かったんだろう
ね。ありがたいことに、2つもゴールを決めることができた」
「(ペナルティについては)あれは完全なバック・チャージで、だから前に倒され
たんだ。でもあのPKは心臓に悪かったよ。スタジアムの全員が決めてくれと
願っていて、さらにはTVの前の何百万人も同じことを願ってるんだ、なんて考え
たらね」
「すごくプレッシャーのかかるPKだった。前に失敗したことがあったけど、でも
今回は何とか決められた。ありがたかったよ」
オーウェンは、キャプテンとしての自分は、声で鼓舞するよりもピッチでの態度
でチームを引っ張って行くタイプだと考えています。
「僕は控え室で大声で怒鳴ったりなんかしないよ。みんな知ってると思うけど」
「デイヴィッド・ベッカムもまったく同じなんだけどね。彼はピッチの上でリードし
ようとするんだ。ギャンギャン叫ぶんじゃなくて、みんなを落ち着かせるような存
在になりたいんだ」
「長くてハードなシーズンだったからね、4週間のオフがほんとに楽しみだ。でも
プレ・シーズンのトレーニングの準備もしないといけないから、そんなに長くは休
んでいられないんだけどね。でもとにかく楽しみだ。みんな休みが必要だと思う
よ」
ジェラードは、エリクソンがオーウェンに50キャップ記念のプレゼントを渡した
ことを明かしています。
「親方はね、この5〜6年の彼のプレイを編集したヴィデオをプレゼントしたん
だ。みんなで拍手したよ。その事と、マイケルのこれまでのパフォーマンスの両
方にね」
「みんなよくやったと思う。長いシーズンを戦った後で、2つの親善試合と、それ
からこの予選。いいところを見せなきゃいけないってことはわかってたんだけど
ね。でも、(リードされて迎えた)今日のハーフ・タイムの時だって、こりゃヤバイ
なんて全然思わなかったよ。事実、後半のうちは最高のパフォーマンスだった
ね」
「(後半の選手の入れ替えについては)ダイアモンド型がいつも機能するわけ
じゃない。4−4−2にしてもそうだ。相手がどうやって戦ってくるかってことをよ
く見ないといけない。それからもちろん、自分たちのキャラクターやファイティン
グ・スピリットをしっかり発揮しないとね」
「トルコでの最終戦に向けて盛り上がって行きそうだね。でもそれまでの試合も
すごく大事だ。全部勝つつもりだよ」
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●ポール・マッカートニー インタヴュー (前編)
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リヴァプール公演を控えた5月30日と31日、地元紙リヴァプール・エコーに、
ポールのインタヴュー記事が掲載されました。抜粋してお届けします。
(聞き手:ピーター・グラント)
―アメリカ、イタリー、ドイツ、極東、ロシアと来て、いよいよ故郷に凱旋するわ
けだね。待ちきれないと感じてる?
「イェ、とても楽しみだね。ワールド・ツアーの最後を飾るためにリヴァプールに
帰れるなんてね。USツアーを始めて半分くらいの時に、オーディエンスのリアク
ションを見ながら思ったんだ。『これを故郷リヴァプールにも持って行こう』って
ね」
―60歳だというのに、ステージでの姿はずっと若いし、パフォーマンスへの熱
情やエナジーは少しも衰えていない。去年からずっとツアーを続けて来て、も
う200万人を相手にいるわけだけど、疲れを感じたりすることはないの?
「いいや、ずっと絶好調だよ。とにかく朝食をしっかり取るようにしてるんだ。たく
さんのフルーツもね。1日の準備はその日の朝ごはんからって言うだろ」
「それに毎日演奏するわけじゃないから。もしこれが毎日だったらぶっ壊れてる
よ。でもちゃんと休みを取れば、さあまたやるぞ、って続けて行けるんだ」
「このツアーがすごく好きなんだ。ファンタスティックな反応も含めてね。終わっ
たら、きっと寂しく感じるんだろうな。クルーの大多数も同じ気持ちなんじゃない
かな。僕らはすごくハッピーなチームだからね」
「バンドと一緒に旅をして回るってのはとてもいいもんだよ。でもね、それと同時
に、家に帰る日を楽しみに待つ感覚ってのもいいもんなんだよ」
「ステージを降りて、バスに乗り込んで、ヘザーやバンドの連中と乾杯する。そ
ういうのがとても楽しいんだ」
―でもショウの前にはアルコールは口にしないよね、ミネラル・ウォーターだけ
でしょう?
「だって歌詞を忘れちゃいそうだから。ちょっと想像してみてくれよ。エリナー・リ
グビーを歌い出す、途中で歌がストップする、ちょっと間が空いて、続きが始ま
る、なんてところをさ」
―ステージには、世界最新鋭の巨大なヴィデオ・スクリーンが用意されている
ね。
「ジェネシスを観に行った時にね、フィル・コリンズはどこにいるのかなって探し
たことがあるんだよ。で、じいっと目を凝らして悩むことになったよ、『あれかな
あ?』ってね」
「一生懸命プレイしようが何しようが、ほとんどマッチ棒にしか見えない時もある
からね。お客さんは僕を見るためにお金を払うわけだからね、どこからでもちゃ
んと見えて、聴こえるようにしてあげないと」
―素晴らしい思い出がたくさん出来たそうだね。USツアーの最終公演では、「ロ
ング・アンド・ワインディング・ロード」の時にロード・クルーたちがハート・マーク
のカードボードを掲げているのを見て、感動で歌詞が出てこなかったと聞いた
んだけど。
「イェ。もういっぱいいっぱいになってしまって、続きが歌えなくなってしまった。
たいへんだったよ。おかげで散々なヴァージョンになってしまったけど、そういう
わけだから仕方ないよね」
(つづく)
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●寄稿:「38年目の “ポール、ありがとう”
」
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「38年目の “ポール、ありがとう” 」 / Chieko -------------------------
“ポール、リヴァプールでコンサート” のニュースが届いた途端、昨年の東京
ドームでの感激の余韻が残る私は、行きたい、と思いました。そしてそれから
は、リヴァプールでポールを観たい、絶対行く、と日々思いが募ってくるばかり
でした。
13才でビートルズを知り、以来38年、途中結婚に育児と脇目をふった瞬間
もありましたが、ただひたすら彼等を思い続けてきた自分自身に、この辺で何
か報わせてやりたい気持ちだったのでしょう。
6月1日、キングス・ドックで私の夢は叶えられました。
ポールとの距離わずか7,8メートル。初めて自分の目でしっかりポールを見つ
めることができたのです。何しろ東京ドームでは、小さい私は、背伸びして頭と
頭の間からやっと垣間見るという、その動作にも疲れ、結局はスクリーンの
ポールを見ることしかできなかったのですから。
コンサートは、云うまでもなく最高でした。ホーム・グラウンドならではの、ポー
ルと観客との一体感は、日本では味わうことができなかったものです。ポール
も心からリラックスしていてうれしそうで、何より会場の皆と一緒に楽しんでいる
のです。
故郷ってこんなにいいものなんだと、何故かこのコンサートで実感しました。
私もリヴァプール人だったらどれ程よかったかとつくづく思ったものです。
8時にスタートした時は明るかった空も、いつのまにか暗くなり、熱くなった私
の気持ちを静めてくれるようなマージー河からの心地良い風を感じた頃、ス
テージもそろそろ終わりに近づく気配となりました。
ビートルズ・ソングを歌うポールを、少し冷静になった目で追ううちに、彼等に
支えられてきた自分の人生を思い浮かべました。
思わず私は、“ポール、ありがとう” と叫んでいました。
大喚声の中、私の小さな声はすぐにかき消されてしまいましたが、きっとポー
ルに伝わったと信じ、ステージを去るポールに、とても清々しい気分で手を振る
ことができました。
もっとコンサートのことを思い出そうと考えてみたのですが、やはり夢中だっ
たのですね。曲名も満足に思い出せません。
今回、チケットの手配から現地でのお世話をしてくださった
Kaz さんご夫妻、
そしてご一緒して下さった皆様に心よりお礼を申し上げます。ありがとうござい
ました。
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●スカウスハウス・ニュース
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【スカウスハウス・ツアー】
「スカウス・ハウス」では、8月にリヴァプールで開催される「インターナショナル・
ビートル・ウィーク」の観光パッケージ「スカウスハウス・ツアー」を企画し、参加
者を募集しています。
「スカウスハウス・ツアー」は、イヴェントチケットとホテル宿泊がセットになってい
る、個人旅行をされるみなさんのための現地パッケージです。
さらに、ビートルズゆかりの地を訪ねるガイド・ツアーやランチョンなどのオリジ
ナル企画も大好評です。
リヴァプールが1年でいちばん賑わうこの「世界最大のビートルズまつり」を、ひ
とりでも多くの方に楽しんでいただければと願っています。
詳細については、ウェブサイトの「スカウスハウス・ツアー
2003」ページをご覧
ください。
【語学留学生募集中】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールに語学留学をされる方のサポートをいた
します。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最近人気
のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧ください。
【ビートルズ・ガイドツアー】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンの「ビートルズゆかりの地」を
訪ねる現地ガイドツアーを用意しています。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、ちょっとマニ
アックなツアーも用意しています。また、ご希望によりプライヴェート・ツアーのア
レンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
【原稿募集中】
「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの原稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイなどなど、リヴァプール、あるいは英国に関す
るものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。
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リヴァプール・ニュース News of the
Liverpool World No. 104
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毎週火曜日発行
◇◆ 編集・発行 ◆◇
SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
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【Eメール】 info@scousehouse.net
ご意見・ご感想・ご質問などをお寄せください。
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