「スカウス・ハウス」発行のメールマガジン
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リヴァプール・ニュース News of the
Liverpool World No. 105
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2003年6月24日発行
http://scousehouse.net
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◇◆INDEX◆◇
●フロム・エディター
●リヴァプール・ニュース <2003年6月16日〜6月21日>
●「ポール・マッカートニー・イリュージョン」 (前編)
●フロム・リーダー
●スカウスハウス・ニュース / 「スカウスハウス・ツアー」 「留学生募集中」
「ビートルズ・ガイドツアー」 「原稿募集中」
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●フロム・エディター
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梅雨ですね。
今日も朝から雨で、でも午後になってから突然カラリと晴れたので、びっくりしな
がらもすぐさま洗濯をして干してやれやれ安心と思ったら、夕方からまた雨で
す。
今これを書いているのは午後7時すぎなのですが、雷までドカンドカンと鳴って
います。
僕はわりに雨が好きで、だから梅雨も決して嫌いではないのですが、こう毎日
毎日雨が続くと、(ちょっとなあ…)と思ってしまいます。洗濯物も、なかなか乾き
ませんしね。
だからというわけではないのですが、今、ブルース・スプリングスティーンが歌う、
“Waitin' On A Sunny Day” という曲を聴いています。
サニー・デイが来るのを待って、待ってるんだ/雲なんかどっかにおっぱらって
しまおう/サニー・デイをね、待ってるんだ
もちろん雲やサニー・デイは比喩で、希望を持って主体的に生きていこうという
歌詞です。ゆったりしたビートと、まるで差し込んでくる陽射しのようなフィドル
が印象的なです。
実を言うと、先月29日、マンチェスターで行われたブルースのコンサートに
行ってきました。
この歌は、みんなでブルースと一緒に大合唱したうちのひとつです。
(いや、大合唱させられた、というべきでしょうか、ブルースに)
ブルースを見ていると、誠実とか希望とか良心とか魂とか一所懸命とか全力と
か、とにかくそういう言葉ばかりが浮かんできました。
長引いて野宿することになってしまったことも含めて、僕にとって忘れられない
コンサートのひとつになりました。
Kaz (24/06/'03)
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●リヴァプール・ニュース <2003年6月16日〜6月21日>
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6月16日(月) ------------------------------------------------------
【ウリエにOBE】
リヴァプールの Gerard Houllier 監督に、英国政府からOBE勲章が授与される
ことが公式に発表されました。
ブリティッシュ・フットボール界への多大な貢献が受賞の理由です。
同じく、ウリエの良き友人である Arsene Wenger
アーセナル監督にもOBE勲章
が贈られます。
ウリエの話です。
「このような賞をいただけることになり、たいへん、たいへん光栄に思います。し
かも、私のグッド・フレンドのアルセーヌ・ヴェンゲルと同時にですから、余計に
嬉しいことです」
「このような名誉ある賞に値すると評価していただけたこと自体が、とても光栄
です」
「この賞は、リヴァプール・フットボール・クラブ、それからリヴァプール市、そし
ていつもいつも私に感動を与えてくれるファンのみなさんに贈られるものだと
思っています。この栄誉は、クラブに関わっているすべての人間や、いつもリ
ヴァプールのことを心に掛けていてくれる人たちと分かち合いたいですね」
「いつも言っていることですが、選手たちや裏方さんたちには心から感謝してい
ます。この国のフットボールのために私が何かの役に立っているとするならば、
それは彼らの活躍のおかげですし、また、このリヴァプール・フットボール・クラ
ブにおいて、私と彼らとの関係が素晴らしくうまく行っているおかげなのです」
ウリエは現在、ホリデイ期間中です。
OBE勲章は、来月9日に外務大臣 Jack Straw
より授与されます。
ストロー外相の話です。
「私たちには、それぞれ個人的に忠誠を誓ったチームというものがあります。し
かしそれに関係なく私たちは、今や英国のスポーツ・ライフに無くてはならない
存在となったこの2人のフランス人の大ファンなんです」
6月18日(水) ------------------------------------------------------
【マージー河祭り】
第23回の Mersey River Festival が、記録的な大成功を収めました。
過去最高の160の船が参加し、アルバート・ドックやピア・ヘッドを中心に、13
日から16日までの4日間にわたって開催されたこのフェスティヴァルには、な
んとのべ50万人以上の観光客が集まりました。
オーガナイザーの Judith Feather の話です。
「信じられないくらいの数の人が集まりましたね。昨年の30万人を大幅に上回
るなんて。それに天気が良かったおかげで、毎日朝早くから晩の10時半まで
楽しんでいただくことができました」
「マージー河の両岸が人でいっぱいになりましたね。私たちとしてもたいへんで
したけど、うまく運営できたと思います」
「今年これだけ成功したのですから、来年はもっと大きくてより良いフェスティ
ヴァルにしたいですね」
マージー河では、セイル・パレードやレース、アルバート・ドックではライヴ・ス
テージやダイヴィング、ピア・ヘッド周辺では各種のディスプレイやワークショッ
プやツアー、そして上空では英国海軍と空軍によるディスプレイと、実にさまざ
まなイヴェントが行われました。
アルバート・ドックのショップやカフェやバーは連日満員で、5倍の収益があった
ということです。
ノリス・グリーンの自宅から、2人の孫を連れてフェスティヴァルにやって来た、
Raymond Tunney (58歳)の話です。
「すっごい仕事をしたもんだね今年は。子供がいろんな歴史を学ぶのに役立つ
し、何よりマージー河が船でいっぱいになってるところを見れるのは最高だ」
「この河でもっと楽しいことができるはずだってずっと言われてきたけど、ついに
やったって感じだね。こんなにたくさんの人も集まって来てるし、ほんとに素晴ら
しいね」
しかしレイモンドの孫 Georgia (7歳)は、警笛の音にちょっとびっくりしたようで
す。
「船を見るのは好きだけど、ホーンの音はあんまり好きじゃない。なんでこんな
にうるさいの?」
ビートルズ・ミュージアムと海事博物館を観ようと中国からやって来た22歳の
Gavin Cheng は、何千人もの人がドック・サイドに詰め掛けているのを見て
ショックを受けたそうです。
「フェスティヴァルのことは全然知りませんでしたから。でも今日来てとても嬉し
いです」
「こんなにいっぱいの船が集まっているのは壮観ですね」
エリア内にある2つのミュージアム、Maritime
Museum と Museum of Liverpool
Life には、連日何千人もの人が訪れました。
両ミュージアムのスポークスマンの話です。
「この期間が1年で最も忙しいですね。昨年は2つで3万人の入場がありました
しね」
「Capital of Culture に勝ったのも盛り上がりの原因でしょうね。これからももっ
ともっとたくさんの人がリヴァプールに観光に来てくれるよう願っています」
6月19日(木) ------------------------------------------------------
【ポールのチケット問題】
リヴァプール市のチーフ・エグゼクティヴ David
Henshaw は、Paul McCartney
のコンサート・チケットが市の職員に優先的に販売された問題について、失態
の全責任は自分にあると認めました。
1万9500人の市の職員には、一般発売に先駆けてチケットを予約する機会
が与えられました。
この結果シティ・カウンシルは、何時間も窓口に並んだり、チケットを手に入れ
ることができなかったファンたちから、激しい抗議を受けました。
市は後に誤りを認めたものの、個人的な責任追及はしないとしていました。
しかし、カウンシル・リーダーの Mike Storey
は、ヘンショウ氏からの、全責任
を負う旨が記された公式な文書を受け取りました。
ストーリー氏の話です。
「ミスター・ヘンショウ自身はこの問題に直接関わったわけではありません。し
かし彼は、この問題を引き起こした全責任を負うと言っています」
しかし、自由党議員 Jan Clein は、納得していません。
「チーフ・エグゼクティヴの態度は立派だと思いますよ。でも私たちが言ってる
のは、判断を下した直接の責任者が誰なのかをはっきりさせなければならな
いってことです」
ストーリー氏は続けます。
「この地域に住む私たちは、責任をしつこく追及するようなカルチャーを持ち合
わせていないと、私は信じてるんですがね」
「コンサートは大成功でしたし、Capital of
Culture の勝利への素晴らしい開幕
劇となったじゃないですか」
6月20日(金) ------------------------------------------------------
【マッカのマドリー・ライフ】
「世界一のフットボール・クラブ」レアル・マドリーでプレイする、元リヴァプール
のスター Steve McManaman は、Victoria 夫人と一緒に公私共に充実した生
活をマドリードで送っています。
31歳のマクマナマンは、国外に飛び出して活躍する数少ないブリティッシュ・プ
レイヤーのひとりです。
今や彼は、ファンばかりでなく、高給取りの選手に手厳しいことで有名なスペイ
ンのプレスからも好意を持って受け入れられています。
先日 David Beckham の移籍が決まり、このクラブにはさらにスポットライトが浴
びせられています。
マクマナマンの話です。
「昨日の朝、練習に行こうと思って出ようとしたら、とんでもないことになってた
よ。我が家がね、レポーターとカメラにずら〜っと囲まれてたんだ。トレーニン
グ・グラウンドもものすごい人だかりだった」
「 Raul や何人かの選手は、家の中にまで入って来られて、奥さんまで巻き込ま
れてすごく迷惑したって。過去2年、Zinedine
Zidane とか Ronaldo がやって来
たけど、ここまで大騒ぎにはならなかったよ」
ベッカムと夫人の Victoria は、異国の新居で、落ち着いた生活を送ることがで
きるでしょうか。
スティーヴもヴィクトリアも、スペインでの幸せな生活を手に入れるために、懸
命に努力しました。
ウールトン出身で27歳のヴィクトリアの話です。
「わたしたち最初にね、ここで生活するには、まず言葉を覚えようって決めた
の」
「でもほんと言うとね、それ以外に選択肢はなかったの。だってマドリードには
英語が分かる人なんか全然いなくて、そうしなきゃ何にもできないんだもの。だ
から躊躇する暇もないままスパニッシュ式の生活に飛び込んだってわけ」
「ここに来てすぐに、スティーヴはチームのトレーニングに行ってしまったの。3
週間もよ。だから私は、いきなり何でも自分でやらなくちゃいけなかったの。家
事はもちろん、配管工や電気工を呼んだりとかね」
ヴィクトリアは、法廷弁護士になるためにロンドンの法律学校に入学する前は、
リヴァプール大学で英語とドイツ語を学んでいました。彼女は瞬く間にスペイン
語を身に付けました。そしてスティーヴも、彼女にそう遅れることなくマスターし
ました。
そして、2人の努力は実を結び始めました。
現在ヴィクトリアは、マドリード大学で法律を教えています。
国際的トップ・プレイヤーとしてのスティーヴの評価も上昇しています。
4年前にレアル・マドリーに移籍して以来、スティーヴは3つの優勝メダルを勝
ち取っています。チャンピオンズ・リーグの優勝メダルが2つ(そのうちの1つの
決勝戦では彼自身が貴重なゴールを決めています)と、そしてスペイン国内
リーグの優勝メダルです。
毎試合の出場が約束されているわけではありませんが、彼に支払われる週給
は7万ポンド(約1400万円)にもなっています。
スティーヴには誰もが認める才能があり、最も人気のあるプレイヤーのひとり
であり、そしてチームになくてはならない存在なのです。
しかしながら、家族や仕事のキャリアを母国に残しての異国での生活が、すべ
て楽なものだというわけではありません。
ヴィクトリアは、両親に会えないのが寂しいと言っています。
しかしそれでも、スペインでのリラックスした生活は彼女にとって「ブリリアント」
なのだそうです。
「英国での生活はストレスが多過ぎるように思うの。こっちでもあっちでもみん
なが走り回ってるみたいな感じでね」
「ここでだってイギリスのTV番組は観られるし、英国のお茶も売ってるのよ。マ
ドリードには Marks & Spencer だってあるのよ!」
そのライフスタイルだけでなく、マドリードの街そのものが、2人とも大好きなの
だそうです。
ヴィクトリアは続けます。
「マドリードは美しい街だし、とっても暮らしやすいところよ」
「デザイナー・ショップもあれば、素敵なレストランや大きなマーケットもあるし
ね。それにこの街の人々が素晴らしいのよ。ファンタスティックだわ」
「スペイン人は本当にフットボールのプレイヤーを愛してて、まるでキングのよう
に接してくれるの。ちょっとレストランに入っても、何から何まで世話をしてくれた
りね。ほんとにラヴリーだわ」
「クラブもね、あれだけいろんな国から選手が集まってるっていうのに、全員が
あたたかく迎えられてるって感じてるわ。奥さん同士もとても仲が良くて、よく集
まったりするのよ。試合の後なんかは特にね」
「みんながとても親切で普通なの。私たちここで本当に幸せよ」
スティーヴが最後に付け加えます。
「ここに来て、新しい国、新しい言葉、新しいライフスタイルでの僕たちの生活
が始まったわけだけど」
「もしヴィクトリアがハッピーじゃなかったら、僕もハッピーじゃなかっただろうね」
6月21日(土) ------------------------------------------------------
【今年もナンバー・ワン】
パブで飲むビールの価格は、依然としてノース・ウエスト地域が国内で最も安い
そうです。
この調査結果は、消費者団体 Campaign for Real
Ale (Camra)によるもので
す。
Camra は今年3月、全国1000のパブを回り、約6500のビールとサイダーの
価格を調べました。
この調査によると、ノース・ウエスト地域のラガー1パイントの価格は、平均で
1.98ポンド(約400円)で、全国平均よりも19ペンス(約38円)安いそうです。
また、2ポンドを下回ったのは、この地域だけなのだそうです。
リアル・エールでは、ノース・ウエストの平均は1パイント1.75ポンド(約350
円)となっていて、やはり英国で最も安い価格です。
反対に最も高いのはサウス・イースト地域で、1パイントの平均価格は2.15ポ
ンド(約430円)なのだそうです。
Camra のマージーサイド、チェシャー、ノース・ウェールズ支部のダイレクター、
Mike Perkins の話です。
「ノース・ウエスト地域では、良心的なビール価格が維持されていますね。この
あたりは伝統的に価格競争が激しいですから、自然と他の地域より安くなるん
でしょう」
「リアル・エールに2ポンド払うのだって当り前になってきていますからね、この
頃では。ノース・ウエストには、ぜひこのまま低価格ポリシーを継続してほしいで
すね。他の地域みたいに、コンスタントに値上げされるのは困りますよね」
ビールの価格は、全体的に年々上昇しています。
今年のラガーの全国平均は2.17ポンド(約435円)で、昨年よりも6ペンス
(約12円)上がりました。
リアル・エールは1.98ポンド(約400円)で、昨年よりも7ペンス(約14円)上
がっています。
Camra 代表の Mike Benner は、こう話しています。
「政府は、1パイントにつき1ペンスを今年度の予算に計上しました。パブで飲
むビールの料金が1杯につき2、3ペンス上がったのはそのためです」
「我々は引き続き、ビールへの課税を廃止する運動を続けます。そうなれば、
人々はもっともっとパブに行って楽しむようになるはずですよ。家で安物の輸入
ラガーをちびちび飲むなんてのよりは、ずっといいですよね」
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●「ポール・マッカートニー・イリュージョン」 (前編)
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「ポール・マッカートニー・イリュージョン」 / Kaz -----------------------
6月1日、リヴァプールのキングズ・ドック、ポール・マッカートニーのホームカミ
ング・コンサート。
午後8時すぎ、快晴の空はまだまだ明るいが、プレ・ショウが始まった。
日本公演で観たのと同じものだけど、間近で観るとやはり迫力があった。大勢
のパフォーマーたちが、ありとあらゆる奇抜な出で立ちとダンスで、摩訶不思
議な空間を作り上げる。僕の周りのリヴァパドリアンたちは、皆興味深そうに見
守っている。折り畳まれて箱詰めにされた少女が出てきた時には、やはりもの
すごく驚いていた。
日本で観た時、このプレ・ショウは、我々の住むこの世界の多様性を表現して
いるのだな、と思った。異なった民族や文明同士の衝突と、それらが融合し調
和する様子を描いていて、つまりそこにメッセージが込められているのだな、と。
しかし今は、プレ・ショウが進むにつれて、なんだかそういうのとはちょっと違う
ような気がしてきた。
これは、イリュージョンを表現したものではないだろうか。いや、イリュージョン
の予告編と言うべきだろうか。我々はこれから、幻想の世界へと連れて行かれ
ようとしているのだ。
予告版イリュージョンの盛り上がりがピークに達した瞬間に、本物のイリュー
ジョンが始まった。
ポール・マッカートニーという世界で最も愛されるポップ・アイコンと、3万5000
人のエキサイティングな群集が紡ぎだす、壮大なイリュージョンだ。
しかしその中心にいるポールは、とてもリラックスしていて、とても楽しそうで、そ
してとても饒舌だった。
「ハロー、リヴァプール。ホームに戻って来れて嬉しいよ」
「本当にここは特別だ。俺たち、モスクワとかローマとかでも演って来たけど、
でもやっぱりここだ、リヴァプールだぜ!」
「みんな、楽しんでる? リヴァプールの外から来てくれてる人もたくさんいるよ
ね、ちゃんとわかってるって。今マージー河のそばにいるみんなひとりひとりに、
アイ・ラヴ・ユーって言いたいな」
「オーケー、まあ落ち着いて、落ち着いて。ゆっくりやるからさ」
「おいおい、ちょっと待ってくれる? メッセージを書いたボードをいっぱい掲げ
てくれるのは嬉しいんだけどさ、でも考えてみてよ。こっちは一生懸命コードや
歌詞を考えながら歌ってるんだぞ。ひとつひとつ読んで応える余裕なんてない
んだって。どれ、ナニナニ、何て書いてあるのかな、なんてやってたら、歌がム
チャクチャになってしまうよ。こんなふうにさ…(即興で歌う)」
「もうすぐキャピタル・オブ・カルチャーが決まるね。でもさ、リヴァプールはキャ
ピタル・オブ・ユニヴァースだよな!」
ポールは、リヴァプールの思い出についてもたくさん語った。
「ガンビア・テラスのことを思い出すなあ。あそこにはジョンとスチュが住んでい
て、僕もよく遊びに行ったよ。レコード・プレイヤーが置いてあってね、2日酔い
のへろへろ状態でスイッチを入れるとさ、こんな音楽が鳴り出したもんさ…」
間髪入れず、ポールのシャウトが炸裂した。僕の耳たぶもハートも、ビリビリと
震えた。
“Weeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeell,
Come into this house, Stop
all the Yackey yak !! ...”
もちろん、リヴァプールのオーディエンスも全然負けていない。
拍手や歓声や手拍子だけでなく、曲の合間にフットボール式のチャントが幾度
となく自然発生するのだ。
“Football's Coming Home” の替え歌で、“Macca's
Coming Home” がものすご
いヴォリュームで歌われる。まるでフットボール・スタジアムにいるような気分
だ。
青空から夕暮れ、そして夜の闇へと、徐々に色を変化させていく空もまた、この
イリュージョンに参加しているようだった。
面白かったのは、ポールが「ロンリー・ロード」歌っている時だった。ずっと快晴
だった空が、突然曇り始めたのだ。そして曲が終わる頃には、ポツリポツリと
雨まで落ちてきた。
北中米や日本では、この曲の後に来るのは「ドライヴィング・レイン」だった。と
いうことは、もしかするとリヴァプールの空はステージの演出を考えてわざわざ
雨を降らせたのかもしれないなあ、すごいなあ、と勝手に感心する僕。
しかし今年のヨーロッパ公演からは、「ドライヴィング・レイン」は確かカットされ
ているはずだ。案の定ポールは、さっさと「ユア・ラヴィング・フレイム」を歌いだ
してしまった。
「あれ? なんだよお、せっかく苦労して雨雲を用意したのによお」という声が
空から聴こえたような気がして、しゅるしゅるしゅると雨はあがって行った。
僕はひとりでクスクスと笑った。
(つづく)
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●フロム・リーダー
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(リヴァプール公演鑑賞ツアーにご参加くださった
Hiro さんから届いた感想の
メールを紹介します)
無事に帰国しましたー!
初日はきっとどこにも行けないだろうな〜と思っていたのに一緒に散策すること
ができたし、忙しい旅でしたが、充実した内容でした♪
(中略)
さて、イギリスについての感想...
現地について、意外に暖かく、日が長かったのに驚きました。
おかげで2泊4日という強行スケジュールの旅でも明るいうちに観光がたくさん
できました。
それから、イギリス人が割といい加減であるということ。クソマジメ(失礼、言葉
が悪いですね。)な国民かとイメージしていましたが、案外そうでもありませんで
した。
ポールのコンサートは...
屋外のコンサートはいいですね!
会場前の待ち時間、サウンド・チェックでローマ公演で歌ってる"Volare"(ビー
ルのCMでおなじみ)が聴けたのはイタリア好きの私には大収穫。
ツアー延期からいつのまにか抹消されてしまったオーストラリアの人、日本人も
たくさんみかけたし、他にもいろんな国の人いてお祭りみたいでした。こんな特
別な会場に一緒にいるというだけで感動でした。
最後に、私は2泊4日という強行スケジュールでしたが、充実した旅になりまし
た。
もちろんポールのコンサートを観れたのが1番ですがスカウスハウスのスタッフ、
そして参加されていた皆さんのおかげで限られた時間を有意義に過ごすことが
できました。
ツアー参加者にはリアルタイムでビートルズを知っている方もいて、羨ましかっ
たです。
当時の映像で失神してるファンが映ってたりしますよね。ポールのコンサートだ
けでもすごいのに4人揃っちゃったらどんななんだろう?
...やっぱり失神しちゃいそうですね(笑)
スカウスハウスの手配してくださる現地ツアー、Kazさんの案内とても良かった
です。後ろ向き歩きの技(!?)も。
御勧めのフィッシュ・フライが唯一のご馳走でまともなものを食べれませんでし
たが、知人が先日ロンドンへ行き「おいしい中華を食べてきた」というのを聞い
て...悔いはありません。
今度行くときは、皆さんが食べておいしかったというパエリアのお店を聞いて
行ってみようかな?
次回はいつになるかわかりませんが、Kazさん、また宜しくお願い致します!
旅行の感想といっても、なんだか考えがまとまらないので思い付くままになって
しまいました。
では、また!
( Hiro さんより)
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●スカウスハウス・ニュース
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【スカウスハウス・ツアー】
「スカウス・ハウス」では、8月にリヴァプールで開催される「インターナショナル・
ビートル・ウィーク」の観光パッケージ「スカウスハウス・ツアー」を企画し、参加
者を募集しています。
「スカウスハウス・ツアー」は、イヴェントチケットとホテル宿泊がセットになってい
る、個人旅行をされるみなさんのための現地パッケージです。
さらに、ビートルズゆかりの地を訪ねるガイド・ツアーやランチョンなどのオリジ
ナル企画も大好評です。
リヴァプールが1年でいちばん賑わうこの「世界最大のビートルズまつり」を、ひ
とりでも多くの方に楽しんでいただければと願っています。
詳細については、ウェブサイトの「スカウスハウス・ツアー
2003」ページをご覧
ください。
【語学留学生募集中】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールに語学留学をされる方のサポートをいた
します。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最近人気
のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧ください。
【ビートルズ・ガイドツアー】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンの「ビートルズゆかりの地」を
訪ねる現地ガイドツアーを用意しています。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、ちょっとマニ
アックなツアーも用意しています。また、ご希望によりプライヴェート・ツアーのア
レンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
【原稿募集中】
「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの原稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイなどなど、リヴァプール、あるいは英国に関す
るものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。
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リヴァプール・ニュース News of the
Liverpool World No. 105
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毎週火曜日発行
◇◆ 編集・発行 ◆◇
SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
【ウェブサイト】 http://scousehouse.net
【Eメール】 info@scousehouse.net
ご意見・ご感想・ご質問などをお寄せください。
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