「スカウス・ハウス」発行のメールマガジン
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リヴァプール・ニュース News of the
Liverpool World No. 113
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2003年8月19日発行
http://scousehouse.net
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◇◆INDEX◆◇
●フロム・エディター
●リヴァプール・ニュース <2003年8月11日〜8月16日>
●「 Paul McCartney Concert 」
●スカウスハウス・ニュース / 「お休みのお知らせ」 「留学生募集中」
「ビートルズ・ガイドツアー」 「原稿募集中」
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●フロム・エディター
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気がつけば、今週はもう「ビートル・ウィーク」です。
僕は明日から出発して、しっかり―というかまあ、仕事だから当然なんですけ
ど―フェスティヴァルの初日から参加します。
フェスティヴァルのプログラムは、毎年じりじりと充実度をアップさせていて(よく
これだけ企画を思いつくもんだとほんと感心します)、今年はいきなり初日から
往年のマージービート・バンドがずらりと登場します。コピー・バンドじゃなくて、
「ほんもの」ばっかりです。
その中のひとつに、今でも現役で活躍するザ・マージービーツというバンドがい
ます。
僕はこのバンドの「リアリー・ミスティファイド」という曲が大好きで(うちの妻に
「ど根性ガエルの主題歌みたい」と言われた時はちょっとショックでしたが…)、
「生で聴けたらいいなあ」と、密かに楽しみにしています。
実はこの6月、ポールさんのコンサートが終わった直後に、マージービーツの
リーダー、ビリー・キンズリーさんとお話することができました。
何というかとても実直なかたで、あれこれ話題をつなぎながら、こちらから切り
上げるまでしっかりと付き合ってくださいました。
このビリーさんや、現在ビリーさんとリヴァプール・エクスプレスというバンドを組
んでいるロジャーさんとの出会いは、まったく予想もしなかったひょんな偶然の
連続から生まれたもので、僕にとっての「もうひとつのハイライト」となったのでし
た。
できればまとまった文章にしてこのNLWで紹介したいと思っていたのですが、
2ヶ月半経っても結局1行も書けずじまいです。そのうちに書けるかもしれませ
んが…。
● ● ●
リヴァプール出身で現在は東京在住のナイス・ガイ
Tim さんが、ポールさんの
コンサートの体験記を綴ってくださいました。今週号で紹介しています。
リヴァプールの人にとって、「ポールが故郷で歌う」ということがどれほど大きな
意味を持つものなのかが、しっかりと伝わってきます。
● ● ●
さて、このNLWは、来週より2週間ほどお休みさせていただきます。
次号、第114号は、9月9日の発行となります。どうぞご了承ください。
ではみなさん、お元気で。
Kaz (19/08/'03)
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●リヴァプール・ニュース <2003年8月11日〜8月16日>
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8月11日(月) ------------------------------------------------------
【死者と結婚?】
てっきり死んだものと思っていた初恋の相手と、インターネットを通じて再会して
30年越しの想いを実らせ、ついに結婚した女性の話です。
Linda Slocombe は、悲劇的な死亡事故を伝える新聞記事を読んで以来、かつ
ての恋人 Kevin Hermanson が死んでしまったのだと信じていました。
しかしその2年後、予想もしなかった偶然がやって来て、このカップルの仲を取
り持ち、再びロマンスの花を咲かせることになりました。
ブートルに住むリンダはこう話しています。
「友だちが教えてくれたの。ケヴィンがパラシュートの事故で死んだみたいだ
よって」
「あたしたち、それが彼だって思い込んでしまったの。だってそうそうある名前
じゃないもの」
「でもね、それから2年経ってから、あたしの義理の妹が美容院でケヴィンのお
母さんにばったり会ったのよ。彼女もケヴィンが死んだと思ってたから、ケヴィ
ンの名前を出さないようにおしゃべりしてたんだって。お母さんに辛いことを思
い出させちゃいけないって思ってね」
「でも話してるうちに、実はケヴィンは死んでなんかいないってことが分かったの
ね。彼はちゃんと元気に生きてたのよ、南部でね!」
ケヴィンとリンダは、1969年にブートルの
Balliol Road School で最初に出会
いました。
しかしケヴィンが Bristol University に進学することになって、2人は別々の人
生を歩むことになりました。
ケヴィンは現在、ウィルトシャーのチッペンハムで暮らしています。結婚は1度も
していませんでした。
リンダの方は1973年に結婚し、2人の子供の母親になりましたが、13年前に
離婚しています。
カップルが再び仲を深めたのは、昔の学友と連絡を取りたい人の助けとなるイ
ンターネットのウェブサイト、“Friends Reunited”
のおかげでした。
そして2人は先週、西インド諸島のバルバドスで、ビーチいっぱいの陽光を浴
びながら結婚式を挙げました。
49歳のリンダは、ケヴィンが生きていると最初に聞いた時は、本当にびっくりし
たと言います。
「ケヴィンはそのウェブサイトに登録して、古い友だちだったあたしの前夫に連
絡を取ったの。あたしと話したいって言って」
「何しろほとんど30年ぶりだから、あたし自身はいったいどんなことになるのか
しらって思ってたんだけど」
「でもあたしたちすぐに意気投合しちゃって、2時間もノン・ストップでしゃべり続
けてたわ」
「それからはメールと電話の嵐だったわ。最初の1ヶ月だけで1000回以上よ。
ほんとに信じられないわよね」
「それであたしたち、あたしの誕生日に会うことになったの。あたしの方は最初
すごく不安だった」
「でも、大きな花束を持って現れたケヴィンは、あたしが知ってるケヴィンだっ
た。昔の、学生の頃のまんまだったの」
「彼は、あたしのことがどうしても忘れられなくて結婚しなかったんだ、だからも
う君を離さないよって言ってくれたの。すっごくロマンティックだったわ」
ケヴィンはこう言います。
「リンダと一緒に、新しくてビューティフルな人生を送れると思うと、これからがす
ごく楽しみなんだ。こんなセカンド・チャンスに恵まれたことに心から感謝してる」
8月14日(木) ------------------------------------------------------
【ホークマン】
Paul Freeman は、秘密の顔を持っています。
昼間はコミック・ブック店のおとなしい店員ですが、夜にはがらりと人格を変え、
スーパーヒーローの Hawkman に変身するのです。
ウォリントン出身で29歳のポールは、リヴァプール・シティ・センターのコミック・
ブック店 Worlds Apart で働いています。
しかし彼は、ヴィンテージ・キャラクターのモデルの仕事もしています。それが人
気コミック Winged Warrior の主人公「ホークマン」なのです。
ホークマンは、米国の有名コミック・ブック
DC Comics が生んだキャラクターで
す。Batman や Superman の後輩にあたります。
ポールをホークマンに仕立てるのは、コミック・イラストレイターの
John Watson
でした。
ジョンは自身のアートワークのために、ジョンにホークマンの衣装を着せ、様々
なポーズを撮らせ、それを写真に撮ります。
彼は、コミックをもとにして、可能な限りリアリスティックな「ホークマン」を作り出
しているのです。
ブラックプールに住む31歳のジョンの話です。
「いつもワールズ・アパートの地下でやってるんだ。アブナイ写真も結構撮って
るよ」
「体じゅうにいっぱい灰を塗りたくって、さらにその上からベビー・オイルも塗る
んだ。汗をかいてるような感じを出すためにね。それにホークマンの武器って
独自のものだから、特注の剣なんかを用意しないといけないんだよな」
「第18巻では、ホークマンはモンスターに頭をまるごと齧られそうになるんだ。
それを再現するために俺は、ポールにニセの血をぶっかけて、真っ白のキャン
バスの上で引きずり回したもんさ」
「写真を受け取りに Boots に行く時にはだな、必ずポールも連れていかないと
いけないんだ。そうすれば店員は、『あら、彼も一緒だわ。ほんとに怪我させら
れてるんじゃないんだわ』なんて思ってくれるだろう?」
ジョンは、これまで3年半ほど数コマのコミックを描いて来ましたが、今はほと
んど、DCから受けたホークマンの仕事だけに集中しています。
1997年からコミック・ブック店で働いている、ポールの話です。
「僕の友だちがジョンの知り合いでね、彼が、ジョンがコミックのモデルを探して
るって教えてくれたってわけ。お前は格闘技もやってるし、コミックのこともよく
知ってるんだから、ぴったりじゃないかって」
「今じゃいろんな人から尋ねられるようになったよ。いつも、『はいそうです、
ホークマンです』って答えてる」
「格闘技の仲間には変な顔をされたけどね、最初は。でも僕はもう何年もコミッ
ク漬けだってみんな知ってたからね」
「大抵のポーズはだいじょうぶなんだけどね、でも飛ぶショットはちょっと辛いん
だ。イスの上で仰向けに反って写真を撮るんだよ。出来上がった写真をひっく
り返せば、まるで僕が飛んでるように見えるってわけなんだけどね。でもあれを
やると、しばらく痛むんだよね」
8月15日(金) ------------------------------------------------------
【ルーニーの運転免許】
エヴァトンの17歳のスター Wayne Rooney が、ドライヴィング・テストに合格しま
した。
これはウェインにとって、3度目のチャレンジでした。過去の2度は、いずれも
筆記試験でひっかかったのだそうです。
しかしイングランド代表ストライカーらしく、彼はあきらめずに挑戦を続けたので
した。
試験に合格したウェインは喜び、すぐにそのグッド・ニュースを両親の
Jeanette と Wayne senior 、そしてガールフレンドの
Colleen に電話で知らせま
した。
ウェインが乗る車は、Ford Sport Ka に決まっています。ブルーズ・ファンたち
はもうすぐ、青いスポーツ・カーに乗るウェインの姿を見かけることになるでしょ
う。
ルーニー家の友人はこう話しています。
「ウェインは必死だったみたいだな。試験に落ちて、トレーニングでちょっとから
かわれてたからね」
「あいつは練習場のベルフィールドから角をひとつ曲がったところの家に越した
ものの、いつも Alan Stubbs に頼んで乗せて行ってもらわなけりゃならなかった
んだ。だがこれで、ついに自分の車で練習に行けるようになったってわけだな」
「でもまあ、ウェインが試験に合格したなんてことは、別に驚くようなことじゃあな
いわな。何だってイージーにやってのけて来たやつだからね」
8月16日(土) ------------------------------------------------------
【キングの新しい聖地に】
アルバート・ドックで開かれている “The Fingerprints
of Elvis” エキシビション
が、好評のためにこのままずっと続けられることになりました。
今なお世界的な人気を持つ「キング」エルヴィスですが、米国以外では初の常
設展となります。
この決定のお祝いを兼ねて、今週末にはアルバート・ドックでフェスティヴァル
が開かれます。
エルヴィスのそっくりさん Chris Clayton のショウや、ライヴ・ミュージック、親族
によるサイン会、追悼イヴェントなどが行われる予定になっています。
このショウは、Beatles Story ミュージアムのスタッフが2年をかけて準備してき
ました。
リヴァプールが「ポップ・ミュージックのキャピタル」になる上で、エルヴィスが果
たした役割は計り知れないものがあると考えたからでした。
エキシビションでは、愛用の金色の Mercedes
450 SEL をはじめ、ステージ衣
装や指紋、楽器、直筆の手紙など、エルヴィスの人生や音楽生活を彩った貴
重なコレクションが展示されています。
エキシビションのキュレイター Ted Owen は、米国外のファンが集まる、一種の
聖地のようなものにしたいと語っています。
「ビートルズとエルヴィスのつながりは、すっかり有名ですよね」
「バンドを組んだ初期の頃に、彼らが最も大きな影響を受けたのはエルヴィス
でしょうね。それがマージービートや、今のUKの音楽シーンにまで繋がっている
わけですからね」
「 John Lennon はこう言っていますね。『エルヴィスの前には、なんにもなかっ
た』って」
このエキシビションは、7月中旬に始まりました。
評判は上々で、「ビートルズ・ストーリー」に引けを取らないくらいの入場者を見
込めると、主催者は自信満々です。
「ビートルズ・ストーリー」の入場者数は、年間20万人にものぼります。
今日16日は、エルヴィスの命日です。彼は26年前、メンフィスの自宅
Graceland で亡くなりました。42歳の若さでした。
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●「 Paul McCartney Concert 」
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「 Paul McCartney Concert 」 / Tim -------------------------------
6月1日、ポールが故郷のリヴァプールに戻って来てコンサートをやってくれた。
そしてそれは、僕のこれまでの人生の中で、まったく体験したことのないような
出来事になった。
勘違いされると困るんだけど、僕がポールを観たのはこの時が初めてではない
よ。去年、東京ドームに行ってるからね。
あのコンサートは、僕が観て来た中で最高のものだった。その時点では、ってこ
とになるけど。
僕が大好きなビートルズの、ジョンと同じくらいの大天才が(あんまりみんなそう
思ってないみたいだけど、それはポールがまだ死んでないせいなんだろうね)、
今目の前で歌っているんだってことが、何だか信じられない気持ちがした。
リヴァプールでのギグも、東京とよく似ていた。プレイ・リストはほとんど同じだっ
たからね。でもそれはそれで全然構わない。あれほどのクラシックを聴き飽き
るなんてこと、あるわけがないものね。
もちろんポールは、1曲か2曲、リヴァプールのために特別に増やしてくれてい
た。でも、そんなことは大した違いじゃない。何が特別だったかって、それは、リ
ヴァプールだったってことだ。ホームだったってことだ。リヴァプールのスカイラ
インを背景にした、マージー河のバンクだったってことだ。おまけにコロコロ変
わりやすいことで有名なブリティッシュ・ウェザーまでが、我々に特別な贈り物を
くれた。そう、ビューティフルな天気だったんだ。
個人的にも、本当に特別なコンサートになったんだ。
僕は今日本に住んでいるんだけど、それは久しぶりの里帰りの、最後の晩だっ
たんだ。そして僕の横には、家族がいた。母と父、兄、妹、そしていとこも一緒
だったんだ。言葉もないくらいに感動的で、忘れられない思い出になった。
会場では早くから、有名なフットボールのチャントの替え歌で「マッカズ・カミン
グ・ホーム」が歌われた。実にフットボール・クレイジーの街らしくね。
そして故郷に帰って来たマッカは、とても嬉しそうだった。それは誰の目にも明
らかだった。
プレイ・リストをここに書き出してもいいんだけど、あんまり意味があることだと
は思わない。
このコンサートが特別なものになったのは、ポールが何を歌ったかなんてこと
じゃなくて、アトマスフィアがとにかく最高に素晴らしかったせいなんだから。
ビューティフルな春の日のリヴァプールは、世界のどことだって張り合うことが
できる。でも、それにポール・マッカートニーのライヴまで付いてるんだから、も
う最強だ。どの街が束になって来ようが敵いっこない。
僕は次の日に、日本へ飛ぶブリティッシュ・エアウェイズに乗った。周りはコン
サート帰りの人ばっかりだった。コンサートのTシャツを着てないのは、僕だけ
なんじゃないかって思ったくらいだ。で、みんなは口々に、どんなに素晴らしい
体験だったかとか、どれほど温かく歓迎されたかを話してくれた。僕はすごく嬉
しかったし、誇らしい気持ちになったよ。もしあなたが、それがどういうことなの
かを知りたいと思ったら、ぜひ飛行機に飛び乗って、行ってみてほしい。リヴァ
プールを体験したあなたは、きっと、ビートルズのユーモアや才能をもっと理解
することになるはずだよ。彼らがなぜああいう歌を歌ったか、彼らが何者で、な
ぜあそこから出てきたのか、ってことをね。
コンサートのパフォーマンスで証明してくれたように、ポール・マッカートニーは
今でもこの街をとてもとても愛している。きっと、あなたもそうなるはずだよ。
あの夜のコンサートは、オーディエンスに配られたカードが有終の美を飾った。
そこには、「心はいつも故郷に」と書かれていた。
それはまったくの真実だと思う。ポール・マッカートニーにとっても、そして僕自
身にとっても。
(原文は英語―日本語訳:Kaz)
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●スカウスハウス・ニュース
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【お休みのお知らせ】
「スカウス・ハウス」は、毎年恒例の「インターナショナル・ビートル・ウィーク」休
暇をいただきます。
8月19日(火)から9月2日(火)まで、スカウス・ハウスのすべての業務はお休
みとなります。この間にいただいたお問い合わせやお申し込みには、9月3日
以降に順次対応させていただきます。どうぞご了承ください。
【語学留学生募集中】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールに語学留学をされる方のサポートをいた
します。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最近人気
のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧ください。
【ビートルズ・ガイドツアー】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンの「ビートルズゆかりの地」を
訪ねる現地ガイドツアーを用意しています。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、ちょっとマニ
アックなツアーも用意しています。また、ご希望によりプライヴェート・ツアーのア
レンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
【原稿募集中】
「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの原稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイなどなど、リヴァプール、あるいは英国に関す
るものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。
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