「スカウス・ハウス」発行のメールマガジン
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    リヴァプール・ニュース News of the Liverpool World  No. 114
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◇◆INDEX◆◇

●フロム・エディター
●リヴァプール・ニュース <2003年9月3日〜9月6日>
●「ビートル・ウィーク 2003」レポート (その1)
●スカウスハウス・ニュース / 「ウェブサイト更新ニュース」 「留学生募集中」
                      「ビートルズ・ガイドツアー」 「原稿募集中」

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●フロム・エディター
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3週間ぶりのNLWです。

今年の「インターナショナル・ビートル・ウィーク」は、超が3つも4つもつくほどの
大盛況でした。規模といい内容といい、間違いなく過去最高で、記念すべき20
周年を飾る見事なセレブレーションとなりました。いやあ、スゴかったです。ほん
とに。
個人的にも、「こんなに楽しんでしまっていいのだろうか?」の連続で、ほとんど
仕事を忘れてしまいそうな毎日でした。ツキにも恵まれたおかげもあって、興奮
と感激と感動の1週間でした。リヴァプールの街、そして人々に感謝です。

今週からこのNLW誌上で、「ビートル・ウィーク2003」のレポートを連載します。
何しろ内容が盛りだくさん過ぎて、どのくらいフォローできるかわかりませんが、
少しでも感動や興奮を伝えられたらいいなあと思っています。

● ● ●

8月31日、さいたま市のジョン・レノン・ミュージアムカフェで、「香月利一さんの
思い出とビートルズを語る会」というパーティーが行われました。
僕はリヴァプールからそのまま直行のような形で出席したのですが、会場の雰
囲気も出席者の顔ぶれもゲストのお話もバンドの演奏も料理も、何もかもが素
晴らしかったです。本当に素敵なパーティーでした。
会場で、日頃お世話になっている方々や、5月のポール・ツアーにご参加いた
だいた方々と再会することができたのも、とても嬉しかったです。

現在ジョン・レノン・ミュージアムでは、「日本人が出会ったジョン・レノン」という
特別展が開催されています。
期間は今月29日までです。まだご覧になっていない方は、急いで観に行きま
しょう!

                              Kaz  (09/09/'03)

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●リヴァプール・ニュース <2003年9月3日〜9月6日>
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9月3日(水) ------------------------------------------------------
【50万人!】
8月26日朝のマージーサイドは、巨大な二日酔いのムードが漂っていました。
それは、前日の Mathew Street Festival が、これまでで最大のものであったこ
との証明でした。

リヴァプールのシティ・センターはこの週末、世界中から集まって来たビートル
ズ・ファンや地元の音楽ファンを含めて、のべ50万人もの人々で埋め尽くされ
ました。
野外に設けられた5つのビッグ・ステージをはじめ、市内のパブやバー45ヶ所
で、熱いライヴ・パフォーマンスが繰り広げられました。
ライヴ会場でないパブやバーにも、喉を潤そうとする人々が殺到し、どこも記
録的な売上げとなりました。

オーガナイザーである Cavern City Tours の Dave Jones は、25日夜にこう
話しています。
「街じゅうがぎゅうぎゅう詰めだったね。Capital of Culture に選ばれたから、今
年は昨年の35万人よりももっと集まってもらえるんじゃないかと期待していた
んだ。予想通り、みんながお祝いのパーティーにやって来てくれたね」
「我々は今年、より大きなステージとより多くのバンドを用意した。最初の2日間
は特別に忙しかったね。今の段階でははっきりした動員数はわからないが、
きっと過去最大だろう。実感としては、新記録は間違いないと思う」
「ファンやバンドからは、グレイトなリアクションが返って来ているよ。みんなイ
ヴェントにほんとに夢中になってくれているようだ。グレイトな週末、そしてグレ
イトなパーティーだね」

マシュー・ストリートにある Lennons Bar の経営者 Dawn Rourke の話です。
「ものすごく忙しかった。うちは200人でいっぱいで、ずっと人数制限してなく
ちゃならなかった。週末じゅうずっと満員だったよ」
「とにかく最高のアトマスフィアだった。常連だけじゃなくて、世界中からお客さ
んが来てくれたしね。まあでも、これが終わったらちょっと休ませてほしいっての
が正直なところだけどね」

9月4日(木) ------------------------------------------------------
【家庭内ダービー】
8月30日、エヴァトン対リヴァプールの、「マージーサイド・ダービー・マッチ」が
行われました。
その前日、地元紙 Liverpool Echo に載ったお話を紹介します。

Julie Honker は、明日のマージーサイド・ダービーを、黒い審判服を着て観戦
するつもりです。
彼女は、いがみ合いが始まらないように家族を監視しなければなりません。
ジュリーの家族は、リヴァプールとエヴァトンのファンがごちゃ混ぜになっている
のです。
ウエヴァトリーの自宅で、家族の半分はブルーに身を包み、もう半分はレッドの
服で、グッディソンで行われる試合をTV観戦します。

実はこの問題は、ジュリーが結婚した20年前からずっと続いています。
ジュリーは熱狂的なリヴァパドリアンで、夫の Kevin は生粋のエヴァトニアン
だったからです。
ジュリーの話です。
「うちの父はケヴィンとは結婚するんじゃないって反対してたわ。エヴァトニアン
と結婚なんかしたら、殺し合いにだってなりかねんぞ、って言って。ある意味正
しかったわね」
「うちには4人の子供がいて、2人がレッズであとの2人がブルーズなの」

その内訳は、22歳の Steven と10歳の Abby が青で、20歳の Laula と 14
歳の Gary が赤なのだそうです。
ギャリーが生まれた時、父のケヴィンは絶対にエヴァトニアンにすると決め、4
年間全精力を傾けて英才教育を施したのだそうです。
ジュリーは続けます。
「夫はあの子を、4歳までにエヴァトニアンに仕立て上げようと一生懸命だった
わ。いくら本人が欲しがっても、リヴァプールの服は絶対に買ってやらなかった」
「でもラッキーなことに、あの子はとてもいい子ちゃんだったの。それでもめげず
に、ちゃんとレッドになったんだから」

ホンカー家は今年の夏休みに、両方のクラブのホーム・グラウンドを見学しま
した。
家庭内の平和のために、と計画されたことでしたが、結局は紛争の種を増やし
ただけした。
ジュリーはこう話しています。
「夏の間にね、グッディソンとアンフィールド両方のスタジアム・ツアーに参加す
ることにしたの。家族みんなでね」
「でもアビーはアンフィールドに行くのを嫌がって、それであの子はエヴァトンの
ユニフォームを着て行ったのよ。“You'll Never Walk Alone” が流れる中を、あ
の子はエヴァトンの歌を大声で歌いながらピッチに降りて行ったわ」

ジュリーは、明日のゲームでどちらかのチームが勝つのが恐いと言います。一
方が勝ってもう一方が負ければ、その後の1週間はとても険悪なムードの中で
過ごさなければならないからです。このダービー・マッチの90分間だけは、彼
女はアンフィールドへの忠誠を忘れることにして、家庭内の平和を望みます。
「土曜日は黒の服を着るわ。うちの中で地獄を見るようなことを防ぐために、私
はレフェリーにならなくちゃいけないのよ」
「ドローになればいちばんいいわね。そうすれば来週1週間は、ちょっとは平和
に過ごせるから。でもリヴァプールがもたもたやってたらイライラするだろうな」

9月5日(金) ------------------------------------------------------
【アラン入院】
1日、ビートルズのファースト・マネージャー Allan Williams が Cavern Pub の階
段から転落し、病院に運ばれました。
アランが足を踏み外したのは階段の一番上で、頭蓋骨骨折の重傷を負いまし
た。
アランはすぐに Royal Liverpool hospital の集中治療室に運ばれましたが、間
もなく一般病棟に移され、快復に向かっているそうです。

事故の顛末は、すべてCCTVカメラが記録していました。
キャヴァーン・パブを経営する Cavern City Tours の Dave Jones の話です。
「CCTVヴィデオのおかげで、何が起こったのかは正確に分かっていますよ」
「アランは頭をざっくり切って、大量の血を流しました。それで救急車が呼ばれ
て、彼はロイヤルに運ばれたんです」

アランは現在73歳で、2年前に心臓のバイパス手術を受けています。

ロイヤル・リヴァプール・ホスピタルのスポークスマンの話です。
「病院に運ばれてすぐに救急処置室で治療しました。今は集中治療室を出て、
病棟で快復に向かっています」

つい先月、Lew Baxter によって書かれたアランのバイオグラフィーが、“The
Fool on the Hill” というタイトルで出版されたばかりです。
24日に Adelphi Hotel で行われた Beatles Convention では、アラン自らがこ
の本のプロモーションをしていました。とても元気そうでした。

アランの一日も早い全快を祈ります。

9月6日(土) ------------------------------------------------------
【クイーンを招待】
来年7月に Liverpool Anglican Cathedral で行われる100周年記念式典に、
エリザベス女王が名誉ゲストとして出席するかもしれません。

リヴァプール大聖堂は、来年7月19日に、礎石が置かれてからちょうど100
年を迎えます。
この大聖堂は、「世界最大のアングリカン・カセドラル」、また、「英国有数の建
築物」として知られています。

リヴァプール大聖堂の司教 Mark Boyling は、特別な式典にしたいと話していま
す。
「このカセドラルの歴史の中でも特別な出来事ですから、壮大な式典になるで
しょう」
「高名な方々をゲストとしてお招きしたいと考えていますが、どなたがおこしにな
るかということは今の段階では申し上げられません」
「式までにはまだまだ時間がありますし、これからいろいろなオプションを検討
するつもりです」

バッキンガム宮殿のスポークスウーマンは、来年の女王の予定はまだ確定し
ていないと話しています。
「リヴァプール・カセドラルにとって、たいへん特別な催しであることは理解でき
ますし、私たちはそれが素晴らしい祝典になることを願っています」
「今の段階では、クイーンが来年にどのようなことをなさるのかについて、はっ
きりしたことを申し上げることはできません」
「陛下の来年のご旅程は現在調整中なのです。すべてのご招待を考慮しまし
て、来年のはじめに発表するということになっておりますので」

女王陛下は、1978年の10月に行われたリヴァプール大聖堂の落成式典に
は、名誉ゲストとして出席しています。
つまりこの大聖堂は、着工から完成までに74年を要しています。

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●「ビートル・ウィーク 2003」レポート (その1)
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「マージービート・ゴーズ・オン!」 (木曜日) ---------------------------

今年の「ビートル・ウィーク」の幕開けは、キャヴァーンで行われた “This is
Merseybeat !” だった。リー・カーティス&オールスターズ、イアン&ゾディアック
ス、ファロンズ・フラミンゴス、キングサイズ・テイラー&ザ・ドミノーズなどなど、
マージービート伝説のスターたちが続々登場するというイヴェントだ。当然これ
は見逃すわけにはいかない。それにしてもいきなり初日から「濃いい」なあ。

夜8時すぎ。少し遅れて到着すると、すでにギグは始まっていた。今はたしか
「ビートルズ・ストーリー」館長のマイク・バーンさん率いるジュークボックス・エ
ディーズだ。キーボードを弾きながら歌うマイクさんがとにかく格好いい。エル
ヴィスやバディ・ホリー、ジェリー・リー・ルイスのカヴァーを、ご機嫌なパフォー
マンスで披露。ベーシストはウッドベースをぐるぐる回したり飛び乗ったりして演
奏。盛り上がる盛り上がる。いいぞいいぞ! ホール・ロッタ・シェイキン・ゴーイ
ン・オン!!

続いて、レイヴ・オンの登場。なんとドラマーは13歳(!)のポールくん。フロント
マンのおじさんの息子さんなんだそうだ。懸命にドラムを叩く姿から目が離せな
い。「フェイヴァリット・ドラマーは誰?」とMCに訊かれたポールくんは、「んー
と…リンゴ」と答えて1曲歌った。ビートルズの「ボーイズ」だった。でも1番しか
知らないらしくて、ずっと同じ歌詞を繰り返していたから、ほんとにフェイヴァリッ
トかどうかはかなり怪しいところだ。まあいいんだけど。でも13歳かあ。タイシタ
ものだと思う。キャヴァーンでプレイしたドラマーの、最年少記録なんだそうだ。
とびきりのハンサムだし、これからスターになるかもしれないな…しまった、サイ
ン貰っとくんだったな。

用事があったので、会場を2時間ばかり抜けなければならなかった。
階段を上ったところに、ファロンがいた。ファロンズ・フラミンゴスのファロンだ。
いつものように、サングラスをかけて派手な服を着ている。嬉しさのあまり思わ
ず声をかけてしまい、ちょっと後悔。なにしろこのおじさん、いつでもどこでも誰
に対してもパワー全開で、喋りだしたら止まらない。延々と機関銃のようにまくし
たてるのだ。
「おーお前か、また来てるのか、どうだ調子は、そうか、カッカッカッ(笑い声)、
なに? わしか? わしがどっか悪いように見えるか? カッカッカッ、そうだろ
この通りピンピンよ、カッカッカッ、わかりゃあいいのよ、おおなんだ、帰るの
か? また戻って来る? そうかそうかそりゃそうだよな、これからが本番だか
らな、なにしろ今日はすっげえ連中がバンバン出てくるぜ、カッカッカッ、それで
なあおいちょっと聞け…」
やれやれ、60年代からずうっとこの調子なんだろうな、このおじさん。憎めない
けど。

夜中の12時ごろにキャヴァーン再訪。名前は分からないが、平均年齢がひと
きわ高そうなバンドが演奏していた。「いやあわしら、ひさしぶりに楽器触りまし
てなあ」てな感じで、心底楽しそうに演っていらっしゃった。

そしていよいよ、キングサイズ・テイラー&ザ・ドミノーズが登場した。いちばん
観たかったマージービートのバンドだ。やっと生で観ることができた。レパート
リーは、古いロックン・ロール・ナンバーのオンパレードだった。「ディジー・ミス・
リジー」、「スロウ・ダウン」、「ジョニー・B・グッド」、「フォーチュン・テラー」、「ボ
ニー・モロニー」…。名前のとおり、テイラーさんはやっぱりでっかい。ものすご
い存在感だ。ビートが重くうねり、ずしんと腹に響く。炸裂するサキソフォン。そ
してドスの効いたヴォーカル。こりゃあすげえや。全員が60を過ぎているはず
だけど、それでもこのド迫力。いったい、40年前はどんなステージをやっていた
んだろう。60年代初頭のマージーサイドには、およそ500組ものビート・バンド
がひしめき合うように存在していて、あちこちのクラブやホールで熱いパフォー
マンスを繰り広げていたという。それは、後のパンクとかへヴィーメタルなんか
よりもずっとずっとワイルドな音楽シーンだったんじゃないかと思う。

結局、僕が観たのはこの4バンドだけだった。でも大満足だった。
帰り道、「うおお、ロックン・ロールは最高だ!!」と叫びながらマシュー・スト
リートを歩いた。

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●スカウスハウス・ニュース
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【ウェブサイト更新ニュース】
「フォト・ツアー」コーナーに、今年の「インターナショナル・ビートル・ウィーク」の
写真をアップしました。
のべ50万人(!?)を動員した巨大フェスティヴァルの感動や興奮を、少しでも
感じていただければ嬉しいです。

【語学留学生募集中】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールに語学留学をされる方のサポートをいた
します。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最近人気
のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧ください。

【ビートルズ・ガイドツアー】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンの「ビートルズゆかりの地」を
訪ねる現地ガイドツアーを用意しています。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、ちょっとマニ
アックなツアーも用意しています。また、ご希望によりプライヴェート・ツアーのア
レンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。

【原稿募集中】
「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの原稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイなどなど、リヴァプール、あるいは英国に関す
るものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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