「スカウス・ハウス」発行のメールマガジン
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    リヴァプール・ニュース News of the Liverpool World  No. 121
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◇◆INDEX◆◇

●フロム・エディター
●リヴァプール・ニュース <2003年10月20日〜10月25日>
●寄稿:「ビートルウイーク2003」 (その2)
●「ビートル・ウィーク 2003」レポート (その7)
●スカウスハウス・ニュース / 「ウェブサイト更新ニュース」 「留学生募集中」
                      「ビートルズ・ガイドツアー」 「原稿募集中」

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●フロム・エディター
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先週のことですが、ヴァージン・トレインズのボス、サー・リチャード・ブランソン
がリヴァプールで記者会見を行い、数百万ポンドをかけた新型トレインの導入
計画を発表しました。
新しい列車は、来年1月から運行が始まり、9月までには、ロンドン−リヴァ
プール間を2時間20分で走れるようになるのだそうです。
2時間20分といえば、今よりも30分も短縮されることになります。リヴァプール
の人々にとっても、ツーリストにとっても、朗報には違いありません。

ブランソンさんも、「今現在のサーヴィスに比べたら、コンコルド並みになります
よ」と自信満々です。

高速化によってロンドンが近くなるのはもちろん結構なことですが、やはり、「ダ
イヤの乱れをもうちょっと減らしてもらえないかなあ」とも思います。もちろんこの
問題は、ヴァージン・トレインズ社だけではなく、線路を管理するレイル・トラック
社の問題でもあるのですが。

間の悪いことに、ブランソンさんがリヴァプール入りした日の朝も、トラブルがあ
りました。
リヴァプールからロンドンに向かったヴァージン・トレインが、ブレーキの不具合
により発車からわずか15分で止まってしまったのです。約400人の乗客は、ラ
ンコンで90分も待たされることになりました。

さらに間の悪いことに、乗客の中には、リヴァプール・シティ・カウンシル・リー
ダーのマイク・ストーリーさんがいたのです。
ストーリーさんは結局ロンドン行きをあきらめ、タクシーでリヴァプールに戻って、
ブランソンさんの記者会見に出席したのだそうです。

                                Kaz  (28/10/'03)

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●リヴァプール・ニュース <2003年10月20日〜10月25日>
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10月20日(月) ------------------------------------------------------
【馬車復活】
リヴァプールに、馬車タクシーが100年ぶりに復活することになりました。
これから2週間以内に、馬車での市内観光サーヴィスがスタートします。

馬車タクシーを運営する Liverpool Stage Coach Company の Joe james は、こ
う話しています。
「もう準備はすっかり出来てるよ。あと1週間か2週間だ。ここまで来るのにもの
すごく時間がかかったけど、やっと実現に漕ぎつけたよ」

馬車を曳くのは9歳の馬 Pop です。このタクシーは、一度に6人まで観光客を
乗せることができます。もちろん、英国運輸省の許可を得ています。

ポップくんはダラム出身で、以前はブラックプールで働いていました。
現在彼は、1993年にクローズしたままになっていた旧市長厩舎につながれ、
出番が来る日を今や遅しと待っています。

10月22日(水) ------------------------------------------------------
【プレミアシップ 03−04】
先週のイングランド・プレミアリーグの結果です。
18日にアウェイでポーツマスと対戦したリヴァプールは、1−0での敗戦となりま
した。
ポーツマスの1点は、昨シーズン終了後にリヴァプールを自由契約になった元
チェコ代表の Patrik Berger (3分)によるものでした。
ポーツマスの監督 Harry Redknapp は、試合終了後、こう話しています。
「我々にとって、とてもビッグな結果だ。ハイバリーでドローに持ち込んだあの
ゲームほどビッグかどうかはわからないがね。ともかく、今日はどうしても勝ち
たかったし、試合が始まる前からその自信はあったよ」
「パトリックにとっても最高のゲームになったな。ゴールを決められて嬉しそう
だったね。彼はこのチームでプレイすることをエンジョイしてくれている。この移
籍が成功だったってことだ。これから先も素晴らしい仕事をしてくれるだろう。彼
はずっと素晴らしいプレイヤーだったんだからね」

19日にホームにサウザンプトンを迎えたエヴァトンは、0−0で引き分けました。

第9節を終えてのリーグ順位は、リヴァプールが11ポイントで11位、エヴァトン
が9ポイントで13位となっています。

【ウリエの自信】
リーグ戦での3試合連続黒星という結果を受けて、リヴァプール監督 Gerard
Houllier は20日夜、地元紙 Liverpool Daily Post & Echo のインタヴューに答え、
辞任する意向はないと語りました。また、来季のチャンピオンズ・リーグの出場
権を獲得することを約束しました。
リヴァプールは現在、首位のアーセナルに12ポイント離され、11位に低迷して
います。チャンピオンズ・リーグの出場権を得るには、4位以内に入らなければ
なりません。

ウリエの話です。
「来季はチャンピオンズ・リーグで戦うつもりだ。必ずね」
「昨シーズンを思い出してほしい。この時期、マンチェスター・ユナイテッドはアー
セナルに12ポイントのビハインドを負っていた。だが、それでも彼らは優勝し
た。そういうことが起こらないとは言えないだろう?」
「リーグはまだまだ混戦だ。もしこれからの3試合に我々が勝てば、わからなく
なる。プレミア・リーグで最も重要な時期は、クリスマスとイースターだからね。ま
だ29ゲームも残っている。そのうちの20を勝つことができれば何とかなるだろ
う。これまでのように怪我人を出さなければ、じゅうぶん可能だと思っている」
「良い結果が出なかったゲームでも、プレイの質が落ちているわけではない。先
週のポーツマス戦はだめだったがね。それでも私は、今シーズンの我々は成長
し続けていると考えている」
「私はこのクラブを愛している。この仕事も愛している。ただそれだけだ。新聞の
見出しやTVやラジオなんかでは、みんなかなり私に怒ったりイライラしたりして
いるようだが、私自身も同じだ。いや、それ以上だ」
「だが私はこんなことで情熱を失ったりしない。ちょうど、今シーズンの始めに
ニューカッスルがつまずいた時に、Bobby Robson がいささかも情熱をなくさな
かったようにね」
「食欲とやる気さえあれば、なんとかなるもんさ」

10月23日(木) ------------------------------------------------------
【アイ・アム・ザ・ウォルラス】
「あたしがウォルラスなのよ。ほんとに」
と、リヴァパドリアンの Jean Wallace は言います。
ウエスト・ダービー出身で現在はロンドンで教師をしている彼女ですが、思いが
けず、大ヒットTVアニメーションの声優に選ばれたのです。

ジーンとフラットメイトの Carmella は、2人とも、世界中で人気のアニメーション
“Wallace and Gromit” の大ファンでした。
2人は、「ウォレスとグルミット」が声優を一般公募していると知って気軽に応募
してみました。
すると驚いたことに、制作会社 Aardman Productions のプロデューサーがウエ
スト・ロンドンのフラットにやって来て、2人の声を録音していったのだそうです。

ナイツブリッジのプレップ・スクールで教える44歳のジーンの話です。
「録音はしたんだけど、でもそれから1年くらい何の連絡もなかったわ。それで、
もう忘れたころに突然ハガキが届いたの。『海で迷子になったセイウチの Sue
と Lorraine の役が、あなたたちに決まりました』って」
「あたしはスーなの。どんくさい方のセイウチ。友だちは賢い方のロレイン。決
まってから、また制作会社のスタッフがフラットに来たの。今度は海や海の動物
についての一般的な質問を私たちにして、それから海について何でも知ってる
ことを喋らされたの。1時間もよ!」

声優デビューの話は、ジーンの実家や職場で、歓喜の嵐を巻き起こしたそうで
す。
「あたしは数学の教師で、生徒は9歳か10歳なの。もちろんみんなあれがあた
しの声だって知ってるわ。サインちょうだいなんて言われちゃったり。2、3回くら
いだけど」
「15分だけの有名人ね。でもとっても楽しいわ」

10月24日(金) ------------------------------------------------------
【平和の鳥】
21日、リヴァプールの空に1000羽の紙の鳥が舞いました。
その時、周辺の交通はストップしました。
ボールド・ストリートにある St Luke's Church の、100フィートもあるタワーの頂
上から、国際的な平和のシンボルである千羽鶴を飛ばすというこのこのセレモ
ニーには、およそ200人の参加者が集まりました。

このアイデアを思いついたのは、マグハルに住む Barbara Jones でした。
広島に落された原子爆弾の影響で、1955年に12歳で亡くなった少女、佐々
木貞子さんの物語に心を打たれたことがきっかけでした。
2歳で被爆した佐々木貞子さんは、小学校6年生の時に白血病を発症しました。
貞子さんは折鶴を千羽折ると病気が治ると聞かされ、それを信じて病床で折り
つづけました。
結局貞子さんは千羽鶴を完成させることができませんでしたが、広島に「原爆
の子の像」が建てられるきっかけになりました。

リヴァプールのアート・グループ Wild のメンバーでもあるバーバラは、イラク戦
争が起きた今こそ、サダコの遺志を受け継いで行かなければならないと語りま
した。
「セイント・ルークスは、まさにぴったりの場所だって思ったの。第二次世界大戦
で爆撃されたそのままの姿で残されてますからね。リヴァプールの人々が苦難
に耐えた証人なのよね。この場所を、ピース・センターにするキャンペーンも
やっているんですよ」

10月25日(土) ------------------------------------------------------
【ルーニー18】
24日、イングランド代表選手でエヴァトンのスター Wayne Rooney は、18歳の
誕生日を迎えました。
ルーニーはその前日、去年に続いて今年も Alder Hey Children's Hospital を訪
問し、入院中の子供たちを激励しました。

子供たちは、エヴァトンのユニフォームを型どった真っ青なケーキをルーニーに
プレゼントしました。もちろんケーキには、“ROONEY 18” の文字が大きく描か
れています。18は、エヴァトンでのルーニーの背番号でもあります。

病室のベッドサイドで子供たちとおしゃべりを楽しんだルーニーは、今後も出来
る限りこの病院の役に立ちたいと語りました。
ルーニーの話です。
「僕の18歳の誕生日がこんなにみなさんに興味を持ってもらえるなんてびっくり
です。祝ってくれる人全員に感謝したいです」
「注目されることは大事なことなんです。基金を集める助けになりますから。この
オルダー・ヘイ・チルドレンズ・ホスピタルで行われている素晴らしい仕事を、援
助して行くためのね」
「これから1年、この病院のための資金を集めるためのプロジェクトにいろいろ
関わって行くことになりました。役に立てればいいなと思います」

8歳の入院患者 Mike McLean くんは、人生最高の日になったと大喜びです。
「ほんとにほんとにすっげえ日だよ。ああびっくりした。だっていきなり入ってくる
んだもん。誰も教えてくれてなかったんだよ」
「エヴァトンが大好きだし、ウェインはいちばん好きな選手なんだ。あんなふうに
なりたいなあ」

このティーンエイジ・ストライカーのバースデイ・パーティーは、近いうちに
Aintree Racecourse で盛大に行われることになっています。ポップ・アイドルの
Robbie Williams をはじめとする豪華な出席者が予定されているそのパーティー
は、このオルダー・ヘイ・チルドレンズ・ホスピタルの基金集めも目的としていま
す。
今週末は、エヴァトンはアウェイでアストン・ヴィラと対戦することになっているの
で、パーティーが行われるのは来週になるのではないかと言われています。

オルダー・ヘイ病院のファンドレイジング・マネージャー Christine Done は、こう
話しています。
「ウェインのおかげで、とても助かっています。病院の知名度は上がりますし、
彼がサポートをしているとが知れれば、『それじゃあ私も』と考えてくれる人もい
るでしょう」
「ウェインは、このオルダー・ヘイや患者や家族のことを心から思ってくれている
んです」

マーケティングの専門家で Liverpool University の教授 Geoff Pearson は、数
百万ポンドの宣伝効果があると言います。
「病院にとっては、大当たりの大成功であることは間違いないでしょうね。例え
ばスポーツウエアの企業が、彼の顔や名前を製品に使うとすれば、莫大なお金
がかかるでしょうからね」

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●寄稿:「ビートルウイーク2003」 (その2)
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「ビートルウイーク2003」 (その2) / マイキー ----------------------------

Ciao KAZさん

ビートル・ウィークのプログラムとにらめっこしながらこのレポの続きを書き出し
て分かった事!
それはバンドのプロフィールなどは現地でも「ふむふむ」(?)などと英語が解ら
ないけど読んでみたりしてたんだけど、やはり忘れつつある記憶は、いつに何
があったとか、順番とかがかなりあやふやになっています…「えーっと次は?」っ
て聞いてた私ですから…。
KAZさんに言われるまんまにビートル・ウィークの醍醐味でもあるとっておきのギ
グを体感してた訳であります。(感謝!)

初日の夜は、地元往年の(?)伝説のスターバンド達がぞくぞく勢ぞろい!!!
どれもこれも味があると言うか、音にビートに「コク」があるとでも言うのか。
ウィーク初日から、いきなりそんな「うわ〜っ、、そーそー来たぁー!」って感じが
しました(わかるかな?/笑)。

元気なおやじ様達はステージだけではない!
ご機嫌なステージに身をまかせリズムにのってると、すぐさまどこからともなく「ご
きげんだね! どこから来たんだい?」ってことになり、そしてダンシングたい
む♪ ツイスト&シャウトであります(笑)

まっ! たーっくさんの素晴らしいギグの感想はあとあとにさせて頂くとしまし
て…。
滞在中泊まったホテルは、ライムストリート駅に隣接していて行動するにはホン
ト便利な場所にあるノース・ウエスタン。
普段は学生の寮に使われていて、まず部屋の鍵をガチャンと開けると中にまた
お部屋が3つ程あって、それぞれが個室になってます(もちろん鍵あり)。
それにシャワールーム、トイレ、キッチンルーム(冷蔵庫とか割と広いお台所付
き)をその3部屋で共有する、という具合です。
こじんまりしたお部屋は私的には結構落ち着けました。

がしかし! このホテル滞在中2度程鳴りました、耳をつんざくようなサイレン
が!!!
一日中ライヴや観光でへとへとに疲れて、シャワーを浴びるのも面倒に思いな
がら毎日ベットに倒れるように寝てるというのに、ちょうど寝静まった頃に鳴るん
ですわ、火災報知器が…(とほほ)。
「ウーイウーイウーイ」鳴りだしたら止まらないのだ!
今までの経験上、イギリスのホテルで何度かあった事なので、また誤報だろうと
は思いつつ、、、鳴り止まないから部屋の扉の外に顔出してみたらお兄さんが
歩いてて、、、「大丈夫よね?」と聞いたら真面目な顔で「パスポートと航空券と
貴重品もって表へ出なさい」と言う、、、
しかたなしに3階だったんだけど階段で降りてみたら、ロビーと外にはゾロゾロ
ゾロゾロと集まってくる人々! それになぜだか不思議だったのは裸足で出て
きてる人がいつも何人かいたのだ! ギターケースを抱えてる人も。
寒いし眠かったけど、色々と反応が違うもんだなあって、それを見てるのは面
白かったのね! KAZさんなんか、2回目の時はちゃっかりカメラ持参で降りて
パチパチ写真撮ってはったし、、、

でもハプニングは時間と共に良い思いでとして記憶にしっかり刻まれるものです
よ! これは実感(苦笑)
私は結構ハプニングが好きなんです…って言うか好かれてるようです。
忘れん坊の私が記憶を辿れるのもそのお陰かと思います。笑

さてはて次は何?

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●「ビートル・ウィーク 2003」レポート (その7)
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「世界最大のストリート・フェスティヴァル」 (月曜日) -----------------------

マシュー・ストリート・フェスティヴァル」は、間違いなく、「ビートル・ウィーク」の中
でいちばん盛り上がるイヴェントだ。
今年のレポートに行く前にまず、「マシュー・ストリート・フェスティヴァル」とはど
んなフェスティヴァルなのかを説明しておこう。

「ビートル・ウィーク」のプログラムの一部ではあるものの、これは別扱いで、リ
ヴァプール市主催の音楽フェスティヴァルだ。元々はバンク・ホリディ(祝日)と
なる8月最後の月曜日だけで開催されていたが、2年前からは土・日・月の3日
間に延長されている。もちろん、メインは最終日だ。

「マシュー・ストリート・フェスティバル」は、マシュー・ストリートだけで開催される
わけではない。
リヴァプールをあげてのフリー・イヴェントだ。
最初の2日間は、チヴァッセ・パークの野外ステージでコンサートが行われるだ
けだが、最終日は、リヴァプールの中心エリアは車両禁止となり、街全体が巨
大なコンサート会場に変身する。
5つある野外ステージと、そこらじゅうのパブやクラブ(なんと80ヶ所以上)で、
昼の12時から夜の8時まで、延々と絶え間なくアツい演奏が繰り広げられる。
どこもかしこもぎっしり超満員で、特にインドアの会場ではぎゅうぎゅう詰めの酸
欠状態となる。

この最終日は、ただ街を歩いているだけでワクワクしてしまう。
信じられないくらいたくさんの音楽ファンが街じゅうを埋め尽くし、歴史と伝統を
感じさせるスカイラインと、大音量のポップ・ミュージックとともに見事なハーモ
ニーを奏でるのだ。その様子はまさに圧巻で、感動的だ。僕は勝手に「世界最
大のストリート・フェスティヴァル」と名付けているのだけど、実際に見てもらえば
誰もが納得するはずだ。
参加者は毎年増加の一途で、今年はついに、3日間で50万人を越えたという
ことだ。ご、50万人!?
世界中から観光客がやって来るのはもちろんだが、地元の人もずいぶん多い。
老若男女、いろんな人種や国籍の人々が、一緒になって音楽を楽しむのだ。そ
の一体感というか連帯感は、一度体験すると病みつきになる。これほどハッ
ピーでピースフルでインターナショナルな音楽フェスティヴァルというのは、どこ
にもないのではないだろうか。

演奏される音楽について書こう。
「ビートル・ウィーク」に開催されるからといって、演奏される音楽はビートルズば
かりというわけではない。むしろ、ビートルズ色は年々薄まって来ている。それ
が、より大きなポピュラリティの獲得に繋がっているのは間違いない。
「リヴァプール=ビートルズの街」ではなく、「リヴァプール=音楽の街」なのだと
いうことが実感できる。
古くはシナトラやエルヴィスにはじまり、最新のヒット・チューンまで、この50年間
のポピュラー・ミュージックの「つぼ」を押さえたプログラムになっているのだが、
もちろん、本物のスーパースターたちがフェスティヴァルに勢揃いするわけでは
ない。中には例外はあるが、ほとんどの場合コピー・バンドによる演奏だ。

「しょせんコピーじゃないか、なぜそんなものにみんな夢中になったりするわ
け?」とあなたは言うかもしれない。
なぜなのだろう?
コピーだからこそ、パフォーマーもオーディエンスもリラックスして楽しめるという
部分は、確かにあると思う。アーティストに対する思い入れが必要ないぶん、歌
そのものに集中できるのだ。現役のアーティストにベスト・ヒットだけを演ってもら
うのはなかなか難しいが、その点コピーなら理屈ぬきでお馴染みのナンバーを
並べられる。さらに、今は亡きアーティストや解散してしまったバンドなどの場合
は、コピー・バンドの存在は貴重だし、良い音楽を後の世代に伝えて行くという
点でも、意義がある。CDよりもやはりライヴの方がダイレクトに五感を刺激する
からだ。
…なんだかむずかしい話になって来た。つまり、良い音楽は、誰が演奏しても
良いものなのだ。
もちろん、コピー・バンドに、エンターテイメントとして成立するだけの実力がなけ
れば話にならないわけだが、このフェスティヴァルに登場するパフォーマーに
限っては、その点は問題ない。コスチュームにしろ演奏にしろ、おそろしくクォリ
ティが高いのだ。単独でコンサート・ツアーをしているバンドも多い。いわゆる
「ものまね」とは次元が違う。「さすがロックの国だなあ」と、何度感心したことか。

「マシュー・ストリート・フェスティヴァル」の最終日は、安心して自分の好きな音
楽に思う存分どっぷり浸かっていられる1日なのだ。ビートルズもストーンズも
フーもツェッペリンもアバもクイーンもその他もろもろみ〜んなまとめて楽しめて
しまうのだ。
周りの人たちと一緒になって騒ぐのもよし、1人でしみじみするのもよし。楽しみ
方はいろいろだが、「音楽って素晴らしいなあ」とか、「人間って素晴らしいなあ」
と、素直に感動できる日でもあるのだ。

(つづく)

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●スカウスハウス・ニュース
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【ウェブサイト更新ニュース】
お待たせしました! 「インターナショナル・ビートル・ウィーク2004」観光のた
めの「スカウスハウス・ツアー」の詳細をアップしました。
2004年夏、寝る間も惜しいほどの超ハードな、しかしブリリアントな1週間があ
なたを待っています。
過去に参加したことのある方も、初めての方も、ぜひぜひリヴァプールでお会い
しましょう!

【語学留学生募集中】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールに語学留学をされる方のサポートをいた
します。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最近人気
のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧ください。

【ビートルズ・ガイドツアー】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンの「ビートルズゆかりの地」を
訪ねる現地ガイドツアーを用意しています。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、ちょっとマニ
アックなツアーも用意しています。また、ご希望によりプライヴェート・ツアーのア
レンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。

【原稿募集中】
「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの原稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイなどなど、リヴァプール、あるいは英国に関す
るものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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    リヴァプール・ニュース News of the Liverpool World  No. 121
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