「スカウス・ハウス」発行のメールマガジン
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    リヴァプール・ニュース News of the Liverpool World  No. 132
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                                 2004年1月13日発行
 http://scousehouse.net

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◇◆INDEX◆◇

●フロム・エディター
●リヴァプール・ニュース <2004年1月5日〜1月10日>
●新春特別企画:「 Roger Scott Craig インタヴュー」
●スカウスハウス・ニュース / 「ウェブサイト更新ニュース」 「留学生募集中」
      「ビートルズ・ガイドツアー」 「スカウスハウス・ツアー」 「原稿募集中」

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●フロム・エディター
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新春特別企画として、リヴァプール・エクスプレスの中心メンバー、ロジャー・ス
コット・クレイグの独占インタヴューをお届けします。
いろいろ訊きたいことはたくさんあったのですが、とりあえずは昨年リリースされ
たばかりのニュー・アルバム「ワンス・アポン・ア・タイム」について語ってもらいま
した。
何週間か前にも書きましたが、このアルバムは本当に大傑作だと思います。残
念ながら日本盤はリリースされていないので、CDショップで買い求めることはで
きませんが、彼らのウェブサイト http://liverpoolexpress.com でオーダーできま
す。
興味を持たれた方は、ぜひ一度アクセスして試聴してみてください。グッド・
ミュージックの見本のようなナンバーがずらっと並んでいることに、きっと驚かれ
ると思います。
もし気に入ったら、是非オーダーしてくださいね!

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                                 Kaz  (13/01/'04)

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●リヴァプール・ニュース <2004年1月5日〜1月10日>
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1月5日(月) -----------------------------------------------------
【ニューイヤー・ベイビー】
2004年という新しい年を迎えた1日、マージーサイドじゅうで多くのニューイ
ヤー・ベイビーが誕生しています。
ウィラルの Arrowe Park Hospital では新記録となる5人、Liverpool Women's
Hospital では7人、University Hospital Aintree では2人の赤ちゃんが生まれま
した。

マージーサイドでの2004年最初の赤ちゃんは、リヴァプール・ウィメンズ・ホス
ピタルで生まれた Lewis Berry くんでした。時刻は午前0時30分でした。
ルイスくんの体重は6ポンド1オンス(約2750グラム)で、彼はその日の晩にお
母さんの Nicola とウェヴァトリーの家に帰りました。
5歳の男の子 Conor の母親でもあるニコラの話です。
「家族みんなにとってグレイトな日になりました。みんな疲れてるけど、とてもハッ
ピーです」

イーストハムから来た27歳の Sue Milne は、午前3時30分に息子の Finley
Ebbrell を出産しました。体重は7ポンド2オンス(約3230グラム)でした。
スーはこう話しています。
「こんなに素面で迎える新年って初めてじゃないかな。いつもはどっかに出かけ
てぱあっとやってるから」
「昨日の朝の10時ごろに陣痛が始まってアロエ・パーク病院に来たんだけど、
しばらくして一旦家に戻ったの。その方が落ち着けるから」
「それからまた病院に戻って来て、年が明けた早朝にフィンリーが生まれたって
わけ」
「元気な赤ちゃんで、パートナーの Paul もあたしも大喜びよ。ニューイヤーのお
祝いが出来なかったけど、ポールはそんなこと気にしてないって」
「あたしたちには、長男の Callum もいるの。3歳よ。これでポールには、フット
ボール仲間がもうひとり増えたってわけね。彼ったら、週末までにお揃いのリ
ヴァプールのユニフォームを着せるぞって言ってるわ」
「あたしたちみんな元気だから、もう何人かお客さんを迎えたのよ」

バーケンヘッドに住む20歳の Zoe Halligan は、アロエ・パーク病院で最初の子
供 Erin Cole を出産しました。時刻は午前2時30分で、エリンの体重は6ポンド
14オンス(約3120グラム)でした。
ゾウの話です。
「エリンは1人めの子供よ。できればもう1人ほしいな」
「午後の6時ごろに陣痛が始まって、9時半ごろにこの病院に来たの。でも何も
かもあっという間に終わっちゃったって感じ。思ってたよりも全然早かったわ」
「エリンのお父さんの Andrew とあたしは、絶対男の子だって思ってたの。でも
可愛い女の子が生まれてきたから、ちょっとびっくりしちゃった」

1月6日(火) -----------------------------------------------------
【FAカップ3回戦】
3日と4日、イングランド・FAカップの3回戦が行われました。

ウィラルのチームで、ディヴィジョン2(3部に相当)に所属するトランミア・ロー
ヴァーズは、3日にプレミア・リーグのボルトンと対戦しました。
ホームのプレントン・パークを埋めた1万人を越えるファンの前で、ローヴァーズ
は Simon Haworth の51分のゴールで先制しました。その後も優勢に試合を進
めたものの、78分にに追いつかれて引き分けに終わり、再試合を戦うことにな
りました。

試合後の Brian Little 監督の話です。
「がっかりだよ。試合を決めるチャンスはたくさんあったからね」
「4回戦に駒を進めるには、確かにボルトンの方が有利なんだろうがね、でもま
だ我々が負けると決まったわけではないよ」

同じく3日にディヴィジョン1のノーリッチをホームに迎えたエヴァトンは、苦戦の
末、3−1で3回戦を突破しています。
ゴール・スコアラーは、Kevin Kilbane (15分)、Duncan Ferguson (38分・PK、
70分・PK)でした。

善戦したノーリッチの監督 Nigel Worthington は試合後にこう語っています。
「選手たちは、最初の20分くらいはちょっとナーヴァスになっていたようだが、な
んとか持ち直してくれた。そして素晴らしいプレイを見せてくれた。前半は特に
ね」
「2つのペナルティについては、私はどうこう言える立場じゃないから。レフェリー
にはそう見えたということだろう」
「あれでズルズル行ってもおかしくなかったが、運もあって立ち直ることができ
た。選手たちはよくやってくれたよ。プレミアシップの強豪チームと当たっても、
ちゃんとアジャストして戦えるってところを見せることができたと思う」
「私たちにとっても、ファンにとっても、今日はラヴリーな日だったね。エヴァトン
とだって互角に渡り合えるってことがわかったんだから。胸を張って帰れるよ」

4日にアウェイでディヴィジョン3のヨーヴィルと対戦したリヴァプールも、苦戦の
末に0−2で勝ちました。
ゴール・スコアラーは、Emile Heskey (70分)と Danny Murphy (77分・PK)でし
た。

試合後の Gerard Houllier 監督の話です。
「ヨーヴィルが素晴らしかったと言うほかないね。手強かったよ。とてもハードに
向かってきた」
「だがうちのボーイズも素晴らしかったよ、今日は。主力が何人も欠けていて、
そういう状態にあっても、素晴らしいスピリットがチームにあったからね」

1月7日(水) -----------------------------------------------------
【教皇はレッズ・ファン】
ローマ教皇(法王) John Paul II は、リヴァプールFCのゴールキーパー Jerzy
Dudek のファンなのだそうです。
デュデクは、ローマ教皇と同じポーランド人です。また、ローマ教皇は、少年時
代にアマチュアのゴールキーパーだったことがあるのだそうです。

教皇がレッズとデュデクのサポーターであることは、デュデクが昨年ヴァチカン
を訪問した際に確認されました。
デュデクは地元紙 Liverpool Echo のインタヴューに応えて、その時のことを
語っています。

ローマ教皇は、1981年にリヴァプールを訪問した際に、沿道を埋めた何千人
もの観衆や、彼らの愛情表現に感銘を受けて、いっぺんにこの街が好きになっ
たのだとデュデクに話したのだそうです。

デュデクの話です。
「教皇に仕えている人とも話をすることができたんですが、彼らによると、教皇は
いつもリヴァプールのゲームを観てくださっているんだそうです。そしてずっと私
に注目しておられると」
「ものすごく驚きましたよ。彼らは何でも知ってましたからね。フットボールのこ
と、私のこと、リヴァプールのこと。詳しかったですよ」

デュデクにとって、教皇との謁見は、生涯を通じての夢が叶うことでした。
ポーランド代表選手の彼は、イタリアとの親善試合の前にヴァチカンを訪問し、
教皇との感激の対面を果たしました。

デュデクは続けます。
「イタリア・チームが、ポーランドに飛ぶ前に教皇に会うことになってましてね、そ
れで、11人分の空きがあるっていうことで、ポーランドのフットボール協会の役
員と2人のプレイヤーが招待されたんです」
「誰をそのメンバーに選ぶかってことは、すごく難しい選択だったと思いますよ。
でも、幸運なことに私が選ばれたんです」
「なぜ私が選ばれたのかは、私にも分かりません。だからすごく驚きましたけど、
でも、たいへん光栄なことでした」
「ヴァチカンに行って教皇に会うということは、常に私の夢でした。でもこれまで
は、時間がなくて行ったことはなかったんです」
「私の目には、本当に特別なかたのように見えました。教皇はポーランド出身
で、すべてのポーランド人はそれを誇りに思っています。もちろん私だってそう
です。自分にとって教皇がどれほど大きな存在かということは、言葉では言い表
せません」
「教皇は、若い頃はスポーツ万能だったそうです。フットボールをプレイする時は
キーパーだったそうで、それで私たちにはいくらか共通するものがあるのではな
いかと思います」
「教皇にお会いしたとき、私がギフトを渡す役に選ばれたんです。ポーランドの
ユニフォームを渡しました。背中に教皇の本名を入れたものをね」

1月8日(木) -----------------------------------------------------
【リヴァプールでイルカと泳ぐ?】
リヴァパドリアンたちは、ウィットに富んだユーモアのセンスの持ち主として世界
的に有名です。
しかし、この街のコメディアンにも考えつかないようなギャグの数々が、ツーリス
トたちの口から発せらることもあるようです。

ツーリスト・インフォメーションのカウンターでは、「ストロベリー・フィールズでフ
ルーツ狩りができますか?」とか、「マージーサイドでイルカと一緒に泳げるエリ
アはありますか?」といった、びっくりするような質問を受けるのだそうです。
そこで、観光局 The Mersey Partnership では、ここ12ヶ月間で実際に受けた、
ファニーな問い合わせのベスト10を発表することにしました。

「あのてっぺんに悪魔が乗っかっているビルディングは何ていうの?」
もちろんこれは、ライヴァー・ビルディングのことを指しています。実際に乗っ
かっているのは悪魔ではなくて、伝説の鳥「ライヴァー・バード」です。

「ハングオーヴァー・ストリートに行きたいんですが」
いくらパブが多いリヴァプールとは言っても、これは「ハングオーヴァー(二日酔
い)」ではなくて、「ハノーヴァー」の間違いです。

Liverpool John Lennon Airport のインフォメーション・カウンターに寄せられた
質問も、傑作ぞろいです。

「中国にケーキを送りたいんですけど」
「うちの家の上を飛行機がブンブン飛んで困ってるんですけど、あれ、やめさせ
てもらえませんかね?」
「スコットランドに行くのにヴィザは必要でしたかね?」
「すみません、ここってどこですか?」

フライト・アテンダントたちは、機内に持ち込めるアイテムについてのいろいろな
質問を受けました。

「手荷物に水鉄砲が入ってるんですけど、いいでしょうか?」
「スペインにベーコンを持って行ってもいい?」

マージー・パートナーシップのヴィジター・サーヴィス・マネージャー、Julie Evans
はこう話しています。
「傑作ばかりですよね。私たちは、マージーサイドを訪れるヴィジターの一人ひと
りの役に立とうと一生懸命にやってはいるんですが、たまに唖然としてしまった
り、お腹を抱えて笑ってしまうようなリクエストがあるんですよね。もちろんその
場では笑ったりしないで、できるだけ親身になってお答えしていますよ」
「ひょっとしてツーリストの方々の方が、ツーリスト・インフォメーション・センター
の知らないような秘境をご存知なんじゃないか、なんて思ったりして」

1月9日(金) -----------------------------------------------------
【ラグビーのヒーローがグッディソンに登場】
7日夜、ワールド・カップを制したラグビー・イングランド代表選手 Matt Dawson
と Mark Regan の2人が、グッディソン・パーク・スタジアムでエヴァトン対アーセ
ナル戦を観戦しました。
エヴァトン・ファンである2人のヒーローは、ハーフ・タイムではフィールドのセン
ター・サークルに降り立ち、大観衆からの熱狂的な歓声に応えました。

ノーザンプトンに所属する31歳のスクラムハーフ、ドーソンは、トランミア・ロー
ヴァーズの地元であるバーケンヘッド出身でありながら、根っからのブルー(ブ
ルーズ・ファン)です。
ドーソンはこう話しています。
「格別な気分だったよ。うちの親父はトランミアのサポーターなんだけど、僕は
ずっとブルーズに夢中だったからね。叫んだりわめいたりして試合を観たもんだ
よ」

エヴァトンは2人の応援に応え、今シーズン無敗を誇る強豪アーセナルと互角
に渡り合った末、引き分けに持ち込んでいます。

2人は、グッディソン・パークでの試合を観戦する前は、ヴィクトリア・ストリートの
店 Designer City でサイン会を行っています。
10歳の Dominic Drew は、母親の Susan に連れられてサイン会にやって来ま
した。アラートンに住む彼は、学校のチームでラグビーをプレイしていて、ポジ
ションはヒーローのドーソンと同じスクラムハーフです。
ドミニクの話です。
「僕はね、どうやったら、あんなパスを出せるのかを知りたかったんだ。あのパ
スが、Jonny Wilkinson の優勝のドロップ・ゴールになったんだからね」

ドーソンもリーガンも、新年の受勲でMBE勲章を授賞しています。

1月10日(土) ------------------------------------------------------
【プレミアシップ 03−04】
イングランド・プレミアリーグの結果です。

7日、アウェイでチェルシーと対戦したリヴァプールは、33分の Bruno Cheyrou
のゴールを守り切り、0−1で勝利しました。

試合後の Gerard Houllier 監督の話です。
「我々への風当たりが厳しい中で、今日は選手たちが答えを出してくれたね。批
評家たちが正しくないということを証明できたと思う」
「苦しい場面はあったが、我々はチーム・スピリットを持って団結して戦った。実
力やタフネスや強い意志を見てもらえたと思う。グレイト・ゲームだった」
「今シーズンを実りあるものにするためには、すべてのゲームが重要だ。それ
はよくわかっている。今日のゲームがよいきっかけになると思う。いいタイミング
だね」

怪我のために欠場し、フィールドの脇でゲームを見守ったキャプテンの Steven
Gerrard は、こう話しています。
「この結果は本当に大きいよ。でも僕らはもう今日のゲームは忘れないと。もし
次のホームゲーム、アストン・ヴィラ戦で負けたら、この勝利は意味がなくなって
しまうからね」
「このチームには実力があるんだ。スタンフォード・ブリッジ(チェルシーのホー
ム・スタジアム)みたいな難しいところでもちゃんと結果を出せるだけのね」
「カウンター・アタックでチェルシーをやっつけたわけだけど、3冠を達成した
(2001年のUEFAカップ、FAカップ、ワージントン・カップ)時の僕らだって、ア
ウェイでのハードな試合では、こういう戦い方をしていたからね」
「アウェイで3ポイントを取ったんだ。プレイ・スタイルがどうこうなんて問題じゃな
いよ」
「みんなで一丸となって、今日みたいなパフォーマンスを続けていければ、4位
に入れると思うよ」

同じく7日、ホームにアーセナルを迎えたエヴァトンは、1−1で引き分けていま
す。
29分に Nwankwo Kanu のゴールで先制されたものの、75分に Tomasz
Radzinski が同点ゴールを決めました。

今シーズンの無敗記録を守った、アーセナルの Arsene Wenger 監督の話です。
「長く無敗記録が続いてるが、今日は駄目かと思った。ボーイズたちが本当に
よくやってくれた。昨シーズンにここで負けて記録が止まった精神的なショック
は、確かに残っていた。それは予想外に大きくて、だからちょっとビクビクしたよ
うな、我々らしくない戦い方になってしまった」
「エヴァトンは決してあきらめないし、非常にハードに戦って来た。我々は思うよ
うなゲームにすることが出来なかった。メンタルの面で追い詰められてしまって
いた」

7日現在のリーグ順位は、リヴァプールが29ポイントの5位、エヴァトンが24ポ
イントの11位です。

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●新春特別企画:「 Roger Scott Craig インタヴュー」
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「 Roger Scott Craig (Liverpool Express ) インタヴュー」 -----------------

70年代に活躍したリヴァプールのロック・バンド Liverpool Express 。
2002年のベスト・アルバムに続き、昨年はついに実に24年ぶりとなるニュー・
アルバム “Once Upon A Time” をリリースしました。
リヴァプール・エクスプレスの中心メンバー Roger Scott Craig が、このニュー・
アルバムについてのインタヴューに応じてくれました。

―リヴァプール・エクスプレスとして、20年ぶりのバンドのリユニオンでしたね。
 どんな感じがしました?
  
ロジャー:
みんなとの仕事は20年以上ぶりだったからね、ちょっとエキサイティングでエ
モーショナルな体験だったよ。でも、ビリーと僕の共同作業はとてもうまく行った
と思う。とても楽しかったしね。また彼と一緒に曲を作ることができて本当によ
かった。僕はね、ビリーの声やリヴァプールのミュージシャンのサウンドが大好
きなんだ。僕より上の世代のミュージシャンたちには、みんな素晴らしい才能が
あるし、マージービート・サウンドのエキスみたいなもの、そう、“Beatleish” なサ
ウンドを持っているからね。バンドのメンバー全員がリユニオンを楽しんでいた
と思うよ。音楽を作るってことに限らず、一緒にご飯を食べたり、ビールを呑ん
だりってことも含めてね。

―収録されている楽曲のクォリティの高さには驚きました。すべてのマテリアル
 がグッド・ミュージックの見本のようですね。あなたとビリーは、どのようにして
 曲作りを進めたのですか? それは、20年前と比べて変化しましたか?

ロジャー:
やあ、ありがとう、Kaz。この新しいCDのための曲作りは、20年前に僕らが
やっていた時とはまるっきり違うやり方になったんだ。何しろ僕は今カリフォル
ニアに住んでいて、ビリーはリヴァプールにいる。7000マイルも離れてるから
ね! だからほとんどの新曲は、インターネット・テクノロジーを使って書かれた
ものなんだ。お互いにアイデアを送り合ってね。例えばタイトル・トラックの
“Once Upon A Time” のべーシック・アイデアは僕なんだけど、まずラフ・ヴォー
カルを入れたヴァージョンを僕がビリーに送って、彼がリヴァプールでそれに歌
詞をつけて、新しいヴォーカルを入れたんだ。ビリーのヴォーカルのほとんどは
リヴァプールで録ったものだよ。それを僕にインターネットで送ってもらって、僕
はダウンロードしてからコンピューターのソフトウェアを使ってシンクロさせると
いうわけ。パイロットやアラン・パーソンズ・プロジェクトでも活躍している、イア
ン・ベアンソンとの作業も同じやり方で進めたんだよ。スペインに住んでいる彼
のギター・パートもやはり、インターネット経由で送られて来たんだ。テクノロ
ジー様さまだね!

―レコーディング自体はどのようなものだったんですか? リヴァプールで録音
 された曲はどのくらいあるんでしょう? レコーディングの期間についても教え
 てください。

ロジャー:
ニュー・アルバムの大部分は、デジタル・テクノロジーを使ってレコーディングし
ている。ビリーのヴォイスをデジタル編集するのには、Emagic 社のソフトウェア
Logic Audio Platinum が本当に役に立ったね。ピッチのズレを補正してくれるん
だ。このテクノロジーなしでは、到底このCDは完成しなかっただろうね。僕がミ
スしてる部分も修正できたしね。
リヴァプールでは、ビリー自身のスタジオを使って、たくさんのトラックをレコー
ディングした。みんなが揃っての作業は、2,3曲のバックグラウンド・ヴォーカ
ルだけってことになるけどね。でもあれは楽しかったよ! で、そうだな、全体的
に見れば、リヴァプールで録ったのが半分、カリフォルニアで録ったのが半
分、って感じかな。完成するまでにかかったのは、2ヶ月から3ヶ月ってところだ
ね。

―アルバムの仕上がりには満足していますか?

ロジャー:
どんなアーティストでも、アルバムの出来に完全に満足するってことはないん
じゃないかな。僕がこのアルバム “Once Upon A Time” に対して感じている気
持ちも同じだ。どの曲もかなり急いで仕上げないといけなかったからなあ。ミッ
クスに費やす時間がもう少しほしかったよ。僕の耳には、やり直したいところが
いっぱいあるんだ。ほとんどのファンは気がつかないようなちっちゃなことばか
りだけどね、イコライザーの問題とか、ヴォーカル・レヴェルの問題とか、タイミ
ングの問題とか…。まあでも、全体としては悪くないだろう、このCD?

―もちろん。素晴らしいアルバムですよ。では、1曲1曲についてのコメントをも
 らえますか?

ロジャー:ああ、いいよ。最初の曲の “Chinatown” は、基本的にリヴァプール
でレコーディングされたものだよ。僕がカリフォルニアでパーカッションとキー
ボードを加えて完成させた。次の “Out Of The Blue” は基本的に僕で、ビリー
がリヴァプールでヴォーカルとリード・ギター、それからベースを加えたんだ。
“Once Upon A Time” のバッキング・トラックも僕。それにビリーがヴォーカル
を、スペインのイアンがギター・ソロを乗せて完成させた。“End Of The Game”
のレコーディングもほとんどカリフォルニアだね。後でヴォーカルを送ってもらっ
た。“Best Years Of My Life” のレコーディングはリヴァプール。僕が向こうに
行って、チェロとヴァイオリンのパートを録音したんだ。“John George Ringo
and Paul” は5年前にレコーディングしたものなんだ。カリフォルニアでメインの
パートを録って、ロンドンのスタジオでビリーのヴォーカルとストリングス、そして
ピッコロ・トランペットを録音した。“This Door Is Always Open” は、まず僕のス
タジオで録って、リヴァプールでギターとヴォーカルを加えた。“Tomorrow Is
Another Day” はリヴァプール。僕がカリフォルニアでマンドリンとキーボードを
加えた。“Sailin Down To Rio” もリヴァプールで、“Find My Way Back Home”
はカリフォルニア。この曲のヴォーカルはインターネットで送ってもらった。そし
て最後の2曲はリヴァプールで出来たものだよ。

―ロジャーのフェイヴァリットはどれなの?

ロジャー:
僕のフェイヴァリットは、“Out Of The Blue” と “Tomorrow Is Another Day” だ
ね。でも、このCDにはほんとにいい曲がいっぱい入っていると思うよ。それは
ビリーがグレイトなソングライターだからで、彼は本当に信じられない才能の持
ち主なんだ。ビリーと一緒にまた仕事が出来るなんて、こんなに名誉なことはな
いと思ってる。
あと、このCDはキャシー・マッケイブの助力の賜物でもある。彼女がいなかった
ら何も出来ていないだろう。

―オーケー、ロジャー。本当にどうもありがとう。

ロジャー:
マイ・プレジャー。NLWの読者のみなさん、僕らのバンドのウェブサイト
http://liverpoolexpress.com をよろしくね。また会おう!

(Eメールでのインタヴュー。聞き手&翻訳:Kaz)

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●スカウスハウス・ニュース
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【ウェブサイト更新ニュース】
「スカウスハウス通信販売」の各ページに、オンラインでオーダーできる「 Online
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【語学留学生募集中】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールに語学留学をされる方のサポートをいた
します。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最近人気
のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/study/index.htm

【ビートルズ・ガイドツアー】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンの「ビートルズゆかりの地」を
訪ねる現地ガイドツアーを用意しています。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、ちょっとマニ
アックなツアーも用意しています。また、ご希望によりプライヴェート・ツアーのア
レンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm

【スカウスハウス・ツアー】
「スカウス・ハウス」では、来年8月にリヴァプールで開催される「インターナショ
ナル・ビートル・ウィーク」の観光パッケージ「スカウスハウス・ツアー」を企画し、
参加者を募集しています。
「スカウスハウス・ツアー」は、イヴェントチケットとホテル宿泊がセットになって
いる、個人旅行をされるみなさんのための現地パッケージです。
さらに、ビートルズゆかりの地を訪ねるガイド・ツアーやランチョンなどのオリジ
ナル企画も大好評です。
リヴァプールが1年でいちばん賑わうこの「世界最大のビートルズまつり」を、ひ
とりでも多くの方に楽しんでいただければと願っています。
詳細については、ウェブサイトの「スカウスハウス・ツアー2004」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/scousetour2004.htm

【原稿募集中】
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旅行記、レポート、研究、エッセイなどなど、リヴァプール、あるいは英国に関す
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