「スカウス・ハウス」発行のメールマガジン
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リヴァプール・ニュース News of the Liverpool World No. 139
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2004年3月2日発行
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◇◆INDEX◆◇
●フロム・エディター
●リヴァプール・ニュース <2004年2月23日〜2月28日>
●スカウスハウス・ニュース / 「ウェブサイト更新ニュース」 「留学生募集中」
「スカウスハウス・ツアー」 「ビートルズ・ガイドツアー」 「原稿募集中」
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●フロム・エディター
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このあいだ、自転車を走らせていて、びっくりすることがありました。
よく晴れた日の早朝でした。住宅街の坂道を下っていたら、前方の歩道の上
に、大きな茶色い犬がどすんと落ちて来たのです。1メートルくらい上にあった
側道から、足を踏み外して落ちたようでした。
犬自身も驚いたらしく、両目を見開いていていましたが、無事に立ち上がった
ので、僕は安心してそのまま通り過ぎようとしました。でも、スピードを緩めて
「だいじょうぶかね? 気をつけんさいよー」と声を掛けた時、なんだか様子が
おかしいのに気がつきました。犬は歩道の端に立ち尽くし、わずか10cm 下に
ある車道になかなか足を踏み出せないでいたのです。
僕は自転車を止めました。よく見てみると、犬は体全体をぷるぷると小さく震わ
せていて、鼻を道路にくっつけ、右足でおそるおそる、懸命に足元を確認しよう
としています。
そうです、この犬は目が見えないのです。目を見開いているように見えるのは、
目がまったく機能していないからだったのです。首輪もなく、飼い主の姿も見あ
たりません。
「うそだろ…」と思わず絶句し、しばらく自分の目を疑いました。そして、絶望的
な気分になりました。一体どうやって盲目の犬がひとりで生きて行けるというの
でしょう? バイクや車はおろか自転車にだって轢かれてしまいそうだし、食べ
物を探すことも至難の業です。このまま誰も助けなかったら確実に死ぬだろう、
と思いました。
ゆっくり近づいて行って、話し掛けてみました。やはり目はまったく見えないよう
です。目玉は白く濁っています。
頭や身体を撫ぜてみると、おとなしくされるがままになっています。毛並みもき
れいで、まんまるに太っています。「お手」は無理でしたが、「おすわり」が出来
ました。きっと誰かに今飼われている、あるいは最近まで飼われていたのに違
いありません。
とりあえず、110番に電話をしました。飼い主がいて、捜しているならば、届け
を出しているはずです。事情を話すと、何の疑いも躊躇もなく、当たり前のよう
に、おまわりさんが来てくれることになりました。「面倒がられたり断られたりし
たらどうしよう」という心配は杞憂になり、ほっとしました。
犬と一緒におまわりさんを待ちながら、これからどうなるかなあ、と考えました。
飼い主が見つかればいいけれど、もし見つからなかったら…保健所に送られて
、処分されてしまうのか? それはちょっと、いや、大いに困るなあ。となると、
やっぱりうちで飼わないといけないなあ。あの狭い庭に犬小屋を置いて…いや
目が見えんのに外に出しとくわけにはいかんか。じゃあ家の中で暮らしてもらう
として、えーと…。
そうやって勝手に妄想をふくらませていると、小さい犬を散歩させているおば
ちゃんが通りかかり、足を止めました。
おばちゃんもおばちゃんの犬も、僕と一緒にいる犬とは顔見知りのようでした。
尋ねてみるとその通りで、飼い主の名前は分からなかったものの、犬の名前も
住所も、白内障で失明したこともご存知でした。あっという間に一件落着です。
ほどなくしておまわりさんが到着し、僕がこの大きな犬を抱っこして、おばちゃん
に教えてもらった家に犬を届けました。すぐ近所でしたが、あまりの重さに腕が
攣りそうでした。飼い主は、中年のご夫婦でした。「しっかり面倒みなあかんや
んか」とおまわりさんに叱られて恐縮した様子でしたが、犬が戻って嬉しそうで
した。
その場にいたみんながハッピーな気分でした。いや、この騒動の主役となった
犬だけは、まるで無関心なようで、ひとりで一生懸命その辺を嗅ぎ回っていまし
た。
Kaz (02/03/'04)
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●リヴァプール・ニュース <2004年2月23日〜2月28日>
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2月23日(月) ----------------------------------------------------
【プレミアシップ 03−04】
イングランド・プレミアリーグの結果です。
エヴァトンは、21日にサウザンプトンとアウェイで対戦し、3−3で引き分けまし
た。1−3でリードしながら、最後の8分間で追いつかれてしまいました。
ゴール・スコアラーは、Wayne Rooney (7分、78分)、Duncan Ferguson (32
分)でした。
試合後の David Moyes 監督の話です。
「前半で息の根を止めておくべきだった。チャンスをミスしすぎたね」
「前半はうちが圧倒していた。間違いなくね。だからもっと点を取っておくべき
だったんだ。3−0か、4−0にでも出来たはずだ」
「後半のサウザンプトンはダイレクトにボールを放り込んでくるだろうってことは、
うちの選手たちもよく知っていた。だから終了10分前までは3−1に抑えてい
て、そのまま逃げ切ろうとしていたんだ」
しかしエヴァトンは72分にPKを取られ、1点差に追いつかれます。モイーズは
続けます。
「あのペナルティになったプレイをヴィデオで見たけれども、あの接触はペナル
ティ・ボックスの外のように私には思えたね」
「あの2点目で何もかもが我々にアゲンストになったね。逆にサウザンプトンは
3点目も行けると勢いづいた。そして我々はそれを止めることができなかった」
リヴァプールは、同日にポーツマスとリーグ戦を戦う予定でしたが、FAカップの
再試合のスケジュールが組まれたために延期となっています。
2月25日(水) ----------------------------------------------------
【FAカップ5回戦・再試合】
リヴァプールは22日、ポーツマスとのFAカップ5回戦の再試合をアウェイで戦
いました。
結果は、1−0での敗戦でした。
試合後の Gerard Houllier 監督の話です。
「我々は過去の2試合、勝ち越せるチャンスがじゅうぶんあったにも関わらず、
ものにすることができなかった。すべて我々自身の責任だ」
「今日のゲームも、ほとんど我々が支配していた。だがフィニッシュだけが決ま
らなかった。ここは難しいグラウンドだし、天候条件も難しかった。私には選手
たちを責めることはできない。あれだけたくさんのがんばりとエナジーを見せて
くれたんだからね」
「しかし負けても仕方がないと言っているわけではないよ。点が取れないなら
ば、点を取られてはいけないわけだから」
PKを外した Michael Owen について訊かれたウリエは、こう話しています。
「決まるときもあれば、決められない時もある。確かに、彼ならもっとうまくやれ
るはずだとは思う。だがチームの他の全員と同じく、マイケルは全力でプレイし
ていたよ」
これで伝統のFAカップからの敗退が決まったリヴァプールですが、まだUEFA
カップのチャレンジが残っています。今週木曜日に3回戦の第1ラウンドを戦い
ます。ウリエは続けます。
「とても残念な結果になったが、我々は強くならなければならない。4日後にま
たカップ戦を戦えることはいいチャンスだと思う」
「できることならFAカップに残りたかったが、それは叶わなかった。選手たちは、
今日のパフォーマンスのことを素早く忘れてほしい。今は本当にがっかりきてい
るだろうが、また明日という日があるんだから」
2月26日(木) ----------------------------------------------------
【女優誕生】
ミュージカル “Twopence To Cross The Mersey” のためのキャスティング・オー
ディションが、会場となる Liverpool Empire Theatre で行われ、雨模様の朝に
もかかわらず長い列がシアターの前に出来ました。
このミュージカル「トゥペンス・トゥ・クロス・ザ・マージー」は、ベストセラーとなった
Helen Forrester の同名の自伝小説の、出版30周年を記念したものです。
ウールトンのセイント・ジュリーズに住む17歳の学生 Jamie Clarke も、オー
ディションのために並んだ数百人のうちのひとりでした。
ジェイミーを見たミュージカルのプロデューサーたちは、全員一致で、主役であ
るヘレンが見つかったと判断しました。
実はジェイミーは有名な俳優の娘だったのですが、プロデューサーたちはその
ことを知りませんでした。
ジェイミーの父親 Michael Starke は、リヴァプールを舞台にしたBBC4の人気
ドラマ “Brookside” に10年以上出演していたことで知られています。「ブルック
サイド」は、1982年から昨年11月まで、なんと21年間にもわたって英国民に
親しまれた人気ドラマでした。
娘の抜擢を聞いたマイケルは、誇らしげにこう語っています。
「あの子が自分の名前でやったってことがものすごく嬉しいね。スタークっていう
のは、私が俳優組合に入る時につけたステージネームなんだ。だからオーディ
ションではあの子の素性は知られていなかったはずだね」
「真価を発揮できる場所を、ジェイミーは実力で勝ち取ったんだね。家族みんな
が初日が待ち遠しくて仕方ないよ」
ジェイミー本人は、控えめにこう話しています。
「私、これから大学でドラマを勉強するつもりなの。だからこれはボーナスなん
だって思ってる。うまくやれるといいな」
「オーディションの列には、才能のある人がいっぱいいたんだけどな」
「トゥペンス・トゥ・クロス・ザ・マージー」を最初にミュージカルにしたのは、リヴァ
プール在住の音楽家である Rob と Alan の Fennah 兄弟でした。
10年ぶりの再演となる今回のショウは、4月12日から2週間にわたって上演さ
れます。
脚本と音楽を担当するロブはこう語っています。
「まさにジェイミーが、僕ら全員が求めてた女優だったんだよ。いや、それ以上
の驚くべき逸材だね」
2月27日(金) ----------------------------------------------------
【今年も大成功】
先週、4日間にわたって、恒例の Liverpool Beer Festival が開催されました。
会場は今年も Metropolitan Cathedral の地下聖堂(クリプト)でした。
Ales From The Crypt というイヴェント・タイトルがついた今年のフェスティヴァル
には、昨年を500人以上上回る、およそ6000人のビール好きが集まりまし
た。2年連続で動員記録の更新です。
会場で飲むことのできるビールも、昨年よりも多い248銘柄が揃いました。
Campaign for Real Ale のリヴァプール支部プレス・オフィサー、Tony Williams
はこう話しています。
「どの売り場も売り切っていましたね。どこに行っても、並んで空きを待たないと
飲めないほどでしたからね」
「あまりにも需要が多くて、2000パイント分追加しなければなりませんでした。
フェスティヴァル全体の総パイント数は、2万4000になりましたよ」
「急な依頼にも快くご協力してくださった、ディストリビューターの Flying Firkin 、
リヴァプールのワッピングのブリュワリー Baltic Fleet Pub 、リヴァプールの
Thomas Rigby's pub と Okell's Brewery 、そしてコングルトンの Beartown
Brewery に感謝します」
今年の「ビア・オブ・ザ・フェスティヴァル」は、Cains Fine Raisin Beer でした。リ
ヴァプールのビール会社でこのフェスティヴァルのスポンサーでもある Cains
が出品したビールです。ケインズは2年連続での受賞となりました。
トニーは続けます。
「このフェスティヴァルへいらしてくださったみなさんは、チャリティにも気持ちよ
く寄付してくださいました。まだ計算中で正確な数字は出ていませんが、昨年の
600ポンド(約12万5000円)を上回るのは確実でしょう」
この「リヴァプール・ビア・フェスティヴァル」は、今年の開催が29回目でした。ロ
ンドン以外では、全国で最大の規模と人気を誇っています。
来年こそ必ず、と考えているビール・ファンに、トニーはこう言っています。
「チケットの販売は11月からですからね、お早めにどうぞ」
2月28日(土) ----------------------------------------------------
【UEFAカップ3回戦 ファースト・レグ】
26日、アンフィールド・スタジアムで、リヴァプール対レヴスキ・ソフィア(ブルガ
リア)のUEFAカップ3回戦のファースト・レグが行われました。
結果は、2−0でリヴァプールの快勝でした。ゴール・スコアラーは、Steven
Gerrard (67分)と Harry Kewell (70分)でした。
リーグ戦での不振やFAカップの敗退を受けて、Gerard Houllier 監督の更迭を
要求する声もあがる中でのホーム・ゲームでしたが、試合後はサポーター席か
ら歓喜と賞賛のコールがウリエに向けられました。
試合後のウリエの話です。
「ファンが私の名前を歌ってくれるのを聴いて感動したよ。誰もがこの4日間を
沈んだ気分で過ごさなければならなかっただろうから。何度も言うが、ジェラー
ル・ウリエだから特別というわけではなくて、ここのファンは誰がチームを率いて
もサポートしてくれる」
「私にとっても難しいシーズンだ。怪我に泣かされ通しだからね。だがまだ4位
で終えられるチャンスはあるし、UEFAカップにも残っている」
「ファンに感謝している。素晴らしいサポートのおかげで勝つことができた。彼ら
はチームの一部なんだ。選手たちも、試合後のインタヴューでファンへの感謝
を口にしていたね」
「このことにも触れない訳にはいかないだろうね。ゴールを決めたスティーヴン・
ジェラードが真っ先にベンチを目指して、私に向かって一直線に走って来た時
は本当に嬉しかった。彼はみんなでゴールを喜びたかったんだね。ちょうど父
親になったばかりだし、ガールフレンドの Alex と赤ちゃんの Lilli に捧げるゴー
ルってことになるかな」
「チームとしては、確かに大きなプレッシャーを背負っていた。だが選手たちは、
プロフェッショナルなパフォーマンスを見せようと意気込んで出て行ったよ。褒
めてやりたいよ、この困難な時においても決して下を向かなかった選手たちを。
アンフェアなことをいろいろ書き立てられて、みんないい気分じゃなかっただろ
うに。だがスティーヴィーがベンチに走って来たあの時、選手とスタッフの間に
は特別な結束があるってことがよく表れていたね」
スティーヴン・ジェラードは、こう語っています。
「あのゴールを、ジェラール・ウリエとチームメイト全員に捧げたかったんだよ。
監督にとって今週はかなり辛かっただろうからね、点を取れていい結果を出せ
てほんとに良かった」
「ゴールが決まってすぐにベンチに走って行ったら、監督が無茶苦茶エキサイト
してるのが見えたんだよ。だから自然に足が向いて、監督と喜び合うことになっ
たんだ」
「初めて父親になったわけだから、この数日は個人レヴェルではいい日々だっ
たよ。もちろんあのゴールは、うちの家族にも捧げたいと思ってる」
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●スカウスハウス・ニュース
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【ウェブサイト更新ニュース】
「リンク集−日本語サイト」ページに、mersey"red"side と REDS ELEVEN を追
加しました。どちらも、リヴァプールFCのファン・サイトです。レッズへの愛情と
詳しい情報がぎゅうぎゅうに詰まっています。スタイリッシュなデザインも素晴ら
しいです。LFCファンの方はぜひ!
http://scousehouse.net/links-japanese.htm
【語学留学生募集中】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールに語学留学をされる方のサポートをいた
します。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最近人気
のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/study/index.htm
【ビートルズ・ガイドツアー】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンの「ビートルズゆかりの地」を
訪ねる現地ガイドツアーを用意しています。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、ちょっとマニ
アックなツアーも用意しています。また、ご希望によりプライヴェート・ツアーのア
レンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm
【スカウスハウス・ツアー】
「スカウス・ハウス」では、来年8月にリヴァプールで開催される「インターナショ
ナル・ビートル・ウィーク」の観光パッケージ「スカウスハウス・ツアー」を企画し、
参加者を募集しています。
「スカウスハウス・ツアー」は、イヴェントチケットとホテル宿泊がセットになって
いる、個人旅行をされるみなさんのための現地パッケージです。
さらに、ビートルズゆかりの地を訪ねるガイド・ツアーやランチョンなどのオリジ
ナル企画も大好評です。
リヴァプールが1年でいちばん賑わうこの「世界最大のビートルズまつり」を、ひ
とりでも多くの方に楽しんでいただければと願っています。
詳細については、ウェブサイトの「スカウスハウス・ツアー2004」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/scousetour2004.htm
【原稿募集中】
「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの原稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイなどなど、リヴァプール、あるいは英国に関す
るものなら何でも歓迎です。
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