「スカウス・ハウス」発行のメールマガジン
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リヴァプール・ニュース News of the Liverpool World No. 145
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2004年4月13日発行
http://scousehouse.net
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◇◆INDEX◆◇
●フロム・エディター
●リヴァプール・ニュース <2004年4月5日〜4月10日>
●スカウスハウス・ニュース / 「留学生募集中」 「ビートルズ・ガイドツアー」
「スカウスハウス・ツアー」 「原稿募集中」
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●フロム・エディター
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今週のニュースの中に、「リンゴ・スターの生家が取り壊されてしまうかもしれな
い」というものがあります。
ディングルにあるリンゴの生家は、ずらりと長屋状に並ぶテラス・ハウスの1つ
です。
リンゴは、6歳の頃までこのマドリン・ストリートの家で育ちました。同じ並びに
は、お祖父さんとお祖母さんが住んでいました。お母さんは働いていたので、リ
ンゴは、隣近所や祖父母宅によくあずけられていたそうです。幼いリンゴを可愛
がり、育てたのが、このマドリン・ストリートなのです。
この家の向かいの家は、壁のレンガの継ぎ目が、「BEATLES」になっています。
ビートルズが有名になって遠くに行ってしまってからも、リンゴはこの街の人々
に愛されていたのです。
今でも、ディングルに行くと、リンゴの少年時代のことを嬉しそうに話してくれる
おじいちゃんやおばあちゃんに出会います。
今進められている地域再生プランで、もしも「全体を建て直そう」ということにな
れば、この家1軒だけを残すのはたぶん難しいでしょう。
一度取り壊してしまったら、もう取り返しがつきません。
この家は、ビートルズ・ファンにとっても、地域の住民にとっても、かけがえのな
い宝物なのです。何とかして、きちんと保存する方法を考えてほしいです。
● ● ●
『ビートルズがきこえる… Somewhere In The Beatles』という本が、明日(14
日)、ピエ・ブックスよりリリースされます。
今、僕の手元にあるのですが、これが実に素敵な写真集なのです。おすすめで
す。
写真家の福岡耕造さんによる「ビートルズゆかりの地」の写真と、「フロム・ビー」
の広田さん&淡路さんの文章で構成されています。
リヴァプール、ハンブルグ、ロンドン、ニューヨーク、インド…ビートルズの足跡を
なぞるように並べられた写真。周りの雑踏の音や匂いまで漂ってきそうなほどリ
アルで、まるで自分がその場にいるような、あるいは、ジョンやポールやジョージ
やリンゴになったような錯覚を覚えてしまうほどです。
写真に添えられた文章は優れたナレーションのようですし、さらには写真にぴっ
たりの選曲のBGMまでついています。
「BGM」といっても、CDが付録についているわけではありません。各スポットに
1つ、ビートル・ソングのタイトルがつけられていて、それを目にした瞬間、頭の
中のプレイヤーのスイッチが入るという仕掛けになっているのです。
「これしかない」というタイトルもあれば、意外なものやマイナーなものあります。
でも、どれもが不思議なほど写真にマッチしているんですよね。素晴らしいアイ
デア、素晴らしい選曲です。
おそらくこれからの僕は、「Everybody's Got Something To Hide Except Me And
My Monkey」を聴くたびに、ヒマラヤの紺碧の空をイメージすることになるでしょ
う。
この写真集の出版を記念した写真展が東京で開かれています。お近くの方は
ぜひ!
http://homepage1.nifty.com/spacekids/fukuoka.html
Kaz (13/04/'04)
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●リヴァプール・ニュース <2004年4月5日〜4月10日>
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4月5日(月) -----------------------------------------------------
【2ペンスのクルーズ】
来週から Empire Theatre でスタートするミュージカル “Twopence To Cross
The Mersey” の上演記念として、本当に乗船料2ペンス(約4円)のフェリーで
マージー河を横断するイヴェントが企画されていましたが、暗礁に乗り上げてし
まいました。
ミュージカルのプロデューサーたちは、フェリーを運航している Mersey Ferries
から同意を取り付け、4月7日にこのイヴェントを行うつもりで準備をしていまし
た。
このスペシャル・フェリーには、舞台衣装を着たミュージカルのキャストが同乗す
ることになっていて、乗客はスターと一緒にダンスを踊ったりして楽しむことがで
きます。
しかし、当日まであと1週間という3月31日、マージー・フェリーズを運営する
Merseytravel のチーフ・エグゼクティヴ Neil Scales から、経済的な理由により
契約を撤回する旨の文書が届いたのです。
マージー・フェリーズのスポークスマンは、交渉はまだ続いていると話していま
す。
ミュージカルのプロデューサー Rob Fennah はこう話しています。
「ものすごく失望してる。フェリー会社からはラヴリーなジェスチャーをもらってた
んだけどね」
「マージー河横断は、この物語で不可欠なパートなんだ。一般の人にとっても、
たった2ペンスでちょっとしたお出かけができるはずだったのに」
「リヴァプールの人にとってもウィラルの人にとっても、それからこのショウにとっ
ても、素晴らしい計画だったんだけどね。この本(原作はベストセラーとなった同
名の小説)は、リヴァプールを文学のマップに載せるのにじゅうぶん貢献してる
と思うんだけど」
このミュージカルが上演されるのは、1994年に続いて2度目になります。
その10年前の時にも、同じようなフェリー・クルーズが企画され、実現していま
す。
ミュージカル「トゥペンス・トゥ・クロス・ザ・マージー」は、Helen Forrester が書い
た同名の自伝小説の、出版30周年を記念したものです。
エンパイア・シアターでの上演は、4月13日から24日までです。チケットの売れ
行きは好調で、初日まで2週間の時点で、すでに2万3000枚が売れているそ
うです。
4月6日(火) -----------------------------------------------------
【プレミアシップ 03−04】
イングランド・プレミアリーグの結果です。
3日、アウェイでニューカッスルと対戦したエヴァトンは、4−2での黒星でした。
ゴール・スコアラーは、Thomas Gravesen (12分)と Joseph Yobo (81分)でし
た。
3−1で迎えた66分、Steve Watson のヘッドは貴重な追加点かと思われまし
たが、惜しくもオフサイドの判定となりました。
試合後の David Moyes 監督は、こう話しています。
「あれはゴールだった。ラップトップでちゃんと確認したんだ、あれはゴールだ」
「我々は確かに、何というか、少しツキに見放されている状態が続いているね。
ここ5試合負けてなかったけど、それにしてもだ」
「(ニューカッスルの)Jonathan Woodgate や Titus Bramble はミスをしなかっ
た。もしウチのディフェンスに致命的なミスがなかったならば、ゲームは違った
ものになっていただろうね」
「もうちょっと何とかできただろうし、何とかしなければならなかったと思う。だが
やれるだけはやった。恥ずかしい試合ではなかった。ここから何かを学ばなけ
ればね」
4日にブラックバーンをホームに迎えたリヴァプールは、4−0で快勝しました。
ゴール・スコアラーは、Michael Owen (7分、24分)、Andy Todd (オウンゴー
ル・22分)、Emile Heskey (79分)でした。
不本意な今シーズンにおいて、最も理想的な試合を終えての Gerard Houllier
監督の話です。
「ストロングで、パワフルで、圧倒的なパフォーマンスだったね。うちの子たちを
誇りに思うよ」
「前の日に(4位を争っている)ニューカッスルが勝っているからね、プレッシャー
はあったはずだが、みんな見事に実力を発揮してくれた」
「最初の25分でゲームは決まっていたね。我々は30本のシュート(注:公式記
録では24本)を打ったが、もっと打てそうだったね。でも私は、あんまりやり過
ぎて相手に恥をかかせるのは好きではない。4点でじゅうぶんだよ」
4月5日現在のリーグ順位は、リヴァプールが49ポイントの4位、エヴァトンが
34ポイントの14位です。リヴァプールと5位ニューカッスルとの差は、依然1ポ
イントです。
4月7日(水) -----------------------------------------------------
【記録的な大成功】
先週の木曜日から土曜日まで、3日間にわたって開催された障害物競馬レー
ス Grand National Meeting は、記録的な大成功となりました。
メインレースの Grand National が行われた最終日には、過去最高となる7万人
の大観衆が Aintree Racecourse を埋めました。
このビッグ・レースを制したのは、リヴァプールの馬 Amberleigh House でした。
1番人気の Clan Royal に3馬身の差をつけての圧勝でした。
アンバーリー・ハウスの調教師は、サウスポート生まれで73歳の Ginger
McCain です。
ジンジャーは、かつて3度この栄冠に輝いた名馬 Red Rum の調教師でもありま
した。つまり彼にとっては4度目の優勝で、これは長い「グランド・ナショナル」の
歴史でも初の快挙となります。
最終日のメインレースだけで、2億ポンド(約398億円)が賭けられたそうです。
また、およそ4000万ポンド(約79億6000万円)の観光収入がマージーサイド
にもたらされたそうです。
英国内でこのレースをTV観戦した人の数は、今年初めて1000万人の大台を
超えたと見られています。また、海外120ヶ国にもライヴ中継され、およそ6億
人が観戦したと計算されています。
マージーサイドの観光局 The Mersey Partnership の Chris Brown は、こう話し
ています。
「こういう数字を見ると、グランド・ナショナルがどれだけすごいかってことがわか
りますね。まさにワールド・クラスのイヴェントです」
エイントリー競馬場のマネージング・ダイレクター Charles Barnett は、今年の
フェスティヴァルを「完璧なおとぎ話」のようだったと語っています。
「記録的な観衆で、みなさんとても行儀が良かったですね。天気も味方してくれ
ました」
「でも、まだまだ発展させることができるはずです。これから腰をすえて来年の
計画を練りますよ。もっと良い大会にできるようにね」
4月8日(木) -----------------------------------------------------
【リンゴの生家】
ディングルにある Ringo Starr の生家が、取り壊されてしまうことになるかもしれ
ません。
マドリン・ストリート9番地のこのテラス・ハウスを含む一角は、地域再生プラン
の対象となり、リヴァプール・シティ・カウンシルによる検査が行われています。
建物の状態によって、改修で済むか、建て直しになるかが決められます。その
決定は、今年の夏の終わりまでには発表されることになっています。
リンゴは、2つのベッドルームを備えたこの家に、6歳の時まで住んでいました。
もちろん、ビートルズが有名になって以来、何十万ものビートルズ・ファンがこの
小さな家に巡礼に訪れています。
この家の並びに暮らす住民は、この貴重な建物を取り壊さず、改修工事に留
めてほしいと言います。
36年間マドリン・ストリートに住む Dorothy Power はこう話しています。
「みんなあの家を自慢にしてるのよ、ここの住民はね。ほんとにたくさんの人を
このエリアに連れて来てくれるんですもの。どこも悪いところなんかないわよ。こ
のまんまにしておいてもらうか、せめて改修するくらいにしてほしいわ」
同じくここに35年間住んでいる Joan Howey はこう言います。
「あの家は守ってやらなくちゃ。どれだけたくさんの人が、あの9番の家の写真
を撮りに来ることか。そういう人たちにもちょっと応援してほしいものよね」
John Lennon と Paul McCartney が少年時代を過ごした家はそれぞれ、
National Trust によって貴重な遺産として保存され、一般公開されています。
しかし、リンゴの家が同じように保存される可能性は、あまりないようです。
ナショナル・トラストのスポークスマンはこう話しています。
「ナショナル・トラストが買い取れば素敵な話なんでしょうが、それは理想の世界
の話です。私たちが買い取りを検討することはないでしょうね」
リヴァプール・カウンシルの担当者 Julie Wale は、まだ取り壊すと決まったわけ
ではないと話しています。
「今は検査している段階です。建物のコンディションを検査して、建て直すか、改
修するか、それとも何もしないかを判断するのです」
4月9日(金) -----------------------------------------------------
【クイーンをお迎え】
8日、女王陛下がリヴァプールを訪問されました。
Liverpool Cathedral の起工100周年を祝うセレモニーに出席するためでした。
王室専用列車に乗ったエリザベス女王と夫のエジンバラ候は、午前10時40分
にライム・ストリート駅に到着しました。
ライム・ストリート駅では、およそ100人の一般人や児童が女王を出迎えまし
た。
その中のひとり、Tommy McDonald (51歳)はこう話しています。
「マージーサイドでクイーンにお目にかかれるとは、グレイトなことです」
「しかし駅まで出迎えに来た人の数はあまり多くなかったですね。ちょっと恥ず
かしいですな」
厳しい寒さとなったこの朝、リヴァプール大聖堂までの沿道は警察によって閉
鎖され、厳重な警備がしかれました。
大聖堂のまわりでは、かなり早い時間から、児童を含めて約300人の人々が
女王陛下の到着を待っていました。
国旗や Capital of Culture の旗を降って陛下を待つ児童のひとり、Helene
Gilbertson (8歳)はこう言っています。
「クイーンを見たくて来ました。今までテレビでしか見たことなかったから」
同じく、早くから女王の到着を待っていた Lydia Shaw (8歳)は、こう言います。
「クイーンってすごくナイスって思います。しっかり手を振ろうと思います。今日は
青い服を着て来るんじゃないかな」
英国最大の大聖堂であるリヴァプール大聖堂での記念セレモニーは、90分に
わたって厳かに行われました。
招待客の数は、2600人にものぼったそうです。
女王陛下のファッションは、パープルのコートと、同じ色の帽子でした。
4月10日(土) ----------------------------------------------------
【マイク文化大使の初仕事】
現在、米国ワシントンDCの Smithsonian Institute では、“Mike McCartney's
Liverpool Life” 写真展が開催されています。
この写真展を記念して、マイク・マッカートニーは、今週末に会場を訪れ、絵を
描いたり、講演を行うことになっています。
マイクの話です。
「たいへん光栄な話だね、このマイク・マッカートニーごときにこんな依頼をくれ
るなんてね」
「思春期に影響を受けたもののこととか、キャピタル・オブ・カルチャー(リヴァ
プールのこと)がどんなにグレイトなところかってことを話そうと思ってる」
「それで、僕の話を聴いた人たち全員が、どんな街なのか確かめにリヴァプー
ルに来てくれたらいいなあって思う」
「ここでは今いろんなことが起こっているからね、めいっぱい宣伝しなくちゃ。み
んなに行ってみたいなあって気持ちになってほしいね」
写真展「マイク・マッカートニーズ・リヴァプール・ライフ」は、昨年リヴァプールと
カナダのアルバータで開催され、いずれも好評でした。
展示される作品は、ほとんどが白黒写真で、マイクが10代の時にアラートンの
自宅で撮った写真や、リヴァプールの街の風景、Jerry Lee Lewis や Gene
Vincent などのミュージシャンの写真が並びます。しかし、兄ポールやビートル
ズの写真は1枚も含まれていません。
ヘズウォール在住で現在60歳のマイクは、アート界における長年の功績が認
められ、今年の1月にウィラルの文化大使に任命されました。
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●スカウスハウス・ニュース
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【語学留学生募集中】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールに語学留学をされる方のサポートをいた
します。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最近人気
のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/study/index.htm
【ビートルズ・ガイドツアー】
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンの「ビートルズゆかりの地」を
訪ねる現地ガイドツアーを用意しています。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、ちょっとマニ
アックなツアーも用意しています。また、ご希望によりプライヴェート・ツアーのア
レンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm
【スカウスハウス・ツアー】
「スカウス・ハウス」では、今年8月にリヴァプールで開催される「インターナショ
ナル・ビートル・ウィーク」の観光パッケージ「スカウスハウス・ツアー」を企画し、
参加者を募集しています。
「スカウスハウス・ツアー」は、イヴェントチケットとホテル宿泊がセットになって
いる、個人旅行をされるみなさんのための現地パッケージです。
さらに、ビートルズゆかりの地を訪ねるガイド・ツアーやランチョンなどのオリジ
ナル企画も大好評です。
リヴァプールが1年でいちばん賑わうこの「世界最大のビートルズまつり」を、ひ
とりでも多くの方に楽しんでいただければと願っています。
詳細については、ウェブサイトの「スカウスハウス・ツアー2004」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/scousetour2004.htm
【原稿募集中】
「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの原稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイなどなど、リヴァプール、あるいは英国に関す
るものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。
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