July 13 2004, No.158
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2004年7月5日〜7月10日>
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト&BGM 


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▽フロム・エディター
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今週のニュースで詳しく伝えていますが、今年の10月末に、リヴァ
プールとニューヨークを結ぶフライトが誕生します。

ニューヨークといえば、我々ビートルズ・ファンにとってはずばり、「ジョ
ン・レノンの街」ですよね。
その「ジョンの街」に、「リヴァプール・ジョン・レノン空港」から飛行機に
乗って行くことができるのです。実に素晴らしいではありませんか。
しかも、ダイレクト便ではなく「ダブリン経由」というところがかえってい
いと思いませんか?

19世紀から20世紀前半の船の時代、ニューヨークとリヴァプールは
定期航路で結ばれていました。リヴァプールはヨーロッパの玄関であ
り、ニューヨークはアメリカの玄関であったのです。
数百万人と言われるアイルランドからアメリカへ渡った移民たちも、ほ
とんどはリヴァプールから船に乗り、移民局のあったニューヨークでア
メリカに入国しました。
一方で、アメリカ行きをやめてリヴァプールに定住するアイルランド人
も多く、そのおかげで、リヴァプール人のユニークなアイデンティティは
ますます英国の常識を大きく外れ、独自の道を転がって行くことになっ
たのです。

というわけで、ダブリンとリヴァプールとニューヨークを結ぶこのフライト
は、「21世紀のアイリッシュ・リンク」と言えるかもしれませんね。
ああそういえば、サー・ポールは、「リヴァプールはアイルランドの首都
だからね」なんて言ってましたよね!

                         ― Kaz (13/07/2004)


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▼リヴァプール・ニュース <2004年7月5日〜7月10日>
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*** 7月5日(月) *******************************

【ウォークツアーが続々】
今夏、リヴァプールで新しいガイド・ウォーク・ツアーが始まります。
ヨーロッパ、あるいは世界でも有数のリヴァプールの歴史や文化を詳
しく知ってもらおうと、文学、海事、貿易、偉人、あるいは宗教など、
テーマ別に8つのウォーク・ツアーが用意されます。
変わったところでは、「切り裂きジャック」の足跡を辿るツアーも登場す
るそうです。
もちろん、これらのツアーには専門の知識を持ったガイドが同行し、詳
しく案内してくれることになっています。

シティ・カウンシルのレジャー&カルチャー担当のウォレン・ブラッド
リーはこう話しています。
「リヴァプールの歴史には、話したり歩いたりして学んでもらうものがそ
れこそたくさんありますからね。じゃあそれをやってみようってことに
なったんですよ」

リヴァプール・カルチャー・カンパニーのコマーシャル・ダイレクター、
ジェイソン・ハーボローはこう言っています。
「リヴァプール市は観光客のために、まさにこういうことをやらなくちゃ
いけないんですよ」
「年間何百万人ものツーリストがこの街を訪れるというのに、これまで
の私たちは、リヴァプールという街がどのような人々によって成り立っ
たのかとか、歴史の舞台裏にはどのようなことがあったのかとか、そ
ういうことをあまり提供出来てなかったですからね」


*** 7月7日(水) *******************************

【怪我の功名】
ポルトガルで開催されたユーロ2004大会は、ダークホースのギリシャ
が開催国ポルトガルを下して優勝しました。
そのギリシャに惜しくも準決勝で敗れたチェコのストライカー、ミラン・
バロシュは、5ゴールで大会の得点王となりました。

バロシュは、リヴァプールに所属する選手です。
前リヴァプール監督のジェラール・ウリエ氏が、この大会の彼について
語っています。
「ミランの昨シーズンは、とてもアンラッキーだった。足首を骨折して、
3月まで戻って来られなかったからね」
「だが、それがよかったんだろうね。この大会の彼は他の誰よりもフ
レッシュだった」
「この大会の彼は、ベスト・フォームだったね。まさに驚異的なセン
ター・フォワードだった。ディフェンダーをまったく恐がらないし、ストロン
グでパワフルだった。それにあのスピード」
「ナショナル・チームでの彼の記録を見ると、30キャップにも満たない
のに、ほとんど20もゴールしているんだからね。しかし彼はまだ完成
品ではない。もっとグレイトなプレイヤーになるはずだよ、きっと」

また、昨日(6日)の地元紙デイリー・ポストの報道によると、リヴァ
プールは、アストン・ヴィラから300万ポンド(約6億1000万円)での
バロシュ移籍を打診され、即座に断ったということです。


*** 7月8日(木) *******************************

【ノース・ウエスト地方最優秀新聞】
リヴァプールの新聞「リヴァプール・デイリー・ポスト」が、第13回「ノー
スウエスト・ニュースペーパー・オブ・ジ・イヤー」に選ばれました。つま
り「ノース・ウエスト地方最優秀新聞」ということですね。おめでとう!
「マンチェスター・イヴニング・ニュース」や、ブラックプールの「ザ・ガ
ゼット」といった強敵を抑えての受賞となりました。

さらに、ポスト紙の記者アンディ・ケリー(31歳)が「レポーター・オブ・
ジ・イヤー」を獲得、彼の同僚のマーク・フックマン(25歳)も「ヤング・
ジャーナリスト・オブ・ジ・イヤー」を受賞しています。
ポスト紙、見事なハット・トリックの達成です。

ポスト紙の姉妹紙「リヴァプール・エコー」からは、クリス・バスカム特
派員が2年連続で「ジャーナリスト・オブ・ジ・イヤー」に輝きました。

今回の受賞のおよそ3ヶ月前から、ポスト紙は、新しいコンテンツの導
入や増ページ、デザインの変更など、大掛かりな紙面刷新に取り組ん
でいます。
ポスト紙の編集長ジェーン・ウォルステンホームの話です。
「リヴァプール・デイリー・ポストにとってこの12ヶ月は、大きな大きな
転換期なんです」
「紙面の刷新は、今のところ読者にも広告主にも好評ですよ」
「ジャーナリスティックな伝統が根付いたこの地方の、こんなに権威の
ある賞をいただけて、とても満足しています」

リヴァプール・シティ・カウンシルのリーダー、マイク・ストーリーはこう
話しています。
「じゅうぶんに相応しいと思いますよ。リヴァプールの誰もが、デイリー・
ポストの新しいデザインや紙面に感心してますからね。おまけにあそこ
の記者たちは、みんな才能がある上に実に粘り強いんですよね。シ
ティ・カウンシルにとっちゃあ、手ごわすぎるくらいにね」
「でも我々は大歓迎なんですよ。市の重要な問題をじっと観察し、別の
視点から追求してくれる彼らは、実に貴重な存在ですからね」


*** 7月9日(金) *******************************

【象印のユニフォーム】
7日、バンコクで記者会見が行われ、エヴァトンとタイ最大のビール会
社チャン・ビアーとの間で、公式スポンサー契約が結ばれたことが発
表されました。
約150万ポンド(3億700万円)・1年の契約ですが、オプションで2年
延長することも可能で、その場合は600万ポンド(約12億2800万
円)が新たにエヴァトンに支払われることになります。

新シーズンのエヴァトンのユニフォームには、“Chang Beer” の文字と、
2頭のゾウをあしらったブランド・マークが踊ります。「チャン」はタイ語
で「象」のことで、象はタイでは幸運の象徴なのだそうです。

エヴァトンののダイレクター、ポール・グレッグ氏の話です。
「私たちは、エヴァトンのビジネスの拡大を目指していて、それには無
限の可能性があると考えています。そしてその機会は、チャン・ビアー
のサポートがあってこそ広がっていくものだと私たちは信じています」
「チャンには今後、エヴァトンのブランドを大々的にプロモートしていた
だきます。タイランドだけでなく、輸出先の国々でもね」

タイ・ビバレージズの副チェアマン、Thapana Sirivadhanabhakdi の話
です。
「公式スポンサーや公式ビアという形でエヴァトンとの提携が実現し、
タイランドで最も売れているビアーとして、とても光栄に思っています」
「先ほどポール・グレッグ氏が語ったように、私たちは互いに手を取り
合ってビジネスを育てて行きたいと考えていますし、1年後には大きな
成功を収めていることと確信しています」
「イングリッシュ・プレミア・リーグのクラブのシャツに登場する初めての
タイ・ブランドであることに、大きな栄誉を感じています」

記者会見には出席できませんでしたが、エヴァトンの監督デイヴィッド・
モイーズもこの提携を歓迎しています。
モイーズの話です。
「選手全員とコーチング・スタッフを代表してチャン・ビアーをあたたか
く歓迎します」
「タイランドの人々、そして極東の人々が、フットボールに並々ならぬ
パッションを持っていることはよく知っています。クラブと企業との関係
はきっとうまく行くと確信していますよ」 

同じリヴァプールを本拠地とするリヴァプールFCのスポンサーも、ビー
ル会社のカールスバーグです。
こちらのパートナーシップは、1992年以来ずっと良い関係が続いて
います。現在は3年契約の3年目で、2002年に発表された契約額は
なんと、3年総額で1500万ポンド(約30億7000万円)という恐ろし
い額でした。


*** 7月10日(土) *******************************

【リヴァプール―ダブリン―ニューヨーク!】
リヴァプールとニューヨークを結ぶエアラインが誕生します。

アイルランドの航空会社エア・リンガスは今月、リヴァプールとダブリン
を結ぶフライトを14年前ぶりに復活させると発表しました。
フライトは10月31日より毎日運行され、しかも週のうち4日間は、こ
れも新しく就航するニューヨーク行きのフライトに接続しています。

リヴァプールからニューヨークに行く場合のフライト・スケジュールは、
以下のようになります。
午後1時40分にリヴァプールを出発し、ダブリンに午後2時25分に到
着。JFK行きの便に乗り換えて午後4時30分にダブリンを発ち、
ニューヨークには午後7時に到着します。
ジョン・レノン空港から搭乗した乗客は、ダブリン空港で飛行機を乗り
換えます。しかし、その際にチェック・インは必要ありません。トランス
ファーの時間も、わずか2時間程度です。
さらに便利なのは、ダブリン空港で米国の入国手続きが行われるた
め、ニューヨークのJFK空港到着後は、入国カウンターの長い列に並
ぶ必要がないことです。このサーヴィスは、英国の空港では実施され
ていません。

エア・リンガスがリヴァプール―ダブリン間に就航させるのは、120席
のボーイング737で、料金は、片道・税抜きで最低13ポンド(約
2700円)からとなっています。予約の受付は、すでに始まっています。

歴史的に見ると、エア・リンガスはリヴァプールに乗り入れた最初の航
空会社のひとつでした。
ダブリン―リヴァプール間の定期便が登場したのは、今からさかのぼ
ることおよそ70年、1936年のことだったのです。
リヴァプールFCがヨーロッパ・チャンピオンに君臨していた1970〜
80年代には、選手たちの移動に頻繁に利用されました。
しかし、1988年にライアンエアーが同じルートに参入すると、わずか
2年後の1990年、エア・リンガスは撤退を余儀なくされました。現在ラ
イアンエアーは、ダブリン―リヴァプール間のフライトを1日3便運行し
ています。

リヴァプール・ジョン・レノン空港のマネージング・ダイレクター、ニール・
ペイキーはこう話しています。
「私どもにとっては、素晴らしいニュースですね。この空港に新しい航
空会社がまたひとつ増えて、しかもそれが、ずっと戻って来てほしかっ
たオールド・フレンドなわけですからね。大歓迎ですよ」
「合衆国からのお客さんからは、ヒースロウやガトウィックからの接続
がないので、リヴァプールにはなかなか行きにくいという意見をよく聞
きました。でもこのダブリン経由が就航すれば、もう心配は要りません
ね。2008年のヨーロピアン・キャピタル・オブ・カルチャーに向けて、こ
れはとても大きいですよ」

リヴァプール・シティ・カウンシルのリーダー、マイク・ストーリーも歓迎
しています。
「ブリリアントなニュースですね。リヴァプール・ジョン・レノン空港もサク
セス・ストーリーが続きっぱなしですね。ちょうどこの街の歩みと鏡写し
みたいですよね」


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▽スカウスハウス・ニュース
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ウェブサイトの通販コーナーで、「『The S.H』マガジン」を販売していま
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ユーロ2004で一躍国民的ヒーローになったルーニーくんが観られると
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「スカウス・ハウス」では、今年8月にリヴァプールで開催される「イン
ターナショナル・ビートル・ウィーク」の観光パッケージ「スカウスハウス・
ツアー」を企画し、参加者を募集しています。
「スカウスハウス・ツアー」は、イヴェントチケットとホテル宿泊がセット
になった、個人旅行をされるみなさんのための現地パッケージです。
ビートルズゆかりの地を訪ねるガイド・ツアーやランチョンなどのオリジ
ナル企画も大好評。リヴァプールが1年でいちばん賑わうこの「世界最
大のビートルズまつり」を、ひとりでも多くの方に楽しんでいただければ
と願っています。
詳細については、ウェブサイトの「スカウスハウス・ツアー 2004」ペー
ジをご覧ください。
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「スカウス・ハウス」では、リヴァプールへの語学留学をサポートしてい
ます。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最
近人気のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの
地を訪ねるガイドツアーをアレンジします。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、
ちょっとマニアックなツアーも用意しています。また、ご希望により、プ
ライヴェート・ツアーのアレンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト&BGM
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*** 今週のフォト ******

今週は、「リヴァプール・ジョン・レノン空港」の写真を選びました。

ウェブサイトの「NLWライブラリー」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/library.htm


*** 今週のBGM ******

“New Moon Shine / James Taylor (1991 Columbia)”

久しぶりに聴いていますが、いや、これは素晴らしいアルバムですね。
ゆったりと心に沁みて来ます。まさに、「新しい月」に照らされているよ
うなというか…。
僕がジェイムス・テイラーを聴き始めたのは80年代のはじめ頃で、
えーと、J.D.サウザーとのデュエット「ファー・タウン・トゥ」が入っていた
アルバムを買ったのが最初です(タイトルは忘れてしまいましたが、あ
れも実にいいLPでした。あとでレコード棚を探してみようと思います)。
それからはリリースされるたびにせっせと買っていたのですが、気が
つくといつの間にかストップしています。この1991年のアルバムがた
ぶん、我が家にある最新盤ということになります。うわ、13年も前です
ね。ジェイムスさん、すみません…。  (Kaz)


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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ 第158号 ■□

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 ◇編集 山本 和雄
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