October 5 2004, No.170
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2004年9月27日〜10月2日>
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト&BGM 


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▽フロム・エディター
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先週の土曜日、平安神宮に行ってきました。
お参りにではありません。いえ、ついでにお参りもしましたが、目的は
「上々颱風」のコンサートでした。

「京の華舞台 平安神宮幻夜コンサート 京(みやこ)の夢『風と響』」と
いうなんだかタイトルがいっぱいついている、2日間のコンサートのうち
のひとつでした。この日の「しゃんしゃん」は「風の宴」、翌日の鬼太鼓
座は「響の宴」ということでした。

あの巨大な鳥居が象徴するように、平安神宮には、数ある京都の観
光名所の中でも、例えば清水寺とか御所とは違って、ずいぶん「おめ
でたい」印象があります。
その平安神宮の境内で、存在そのものが「お祭り」である我らの「しゃ
んしゃん」が歌い、踊り、演奏する…これはぜひ見ておかねばなりませ
ん。
というわけで、イチロー選手の最多安打記録の試合をしかと見届けた
後、大急ぎで平安神宮に向かいました。

我々の後ろには応天門、しゃんしゃんの後ろには大極殿、左右に白
虎楼です。なんだか神様に宴を奉納しているような気分でした。鳴り
止まない虫の声や、そよそよと吹く風や、夜空から降りてくる露も、一
緒になってこの宴に参加しているようでした。そしてその中心にいる2
人の歌姫は、まさに巫女。まあ時々というかしょっちゅうお笑い芸人み
たいになる巫女ですけどね。その彼女たちが「場」のパワーをひとまと
めにして、解き放っているように感じました。
実に不思議な、でも何だか美しくて、そして楽しい体験でした。

平安神宮は平安ではなくて明治の創建なんだそうですけれど、まあそ
れはそれとして、日本人のスピリットとか楽しむ心とかは平安の昔から
ず〜〜っと変わってないんだろうなあと、そういうこともちょっと考えま
した。


                         ― Kaz (05/10/2004)


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▼リヴァプール・ニュース <2004年9月27日〜10月2日>
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*** 9月27日(月) *******************************

【プレミアシップ 04−05】
イングランド・プレミアリーグの結果です。
25日に、ホームのアンフィールド・スタジアムにノーウィッチ・シティを
迎えたリヴァプールは、3−0(前半:2−0)で快勝しました。
ゴール・スコアラーは、ミラン・バロシュ(23分)、ルイス・ガルシア(26
分)、ジブリル・シセ(64分)でした。

今シーズン、10年ぶりでプレミアシップに昇格したノーウィッチですが、
7節を終えてまだ白星がありません。20チーム中19位と低迷してい
ます。
監督のナイジェル・ワーシントンは、試合後にこう話しています。
「リヴァプールはラファエル・ベニテスが監督を引き受けて、しかもエク
セレントなプレイヤーを何人も連れて来た。将来はばら色だろうな」
「それに引き換え我々の方は、トップのリーグに生き残ることがチャレ
ンジなんだ」
「7試合でまだひとつも勝てていないわけだが、何とか早くこの状態か
ら抜け出さないとね」
「マンチェスター・ユナイテッドにニューカッスルにアーセナル、そしてリ
ヴァプール。ビッグ・チームとの戦いが続いたからこの結果は仕方な
いじゃないかとは言われるけどね。これからは少し楽になるはずだか
らって」
「だが、そうとは限らないと思うな。ここはそんなに甘いディヴィジョンで
はないよ。どんなチームであろうが、我々にとってはデンジャラスであ
ることには変わりない。しかし我々は学んでいるところだ。そのうち適
応できるだろうとは思う」
「しかしアロンソは別格だな。良いお金の使い方をすれば、ああいう
トップクラスのパフォーマンスにお目にかかれるってことなんだろうね」
「我々は絶好調というわけではなかった。しかしリヴァプールが素晴ら
しかったとことは確かだよ」

26日にポーツマスとアウェイで対戦したエヴァトンは、0−1(前半:
0−0)で勝ちました。
決勝点は、前々節と同じく、今季ミルウォールから移籍して来たオー
ストラリア代表、ティム・ケイヒルによるものでした(80分)。前回は
ゴール後にユニフォームを脱いで頭上で振り回したことで2枚目のイ
エローカードを受け、退場となってしまったケイヒルでしたが、さすがに
今回はユニフォームを脱がずに喜びました。しかし彼は試合後、「もう
少しでまたやってしまうところだった」と告白しています。

試合後のデイヴィッド・モイーズ監督の話です。
「彼が点を入れた時は、私がシャツを脱いで振り回したい気分だった
よ、タッチラインの上でね」
「シーズンのグッド・スタートになったね。この調子で行きたいもんだ。
グッド・ミドルにして、そしてグッドに終われるようにね」
「まぐれだとか、今のうちだけだとか言われてるかもしれないがね、
我々はこれからもしっかりやって行くつもりだよ」
「選手たちは自信にあふれているし、ハードに働いてくれている。みん
なお互いに信頼し合っているし、ハートとスピリットで戦ってくれている」

リーグ順位は、リヴァプールは1試合少ないながらも10ポイントで7位
に上昇しています。早くも5勝目でポイントを16に伸ばしたエヴァトン
は、チェルシーに1ポイント差の3位をキープしています。


*** 9月29日(水) *******************************

【ジュリアも反対】
現在リヴァプールでは、アート・フェスティヴァル「リヴァプール・バイア
ニエル」が開催中です。
およそ400人のアーティストが作品を出品していますが、最も物議を
醸しているのが、ヨーコ・オノの作品です。
この作品のタイトルは、「マイ・マミー・ワズ・ビューティフル」。女性の
胸と「プライヴェートな部分」の写真を使った巨大なポスターです。ギャ
ラリーの中だけでなく、市内各地のアウトドアに展示されているので、
商店街の店主たちからは苦情がでています。

ジョン・レノンのハーフ・シスター(異父妹)であるジュリア・ベアードも、
この作品は取り外すべきだと語りました。
「この作品は、『マイ・マミー・ワズ・ビューティフル』って言うのよね。
ジョンのお母さんはビューティフルだったわ。私のお母さんでもあるん
だけど」
「きっと母は不愉快に思うでしょうね。それからジョンも。女の人の裸を
必要性もなく公共の場に、特にセイント・ルークス教会の正面に展示し
たことに対して」
「ヨーコ本人に文句を言いたいわけじゃないの。彼女がバイアニエル
に参加してくれたことは、私は嬉しく思ってるわ。リヴァプールへの注
目度も上がるんだし。ただね、あの写真は本来ギャラリーの中に飾ら
れるものだと思うのよ」
「あれを見たとき私、気絶するかと思ったわ。通りかかった人たちに
も、どう思うか訊いてみたの。誰もがやり過ぎだっていう意見だった
わ」

ヨーコさんは、この作品「マイ・マミー・ワズ・ビューティフル」は、「母性
へのトリビュート」であると語っています。また、ジョンと、ジョンが18歳
の時に亡くなった母ジュリアに捧げたものでもあるということです。

現在はチェスターに住む、57歳のジュリアは続けます。
「うちの母はよくセイント・ルークス教会に行ってたのよ。ここで亡くなっ
た人たちのことをよく話したりしてた。これを見たら母は、亡くなった人
たちの思い出が侮辱されたように思うんじゃないかしら」
「これを展示する必要のある街が、世界のどこかにひとつでもあるの
かしら? どこを探してもないわよね」


*** 10月1日(金) *******************************

【UEFA・チャンピオンズリーグ】
チャンピオンズ・リーグのグループ予選・第2戦が行われ、リヴァプー
ルは9月28日に、ギリシャのオリンピアコスとアウェイで戦いました。
結果は1−0(前半:1−0)の敗戦でした。

ラファエル・ベニテス監督は、ホームでのゲームでは2トップで戦いま
すが、アウェイではしばしば4−4−1−1の布陣を採用しています。
しかし彼は、システムではなく、メンタリティが敗戦の原因だったと語っ
ています。

ベニテスの話です。
「問題はシステムではなく、選手たちのメンタリティにあったのだと思
う。我々はもっと自分たちに自信を持ち、且つ、サポーターのいない
状況で戦わなければならないアウェイ・ゲームというものは、より困難
であるという認識を持たなければならない」
「そしてなお且つ、もっと集中しなければならないし、もっとアグレッシ
ヴにならなければいけない。前線にフォワード1人、その後ろに1人と
いうこのシステムは、私がこれまでに何度もやってきていることだ。ア
ウェイでもたくさん勝っている。我々に今必要なのは、うちの選手たち
にどのシステムが合うのかを見つけることだ」

「だがさっきも言ったように、問題はシステムではない。自信を見失っ
て選手たちが受け身になってしまったことが問題なんだ」
「我々はゲームの前に3本のヴィデオを観た。私は選手たちに、相手
チームのクォリティだけでなく、スタジアムの雰囲気のことも話して聞
かせたわけだが、まさにそれに我々は圧倒されてしまった」
「アンフィールドでのゲームとはあまりにもかけ離れたパフォーマンス
だったことが心配だ。早急に立て直さないと」

「私はまだ勝ち抜く自信を失ってはいない。このグループの全チーム
に予選通過の可能性があるわけだから。まず我々はホームでは必ず
勝たなければならない。どのチームにとっても、それはとても重要だ。
次回の我々は違ったゲームを見せますよ」

リヴァプールが入っているグループAは、現在オリンピアコスが4ポイ
ントで首位に立っています。以下、リヴァプールとモナコが3ポイント、
デポルティーヴォ・ラ・コルーニャが1ポイントです。

また、グループDのマンチェスター・ユナイテッド対フェネルバフチェで
は、先月エヴァトンからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したウェイ
ン・ルーニーが初めて登場しました。ユーロ2004の怪我からの復帰
後いきなりの先発出場でしたが、見事にハットトリックを達成し、ユナ
イテッドは6−2で圧勝。ホームのファンはもちろん、アレックス・ファー
ガソン監督さえをも驚かせる完璧なデビューを飾っています。


*** 10月2日(土) *******************************

【35年ぶりの再会】
チェスター・ズーに暮らすチンパンジーのボリスくんが、35年ぶりに
「母親」と再会しました。
「母親」はニューヨークのマンハッタンに住むへスター・マンディスさん
です。彼女はおよそ40年前、孤児だったボリスくんをニューヨークの
ペットショップから引き取り、チェスター・ズーという終の棲家を見つけ
る1969年までのおよそ3年間、彼を自分の手で育てました。

その後も動物園と定期的にコンタクトを取っていたへスターですが、
先月末、ついにチェスターを訪れて「息子」との再会を果たしました。
赤ん坊だったボリスくんも、もうすっかりおじいさんチンパンジーになっ
ています。
へスターはこう話しています。
「ボリスには元気でいてくれるだけでいいの。それ以上は何にも望ん
でなかったわ。あの子はチェスター・ズーのスタッフのおかげでほんと
にワンダフルな生活を送れてる。それでじゅうぶん」
「あの子は私の顔をみて一生懸命考えてたわ。明らかに興味深そう
な様子だった。私としては、ちゃんと憶えててくれたんだって思いたい
わね。誰にもわからないことだけど」

ボリスと一緒の生活には、「一般常識は何の役にも立たなかった」と
へスターは話しています。
「(ペットショップにいるボリスを見つけたとき、)あのままじゃあ絶望的
だと思ったし、母親が必要だって思ったのよ。だから家に連れて帰っ
たの」
「あの頃の私は、すでに8歳の息子を持つワーキング・マザーだった
の。でもチンパンジーとの生活がどんなふうになっちゃうのかなんて全
然わかんなかったわ」
「言うまでもないことだけど、ほんとにびっくりすることばっかりだったわ
ねえ。ボリスは私たちの人生を変えっちゃったのよね。永遠にね」
「3年近い間あの子をアパートで育てたんだけど、ジャングルでの普通
の振る舞いがアパートの部屋をどんなに目茶目茶にするかってことを
もう嫌って言うほど思い知らされたわね。でも大笑いすることもしょっ
ちゅうだったんだけど」
「でもそのうちに私が2人目を妊娠してることが分かって、その時に考
えたの。ボリスには、もっと相応しい環境で暮らせる終の棲家が必要
なんだ、そうしてやるべきなんだってね」

へスターはそれから、ボリスの「ベスト・ホーム」を見つけるために、あ
らゆる動物園を調べ始めたそうです。
そして見つけたのがチェスター・ズーでした。チェスター・ズーは、規模
も大きく、限りなく野生に近い環境でチンパンジーを育てている動物園
として定評がありました。

へスターは続けます。
「チェスター・ズーこそが、私たちの願いをかなえてくれるところだった
のよ」
「設備はダントツに良かったし、チンパンジーに対するケア態勢がとて
も優れていることで有名だったわ。それだけでなくて、創設者のジョー
ジ・モターズヘッドさん自身が、ボリスの面倒を一生観てくれるって約
束してくれたの」

TVの構成作家として成功し、エミー賞にも4度ノミネートされたことの
あるへスターは、ヴィタミンについてのベストセラーを含む26冊の本を
出版しています。彼女はまた、アッパー・ウエストサイドのアパートにチ
ンパンジーを連れて帰る話も本にしています。

チェスター・ズーのチーフ・キュレーター、マーク・ピルグリムはこう話し
ています。
「ボリスは常連のヴィジターにすごく人気があるんですよ。みなさん何
年にもわたって彼の成長を見守っているんです。ボリスは長年群れの
ボスでしたし、カラフルな個性の持ち主なんですよ。この動物園全体
でももっとも有名で人気のある動物のひとりですね」


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今週は、ジョン・レノンの「ハーフ・シスター」、ジュリア・ベアードさんの
写真を選びました。

ウェブサイトの「NLWライブラリー」ページに掲載しています。
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“上々颱風 / 上々颱風パラダイス ライブ! (2001 M&I)”

ド迫力のライヴ盤。ライヴを観たところなので、このCDをかけっぱなし
です。今週号はお祭り気分で編集しました。  (Kaz)


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