November 23 2004, No.177
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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□■ INDEX ■□
▽フロム・エディター
▼リヴァプール・ニュース <2004年11月17日〜11月20日>
▽スカウスハウス・ニュース
▼今週のフォト&BGM
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▽フロム・エディター
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エヴァトンの勢いが止まりません。
14節を終えて、依然リーグ3位につけています。しかも、首位チェル
シーと2位アーセナルに、それぞれ4ポイント、2ポイントの差でぴった
りとくっついています。
2002−2003シーズンは7位と久々に健闘を見せたものの、昨シー
ズンは17位。いつもの「降格争いリーグ」に逆戻りしてしまいました。
さらにシーズンオフには、これでもかというくらいに、次から次へとシリ
アスなトラブルに見舞われます。累積赤字問題、新スタジアム問題、
フロントの確執、そしてルーニーの移籍…。準備も補強もままならず、
ポジティヴな要素がどこを探しても見当たらない状態でスタートしたの
に、この結果です。選手も監督もフロントもファンも、誰も予想してい
なかったのではないでしょうか。
あそうか、ユニフォームの胸に踊る、2頭の「幸せの白い象」のおかげ
かもしれませんね。チャン・ビヤーさん、ありがとう!
エヴァトンのここまでの成績は、9勝2敗3分です。9勝のうち、1−0
での勝利がなんと6つもあります。つまり、「しっかり守って1点取って
勝つ」という戦いをしているのです。なるほど得失点差はわずかに5。
3位を快走するチームとは思えない少なさです。何しろ、チェルシーの
得失点差は17、アーセナルは20もありますからね…あれま、どっち
もエヴァトンの総得点よりも多いではないですか。
あまり得点能力は高くないエヴァトンですが、何といっても光るのが失
点の少なさです。14試合でわずか11失点。リーグ3位です。開幕戦
でアーセナルに4失点しているので、その後の13試合では、たったの
7点しか取られていないのです。
「しっかり守って1点取って勝つ」。
観ていていちばん疲れるタイプの試合がこれかもしれません。地味で
すしね。でも、ものすごく難しい戦い方でもあります。フットボールの試
合では、「勝利を目前にしたロスタイムの失点」というものがつきもの
です。「あと1分、いや、30秒我慢できていたら…」と悔やむ場面の、
何と多いことか。
どんなに強いチームでも、1−0でリードして迎えた終盤では、技術、
体力、精神力、戦術、運、経験、そして自信、これらすべてが必要に
なります。きっと、今のエヴァトンはそういう状態にあるのでしょう。実
に頼もしいチームに変身したものです。
楽に勝つのもいいですが、1−0のまま終盤に入って相手の怒涛の
反撃を耐えに耐え、無事にタイムアップを迎えた時の達成感って、ま
た格別ですよね。
まだリーグ戦は半分残っていますが、なんとかこのままがんばっても
らって、来シーズンはヨーロッパを舞台に戦うエヴァトンを観てみたい
ものです。
もちろん、象印のユニフォームで。
― Kaz (23/11/2004)
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▼リヴァプール・ニュース <2004年11月17日〜11月20日>
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*** 11月17日(水) *******************************
【プレミアシップ 04−05】
イングランド・プレミアリーグの結果です。
13日にクリスタル・パレスをホームに迎えたリヴァプールは、圧倒的
にゲームを支配しながら引き分けに終わるかと思われた終了間際、
ミラン・バロシュのPKにより3−2で勝ちました。リヴァプールの3点は、
すべてバロシュによるものでした(23分−PK、45分、90分−PK)。
試合後、ラファエル・ベニテス監督はこう話しています。
「正しいアティテュードで試合に臨めば、ちゃんと勝つことができるとい
うことだ。たとえそれが終了ぎりぎりの勝利であってもね」
「彼らのプレイは非常に良かった。良く組織されていたし、ゲームの始
めから終わりまで我々をプレスし続けていた。しかしゲームをコント
ロールしていたのは我々の方だったし、最後までそれをキープしてい
たことが勝利を呼んだと思う」
同じく13日、エヴァトンはアウェイでバーミンガムと対戦し、こちらも
PKによる決勝点により、0−1で勝っています。ゴールを決めたのは、
トーマス・グラヴェセンでした(69分)。
試合後、デイヴィッド・、モイーズ監督はこ話しています。
「アウェイで強いのには、特別な理由はないんだけどね。変わったの
はちょっとだけだ。勝つためにもうちょっとだけハードにがんばろうと
やって来ただけなんだ」
「でも、うちの選手の多くは、毎週毎週、ほとんどマキシマムでプレイし
てくれているよ。どんな監督にとっても、これだけのレヴェルでがん
ばってくれたらほんとに理想的だろうと思うくらいだ」
「1週間で3つのアウェイ・ゲームだったことを考えたら、(2勝1敗は)
ほんとに大きな結果だ。特に、アーセナルやチェルシーとも当たった
わけだしね」
「前回バーミンガムに来た時はやられてしまったけど、今回は顔を上
げて帰ることができるね」
「今はいい位置につけているが、私の頭の中では、プレミアシップに
残留するのに充分なポイントを稼ぐことが優先事項なんだよ」
「ポイントをキープできてまだじゅうぶんなゲーム数が残ってたら、後
はご褒美と思って思いっきりやるよ」
11月14日現在のリーグ順位は、エヴァトンが26ポイントで3位、リ
ヴァプールが20ポイントで8位です。
*** 11月18日(木) *******************************
【モイーズ契約更新】
エヴァトンのデイヴィッド・モイーズ監督が、2009年まで指揮を執るこ
とになりました。
現在の契約は、まだ18ヶ月も残っていたにも関わらず、エヴァトンは
契約の更新を望み、モイーズも喜んでサインしました。先週金曜日
(12日)のことでした。
モイーズ率いるエヴァトンは、戦力的に決して恵まれているわけでは
ないながらも、現在リーグ3位と誰もが予想しなかった健闘を見せて
います。
エヴァトンのチェアマン、ビル・ケンライトの喜びの声です。
「すべてのエヴァトニアンが、もちろん私も含めてだが、待ち望んでい
た契約だよ、これは」
「デイヴィッドと私との間には、夏の初めに約束が出来ていたからね。
だから2人とも、こうやって発表できることを何の疑いもなく信じてい
たよ」
「デイヴィッドが自身の将来をエヴァトンに託す決心をしてくれたこと
に、私は感激しているんだ。きっと世界中のエヴァトニアンが、私と同
じように喜んでくれるだろうね」
「若いジェネレーションの監督の中で、彼は最も優秀な人物のひとり
だ。グッディソンに来てからのデイヴィッドは、そのことを見事に証明し
ている」
「デイヴィッドは、ここで幸先の良いスタートを切ってエヴァトニアンの
心をつかんで、そしてその関係をしっかりと育てて来た。この『ピープ
ルズ・クラブ』を、今後も安心して任せられると思っている」
モイーズの喜びの声です。
「たいへん嬉しいことですよ。エヴァトンと2度も契約するチャンスがも
らえるというのは、どんな監督であれ、そうそうあることじゃないですか
ら」
「嬉しいですが、身に余る光栄だとも感じます。なぜならこれは、選手
たちががんばっていいプレイをしてくれたおかげなんですから」
「この2年半か3年で我々は着実に進歩している、そういう感触が私に
はあります。もっと上を目指しますよ。ここが私のいるべき場所なんだ
という実感も沸いてきましたしね」
モイーズのこれまでの推定年俸は40万ポンド(約8000万円)で、プ
レミアシップで最も年俸の安い監督のひとりでした。
新しい契約では、かなりの増額になるのは間違いありません。
*** 11月19日(金) *******************************
【タイタニックU?】
悲劇の豪華客船「タイタニック」を復活させようというプランが発表され
ました。
新しい「タイタニックU」は、フルサイズのレプリカになるものの、航行
用のエンジンは持たないので、マージー河にじっと停泊することになり
ます。
当然客船ではなく、船内にはショップやレストラン、ホテルに駐車場が
作られるそうです。さらに、タイタニックの物語を後世に伝える「生きた
ミュージアム」も作られます。
「キャピタル・オブ・カルチャー」の年、2008年までの完成を目指すと
いうことです。
このびっくりプロジェクトをぶち上げたのは、リヴァプール出身の発明
家であり建築家のデイヴィッド・ギルーリーです。
彼はこう話しています。
「人々のイマジネーションをかきたてるアイデアだと思うんだよね」
「このタイタニックのプロジェクトの話をすると、誰もが目を丸くするん
だ。誰もが知ってるからね、タイタニックの物語は。あのタイタニックの
デッキの上を自分の足で歩くところを想像するのってワンダフルじゃ
ないか」
ギルーリー氏は、このプロジェクトに必要な資金2億7000万ポンド
(約540億円)の半分を、ロタリー(宝くじ)基金から調達したいと考え
ているようで、すでに関係者に接触しています。
このプロジェクト、実現の可能性はあまり高くないかもしれませんが、
ひょっとするとひょっとするかもしれませんね。
1912年4月、氷山の衝突によってニューファンドランド島沖に沈んだ
タイタニック号は、リヴァプールの船舶会社「ホワイト・スター・ライン」
が所有する客船でした。もちろん母港はリヴァプールです。リヴァプー
ルのエンジニアやミュージシャンたちも、船と一緒に大西洋に沈みま
した。
ホワイト・スター・ライン社の本社だったビルは、ジェームズ・ストリート
の端に、現在もまだ建っています。
*** 11月20日(土) *******************************
【サンタがダッシュ】
何百人ものサンタクロースがリヴァプールの街を走る、というユニーク
なチャリティ・マラソン大会が、来月開催されます。
この大会「サンタ・ダッシュ04」は、「エコー・サンライズ・ファンド」への
チャリティを集める目的で行われ、ギネス・ブックへの申請も目指して
います。
12月5日の日曜日、午前10時にスタートし、3.5マイル(約5.36キ
ロメートル)を走るというこのレースの素晴らしい点(あるいは最悪な
点)は、ランナーたちは全員がサンタクロースの扮装をして走らなけれ
ばならないことです。登録料の10ポンドには、サンタの貸衣装代がす
でに含まれています。一般の寄付金は、最低20ポンドから受け付け
られます。
主催側は、この大会が「最多サンタ参加ロードレース世界記録」となる
ことを願って、現在出走者を募集しています。
リヴァプールFCのレジェンドのひとり、ケニー・ダルグリッシュも、数百
人の「サンタ」に混じって走ります。
ケニーはこう言っています。
「1マイルでいいんだと思ってたんだよ、最初は。5キロ以上も走らな
いといけないんだね。これはちゃんと前もってトレーニングを積んで参
加しないとね」
「『サンタ・ダッシュ』は、チャリティのお金を集めるのにすごくいい方法
だと思う。全員がヴォランティアだしね」
デザインは多少違いますが、相変わらずケニーには赤いユニフォー
ムが似合うことでしょう。
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▽スカウスハウス・ニュース
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「スカウス・ハウス」では、リヴァプールへの語学留学をサポートしてい
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近人気のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
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「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかり
の地を訪ねるガイドツアーをアレンジします。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、
ちょっとマニアックなツアーも用意しています。また、ご希望により、プ
ライヴェート・ツアーのアレンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm
*** 原稿募集中 ******
「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。
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▼今週のフォト&BGM
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*** 今週のフォト ******
今週は、「タイタニック」の写真を選びました。
ウェブサイトの「NLWライブラリー」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/library.htm
*** 今週のBGM ******
“Dave Edmunds / Closer To The Flame (1990 Capitol)”
デイヴ・エドモンズ先生の大傑作アルバム。いいですねえ、こういうゴ
リゴリに硬派なロックンロール。このアルバムが出たちょっと後だった
と思いますが、デイヴ先生がコンサートで大阪にやって来ました。僕は
当日の開演ぎりぎりに窓口でチケットを買って入ったのですが、意外
や意外、かなり前の方の席でした。18列目とか19列目とか、そのへ
んです。僕の後ろには…ほとんど誰もいません。決して大きくないサン
ケイホールが、半分も埋まらなかったのです。
「デイヴ先生怒って帰っちゃうんじゃないかなあ」と思わず心配してしま
いましたが、さすがにパブ・ロックの大御所、ものすごく気合いの入っ
たステージをみせてくれました。カッコよかったです。迫力ありました。
いやもしかしてあれは、怒りのパフォーマンスだったのかも…。まあと
にかく、プロモーターは大赤字だったかもしれませんが、僕にとっては
最高のコンサートでした。「行っといてよかったなあ」と、今でも時々思
い出して幸せな気分になります。 (Kaz)
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