November 30 2004, No.178
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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▽フロム・エディター
▼リヴァプール・ニュース <2004年11月22日〜11月27日>
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▼今週のフォト&BGM
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▽フロム・エディター
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ジョージ・ハリスンが他界して、ちょうど3年になりました。
このNLWでは特別号を発行したのですが、あれから1000日以上も過
ぎたなんて、不思議な感じがします。
ただひたすら、ほとんど機械的に「リヴァプール・エコー」紙の記事を日
本語にして行ったことを憶えています。ジョージについて何かオリジナ
ルな文章を書こうという気にはまったくなれず、それが精一杯だったの
です。
「もうレコードは作らなくていいから、とにかく穏やかに過ごしていてほ
しい」
90年代、ジョージが長い沈黙を続けている間に、僕はそう思うように
なりました。
特に、97年に喉頭がんの手術を受け、さらに99年に暴漢に襲われる
事件が起きてからは、いっそうその願いは強くなりました。
その頃からだんだんと、ジョージの存在は僕の中ではオフビートなもの
になって行ったような気がします。でももちろん、「どうでもいい」とか
「もう関係ないや」と思っていたわけではありません。
レコードは時々聴いていたし、渡英した折には出来るだけジョージの
家があるヘンリー・オン・テムズを訪ねました。あの街には、ジョージの
ぬくもりのようなものがあるのです。まったくの個人的な思い入れから
の錯覚かもしれませんが…いや、きっとそうですね。
ジョージという人は、僕にとって、アーティストというよりは、スピリチュ
アルな、形而上的な存在感を感じさせる人でした。だからこそ、ジョー
ジ本人には、ひとりのリアルな人間として生き続けてほしかった。
レコードは作らなくていいから、アーティストでなくていいから、ただ生
きていてくれれば、この、僕と同じ世界のどこかにいてくれれば、それ
でよかったのです。正真正銘の形而上の存在になんかには、なって
ほしくなかった。
そうして、それが現実のものとなった時、僕はひどく混乱することにな
りました。
でも、あれから3年が経ちました。ここらでそろそろ、「形而上的な
ジョージ」とうまくやって行くことを考えないといけないのかもしれませ
んね。
「形而上的なジョージ」。
おや、何となく語呂もいいじゃないか。
― Kaz (30/11/2004)
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▼リヴァプール・ニュース <2004年11月22日〜11月27日>
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*** 11月22日(月) *******************************
【プレミアシップ 04−05】
イングランド・プレミアリーグの結果です。
20日、今シーズン好調のミドルスブラとアウェイで対戦したリヴァプー
ルは、2−0で敗れました。
試合後、ラファエル・ベニテス監督はこう話しています。
「(オフサイドと判定されたルイス・ガルシアのゴールについて)TVで確
認してみたが、あれは相手がキックしているんだからゴールだろう」
「私の意見では、我々のスタートは上々だった。最初の20分間は、
チャンスやスペースを作る動きも良かったし、ボール回しも良かった」
「相手がゲームを支配するようになってからは、我々はきちんとボール
をクリアできなかった。向こうが点を入れて、我々も入れたけれどレ
フェリーはノーと言った。それで流れが変わってしまった」
「彼らの2点目には、レフェリーはグッドと言った。それで我々は2−0
で負けた。素早くプレイしなければならない時にボールを奪われて、ま
すます難しくなった」
しかしこの試合の56分には、キャプテンのスティーヴン・ジェラードが
交代出場しました。2ヶ月ぶりとなる、怪我からの復帰です。
ジェラードについて、ベニテスはこう語っています。
「彼が40分プレイできたことは我々にとって大きい。ベストなフィジカ
ル・コンディションではないが、プレイしながら調子を上げて行ってくれ
るだろう」
「グッド・パサーであるだけでなく、彼の存在そのものが我々にとって重
要なんだ」
同じく20日に、フルアムをホームに迎えたエヴァトンは、得意の1−0
での勝利でした。今シーズン9つめの白星ですが、そのうち6つが
1−0でものにした勝利です。
ゴール・スコアラーは、ダンカン・ファーガソン(67分)でした。
試合後、デイヴィッド・モイーズ監督は、「マージートンネルのようにワ
イドな」笑顔で会見に応じました。
「勝てればいいんだよ。点の数は気にならない。また完封することがで
きたわけだし。これでアーセナルに2つ、チェルシーに4つのビハイン
ドになったね」
「まだシーズンの途中だが、選手たちに最大級の賛辞を贈りたい。
ハードに戦った結果の今日の勝利だが、我々はもっといいプレイをす
ることができる。とはいえ、これが今シーズン9勝目で、昨シーズンの
トータルの勝ち数に並んでしまった」
「エヴァトンの裏方さんたちや、ビル・ケンライトを含めた経営陣のが
んばり、そして辛抱強く応援して来てくれたファンのみなさんにた、だ
ただ感謝している」
「素晴らしいシーズンのスタートになったが、我々の今の目標は、この
位置に踏みとどまることだ。我々は今上位にいるが、まだじゅうぶん
に評価されているとは言えないね。だったらまず40ポイントに乗せて、
じっくり周りを見渡してみようじゃないか」
「勝ち続けることにみんな燃えてるんだ。決して大きくはないが、素晴
らしい軍団だ。いろんな形のプレイでポイントを拾って行くことができ
る」
21日現在のリーグ順位は、エヴァトンが29ポイントの3位、リヴァ
プールが20ポイントの8位です。
*** 11月24日(水) *******************************
【シーキャット縮小】
リヴァプールとダブリンを結ぶ海の便が、その役目を終えようとしてい
ます。
リヴァプール−ダブリン間は、3月から10月までの毎日、「シーキャッ
ト」フェリーが往復しています。
「シーキャット」を運航するスティーム・パケット・カンパニー」は22日、
社員に対して、この路線を廃止することを通達しました。
これにより48人以上の余剰人員が出ると予想されるものの、その多
くには社内の配置転換を打診し、出来る限り失職者を出さない方針の
ようです。
リヴァプールからダブリンへの移動方法は、「シーキャット」が廃止され
ると、飛行機以外にはなくなってしまいます。
飛行機を利用せずにダブリンに行くには、ホーリーヘッドまで行ってダ
ブリン行きのフェリーに乗らなければなりません。
スティーム・パケット・カンパニーのある社員は、こう話しています。
「全員がものすごく落ち込んでる。このルートで働いてるのは結束の固
いチームなんだよ。我々は共に食べ、船室をシェアし、ただの同僚な
んかじゃなくて、友だち以上の仲なんだ。がっかりなんてもんじゃない
よ」
皮肉なことに、まさに同じ日に、アイルランドの航空会社「ライアンエ
アー」は、リヴァプール・ジョン・レノン空港からの定期便を増やすと発
表しました。
ライアンエアーは、現在13の都市とリヴァプールを空路で結んでいま
すが、来年3月より、さらに9つの新しい都市が追加されます。
その中には、アイルランドの都市コークとシャノンの名前も挙がってい
ます。
首都ダブリンへは、現在ライアンエアーとエア・リンガスがデイリー・
サーヴィスを運航しています。
スティーム・パケット・カンパニーのスポークスマンは、こう話していま
す。
「このアナウンスメントには続きがあって、いろいろな決定が一緒に発
表されています。アイリッシュ・シーのフェリー・サーヴィスは拡張され
ます。マン島への「シーキャット」フェリーの本数は増えるんですよ」
「リヴァプール−ダブリン間のシーズン・サーヴィスが廃止になってしま
うのは、私どもとしてもとても残念です。しかし、マーケットの状況に適
応して行かなければなりませんし、また、主要な部門に人材や資金を
投入しなければならないという事情もあるのです」
「他のフェリー会社との競争も熾烈ですし、格安航空会社がどんどん
ルートを広げて行っていることで、より状況は厳しくなって来ています
ね」
*** 11月25日(木) *******************************
【UEFA・チャンピオンズリーグ】
23日、に行われたチャンピオンズリーグのグループリーグ第5節で、
リヴァプールは、モナコとアウェイで対戦しました。
結果は1−0でモナコが勝ち、残り1試合でのリヴァプールのグループ
リーグ突破は、厳しい状況となりました。
モナコの決勝点は、54分のハビエル・サビオラのゴールでした。しか
しその前にハンドの反則があったとして、リヴァプールの選手たちはレ
フェリーに抗議しましたが、受け入れられませんでした。
リヴァプールのディフェンダー、サミ・ヒーピアはこう話しています。
「今のフットボールで起きることは、まったくわけがわからんね」
「レフェリーはハンドを見たと言ったんだよ。でも判定を変えなかった。
さっぱり理解できない。恥ずかしくないのかね」
当のサビオラは、「TVで観りゃわかるよ」と言い残してスタジアムを去
りました。
リヴァプールの監督ラファエル・ベニテスはこう言っています。
「世界中の人があのハンドを見ていたはずだ」
「ラインズマンだって見ていたはずだし、主審も、うちの選手たちに見
たと言った。だが彼はニヤニヤ笑うだけだ。私には不可解としか言い
ようがない」
「最悪のピッチでの最悪のゲームになった。しかもハンドの反則で負
けるなんてね、まったくもって納得が行かない」
「正しい位置で見ていた主審が反則を取らず、これまた正しい場所で
見ていたラインズマンも取らない…証拠のヴィデオを提出するまでも
ないと思うんだがね」
「レフェリーとして、良心の呵責なんてものは感じないんだろうか。ピッ
チの周りには4人もレフェリーがいたというのに、誰も何も言わないな
んてね」
「うちの選手たちがどれだけ何を言っても、主審はニヤニヤするだけ
だった。実に不可解だ」
モナコの監督ディディエ・デシャンはこう話しています。
「ハンドの場面は、私の座っている場所からは見えなかったんだ。だ
がリヴァプールのベンチが猛抗議しているのを見て、そうだったんだろ
うと思ったよ」
「しかしレフェリーは見逃していた。我々にとって幸運なことにね」
「後で私もTVで見たが、イエス、あれはハンドだった」
「この勝利は我々にとって実に大きい。全然楽な勝ちではなかったし
ね。リヴァプールは実によく組織されたチームだからね。しかしうちも
よく戦ったよ。ほんとに重要な勝利だ」
「依然3チームに予選通過の可能性があるという混戦だ。しかしうちは
何も恐れることはない。俺たちには出来る、何だって可能だという気持
ちでスペインに行くだけだよ」
ベニテスは最後にこう言っています。
「我々のやるべきことははっきりしている。オリンピアコスとの最終戦
に2点差で勝つ。それだけだ」
最終戦を前にしたグループAの順位は、1位オリンピアコス(10ポイン
ト)、2位モナコ(9ポイント)、3位リヴァプール(7ポイント)、4位デポル
ティーヴォ・ラ・コルーニャ(2ポイント)となっています。
*** 11月26日(金) *******************************
【ダブリンに続け】
現在のダブリンを訪れる旅行者は、最初は決まって、「この街にはな
んとスモーカーが多いことか」と驚くそうです。
もちろんそれは、今年3月に施行された禁煙法の結果です。屋内公共
施設での喫煙が禁止になったので、スモーカーたちは、建物の外に締
め出されてしまっているのです。風の強い日や雨の日はたいへんで
す。
まだアイルランド政府からの発表はありませんが、少なくとも90%の
職場では、禁煙法が遵守されていると言われています。
禁煙を増進している「アイリッシュ・キャンサー・ソサエティ」によると、
喫煙者の33%が禁煙に踏み切り、煙草の売り上げは17%減少した
ということです。
3年間ダブリンに滞在し、現在はウエスト・ダービーに住む26歳の
ルーシー・ケネディは、こう話しています。
「あたしはスモーカーなの。だから最初は禁煙法に反対だったわ。でも
今は完全に賛成派」
「あたしは先月にリヴァプールに帰って来たのよ。で、両親と一緒にレ
ストランに入ったんだけど、そこで煙草を吸ってる人がいるのを見て、
もう信じられないって感じだったわ」
「次の日になっても、あたしの髪とか服とかに臭いが残ってた。ほんと
最悪だわ」
ダブリン郊外の町ルーカン出身で37歳のドーナル・ワーナーはこう言
います。
「夜中の1時頃にね、地元のパブの横を通ったんだよ。店の主人はど
う見ても『ロック・イン』をやってたんだよね。閉店後もドアを閉めて営
業を続ける違法行為だ」
「でもね、あんなに遅い時間でも、客は煙草を吸う時はパイント・グラス
を置いて、外で一服してたんだよね。みんな罰金を取られるのはごめ
んなんだろうな」
ダブリンで15年間パブを経営する、コーム・オヘアの話です。
「これで俺の商売も終わりなんじゃないかと思ったんだがね。でも俺た
ちは生き残ってる」
「で、今の俺の望みはだね、ヨーロッパの他のところじゃあ、みんな禁
煙法に失敗してほしいね。だってそうなりゃあ、ダブリンとしちゃすげえ
マーケティング・ツールだぜ」
地域特定法での制定を目指すリヴァプールの禁煙法案は、今週金曜
日、いよいよ国会に提出されます。
*** 11月27日(土) *******************************
【グラウンド・シェア】
来週水曜日(12月1日)、エヴァトンFCとリヴァプールFCの「グラウン
ド・シェア」について議論する「サミット」が行われます。
会議には、両チームの経営陣に加えて、英国政府の文化・メディア・
スポーツ省のスポーツ大臣、リチャード・カボーンも出席します。
新スタジアム建設の必要に迫られている両チームは、元々は別々に
計画を進めていましたが、昨年9月にシティ・カウンシルが1つのスタ
ジアムの共同使用を提案し、以来1年以上も議論が続いてきました。
現在のリヴァプールFCのホーム「アンフィールド・スタジアム」の隣の
スタンレー・パークに建設予定の6万人収容の新スタジアムを、エヴァ
トンFCとシェアすることができれば、両クラブにとって大きな問題であ
る莫大な建設費や維持費を節約できるばかりでなく、市の負担となる
交通機関や周辺地域の整備、マッチ・デイの警備などの難題が半分
に軽減される計算になります。
つまり、両クラブにとってもリヴァプール市にとっても、この案は大きな
メリットがあるわけですが、しかしライヴァルチームの同居がうまく行く
かどうかは大いに疑問視されています。犬猿の仲である両チームの
サポーターの多くは、この「グラウンド・シェア」案に反対しています。
リヴァプールの監督ラファエル・ベニテスは、「グラウンド・シェア」に反
対しています。
昨シーズンまでスペインのヴァレンシアで指揮を執ったベニテスは、こ
う話しています。
「私の経験では、こういうことは後で必ず問題を引き起こす」
「イタリーのミラノではシェアしているわけだが、ゲームが多すぎるため
に、あそこのピッチのコンディションはいつもプアーだ。サポーターにし
ても、いくらチームと一体になりたいと思っても、よそのところと同居で
はなかなか難しいものがある」
「スペインでも同じことが話し合われている。ヴァレンシアとレヴァンテ、
バルセロナとエスパニョールの間でね。だがサポーターは首を縦には
振らないだろう」
「それぞれ固有のスタジアムを持つ。それがサポーターたちの望むこ
とだ。出来るだけ自前のスタジアムを持つべきだと思うね」
リヴァプールの新スタジアムの建設は、2006年9月に着工の予定で
す。建設費は8000万ポンド(約158億6000万円)と見積もられてい
ます。
カボーン大臣のスポークスマンは、こう話しています。
「大臣はこの問題に意欲的ですよ。基本的には、グラウンド・シェアの
コンセプトに賛成の立場です。最近の、レスター・シティとレスター・タイ
ガース(ラグビー・リーグ)間の合意も支持しています」
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今週は、「シーキャット」フェリー乗り場の写真を選びました。
ウェブサイトの「NLWライブラリー」ページに掲載しています。
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“George Harrison / Gone Troppo (1982 Dark Horse)”
1982年の、たしか11月だったと思います。このレコードの発売日、
学生だった僕は、クラブ活動の帰りにレコードショップに寄って、予約
していたこのレコードを買いました。傷めないようにクッションを巻いて、
しっかりと自転車のカゴに固定し、小雨の降る夜道の中、ワクワクしな
がらペダルをこいで帰宅したのを憶えています。今でも大好きなレ
コードです。 (Kaz)
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