December 14 2004, No.180
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2004年12月6日〜12月11日>
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト&BGM 


――――――――――――――――――――――――――――――
▽フロム・エディター
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □

年の瀬を控えて、今年は、例年よりもずっと多くの喪中ハガキが我が
家に届いています。
届くたびに、「うわあほんとに今年は多いなあ」とか、「みんなたいへん
だったんだなー」なんて思っていたのですが、その矢先も矢先、僕自
身も「喪中」になってしまいました。ちょうど一週間前に、祖母が急死し
たのです。

僕の大好きな「ばあちゃん」でした。頑固でマイペースで自分勝手だけ
どものすごく他人思いというヘンな人で、言うこともやることも大正生ま
れとは思えないほどファンキーでした。

「ばあちゃん」は、もうあと5日生きていれば83歳になっていたそうで
す。
日本女性の平均寿命にはちょっと届かなかったけど、苦労に苦労を
重ねたうえに他人の苦労も進んで背負ってしまうような人だったから、
よくがんばって83年も生きてくれたと思います。思いますが、でも、
やっぱりもっと長生きしてほしかった。そして心身ともに、もう少し楽な
人生を送らせてあげたかったです。あんまり孫らしいことをしてあげら
れなかったのも心残りで、胸がきゅるきゅると痛みます。今さらこんな
ことを言っても詮無いことですが…。

人は、死んだ後でどこに行くのか、あるいはどこにも行かないのか、
僕にはよくわかりません。
ただ、祖母の「ソウル」の一部分は、確実に僕の中にあるような感じは
しています。祖母が生きている時からそうです。普段はまるで忘れて
いるのに、時々フッと、自然に、絶妙なタイミングで祖母の顔が浮かん
だりするのです。
なんだか面白いというか、不思議なものです。もちろん、悪い気分では
ありません。もっとも、これが毎日とかだったらちょっと困るんですけど
ね。

というわけで、これからもよろしくね、ばあちゃん。

                         ― Kaz (14/12/2004)


――――――――――――――――――――――――――――――
▼リヴァプール・ニュース <2004年12月6日〜12月11日>
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** 12月6日(月) *******************************

【プレミアシップ 04−05】
イングランド・プレミアリーグの結果です。

4日、アウェイでアストン・ヴィラと対戦したリヴァプールは、16分にハ
リー・キューウェルのゴールで先制したものの、44分に同点のフリー
キックを決められ、そのまま引き分けました。

試合後、ラファエル・ベニテス監督はこう語りました。
「実に悔しい。特に前半はこれ以上はないくらいの最高のプレイだっ
た。決定的なチャンスがいくつもあった」
「後半のヴィラは前半よりはボールをキープするようになった。しかし
それでも、勝ち越しのチャンスは我々の方が多かった」
「今日の我々は、アウェイ・ゲームでのパフォーマンスのレヴェルを上
げることができた。前半に限っては、この前のアーセナル戦並みのレ
ヴェルで戦うことができた。しかし、やはり点を取れなければゲームに
は勝てない」

またしてもアウトスタンディングなプレイを見せたスティーヴン・ジェラー
ドについて尋ねられると、ベニテスはこう答えています。
「私は1人のプレイヤーについてだけ話すのは好きではない。だが、ス
ティーヴンは素晴らしかったね。1回か2回、ペナルティエリアの中で
実に惜しいプレイがあった。しかし、まわりの選手たち、チーム全体が
良くなければ、そういうプレイも生まれない」

アストン・ヴィラのデイヴィッド・オレアリー監督も、ジェラードを絶賛しま
した。
「彼にジョークを言ったんだよ。『おい、水曜日はチャンピオンズ・リー
グの試合なんだろ。今日は家で休んどけばいいじゃないか』ってね」
「ジェラードには絶好機を演出する才能がある。まわりの選手の実力
以上のものを引き出す、チームの司令塔だ」
「ジェラードがいるといないとでは大違いだ。向こうの選手たちは、彼
がいてくれてほんとに良かったと思ってるだろうね。まったく、彼がチェ
ルシーに行ってたらどうなってることやら」

同じく4日、ホームにボルトンを迎えたエヴァトンは、2度もリードを許
しながら、その度に追いつき、最後は相手のオウン・ゴールにより
3−2で勝ちました。
ゴール・スコアラーは、ダンカン・ファーガソン(45分)、トーマス・グラ
ヴェセン(75分)でした。

試合後、デイヴィッド・モイーズ監督はこう語っています。
「今シーズン最高の結果だ。最もタフなゲームを制することができたわ
けだからね。目まぐるしい展開になったが、我々は常にビハインドをは
ね返した」
「グッド・フットボールとは呼べないかもしれない。だが、今日は両チー
ムが何としても勝とうと全力でぶつかり合った。それが今日のゲーム
のすべてだったと思う」

5日現在のリーグ順位は、エヴァトンが33ポイントで3位、リヴァプー
ルが24ポイントで7位です。


*** 12月10日(金) *******************************

【UEFA・チャンピオンズリーグ】
8日、チャンピオンズリーグのグループリーグ最終節が行われ、グ
ループAのリヴァプールは、首位オリンピアコスとホーム・アンフィール
ドで対戦しました。
試合前の時点でのグループAの順位は、1位オリンピアコス(10ポイ
ント)、2位モナコ(9ポイント)、3位リヴァプール(7ポイント)、4位デポ
ルティーヴォ・ラ・コルーニャ(2ポイント)でした。
決勝トーナメントには、上位2チームが進出します。モナコがデポル
ティーヴォに勝ったために、リヴァプールのグループリーグ通過の条
件は「2点差以上での勝利」となりました。

序盤から積極的に攻めて行ったリヴァプールでしたが、先制したのは
オリンピアコスでした。26分、リヴァウドのフリーキックよるものでした。
グループリーグ通過には3点が必要になったリヴァプールは、47分
にシナマ・ポンゴユが同点ゴール、80分にニール・メラーが逆転ゴー
ルを決めました。両選手とも、途中交代での出場でした。
そして、ドラマティックな逆転劇を完成させたのは、キャプテンのス
ティーヴン・ジェラードでした。終了4分前の86分、豪快なミドルシュー
トをゴールネットに突き刺し、3−1で見事にリヴァプールを決勝トーナ
メントに導きました。

試合後のラファエル・ベニテス監督の話です。
「最後の1点は、チームやクラブ、サポーターにとってものぐごく値打ち
のあるゴールだった。スティーヴン本人には特にそうだったと思う。彼
はキャプテンで、このクラブで勝つことを熱望している。そして最後の
最後に、みんなにとって最高のゴールが生まれた」
「スティーヴンはエクセレントだ。ピッチの一方の端からもう一方の端
まで使ってプレイできる。彼には自由にプレイしていいと言ってある。
それだけの才能を持っているプレイヤーだからね。あれだけの素晴ら
しいパフォーマンスを見せられたら、彼がうちのチームにとってどれほ
ど重要な存在かは誰の目にも明らかだろう」
「それでも私は、今日の両チームの結果の差は、サポーターの差だっ
たと思う。本当にうちのサポーターには感謝し切れない」


【クラブのために】
自身の劇的なゴールによって、リヴァプールのチャンピオンズリーグ・
ベスト16進出を決めた翌日、スティーヴン・ジェラードがインタヴュー
に答えています。

「僕の今までの得点の中で、最も価値のあるゴールのひとつになった。
クラブにとってもそうなってくれるといいね。経済的にすごく大きいわけ
だし」
「ゲームの前に、チームとクラブこそが大事なものなんだと僕は言っ
た。ただ勝つだけじゃなくて、こういう勝利こそが僕らには必要だった」
「チャンピオンズ・リーグのベスト16に入ることができて、僕らみんな
感激した。でもそういうのはすぐに忘れないと。もうひとつの大一番、
ダービーがすぐだからね。リーグ戦でももっと上を目指さないとね」
「途中交代で出てきた若い子たちを褒めてやるべきだと思う。すばらし
い活躍だったから。シナマ・ポンゴユとニール・メラーがすっかりゲーム
を変えてしまったんだ。彼らが入る前はちょっと苦しいなあって感じ
だったからね」

ジェラードは試合前の会見で、今シーズンのチームの成績次第では
シーズン後の移籍も考えると発言し、波紋を呼んでいました。

「大きなプレッシャーを負うことになるのは覚悟のうえで、ああいうこと
を言ったんだ。すごいパフォーマンスを見せないといけなくなったな
あって思ったよ。僕は質問にはいつも正直に答えてしまう。でもこれか
らもそうだろうね」
「何か訊かれるとストレートに答えてしまうのは、自分のことで世界中
に嘘を言って回るのは嫌だからだと思う」
「僕自身もこのクラブのファンだから、サポーターも僕の言ったことは
分かってくれると思ってる。僕が言いたかったことは、常にタイトルや
チャンピオンズリーグにチャレンジするリヴァプールの選手でいたいっ
てことだから」
「そういうクラブでなきゃいけないんだ。僕は、リヴァプールでいろんな
タイトルを獲りたい。他のクラブではなくてね。それが僕の言いたかっ
たことだ」
「昨日の晩の起死回生のゴール。あれはチームのため、クラブのため
のゴールだよ。自分のために決めたわけじゃない」


【ブルー・エインジェル・ブルー】
1939年創業の歴史のあるナイトクラブであり、ビートルズにもゆかり
の深いナイトクラブ「ブルー・エインジェル」の騒音問題についての続
報です。

シール・ストリート108番地にあるブルー・エインジェルの裏手には、
最近の開発で高級アパートが建てられました。
そして、その住民たちから、毎夜繰り広げられる騒音に対する苦情が
日に日に大きくなり、ライセンスを剥奪してほしいという抗議の声が上
がっています。
今週、エンターテイメント・ライセンスの更新を申請するブルー・エイン
ジェルですが、ライセンスを認めるかどうかについてのヒアリングが治
安裁判所で開かれることになりました。

匿名の近隣住民はこう言っています。
「想像を絶してるよ、あそこから出るノイズは。一週間毎晩毎晩、僕ら
は音楽と叫び声で眠れない。あれはやめてもらわないと」

ライセンスを所有するヴァレリー・デイヴィスはこう反論します。
「言いなりになるつもりはありませんね。このクラブは1939年からこ
の場所にあるんです。今やこの街の名所ですよ。その我々が、なぜに
悪者にされなきゃならんのですかね? あっちのフラットの方は建てら
れたばっかりだっていうのに」
「うちの方が先なわけですよ。もしあの手のノイズがお好みでないのな
ら、クラブにこんなに接近した物件なんてそもそも買うべきじゃないん
ですよ。鉄道が嫌いな人が鉄道駅の隣に住みますかね?」

ブルー・エインジェルは、地元リヴァプールの学生に絶大な人気があり
ます。当然ながら彼らはクラブの味方です。クラブを支援するウェブサ
イトも作られ、およそ2000人もの学生がクラブの保存を求めて署名
しています。

歯科の学生バル・バラガンはこう話しています。
「ここを閉鎖するなんて、とんでもない恥っていうか不名誉なことだと思
うけど」
「もしそうなったら、たくさんの学生が他に交流の場所を探さないとい
けなくなるな。でも他はみんな割高だし、ここと同じくらい楽しめるところ
なんて絶対ないし」
「この場所はリヴァプールのカルチャーの一部なんだ。僕らみんな、閉
店を阻止するために一致団結するつもりだよ」


*** 12月11日(土) *******************************

【いよいよダービー】
11日土曜日は、いよいよ「マージーサイド・ダービー」です。
リヴァプールを二分する熱狂的なファンを持つ、エヴァトン対リヴァ
プールの伝統の一戦。今季はまず、エヴァトンのホーム、グッディソン
・パークで行われます。

どちらのチームをひいきにするパブにとっても、「ダービー」はやはり
特別な日のようです。特に今回は、昼の12時45分にキックオフという
ことで、試合前も試合後も混雑が予想されています。
いくつかのパブの主人のインタヴューが、前日の「リヴァプール・エ
コー」紙で紹介されています。

パブ「ブルー・ハウス」の主人でレッズ・ファンのスティーヴン・スミスは、
去年はひどい目に遭ったと話しています。
「去年は、2時半に試合が終わって、その20分後に店を閉めなきゃい
けなくなったんだ。窓は叩き割られるし、そこらじゅうに嘔吐されるで
ね。ああいうのはもうごめんだ」
「1年で最高の日にもなるけど、反対に悪夢を見ることにもなる。すべ
ては、どんな試合になるか、どんな結果になるかにかかってるってわ
け」

エヴァトニアンが集まるパブ「ザ・ロイヤル・オーク」の主人デレク・
サーモンは、特にトラブルはないだろうと言います。
彼は14年間このパブに関わっていて、その間に数多くのダービーの
日を経験しています。彼は、今年のダービーも例年通りだろうと言いま
す。ただし、「たぶん今年はエヴァトンが勝つ」ということを別にすれば。
「今年は俺たちの年だって気がするんだよね。何もかもがうまく行って
るだろ、今シーズンは。だから土曜日は、うちが運に恵まれるんじゃな
いかって思うんだ」
「グッド・アトマスフィアのグッド・デイになると思うよ。うちの客の90%
はエヴァトニアンになるだろうね。少しだけど、友だちに連れられて来
る『レッド』もいるはずだ」
「ダービーの日は友情は関係なくなるなんて言うけどさ、でもうちはす
ごく盛り上がるよ。どんな結果になろうとね」


――――――――――――――――――――――――――――――
▽スカウスハウス・ニュース
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** お休みのお知らせ ******

「スカウス・ハウス」は、12月17日(金)〜22日(水)まで、すべての業
務をお休みさせていただきます。
この間にいただいたお問い合わせ等については、12月23日(木)以
降に順次対応いたします。どうぞご了承ください。
ツアーなどのお申し込み・お問い合わせは、どうぞお早めに!


*** 語学留学生募集中 ******

「スカウス・ハウス」では、リヴァプールへの語学留学をサポートしてい
ます。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最
近人気のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの
地を訪ねるガイドツアーをアレンジします。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、
ちょっとマニアックなツアーも用意しています。また、ご希望により、プ
ライヴェート・ツアーのアレンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


――――――――――――――――――――――――――――――
▼今週のフォト&BGM
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** 今週のフォト ******

今週は、ナイトクラブ「ブルー・エインジェル」の写真を選びました。

ウェブサイトの「NLWライブラリー」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/library.htm


*** 今週のBGM ******

今週号は、BGMナシでの編集でした。強いて言えば、ペットのセキセ
イインコの、「ぴゃん、ぴゃん」とか「ちゅい〜ん」という鳴き声が、BGM
だったです。  (Kaz)


■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           *** 毎週火曜日発行 *** 


□■ 第180号 ■□

 ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
 ◇編集 山本 和雄
 ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◇Eメール info@scousehouse.net

 ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお寄せください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行していま
す。配信の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイト
からどうぞ。

◆まぐまぐ
 http://www.mag2.com/m/0000065878.htm
◇めろんぱん
 http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917
◆melma!
 http://melma.com/mag/85/m00037385/
◇メルマガ天国
 http://melten.com/m/5593.html
◆Macky!
 http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=scousehouse
◇カプライト
 http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/3487.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
無断での転載を禁じます。  Copyright(C) 2001-2004 Scouse House