January 18 2005, No.185
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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□■ INDEX ■□
▽フロム・エディター
▼リヴァプール・ニュース <2005年1月10日〜1月15日>
▽スカウスハウス・ニュース
▼今週のフォト&BGM
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▽フロム・エディター
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ストロベリー・フィールドの孤児院を運営する救世軍が、施設の閉鎖を
発表しました。
早ければ今年の3月、遅くとも2年後の5月をもって、孤児院をクロー
ズするということです。詳しくは今週の「ニュース」で紹介しています。
少し長文になりましたが、ぜひご覧ください。
もしも、「孤児院の閉鎖」がそのまま「ストロベリー・フィールドの消滅」
につながるというのならば、これはもう一大事です。リヴァプールだけ
でなく、世界的な遺産の損失になってしまいます。いやほんとに。
でも僕は、この問題はきっとハッピーエンドになると信じています。
まず、リヴァプールの人々が黙っていないでしょう。ストロベリー・フィー
ルドは、今やライヴァー・バードと並ぶリヴァプールのシンボルであり、
リヴァプールの誇りなのですから。
そして、キャヴァーンを潰し、ポール・マッカートニーの家やジョン・レノ
ンの家が売りに出された時もまったく役に立たなかったリヴァプール
市も、今回こそは何もしないわけにはいかないでしょう。いやむしろ、
積極的に保護に動くはずです。リヴァプールは2008年の「ヨーロピ
アン・キャピタル・オブ・カルチャー」に選ばれています。その国際的な
晴れ舞台を前にして、ビートルズファンの聖地を消滅させてしまうなん
てことになれば、それこそ取り返しのつかないイメージダウンです。
…と思っていたら案の定、リヴァプール・シティ・カウンシルの議員たち
が早速動き出したようです。閉鎖が発表された2日後に、市での保存
を前提とした話し合いをスタートさせています。そして施設のスタッフた
ちも、存続を訴えるキャンペーンをスタートさせています。
これからいろんな紆余曲折はあるでしょうが、理想的な結末に落ち着
くことを願いながら、成り行きを見守って行きたいと思っています。
「スカウス・ハウス」がスタートしておよそ4年。振り返ってみれば、この
間に数百にものぼるビートルズ・ファンの方々の「聖地巡礼」をお手伝
いして来ました。
まずほとんどの方が、「ストロベリー・フィールドがいちばん感動した」
とおっしゃいます。キャヴァーンでもペニー・レーンでもなく、まさにスト
ロベリー・フィールドだと。
これには、僕もまったく同感です。
ストロベリー・フィールドを訪れるたびに、一種の安堵感とともに、そこ
だけ別の時間が流れているような、別の世界に連れて行かれるよう
な、不思議な感覚がやって来ます。きっとビートルズが、あるいは、
ビートルズへの自分の想いが、そうさせるのだろうと思います。
もしかするとこういうのを、宗教的な体験というのかもしれませんね。
あそこに賽銭箱を置いたら、きっとたくさん集まるだろうなあ。
さて、今年の「インターナショナル・ビートル・ウィーク」では、ストロベ
リー・フィールドでのガーデン・パーティーが予定されています。
まさか今回の事態を予想していたわけではないでしょうが、実にタイ
ムリーな企画ではあります。
もちろん「スカウス・ハウス」では、今年も観光パッケージを企画します
(来月に詳細を発表します)。ぜひご一緒しましょう!
― Kaz (18/01/2005)
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▼リヴァプール・ニュース <2005年1月10日〜1月15日>
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*** 1月10日(月) *******************************
【FAカップ3回戦】
8日、各地でFAカップ3回戦が行われました。
エヴァトンは「リーグ・チャンピオンシップ(2部相当)」のプリマスと敵地
で対戦し、1−3で順当に勝ち、4回戦進出を決めました。
ゴール・スコアラーは、レオン・オズマン(16分)、ジェイムズ・マクファ
デン(18分)、ニック・チャドウィック(84分)でした。
この試合では、4日にサウザンプトンからの移籍が発表されたばかり
のジェイムズ・ビーティーが、早速先発出場を果たしました。
ビーティーは、得点力不足に悩むエヴァトンにとって期待のストライ
カーで、契約は4年半、移籍金はクラブ史上最高額となる600万ポン
ド(約12億円)です。
ビーティーは71分に退きましたが、36分にはプリマスのディフェン
ダー、ポール・コノリーに対する悪質なチャージでイエロー・カードを受
けました。リヴァプール出身のコノリーは元々エヴァトン・ファンで、
シーズン・チケットを買ってグッディソン・パークに通っていたことで知ら
れています。
デイヴィッド・モイズ監督は試合後、ビーティーの起用についてこう語っ
ています。
「ずいぶん考えた末に、彼を最初から使おうと決めた。そして、どんな
プレイをしてほしいかを、1時間くらい彼に話したんだ」
「私の見た限りでは、彼はよく貢献してくれた。特にファースト・ハーフ
はね。観衆からは厳しい非難を受けてしまったが、それは彼の背負っ
ている金額や、それとたぶん、ずっとサウザンプトンでプレイしてい
たってこともあるんじゃないかな」
「ジェイムズのようなプレイヤーならば、一度ファンに受け入れられれ
ば、リスペクトや畏怖の対象になる。とにかく私は今日の彼には満足
しているよ。何しろこのチームに入ったばかりなんだから」
同じくFAカップの3回戦で、7日に行われる予定だったバーンリー対
リヴァプールは、ピッチ・コンディションの不良のため、18日に延期に
なっています。
*** 1月14日(金) *******************************
【ストロベリー・フィールド・フォーエヴァー】
ビートルズ・ファンにとっての“聖地”、ストロベリー・フィールド。
「ペニー・レーン」や「アビー・ロード」と並んで最も人気のある「ビートル
ズ・スポット」であり、毎日毎日、世界中からたくさんのファンが巡礼に
ここを訪れます。
ファンたちが集まるのは、ストロベリー・フィールドの正門です。素朴な
門柱と赤い鉄の門扉。そして鬱蒼とした木々に囲まれて奥へと続く神
秘的な小道の向こうに、自らの人生やビートルズへの思いを見るの
です。
ウールトンのビーコンズフィールド・ロードにあるストロベリー・フィール
ドは、およそ70年前に創設された孤児院です。現在も、「ストロベ
リー・フィールド・チルドレンズ・ホーム」として存在しています。
しかし今週、孤児院を運営する救世軍は、今年の3月にクローズする
予定であることを明らかにしました。
11日、ストロベリー・フィールドのアシスタント・マネージャーのピー
ター・バーンズは、こう話しています。
「昨日のスタッフ・ミーティングで正式な告知がありました。この施設は
3月にクローズすることになったと」
「ここのスタッフの誰もが、ものすごく落胆しています。これほどの名所
を閉鎖しないといけないなんて、とても悲しいことです」
「そりゃあみんな穏かではないですよ。『ストロベリー・フィールズは
フォーエヴァーじゃなかったのか?』って言い合ってます」
ストロベリー・フィールドは、近所に住んでいたジョン・レノンが、幼い頃
によく遊んだ場所でした。
ビートルズは1967年、ストロベリー・フィールドに“s”をつけた「ストロ
ベリー・フィールズ・フォーエヴァー」をシングルとして発表しました。同
じくリヴァプールの思い出の場所をテーマにした「ペニー・レーン」との
カップリングでした。
しかし、少年ジョン・レノンがウールトンの町を駆け回っていた頃から
50年以上が経過しました。
現代の孤児たちは、里親やグループ・ホームといった小さくて親密な
環境で育てられています。ストロベリー・フィールドのような施設には、
ほとんど需要がなくなっているのです。
施設の閉鎖は発表されたものの、この世界的に有名な場所がどうな
るのかについては、まだ何も決まっていません。
現在この施設には3人の孤児が暮らしていて、クローズした後も、2
年間後の2007年5月を期限に、彼らの新しい家を探すことになって
います。
救世軍のノース・ウエスト地域のリーダー、マリオン・ドリュー少佐はこ
う話しています。
「この建物を何に使うことになるのかは、今のところ決まっていません」
「私たちは、現在行っているような最上級レヴェルのケアを子供たち
に提供して行きたいと考えています。孤児院よりも、より小さな施設や
里親の家で子供たちのケアをするのが現代のトレンドですので、それ
を考慮しての判断です」
「このホームは、1936年にオープンしました。当時は今よりも広い敷
地でした。しかし市から委託される子供の数は年々減って行きました。
子供のケアに関わる人たちは、孤児院にあずけるよりも、家庭の一
員として生活できるようにしてやることが、子供のためになるという認
識なんですね」
現在ストロベリー・フィールドでは、センター・マネージャー、アシスタン
ト、プロジェクト・ワーカー、救護スタッフなど、26人のスタッフが働い
ています。
3年半前にストロベリー・フィールドに配属になり、最近の15ヶ月間は
センター・マネージャーを務めているブライアン・ウォレスは、こう話し
ています。
「ここのホームには、幅広い受け入れ態勢がありますよ。メンタルや
行動に問題がある子供でもだいじょうぶです。短期でも長期でも面倒
を見ます。あるいは週末だけ、それも月に1度か2度の滞在も、サ
ポートの一環として受け入れています」
「ここの子供たちは学校の成績も優秀ですし、性格も申し分ないです
よ」
現在この施設では、3人の子供がフルタイム・ケアを受けています。そ
の他、月に1〜2度、ここで週末を過ごしてケアを受ける子供が25人
います。
ウォレス氏は続けます。
「子供たちには、閉鎖のことは話しました。このストロベリー・フィール
ドで暮らした最後の子供として、君らはきっと有名になるよって私が言
うと、ちょっとは楽な気分になってくれたようでしたが」
「今私たちがまずしなければならないことは、ここで暮らしている3人
の子供に、できる限りいい落ち着き先を保証してやることです」
ストロベリー・フィールドは1936年、エヴァンジェリン・ブース大将によ
り、スラムの子供たちのための施設として誕生しました。
少年時代のジョン・レノンが親しんだ、蔦におおわれたヴィクトリア調
の建物は、1970年代の初頭に建て替えられました。
しかしながらオリジナルの正門だけは、昔のままの状態で残されてき
ました。言うまでもなくそれは、この正門が有名なツーリスト・アトラク
ションになってしまっているからです。門は常に閉じられていて、施設
の出入りには別の門が使われています。
ジョン・レノンは、4歳の頃から、伯母のミミ(本名メアリー・スミス)の
家で育てられました。
父親のフレッドと別れた母親のジュリアが、自分一人ではジョンにじゅ
うぶんな世話をしてやれないと考えたためでした。
ミミ伯母さんの家はメンローヴ・アヴェニューの251番地にあり、スト
ロベリー・フィールド孤児院はそのすぐ近所でした。
ジョンはよく、アイヴァン・ヴォーンやナイジェル・ウォーリー、ピート・
ショットンといった近所の友だちとストロベリー・フィールドのガーデン・
パーティーに遊びに行っていました。ミミ伯母さんにはいつも反対され
ましたが、ジョンはストロベリー・フィールドに行くのが大好きでした。そ
こで暮らす孤児たちに親近感を感じていたからだと、ジョンは後年
語っています。
この時以来、ストロベリー・フィールドは、ジョンの心の拠りどころとも
いえる特別な場所となったのです。
ストロベリー・フィールドには、ジョンからの寄付により、16歳から18
歳の孤児の独立を助けるための宿舎が建てられました。
またジョンの死後には、ニューヨークの自宅のすぐ近く、セントラル・
パークの一角に、彼を記念した広場が造られ、「ストロベリー・フィー
ルズ」と名付けられました。
12日夜、ヨーコ・オノのスポークスマンは、ストロベリー・フィールドの
閉鎖についてこう話しました。
「感謝のしるしとして、救世軍は事前にこの件をヨーコに知らせて来ま
した。クローズになっても、現在暮らしている3人の子供の面倒はちゃ
んと見るという話でした」
「ジョンが育った家『メンディップス』を買い取ってナショナル・トラストに
寄付したヨーコですから、たくさんの思い出が詰まっているストロベ
リー・フィールドの重要性はよく承知しています。ですが、預かっている
子供たちの幸せを第一に考えた上でクローズする救世軍の決定も尊
重しています」
1984年、孤児の数の減少によって一旦は閉鎖の危機を迎えたスト
ロベリー・フィールドでしたが、何とか持ちこたえます。
そして同じ年の冬、ジョン・レノンとの間に生まれた息子ショーンを連
れて、ヨーコさんがストロベリー・フィールドを初めて訪れました。救世
軍の運営資金にと、8万ポンドの寄付金を携えての訪問でした。
多くのリヴァパドリアンたちは、毎年恒例のガーデン・パーティーに出
席することで、ジョン・レノンの足跡を辿ってきました。
今から4年前、独特のデザインを持つオリジナルの門扉が盗まれると
いう事件がありました。しかし翌日にスクラップヤードで発見され、無
事元に戻されました。
その翌年には、ジョンの60歳の誕生日を記念して、施設の中にプレ
イグラウンドが新たにつくられました。
12日、「リヴァプール・キャピタル・オブ・カルチャー」のチェアマン、
サー・ボブ・スコットは、ストロベリー・フィールドの将来について、こう
話しています。
「ビートルズに関わるすべてのものは、宝であり、大事にされるべきだ
と私は思います」
「我々キャピタル・オブ・カルチャーのスタッフも含めて、このアナウン
スメントへの対応を真剣に考える必要があるでしょうね」
「一時的な感情によって物事を決定する時代ではないですがね、しか
しどう考えてもあの場所は一般の売買には相応しくはないでしょうね」
*** 1月15日(土) *******************************
【カーリング・カップ準決勝】
リヴァプールは11日、カーリング・カップ準決勝のファースト・レグを
戦いました。
相手はリーグ・チャンピオンシップ(2部相当)のワトフォードでした。
ホーム・アンフィールドでの試合は、56分のスティーヴン・ジェラードの
ゴールで、1−0でリヴァプールが制しています。
セカンド・レグは、25日にワトフォードのホームで行われます。
キャプテンのジェラードは試合後、こう話しています。
「ワトフォードを褒めないといけないと思う。バトルにしたのは彼らだし、
すごくいいプレイだった」
「セカンド・レグは難しい戦いになるね。タフなゲームになることを選手
全員が認識して望んでくれると思う」
「ハーフタイムのとき、ワトフォードに押されていると監督に言われた。
もっとボールを速く回せ、そしてもう少しファイトしろって。勝てたから良
かったけどね」
ラファエル・ベニテス監督は試合後、こう語っています。
「結果的にはハッピーだ。とにかく勝つことが、我々にとって最も重要
なことだから」
「難しいゲームになるとは思っていた。彼らはよく走り、いいプレイをし
た。自信を持っていたし、よく組織されていた」
「ファースト・ハーフはがっかりだった。あまりにもイージーにボールを
失っていたからね。だがセカンド・ハーフには修正できた。多少の問
題はあったが、最終的にはゲームをコントロールできたと思う」
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/ Penny Lane (1967 Parlophone)”
今週は、やはりこのナンバーがBGMです。シングル盤です。月並みな
表現ですが、「ロックンロール史上最高のカップリング」だと思います。 (Kaz)
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