March 22 2005, No.194
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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*** http://scousehouse.net/ ***
□■ INDEX ■□
▽フロム・エディター
▼リヴァプール・ニュース <2005年3月15日〜3月19日>
▽寄稿:「僕のリヴァ日記」
▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
▽スカウスハウス・ニュース
▼今週のフォト&BGM
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▽フロム・エディター
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UEFAチャンピオンズ・リーグの準々決勝。レッズの相手は、ユヴェン
トスに決まりました。
今週の「ニュース」でも触れていますが、この2チームの対決は実に
20年ぶりです。前回の対戦は、39人サポーターが亡くなり、数百人
の負傷者を出した「ヘイゼルの悲劇」が起こった試合でした。
この不幸な事件から後の5年間、イングランドのクラブはヨーロッパの
大会への出場を禁じられてしまいます。
そして当時世界最強チームのひとつだったレッズは、この事件を機
に、徐々に低迷の時代へと追い込まれて行ったのです。
苦難の時代を耐えて20年ぶりにヨーロッパ・チャンピオンを決める大
会のベスト8に進出したと思ったら、対戦相手は20年前と同じチーム
だった…。
奇妙な因縁というべきか、あまりにも出来すぎのようなストーリーです
よね。
チャンピオンズ・リーグの準々決勝以上の意味を持つこの対戦。
4月5日にリヴァプールで、そして4月13日にトリノで行われる2試合
は、フーリガニズムの愚かさを再確認する機会であるのと同時に、両
チームが「悲劇」を乗り越えた姿をアピールするには絶好の舞台だと
思います。
そして…そうです、この対戦によってレッズはトラウマを克服し、リーグ
でもヨーロッパでも再び黄金時代が始まって…と、そういう風にストー
リーが続いて行けばいいですね。期待しましょう。
アンフィールドでの緒戦は、ちょうど2週間後。楽しみですね。ドキドキ
します。
実は今、お客さんのためにこの試合のチケットの手配をしているので
すが、今回ほど羨ましく思ったことはありません。
僕も観に行きたいなあ…。
― Kaz (22/03/2005)
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▼リヴァプール・ニュース <2005年3月15日〜3月19日>
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*** 3月15日(火) *******************************
【ベニテス感激】
先週木曜日(10日)、リヴァプールはレヴァークーゼンを相手に、敵
地でチャンピオンズ・リーグの決勝トーナメント1回戦セカンドレグを戦
い、準々決勝進出を決めました。
その試合の24時間前に、ケルンでちょっとしたハプニングが起きてい
ました。
リヴァプールのラファエル・ベニテス監督が、ライヴァルチームのチェ
ルシーの試合を観るためにアイリッシュ・バーに入ったところ、そこで
は、リヴァプールから遠征して来た大勢のスカウサーたちが彼を待っ
ていたのです。
ベニテスの訪問はサポーター・グループの招待に応えたものでした
が、群集に歓迎されるとは、彼自身夢にも思っていなかったということ
です。
ベニテスはこう話しています。
「チェルシーのゲームの後半を観ようと思って出て行ったんだよ。でも
結局、うちのサポーターたちを見るだけになってしまった」
「アメイジングなアトモスフィアだったよ、感動的だった。いつもはスタン
ドにいる彼らを、どアップで見ることができたんだ。ファンタスティック
だったね」
「わざわざドイツまで、あんなにたくさんのリヴァプールのファンが来て
るなんてね、まったく予想外だった。少人数ならいいかなと思って出か
けて行ったんだけど」
「みんなに気づかれないようにと思って、こっそり入って行ったんだよ。
気づいた最初のファンに『シ〜ッ、静かに』って言ったんだが、次の瞬
間、店じゅうが大爆発さ」
「50分くらいあの店にいたんだが、試合観戦なんてまったく不可能
だった。ファンたちみんなが私のところにやって来たよ。私のチャント
を歌ったり、握手したり、一緒にケータイ写真を撮ったりって感じでね」
「一応は言ったんだよ彼らに。私のことは気にしなくていいから試合を
観てくれよって。でもまったく無駄だったね」
「私がいる間は、ずっと歌が続いていた。素晴らしかったね。このクラ
ブのファンはスペインのファンとはとにかく全然違うんだ」
「ヴァレンシア時代はね、3年目になってやっと、ファンたちが私の歌を
歌ってくれるようになった。でもここでは、私が到着した時にはもう私
の歌が出来てて、歌ってくれていた。それからもずっとね。あのパブ
で、彼らとあんなに身近に接することができたのは、実にファンタス
ティックな体験だったよ」
*** 3月16日(水) *******************************
【携帯メールでSOS】
登山中に遭難したマージーサイドの2人のクライマーが、地元の友人
に携帯電話のEメールで助けを求め、無事に救助されました。
救助されたのは、29歳のボブ・ニールと18歳のビリー・リンマーです。
2人ともサウスポートに住んでいます。
彼らは今月10日、英国最高峰のベン・ネヴィス(1344メートル)に登
山中に大雪のために遭難し、クライマー仲間のナイジェル・ラトクリフ
にメールを送りました。
午後6時にメールを受信した33歳のナイジェルは、すぐに999(日本
での110番)にダイヤルしました。
マージーサイド警察からリヴァプールの沿岸警備隊、そしてスコットラ
ンドの沿岸警備隊と、SOSが中継されました。
まずヘリコプターでレスキュー・チームが飛び、ベン・ネヴィスの中でも
悪名高い「タワー・リッジ」で2人を発見しました。しかし天候は悪くなる
一方で、ロープでの引き上げは断念せざるを得ず、徒歩での救出に
切り替えました。
ナイジェルはこう話しています。
「あのメールが入って来たとき、ドキッとしましたね。2人からは、ス
タートする前の3時に電話をもらってて、6時にまた電話で様子を知ら
せるってことになってたんです。だから6時に電話が来なかった時点
で、何かあったんだろうって思ってました」
「クライマーは常に、自分の居場所を他人に知らせるようにします。そ
れで命が助かることがありますからね」
「ベン・ネヴィスが難しい山だってことはよく知ってましたから、すぐに
警察に電話したんです」
「暗くなってから山を歩き回るのはそもそも危険ですし、ベン・ネヴィス
は時に恐い山に変身します。あんな時間に、あんな悪天候で、雪と氷
の中を登ろうなんて無茶なんですがね」
ロッホアーバーからのマウンテン・レスキュー・チームは、地元ヴォラ
ンティアの協力を受けて、徒歩で救助に向かいました。
そして午後11時に、凍えながらお互いに身を寄せ合っている2人の
クライマーを発見し、補助しながら下山しました。
凍傷はあるものの、2人には怪我はありませんでした。
ナイジェルは続けます。
「午前4時に、ボブとビリーと電話で話したんです。2人とも疲れ切って
ましたね」
「彼らはスコットランドに入る前に、ノルウェーで10日間かけて登山訓
練を積んでるんです。だから自分たちのやろうとしていることがどんな
ことかは分かっていたはずです」
「遭難を自覚した時点で彼らが、じっと座って待つという正しい行動を
取れたことは幸運でした。こういうことは、どのクライマーにも起こり得
ることなんです。彼らが怪我もなく無事だって知らせを受けた時はもの
すごく嬉しかったですね」
フォート・ウィリアム警察のスポークスマンはこう話しています。
「この2人のクライマーは、それなりの装備はしていましたが、登山
ルートの選択には無理がありました。下山するまでの時間計算も間
違っています」
「口を酸っぱくして言わなければなければならないようですね。スコット
ランドの冬山登山は非常に厳しいものなのです。ちゃんとした訓練や
装備なしでは、試みるべきではないのです」
*** 3月17日(木) *******************************
【マージービート・ゴーズ・オン】
世界を席巻してから40年、マージービートのトップ・バンドが集まって、
コンサート・ツアーを行っています。
「ソリッド・60s」とタイトルがつけられたこのショウは、ジェリー&ザ・
ペースメイカーズ、ザ・サーチャーズ、ザ・マージービーツ、そしてス
ウィンギン・ブルージーンズという豪華なラインナップでのプログラムで
、2月25日から5月22日まで、およそ60日をかけて英国じゅうを回り
ます。
3月10日にはついに地元マージーサイドのサウスポート・シアターに
登場したこのショウは、40年前と変わらない大盛況となりました。
次のマージーサイド凱旋は4月14日、伝統のリヴァプール・エンパイ
アでのショウとなります。
現在もペースメイカーズを率いて、世界をツアーして回るジェリー・マー
スデンは、スターとファンの双方が何十年という時間を越えて昔に戻
れるのは、音楽への愛情のせいだと言います。
ジェリーはこの12ヶ月で彼らは、UK国内の他に、オーストラリア、カ
ナダ、アメリカをコンサート・ツアーで訪れています。
ジェリーの話です。
「好きなんだよ、俺は。ステージに上がるのが好きなんだ」
「今でもみんなが聴きに来てくれるのはだな、シンプルな音楽だからだ
と思うよ。メロディーも歌詞も覚えやすくって、みんなで一緒になって歌
えるからね」
「(昔のライヴァル・バンドと一緒のステージは)いいアトモスフィアだっ
たよ。みんな昔からの知りあいだしな。ダベったり、冗談を言ったり。
バックステージで喧嘩なんてしねえよ。仲良くやってらあ」
*** 3月18日(金) *******************************
【プレミアシップ 04−05】
イングランド・プレミアリーグの結果です。
16日、ホームにブラックバーンを迎えたリヴァプールは、0−0のド
ローに終わり、4位エヴァトンとのポイント差を1つしか縮めることがで
きませんでした。
降格ゾーン圏内から8ポイント差としたブラックバーンのキャプテン、
アンディ・トッドは試合後こう話しています。
「ポイントが獲れて良かった。ハードな試合になるだろうとは思ってた
けど、ディフェンスがすごくうまく行った。パスはあんまりうまく回せな
かったけどね、でも何とかアウェイで1ポイント獲れた」
「強いチームだから、相手をイライラさせようとしたんだ。ちょうど先週
にエヴァトンを相手にやったようにね」
「何とか相手を0点に抑えて、チャンスがあれば1点、悪くてもドローに
持ち込もうって作戦だ。うまくやれたと思う。ブラッド(・フリーデル:GK)
だってあんまり忙しくなかった」
「FAカップの準決勝に向けて、無茶苦茶自信つくよね。リーグでも調
子が出てきたし、こないだのエヴァトンとか今日みたいなゲームが自
信になるんだ」
「今の親方が来てから、すごくいいチームになった。メンタル・タフネス
を注入してもらったし。でもとにかくいい気にならずに、目の前の1試
合に集中するだけだ。まだ安心するのは早い。残留への厳しい戦い
は続くんだから」
「でもこういうプレイを続けられれば、まあだいじょうぶだろうけどね」
リヴァプールが来季チャンピオンズ・リーグの出場権を得るには、4位
エヴァトンを逆転しなければなりません。現在7ポイント差です。次節
はいよいよ、ホームでのマージーサイド・ダービーです。
*** 3月19日(土) *******************************
【「悲劇」を乗り越えて】
18日、スイスのニヨンでチャンピオンズ・リーグ準々決勝の抽選会が
開かれました。
リヴァプールの相手は、イタリアのユヴェントスです。
この両チームが対戦するのは、20年ぶりのこととなります。
20年前の1985年5月29日、ベルギーのヘイゼルで行われたヨーロ
ピアン・カップ(現在のチャンピオンズ・リーグ)決勝戦。試合開始前の
暴動により39人のユヴェントス・サポーターが命を落としました。
その「ヘイゼルの悲劇」以来初めての、リヴァプールとユヴェントスの
対戦です。
組み合わせ抽選に出席したリヴァプールのチーフ・エグゼクティヴ、
リック・パリーは、こう話しています。
「我々には、クラブ同士、そしてサポーター同士で、深いフレンドシップ
があります」
「ヘイゼルから20年ですからね。クラブとして何らかの記念事業をす
ることにはなってました。早速再検討しないといけませんね」
「この20年でフットボールはどれだけ進歩したか。それを証明するも
のになるはずです。我々としては正しい道を歩んで来たと自負してい
ます」
「何か特別なことをすることになるでしょうね。サポーターに相談してみ
るつもりです。ユヴェントスさんもそうするようですね。クラブ同士、来
週にも話し合いを持ちます」
ユヴェントスのダイレクター、ロミ・ガイも、記念イヴェントに前向きで
す。
「フィールドの上で会うのは、あの1985年以来初めてということになり
ますからね。何か考えないといけませんね。通常のゲームと同じって
わけには行かないでしょう」
「リック・パリーとも話したんですが、我々はこれを、20年前に何が起
こったのかを伝えるいい機会にしたいと考えています」
「現在のリヴァプールとユヴェントスはグレイトな友人同士ですよ。イン
ターナショナルなレヴェルにおいて、我々はずっと協力関係にありま
す」
「何かしようという計画はありましたよ。1985年のあの日を思い出す
だけにとどまらないようね、特別なものにしたいと思っていました」
「リック・パリーも言ってましたよ。20周年記念に何かしてほしいという
要望がファンから寄せられているとね。双方のクラブにとって素晴らし
い日にしたいですね」
「感動的な日になるんじゃないですかね。両クラブの歴史に刻まれる
ような、決して忘れられない日になるでしょう」
「こうやって再び対戦することは、何かの記念をするのに素晴らしい
機会だと思います」
リヴァプールの監督ラファエル・ベニテスはこう話しています。
「イタリアのチームとの対戦は常にタフで、難しいゲームになることを
覚悟する必要がある。だが、うまくやれる自信はある」
「今大会の彼らは、失点が少ない。つまりディフェンスがいいわけだ
が、同時に優れたフォワードも持っている。実に手ごわいチームだ」
「ファースト・レグは我々のホームだ。作戦としては、注意深く戦って、
できれば無得点に抑える。そしてその後で、何が出来るかを考えた
い」
「これはチャンピオンズ・リーグだ。2戦とも勝つ事だって可能だ。タフ
な抽選結果には違いないが、私は互角に戦う自信がある」
元リヴァプールのディフェンダーで、昨シーズンまでアシスタント・コー
チを務めたフィル・トンプソンは、リヴァプールが優勝することもあると
言っています。
「あのヘイゼル以来、リヴァプールとユヴェントスの間にはたくさんの
橋が架けられてきている。クラブ同士は親しい関係にある。あの悲劇
を乗り越えるために、お互い一生懸命助け合って来たんだ」
「この抽選結果は双方に多くのことを思い起こさせるだろう。よい思い
出も悪い思いでもね。だがアンフィールドで、グレイトな晩を迎えられ
るはずだよ」
「リヴァプールが勝ち抜く可能性はじゅうぶんあると私は思うよ。昨
シーズンの準々決勝の時点で、ポルトが優勝するとは誰も思ってな
かったはずだ。完璧にアウトサイダーだったからね」
「リヴァプールにも同じことが起こり得るってことさ。誰がユーロ2004
でギリシャが勝つと予想した? びっくりするようなことが続いてるん
だ。リヴァプールにも優勝のチャンスはある。そうだろ?」
アンフィールドで行われるファースト・レグは4月5日、ユヴェントスの
ホーム、デッレ・アルピでのセカンド・レグは、4月13日です。
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▽寄稿:「僕のリヴァ日記」
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「僕のリヴァ日記」 / ハレルヤ洋子
第4話 〜 BITTER SWEET SYMPHONY 〜
苦しみと優しさの交響曲、それが人生
帳尻を合わせるために君はお金の奴隷となる
僕が道へと君を連れて行ってあげよう
(省略)
変わらない僕は変わることができる、僕は変わることができる…
( "Bitter Sweet Symphony" より)
ヴァージンアトランティックに乗り込んだ2月10日、機内に足を踏み込
むと、the verve の「 Bitter Sweet Symphony 」が流れていました。私
の好きな曲です。
(うん、出だし好調!! 気分いい!)
だんだん低くなっていく雲を見下ろしながらうとうとしていく瞳…。
そして、眠りにつきながら思いました。
(上手く演奏できる?)
たくさんの人を巻き込んで私はリヴァプールへ旅立ったわけです。プ
レッシャーや不安…。少し怖い気持ちが、この時は強くなっていました。
でも、
(いいのいいの、出来なくて当然! 私はラッキーなんだから、ただ楽
しめばいいんだ!)
そう言い聞かせてる内に本当に楽しくなってくる自分に気づいて、私は
本当に単純で馬鹿なんだな、と、少し可笑しくなりました。
一年前に旅立った時、私は本当にひとりぼっちでした。
愛する人を失って、夢にも見放され、生きる気力を失くしていました。
それまでの私は、人生において優先すべきものは自分の目標であり、
夢だと信じ、愛する人を犠牲にしてもやるべき事がある、と思ってまし
た。
でもそれは違っていました。
愛を失った瞬間に、私は心の目を失い、夢を見失い、すべてがモノク
ロの世界になりました。
感動することも、気力も、食べることも、泣くことも、笑うことも、そして
歌うことも出来なくなりました。
そんな私が夕暮れどきの銀座の街を歩いていると、どこからかサック
スの音色が聞こえてきたんです。心に少しあたたかい風が吹いてきて、
聞き覚えのあるそのメロディが「 Yesterday 」である事にしばらく経って
気づき、その時、
(逃げる場所はビートルズしかない)
と思いました。
無感情のまま飛行機に乗り込み、到着間近に窓から街を見下ろすと、
イギリスの家の明かりで創られた無数の星空が広がっていました。
その星空へと吸い込まれていく時、ぼろぼろと音をたてて涙が溢れ出
しました。
(私はきっと、変わることができる)
停止していた感情が動きはじめました。そして、強くなって生きていこ
うと思いました。
これから生きていく上で何かひとつを選ぶとしたら、私は愛を選びま
す。
愛の形は、特定の恋人だけじゃない。
遥々海を越えて連絡を取り合ってくれた人たちがいる、休暇を与えてく
れた人がいる、お守りをくれた人がいる、激励してくれた人がいる。夢
が叶ったり、奇跡が起こるのはすぐそばにある沢山の愛に支えられて
いるから…。
そう、今回の私はひとりぼっちじゃない!
そして、もうすぐたどり着くリヴァプールでも、たくさんの人たちが待って
くれてるんだ!!
ロンドンの街に降りた私は、ギターを背負って、地下鉄を乗り換え、
ユーストンステイションに向かって子供のように走っていました。
おや、レベルアップしたのかな? ってくらいぴかぴかのヴァージント
レインは終着駅リヴァプールへと休むことなく走ります。切符を切りに
きたおじさんが、あまりに楽しそうにギターを抱えて座っている私を見
て、
「いいギターだ!」
と、笑っていました。ケースの中は見えない筈なのに。
(もうすぐ、もうすぐ、もうすぐ、もうすぐ…)
「 HELLO!! LIVERPOOOOOOOL!! 」
リヴァプールライムストリートステイション到着後、リズさんの待つブラ
ンデルサンズB&Bへ向かうため、徒歩三分ほどのリヴァプールセント
ラルステイションへと移動しました。
少し休憩、と、駅前にあるお洒落なカフェでコーヒーを持ち帰り用で頼
むと、あたたかいキャップの上に一粒のチョコレートがのせてありまし
た。
「これは?」
「もうすぐバレンタインだからサービスよ!」
青いアイシャドウに、ブロンドヘアをひとつに束ねた綺麗なお姉さんが、
私にウインクしてそう言いました。
「 Thank You!! 」
大好きな海の色したアイシャドウ、素敵だな、なんて思いながら表の
テーブルに座り、私は苦い苦いコーヒーを飲みながら、甘い甘いチョコ
レートを口に入れるのでした。
目の前を行き交うリヴァプールの人たちは、ステイション入口の新聞
売り場のおじさんから、新聞を買っては何処かへと出かけて行きます。
のどかな日常の風景を、三日月のような目になって微笑みながら眺め
る私。
苦い苦いコーヒーはいつの間にかなくなっていました。
(つづく)
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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ
― 連載第2回 ―
NLW読者のみなさん、こんにちは!
リヴァより、特派員のミナコです…(照れ気味)。
先週から高校卒業したての従姉妹が遊びにきてます。
ストロベリー・フィールズ、2つの大聖堂、アルバート・ドックや美術館な
どを訪れたり、最近パブ飯するのにお気に入りの Ye Cracke(ジョンレ
ノンとシンシアが出入りしていたらしいですね)でフィッシュ・アンド・チッ
プスを食べたりと、久しぶりに私も一緒に観光ムードを楽しんでます。
また、リヴァプールのフレンドリーさを自ら証明するかのごとく、私の従
姉妹は行く先々で私の友人たちにかわいがられています。
私の上司のヒラリーとその旦那さんのトニーからは、
「せっかく従姉妹の子が日本から来てるんだから!」
と、チェスターやランコーンへの小旅行にさそわれ、知り合いのアー
ティストのジョージには、自宅に招かれてスカウスをご馳走になった上
にダンスパフォーマンスまで披露してもらい(その様子は次回お知らせ
します!)、「みんないいヒトすぎる!」とリヴァプールを満喫している様
子です。
今回いろいろまわって良さを再発見した場所が、アングリカン大聖堂。
私の働いている The Hope Street Association でも昨年10月に Lady
Chapel でコンサートを開催したこともあり、何度となく足を運んでいまし
たが、しっかり見たのは初めてでした。
ご存知の方も多いと思いますが、大聖堂一階の右手中ほどにある、音
がまわるアーチ、片端からささやくと逆側にいる人にその音が伝わると
いうものですが、想像以上に音がクリアに聞こえて大はしゃぎしてしま
いました。
エレベーターで10階まで上がり、さらに108段の階段をのぼると展望台
に到着。地上100メートルからの360度のリバプールの眺めには感動
でした。天気にも恵まれ、ウェールズの山並みまで見えました。
展望台からのホープストリートの写真を送りますね。ちなみに、写真左
下の黒い部分は、アングリカン大聖堂の影です。
水曜日の晩にはBBCフィルハーモニックのコンサートがありました。前
半ではイアン・トレーシーによるパイプオルガンの演奏、後半ではフロ
アにてダンスのパフォーマンスもあり、クラッシックが分からないなりに
も楽しめ、厳かな雰囲気のなかで新鮮な体験ができた気がします。
次回は、最近私の中で静かにブームのアーティスト、“ファンキー・チキ
ン”ことジョージ・ルンドさんの登場です。
お楽しみに!
ウエダミナコ
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▽スカウスハウス・ニュース
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*** スカウスハウス・ツアー2005 ******
“世界最大のビートルズまつり” International Beatle Week 2005 観光
のための個人パッケージ「スカウスハウス・ツアー2005」の参加者を
募集しています。この夏、ぜひぜひリヴァプールでお会いしましょう!
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*** フットボール・チケット予約 ******
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールFCおよびエヴァトンFCの、ホー
ムゲーム観戦チケットの予約を承っています。観戦をご希望の方には、詳細
をご案内いたします。希望カード&必要枚数にお名前を添えて、
info@scousehouse.net までお問い合わせください。
*** 語学留学生募集中 ******
「スカウス・ハウス」では、リヴァプールへの語学留学をサポートしてい
ます。
最短で1週間の短期留学から長期留学、夏期休暇コース、さらには最
近人気のホームステイ留学など、幅広く対応しています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm
*** ビートルズ・ガイドツアー ******
「スカウス・ハウス」では、リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの
地を訪ねるガイドツアーをアレンジします。
ガイドはもちろん現地在住の日本人。レギュラー・ツアーのほか、
ちょっとマニアックなツアーも用意しています。また、ご希望により、プ
ライヴェート・ツアーのアレンジも承ります。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm
*** 原稿募集中 ******
「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。
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▼今週のフォト&BGM
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □
*** 今週のフォト ******
リヴァプール大聖堂から見た「ホープ・ストリート」です。特派員のミナ
コさんからの写真です。
ウェブサイトの、NLW「今週のフォト&BGM」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/library.htm
*** 今週のBGM ******
“Relaxin' with The Miles Davis Quintet (1958 Prestige)”
たったの2日間で名盤4枚分のレコーディングを済ませてしまったとい
う「〜ing」シリーズの1枚。後の「エレクトリック・マイルス」もいいですけ
ど、このへんの、「ちゃんとジャズをやってる」マイルスもすごく好きで
す。曲間で聴ける、マイルス先生の声。まるでマフィアの親分みた
い…いや、もっと怖そう。ドスがきいてます。なぜか時々無性に聴きた
くなるんですよね。 (Kaz)
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リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World
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□■ 第194号 ■□
◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
◇編集 山本 和雄
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