April 11 2006, No.246
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2006年4月5日>
 ▽寄稿:「 Piki と Pikita のリヴァプール旅行記」
 ▼寄稿:「 Football a Go-Go...and Go!! 」
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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先週スタートした Piki さんの連載「 Piki と Pikita のリヴァプール旅行
記」に、早速、何人かの読者から好意的なお便りを受け取りました。

「気持ちはよく分かります」
「世の中には似たような考え方をする人がいるものなのだなぁと感銘を
受けました」
「同士がいて嬉しいです」
…などなど、みなさんに共感を持って読んでいただけたようで、僕とし
てもとても嬉しいです。

そして今週から、さらにフットボール旅行記の連載がもう1本スタートし
ます。
先々週の「フロム・リーダー」で登場していただいた einstein さんに原
稿と写真をお願いしたところ、快く承諾してくださったのです。
題して、「 Football a Go-Go...and Go!! 〜スペイン&イングランド フット
ボール日記」。
ヴァレンシアニスタの einstein さんによる「フットボール・マッド」な旅行
記を、これから数週間お楽しみください。

実はこの Piki さんと einstein さん、ほぼ同時期に旅行されていて、共
にアンフィールドでのチャールトン戦を観戦されています。
もしかしたら、スタジアムやリヴァプールの街角で出会っているかもし
れませんね。

さらにさらに、フットボールの原稿がもう1本。
今週の「ゴールドフィッシュだより」は、ミナコさんの友人・トミーさんによ
るマージーサイド・ダービーのレポートです。
リヴァプールのフットボール・ファンが最も熱狂するこの対戦。当然チ
ケットは滅多なことでは入手できないのですが、運よく1枚手配できた
ので、ミナコさん経由でトミーさんに行っていだだきました。
生粋のレッズ・ファンならではの素晴らしいレポートをご覧ください。

「ニュース」コーナーも、プレミアシップのニュースが1本だけ(お伝えし
たいニュースはた〜くさんあるのですが…すみません)になってしまっ
て、気がつけば今週のNLWは、まるまるフットボール特集号みたいな
感じです。
フットボール・ファンの方はもちろん、そうでない方にも楽しんで読んで
いただければ嬉しいです。

                          ― Kaz (11/04/2006)


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▼リヴァプール・ニュース <2006年4月5日>
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*** 4月5日(水) *******************************

【プレミアシップ 05−06】
イングランド・プレミアリーグの結果です。

1日、リヴァプールはアウェイでウエスト・ブロムと対戦し、0−2で快勝
しました。
ゴール・スコアラーは、ロビー・ファウラー(7分)とジブリル・シセ(38
分)でした。

この試合、キャプテンのスティーヴン・ジェラードは、前節の退場で出
場停止でした。
試合後、シャビ・アロンソは、こう話しています。
「怪我や、出場停止を除く全員で戦うゲームになったね、今日は」
「一番大きかったのは、早いうちに先制点を取れたことだ。あれでかな
りリラックスしてプレイできた」

先制ゴールを挙げたロビー・ファウラーはこう話しています。
「いい仕事ができてよかった。スタートがよかったし、1試合通して勝ち
に値する内容だったと思う」
「ウエスト・ブロムがどんな状態で来てるかってのは知っていたよ。先
週はトテナム相手に運がなかったよね。でも今日は早い時間に先制
で来てよかった。あそこから始めることになったからね」

来季のチャンピオンズ・リーグに予備予選なしで出場できるリーグ2位
を目指すリヴァプールですが、マンチェスター・ユナイテッドとの差はな
かなか縮まりません。
ファウラーは続けます。
「もう真剣に心配しないといけないね。今からシーズンの終わりまで、
できるだけたくさん勝って行かないと」
「かなり難しくなりつつあるけど、他のチームが取りこぼすこともあるわ
けだから。こっちはこっちでやるべきことをやらないとね」

ラファエル・ベニテス監督は、こう話しています。
「後半はちょっと押され気味だったね。3点目が取れないままにゲーム
が終わってしまった。まあでも、我々にとっていい結果になったよね」
「とにかく最後までやりつづけるしかない。マンチェスター・ユナイテッド
は勝ち続けている。しかし我々も勝ち続ければ、もしかしたら2位で
フィニッシュできるかもしれないからね」

同じく1日にサンダーランドをホームに迎えたエヴァトンは、2−2で引
き分けています。
ゴール・スコアラーは、レオン・オズマン(5分)とジェイムズ・マクファデ
ン(26分)でした。

現在のリーグ順位は、リヴァプールが67ポイントで3位、エヴァトンが
44ポイントで10位です。


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▽寄稿:「 Piki と Pikita のリヴァプール旅行記」
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「 Piki と Pikita のリヴァプール旅行記」 / Piki

 ― 第2回 ―

<1日目 〜遠き Liverpool 〜>

とりあえず、初の海外進出を果し、ロンドンのヒースロー空港に着い
た。
長いフライトは初めてだったので、ひどく疲れた。時差ぼけ対策で出発
日前日から英国の時間に合わせていたこともあり、満足に寝ていな
い。まあ、無事着いただけでも満足しよう。

さて、ヒースロー空港に着いて、あちこち見回してみると、当たり前だ
が、どこもかしこも英語表示ではありませんか。なんだか、自分が外
国に来たことを改めて思い知った。
なんだかやたら長い距離を歩かされて、ようやく第一関門の入国審査
がやってくる。英語のスキルが乏しいうえに、初の海外だったので、入
国審査の際には多少緊張した。ヒースロー空港の入国審査は厳しい
と聞いていたが、実際はそうでもなかったかな。
私が学生であることを言ったら、「何を勉強しているんだ?」と突っ込
んできたぐらいだろうか。後はお決まりの質問が2,3個きただけで、
私が短期滞在だっせいか問題なく終わった。

空港から地下鉄に乗り、Liverpool 行きの列車が出る London Euston
駅へ。大体1時間ほどだ。
基本的に London の地下鉄はわかりやすく、事前に調べておけば問
題ないだろう。それに、驚くべきことに地下鉄の自動券売機がなんと、
日本語表示まで対応になっているのだ。
ただ、すべての地下鉄駅にエスカレーター、エレベーターがあるわけ
ではないので、重い荷物を持っている旅行者、特に女性にはちょっと
きついのではなかろうか。

フライトも定刻どうりであったし、だいぶ余裕をもって列車を予約してお
いたので、Euston 駅についたのは発車時刻の2時間近くも前だった。
まずは、前もって買っていた Virgin Trains のチケットを自動発券機を
使って入手した。近頃はなんでもインターネットでできるもんだから便
利なものだ。そのおかげで、私のような英語に自信のない人でも気軽
に海外へ行くことができる。

さて、無事チケットも手に入れたので、後は暇つぶしにうろちょろ駅構
内を歩くだけだ。トイレが有料だったことには驚いたが、他は特になし。
夕食用に列車内で食べるパン(フランスパンに切れ目を入れて、いろ
んな具を挟んであるもの)を買った。種類も豊富で、おいしそうだった
し、疲れからあまり食欲のない胃には丁度いい代物だ。
味もなかなかで、「イギリスの飯はまずい」なんて有名な言葉はあっと
いう間に頭の中から消えていった。

いざ列車に乗ると、なんと、Pikita の隣が日本人という偶然にでくわ
す。実はこの後 Liverpool を観光した際にも日本人と会って話をする
機会があったし、町中を歩いている日本人らしき人も見た何度か見
た。

帰りのビジネスアワーに被ってしまう時間だったが、列車は順調に進
んでいった。長旅で疲れていたために、道中はずっと寝ているような、
起きてるような状態だった。そのせいか、2時間半はあっという間だっ
た。Pikita は多少隣の方とお話をしていたようだ。

そして Liverpool Lime Street 駅に到着。Pikita の隣の方が、
「今夜の宿は予約しているんですか?」
と心配して聞いてくれた。
「大丈夫ですよ」
と答えて別れることとなったが、なんだか、この旅は最初から最後ま
でいい人に出会った旅でもあった。まあ、私らの頼りなさそうな姿を見
れば、誰だって心配してしまうのかもしれない。でも、こういう旅先での
出会いは、不思議と記憶の片隅に残っていくものだ。

さて、Kaz さんから事前に受け取っていた、宿への道順を書いた紙を
タクシーの運転手に見せて、OKの返事を貰って乗り込む。イギリスの
タクシーは後部座席のスペースが広く、キャリーバッグ等の大きな荷
物もそのまま持って座席に座る。こりゃ合理的だ。
「ここメーターな!」
やたらハイテンションな兄ちゃんのドライバーだったんで良く憶えてい
るが、Piki コンビの英語力の乏しさから会話はあまり弾まなかったの
が残念だった。

無事(当たり前だが)宿に着いたら、宿の主人の Liz さんが外に出て
きて出迎えてくれた。ちなみに宿はスカウス・ハウスさんのページにも
紹介されている「ブランデルサンズ・ゲストハウス」だ。
ここの主人の Liz さんはとてもフレンドリーな方で、私のわかりにくい
英語にもきちんと対応してくれ、毎日の朝食の時などいろいろお話で
きて楽しかった。

実は私が Liverpool に到着した3月1日は、イングランド代表の親善
試合が Anfield で行われていて(列車内にもイングランド代表サポー
ターがいた)、丁度宿についた8時ぐらいから試合が始まっていた。
Liz さんは、部屋に案内するなり「試合がちょうど始まったところよ」と
TVをつけてくれた。Kaz さんより、フットボール観戦が目的で来ている
ことも伝わっていたのだろう。
しかしもう長旅で疲れ果てていた私たちは、半分寝ながらの観戦に
なってしまった。何とかクラウチ選手が同点ゴールを決めたシーンを
確認し、私はどこまでも Liverpool に縁があるんだなとか勝手に思っ
たりしたあたりで記憶は途切れて、次第に目の前は闇へと包まれて
いった・・・。

(つづく)


(この連載に関連する写真を、ウェブサイトの今週の「NLW フォト・アル
バム」ページに掲載しています。どうぞご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo246.htm 


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▼寄稿:「 Football a Go-Go...and Go!! 」
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「 Football a Go-Go...and Go!!
        〜スペイン&イングランド フットボール日記」 / einstein

 ― 連載第1回 ―

3月3日(金) ******

〜 Anfield Stadium & Museum Tour にて 〜
(前日、夜の便でバルセロナからリバプール入り)

バスから降りて、「キタァー!!」って感じでした。
天気もとても良かったのでキラキラしてました(私の気持ちが?)。
中学生なみの英語の読解力のワタシには、ハードルの高いガイドさん
の説明でしたが、ホームチームのロッカールームに入れてもらって、
あの『THIS IS ANFIELD』のプレートにタッチして、「これがしたかった
の!!」と大感激。

アンフィールドは、大き過ぎず、小さ過ぎずの調度良いスタジアムだと
思いました。それから、スタンドの柱、やっぱりイングランドのスタジア
ムって実感がしました。

4番目の写真はミュージアムの中の一コマ。
UEFA Cupで優勝した時のものですよね? 
もしかすると、このCupがきっかけなのかも。私とLiverpoolとの出会い
です。

5番目の写真は、自分へのお土産です。
オフィシャルショップでいろいろ買いましたが、ショーウインドーに飾っ
てあったこの2枚のTシャツには一目ぼれです。
赤のほうは、2005年のカップが縫い付けてあります。
白のほうは…。
後日、ジョン・レノン空港にて、このTシャツ姿でセキュリティーチェック
を受けることになりました。上着を脱がされるなんて思ってなかったん
です。油断してました。
でも早朝の為か、空港の係員はこのTシャツを見ても無反応。ちょっと
がっかりしつつ搭乗しました。


3月4日(土) ******

〜 CHARLTON戦にて 〜

みんなスタジアムの前で大盛りのフィッシュ&チップスを食べています。
こんな時にパートナーが欲しいなと切実に思います。

それまで青空ものぞいていたんですが、アップが始まるころには突然
の吹雪に!
これは「スペインっ子にはつらいなぁ〜」と思って心配しましたが、北部
出身のシャビだけスタメンで、モリエンテスとルイス・ガルシアはCLも
あってか、ベンチスタートでした。

ですが、心配は無用!!
「You'll Never Walk Alone」を歌い始めると雪が止んでいくんです。
これで気持ちも盛り上がって弾みつけて…って思ったんですが…い
やぁ〜な感じで20分が過ぎ、30分が過ぎて…。

後から聞くと、シュートが30本もあったらしいです。
それで決まらないのは、ラファのチームらしいというのか…。
REDSファンの皆様ごめんなさい。ラファってたまに、こういう試合に当
たることがあるんです。
とにかく、水曜日にBENFICAに勝てば…という思いを抱えて、一度私
はスペインに戻りました。

(つづく)


(この連載に関連する写真を、ウェブサイトの「NLW フォト・アルバ
ム」ページに掲載しています。あわせてご覧ください)
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo246.htm 


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ウエダミナコ
             〜 Goldfish Liverpool Update / minako ueda 〜

  ― 連載第47回 / 「 Merseyside Derby 観戦レポート」 ― 

こんにちは!
先週の木曜日に帰国をしまして、ようやく時差ボケからあけたところで
す。
ちょうど桜の時期の帰国で、日曜日には東京の中目黒で、目黒川沿
いを缶ビール持参でぷらぷらと散策しました。本当にいい季節ですね!

約一ヶ月の帰国となるため、ゴールドフィッシュだよりは5月までお休
みとさせて頂きます。ごめんなさい!

その間、最近リヴァプールを訪れた友人に寄稿をお願いしています。
また違った角度からのリヴァプールが見えてくるかもしれませんので
楽しみにしていてください!

今週は3月25日に行なわれた、リヴァプール vs エヴァトンの怨念の
マージーサイド・ダービー戦特集です。今回もまたまた名物スカウサー、
トミーさんの登場です!

トミーさんにとって初めてのアンフィールドでのダービーマッチ観戦とい
うことで、これまでになく燃え上がっていました。トラブル続出の中での
快勝ということで、めでたしめでたしでした。
それではトミーさんのレポート、お楽しみください!

ウエダミナコ


Scouse House Review ************************************
    〜 LIVERPOOL vs EVERTON 25th March 2006 〜
            text; Tom Calderbank translation; minako & Kaz

僕はダービー戦が大好きだ。そして大嫌いでもある。
この特別な対戦にはひどく恐ろしい一面があって、この日ばかりはス
カウス・ユニティが壊れて街がほとんど内戦状態になってしまう。
とはいえ、シーズンの中で絶対に見逃せない試合のひとつだし(マンU
戦もそうだ)、観に行けることになって本当に嬉しかったよ。
「スカウス・ハウス」のナイスな人たちに感謝!

キックオフ直前に到着してしまったから、その日最高のシャッターチャ
ンスを逃してしまった。
2人のティーンエイジの女の子が抱き合ったシーン。ひとりは赤、もう
ひとりは青のキット姿だったんだ。ネッキングまでしてくれたらもう完璧
だったんだけどね、僕的には。

そうそう、家を出る前にうちの息子がね、「3ー1でリヴァプールが勝つ
ほうに賭けなよ」って言ったんだ。遅くなっちゃったからブッキーに行く
時間がなかったんだけど。。。

到着して、席に滑り込む。アトモスフィアはアメイジングだったね。旗、
バナー、ノイズそして歌声…「ディス・イズ・アンフィールド」だよ、マイ・フ
レンズ。
この信じられないような、赤と白の海。レッズが海とすれば、ブルーズ
はほんの水たまりだ。エヴァトン・ファンには何席が割り当てられたん
だろう。もちろんホーム・アドヴァンテージってのはわかるし、それはど
こも同じなんだけど、これだけ差があるとちょっとフェアじゃない気がす
るけどね。


さあ、試合が始まった。ゴー・オン!

序盤はエヴァトンのプレスが効いていた。グラウンドでドラマが展開す
るたびにスタンドからは大きなどよめきが起きる。
スティーヴィー・Gとジェイムズ・ビーティーは、ともに '08' の背番号をつ
けていた。この街が舞台となる 'Capital of Culture 2008' への、両クラ
ブのサポートの証として。

17分にミスター・Gが2枚目の警告で退場になってしまうと、まるでここ
の天気のように雰囲気が一変した。
僕たちは激怒し、ブルーズは熱狂した。そのときに、レッズ・ファンの何
人かが、ブルーズ・ファンの頭の上にものを投げはじめたのだ。
さきほどお話したように、エヴァトン・ファンには限られた席数があてが
われただけだった。つまり、アンフィールド・ロード・スタンドの端っこに
かたまっている彼らの上は、みんなレッズ・ファンだ。これが一部の群
集が問題を起こすきっかけとなってしまった。

我がチームは、心臓部であるスティーヴィーを欠いても、なんとかなっ
た。ベニテスの元でいかに成長したかってことだね。
ハーフタイム直前のフィル・ネヴィルのオウン・ゴールに、僕らは大喜
びした。そしてあの雄大なルイス・ガルシアのチッピング。
これで2−0だ!!

ティム・カーヒルの得点でエヴァトンが1点を返し、試合はさらに白熱す
る。
サミ・ヒーピアのゴールはオフサイドになってしまったけど、それでも僕
らは賞賛した。
そして、ほとんど犯罪的なほどの中傷や過小評価を受けているハリー・
キューウェルが輝くようなボレーを放ち、彼らにとどめを刺した。イエー
ス!

コッパイトからは、 "10 men! We've only got 10 men!" のチャントが歌
われた。
それは、終了20分前にアンディ・ファン・デル・メイデが退場になって、
両チームが同数になっても続いた。試合の殆どを少ない人数で戦った
のは、リヴァプールの方だったしね。

ファン・デル・メイデの退場は、完全に妥当だった。あれは誰もが認め
るこの日の「マン・オブ・ザ・マッチ」、シャビ・アロンゾのほお骨を砕き
かねないプレイだったから。
ミッドフィールドを駆け回り、試合を最高潮に盛り上げたシャビ・アロン
ゾだけど、惜しくもこの日は主役というわけには行かなかった。予想外
に早い復帰を遂げたモモ・シソコが、大歓迎を受けたからだ。ダビッツ・
スタイルのメガネがクールだった。

ファイナル・ホイッスルが鳴る前から、エヴァトニアンたちは出口に流
れ出した。
「1シーズンで2度もレッズに負けるのを見てられるか」という気持ちな
んだろうな。

3−1。
たったの10人でも試合を支配したという事実は、いかに我々がチーム
として進歩したかってことを教えてくれた。
全体的には、グレイト・ゲームだったと思う。個人的には、スティー
ヴィー・Gが退場になったこと、ロビー・ファウラーが出場しなかったこと、
それから、やたらカードを出したがるレフリー(だいたい10枚のイエ
ローカードに2枚のレッドだよ、どういうことだよ!)と、一部の観客の
行動に問題があったことを除けば、ということになるかな。


余談になるけど、この試合のあとで、サウス・リヴァプールにあるセフト
ン・パークのパームハウスに行ったんだ。
Hope Street Ltd というコミュニティー向けの文化振興団体によるイべ
ントがあったんだけど、学校やコミュニティーグループがたくさん参加し
ていた。このファンタスティックな会場で、食べ物の由来についてのクリ
エイティブな研究ができたよ。
それから、リヴァプールの一風変わった王様や女王様のバンド Urban
Strawberry Lunch が、雨の中にも関わらずブリリアントなパフォーマン
スを披露してくれた。ほんと最高だった。

北であれ南であれ、サッカーであれ別のイベントであれ、リヴァプール
は正真正銘のキャピタル・オブ・カルチャーだ。僕はそう思う。

最後に、日本の皆さんにひとつお願いしたい。リヴァプールになるたけ
早く訪れてほしい。リンゴ・スターの生家が取り壊される前にね!
そして…そう、これからもうちのキッド(訳注:リヴァプールの選手たち)
たちをよろしく!

( Scouse House Review
    〜 LIVERPOOL vs EVERTON 25th March 2006 〜
        text by; Tom Calderbank translation by; minako & Kaz )


(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish47_photo.htm )


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▼スカウスハウス・ニュース
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*** スカウスハウス通販「LFCグッズ 2006-No.5」 ******

お待たせしました!
今週の木曜日(13日)か金曜日(14日)に、LFCグッズの通販ページ
を更新します。
おなじみのマッチ・プログラムやLFCマガジンの新入荷号です。
どうぞお楽しみに!


*** スカウスハウス・ツアー2006 ******

“世界最大のビートルズまつり” International Beatle Week 観光のた
めの個人パッケージ「スカウスハウス・ツアー2006」の参加者を募集し
ています。この夏、ぜひぜひリヴァプールでお会いしましょう!
http://scousehouse.net/beatles/scousetour2006.htm


*** 語学留学生募集中 ******

リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週は、トムさんによる「マージーサイド・ダービー」の写真です。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish47_photo.htm


*** 今週のフォト・アルバム ******

「ゴールドフィッシュ」以外の原稿にちなんだ写真は、「NLW フォト・アル
バム」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo246.htm 


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□■ 第246号 ■□

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