October 31 2006, No.271
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2006年10月29日>
 ▽オールド・ニュース <2003年12月1日>
 ▼寄稿:「リバプール対ガラタサライ」
 ▽寄稿:「イギリスサッカー観戦初体験@アンフィールド」
 ▼寄稿:「 Football の旅」
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▼スカウスハウス・ニュース


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▽フロム・エディター
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今週は寄稿が3つもあります。
まずは、リヴァプール大学でフットボールを学んでいらっしゃるT.Nさん
のアンフィールド観戦レポートです。
先々週に掲載した hideomi さんと同じく、CLのガラタサライ戦のチケッ
トを「スカウス・ハウス」でご購入いただいて、その際にレポートと写真
をお願いしたものです。選手がすぐそばにいるような写真も素晴らしい
ですが、専門家ならではの視点で綴られたレポートには特に感激で
す。T.Nさん、ありがとうございました!

そして、T.Nさんのご友人で、交換留学生としてリヴァプールに滞在中
のいつみさんからも、写真と観戦レポートをお寄せいただきました。
いつみさん、初々しさと臨場感いっぱいのレポートと写真をありがとう
ございました!

そしてそして、先週はアンフィールドでの観戦レポートを寄稿してくだ
さった下村えりさんが、今週も登場です。
レッズにとっては宿敵マンチェスター・ユナイテッドとのアウェイ・ゲーム
を、リヴァプールのパブで観戦したえりさん。実は熱烈なマンUサポー
ターなのですが、おおむねフェアな文章でレポートしてくださっていま
す。まあホームでのゲームでもあるし、今のレッズ相手なら余裕なの
かもしれませんね。
両チームの次の対戦は、およそ4ヶ月先の3月3日。レッズのホーム、
アンフィールドで行われます。その時の順位はいったいどうなっている
んでしょうか? バチバチと火花が飛び散るような首位攻防戦になって
いるといいなあ…。

                          ― Kaz (31/10/2006)


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▼リヴァプール・ニュース <2006年10月29日>
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*** 10月29日(日) *******************************

【ビートルズの椅子に200万円】
10月26日、サウスポートで、BBCの長寿人気番組「アンティークス・
ロードショウ」の収録が行われました。
その街に住む人々が自宅にあるアンティークを持ち寄って専門家に鑑
定してもらうというこの番組、会場となったフローラル・ホールには、早
朝から2500人以上の人々詰めかけました。
記録的な大盛況を目のあたりにしたBBCの上層部は、2週に分けての
放送を検討しているそうです。

持ち込まれたアンティークの中で最も珍しいもののひとつが、「ビート
ルズが使用したペアのバーバー・チェアー」でした。
「ボナムズ・オークショナーズ」の鑑定士ジョン・バダレーは、この椅子
に、1脚につき1万ポンド(約226万円)の値をつけました。

また、サウスポートのレストランが5ポンド(約1200円)で購入した木
製の電話ボックスには、1000ポンド(約22万6000円)の値がつけら
れました。

「アンティークス・ロードショウ」のスポークスウーマン、オルエン・ガレス
ピーは、こう話しています。
「今回のサウスポートでは、記録的にたくさんの人々が集まってくださ
いました。これまでで最高ににぎわったロードショウのひとつですね」
「素晴らしいアイテムがたくさんありましたから、2週に分けることにな
るかもしれません」
「ザ・ビートルズが使ったバーバー・チェアーは、最も興味深かったもの
のひとつですね。ビートルズにちなんだものは他にもたくさんありまし
た」
「持ち込まれたアイテムのクォリティはとても高かったですね。あの珍し
い木の電話ボックスを見ることができたのは素晴らしかったです」

サウスポートのフローラル・ホールが「アンティークス・ロードショウ」の
会場になるのは、1982年以来で、24ぶりのことでした。

セフトン・カウンシルのツーリズム・マーケティング・マネージャー、ス
ティーヴ・クリスチャンはこう話しています。
「アンティークス・ロードショウ」がサウスポートにやって来たというのは、
素晴らしいニュースですね。地域の住民が喜んで終わりじゃなくて、こ
の街を全国的に宣伝することができたと思います」
「この街は今、ドラマのロケ地としてどんどんポピュラーになって来てい
ます。あの "Coronation Street" や "Hollyoaks" 、他にもたくさんの人
気番組がここで収録されていますからね」

サウスポートで収録された「アンティークス・ロードショウ」は、来年2月
4日にBBC1で放映される予定です。


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▽オールド・ニュース <2003年12月1日>
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(今週のニュース【ビートルズの椅子に200万円】に関連するニュース
を、およそ2年前のNLWでお伝えしていました。ここに再掲載いたしま
す)

【新名所誕生】
先月下旬、フォーンビーに、なんとビートルズと同じ椅子に座って散髪
してもらえるビューティーサロンがオープンしました。

熱狂的なビートルズ・ファンのビジネスウーマン Tina Morris は、新しい
店のための椅子を探している時に偶然、昔リヴァプールのロード・スト
リートにあったバーバー Horne Brothers Barbers で使われていた椅
子を見つけました。
彼女は、見つけた3脚のうちの2脚を買って、サロンに備え付けたの
です。

41歳のティナの話です。
「まったく偶然よ。いろいろ問屋をあたっているうちに、この椅子を見つ
けたの。倉庫のいちばん奥に眠ってたわ」
「ジョンやポールやジョージやリンゴが60年代に座った椅子だって分
かった瞬間、絶対買わなくちゃって思ったわ」

この椅子はペアで1300ポンド(約24万7000円)もしましたが、ティ
ナは気にしていません。
「音楽の歴史の一部ですからね。ビートルズはヘアカットで有名になっ
て、そこからあの60年代のスタイルが生まれていったんですからね」
「ファンの方たちには、あの時代に彼らがどんな椅子で散髪してたかっ
てことを体験してもらえるわ。『モップ・トップ』にすることだってできるわ
よ、もちろん」
「この椅子を手に入れることができて、ほんとにファンタスティックだわ。
もっともっと注目されることになるんじゃないかしら」

ティナのサロンにはまた、John Lennon の髪の毛一束が飾ってありま
す。こちらは、インターネットのオークション・サイト eBay で、150ポン
ド(約2万8500円)落札したものだそうです。

ティナにこの椅子を卸したのは、クルーの業者 Salon Supplies の
Andy Haworth でした。
アンディはこう話しています。
「あの椅子はね、1925年にシカゴで作られて、それからブリテンに輸
入されたもんなんですよ」
「ロード・ストリートのホーン・ブラザーズちゅうバーバーで使われておっ
たんですがね、彼らは1970年代に商売変えすることになりましてな、
ボールド・ストリートに引っ越したんです。私らが理髪用品を引き取りに
行った時には、あの椅子は地下にしまってあったんですがね、コンディ
ションが良かったもんですから、誰か欲しがるんじゃなかろうかと思っ
て、持って帰ったんです」
「それで今度またマージーサイドに戻って行ったっちゅうわけですから
な、運命みたいなもんを感じますなあ」

「ビートルズが座った椅子」が置いてあるティナの店は、Aqua-relax
Centre という名前で、フォーンビーのデューク・ストリートにあります。
理髪師 Jim Cannon によって経営されていた元々のバーバーは男性
専用でしたが、ここはユニセックスのビューティーサロンです。


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▼寄稿:「リバプール対ガラタサライ」
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「リバプール対ガラタサライ」 / T.N

< LIVERPOOL 3 - 2 GALATASARAY SK
    Wed 27 Sep 2006 19:45, Champions League Group Phase >

久しぶりの日本滞在中、ちょくちょく覗かせてもらっているスカウスハウ
スさんのHPで、9月27日に行われた「リバプール対ガラタサライ」のチ
ケットが売り出されてるのを発見した。
ガラタサライには今期移籍した稲本選手もいることもあり、今シーズン
初のアンフィールド観戦にはもってこいと思い購入させて頂くことにし
た。

試合前の数日は授業が始まったばかりでバタバタしていて、中々ス
ポーツニュースをアップデートすることもできず、人伝えで、「稲本選手
が体調不良で遠征に帯同しないらしい」ということを耳にすることになっ
た。少し残念な想いは勿論あったが、メインは新加入選手も多く加
わったリバプールの試合を観ることだったので特にモチベーションダウ
ンということはなかった。

試合当日、サッカーの練習を終えパブで1パイント流し込み、一緒に行
く友人と「サブウェイ」で軽い夕飯を食べた。
バスでスタジアムに向かう予定だったが、ちょうどいいタイミングのバ
スがなかったので、すぐタクシーを拾いスタジアムへ向かった。
キックオフ約30分前に到着し、人込みを掻き分けいざ自分の座席へと
向かった。

座席はというと、ピッチ中央付近のパドック席F列。
今年行ったドイツW杯4試合のうち最高の席が「イラン対アンゴラ」で、
それは最前列だったのだが、それよりも遥かに選手に近かった。
自分自身サッカーをしていることもあり、普段はセンターライン付近で、
全体のプレーを俯瞰的に見える高い座席を好んでいたが、あれだけ
選手を間近で見れたり、選手間の激しい当たりを見れると、こっちもい
いなぁと考えたりしていた。

到着したのが遅かったのもあり、ピッチでアップしている選手や、スタ
ジアムの写真を撮っていたらすぐキックオフの時間となった。勿論その
間に流れた「You'll Never Walk Alone」とチャンピョンズリーグのテーマ
曲はいつ聴いてもなんか心を揺さぶるものがある。

リバプールのスタメンはGKレイナ、DFは右からフィナン、キャラガー、
アッゲル、アウレリオ、MFは右にペナント左にガルシア、センターに
ジェラード、アロンソ、FWはカイトとクラウチと、過密日程を考慮し何人
か変更はあるもののほぼいつもどおりのメンバー。ジェラードとクラウ
チ好きの自分としては2人がスタメンでまず満足。

対するガラタサライ。なんとなくトルコのチームには想い入れがある。と
いうのは、学生時代(今も学生だから第1次学生時代?)トルコに旅行
に行き、そこでトルコリーグのベシクタシュ戦を運良く観れ、それ以外
にもトルコ人に凄い親切にされたりと、とても有意義な旅だったからだ。
それ以来、トルコ代表をW杯・ユーロの予選、本戦等の結果を気にしな
がら応援している。中でも好きな選手がこの日もスタメンで登場した
FWのハカン・シュケル。自分の好みは大きくて足元もうまくこなせる選
手だ(クラウチ、インテル所属のイブラヒモビッチ然り)。

試合が始まると、リバプールが優勢にゲームを展開した。
開始早々、リバプール初?のブラジリアン選手アウレリオからのクロス
をクラウチが簡単に決めゴール。15分も経たないうちに2点目も決まっ
て、いとも簡単に2−0となり、スタジアム全体に楽勝ムードが漂う。ここ
で気になることが何度か起こった。
中盤のアロンソがボールを持つと、スタジアム全体から何かしらの声
がかかるのだ。よーく耳を澄まして聞いていると、叫んでいる言葉が何
かわかった。彼らはアロンソがボールを持つたびに、たとえゴールから
遠くとも「シュート」とシャウトしているのだ。
これにはもちろん理由がある。9月20日に行われたニューキャッスル
戦で、アロンソがハーフウェイライン付近からの超ロングシュートを決
めたからだ。
観客は冗談半分で、楽しみながらシャウトしているようだった。

前半の途中からサブに入っているシソコ、ゼンデン、ベラミー、ゴンザ
レス、ヒーピアがアップを始め、試合そっちのけで写真を取り続けた。
ガラタサライのサブの1人、02年のW杯でも日本を苦しめたハッサン・
シャシュもアップを開始していて、彼を見ながら、「出てきたら嫌な選手
だなぁ」と思っていた。

前半はそのまま2−0で終わり、後半を迎えた。
リバプールは選手交代なしだったが、大敗を避けたいガラタサライは
攻撃的にならざるを得ず、前述のシャシュを含め2人新しい選手を後
半開始と共に投入した。

しかし、後半もまずはリバプールが主導権を握る。
開始早々、前半とは逆の右のフィナンからのセンタリングを、クラウチ
がオーバーヘッドで鮮やかに決めた。この日2点目のゴール。
ちょうどフィナンがセンタリングあげる付近にいたのだが、ボールを
蹴った瞬間、わかる人はわかると思うのだが、「あっ、これゴールにつ
ながるな」と思った。

あんなファインゴールは2度と生では観れないだろうといったゴールで、
1、2点目よりも明らかにスタジアム中が沸き立っていた。自分も興奮し
ながらカメラを構えたが、自分とは反対側のスタンドにクラウチが向
かったため、小さくしか撮れず、かつ久しぶりにロボットダンスをしたか
どうかも確認できなかった。残念!

3点のリードに勝利を確信し油断したのか、それからはあれよあれよと
ガラタサライペースになり2点を返され、その後も何度かピンチを招い
たがなんとか乗り切り、3−2で逃げ切った。

アンフィールドでの観戦は代表戦も含め4度目だったが、一番の好
ゲームだった。
毎度のことながら帰宅時は少し混雑したが、心地よい疲れと共に満足
感一杯で帰路についたのは言うまでもない。

(おわり)


< LIVERPOOL 3 - 2 GALATASARAY SK
    Wed 27 Sep 2006 19:45, Champions League Group Phase >


( T.N さんに撮って来ていただいた写真を、ウェブサイトの「NLW
フォト・アルバム」ページに掲載しています。どうぞご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo271.htm )


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▽寄稿:「イギリスサッカー観戦初体験@アンフィールド」
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □

「イギリスサッカー観戦初体験@アンフィールド」 / いつみ

< LIVERPOOL 3 - 2 GALATASARAY SK
    Wed 27 Sep 2006 19:45, Champions League Group Phase >

CL Liverpool FC vs Galatasaray SK 、行ってまいりました。
リバプールに来て1週間と3日程で、こんなゲームに行けるなんて思っ
てもみませんでした(スタジアムでの Football 観戦は、日本でしか経験
がありません)。

Michael Owen がきっかけで Liverpool FC サポーターになったものの、
Owen が去っても Liverpool FC に愛着は残り、アンフィールドを夢見て
渡英してきたと言っても過言ではないのです。

まず、こんなにスタジアムが自分の住んでいるところから近いことに驚
きました。
「そりゃあサポーターが街に溢れていてもおかしくないな」ということを
実感(みんなアディダス製の新ユニフォーム着ています)。

日本では(というかJリーグでは)、サポーターは早くからスタジアムに
行ってウォーミングアップを見たり、応援の気合を入れていたりすると
思うのですが、イングランドでは結構ギリギリに行く人が多いようです
ね(パブで景気付けの一杯?!)。私が着いたのもキックオフの20分
前とかそのぐらいだったと思うのですが、空席もまだ結構ありました。

キックオフ前、選手入場前(または入場時)だったと思うのですが、
ゴール裏のサポーター席だけでなく、自分の近くの人も皆、スタジアム
全体で大合唱。あれが「You'll Never Walk Alone」だったのかな? 
一体感が想像以上でものすごく感動しました。それがアンフィールドに
来ている人々にはごく普通のことだと思うと、余計に感動。日本のサッ
カーももっとチームを愛するサポーターで一杯になって欲しいと思いま
した(自分の応援しているチーム・アビスパ福岡の限定での目線なの
で、他の強いチームのスタジアムは分かりませんが…)。

また、CLの試合ということで、テレビでよく聞くあのCLの音楽と、CLの
スターボール(っていうのかな?)を目の当たりにして、本当に「あの」
CLを観戦するんだってことを実感。

試合が始まってからは、試合を観戦しているというよりも、まだアン
フィールドという空気・雰囲気に酔いしれていて、試合を見ながらも夢
見心地だった気がします。9分のクラウチのゴールで一気に観戦モー
ドに入りました。

皆さん、点が決まる前、決まりそうな時にすぐ立ち上がってしまうので、
ただでさえ小さくて座ってても見づらい私にとってはついて行くのに必
死。おかげで、2点目のルイス・ガルシアのゴールはしっかり見ること
ができず…。「入るの???どうなの???」と立ち上がった時には、
時すでに遅し。喜んでいる選手達を見て、とりあえず喜ぶという状態で
した。

もしかして、大量得点もあるんじゃないのかと思いながらも、そのまま
前半は終了。
前半終了する前から自分の席を離れる人が結構いることにも驚きまし
た(多分、混雑する前にトイレへ行ったり、ビールで腹ごしらえ?でもす
るのでしょう)。私の感覚ではちょっとでも試合を見逃すことが惜しい気
がしたのですが…。

後半が始まり…7分ですか? クラウチのビューティフルゴール。一瞬
何が起こったのかと。
あんなゴールを大きなクラウチが決めることに、驚き(失礼は承知の上
です)。

いや〜いいもの見たわ〜と思いながら、更なる得点を期待していたの
ですが、だんだんとガラタサライのゲームに風向きが変わっていきまし
た。
ガラタサライサポーターの応援も面白く熱いものがあり、彼らも選手と
同じようにだんだんと元気になっていくし、2点返されたことには焦りま
したが、一方的なゲーム展開ではなくゲーム的には大変面白かったと、
素人目にも非常に楽しめた試合でした。

帰りも皆一斉にスタジアムを出るため、満席のスタジアムの人の多さ
を実感し、うんざりしつつも、これだけ人気がある試合を見れたことへ
の喜びをかみしめつつ家路につきました。

最後に、このような機会を直接的にでも間接的にでも私に与えてくだ
さった方々、本当にありがとうございました。リバプールに来ることがで
きて本当に幸せです。

(おわり)


< LIVERPOOL 3 - 2 GALATASARAY SK
    Wed 27 Sep 2006 19:45, Champions League Group Phase >


(いつみさんに撮って来ていただいた写真を、ウェブサイトの「NLW
フォト・アルバム」ページに掲載しています。どうぞご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo271.htm )


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▼寄稿:「 Football の旅」
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「 Football の旅」 / 下村 えり(Eri Shimomura)

 〜 Vol.8 Premiership - Man United VS Liverpool, 22 October 2006 〜


【まえがき】
プレミアリーグ・サッカーファンの皆様こんにちは!
2週続きでのレビューですが、今回は残念ながらパブ観戦になってしま
いました。マンUのメンバーでありながら、肝心のリバプール戦のチ
ケットが手に入らないとは“何たる事か”っと腹も立ちましたが、まあ、
気持ちを切り替えて、今日はリバプールFCサポーターだらけのパブへ
乗り込み、一人マンUの応援に励みたいと思います(笑)。


【今回の見どころ】

 <Premiership Table(試合前のランキング)>
             P  GD  PTS
 1 Chelsea     9  10   22
 2 Man Utd    8  12   19
 3 Bolton      8   5   17
 4 Portsmouth  9   8   16
 5 Everton     9   7    16
 6 Aston Villa   9   5    15
 7 Arsenal     7   7   14
 8 Reading     8   1   13
 9 Fulham     9  -3    13
10 Blackburn   8  -1   12
11 Liverpool    8   0   11
12 Man City    9  -7   9
13 Wigan      8   0   8
14 Middlesbrough 8  -5    8
15 Tottenham   8  -5  8
16 Newcastle   8  -5    7
17 Sheff Utd   9   -8   6
18 Watford    9   -6   5
19 West Ham   8  -6   5
20 Charlton    9  -9   4

プレミアリーグは、上記のテーブルをご覧の通り、10月21日土曜日の
試後の結果、チェルシーが1位へ返り咲き、マンUが2位へそしてリバ
プールは11位となっている。

前節、ブラックバーンと引き分けてホームでの無敗記録を20試合に伸
ばしたリバプールだが、今後アウェイでの勝利を掴んでいかない限り
は上位への昇進は難しい所だろう。
シーズン始めは、Hyypia(DF)やCarragher, Riise, Alonso(いずれもMF)
と次々の怪我に悩まされて、厳しいスタートとなったのだが、今は少し
づつ本来のリズムのを取り戻そうとしている段階だろうか。攻撃的に
は、中盤から作り出すクリエイティブなパス攻撃と鋭いミドルシュートな
ど、バラエティーに富んでいて、上手く繋がって行きさえすれば、全く問
題はない。現時点の穴はやはり守りだと思う。
先シーズンまで好調だった Reina(GK)の不調については、こちらのメ
ディアでも大きく取り上げられているが、Benitez 監督はインタビュー等
では腫れ物に触る感じで、その話題を避けているのがありありと解か
る。

一方マンUは、シーズン始まるや否やのFW Van Nistelrooy のレアルマ
ドリッドへの移籍で、一時は肩を落としたファンも多かったと思われる
(私もその一人)。しかし試合を重ねて行く度にその不安は飛んで行っ
た。長期膝の怪我で欠場していたストライカーの Solskjaer(ノルウェー
代表)や、同じく足の複雑骨折をおったストライカーの Smith(イングラ
ンド代表)が戻り、Rooney, Saha に加えてフォワードの層がより厚く
なったからだ。

先週のアウェイでのウィガン戦(3−1)でも、マンUの攻撃が爆発した。
試合直後に先制点を入れられたにも拘らず、マンUの総攻撃が次々に
ウィガンサイドに襲いかかり、同点、逆転、更にダメ押しと、その強さを
見せつけた。
イングランドのファンとして少し残念なのは、Rooney が今ひとつ点が
取れていない事。がしかし、彼の巧みな技やパワフルなドリブル、見事
なパスは相変わらず世界レベルで、全てのマンUの勝利に貢献してい
る。今やマンUにとって無くてはならない存在が Wayne Rooney と言っ
ても過言ではない。

この2チームは、今現在順位としては2位と11位とで離れてはいるが、
地理的にお隣同士、歴史的にも最高のライバル意識を持つ故に、必
ず見どころのある、面白い試合をするのだ。私情を挟むと、ホームで
もあるしマンUには絶対に勝って欲しいのだが、今日の予想はドロー
ゲーム。リバプールはそう簡単にマンU相手には負けてくれないだろう。


【パブ "Fly In The Loaf" 】
今日の試合はSKY(ヨーロッパのサテライトTV)マッチで、1時のキック
オフだ。
通常スカイマッチが有る場合は近所のパブに出かけることが多いのだ
が、今回はCAMRA(Campaign for Real Ale)が出しているパブガイド
“Good Beer Guide 06” を見て、面白そうなパブを選んで行ってみるこ
とにした。

選んだPubの名前は、"Fly In The Loaf" 。
訳すと「パンに入ったハエ」?? ぐうぁー超珍名!             
新しいパブではあるが、上質のリアルエールを沢山置いてあるとのこ
と。行かないわけにはいくまい。
花見の場所取りではないが、1時のキックオフではあるものの、TVス
クリーン前の席を獲得するには「最低1時間前には…」と思い、丁度12
時ごろにパブに着いた。

シティーセンターに近く、リバプール大学へ上る坂道の途中にあるのだ
が、『リアルエールのすすめ』で紹介した“フィルハーモニックパブ”の目
と鼻の先である。
大学や大聖堂(教会)などが立ち並ぶこの辺りは、アカデミックな雰囲
気があるし、最近はトレンディーなカフェやレストランが目立つように
なった。
このパブもわりと最近のオープンのようだが、建物自体は古く、外観に
残された文字から、昔はベイカリー(パン屋さん)だった事がうかがわ
れる。しかもこのパン屋さん、王室御用達のポッシュなパン屋さんだっ
たらしい。
もしかしたら、この変なパブの名前も、ここが王室御用達のパン屋だっ
たことをパロディにしてるのかもしれないと…これは私の単なる想像で
ある。

店内に入っても、新しさの中に奥深い重厚な雰囲気があり、入り口の
モザイクフロアーや豪華なシャンデリア、木彫りのカービングなど、建
築の作り同様に古いビクトリア時代の匂いが漂ってくる。

思ったより人が少なく、スクリーンの前の最高の席を獲得できて、超御
満足。
今日のパブ・サンデーランチは、ヨークシャー・プディング(ヨークシャー
地方のパンらしきもの)とラム、ローストポテト、グリーンピース、煮野
菜添え。もちろんソースはグレービー。
クオリティーの高いリアルエールと、お皿に盛りだくさんのサンデーラン
チを食べ終わった頃には、このパブも満員御礼、立ち飲みをする人ま
でがスクリーンの周りを囲んでいた。
いよいよ、試合が始まりそうだ。


【試合開始】
今日のオールドトラフォードは、プレミアリーグ始まって以来最多となる
観客が入った。7万5828人。
また、マンUのMF Paul Scholes の500試合出場の記念マッチにあたり、
マンUのレジェンドでもあるボビー・チャートンから記念のシルバープレ
イトが Scholes へ渡された。

<前半>
定刻1時にユナイテッドのキックで試合が始まった。
両者とも試合直後から積極的な動きをみせて、右へ左へとボールが
弾むが、決定的なチャンスには至らず、シュートは入らない。

10分過ぎに、ユナイテッド側がキックしたボールをクリアーしようと左
ゴール前に出たリバプールGK Reina が、マンUの Fletcher の割り込
む様なドリブルによりボールを見失ってしまう。パブの中に一瞬息を呑
むような緊迫感も漂ったのだが、リバプールのDFによってゴールは守
られた。

試合も20分をまわる頃から、ピッチのセンター附近を中心に、火花が
散るかの様なボール獲得争いが繰り広げられる。
マンUがコンスタントに攻撃を仕掛け、所々で不意打ちを掛けるかの様
にリバプールのブレイク攻撃が入る。

20分過ぎには、マンU MF Carrick からのコーナーキックを Vidic がフ
リックして Saha へ送ると、見事なボレーシュートがリバプールゴールを
襲うが、GK Reina のパンチでセーブ、MF Garcia がそれをフォローし
てボールをセーフエリアに導く。

33分には、リバプール左ウイングMF Gonzalez が風を切るような俊足
のドリブルでマンU DF Ferdinand を抜き、ボールが左サイド前方のFW
Kuyt に渡ったかと思うと、ダッチマンの鋭いへダーシュートがマンU
GK Van der Sar 目掛けて…しかし惜しくもゴールにならず、セーブされ
てしまった。

前半残すところ後6分、ユナイテッドにチャンスが来た。
センターを走る Scholes がボールを頭で合わせて、左中央を走る
Rooney へ送ると、そのボールをさらに左サイド Giggs へパス。Giggs
はゴール目掛けてボールを蹴るが、ボールの勢いが無くゴールまでに
は至らずとおもいきや、その間に更に中央ボックス内に入ったノー
マークの Scholes が、こぼれ球を逃がさずスライディングでゴールネッ
トへと押し込む。リバプールDF Hyypia も必死にそれを追うが、ボール
はしっかりとネットへと収まった。1−0。
記念すべき500回出場達成のメデタイこの日に、本人自らが花を添え
た Scholes の素敵なゴールだった。

リードされたリバプールは、どうしてもハーフタイム前に追いつきたい
一心で相手ゴールへとボールを運ぶ。
前半最後、Alonso の右インサイドボックス前の鋭いシュートには誰も
が一瞬息を呑んだが、ほんのインチの差でゴールをそれてしまった。
惜しい!

<後半>
メンバー交代なしで両チームとも後半に入る。
マンUは相変わらず前方の Saha 、Scholes が交互に攻撃。
リバプールはMF Gerrard のシャープなパスを Garcia がゴール前で上
手くあわせるが、今ひとつボールに力が無く、マンU GK Van der Sar
に何の問題もなく止められてしまった。

そして65分、ユナイテッドに追加点のチャンスが来た。
足首に怪我を負ったリバプールDF Carragher が、インサイドボックス
左で必死にボールをクリアーしようとするが、ボールはゴール左前に
舞い上がる。それを待っていたかの様にマンU DF Ferdinand が頭で
落とし、クールにボールを中央に運んでゴールネット右上を目掛けて
左足を一閃。先シーズンに続いてのリバプール戦での彼のゴール!
2−0。ディフェンダーの Ferdinand にとって、めったに無い素晴らしい
チャンスを生かしたゴールだった。

リードを広げられたリバプールは、70分に入って Alonso に代えて
Crouch を投入。
「ちょっと遅かったんじゃないかな〜」という気もする選手交代だが…。

Crouch 投入後も、ミッドフィールドでのユナイテッドの動きは変わらぬ
ばかりか益々活発になり、リバプールの攻撃もままならない。
後半72分には Crouch がロングボールをキャッチしようとするマンU
GK Van der Sar に食い込んで行くが、ほんの少し Van der Sar の足
を取ってしまう。Van der Sar が倒れこむと、イエローカードが Crouch
に出された。
Van der Sar の倒れ方もオーバーリアクションで、イエローカードは少
し辛い気もしたが、先週起きたチェルシー対レディング戦のチェルシー
ゴーリーの大怪我で、(ゴールキーパーとのむやみな衝突は避ける様
にと)審判のジャッジもきついものになっているのかもしれない。
 

【試合終了】
以上、ドローという私の予想は嬉しくもはずれ、2−0でホームのユナ
イテッドの勝利に終わった。
リバプールはこれでユナイテッドに11ポイントの差をつけられて11位に
停滞、ユナイテッドは得失点差でチェルシーを抜き、1位に返り咲いた。

今シーズン更に好調のドロクバやミリオンプレーヤーのシェフチェンコ
を先頭に勝ち続けるリーグ・チャンピオン、チェルシーの足元を揺り動
かせるのは、マンチェスターユナイテッドだけなのか? 早く風向きを
変えてチャンピオン争いに参加して欲しい、リバプールレッズである。

(おわり)


<マッチ・データ>

 MANCHESTER UNITED 2 - 0 LIVERPOOL
 Sunday 22 October 2006 13:00, Barclays Premiership


           マンUtd      リバプール      
 ゴール       2(Scholes, Ferdinand)  0
 ターゲットショット  7            2
 コーナーキック   5             5
 ファウル       14            22
 オフサイド      1            0
 イエローカード    1(vidic)    3(Sissoko,Crouch,Finnan)
 レッドカード     0      0
 ポゼション     56.1%        43.9%


 Team Line-ups
 Man United: Van der Sar, Neville (c) (O’Shea, 78), Ferdinand, Vidic,
         Evra, Fletcher, Scholes, Carrick, Giggs, Rooney, Saha.
 Subs not used: Kuszczak, Brown, Ronaldo, Solskjaer.

 Liverpool: Reina, Finnan, Hyypia, Carragher, Riise, Garcia,
        Alonso (Crouch, 70), Sissoko, Gerrard (c),
        Gonzalez (Pennant, 53), Kuyt.
 Subs not used: Dudek, Warnock, Paletta.

 Attendance(観客数): 75,828人 (Record United crowd)


(この連載に関連する写真を、ウェブサイトの今週の「NLW フォト・アル
バム」ページに掲載しています。どうぞご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo271.htm )


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第67号 / 「秋もいろいろリヴァプール♪」 ―

こんにちは!
この週末に夏時間が終わり、時計を一時間遅らせました。
土曜日は友人宅で、チェストナッツ・パーティー(栗パーティー)があっ
て、ローストした栗をホクホクとほおばり、秋の味覚を楽しみました。
ウォーカー美術館では子供達がハロウィーンのカードづくり、週末の夜
の Hardman Street では一足早い仮装パーティーに出向く人たちなど
も見られました。
Bold Street、Church Street、St Georges Hall では、クリスマス・イルミ
ネーションの準備が着々と進んでいます。

温度もぐっと下がり、いよいよ秋冬の到来といった感じのリヴァプール
です。

今週は、とってもランダムで、すみません。いろいろありました!

月曜日、旦那が Speke にあるコンピューターショップに行きたいという
ので、そのついでに、Liverpool John Lennon Airport に行ってきまし
た。
空港に着いてまず目にするのは、大きな Yellow Submarine 。
そして建物の窓ガラスには、ジョン・レノン の "Give Peace A Chance"
の歌詞に出てくる、"Bagism, Shagism, Dragism, Madism, Ragism,
Tagism" の文字、そして空港内の壁にはジョンの曲の歌詞が点在して
います。
このジョンの歌詞のインスタレーションは、St Georges Hall 前の檻に
入ったライオンを手がけた、Rigo23 のアイディアで、これもリヴァプー
ル・バイエニアルの一環です。
Liverpool John Lennon Airport ホームページ:
             http://www.liverpooljohnlennonairport.com

水曜日、FACT に The Hive Collective が帰ってきました。
何度かこの「ゴールドフィッシュだより」にも登場していますが、Hive は
リヴァプールをベースにしたエレクトロニック・ミュージック集団。リヴァ
プール内外のミュージシャンを呼んでイベントをしています。
久々に、座ってゆっくり聴ける心地よい電子音で、嬉しかったです。特
に、トリのリヴァプール人ミュージシャンである Philip Jeck は、古い
ポータブルのレコードプレイヤー2台に、小型のカシオのキーボードで、
アナログとデジタルの融合。これがまた美しい!
彼は東京初台のICCや、大阪メトロでもライブをしたことがあるそうで
す。
Philip Jeck ホームページ: http://www.philipjeck.com 

この秋でまる3年を迎える The Hive Collective は、ますますアクティブ
に活動する模様。
11月4日から始まる "Liverpool Music Week" では、4日土曜日の午
後に、「ビート・メンタリスト」(?)の Tom Q を迎えてのライブがクレイト
ン・スクエアのBBC ビッグ・スクリーンで行われます。
先週スクリーンに映るだけとお伝えしましたが、ライブは現場であるそ
うです。正午から午後3時まで。
この他、11月11日からは、Hive Microfestival が同じく FACT で行われ
ます。
The Hive Collective ホームページ:
             http://www.thehivecollective.co.uk/

木曜日は、注目株の日本人アーティスト、ジュンコ・モリさんのレク
チャー、、、と思ったら予約をせずにいったので満杯で聴けませんでし
た、、、でもレクチャー後に、個展のおこなわれている Bluecoat
Display Centre にてお会いすることができたので、ラッキーでした。
作品は、オーガニックに仕上がったシルバーやメタルワークで、展覧
会には、完成品だけでなく、デザインプロセスとして収集した植物の押
し花や、スケッチ(このスケッチだけでも色使いがとってもキレイ)も飾
られています。
この展覧会は10月28日まででした。
Bluecoat Display Centre : www.bluecoatdisplaycentre.com

金曜日の午前中は、チャイナタウンの立派な門の隣にある、ずーっと
ナゾだった建物、The Blackie の中を見学しました。
もともと、会衆派教会だったそうですが、1968年に Great Georges
Community Cultural Project という名のもとに、イギリス初のコミュニ
ティー主体のアートやパフォーマンス・プロジェクトを運営してきました。
近年は閉鎖されていて、現在はさまざまな団体からの寄付を募って傷
んだ建物の修復をし、来年にはワークショップスペースや宿泊施設が
オープンする予定です。
この日は、金属加工職人の Giusseppe Lund が地元の男の子達を巻
き込んで、建物のバルコニーの飾り柵の部分を作っていました。子供
達にとって、きっといい記念になると思います。
The Blackie ホームページ:
           http://www.theblackie.org.uk/blackieinfo.htm

土曜日の午後4時、Bold Street で拍手喝采の嵐?!
これは、"Liverpool Live06" というパフォーマンス・イベントシリーズの
ひとつ。
地元のアーティスト、Sean Hawkridge の呼びかけで集まった人々が、
彼の音頭とともに約2分間拍手。不思議と至福のひとときでした! 
土曜の Bold Street はそれじゃなくても人通りが多い上に、この日は
たまたま Waterstones Bookshop で、テレビ番組 "Dr. Who" で人気を
博している女優 Billie Piper の新しい本のサイン会があって、すでに長
蛇の列ができているところでしたので、さらに効果的でした。通行人の
中には、訳わからないながらもつられて手を叩く人や、Billie が出てき
たのかと勘違いする人など様々で面白かったです!

日曜日。復活して、内装も新たにした、3345 Parr Street に行きまし
た。
こちらも "Liverpool Live06" の一イベント、Borrowers International
Network(BIN)による、'Evidence for the Existence of Borrowers' とい
うパフォーマンス/ツアー。
このプロジェクトは、元フランク・チキンズ(80年代に "We are Ninja" で
UKインディーチャート、ナンバー10入りした、アヴァンギャルドな女の子
ユニットです!)のカズコ・ホーキ & 元 Fine Young Cannibals ( "She
Drives Me Crazy" のヒットがありました) のギタリスト Andy Cox で行
われました。
が、これも予約を忘れたので見れませんでした。。。
受付をやっていた私の友達のバーバラが、数日前に念を押して知らせ
てくれたのにもかかわらず、予約をし忘れた私が悪かったのです(モ
リ・ジュンコ さんのレクチャーといい、そんなんばっかりですね、最
近。。。)。
バーバラにはさんざん説教されましたが、ツアーが終わったあとに、主
催者の一人でもあるカズコ・ホーキさんを紹介してくれました(Thanks,
Barbara!)。

あまりお話する時間もなかったのですが、とっても素敵な方でした。こ
の日働いていた友人も、「彼女は小さなことにも感謝の気持ちを忘れ
ない人、とっても働き甲斐があった!」といってました。
ホームページを拝見すると、今でもフランクチキンズも健在ですし、さま
ざまなアート、舞台や執筆活動をしていらっしゃるようです。是非またリ
ヴァプールに戻ってきてください!
カズコ・ホーキさんホームページ: http://www.kazukohohki.com/

BIN は、Mary Norton 著の "The Borrowers" という本に書かれた、
The Borrowers (床下に住む小人たち)の世界を紹介すべく、ロンドン
を基点に活動しています。
この小人たちは、人間のものを許可を得ずに「借りて」生活、つまりこ
れは「盗み」ともいえますが、この小人たちは、人間は、この小人たち
に物を提供するために存在している、と信じ込んでいるそうです。
BIN Education Centre という名の部屋には、人間界から借りてきたも
ので小人達が自分達の生活用に作り変えた 'Bobjects' や
'Binstruments' が展示されていました。
カスタネットが小人サイズの椅子になってたり、プラスティックの怪獣の
指人形(私も同じのを持ってました!)と布切れがカーニバルの衣装に
なっていたり。
今回のパフォーマンスは、この小人達が存在する証拠を探るツアー
だったそうです。逃したのは本当に残念ですが、とっても興味深いの
で、まずは、本を読んでみたいと思います。
このイベントは次回、スカーボロで行われるそうです。 
BIN ホームページ:http://www.borrowersreunited.com  

"Liverpool Live06" では、他にもいろんなイベントがあって(迂闊にも
ほとんど逃してしまいましたが。。。)、ほとんどが公共のスペースで突
然不思議なパフォーマンス、ハプニングを行って通行人の反応を見る、
というものが多かったそうです。
"Live07" があるのであれば、次回は目を光らせたいと思います!
Liverpool Live06 ホームページ:
          http://www.bluecoatartscentre.com/liverpoollive/

今週の告知。
10月31日、Sefton Park での Liverpool Lantern Parade 。地元各地の
町内会(?)の人たちがそれぞれつくった灯篭が練り歩くハロウィーン
のパレードです。
ホームページ: http://www.liverpoollanterncompany.co.uk

11月4日から、"Liverpool Music Week" が始まります。
ホームページ: http://www.liverpoolmusicweek.co.uk

11月5日、ボン・ファイアー・ナイト(花火大会)が Sefton Park 、Walton
Hall Park 、Newsham Park その他各地で行われます。

それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン♪


(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「 NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish67_photo.htm )


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のホームゲーム観戦チケットも手配できるようになりました!
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