November 28 2006, No.275
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2006年11月26日>
 ▽寄稿:「アンフィールド観戦記 〜 CCレディング戦」
 ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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今週から数週間、Fudge さんに寄稿していただいた「アンフィールド観戦
記」を掲載します。

Fudge さんは、10月下旬から11月上旬のおよそ2週間リヴァプールに
滞在し、レッズのホームゲームを4試合も観戦されました。
…と、さらさらっと書きましたが、これってかなりスゴイことだと思いませ
んか?

2週間滞在というのもスゴイし、アンフィールドで4試合観戦というのも
スゴイです。
通常のリーグ戦2試合に、カーリング・カップとチャンピオンズ・リーグ
が重なって、たまたまホームゲームが4試合、短期間に続くスケジュー
ルになったわけですが、そのタイミングを逃さずに旅行を計画し、ちゃ
んと4試合とも観戦されたのですから、もう地元のサポーターもびっくり
仰天するほどのマッドなリヴァプールFCファンです。

Fudge さんの一途な思いが通じたのか、あまり調子の良くなかったレッ
ズはその4試合に連勝し、すっかり立ち直りました。
滞在先の奥さまからは、「勝利の女神だからずっとリヴァプールに残る
べきよ」とまで言われたそうです。

Fudge さんが観戦された4試合のうち、2試合のチケットをスカウス・ハ
ウスで手配したのですが、幸運にも、2試合とも「パドック」の座席を確
保することができました。ピッチのそばの、選手たちや監督の顔を間
近で鑑賞できるスペシャル・シートです。

せっかくなので、Fudge さんにレポートと写真をお願いしたところ、快く
原稿と写真を提供してくださいました。特に原稿は、詳しいレポートであ
るばかりか、これから Anfield 観戦を考えている人への親切なガイドに
もなっていて、実にすばらしいです。
Fudge さん、ありがとうございました!

● ● ●

観戦記の連載といえば、マイキーさんのドイツW杯レポートなのですが、
すみません、今週もお休みにさせていただきます。
きっと来週は元気に登場してもらえると思います。どうぞお楽しみに!

                         ― Kaz (28/11/2006)


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▼リヴァプール・ニュース <2006年11月26日>
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*** 11月26日(日) *******************************

【ブルー・ホワイト・アルバム】
なんと、青色の「ホワイト・アルバム」が、近々「ビートルズ・ストーリー」
ミュージアムで展示されるそうです。
ビートルズが1968年に発表したこの2枚組アルバムは、正式なタイト
ルは『ザ・ビートルズ』ですが、その真っ白なジャケットからつけられた
「ホワイト・アルバム」の通称の方がよく知られています。
最初のリリースから10年後の1978年、ビートルズのレコード会社
EMIは、「ホワイト・アルバム」を1000枚だけの限定で白いヴィニール
盤にプレスして発売しました。
しかし、青いヴィニール盤にプレスされたホワイト・アルバムは、過去に
発売されたことはありません。世界にこの1枚だけです。

この「青いホワイト・アルバム」をビートルズ・ストーリーに寄贈したの
は、49歳のTVカメラマン、コリン・マクドナルドさんです。
コリンさんは、1978年当時、ミドルセックスのヘイズにあったレコード
製造工場で働いていたそうです。白いヴィニールへのプレスを終えた
ホワイト・アルバムのマスター・コピーがロンドンの保管所に送り返され
ようとしていたその時、コリンさんの目の前には、リンダ・ロンシュタット
のシングル「ブルー・バイユー」の青ヴィニール・エディションを製造して
いる機械があったのだそうです。そしてコリンさんは、出来心で「青いホ
ワイト・アルバム」を作ってしまったのです。

コリンさんの話です。
「売ったらいくらになるかなんて考えたことはないよ。ひとりのビートル
ズ・ファンとして、ちょっと変わったもの、他の誰も持ってないものを所
有したかってだけなんだよ。実際、それから90年代半ばくらいまでうち
のロフトにほったらかしにしていたしね。ツェッペリンとかフロイドとか
パープルとかのLPと一緒にね」

その後コリンさんは、そのレコードがどのくらいの価値があるのかを知
りたくなり、オークショナーのサザビーズに持って行ったのだそうです。
「そしたらEMIに怒られちゃってね。だからもうお金のことは考えないこ
とにしたんだ。それなら、熱心なビートルズ・ファンの誰もが見られるよ
うなところに展示したらいいんじゃないかって考えたわけ」

驚いたことに、この「青いホワイト・アルバム」のジャケットには、ポー
ル・マッカートニーがサインしています。
後にポールとTVスタジオで会った際に、コリンさんがもらったものだそ
うです。
ポールもまさか、中に青いレコード盤が入っているとは夢にも思わな
かったことでしょう。

ビートルズ・ストーリーのマネージャー、ルイーズ・コリエルはこう話して
います。
「自分たちの目が信じられなかったわ。音楽関係のメモラビリアとして
は最高に珍しいもののひとつでしょうね。一生に一度あるかないかって
くらいの。コリンの厚意のおかげで、世界じゅうからやって来るビートル
ズ・ファンが、この世に1枚しかないこのアルバムを見ることができる
んです」

「レコード・コレクター」誌のビートルズ・エキスパート、ピート・ナッシュに
よると、このレコードは、控えめに見積もっても5000ポンド(約114万
円)の価値があるだろうということです。


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▽寄稿:「アンフィールド観戦記 〜 CCレディング戦」
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「アンフィールド観戦記 〜 CCレディング戦」(前編) / Fudge

10月25日。リバプールへ。
ロンドンからリバプールへの鉄道は、ユーストン駅を出発する。
この駅はさほど大きくなく、わかりやすかった。発車などの案内掲示も
見やすく、各プラットホームへのアクセスも容易だ。私は4番ホームで
あったが、ブリットレイルパス使用のため予約席ではなかったので、急
いで席を確保した。
この時の目安は、白い紙が挟まっている席は予約有りなので、紙の無
い席を探す。シートはテーブルがある四人がけのタイプもあるので、大
きめの机を使用したい場合はそちらへ。二人がけのシートにもあるが、
こちらは小さい。
私は急いで席を確保して良かったと思った。なぜならばヴァージントレ
インは、ヒースローエキスプレスと違い、大きな荷物を置けるスペース
が少ないうえに小さい。これは、本当に注意が必要だと思う。

悪口(?)ばかりではなく、良かった点も書いておきます。
まず、シートは二等車でもそこそこゆったりはしていました。まーその
分通路が狭いってことですね。それに、ラジオが聞けます、各ジャンル
があり多チャンネルで、これは楽しめる(車内アナウンス時は、そのア
ナウンスに切り替わるので、聞き漏らすこともなく安心)。ただし、イヤ
ホンはついてないので、自分のを使用。私の日本製のMP3のイヤホ
ンを差し込んで使ったが、問題なかった。
それと、リバプールまでは二時間半ちょっとの旅だが、トイレと売店も
あるので心配ない。一人旅の人は貴重品だけは注意しておこう。それ
と全車両禁煙なので、愛煙家は要注意。
飛行機のようにシートごとに補助ライトがあるし、さほど揺れもしないし、
ゴミを回収してくれる人も回ってくるので、車内は快適だった(往復とも
に不潔と感じたことはなかった)。

ライムストリート駅に到着。意外にこじんまりしている、というのが第一
印象だった。
しかし、英国に来て思うのは、駅に歴史の重みを感じるということだ。
駅はその都市の顔、ということを欧州の人は意識しているのだろうか。
この駅は、日本ではまずお目にかかれないタイプの建物だと私は思う。
初めて見る人はたぶん、写真は撮らないにしても、思わず見上げてし
まうと思う。私がそうであったから(笑)。

ちなみに、ロンドンとリバプールでは、気温差があるのでロンドンより
はちょっと厚着が必要かも(※これは10月下旬の話です)。駅の中でま
ず迷うことはないだろう。スカウスハウスのミナコさんと待ち合わせして
いたが、すぐにわかった。

この日はあいにくの小雨だったが、ほとんどの人は傘をさしていなかっ
た。「フードを被って早歩きが英国の伝統か?」と思ったほど。
.
ショートステイ先(約二週間のリバプール滞在については、後日に旅行
記として詳しく書く予定です、今回は観戦記のみ)に着き、今夜のカー
リングカップ、レディング戦の観戦準備をしていると、主人のイアンが
アンフィールドまで送ってくれるという。せっかくなので、お言葉に甘え
ることにした。
マッチ開始の一時間半前に車で出発したが、アンフィールドに近づくに
つれ大渋滞! 少々不安と焦りが出てくるが、地元の人が隣にいるの
でいざとなれば何とかなると勝手に思い込み、不安を打ち消した(笑)。
同時に、クラブが熱狂的に愛されているからこその大渋滞だと思った。

住宅街に入って少し行くと、いきなり赤く聳え立つアンフィールドが見
え、マッチ開始までに45分を残して無事に到着。途中狭い道に入った
ので、恐らくイアンは裏道を通ってくれたのではないかと推測。

私にとってアンフィールドに来ることは、聖地巡礼と同じだ。
アンフィールドを目の前にして車を降り立った時の感覚は、何とも言い
表すことができない。とにかく興奮してしまった。
夜ということもあり、アンフィールドの明かりと周囲のサポーターが醸し
出す雰囲気は最高だ。神々しく感じてしまうくらいに。リバプールサ
ポーターはもちろんのこと、サッカーに興味の無い人でも味わって欲し
いと思うくらいの感動だった。この雰囲気こそ、英国フットボールの素
晴らしさの一つであり、テレビではわからない、感じることのできない体
験の一つだと思う。
あの『 You'll Never Walk Alone 』をテレビで見て、凄いと思った方は是
非とも行くべきだろう。絶対に損はないし、それ以上のモノが得られる
はずです!

この時点でスタジアム周辺にはもの凄い数のサポーターがいて、クラ
ブストアでは入場を待つ人の長蛇の列。記念撮影にも一苦労だった。
マッチデイプログラムはクラブストア以外でも数箇所で売られているの
で、これだけなら手に入れるのにさほど時間をとられることはないと思
う。スタジアムで色々としたい人はかなり早めにくるか、マッチ当日を
避けた方が無難だと思われる。

スタジアムの周りには多くの警察官(騎馬警官を見た時には英国らし
さを感じられずにいられなかった)がいて、怖いと思ったことは無かっ
た。しかし、あれだけの人がいるので、スリなどには注意が必要かもし
れないし、あまり大きな荷物や着飾りすぎの服装は避けた方がいいと
思う。

アンフィールドの中に入る。
チケットの1番下に書いてある、それぞれの「Turnstile」から入るわけ
だが、この入り口がとても狭い。ビールでお腹の膨らんだサポーターを
たまにテレビで見るが、あの人達はどうやって入っているのだろうと
思ったくらいだ。

入ったら、選手がすでにアップしていた。
当然ながら、リバプールの選手はコップスタンド側でアップを行う。
座席は、階段に書かれたアルファベットとイスに書かれた番号とで、簡
単に見つけることができる。近くの人や係りの人に尋ねても、親切に
教えてくれる。この時には音楽も流れていて、両チームともリラックスし
ていた。

今日のマッチは、先週末のプレミアリーグ、アウエーのマンU戦に負け
た直後の試合なので、正直言ってテンションが気になっていたが、そ
んな心配は無用だった。
テレビ中継を見ている方はわかると思うが、あの渋い声でレディング
のスタメンが紹介されるとブーイングが起こった。これは悪意からのも
のではなく、歓迎と相手の強さを一部認めているというような意図が私
には感じられた。
そして、リバプールの発表になるとスタジアムは活気と熱気に包まれ
る。
ちなみにスタメンは、GKレイナ DFペルティエ、パレッタ、アッガー、
ウォーノック MFペナント、シソコ、ゼンデン、リーセ FWクラウチ、ファ
ウラー(C)である。
この紹介が終わると、コップスタンドからファウラーの大合唱が始まり、
スタジアム全体でファウラーのチャントを歌った。まさに圧巻だった。

そして、今回の私の一番の楽しみであったYNWAが始まった。
歌いながら、夢中になってシャッターを押したが、あの気持ちよさと高
揚感は今までに経験したことの無いものだった。
なぜだかわからないが、スタジアムと一体となれる感覚が自然に生ま
れる。これこそがまさにレッズサポーターが生みだすパワーで、選手た
ちにも十二分に伝わっていると思った。

(つづく)

※おことわり
 自身の旅行記から抜粋の為、一部事実と異なる場合もあります。


(この原稿に関連する写真を、ウェブサイトの今週の「NLW フォト・アル
バム」ページに掲載しています。どうぞご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo275.htm )


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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第71号 / 「さよならバイエニアル2006」(パート1) ―

こんにちは!
10週間にわたって行われた「リヴァプール・バイエニアル」が26日に幕
を閉じました。
今回は総じて、バイエニアル本体の展覧会が割と地味だったのと、6
週間ほどたったところでちょっと中抜けしたところはありましたが、後半
戦は「インディペンデンツ」(ローカルのアーティストが中心となったバイ
エニアルの周辺イベント)が巻き返してくれました。

まさに今年は、「インディペンデンツ」あっての「リヴァプール・バイエニ
アル」だったと思います。
外国人アーティストがリヴァプールという場所をテーマに創った作品も
確かにいろんな解釈の仕方があって興味深いのですが、自由な発想
で好き放題に草の根から生えてきたインディペンデンツのパワーが
光っていた気がします。

中でも、'The Arts Organisation(TAO)' の活躍は目を見張るものがあ
りました。ゴールドフィッシュだより62号でもお伝えしましたが、その後
も精力的でした。
めまぐるしいスケジュール繰りで多種多様なスタイルの作家をフィー
チャーしていたのですが、それぞれのショーにきらっと光るものがあり、
これは、キューレーター Gregory Scott-Gurner の発想のセンスと、や
るならとことん追求する実現力によるものです。

The International Gallery で Steve Gent というイギリス人アーティスト
が2度ショーを開きました。一回目の10月の "The Space in Between"
展は、ムロヤ・アヤネさんと書家である彼女のご両親とのコラボレー
ションでした。
ジャパニーズ・エキシビジョンと聞いて、正直あんまり期待しないで行っ
たのですが、驚きでした!
Steve は2005年に日本にいるアヤネさんのご両親のもとで書道の修
行をしたのですが、5ヶ月間という短期間の中で彼は、日本の書のテ
クニックだけでなく、言葉、文化、ココロにまでどっぷり浸かってきたよ
うです。習得したというよりもむしろ、あたかも前世が日本人で、日本
滞在を通して別の自分を再発見しちゃったんじゃないかと思うほどの
ナチュラルさ。
それとキューレーターの Gregory の粋な演出で、寿司バーをオープ
ン。カウンターはすべて廃材を使い、わずか1日で組み立てたそうで
す。お寿司の盛り付けもお味も美しく、さすがアーティスト、素晴らし
かったです!

2度目の展覧会は "Static" 。
25日まで行われていたこの展覧会では、ゆるーい電流の流れている
ビニールまたはパースペクスに、ビチューム(石油やタールからできた
乳剤)をたらすというもの。静電気でビチュームが四方八方にビュン
ビュン飛び散り、アーティスト本人も予測のつかない形の柄ができあが
る、という仕掛けの作品。筆と墨と紙とはまた違った手法ですが、出来
上がった作品は、ミニマルで、どこか和の要素が見え隠れしていまし
た。

あと印象的だったのは、新卒のアーティストをフィーチャーした The
RE-Evolutionary Gallery にあった、Kirsty Gosling による羊のインスタ
レーション。
フカフカなウールに見えますが、実はそうではないんです。素材は、
ビールのマルチパックをつなぐ乳白色の柔らかいプラスティックの輪
(名称不明)で、とにかくこれを1年かけて1500本集めたそうです。
そして顔は車のサイドミラー、足は古いベッドの足で、すべて廃材から
作ったものです。
使い捨て社会、環境問題へのアンチテーゼともいえます。

リサイクル素材を使った展覧会は、TAO のオーガナイズするもうひと
つのギャラリー The Community Gallery で行われた "Art and Design
is Rubbish" 。
「アートとデザインはクズだ」と謳ったこのショーの出展物では、ごみが
デザイン性&実用性のあるものに生まれ変わっています。
ショッピングカートやスキップ(廃棄物入れのコンテナ)が椅子に変身!
特にスキップの椅子は、見た目もミッドセンチュリーモダンぽくって、実
際座るとこれがとっても心地いいんです。その椅子の隣には、先ほど
登場した Steve Gent の作品、これは冷蔵庫の扉にステンシルを施し
たもの。

オーガナイザーの Beccy Williams の出展作品は、コーヒー豆を入れる
袋を素材にしたバッグやお財布、そして会場のあちこちに見られるラ
ンプシェード。
"Packolocker" ( Beccy の考えた造語で、リヴァプール訛りで発音す
ると「パッハロッハ」。なんだかスカウスらしい音の響き!)なるこの手
法は、ポテトチップスのパッケージ、産業用の糸くずとカセットテープを
重ねてプレスしたもの。Beccy はこの夏じゅうポテトチップスの袋や
チョコレートのビニール包装の回収箱を用意して提供を呼びかけてい
ました。土曜日には、ワークショップを開いて作り方を披露しました。

シュレッダーにかけたポテチの袋に糸くずとカセットテープをはさんで、
上からベーキングペーパーで当て紙をして、ヘアアイロンでプレスする
と、ポテチの袋のビニール部分が微妙に溶けて、冷めるとシート状に
固まります。
シュレッダーにかけた後にポテチの袋を色分けしておくと、好きな色だ
けセレクトして作るのにも便利。ちなみに今回のワークショップでは、ピ
ンクのプローンカクテル味のポテチの袋と紫のカドバリーのチョコレー
トのビニール包装を中心に使ったそうです。
フレキシブルな素材なので、小物入れをつくるもよし、アクセサリーを
作るもよし。しかもヘアアイロンがなくても普通のアイロンでできるので、
家庭でも手軽に作れます。

その他、リサイクルガラス、ダンボールで作ったベンチ、パルプ製のラ
ンプスタンド、CDケースの小物入れなど、広いスペースにディスプレイ
されていました。

環境にやさしいグッズという名目で新商品が続々と発売されているの
を近年よく目にします。
それも結構なことですが、むしろ物で溢れたこの世の中、新しいものを
製造することなく、今あるものを上手にセンスよく快適に使える方法を
考えることの大事さを実感させられます。

この "Art and Design is Rubbish" 展は、TAO のフィロソフィーを再確
認させるものだったような気がします。彼らは、何年も放置されていた
廃墟を、リサイクル素材で内装してギャラリースペースを作ったことか
ら始まり、その中にリヴァプールの地元のアーティスト、コミュニティ、イ
ギリス国内アーティスト、海外のアーティストを巻きこんで、異なる展覧
会、アートマーケット、イベントなどアイディアとウィットたっぷりのコンテ
ンツを展開させました。

当初バイエニアルの期間限定で建物の使用許可を得ていたそうです
が、大家さんも今回の TAO のプロジェクトに感服し、なんとバイエニア
ル後も最低6ヶ月間は継続して使用できることになったそうです。パチ
パチ。今後の活動に期待しましょう!

 The Arts Organisation (TAO) ホームページ:
                    http://www.theartorganisation.co.uk 

来週は、『さよならバイエニアル2006』のパート2をお届けします。


【今週の告知】
去年お伝えした「サンタ・ダッシュ」が帰ってきます!
昨年は4505人のサンタの格好をしたランナーが5kmマラソンに参加し、
「一箇所に最も多くのサンタが集まった」世界記録を打ちたてたようで
す。
今年のスケジュールは以下のとおりです。
 日時:12月3日(日) 午前9:30スタート
 場所:Castle Street(タウンホール前)からスタート。ゴールも同じ。
 詳細はこちらから。
  http://www.runliverpool.org.uk/Running_news/Santa_Dash_2006/index.asp


それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン♪


(この連載に関連する写真は、ウェブサイトの「 NLW ゴールドフィッシュ
だより」ページに掲載しています。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish71_photo.htm )


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▽スカウスハウス・ニュース
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*** LFCチケットあります ******

12月19日・Anfield Stadium で行われる『 Carling Cup; Liverpool FC
Vs. Arsenal 』(19:45キックオフ)の観戦チケットが1枚あります。
座席は ピッチに近いパドック席のE列、料金は¥19,000(英国在住の
方は£83.00)です。
ご希望の方は、お名前・住所・電話番号・メールアドレスを明記の上、
info@scousehouse.net までお知らせください。お早めに!


*** フットボール・チケット手配 ******

リヴァプールFCおよびエヴァトンFCの、ホームゲーム観戦チケットの
手配を承っています。
詳細は、ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/football/stadium.htm


*** 語学留学生募集中 ******

リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish71_photo.htm


*** 今週のフォト・アルバム ******

「ゴールドフィッシュ」以外の原稿にちなんだ写真は、「NLW フォト・アル
バム」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo275.htm 


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□■ 第275号 ■□

 ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
 ◇編集 山本和雄 & ミナコ・ジャクソン
 ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◇Eメール info@scousehouse.net

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