December 12 2006, No.277
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2006年12月10日>
 ▽寄稿:「アンフィールド観戦記 〜 CLボルドー戦」
 ▼寄稿:「続・リアルエールのすすめ」
 ▽フロム・リーダー
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □

今週の「ゴールドフィッシュだより」はお休みです。
特派員ミナコさんが旦那さんのイアンさんを伴って一時帰国中のため
なのですが、そのミナコさん&イアンさんに、先週京都で会ってきまし
た。

お昼は龍安寺で豪華な精進料理をいただいて、夕方からこのNLWで
もおなじみのマイキーさんを強引に呼び出して、アイリッシュ・パブで乾
杯。そしてそのあと、みんなで「おめん」( http://www.omen.co.jp/ )と
いうお上品なおうどんのお店でご飯をいただきました。

とても気持ちのいいお店で、美味しい料理にも感動しつつわいわい
やっていると、僕らの相手をしてくれていた料理人さんが大のリヴァ
プールFCファンだったことが判明して一同びっくり。まったく、偶然にし
ては出来すぎです。勝手に「レッズファン御用達の店」に認定して、さら
に盛り上がったのは言うまでもありません。

あ、ちなみに、僕らが入ったのは「おめん四条店」で、銀閣寺本店に
は、レッズ・ファンではなくバルセロナ・ファンのスタッフの方がおられる
そうなので、お間違いのないようご注意(?)ください。

ミナコさんとイアンさん、よく考えたらハネムーンになるんですよね。
2人ともとってもシアワセそうで、こっちまでハッピーな気持ちになりま
した。お幸せに!

さて、先々週・先週とお伝えした Fudge さんの「アンフィールド観戦記」
ですが、今週は「CLボルドー戦」編をお届けします。
CCレディング戦に続いて、今回もピッチのそばのパドック席での観戦
で、レポートも写真も、とても臨場感あふれるものになっています。特
に写真がすばらしいです。ぜひご覧ください。
( http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo277.htm )
Fudgeさん、ありがとうございました!

そして、先週予告したとおり、えりさんの「リアルエールのすすめ」をお
届けします。
ビア・フェスティヴァルのレポート第3弾ですね。こういいうイヴェントが
身近にあるのってほんとうにうらやましいです。
僕もリアルエールのファンなので、リヴァプールに行った時には、でき
るだけ飲むようにしています。CAMRA発行のパブ・ガイドブックを見た
りして、今まで入ったことのないパブを探して入るのが、楽しみのひと
つになっています。
でもリアルエールとひと口に言っても、実に千差万別、いろんな種類の
ビールがあるんですよね。中には「うひゃ〜!?」となるような、飲み干
すのに苦労するエールもありますが、それはそれで楽しいです。ほん
とに奥が深いです。

えりさんからもうひとつ、クレイトン・スクエアのBBCビッグスクリーンで
中継されたエコー&ザ・バニーメンのライヴの感想が届いています。
「フロム・リーダー」に掲載します。
えりさん、ありがとうございました。またよろしくです!

                           ― Kaz (12/12/2006)


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▼リヴァプール・ニュース <2006年12月10日>
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*** 12月10日(日) *******************************

【さよならキャヴァーンの母】
ビートルズの登場やマージービートの爆発を見守り、キャヴァーン・ク
ラブの良心のような存在だった女性が亡くなりました。
テルマ・ウィルキンソンさんは、1957年のキャヴァーン・クラブのオー
プン初日から、店内のスナック・バーで働きました。スナック・バーの責
任者であっただけでなく、クロークルームのスタッフのまとめ役でもあり
ました。よく知られているように、後にスターになるシラ・ブラックは、そ
のクロークルームで働いていました。

テルマの娘、サンドラ・カリーはこう話しています。
「マムはキャヴァーンが開店した時からあそこで働いてたのよ。最初は
ジャズ・クラブだったんだけど。それでクラブが閉店するまでずっとあそ
こにいたの」
「“スナック・バーのテルマ”って、みんなに憶えられてたわね」
「マムはキャヴァーンを愛してたの。だって人生の大部分を占めてたん
ですからね。音楽が本当に大好きで、マージービートが生まれるところ
をしっかり見届けたのよ」
「マムはジェリー・マースデンのアイドルみたいになってたのよね。彼は
いつも“マ”って呼んでたし、マムはジェリーを“息子”って呼んでたわ」

キャヴァーンで活躍したミュージシャンたちの前に最後にテルマが姿を
現したのは、2002年、「伝説のDJ」ボブ・ウーラーの葬式の時でした。

娘のサンドラによると、昨年、ビートルズ研究家として知られるマーク・
ルイソンがテルマの元を訪ねて、新しい本のためにインターヴューをし
たそうです。
「彼が言うには、これまで彼が書いたのよりももっと分厚い本になりそ
うってことだったわ」

1960年代のキャヴァーンのオーナーで、ジャズ・クラブだったキャ
ヴァーンにロックン・ロールを導入したレイ・マクフォールも、テルマの
死を悼んでいます。
「テルマは、アラン・スタイナーがキャヴァーンをジャズ・クラブとして
オープンしたその日から、スナック・バーの責任者でしたよ。閉店する
その日までずっとね」
「当時のキャヴァーンの常連の多くが、彼女の温もりを憶えているはず
ですよ」
「やさしくて気取りのない、フレンドリーな女性でした。よく働いてくれま
したし。だからこのニュースはほんとうに悲しい」

ジェリー&ザ・ペースメイカーズのジェリー・マースデンはこう言ってい
ます。
「俺たちは彼女のことをマムみたいに思ってたもんさ」

テルマがアラートンの自宅で亡くなったのは、12月4日でした。84歳
でした。


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▽寄稿:「アンフィールド観戦記 〜 CLボルドー戦」
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「アンフィールド観戦記 〜 CLボルドー戦」 / Fudge

10月31日。チャンピオンズリーグ、ボルドー戦の日。
お昼からミナコさん、Iさんとランチを食べた。リバプールのライムスト
リート駅から近く、Metropolitan Cathedral に行く途中にある「ハート&
ソウル」。イタリアン系の料理とデザートが絶品で、とても美味しく、盛り
付けにも美意識とセンスを感じた。Iさんはデザートを写真にまで撮って
たくらいだ。

英国はご飯が美味しくないと言われることが多いが、最近は変わりつ
つあるようだ。他国の良い料理を取り入れて英国風にアレンジした「モ
ダン・ブリティッシュ」のレストランは特に味が良い確率が高い。伝統的
な英国料理を食べたい方は向かないかもしれないが…。

その後、アルバート・ドックに行き、ミュージアムを回る。
この場所は天気が良い日に散歩すると気持ちがいい。潮風が心地よ
く眺めも綺麗だ。個人的には夕暮れ時の散歩が特におすすめ。

リバプールの夜は寒い。特に夜の観戦には暖かい服装が重要だ。
今回は時間が迫っているため、バスではなくタクシーを利用した。タク
シー乗り場で前にいた、年期の入ったオジさんがシェアしようと誘ってく
れた。英国紳士とは言えない格好であったが、ハンチングの似合う、
温かい心を持った方でした。
リバプールは親切な人が多く、地元のレッズサポーターは、遠くから
やって来た異国のサポーターを仲間として受け入れてくれる優しさがあ
る。クラブを愛する者は皆兄弟と言ったら過言かもしれないが、この団
結心はYNWAの精神なのかもしれない。
自分もこのジェントルマンシップと助け合いの精神を実践できたらと思
う。

今日の日中は晴・曇・雨と天気のオールスターだったが、マッチ開始の
三時間前くらいから雨も止み、半月がとてもキレイだ。
アンフィールドに着くと既に歌と熱気がスゴイ。やはりチャンピオンズ・
リーグは格別のものらしい(ベスト16進出がかかった試合ということも
ある)。サポーターが作り出す雰囲気と夜に照らし出されたアンフィー
ルドの厳かなパワーが、相手チームに魔力として襲い掛かっている感
じだ。

今日の席はパドック4ブロックのロー(列)Cで、シートが88という何とも
恵まれた席だった。
芝のニオイがする席と言えば、この感動が伝わるだろうか…。音など、
生の音とマイクを通した音とでは、ここまで違うかと思ったし(特にジェ
ラード)、主にKOPスタンドから起こる振動が歌とともにスタジアムを揺
らし、心地よかった。

前の試合から、チームのコンディションと勢いが登り調子であるから
か、CLアンセムの時に一列に並んだ選手たちは気合が入っていて、
集中力が充実していると思った。デジカメの写真からその一部でも読
み取っていただけると嬉しいです。

日本でも放送があったので、スタメンは省略。いくつか、生観戦で見え
たポイントをピックアップして紹介する。

前半の立ち上がりは、あまり激しくない展開。しかし、クラウチの見事
な(あるいは偶然か)スルーからガルシアがゴールを決める。このゴー
ルは、立ち上がりからずっと止むことの無いチャントを送ったサポー
ターの後押しが効いたのだと思う。
ゴール後にガルシアのチャントが歌われたが、このチャントは覚えやす
いのでお勧め。観戦したらわかると思うが、チャントはただの応援歌で
はない。その時の重要度を示す、サポーターの意思表示方法の一つ
だと私は思う。

ハーフタイムに今回は水を撒いていた。
後半立ち上がりは相手に押されるが、うまくしのいでジェラードを中心
に反撃に転じる。後半はジェラードがこちら側にいるので、かなり近く
で見ることができた。ピッチでは、味方を叱咤激励し鼓舞する。これは
TVではなかなか聞けないが、今回その理由もわかった。それは、TV
のマイクはどうしてもキャラガーのあの独特な声を拾ってしまうから
だ(笑)。
観戦するさいには、音をキーワードに観戦するのも面白いかもしれま
せん。

リーセが相手選手の頭突きを受けて瞼を切ったシーンは、反対サイド
で詳しくはわからなかったが、明らかにボルドーの選手たちの集中力
が切れてしまっていた。
ジェラードのゴールも見ることができたし、ガルシアのダメ押しゴールで
スコアも内容も充実した、いいゲームが観戦できて幸せだった。ただ、
あの頭突きは残念だったが。

今回、思い切ってアンフィールド詣でをしたことは私にとって最高の体
験になった。
今夜の一戦が最高の思い出になることは間違いないだろう。特にジェ
ラードのゴールはこの頭から一生消えることはないと思う。

今の所、生観戦総数が5試合だが、5戦負けなし! ドローなし!! 
この記録が滞在中にもっと伸びるといいのだが。ちなみにこの試合、
昨年までアンフィールドでプレイしていたスミチェルが来ていて、スタン
ド観戦していた。試合開始前とハーフタイムにはファンたちの注目を集
めていたが、やはりピッチに立った彼のプレーを見てみたかった。怪
我のための欠場とはいえ、実に残念だった。

(おわり)

※おことわり
 自身の旅行記から抜粋の為、一部事実と異なる場合もあります。


(この原稿に関連する写真を、ウェブサイトの今週の「NLW フォト・アル
バム」ページに掲載しています。どうぞご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo277.htm )


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▼寄稿:「続・リアルエールのすすめ」
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「続々・リアルエールのすすめ」 / 下村 えり (Eri Shimomura)

NLWをご覧の皆様こんにちは!
早いもので2006年も“師走”到来ですね。私も1年をザッと振り返ると、
病気と言う程の病気ではなかったのですが、外国の地で初の手術も
経験し、しかと自分の歳を考えさせられた辛抱の一年に成りました。
来年は自分の体と相談して、少しづつ行動範囲を広げ、私なりの目標
を持って頑張って行きたいと思ってます。 

さて、ご無沙汰しておりました『リアルエールのおすすめ』の第3回で
す。
ちょっと古いレポートになってしまいましたが、この秋にリバプール近
郊で行われた2つの大きなビール祭りの様子をかいつまんで書いてみ
ました。
飲み会の多いシーズンを迎えている日本の皆様に、イギリスの地ビー
ルの美味しさが少しでも伝わると嬉しいのですが…。


【サウスポート・ビール祭り】
今年で7回目を迎えるサウスポートビール祭りは、リバプールセントラ
ルからマージーレイルに乗っておよそ45分のところにある北のリゾート
タウン、サウスポートのアーツセンターで、9月7日(木)から9日(土)ま
で、3日間に渡って行われた。
素晴らしい秋晴れに恵まれたこの週末、サウスポートの街中も買い物
客で賑わい、町のタウンホールでは結婚式も行われていた。

タウンホールと同じ並びにあるアーツセンターで行われたこのビール
祭り。もちろんオーガナイズはCAMRA(The Campaign for Real Ale)
で、今年も70種類のリアルエールがイギリス国内より集まった。それに
加えて、Ciders(りんごから作られたお酒)、Perries(洋ナシから作られ
たお酒)、ワイン等のコーナーも設けられていた。

入場料は£2.50(約560円)。但し、CAMRAのメンバーシップ(年会費
£22)を持っていると入場無料である。
フェスティバル自体が、全てビール好きのボランティアの方々の手で
運営されており、パブクイズや抽選会、タップダンスやローカルの
フォーククラブによる伝統ダンスなど、会場で様々なエンターテイメント
を楽しめるように、上手くセッティングされていた。

受付でビールガイドブックを貰い、ビール券を購入。そしてパイントグラ
スを£1.50(約340円)でゲット。パイントグラスは思い出に欲しい方は
そのままキープ出来るし、要らない人は帰りに受付でリターンすると返
金される仕組みなっている。

会場の中は結構暗めで、余り広いスペースではないので、ビールの樽
は会場の壁に沿って並べられていた。もちろん、座って飲むための
テーブルはたくさん置かれている。

全てのビールはイギリス各地で作られたリアルエールで、日本で普通
戴く炭酸入りのラガービールとは全く違う。どこがどう違うのかは、私
の『リアルエールのすすめ』(NLW No.216に掲載)と、『続・リアルエー
ルのすすめ』(NLW No.224に掲載)に詳しくご説明しておりますが、ここ
でも簡単に説明いたしますと…。
製造過程での発酵時にタンクを密封せず、余計な炭酸ガスを徹底して
開放し、全くろ過や熱処理を行わずに生きたままの状態で樽やボトル
に移し、皆々様の元に運ばれてくるのが、リアルエールというわけであ
る。
だから、普通のラガーのように、滅菌されて言わば命を失った状態に
炭酸を加え、フレッシュ感でごまかした(言いすぎ?)ビールとはわけ
が違うのである。

では、今回私が試したビールを順番にご紹介しよう。
(※価格は、パイント(568ml)での価格)

 ビール名:Polly Stevens
 醸造会社:Toll End
 4.4% £2.10
 とってもホッピーでクリーンな後味 良いスタート!

 ビール名:Entire Stout
 醸造会社:Hop Back(Salisbury)
4.5% £2.20
 スタウトなのに、重過ぎず、後味が爽やかでとてもクリアーなテイスト。

 ビール名:Full Monty
 醸造会社:Caledonian(Edinburgh)
 4.7% £2.00
 シトラスフルーツのアロマとほのかに甘苦い後味。

 ビール名:Double Champion Wheat
 醸造会社:O'Hanlons(Whimple)
4.0% £2.10
 シトラスフルーツのほろ苦い味、とってもクリーンで心地よい後味。

ビール名:Black Gold
 醸造会社:Castle Rock(Nottingham)
 3.5% £2.00
 ほろ苦いダークビール。

 ビール名:Best Bitter
 醸造会社:Hobsons(Kidderminster) 
 3.8% £2.00
 綺麗な赤茶色(アンバ色)のホップの利いたビター。

いずれも上質の素材と素晴らしい環境で丹念に作られた、フレッシュ
で最高級のエールたちだった。
ごちそうさま〜!


【バーケンヘッド・ビール祭り】
サウスポートビール祭りから1ヶ月と少し、今度はマージー河の向こう
岸のウィラルで、10月19日(木)より3日間、バーケンヘッド・ビール祭
りが行われた。

この日もまた心地の良い晴天。リバプールセントラルからマージーレイ
ルに乗って2駅め、ハミルトン・スクウェア駅で電車を降りると、会場の
パシフィック・ロード・アーツ・センターまでは徒歩3〜4分。
開場まで時間があったので、近くの公園(ハミルトンスクウェア)やタウ
ンホール、博物館を覗いてみる事にした。本当に素晴らしい秋晴れで、
向こう岸のリバプール市が綺麗に写った。

今回で12回目を迎えたバーケンヘッド・ビール祭りは、入場料£3(約
660円)を払うとハーフパイントのグラスがタダで貰える。
今回のグラスにはバーケンヘッドお馴染みのチンチン電車(トラム)の
可愛い絵が付いていた。CAMRAのメンバーには、それにプラスして
£1のビール券がプレゼントされる。

去年と同じセッティングで、いかにも体育館の様なスペースのド真ん中
にUの字に机を並べ合わせて、それに添ってビール樽が、丁寧に置か
れていた。
各地から大切に運び込まれた生ビール樽の数は約50点。その他にボ
トルビールが約20種類と、サイダーにぺリエー、そしてもちろん、ロー
カルのビール会社ケインズのコーナーも設けられていた。

今年のフェスティバルお勧めになっていたビールは、ドイツスタイルの
Dunkel Weisse や蜂蜜入りの Honey Beer 、ロシアスタイルの黒ビール
でアルコール度のかなり高い(9%)Imperial Russian Stout 、生姜入り
の Ginger Beer など等…。

お腹を空かせた人の為に用意されたスナックバーがあり、ジャーマン
ソーセージと酢キャベツやジャックポテト、チップスなども目に入ってき
た。

会場自体はサウスポートより広く、端っこには舞台も用意されていて、
3日間の内一番盛り上がる金曜日の夜には地元のバンドのライブも
行われたみたいである。

ここでトライした生ビールをコメントしてみよう(全てハーフパイント)。

 ビール名:Cornish Coaster
 醸造会社:Sharp's (Rock, Cornwall)
 3.6%
 スムーズな口当たり、フレッシュなホップとアロマの香りとお味。とっ
 ても良いスタート!

 ビール名:Lady O’the Stream
 醸造会社:Station House(Elesmere Port)
 3.9%
 秋にぴったりのゴールデンカラー。ホップを3種類使ってあるそうで、
 なるほどホップ感の利いたビーター。フルーツアロマの風味もMixさ
 れていた。

 ビール名:Fossil Fuel
 醸造会社:Isle of Purbeck(Studland, Dorset)
 4.1%
 ライトアンバ色(薄い赤茶色)で、フレッシュ感、モルトの利いたクリー
 ンな後味。

 ビール名:Tap Bitter
 醸造会社:Moles(Melksham, Wiltshire)
 3.5%
 スムーズ、モルト味、クリーンな後味。

 ビール名:Old Wavertonian
 醸造会社:Spitting Feathers(Waverton)
 4.4%
 クリーミーでスムーズな口当たりのスタウト。珈琲の様な、良くロース
 トされたホップの利いたビターな後味。今回の私のNo.1!

 ビール名:Special Ale
 醸造会社:Spitting Feathers(Waverton)
 4.2%
 モルトとホップの複雑なミックス。強いドライな後味。

 ビール名:Autumn's Platter
 醸造会社:WC Brewery(Mickle Trafford)
 4.3%
 ここの醸造会社がこのフェスティバルの為に作ったビール。スパイ
 シーで、モルトとシトラスゴールドホップのミックスブレンド。クリーンな
 アロマ味で、とっても爽やか!

 ビール名:Pitchfork
 醸造会社:RCH(West Hewish, Somerset)
 4.3%
 フレッシュなテイスト、ちょっとホップが利きすぎの感じも。

以上、どれも最高の状態を完全に保たれ、フレッシュな口当たりが印
象に残った。
フェスティバル自体もまずまずの成功ではなかったのだろうか。


次回の『リアルエールのすすめ』では、いよいよリバプール市内で行わ
れるリバプールビール祭り(来年2月)の模様をお届けできそうです。
地元ビールファンにはとても人気があり、毎年チケットを取るのが大変
なこのフェスティバル。今年は惜しくも逃してしまったのですが、来年の
チケットが早々と手に入ったので、今からとても楽しみにしています。
乾杯!

( Fin )


(この原稿に関連する写真は、ウェブサイトの今週の「NLW フォト・アル
バム」ページに掲載しています。どうぞご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo277.htm )


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▽フロム・リーダー
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(リヴァプール在住の下村えりさんが、12月7日にクレイトン・スクエア
のBBCビッグスクリーンで中継されたエコー&ザ・バニーメンのライヴ
の感想を寄せてくださいました)

強風雨にもめげず、シティーセンターのスクリーンでエコバニ観て来ま
した。
シティーセンターはあんなお天気にもかかわらず、結構なクリスマスの
買い物客でにぎわってましたが、足を止めてスクリーン前に立ち止まる
のはやはり40代の方々がマジョリティーでした。

結局エコバニは6時半スタートで1時間…。 
ほんまにスタジオタッチのセッティングでイアンはアコースティックギ
ターで椅子に腰掛けて…って感じ。
やはり80年後半からのポップな曲が多かったです〜、初期の一番
ハードな曲で“Do it Clean”をやってくれましたが(“Rescue”もやったけ
ど、あの曲はスローだし)。 
わたしは彼らのデビューから同時進行で聞いてきたので、断然初期の
彼の曲が好きです。もちろんポップな曲もとても素敵だけど…。

イアンは40代後半ですよね、あのトレードマークの髪の毛が薄くなって
ました…、しかし普通の40後半の人に比べると、やはり若いよぉ〜。
無精ひげなんかはやして、イアンはやはりイアンでした(なんのこっ
ちゃ〜)。
相変わらず“イアンの喋り方ってぼぞぼぞで何言ってるか、判らないよ
ね〜”と、お友達と話しながら楽しみました。

エコバニのコンサートが12月18日にリバプールであるんですが、丁度
日本に帰国中で行けないので、とっても満足でした。

えりx


(えりさん撮影の写真を、ウェブサイトの「NLW フォト・アルバム」ページ
に掲載しています。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo277.htm )


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▼スカウスハウス・ニュース
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「NLW フォト・アルバム」ページに、Fudge さん&えりさん撮影の写真を
掲載しています。ぜひご覧ください。
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