January 16 2007, No.281
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2007年1月14日>
 ▽寄稿:W杯観戦記「ドイツに行ってきました!」
 ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▽フロム・リーダー
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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今週の「ニュース」に、“世界で最も有名なクラブ”キャヴァーン・クラブ
の50周年の話題があります。
その記事でも伝えていますが、1973年に取り壊されたオリジナルの
キャヴァーン・クラブの場所がついに明らかになり、16日(つまり今日
ですね)に発表されるのだそうです。

現在のキャヴァーンがオープンしたのは、1984年です。
オリジナルのキャヴァーンとほぼ同じ場所に再建されたわけですが、
オリジナルのキャヴァーンの正確な場所については、長らく謎のまま
でした。
一般的には、「キャヴァーンの跡地は青空駐車場になった」とされ、多
くのガイドブックなどでは、現在のキャヴァーンの向かって右隣にある
青空駐車場の写真が掲載されています。
でもこれは明らかな間違いです。当時の写真を見ると一目瞭然です
が、もっとマシュー・ストリートの真ん中寄りにあったはずです。それに
あんなに端っこでは、10番地という住所にはならないでしょう。
そして昨年、この駐車場には大きなビルが建てられました。

ではなぜ、この間違った定説ができあがったのか?
答えは簡単です。
オリジナルのキャヴァーンが取り壊された後(正確に言うなら、建物は
取り壊されましたが、キャヴァーンは地下にあったので、取り壊された
わけではなく、ただ埋められただけでした)、その跡地は青空駐車場に
なりました。
そうです、「キャヴァーンの跡地は青空駐車場になった」のです。
地下にキャヴァーンを再現した「キャヴァーン・ウォークス」が出来る
1984年までは、この定説は事実だったのです。
しかし青空駐車場がなくなったにもかかわらず定説は生き続けました。
ややこしいことに、隣にも青空駐車場があったからです。
ビートルズ巡礼にリヴァプールを訪れて、この右隣の青空駐車場で記
念写真を撮って帰ったビートルズ・ファンはそれこそ何十万人もいるは
ずですが…。

というわけで、新しいキャヴァーンの(入り口ではなく)ステージは、オリ
ジナルのキャヴァーンとほとんど同じ場所にあります。
ただし、オリジナルよりもずっと地下に深いところにあります。
埋め立てられただけだったので、再建時にはオリジナルのレンガを掘
り起こし、それを新キャヴァーンの内装に使っています。

さて、ここで最初の疑問に戻ります。
「オリジナルのキャヴァーン・クラブの場所はどこだったのか?」
もっと詳しく言うと、
「地下のステージに続く18段の階段のエントランスは、マシュー・スト
リートのどの場所にあったのか?」
ということです。

実は僕は6〜7年前から、この謎を解明しようと取り組んで来ました。
いや、取り組んで来たといってもそんなに大したことをしているわけで
はなくて、毎年リヴァプールに行く度に、昔の写真を片手にマシュー・ス
トリートをうろうろするだけなんですけどね。
しかしこれが結構難しいんです。
だって、建物自体がなくなっているうえに、石畳だった道路も全部舗装
されていて、まったく面影がないんですから。場所を特定しようにも、手
がかりがないのです。

地元の人に尋ねても、「隣の青空駐車場ではない」ということは口を揃
えて教えてくれますが、いざ正確な場所となると誰も確信が持てないよ
うでした。
ブライアン・エプスタインさんのアシスタントだったアリステア・テイラーさ
んにも訊いてみましたが、「う〜ん、グレープスのほぼ真向かいだった
と思うんだがね。何しろ昔のことだからなあ…」という答えでした。まあ、
無理もないですよね。

「手がかりはないわけではない」と気がついたのは、2005年でした。
マシュー・ストリートのキャヴァーンがある方の建物は軒並み取り壊さ
れているものの、道の反対側の建物はほとんど当時のまま残っている
ことに気がついたのです。
ということは、キャヴァーンの中から外を撮った写真があれば、そこに
写ったものを手がかりに、キャヴァーンの場所を特定することができる
はずです。

…と思っていたら何というタイミングか、その夏に発行された「リヴァ
プール・エコー」のビートル・ウィーク特別号で、キャヴァーンの中から
撮ったと思われる写真が掲載されていたのです。

写真には、向かいにある建物の壁が写っていました。
早速、そのエコー特別号を片手に、マシュー・ストリートへ行ってみまし
た。
「キャヴァーン・ウォークス」の反対側、「グレープス」の並びの壁をつぶ
さに見ていくと……あった、ありました! 同じ壁、オリジナル・キャ
ヴァーンの真向かいの壁が!!
くるりと反対を向くと、そこは「キャヴァーン・ウォークス」の正面玄関左
にあるお店“CRICKET designer wear”の左端でした。そこから見る風
景は、確かに昔の写真で見る風景にぴったり合致します。

こうして長年の謎が解決して一件落着、個人的な追跡調査はひとまず
終了しました。
場所が特定できたのは2005年ですが、「ビートル・ウィーク」が終了した
後だったために、僕のウォーキング・ツアーでの初披露は、去年2006
年のツアーになりました。
「おそらくどの本にも載ってないし、どの専門家も知らないと思います
よ〜」
と、お客さんに自信たっぷりに説明したものの、意外にも反応は今ひと
つ芳しくなかったです。たしか、写真を撮った人は1人もいなかったよう
に思います。
普通のビートルズ・ファンは、オリジナルのキャヴァーン・クラブの場所
がどこかってことにはあんまり興味ないのかもしれませんね。ジョン・レ
ノンの銅像の方が圧倒的に人気がありました…ちょっとがっかり。

さあ、今日発表されるオリジナルのキャヴァーンの場所は、果たして、
僕が特定したのと同じ場所になるのでしょうか?
楽しみな気持ちもありますが、間違ってたらどうしようというちょっと不
安な気持ちもあります。
とりあえず、今週のフォトページに僕が特定した場所を掲載しておきま
すね。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo281.htm 

さてさて、どうなりますか……。

                           ― Kaz (16/01/2006)


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▼リヴァプール・ニュース <2007年1月14日>
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*** 1月14日(日) *******************************

【キャヴァーン50周年!】
1月16日火曜日、ビートルズを生み、世界を席巻した「マージービート」
のメッカとしても知られるキャヴァーン・クラブが、50周年を迎えます。
当日に記念パーティーが行われるほか、今年1年を通じて様々なサプ
ライズ・イヴェントが企画されています。
また、DVDや本、TVドキュメンタリー、そしてこの50年にクラブに出演し
た有名バンドの演奏を集めたコンピレーション・アルバムのリリースも
予定されています。

クラブのオーナーであるキャヴァーン・シティ・ツアーズのダイレクター、
ビル・へックルはこう話しています。
「5月にすごいギグを企画してるんだが、今ちょうどそれに出てくれる超
ビッグネームたちと交渉してるところなんだ。それ以上詳しいことは言
えないけどね、実現しなかったら困るから」

16日のパーティーは特別に招待されたゲストしか入場できないもので、
オープン・バーと30組以上のバンドによる演奏を13時間も楽しむことが
できます。
ビルは、「パーティーにサー・ポール・マッカートニーが出席するのでは」
という噂を否定しています。
「マッカは招待はされてるよ。でも今の彼のパーソナル・ライフで起きて
ることを考えれば、出席についてはまったくのノー・チャンスだね」
「40周年のパーティーでは、オリジナルのクォリーメン全員に――もち
ろんジョン・レノンは除いてということだけど――揃ってもらうことができ
たんだ。同じ部屋に一同に会するのは40年ぶりだったんだよ。で、何
杯か飲んだ後、彼らはステージに上がって演奏した。そしてそれから
10年、彼らはそれを続けている」

16日のパーティーの日、クラブの外のマシュー・ストリートでは、熱心な
ビートルズ・ファンの間で長年にわたってミステリーとされていたことが、
ついに解明されることになっています。
地下にあったキャヴァーン・クラブへと降りる18段の階段。その階段の
入り口があった正確な場所は、クラブが1973年に取り壊されて以来、
誰にもわからなくなっていたのです。
しかし今回、キャヴァーンのDJを務めた故ボブ・ウーラーが遺したプラ
イヴェート・コレクションの中の写真を分析することで、正確な場所をつ
きとめることができたのだそうです。
「それがどこかってことは、今披露することもできるんだが、それじゃサ
プライズじゃなくなってしまう。当日のお楽しみに残しておこうじゃない
か」とビルは言います。

マシュー・ストリート10番地は、当然ながら、最初から有名なアドレス
だったわけではありません。
卵のパッキング・ステーションであったり、ワインやスピリッツの保管所
であったり、戦争中は空襲時に避難するシェルターとしても使われまし
た。
しかし1957年の1月16日、「キャヴァーン・クラブ」としてオープンしたこ
の日に、世界的に有名なスポットとなるべく第一歩を踏み出したので
す。
オーナーは地元の医者の息子、アラン・スタイナーでした。彼は、パリ
の有名ナイトクラブ "Le Cavais Francais" のスカウス・ヴァージョンに
したいと考え、「キャヴァーン」という名前をつけました。最初の晩に演
奏したのはマージーシッピー・ジャズ・バンドで、600人しか入れないこ
の狭いクラブに、1000人以上の群集が押し寄せました。

「ジャズ・オンリー」というクラブのポリシーは、スキッフルやロックン
ロールの爆発的な流行により、間もなく形骸化して行きました。
実際、若きジョン・レノン率いるスキッフル・バンド「ザ・クォリーメン」が
初めて栄えあるキャヴァーンのステージを踏んだのは、同じ年の8月7
日のことでした。
ビートルズが初めてキャヴァーンに登場したのは、1961年2月21日。わ
ずか5ポンドのギャラでした。以後、およそ1年半の間に合計274回演
奏しています。最後となった1963年8月3日のステージのギャラは、300
ポンドでした。

ビートルズゆかりの地のガイドブック“The Complete Liverpool Beatles
Guide”の著者、ロン・ジョーンズも、記念パーティーに招待されていま
す。
彼が初めてキャヴァーンに足を踏み入れたのは19歳の時でした。以来
彼はイーヴニング・セッションの常連となりますが、シティ・カウンシル
の職員だったために、伝説のランチタイム・セッションはほとんど観る
ことができませんでした。
ロンの一番のお気に入りはレモ・フォーだったそうです。レモ・フォーの
リード・ギタリスト、コリン・マンレイはジョージ・ハリスンが憧れるギタリ
ストでした。それはコリンが、チェット・アトキンスのようにギターを演奏
することができたからでした。

ロン・ジョーンズはこう話しています。
「ビートルズだけが人気があったわけじゃないからね。レモ・フォー、
ビッグ・スリー、スウィンギン・ブルージーンズ、ジェリー・アンド・ザ・
ペースメーカーズ……どれもみんなものすごく人気があった」
「あそこがどんなところだったかってことは、今の人には想像できない
だろうね。あのコールタールと汗の混じった臭いと、たばこの煙。あの
時代はみんなが煙草を吸ってたからね。そしてあの暗さと湿っぽさ。で
もあそこにはバンドと音楽が生み出すエキサイトメントがあった。それ
がすべてだったんだよ。あの場所にいた僕らには、何かとんでもないこ
とが起きているっていう実感はなかったけどね」
「それにしても、わずかな入場料でビートルズを観ることができたんだ
からね。数インチの近さで観ることだってできた。曲と曲の間に、やあ
やあって挨拶したりね」

ビートルズとマージービートが爆発的な人気となったことで、キャヴァー
ンは世界的な注目を浴びるようになりました。
レイディオ・ルクセンブルグでは、“Sunday Night at The Cavern”という
レギュラー番組を持つほどでした。
しかし60年代半ば、オーナーのレイ・マクフォールが破産してしまいま
す。
クラブは一時閉鎖されたものの、再建に向けての運動が展開された結
果、1966年1月23日、リヴァプール出身の首相ハロルド・ウィルソンが
出席して再オープンしました。
ところが7年後の1973年、このクラブの値打ちにもビートルズにも無関
心な市の役人たちによって、キャヴァーンはに強制的に閉鎖されてし
まいます。シティ・カウンシルは、この場所に地下鉄の排気口を通すこ
とを決定したのです。そして、ブルドーザーがやってきました。
それから10年余が過ぎた1984年、キャヴァーン・クラブは、同じ場所に
新しく作られたショッピング・ビル「キャヴァーン・ウォークス」の地下に、
オリジナルのレンガを使って再建されました。

ロンは、リヴァプール市がオリジナル・キャヴァーンを消滅させてしまっ
たことに対しても、一定の理解を示しています。
「今でもみんながあれは悲劇だって言う。世界一のロックンロール・クラ
ブをつぶすとはナニゴトかってね。確かに、今の時代じゃ絶対に許され
ないだろう。明らかな愚行だ。今の感覚ではね。だけどあの時代のリ
ヴァプールってのは観光都市ではなかったんだよ。だから再建された
ことを良しとしよう。何もないよりはずっといいさ」


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▽寄稿:W杯観戦記「ドイツに行ってきました!」
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W杯観戦記「ドイツに行ってきました!」 / マイキー

  ― 第11回 / 「カルチェ・ラタンでイタリア戦」 ― 
 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo281.htm ≫

翌朝、昨日の朝会った女性とホテルの食堂でまた一緒になり、今日は
テーブルも一緒にモーニング♪
それぞれ昨日は何処そこにに行ってあれが便利だったとか旅の情報
を交換。
私は最初の予定では今日はモンサンミッシェルに行く予定だったんだ
けど、そうすると朝7時から夜9時位までの1日丸々使ってしまうので
今回は断念してしまったんですが、、、彼女はパリに1週間滞在なの
でもちろん行く予定らしく。。。(絵はがき貰いましたよ!)

そんな彼女にオルセー美術館の事を言うと、
「帰り間際でももちろんトライしなさい! 当然です!」
と言われ、私の頭の中は帰る日の事で頭が一杯になったです。ちゃん
と飛行機に乗れるんだろうかと、、、(小心者ですから…/苦笑)

今日はノートルダム大聖堂からスタート!
二日間有効のあのミュージアムパスでノートルダムにもサクッと入場♪
晴天に恵まれたこの日は、ヨーロッパの人たちにとっては絶好のひな
たぼっこ日和で、月曜日だけど人人人だらけ。
青空をバックにした大聖堂の白さがとてもまぶしくて、私にとってもすご
く気持ちのいい時間でした。

この後はカルチェ・ラタンの辺りへ。この地区はソルボンヌ(パリ大学)
を中心とする学生街で、色んな国からの留学生がいたので講義など
はラテン語で行われていたことから、ラテン地区すなわちカルチェ・ラ
タンと呼ばれるようになったそうです。

先にK子さんからこの辺りはテイクアウトの色んな国の食べ物がある
から気軽に歩きながら食べれるよ! と言われていたので、クレープ
やら、シシケバブとか食べてみたり、とりあえず道にまたまた迷いなが
らもブラブラァ〜と歩き続けました。

あ! そーそ−! サンジェルマン・デ・プレでマカロンのお店で行列
が出来ていたので思わず私も列び(笑)日本までお持ち帰り♪
とってもお上品なお菓子でありました。もちろん大変美味でございまし
たわよ。

おっと、今日のワールドカップの試合は「イタリアvsオーストラリア」。
ドイツに残っているK子さんは、この試合のチケットを持っていたので
すが、
「あぁ〜あんまり観たくない。。。」
と、私と別れ際にポロっとこぼしていましたが、、、気持ちは分かるよう
な気はした。。。

イタリアと対戦するのがオーストラリアではなくて日本だったら、、、
ドイツに来る前、地元のパブで観戦したあの「日本vs オーストラリ
ア」。。。
今思い出しても苦い気持ちになりますが(苦笑)
でもモンマルトルにその時はいたのでシードルを飲みながらサッカー
観戦♪

イングランド戦の時も思ったんだけど、隣国同士とかヨーロッパ同士
つーのはライバル心からなのか応援しないみたなのね!
この時もイタリアを応援する人はほとんどいなくて、、、
私がTVの前で観戦してたら、いきなり男性が、
「お嬢さん! せっかくのお楽しみの所お隣の席に僕がおじゃましても
いいかな?」
と言うニュアンスの英語で話しかけて来て、ちょっとドキっとしてみた
り/笑
でも、そのお兄さんもオーストラリアを応援していたし。。。
後半も45分も過ぎてロスタイム。このまま延長になるかって時にトッ
ティが一点決めてイタリアが勝利を決めたときなんか、私だけ声を上
げて喜んだので、また一人目立ったと言うか浮いてしまっていた(苦笑)

でもそこで携帯メールに着信が♪
はい、師匠です。
日本から師匠の雄叫びが届きました(笑)。。。

つづく。。。

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo281.htm ≫



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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第74号 / 「賀正リヴァプール 2007!」 ―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish74_photo.htm ≫

こちらの元旦はこれといって正月の風情はなく、ただ単に静かな休日
といった雰囲気で、それではあまりにもメリハリがないので、帰国した
ときに友達にもらった福笑を引っぱりだして、旦那を巻き込んで遊んで
みました。
これが結構面白くて、しまいにはバナナやリンゴやにんにくまで登場さ
せたらイイ顔になったので、写真など撮ってみました。
また、クリスマス頃から食べっぱなしの1週間が続いていたので、近く
の公園で凧揚げ。これがまたいい運動になって楽しかったです。そん
な新年のスタートでした。
みなさんは楽しい年越しを迎えられましたでしょうか?

 ♪ ♪ ♪

前回のゴールドフィッシュだよりで告知をした大晦日の花火大会は、
台風のような暴風のため延期になりました。大晦日の悪天候はほぼ
イギリス全土だったようで、エジンバラ、グラスゴー、ニューカッスル、
ベルファストも同様に年越しイベントがキャンセルされたようです。
ロンドンだけはロンドン・アイを中心に豪華な花火が決行されて、テレ
ビで見ました。
日本でもニュースで世界の年越しの映像が映し出されたと思いますけ
ど、イギリスだけ何も見せるものがなかったら寂しいですからね。さす
が、首都の意地?!

リヴァプールの花火大会は、1月5日に行われました。
観客はライムストリート、セント・ジョージズ・ホール前の広場に詰めか
け、ウォーカー美術館の上に打ち上げられる花火を待ちました。
2007年リヴァプール800歳のバースイヤーを祝って、「ハッピーバース
デー・リヴァプール♪」と大合唱の後、ビートルズの "Birthday" ととも
にファイヤーワークスがスタート。お約束な選曲とも思えるかもしれま
せんが、あのシチュエーションで大音量で聞くとこれがまた効果的だっ
たりします。
今回の見ものは、花火よりも音響と照明のエフェクト。レーザーとパイ
ロテクニクスなるものによる演出で、ウォーカー美術館がカラフルに彩
られました。
音楽は、ビートルズのほか、ビヨークの "It's Oh So Quiet" や スウィ
ンギングなジャズナンバーや007のテーマ、そして戦時中の爆撃の
シーンでリアルなサイレンが鳴り響いたりと、20分とは思えない、盛り
だくさんなショーでした。
締めくくりは再びビートルズで、"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club
Band (Reprise)" でした!

写真のほかに、ショートビデオも見てみてください。まずは私の撮った
ダメ・ホームビデオ風のものから。。。
http://video.google.co.uk/videoplay?docid=2866811241749173406
それと旦那の撮ったちょっとまともなショートビデオ Part 1 & 2
http://www.artinliverpool.com/culturearch/2007/01/liverpool_fireworks_january_20.html
http://www.artinliverpool.com/culturearch/2007/01/liverpool_fireworks_january_20_1.html

また、地元のフォトグラファー、Pete Carr のサイトにいい写真が載っ
てますので、こちらもご覧下さい。花火以外の写真にも、リヴァプール
の風景や、ミュージック・ウィークなどのバンドの写真などもいろいろあ
るので、必見です!
http://petemc.net/gallery/2007/01/liverpool-new-year-fireworks-2007/

リヴァプールの800歳の誕生日となる 'Liverpool 800 Day' は、8月28日
です。
この日はストリート・パーティーが開催されたり、ロケーションはまだ発
表されていませんが、どうやらヨーロッパで最大の花火大会となるとい
う噂も。
今年の「マシュー・ストリート・フェスティヴァル」が8月24日〜27日、「イ
ンターナショナル・ビートル・ウィーク」が8月22日〜28日ですから、その
ままこのバースデー・パーティーに突入といった感じになるんですね。
天候に恵まれることを今から願ってます!

2007年の主なイベント・リストはこちらから。
http://artinliverpool.com/list/2007jan.htm

 ♪ ♪ ♪

先週の日曜日は、フィルハーモニック・ホールで "The Wizard of OZ
with Live Music" を観にいきました。ただの 「オズの魔法使い」映画で
はありません。1939年版のジュディ・ガーランド主演のこのミュージカル
映画は、オーケストラ部分が別トラックで録音されたので、
その部分だけ取り払って、映像、台詞、歌をそのまま活かしながらロイ
ヤル・リヴァプール・フィルハーモニック・オーケストラによる生演奏も楽
しめるという贅沢な企画で、UKプレミアでした。

家族連れも多く、会場はほぼ満席。私も子供のときに、赤と青の色眼
鏡をかけてテレビ版で観た遠い記憶がある程度でそれっきりでしたの
で(年齢がバレる?!)、ストーリーやキャラクター、舞台セットのデザ
インや当時のテクニカラーの色合いがとても新鮮でした。
新年ということもあり、「今年、かなえたいもの」ってなんだろうとふと考
えてみたりして。心から求めるものを探すならウチの近くにあるってい
うから、今年もやっぱりステイ・ローカル?!
ドロシー役のジュディ・ガーランドのかわいらしいけど結構気丈なキャラ
クターもいいですけど、意外に光っていたのが、犬のトトちゃん。天才と
しかいいようがありません!トトちゃんにも魔法使いからのご褒美をあ
げてほしかったなあ。。。

幕間に、ドロシーやブリキの木こり、ライオンや魔女などの思い思いの
「オズの魔法使い」キャラの格好をした人たちがぞろぞろとステージ近
くに集まってきました。これは、同時開催の「オズの魔法使い仮装大
賞(?)」で、優勝者にはクラッシックFMやリヴァプール・フィルから賞
品が渡されました。子供から大人まで相当気合が入ってました。特に
優勝したブリキの木こりの男の子(ちょっとブレ気味ですみません、写
真右の三角頭の子です)、胴体が大きすぎてのけぞりながら歩いてい
てこれがまた可愛くてポイント高い。

後半のショーが終了した後、上の階のバーエリアでは、ミニ・ドロシー
ちゃんが大きなカメラを持って他のおネエさんたちの写真を撮っていた
ので、私も一枚撮らせてもらって家に帰りました。

フィルハーモニック・ホールは、もちろんコンサートホールとして有名で
すが、クラッシック映画も上映しています。雰囲気よさそうですよね。し
かも、スクリーンそのものも見もので、世界で唯一現役で使用されてい
る Walturdaw 社の上昇式のアールデコ調シネマスクリーンなんだそう
です。

映画のスケジュールはこちらから。
「リヴァプール・フィルハーモニック・ホール」ホームページ:http://www.liverpoolphil.com/

 ♪ ♪ ♪

ここ数週間、ギャラリーのパトロールも再開してますよ。既に今年に
入っていろいろ行きましたが、こちらはかいつまんで駆け足で。

Tate Liverpool の特別展、Mike & Dinos Chapman の、"Bad Art for
Bad People"。
世の中に存在するタブーをとことん表現しちゃったみたいな賛否両論
のグロテスクで過激なコレクションです。2003年のターナー賞にもノミ
ネートされ、日本でも知られているアーティストだと思います。相当ワル
なので、覚悟が必要です。こんな兄弟を育てた親の顔が見てみた
い。。。
入場料は5ポンド、期間は3月4日まで。

同じく Tate Liverpool のグランドフロアには、スイス人画家/彫刻家/
パフォーミング・アーティストである John Armleder によるインスタレー
ション。60年代、70年代には前衛芸術運動、フラクサスにも深く関わっ
ていたらしい。ちょっとフェスティヴで、特にチャップマン兄弟の展覧会
を観たあとではホッとして癒されます。
こちらは入場無料、2月25日まで。

 < Tate Liverpool >
  住所:Albert Dock, Liverpool L3 4BB
  電話:0151 702 7400
  Tate Liverpool ホームページ: http://www.tate.org.uk/liverpool/


リヴァプール大学にギャラリーがあるのはご存知ですか?
Abercromby Square という公園の真向かいにあるのですが、室内は
アンティークな調度品とクラッシックな絵画や彫刻で埋め尽くされ、時
間が止まってしまったかのような空間です。さりげなーく JMW Turner
の油絵なんかが壁にかかっていてギョッとします。

現在、最上階で行われている展覧会が、Joash Woodrow という去年
亡くなったリーズのアーティストの "Works on Paper" 展。これは面白
かったです。
この作家は、名門の Royal College of Art を卒業後、ノイローゼになり
リーズの実家に引きこもりながらひっそりと創作活動を続けていたよう
です。しかも自ら作品を発表することもしなかったので全くの無名だっ
たのですが、1999年に自宅で火事が起きたときに初めて、ソーシャル
ワーカーが家の中を立ち入り検査した際に、3000枚もの絵画やコラー
ジュなどが発見され、運よくアート・ディーラーの目にとまり、日の目を
見ることになったようです。
ギャラリー担当者いわく、「普通だったらそのままゴミ溜め行きですよ」
とのことですから、本当に人生なにが起こるか分かりませんね。素材
は、画用紙から壁紙、はては美術の百科事典のページの上に大胆に
描かれていたりして、静かなエゴが見え隠れていて興味深かったです。
この展覧会は、4月20日まで。

 < The University of Liverpool Art Gallery >
  住所:3 Abercromby Square, Liverpool L69 7WY
  電話:0151 794 2348
  オープン:月〜金 00pm〜04pm 入場無料
  ホームページ: http://www.liv.ac.uk/artgall/exhibitions/exhibit_current.htm


あとは、Walker Art Gallery で、デヴィッド・ベッカムの寝顔が見れます。
Sam Taylor-Wood が1時間にわたってベッカムの寝顔をビデオに収
めたものです。TVモニターの前に椅子も置いてあるので、ファンの方
はごゆっくりどうぞ。
http://www.artinliverpool.com/blogarch/2007/01/artwork_of_the_6.html

本当はまだまだ載せたいことがあったのですが、ちょっと来週にまわし
ます。
今週はこんなところで。

それでは、本年もよろしくお願いいたします!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish74_photo.htm ≫

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▽フロム・リーダー
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(リヴァプール在住のS.H.さんが、イギリスのビートルズ情報をレポート
してくださいました。昨年12月に送っていただいたものですが、掲載が
遅くなってしまいました)

まず1つ目はThe U.S. vs. John Lennonです。
イギリスではジョンの命日から公開となっております。
内容はこれから見る人のためにあえて言いませんが
ビートルズ、ジョンのファンでしたら見る価値が
あると思います。
当時の映像だけでなく、その当時かかわっていた人への
インタビューも多く含まれております。
勿論、ヨーコさんのも多くあります。
私は英語が理解できませんでしたが、ジョンの発言で
周りの人から笑い声が聞こえました。

ただし、この映画はビートルズやジョン、70年代の
アメリカ、もしくはベトナム戦争反戦運動に興味の
ない人には見ても楽しめないかと思われます。

2つ目はポールの事務所の話です。
Soho Squareから移るという話ですが、12月26日に
行きましたら、郵便などは18Soho Squareにとなっていました。
ここに行きましたら、いろいろなオフィスが入っている
ビルという感じでした。
ですので、ここに本当に移るかは定かではありませんので
引き続き注目が必要と思われます。

3つ目はポールのロンドンの家です。
12月26日の午後5時ころに行きました。
イギリスではこの時間はすでに真っ暗ですので家に
電気がついているかが分かります。
残念ながら電気はついてなかったですが、門から家の間に
クリスマスツリー(おそらく何かの木に電気をつけたもの)が
見ることができました。

(S.H.さん、いつもありがとうございます!)


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▼スカウスハウス・ニュース
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*** フットボール・チケット手配 ******

リヴァプールFCおよびエヴァトンFCの、ホームゲーム観戦チケットの
手配を承っています。
詳細は、ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/football/stadium.htm


*** 語学留学生募集中 ******

リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/info.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish74_photo.htm


*** 今週のフォト・アルバム ******

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□■ 第281号 ■□

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