February 20 2007, No.286
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2007年2月18日>
 ▽寄稿:「ダービー観戦記」
 ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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熱狂的なリヴァプールFCファンで、現在リヴァプールに語学留学中の
Carla さんが、マージーサイド・ダービーの観戦記を綴ってくださいまし
た。
最古のダービーマッチと言われ、去年は開始早々にスティーヴン・ジェ
ラードが一発退場になるなど、毎年おそろしいほどヒートアップするリ
ヴァプルとエヴァトンの激突。リヴァプールの街や人々にとって、1年で
いちばん「フットボールな日」と言えるかもしれません。

そのダービーを生観戦できるだけでも、ファンにとっては夢のような体
験だと思います。
しかもその席が熱狂的サポーターが陣取るKOPスタンドだったら…も
う夢の夢、天にも昇る気分かもしれません。
さらにその試合でレッズが気持ちよく勝ってくれたりなんかしたら…さ
てどうなるんでしょう。まさに至福の状態。あまりに幸せ過ぎて、この先
の運を使ってしまったんじゃないかと、不安になってしまったりして…。

幸いなことに Carla さんは、運の使い過ぎの心配をする必要はありま
せんでした。
レッズは圧倒的に攻め続けながら1点が取れず、0−0の引き分けに
終わってしまったのです。
しかし先々週の「ゴールドフィッシュだより」でもミナコさんが伝えてくれ
ていましたが、Carla さんの落ち込みようは、それはそれはディープな
ものだったようです。

(あまりのショックで観戦記は書いてもらえないんじゃあ…)
と、依頼した僕としてはちょっと心配になってしまったのですが、無事に
書いていただくことができて、ほっとしています。

ワクワクやハラハラ、ドキドキ、イライラ、そして最後にしょんぼりする
様子が素直に、可愛らしい文章で綴られている Carla さんの観戦記、
すっごく面白いです。ぜひご覧になってみてください。

Carla さん、ありがとうございました!

● ● ●

Carla さんに撮影していただいたマージーサイド・ダービーの写真を、
「NLW フォト・アルバム」ページに掲載しています。
また、先週に引き続き、Jun さんにいただいた写真を掲載しています。
今週はメルウッドにあるLFCのトレーニング・グラウンドを見学されたと
きの写真です。
こちらもぜひご覧ください。
≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo286.htm ≫

                            ― Kaz (20/02/2007)


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▼リヴァプール・ニュース <2007年2月18日>
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*** 2月18日(日) *******************************

【いよいよ対戦】
いよいよ今週、チャンピオンズ・リーグの決勝トーナメントが始まりま
す。
リヴァプールの相手は、優勝候補筆頭のバルセロナ。まず21日にバ
ルセロナのホーム、ノウ・カンプでファースト・レグが行われ、来月6日
にリヴァプールのホーム、アンフィールドでセカンド・レグが行われま
す。

決戦を目前にして、バルセロナのロナウジーニョがインタヴューに答え
ています。
「ベストを出し尽くさないと8強には進めないだろうね。2005年のリヴァ
プールの優勝は驚くべき偉業だった。誰もがおぼえてると思うけど」
「ミランの身に起きたことから学ばないと。リヴァプールは今年のチャ
ンピオンズ・リーグの優勝候補のひとつだ。それを忘れたら、えらいこ
とになる」
「前に優勝してるからってだけじゃない。チャンピオンになるだけの力
をじゅうぶんに備えたチームだってことだよ」
「でもウチだって優勝候補だ。最右翼のね。どれほどのクォリティを
持ってるか、彼らに披露する責任がある」

バルセロナには、ノウ・カンプでの第一戦でリードを奪わなければなら
ないプレッシャーがあると、ロナウジーニョは認めています。
「ファースト・レグを勝つことは重要だ。ホーム・アドヴァンテージは計算
に入れないといけない。リードを奪えない状態でアンフィールドに行け
ば、ものすごくキツいことになるだろうね」
「リヴァプールのコアの部分はすごくハイ・スタンダードだ。ちょっとでも
スキを見せたらやられてしまうかもしれない。それをしっかり肝に銘じ
てかからないとね」

「僕ら、リヴァプールのことはなんでも知ってるよ。スティーヴン・ジェ
ラードはブリリアントなミッドフィルダーだ。実にいろんな武器をもってい
る。さらにシャビ・アロンソと組んだ時の彼はパーフェクトだ」
「彼らのパスのレンジはものすごく広いから、僕らは向こうのストライ
カーを走らせないように気をつけないとね。ダーク・カイトやピーター・
クラウチは要注意だな」

「両方のレグに勝つことはじゅうぶん可能だと僕は思ってる。全員が自
分たちに自信を持ってるし、昨シーズンを再現できると思ってるんだ。
今年もチャンピオンズ・リーグの勝者として一年を締めくくりたいね」


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▽寄稿:「ダービー観戦記」
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「ダービー観戦記」 / Carla

皆さんはじめまして、Carlaと申します。
Liverpool FCを愛するあまり、2007年の1月より、この街で語学留学を
始めてしまったRedsサポーターです!
今回はスカウスハウスのKazさんのお助けをいただきまして、念願の
マージーサイドダービーをKOPスタンドで観戦することができました!
つたない観戦記ですが、少しでもダービーの雰囲気が伝われば・・・と
思います。

ダービー当日。正午ちょうどのキックオフのため、いつもの土曜日より
早めの起床で準備開始です。
はやる心を抑えつつ家の外に出ると、なんと辺り一面すごい霧が立ち
込めています。
以前、アーセナル戦が霧で延期になってしまったのでちょっと心配でし
たが、Anfieldに着く頃には青空が見えて一安心。

ダービーDayとあって、露店のおじさんの声もいつもより心なしか大き
い感じがします! そしてスタジアムの周辺も試合前に腹ごしらえをし
ようと、フィシュ&チップスやバーガーを頬張る人々でいっぱいです。
もちろんパブは、ビールで景気づけをしているサポーター達で賑わって
いました。
そう、我々は絶対に今日勝つのだ!!

スタジアムに入る前に、シャンクリーゲートとヒルズボロ・メモリアルに
挨拶してこようと思い、メインスタンドの関係者入口の前を通るとなに
やら人だかりが・・・。
誰だろう!? と、首を伸ばして見てみると、Reds OBのマカリスターが
子供達にサインをしていました! わー、結構OBが見に来てるのかも
しれません!! イアン・ラッシュも来てるかな〜〜。

ヒルズボロ・メモリアルの前はいつもお花が手向けられているのです
が、この日はお花だけではなく花で作った色々なモチーフも飾られてい
ました。
花の文字が並んでいるんですが、微妙に読めない・・・残念。
今日の試合がいい試合になりますように、もちろんRedsが勝ちますよ
うに。
そうお願いして、消えることのないロウソクの炎を触りました。
これで準備完了。さぁ、いよいよKOPスタンドに上ります!

KOPスタンドといえば、やはり世界に誇るサポーターの歌声です!
他のスタンドに座りながら、いつかはあの席で一緒に歌ってみたいと
思っていたので、もうドキドキです。
ウォーミング・アップのために選手が姿を現すと、拍手とともにチャント
も始まりました!
もちろん最初は我らがキャプテン、スティーヴン・ジェラード。もちろん
一緒に叫びます!!

そうこうしていると、お馴染みの巨大フラッグが広げられ始めました。こ
れやりたかったんだ〜と待つものの、周りのサポーターがみんな大き
いため、私はただピョンピョンと飛び跳ねるだけ、ははは。

そしてついに “You'll Never Walk Alone” の大合唱が始まりました。
私の両隣のお兄さん達も、スカーフを掲げて大熱唱。自分ももちろん
歌ったのですが、しばし彼らの歌声の渦の中で酔いしれたのでありま
した。

Evertonサポも負けずに声を上げている様子がこちらからも見え、それ
に呼応するようにKOPのチャントもどんどんヒートアップしていきます!
試合開始のホイッスルが鳴り響く頃には、早くも雰囲気は最高潮に達
しようとしていました!

ここで一つ思わぬことが発生。
なんと、みんな着席しません。オールスタンディングです。
普段プレミアを見ている方はご存知だと思うのですが、通常試合が始
まるとみんな席に着きます。そしてチャンスが訪れるとみんなバタバタ
と立ち上がる、というのがプレミア風物詩なんですが、誰も座りません。
立ちっぱなし、歌いっぱなしです!

サポの歌声もKOPスタンドの屋根に反響してか、音が耳にビリビリ伝
わってきてコンサート会場にいるような感じです。
しかしそんなサポーターの熱い声援を受けながらも、前半は0−0で終
了。うーん、ベラミーのゴールが惜しかった。フラッグ揚がっていたから
オフサイドだったのだろうか。
45分立ちっぱなしだったので、ふぅーと腰を下ろすと周りのサポ達も同
じようにみんな腰を下ろしておりました(笑)

さて後半。今度はKOP側のゴールにRedsが攻め込む番です! ぜひ
ともゴールを目の前で見たい!! 後半開始から、またもや総立ちで
テンション上がりまくりです。
詳しい試合内容については割愛しますが、途中から引き分け狙いの
Evertonの術中に嵌っているのがわかりました。
KOPのサポ達もその事に気がついていて、早くゴールを!! とだん
だん焦り始めます。

あれだけ聞こえていたチャントがパタッと止みました。
所々で起こるのですが、スタンド全体にまで届きません。
皆が口々に叫びます。「そこじゃない!」
ジョンソンの決定的なチャンスには「何やってるんだ!!」と。
負けたくない、9月のダービーを3失点で負けているだけに、ここで引
き分け、負けるなんて受け入れられない。そんな気持ちがヒシヒシと伝
わってきます。

残り5分、ロビー・ファウラーが投入されました。KOPスタンドは大拍手
です。
それもそのはず。ファウラーがアップを始めると、他の誰よりも暖かい
拍手で彼を迎え、その名前を呼んだのですから。
しかし神様ファウラーも、たった5分ちょいではさすがに厳しいか・・・。
祈りにも似たファウラーへの応援が、後半一番の盛り上がりになりまし
た。

Redsの選手達は、何とか1点を取ろうと攻め込みますが、ゴール前の
厚いEvertonの守備の壁をどうしても破れません。
そして非情にもタイムアップのホイッスル。
ため息がスタジアムを包み込みました。
負けに等しい引き分けです。向かいのスタンドでEvertonのサポ達が
嬉しそうに飛び跳ねています。
脱力したように席を立ち、トボトボと階段を降り始めたとき、ふと気がつ
きました。

“You'll Never Walk Alone” を最後に歌わなかった・・・。

勝つときも負けるときも、いつも我々は共に在る。そんな思いを胸にい
つも試合終了近くにも歌うあの歌。
そう、歌う余裕も今日のKOPにはなかったのです。

スタジアムの外に出ると、人々は足早に家路につこうとしているようで
した。
いつもだったら勝っても負けても活気のあるパブ、お腹を空かせたサ
ポーター達が吸い込まれていくフィッシュ&チップスのお店もこの日は
閑散としていました。
とても不思議な静けさです。
このヒシヒシと感じる失望感もダービーならではなのかなぁ・・・とバスに
揺られ、流れる景色をボーっと眺めながらシティーセンターまで戻りま
した。

「Did you see the match?」
若い女の子が通りすがりに聞いてきました。
その声はちょっと嬉しそう。
青サポだな、きっと!!  と振り返りましたが、その姿は確認でき
ず(苦笑)
きっと青サポの人々は足取りも軽く、行きつけの店で祝杯あげたりして
いるんだろうな・・・と思うと更にずーんと落ち込みました。

Englandの中では一番フレンドリーと言われる、マージーサイドダー
ビーですが、やはり同じ街のチームに負けるのは(今シーズンは一敗
一分)想像していたよりもずーーーっと悔しいです。
しかし結果は残念でしたが、KOPスタンドでの体験はとても刺激的なも
のでした!!
あの歌声はやはり世界一だと実感しました。
皆さんも機会がありましたら、ぜひ一度Anfieldにいらして下さい!
色々な方が紹介していますが、本当に本当に雰囲気がすばらしいスタ
ジアムです。
初めてでも大丈夫、温かいLiverpoolの人々がきっとやさしく迎えてくれ
るはず。
一緒に “You'll Never Walk Alone” を歌いましょう。

この場で恐縮ですが、留学でもお世話になっているスカウスハウスの
Kazさん、素晴らしい体験をありがとうございました。
そして、メールマガジンでもお馴染みの美奈子・ジャクソンさん、試合
後の落ち込みぶりを必死にフォローしてくださってありがとうございま
す(笑)
そしてつたない観戦記をここまでお付き合いしてくださったみなさん、
ありがとうございました。

Liverpoolより Carla

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo286.htm ≫


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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第79号 / 「ベリーベリー&恭喜發財!」 ―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish79_photo.htm ≫

こんにちは。
この週末は、久しぶりに青空に恵まれました。今週はそんな晴天のも
とで行われた2つのお祝いイベントをお伝えします。

土曜日は、2月13日がビートルズのシングル『ストロベリー・フィールズ・
フォーエバー』と『ペニー・レーン』のリリース40周年記念であったことを
受けて、アルバート・ドックにて「ストロベリー・デー」なるキャンペーンが
ありました。
せっかくだから『ビートルズ・ストーリー』を見てみようかと思ったのです
が、あまりにも長蛇の列で断念。ショップだけでも、と覗いてみたら、本
当にベリー系の香りが漂ってました。

水辺の柱廊を歩くと、フェイス・ペインティングをやっていて、かわいくス
トロベリーな顔に仕上がった女の子たちもちらほら。さすがにいい年こ
いて顔はどうかなと思いながらも、せっかくだから、と手の甲にイチゴを
描いてもらってしまいました。。。

 ♪ ♪ ♪

その足で、火曜日にオープンしたばかりの開放感あるアートスペース
'Site' へ。
ここは Albert Dock Company と Liverpool John Moores University の
School of Art and Design が共同で運営するギャラリーで、国際舞台で
活躍するアーティストからアートスクールの学生の作品の展示まで幅
広く行われます。
この夏のアート・スクールの卒業発表展も、アルバート・ドックの敷地内
数ヶ所でプラニングが進んでいます。今回はバイエニアルとタイアップ
していますが、今後 Bold Street のショップ Microzine などとのコラボ
レーションも予定されているそうです。
キャンパスを飛び出して、教育とアート支援団体や商業セクターがアル
バート・ドックという観光スポットで融合して展開されるのは、学生にとっ
て非常にプラスな経験となることと思います。

最初のショーは、'Castles in the Sky' というラピュタみたいなテーマで、
過去のバイエニアルの出展作品とアートスクールの学生による壁画が
展示されています。
膨らんだりしぼんだりする巨大な花のオブジェは、韓国人アーティスト
Jeong Hwa Choi による 'Happy Together' です。2004年のバイエニア
ル出展作品ですので、その時期にリヴァプールに来られた方は、ライ
ム・ストリート駅のコンコースの壁に飾ってあったのをご覧になったこと
があるかもしれませんね。

この作品はバイエニアル終了後、寄贈され、バイエニアル事務所の倉
庫に眠っていたところを引っ張り出してきたそうです。手の届くところで
展示されて大きく膨らむ花の中にダイブしたいという衝動に駆られたの
は、どうやら子供達だけではなかったようで、私が目撃した限りで少な
くとも5人は「これ、乗っかっていいのかな」と口にしていました。

壁画と対面する壁に貼られたスケッチの数々がどう ' Castles in the
Sky ' のテーマに呼応するのかはさておき、見ていて可笑しかったの
で、数枚スナップを撮りました。
これは 'One Minute Sculptures(一分間の彫刻)' といって、1999年の
バイエニアルでのオーストリア人アーティスト Erwin Wurm の作品です。
日常に転がっているものを使って非現実的な不可思議なポーズをとっ
たスケッチ(彫刻と言ってはいますがここではスケッチです)で、趣旨と
しては、見る人にも真似してもらうというものです。
アーティストのホームページに、実写版の写真が載ってましたので、ご
参考までに。。。
http://www.galerie-krinzinger.at/kuenstler/wurm/wurm_ges.html

この日は、'Site' マネージャーで John Moores 大学の講師でもある
John Byrne さんがいました。
火曜日のオープンから既に500人以上の入場があったそうです。私達
が訪れたときでもかなりの盛況でしたので、きっと「ストロベリー・デイ」
効果でその数字もアップしていることでしょう。
Tate Liverpool のすぐ近くですので、是非見に行ってみてください!

 < Site (サイト)>
  住所:Britania Pavilion, Albert Dock (Pan American Bar 隣り)
  電話: 0151 478 4499
  オープン:水曜日〜日曜日 10:00〜16:00

 ♪ ♪ ♪

その後は、バー Baby Cream にて、『ストロベリー・ペニーポリタン』な
る限定のオリジナルカクテルを昼間っからひっかけてホロ酔い気分に
なっているところに、突然窓の外に、体長2.5mのお兄ちゃんたちが現
れてドッキリ。彼らもストロベリー・デーのエンターテインメントに一役
買っているようでした。急いでお勘定を済ませて連中を追いかけていく
と、渋めの声で "Have a chillout day!" と言って、キメのポーズをとって
くれました!

今後のアルバート・ドックでのイベントは、アルバート・ドック公式ホーム
ページから。 http://albertdock.com/pages/index.php?page_id=1195

 ♪ ♪ ♪

翌日の日曜日もこれまたいい天気で、午前中は恒例となった第3日曜
日のホープ・ストリートのファーマーズ・マーケットで野菜とスカウス・
ソープを買い込み、午後はチャイナタウンへ繰り出して、旧正月のお
祭りを見に行きました。今年は60年に一度の 'Golden Pig' の年で、縁
起がいいそうで。何故イノシシじゃなくてブタなのかは解けていません
が、肝心なお祭りはオーセンティックな中国らしい派手な演出で楽しみ
ました!

ドラゴンダンスの龍は、今年のために新調されたばかりで、赤と金がと
ても鮮やか。ドラゴンは Berry Street 、中国城のゲートを通って、チャ
イナタウンの Nelson Street をゆっくりと練り歩き、最終地点の Great
George Square でもパフォーマンスは続きます。
その間時折、店舗の前では爆竹がバチバチバチと煙を上げて鳴り響く
のを聞きながら、爆竹の数は、チャイナタウンでの力関係に比例してい
るのでは? と推測してみたり。
レストランの Yuet Ben やチャイニーズスーパーマーケットの Hondo で
は長いことバチバチいってましたよ。

とにかく人が多くて、背伸びをしても肩車をしてもらってるお子様たちに
は勝てず、ぴょんぴょん飛びながら見ていました。でもこの人混みがま
たいい雰囲気をかもし出していいんですよね。
観客だけではなく、パフォーマーの中にもイギリス人が多く目に付きま
した。また、アンフィールドのサンバ・クラブも登場していました。

ヨーロッパで最古のチャイナタウンを誇るリヴァプールのチャイニーズ・
ニュー・イヤーはすっかり街に溶け込み、年を増すごとに観客動員数
が増え続けています。人種を超えてみんなで新年を祝ういい一日とな
りました。恭喜發財!

こういうときに限ってカメラのバッテリーが切れてしまい、あまり撮れな
かったのですが、Pete Carr さんのホームページにいい写真が沢山あ
りますので、ご覧下さい!
http://www.vanilladays.com/gallery/2007/02/chinese_new_year_in_liverpool/

 ♪ ♪ ♪

【今週の告知】
その1;
3月1日〜10日まで、Merseyside Dance Initiative 主催のダンス・フェ
スティバル "LEAP 07" が行われます。
詳細: http://www.merseysidedance.co.uk/leap/index.html

その2;
とっても先のお話ですが、6月17日にアングリカン大聖堂で行われる
"Paul McCartney's Liverpool Oratorio" のチケットがもう発売されてい
ます。
指揮者は Carl Davis CBE 、演奏は Royal Liverpool Philharmonic
Orchestra 、歌はソプラノ Mary Plazas 、メゾソプラノ Sally Burgess 、
テナー Peter Hoare 、バスに Robert Hayward 、そして Royal
Liverpool Philharmonic Choir と Choristers of Liverpool Cathedral と
いうラインアップです。
詳細: http://www.liverpoolphil.com/eventdetail.aspx?Event_ID=1274

※先週、今年のサマー・ポップスが中止になったとお伝えしましたが、
地元紙 Liverpool Echo が出資に名乗り出たことで、復活することにな
りました。グランドナショナルでおなじみの Aintree Race Course で開
催されます。

それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish79_photo.htm ≫


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▽スカウスハウス・ニュース
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*** フットボール・チケットのお知らせ ******

現在、以下の2試合の観戦チケットがあります。
LFC vs マンチェスターU(3月3日・アンフィールド・1枚)
マンチェスターU vs リール(CL)(3月7日・オールドトラフォード・1枚)
上記観戦チケットをご希望の方は、info@scousehouse.net までお問い
合わせください。チケット価格や手渡し方法などをご案内いたします。
『LFC vs Man U』の座席は、なんとKOPスタンドです。お早めに!


*** LFCグッズ通販:On Sale Now!! ******

ウェブサイトのLFCグッズ通販ページを更新しました!
いよいよ間近に迫ったChampions Leagueバルセロナ戦。この大一番
の記念スカーフが緊急入荷しています。また、昨シーズンのマッチデ
イ・プログラム在庫分を、まとめてバーゲン価格で出品しています。
オーダーをいただけると嬉しいです!
http://scousehouse.net/shop/lfcgoods2007_02.htm


*** ビートルズ関連グッズ通販:On Sale Now!! ******

こちらもまだまだオーダー受付中です。
今回の目玉アイテムは、地元紙「リヴァプール・エコーが発行したキャ
ヴァーン・クラブの50周年特別記念号です。リヴァプール音楽ガイド小
冊子『Sound City』とセットでのお届けです。ビートルズ・ファンはもちろ
ん、リヴァプールの音楽史に興味のある方はぜひ!
http://scousehouse.net/shop/beatlesgoods2007_01.htm


*** フットボール・チケット手配 ******

リヴァプールFCおよびエヴァトンFCの、ホームゲーム観戦チケットの
手配を承っています。
詳細は、ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/football/stadium.htm


*** 語学留学生募集中 ******

リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □

*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish79_photo.htm


*** 今週のフォト・アルバム ******

「ゴールドフィッシュ」以外の原稿にちなんだ写真は、「NLW フォト・アル
バム」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo286.htm 


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□■ 第286号 ■□

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 ◇編集 山本和雄 & ミナコ・ジャクソン
 ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◇Eメール info@scousehouse.net

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