March 06 2007, No.288
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2007年3月4日>
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▼「利物浦日記2006」
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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特派員ミナコさんのお宅に、リヴァプールの地元紙「デイリー・ポスト」
の記者がやって来たそうです。
ミナコさんの家で何か事件があったわけではありません。ウィークリー
で掲載されている『Style City』という企画ページの取材でした。
「おしゃれなお宅拝見」とでも言ったらいいですかね。毎週、結構ポッ
シュなお宅やそこに住むカップルが紹介されています。

ミナコさんと旦那さんのイアンさんのお住まいは、僕も何度かお邪魔し
たことがあります。とても、とても素敵なお宅です。
昔は病院だった建物を改装したマンションなので、ものすごく古いはず
なんだけど、ものすごくきれいです。そして、ものすご〜く広いです。た
ぶん、僕が今仕事をしている部屋は、ミナコさんちのバスルームより
狭いんじゃないかと思います。まあここが狭すぎるんですけどね…ネコ
のトイレもあるしなあ…。

ミナコさんたちは、まさか自分たちにお鉢が回ってくるとは思わず、冷
やかしたり笑ったりしながら、夫婦で楽しくこのコーナーを読んでいたそ
うです。前の週までは。
そして取材の連絡を受けてびっくり仰天。大あわてで部屋の掃除をした
そうですよ。

さて、ミナコさん宅は「デイリー・ポスト」にどんなふうに掲載されたんで
しょうか??
詳しくは今週の「ゴールドフィッシュだより」をご覧ください。
文中に、記事のインターネット版へのリンクもあります。ぜひ!

● ● ●

今日は3月6日です。
やはり、この話題に触れないわけにはいきませんよね。
リヴァプール対バルセロナのチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1
回戦セカンド・レグ。ベスト8をかけての大一番です。

およそ2週間前のファースト・レグでは、リヴァプールはアウェイでの戦
いをものともせず、1−2で勝利しました。
アンフィールドでのセカンド・レグは、引き分けならもちろん、0−1で負
けても勝ち抜きが決まります。
つまりリヴァプールは、普通に考えればかなり有利な状況にあるわけ
です。

しかし相手は優勝候補筆頭のバルセロナ。ディフェンディング・チャン
ピオンです。超攻撃的なサッカーで有名なチームです。きっとベストメン
バーをそろえて、最初から捨て身で攻めて来るでしょう。
もしも早い段階でバルセロナが1点取れば、イケイケどんどんで立て
続けに2点目、3点目が…という展開もじゅうぶん考えられます。いや、
考えたくはないんですが…。

ラファエル・ベニテス監督はやはり、「引き分けでいい」とは考えていな
いようです。試合前日の月曜日に行われたプレス・コンファレンスでこ
う話しています。

「勝ちに行くつもりだ。選手たちにはファースト・レグは忘れろと言って
ある。アンフィールドで新しいゲームを戦うんだと考えなければ。前とは
違うプランも用意している」
「もしバルセロナでドローに終わっていたとしたら、きっと我々は今、勝
ち上がる方法を懸命に模索しているはずだ。そういうメンタリティで明
日の試合に臨みたいと思っている」
「とても、とても強いチームとのゲームだからね。勝ちたい、勝たなけれ
ばならない、そういう気持ちでゲームに入って行かないとね、我々は」
「うちのチームには、勝ち抜くだけのじゅうぶんな実力がある。だから
『ああ、ドローでいいんだよな』とは決して考えない」
「選手たちは準備万端だ。いい感じでトレーニングできてるし、戦術も
ある。選手たちはこのゲームに集中しているよ。私から彼らに言うこと
は何もなさそうだ。こういう大一番では、監督はあれこれ言わない方が
いいこともある」

さてさて、どんな試合になるんでしょうか。
日本時間では明日の早朝キックオフです。みなさん、がんばって早起
きして応援しましょう。
カモン・リヴァプール!!

                           ― Kaz (06/03/2007)


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▼リヴァプール・ニュース <2007年3月4日>
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*** 3月4日(日) *******************************

【新アンフィールドお披露目】
リヴァプールFCの新スタジアムの建設計画が、一般公開されました。
6万人収容の新スタジアムは、現在のアンフィールド・スタジアムに程
近い、スタンレー・パークに建設される予定です。建設費用は2億ポン
ド(約470億円)。2009/2010シーズンの開幕にあわせて完成の予定で
す。
アンフィールド・スタジアムにあるミュージアムは、規模を拡大して新ス
タジアムに移転します。そのほか、カンファレンス施設やオフィス、地下
の駐車場なども新しく作られます。

プライオリー・ロードのヴァーノン・サングスター・スポーツ・センターで
行われた展示会には、アンフィールド周辺の住民やレッズ・サポオー
ターが訪れました。

プライオリー・ロードに住む54歳のロイ・ミラーさんはこう話しています。
「生まれてからずっとリヴァプール・ファンだよ。新しいスタジアムをすご
く楽しみにしている」
「この計画がコミュニティ全体にこんなに利益をもたらしてくれるなんて、
今日ここに来てみるまではぜんぜん知らなかったんだ」

アンフィールド在住のシーズンチケット・ホルダーで42歳、自営業の建
築家ブライアン・クロウクロフトさんはこう話しています。
「僕の心配事はただひとつ、公共施設を含めてこれだけでっかいプロ
ジェクトになるなら、チケットの値段がロケットみたいに上昇するんじゃ
ないかってことだった」
「でもここに来て、いろんな設計図を見たり、このプロジェクトに関わっ
ている人たちの話を聴いてみて、安心したよ。今じゃもう大賛成だ」

スタジアム建設は、より大きなプロジェクト「ニュー・アンフィールド/ブ
レックフィールド」のうちの一部となります。
スタジアム周辺には、多目的競技場やテニスコート、湖への遊歩道な
どが新しくつくられる予定です。
展示会が行われたヴァーノン・サングスター・スポーツ・センターは、コ
ミュニティ・パートナーシップ・センターに改装されます。

3児の母ブレンダ・シェルトンはこう話しています。
「うちの子たちはみんなフットボールが大好きなの。ここのスポーツセ
ンターに子供を連れてくる楽しみのひとつには、うしろにアンフィールド・
スタジアムが見えるからってこともあるのよ」

新スタジアムの建設は数年前から計画されていましたが、莫大な建設
費の財源が問題となり、なかなかあと少しのところで足踏み状態となっ
ていました。
しかし先月に新オーナーに就任したジョージ・ジレットとトム・ヒックスが
建設費の負担に同意したことで、正式なゴーサインが出されることに
なりました。
早ければ数週間のうちに、建設工事がスタートします。


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第81号 / 「Parr Street Hotel, White Magic と Daily Post」 ―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish81_photo.htm ≫

こんにちは。
3月に入り、寒さが少し逆戻りしてきたリヴァプールです。風邪などひ
かないように気をつけて下さい!

今週は、'3345 Parr Street Studios' のCEO、Gary Millar 氏から「3月
末にオープンする 'Parr Street Hotel' の12部屋がほぼ完成したから
見に来る?」とお誘いがあったのでお邪魔しに行ってきました。

元々フラッグ工場だったというこの建物は、イギリス地方都市最大のレ
コーディング・スタジオです。そしてバー、宿泊施設、クリエイティブ業
界のオフィスが同居しています。一時期、ディベロッパーに売りに出さ
れて高級マンションに取って変わられるかも、という危機に瀕していた
このスタジオ・コンプレックスが、リヴァプールの市民の声と、3人の救
世主によって存続することになったことは、ゴールドフィッシュだより 55
号でお伝えしましたね。あれから腕利きのビジネスマン、Gary Millar
氏の手で着々とパワーアップされてきています。

インダストリアルなエレベーターで2Fに上がると、市松模様のタイルの
先には、レッドカーペット。Gary さん自らデザインしたゲストルームは、
白と木目を基調としたミニマルな内装になっていて、シックで落ち着き
ます。窓辺のベンチの背もたれがとてもいい具合の傾斜で、赤黒白の
マリメッコ・デザインのFatboy のビッグクッションに深く腰掛けて、フ
ラットスクリーンのテレビを見ながらノンビリとくつろげます。
バスルームは、こちらも市松模様の床に、パワーシャワー。座って上
から左右から打たせ湯のようで気になります! また、ツインルームと
トリプルルームには、洗面台が2台並んでいるので、朝晩けんかせず
に仲良く歯磨き洗顔できるというチャーミングなアイディアです。

部屋のタイプ&料金は、スモールダブル(£88)、ダブル(£110)、
ツイン(£110)、トリプル(£145)。
※金曜日と土曜日は割り増し料金になります。
※すべてルームオンリー、タックス込みです。

今後の展開としては、別フロアに Parr Street "Studio Pods" を作る
こと。こちらも Gary Millar 氏のアイディアで、日本のカプセルホテルか
らインスパイアされてデザインしたコンパクトルーム。
このポッドの中にはシングルベッド、収納、LCDスクリーン&DVDプ
レーヤー、シャワーがついて、インターネット接続も可能にするという
凄いプランです。
デザインのスケッチがホームページに載っていますのでご覧下さい。
http://www.parrstreet.co.uk/POD%20Page%201.htm

ありがとう、と言おうとした別れ際に、特別にスタジオの一室も見せてく
れました!
このスタジオは、Coldplay 、Spice Girls 、Atomic Kitten から Diana
Ross 、Barry Manilow などの海外ミュージシャンまでが録音をしたとい
う場所で、中に入るとまるで時間が止まったような静寂です。
石のモザイクの壁に、古いグランドピアノ。入って右側には、木製の壁
の部屋、そしてカーペット材の壁の部屋があり、ミュージシャンは異な
る音響効果のあるブースを選んでレコーディングができます。
左側手前には、ガラスで隔てられた奥のコントロールルーム、そしてそ
の隣の防音室では、雑音をほとんどシャットダウンして純粋に音声だ
けを拾えるそうです。

'Parr Street Studios' は大きく分けて3つのスタジオスペースに分かれ
ていて、上の階のスタジオにはデジタル仕様の設備ももちろん整って
いますが、今回見せていただいたスペースは、アナログな音質を追究
するミュージシャンに捧げたものだ、とのことです。

Gary さん、どうもありがとうございました!

'Parr Street Hotel' は、3月末のオープン予定です。
このホテルに宿泊している間にもしかしてレコーディング中のミュージ
シャンと同じエレベーターに乗り合わせたりってこともあるかもしれませ
んね。

 < Parr Street Studios & Parr Street Hotel >
  住所:33-45 Parr Street, Parr Street Studios, Liverpool L1 4JN
  ホテル予約受付担当: Chris
  電話:01517071050 (平日9:00〜17:00)
  Email:chris@parrstreet.co.uk
  ホームページ:http://www.parrstreet.co.uk/Hotel.html

♪ ♪ ♪

3月5日(月)に 'Probe Records' にてインストアライブがありました。
Probe Records は、1971年に設立されたレコードショップで、一貫して
インディシーンを支えています。
天井には、バンドのポスターが重ね重ねに貼られ、Rutles から
Twisted Nerve まで、いつのものか分からない販促用のモビールが吊
るされていて、壁や所狭しと並ぶレコード、CDのスタンドには、年季の
入ったステッカーや、手描きのロゴや絵が散りばめられていて、とにか
く目に喧しい内装がまた Probe らしくてたまりません。突き当たりの壁
には、Mark McNulty の写真が展示されています。

バンドは、アメリカはニューヨークで活躍する新鋭バンド White Magic 。
アイルランドでのツアーを終えて、日曜日に到着の予定が、フェリーが
キャンセルになって月曜午前3時にリヴァプールに到着し、寝ぼけ眼
で登場。
袖とポケットが市松模様のパーカー姿のシンガーの Mira Billotte は2
曲目で「あら、この歌詞思い出せないわ。ごめんねー、起きたばっかり
で」と中断したりして、ウォーミングアップに数曲かかりましたが、中盤
ごろには会場のアンビエンスにすっかり溶け込みました。
ピアノとギターをベースにしたシンプルなセッティングなのですが、変調
リズムに富んだメロディーラインと、Mira のフォーキーかつ神秘的な
ボーカルスタイルが、どことなくアヴァンギャルドさを醸しだしています。

White Magic の音源はここから聞けます。
White Magic Myspace: http://www.myspace.com/whitemagicmusic

Probe でインストアライブがある、という話はあまり聞いたことがなかっ
たのですが、どうやら昔は頻繁にあったそうです。
友人は、10年ほど前に King Crimson を観たと言ってました。うらやま
しい。。。

 < Probe Records >
  住所:9 Slater Street, Liverpool L1 4BW
  電話:0151 708 8815
  ホームページ:http://www.probe-records.com/

♪ ♪ ♪

3月1日(木)のリヴァプール地元紙「デイリーポスト」木曜日の 'Style
City' というセクションに、私たちの自宅のフラットがフィーチャーれまし
た。
この記事は、「シティーセンターのアパートメント暮らしのお宅を直
撃〜ッ!」というコーナーです。
http://icliverpool.icnetwork.co.uk/liverpooldailypost/stylecity/
↑ここから、3月1日付 'Symphony is in harmony with modern living'
をクリックすると記事が載ってます。スカウスハウス、アート・イン・リ
ヴァプール、そして '39 Art Day' のこともしっかり書かれていますよ!

取材当日は、レポーターの Debbie さんと、フォトグラファーの Tracy さ
んも明るくて良い人で、笑顔の絶えないリラックスした雰囲気で無事に
終了しました。
その新聞が出る木曜の朝まではドキドキワクワク。朝食前に新聞屋さ
んに2部買いに走りました。午前9時ごろには、数人の知人友人達か
ら「見たよ、しんぶ〜ん」のメールが。この建物のディベロッパーも、い
い宣伝になると大喜びでした。

たったひとつ、ベッドルームの写真の中で、前の晩にふざけて Zippy
(Rainbow という子供向けTV番組のキャラ)のぬいぐるみにオレンジ色
のカツラをかぶせてたのを片付け忘れて、後になって気づいて「しまっ
た〜!」と思ったら、まんまと写されていました。付け焼刃だとやっぱり
ボロは出るんですね。 まあ、これもご愛嬌ということで。。。

今週号の Style City には、3345 Parr Street の Gary Millar 氏にバト
ンタッチしましたので、そちらもお楽しみに♪

♪ ♪ ♪

【今週の告知】
先週もお伝えしましたが、今週3月9日(金)は '39 Art Day(サン
キュー・アート・デー)'!
あれよあれよといううちに、参加ギャラリー及びアーティスト団体は18
箇所! 日本、アメリカ、ドイツ、香港などでも行われるこのサンキュー
アートデーですが、今年は埼玉の川口市も町をあげての参加とのこと。
リヴァプールも負けてはいられません! という勢いです。

この日は、各ギャラリーで、来客者にアートワーク、フレーム、グッズな
どのディスカウントや、フリーコーヒーや、日本酒まで出してくれるところ
もあります。一人でも多くの人が気軽にアートに浸って楽しむ一日と
なったら素晴らしいと思います。

詳細はこちらをどうぞ。
'39 Art Day' ホームページ(世界各地の参加リスト):
  http://www.39art.com/2007/list2007-e.htm
'Artinliverpool' (Liverpool のみのリスト):
  http://www.artinliverpool.com/list/39artday.htm

それではまた来週。
Happy 39 Art Day !!

ミナコ・ジャクソン♪

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▼「利物浦日記2006」
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「利物浦日記2006」 5 / Kaz
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【8月26日(土)】

(つづき)
「ぶらぶらウォーク〜ウールトン&ペニーレーン編」の参加者は8人。
タクシー2台に分乗して、セント・ピーターズ教会へ。管理人のグラハム
さんにアポイントを取っていたので、教会の内部や、49年前にクォリー
メンが演奏したホールの中も案内してもらうことができた。

ビートルズ・ファンにとって、ここは聖地のようなものだ。ジョン・レノンと
ポール・マッカートニーが出会った場所。ジョンが幼い頃に通っていた
教会でもあるし、ジョージおじさんやエリナー・リグビーのお墓もある。
ツアー最初の訪問地がいきなりハイライトになってしまった。
グラハムさんとの記念撮影のあとで、みんなでささやかながらドネー
ションをした。

静かで、とてもゆったりしているウールトン。ほんとうに住みやすそうな
エリアだ。ここにはたくさんのジョン・レノンゆかりのスポットがある。ミミ
おばさんと暮らした「メンディップス」をはじめ、少年時代に通ったスイミ
ング・プールや、ハリエットおばさんの家、友だちと待ち合わせをしたミ
ルク・バーや映画館、クォリーメンとしてステージに立った公民館、など
など。

途中、ピート・ショットンの家を見るコースにするか、ジョンが通ったパ
ブを見るコースにするかを多数決で決めたら、圧倒的多数でパブに決
定。パブに「入る」とは一言もいっていないのに、少し疲れ気味のおじさ
ん連中(僕も含めて)は俄然元気を取り戻し、歩くスピードに勢いがつ
いた。もうみんな、頭の中はビールでいっぱいになっているみたいだ
(僕も含めて)。

パブ「ダービー・アームズ」は、メンローヴ・アヴェニューのすぐ近くにあ
る。わりに大きなパブだが、ウールトンらしい落ち着いた佇まいが僕は
とても気に入っている。
カウンターにローカルの人たちが数人。9人の見慣れぬ集団がぞろぞ
ろと入って来たので「なんだなんだ?」という顔をしていたが、笑顔で手
を振ると、笑って応えてくれた。

ビール派はたしかみんなギネスをオーダーしたと思う。ツアー中もそう
だったけど、お酒が入るとみんなまたいちだんと饒舌になった。最初は
ビートルズのマニアックな話で盛り上がっていたのだが、だんだんとく
だらない冗談の方が多くなった。特にOさんとKさん、ホント面白すぎで
す。次々に繰り出されるナンセンスなおやじギャグに、どれだけ笑わさ
れたことか。
でもどんなギャグだったのか、今思い出そうとしても何ひとつ思い出せ
ない。きっとパブを出た途端にきれいさっぱり忘れてしまったのだろう。
楽しい30分だった。

メンローヴ・アヴェニューでタクシーをひろって、ストロベリー・フィールド
へ。孤児院は閉鎖になってしまったけれど、門や建物はそのままの状
態で残っている。
しみじみとした風情に、さすがのおやじギャグ軍団も誰もが神妙な顔つ
きになった。ここは永遠にこのままにしておいてほしい。

次はペニー・レーン。このエリアもみどころがいっぱいだ。歌に出てくる
スポットや、ジョン、ポール、ジョージゆかりのスポットのほかに、「フ
リー・アズ・ア・バード」のヴィデオのロケ場所が3ヶ所ある。ロケ場所と
いっても、もちろんビートルズが収録にやって来たわけではない。一般
のガイドブックには載っていない超マニアックなスポットだ。
しかし今日のお客さんたちはさすがにビートルズ偏差値が高い。

「はい、ここがヴィデオの『ピギーズ』のシーンですよ〜」
「はい、ここが『ミスター・カイト』!」
「はいはい、ここが『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』ね」
と言うだけで、
「おお! ここがあれか!!」
と話が早い早い。みんな大喜びで写真を撮っていた。これだけ反応が
あると、ガイドする方としても非常に嬉しい。
そうなのだ、我々はただのおやじギャグ軍団ではないのだ。

今年のウールトン&ペニーレーンの「ぶらぶらウォーク」も無事終了。
お客さんに恵まれて、近年になく楽しいツアーになった。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo288.htm ≫


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▽スカウスハウス・ニュース
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いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish81_photo.htm


*** 今週のフォト・アルバム ******

「ゴールドフィッシュ」以外の原稿にちなんだ写真は、「NLW フォト・アル
バム」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo288.htm 


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