March 20 2007, No.290
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     リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2007年3月18日>
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▼「利物浦日記2006」
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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この前の土曜日、17日はアイルランドの祝祭日「セント・パトリックス・
デイ」でした。
ミナコさんの今週の「ゴールドフィッシュだより」にもあるとおり、思いっ
きり簡単に言うと、「緑色を身につけてギネスを(たくさん)飲む日」です
ね。
僕も毎年楽しみにしているんですけど、なんと今年はうっかり忘れてま
した。ミナコさんの原稿を読んで「あっ!」と気がついたのは翌日のこ
と。なんだ損した気分になってしまいました。

10年くらい前は、神戸や大阪のアイリッシュ・パブに繰り出して友人た
ちと楽しく過ごしたものです。
ちょうどサッポロ・ビールが樽ギネスの輸入に力を入れだした頃で、ギ
ネスを生で飲める店があちこちにオープンして、「どの店のギネ(僕ら
はギネスのことをギネと呼んでました)がいちばん美味いか?」なんて
言いながらよく飲み歩いた記憶があります。

そうそう、神戸には樽ギネスを置いているお寿司屋さんがありました。
その店のお寿司は絶品でした。その店で飲むギネスもまた、絶品でし
た。そのへんのアイリッシュ・パブで出されるギネスよりもずっとずっと
美味しかったです。それに意外に思われるかもしれませんが、お寿司
とギネスって、相性ばっちりなんですよね〜。

そのお店は今も元気に営業中なのですが、樽ギネスはもう何年も前
に、置くのをやめてしまいました。
売れなかったから、ではありません。この店が出すギネスは美味しい
と評判だったのです。「ギネスが飲める寿司屋」として結構有名だった
のです。

では何が問題だったのかというと、やはり品質。ギネスの味です。
ギネスはサーヴの仕方で味が変わってしまうほど繊細なビールです。
おそらくはダブリンから日本への輸送方法に何か問題があったので
しょう、味がすっかり落ちてしまって、何度も輸入元に掛け合ってみた
ものの、一向に改善されず、やむなく店のメニューから外すことになっ
たのです。

「不味いもの、納得の行かないものは客に出せない」ということですね。
ギネスは飲みたいけれど、そういうことなら文句は言えません。不味い
ギネスを平気で出しているアイリッシュ・パブもあるのに、さすがだな
あ、エライ! と感心してしまいました。

ダブリンから近いイギリスでは、だいたいどこのパブでも安定した味の
ギネスを飲むことができます。
でも注意して味わってみると、やっぱり微妙にばらつきがあるんですよ
ね。アイリッシュ・パブの多いリヴァプールでも、あんまり美味しくないギ
ネスに当たることもあります。
まあ、当たりハズレがあるというのも、パブでギネスを飲む楽しみと言
えないこともない…ような気がします。

● ● ●

毎週更新しているウェブサイトの「NLW フォト・アルバム」ページで、読
者のJunさんにいただいた写真を紹介してきました。
今週はシティ・センターのランドマークとニューイヤー花火の写真を掲
載させていただきました。
いただいた写真はまだまだあるのですが、今週でひとまず最終回とし
ます。
Junさん、たくさんの素敵な写真をありがとうございました!
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo290.htm

                          ― Kaz (20/03/2007)


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▼リヴァプール・ニュース <2007年3月18日>
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*** 3月18日(日) *******************************

【バイエニアル大成功】
昨年行われた第4回の「リヴァプール・バイエニアル」には、記録的な
数のヴィジターが集まったと発表されました。
The Mersey Partnership の調査では、およそ1ヶ月にわたって開催さ
れたこの現代ヴィジュアルアート・フェスティヴァルに、40万人以上の
ヴィジターが訪れました。これは、2004年のバイエニアルよりも5万人
も多い数字です。
40万人のうちおよそ半数がマージーサイドの外部からで、海外ではチ
リ、デンマーク、アイルランド、ドイツ、日本、オランダ、スイス、USAな
どから観光客が集まりました。
2004年に比べて宿泊するヴィジターが多かったことも報告され、期間
中の市の経済効果は1350万ポンド(約31億円)と見積もられています。

「リヴァプール・バイエニアル」のチーフ・エグゼクティヴ、ルイス・ビッグ
スはこう話しています。
「とても励みになる数字ですね。出資してくださったりスポンサーになっ
てくださった方々にもいい恩返しになりそうです。私たちのバイエニア
ルが、リヴァプール名物の国際イヴェントとしてこんなにメジャーになっ
たんですからね。さらに、世界規模で行われているバイエニアルに貢
献するUKチームの一員として、リヴァプール・バイエニアルは独自の
ポジションを築けたと思いますよ」

リヴァプール・シティ・カウンシルのリーダー、ウォーレン・ブラッドリー
はこう話しています。
「リヴァプール・バイエニアルは、今やすっかり、アート・カレンダーの中
のメジャーなフェスティヴァルになりました。こんなに短い期間でここま
でになるなんて、アメイジングな成功だと思います」
「バイエニアルによって、文化都市としてのこの街を、国際的に広くア
ピールできました。でもそれだけではありません。私たち自身にもはか
り知れないほどの自信を与えてくれました」
「市の財政への経済的な貢献については、ケーキの上のさくらんぼみ
たいなものです。このフェスティヴァルをもっと良いものにして行くこと自
体が、エキサイティングなことですからね。もうすでに、2008年のバイエ
ニアルを『マスト・シー』にするようなワクワクするプランも挙がっていま
すよ」


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第83号 / 「レッドノーズ&セント・パトリックス・デー」 ―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish83_photo.htm ≫

今週は、金曜日がレッド・ノーズ・デー(赤)、土曜日がセント・パトリック
ス・デー(緑)、日曜日がイギリスの母の日(ピンク?)とカラフルな週末
となりました。
日曜日は冬空に戻り、朝から強風+時々曇り→雨→雪→雹→晴れ→
曇りとバラエティーに富んだお天気となりました。
春も近いと思っていたのに、まだまだ油断できないリヴァプールです。

金曜日のレッド・ノーズ・デー(Red Nose Day)は、またの名を Comic
Relief といい、1988年から2年に一度BBCが主催、イギリスのコメディ
アン達が集まってスタートした「愛は地球を救う」ならぬ、「笑い」で地球
を救おう! という全国的チャリティーキャンペーンです。
この時期になると、スーパーでも小さな箱に入ったレッド・ノーズが売ら
れていて、この日は子供から大人まで、そして学校、ショップ、企業、
観光スポットなどで、人々が赤い鼻をつけ、派手で可笑しな格好をして
募金活動を行います。

リヴァプールのアルバート・ドックでも The Beatles Story を中心にキャ
ンペーンを繰り広げていました。
ガラス張りの奥にダブルベッド、そして壁には 'Give Peace a Chance'
とピースマークのバナーが。The Beatles Story のスタッフが朝の朝9
時から夜9時までシフトを組んで、ジョンとヨーコの「ベッド・イン」のパロ
ディーを披露。人々が通り過ぎると、Vサインをしてアピールしていまし
た。
そうかと思うと、鼻だけでなく頭からすっぽり真っ赤な男性が何気なく
通りすぎ、そしてドックに停泊しているボートをよーく見てみると、赤い
バケツでレッドノーズが!
ストロベリー・デーといい、レッド・ノーズ・デーといい、最近のアルバー
ト・ドックは趣向を凝らして頑張っていますね。

♪ ♪ ♪

土曜日は、セント・パトリックス・デー (St Patrick's Day)。
アイルランドにキリスト教を布教した、聖パトリックの命日で、アイルラ
ンドの祝日。日本でもこの日は東京タワーがエメラルドグリーンになっ
たことで話題になっていたみたいですね。
これって一体何の日? と訊くと、イギリス人でも意外に知らない人が
多いのですが、「緑色のファッションやアイルランドの旗で身をまとい、
とにかくギネス飲む」という習慣であることだけはしっかり浸透している
ようで、Hanover Street のアイリッシュパブ O'Neill's には、午前11時
半の時点で既に長蛇の列。店に入る前からギネスやビールをひっか
けて待機している様子が面白かったです。

「パブで飲む以外に、リヴァプールで St Patrick's Day のパレードやイ
ベントはあるのですか?」
という質問を受けてはじめて、そういえばそれらしいものは聞いたこと
がないなあ、と思って調べてみたら、小規模ですが、正午からパレード
が行われるという情報をキャッチ。
アイルランドの移民が多いことから、「リヴァプールはアイルランドの首
都だ!」とスカウサーが豪語するくらい、アイルランドとのつながりが強
いリヴァプールなのですが、不思議なことにイギリスの中でリヴァプー
ルだけが唯一、市がこのパレードをサポートしていないとのことです。
イギリスだけじゃなくて東京でもアメリカでも南半球でも大々的に行わ
れているパレードなのに。

12時に行ってみたのですが何もなかったので、World Museum でお茶
をして、さあ帰ろうかな、と出てきたら、どこからともなくスピーカーから
音の割れたケルトの音楽が聞こえてきました。
ウォーカー美術館と St George's Hall の間の広場に、緑のトラックと馬
車、鼓笛隊と緑色の格好をした大人や子供が集まり、しばらくしてから
パレードが開始。Lime Street から Queen Square をかすめて進んで
いきました。
確かに規模は小さかったですが、曇り空に笑いと緑であふれた楽しい
パレードでした!

♪ ♪ ♪

去年の夏から、木曜日は Late Night Shopping で8時まで営業するお
店が増えましたが、こないだの木曜日の Metquarter では特別に9時
までオープンし、招待客にシャンペンを振る舞ったり、店内でファッショ
ンショーなどが行われていました。沢山の人たちが詰めかけていまし
たよ。
Metquarter といえば、リヴァプール出身の元ガールズバンド Atomic
Kitten の Natalie Hamilton が、オーガニックでヘルシーなカフェをオー
プンする、という発表があったばかりです。花よりだんごな私にはこち
らがとっても楽しみです。

ショッピングセンターといえば、日付が戻って月曜日にFACTにて、ディ
ヴェロッパー Grosvenor による、新しい都市計画 Paradise Street
Development "Liverpool One" についての説明会がありました。
前回よりも具体的なプロジェクトの概要と完成予想図のスライドを見ま
したが、そのスケールの大きさに圧倒されました!
42エーカーにわたるこのスペースをどうやって埋めて運営していく
の?! なんて心配は必要ないようです。安心しました。
建設時に3000人、完成後に4000人の雇用を約束するこのプロジェクト
が、リヴァプールの景気の底上げになると期待したいと思います。

Paradise Street Project は以下の6つの区域に分かれます。
●Point of Arrival: 既に完成している、Paradise Street Bus Terminal
 と立体駐車場。
●South John Street: デパート John Lewis と Debenhams が通りの
 両端に店舗を構え、間はアッパーレベルとロウアーレベルの2段の
 ショッピングストリートとなります。
●Paradise Street: ファンキーでシックなショップの並ぶヨーロピアン
 な雰囲気のショッピングエリア。
●Peter's Lane: Church Street のHMVの跡地からPeter's Lane まで
 のぶち抜きのファッション・ショップ中心のアーケード。
●Hanover Street: 生活スタイルショップ、デリ、バー、カフェ、フードス
 トアが並びます。
●Chavasse Park: 5エーカーにおよぶ公園、レストランやバーがくつろ
 ぎの場を提供。

そしてゴールドフィッシュだより32号でお伝えした消防署ですが、こちら
は公園を囲うようにヒルトン・ホテルに変貌するそうです!

今年の秋には部分的にオープンし、2008年の夏にすべてが完成する
そうです。
Liverpool One の詳細はこちらから: http://www.liverpool-one.com

アルバート・ドックから程近い、キングス・ドック・アリーナ( Arena and
Convention Centre Liverpool)も、いい形になってきています。
これまでなかったスタジアム級のコンサート、スポーツや様々なカン
ファレンスに活用されます。オープンはおろか完成前だというのに、数
年先まで予約が入り始めているとのこと。周辺にもショップ、住宅、オ
フィス、ホテル、公園などが建設される模様です。
http://www.kingswaterfrontliverpool.co.uk

リヴァプールの再生が進む傍らで皮肉にも、151年もの歴史をもつ老
舗デパート Lewis's が閉鎖の危機に瀕しています。
長期にわたった道路工事の影響で客足が遠のいたことが原因とのこ
とですが、外壁に 'STORE CLOSING' の巨大なバナーを見たときは、
複雑でした。どうにか買い手がついて救済されて、2008年を迎えること
を願います。

Liverpool One の説明会の日に、Stuart Ian Burns 、Pete Carr と私の
旦那 Ian Jackson のオタク・ブロガー3人組がたまたま集結し、「マン
チェスターには Manchizzle( http://manchizzle.blogspot.com )がある
けど、リヴァプールにもブログを集めたブログが必要だよね!」という
話になって…できました! 
リヴァプール・ブログ集 "Liverpool Blogs Blog" 。Stuart が管理してい
ます。
いろいろな角度から情報収集するのに役立つかもしれませんので
チェックしてみてください! 
私は個人的に、Breakfast Liverpool が面白いな、と思いました。
ところで、日本語版のリヴァプール・ブログはどのくらいあるのでしょう
か?
Liverpool Blogs Blog: http://liverpoolblogs.blogspot.com 

♪ ♪ ♪

【今週の告知】
3月29日(金)午後8時40分から、マージー川のアルバート・ドック近辺
で花火大会があります!
これは翌30日から始まる Tate Liverpool の特別展 "The Real Thing:
Contemporary Art from China" のオープニングイベントの一環です。
Tate Liverpool の裏のリヴァーウォークからの眺めがベストスポットと
のことです。

それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish83_photo.htm ≫


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▼「利物浦日記2006」
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「利物浦日記2006」 6 / Kaz
 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo290.htm ≫

【8月26日(土)】

(つづき)
8時ごろにシティ・センターに戻り、すぐにエンパイア・シアターへ。今日
は “Liverpool to Hamburg, to India and Back Again!” と題されたスペ
シャル・コンサートがあるのだ。

まずはオリジナル・クォリーメン。「オリジナル」といってもジョンはもちろ
んいないし、ピート・ショットンさんはバンド活動から引退、エリック・グリ
フィスさんも2005年に亡くなってしまったので、現在のメンバーは4人
だ。しかしサポートのベース・プレイヤーを入れて5人で奏でるオール
ド・ロックンロールやスキッフル・ナンバーは、じゅうぶんに魅力的だっ
た。いつも思うんだけど、レン・ギャリーさんの声はほんとうに素晴らし
い。

続いて登場したのはトニー・シェリダン。このフェスティヴァルには3年
ぶりの登場だ。前回と同じ3ピース・バンドでパワフルな演奏を聴かせ
てくれた。この人はほんとうに、ほんとうにスゴイ。シブい! カッコい
い!! 

最後はいよいよドノヴァンの出番。しかし申し訳ないんだけど、疲れが
出たのか強烈な睡魔に襲われて、ほとんど寝てしまった。それにドノ
ヴァンって僕はぜんぜん好きじゃないんだよね。ごめんね!

じゅうぶんに睡眠をとった後は、キャヴァーン・パブへ直行。記念すべ
き、リッキー廣田&ザ・ミッシェルの「ビートル・ウィーク」デビュー・ギグ
だ。向かいのキャヴァーン・クラブが「本番」のステージとするなら、この
小さなパブは「ウォーミングアップ」向きといえる。入場無料ということも
あっていつも超満員だが、とにかく何をやっても盛り上がってくれる。
演奏するほうはプレッシャーをあまり感じなくて済むのだ。デビュー・ギ
グにこの会場を選ぶことができたのはラッキーだった。

熱気ムンムンの中でリッキー&ザ・ミッシェルのステージが始まった。
ゆったりとしたギターのリフがしばらく続き、オーディエンス全員が「何
を演るのかな〜??」という気持ちになったところで、ようやくリッキー
さんが歌い始めた。スローにアレンジされた “コールド・ターキー” 。思
わず「うひょ〜、カッコいい〜!」という言葉が口をついて出た。

その後も、“Happiness Is A Warm Gun” や “Revolution” 、“Helter
Skelter” など、かなりべヴィーなナンバーを中心にステージは進む。
リッキーさんには「最初だから軽めに、軽めに」って言っておいたはず
なんだけど…。
聞いたところでは、リッキーさんはセット・リストなんてものは用意しない
んだそうだ。ステージに上がってから、その場の雰囲気や気分で演奏
する曲を決めるそうな…。ソロならともかく、バンドでそんなのアリ?? 
なんて思っていたのだが、実際に観るとほんとうにそうだった。曲が終
わるとリッキーさんがイントロを弾いてそのまますんなり次の曲が始ま
る。あるいは、エンディングのところで次の曲を耳打ちしていたりする。
まあなんというか、とっても “ライヴな” ライヴだ。もちろんどの曲を
やってもアンサンブルは完璧だ。リッキーさんも、ベースの藤田さん、
ドラムスの竹原さんも、伊達にプロで何十年もやってないってことよ〜
くわかった。百戦錬磨だな、この人たちは。すげえや。

しかし感心しているばかりでは終わらなかった。終盤近くに思わぬハ
プニングが起きてしまった。
なんと、あろうことか、調子に乗ったリッキーさんが “Satisfaction” の
イントロを弾きはじめたのだ。あっちゃ〜〜っ! ビートルズのカ
ヴァーバンドとしてフェスティヴァルに招待されたバンドが、ビートルズ
以外の曲を演奏するのは許されない。ご法度なのだ。

オーディエンスは喜んでいるが、ブッキングをした僕にとっては非常に
マズイ事態だ。それまではニコニコしていたステージ横のPAスタッフの
間にも緊張が走ったのがわかった。2名のスタッフは顔を見合わせ、
一方がもう片方に耳打ちしようと身を乗り出す…。うわ、どうしよう…。

しかしそのとき、“Satisfaction” のリフが “Day Tripper” に変わった。
「してやったり」の表情で歌いだすリッキーさん。会場バカウケ。PAス
タッフ2人は一瞬ぽかんとした表情になり、それから苦笑いしながら手
と首を振った。「もぉびっくりさせやがってよぉ」とでも言っているのだろ
う。僕もまったく同じ気分。この熱気の中で冷や汗をかいたのは我々3
人だけだったろうな。まさに緊迫の10数秒間だった。

あとでリッキーさんに、「あのまま “Satisfaction” やってたらエライこと
になってましたよぉ」と言ったら、「あ、そうだったの?」と平然としたも
のだった。やれやれ、さすがリッキーさんだ。

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo290.htm ≫


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▽スカウスハウス・ニュース
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リヴァプールFCおよびエヴァトンFCの、ホームゲーム観戦チケットの
手配を承っています。
詳細は、ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/football/stadium.htm


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リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm


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リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish83_photo.htm


*** 今週のフォト・アルバム ******

「ゴールドフィッシュ」以外の原稿にちなんだ写真は、「NLW フォト・アル
バム」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo290.htm 


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 ◇編集 山本和雄 & ミナコ・ジャクソン
 ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◇Eメール info@scousehouse.net

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