July 03 2007, No.304
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World 
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2007年7月2日>
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▼「利物浦日記2006」
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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スペイン代表選手でアトレチコ・マドリードの大物ストライカー、フェルナ
ンド・トーレスのリヴァプール入りが間近だと言われています。
実現すればたぶんロビー・ファウラーの背番号9が彼のものになるん
だろうなーと思っていたら、そのロビーのインタヴュー記事が「リヴァ
プール・デイリー・ポスト」に掲載されていました。
ちょっと紹介します。

「彼(トーレス)のスペインリーグでの得点記録はファンタスティックだ。
スペイン代表としてもたくさんゴールを決めている。リヴァプールでもグ
レイトなプレイヤーになってくれるんじゃないかって思ってるよ」
「僕はリヴァプールのファンだ。彼がリヴァプールを優勝に導いてくれる
よう願っているよ」
「僕がプレイしている間は一度も優勝できなかった。でもさっきも言った
ように僕はファンだから。何がなんでもリヴァプールに優勝してほしい
んだよ」

06-07シーズン限りでレッズのユニフォームを脱いだロビーですが、ま
だ32歳です。引退するつもりは毛頭ありません。
アメリカMLSのニューイングランド・レヴォリューションやオーストラリア
のシドニーFCへの移籍が噂されていますが、本人によるとまだどこの
クラブからもオファーは来ていないそうです。

「確かに、全員がクラブと契約できるってわけじゃないしね。で、僕は今
のとこそっち側のボートに乗ってるってことになる」
「これまでの僕がやってきたとおりさ。オファーを受けたら、オファーを
受ける。それだけ。まあ、じっと待つしかないさ」

新シーズンまであと1か月と少しです。ロビーの新天地は決まるんで
しょうか…。
それがどこであれ、決まってほしい。もし決まらなかったら…そうです
ね、またリヴァプールに帰ってきてもらいましょう!

トーレス君、ごめん、9番はあきらめてくれ。

                      ― Kaz(03/07/2007)


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▼リヴァプール・ニュース <2007年7月2日>
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*** 7月2日(月) *******************************

【ほっぺにピック】
6月23日と24日の2日間にわたって開催された『ノウズリー・ホール・ミ
ュージック・フェスティヴァル』。
初日のメイン・アクトとして登場したザ・フーは、大雨の中を集まった約
3万人の聴衆を前に、自分たちでも「これまででもベストのうちのひと
つ」という最高のパフォーマンスを披露しました。
その盛り上がりが最高潮に達したころ、VIP席のトレーシー・マクナリー
は、頬に何かが貼りついたのを感じ、思わず悲鳴をあげました。誰か
に唾を吐きかけられたと思ったからでした。

4人の子供を持つ39歳のトレーシーはこの日、ノース・ウエスト地域で
初のミュージック・フェスティヴァルを楽しもうと、夫のジョージと一緒に
カークビーの自宅からやって来ていました。

トレーシーはこう話しています。
「このVIPチケットはね、夫からのプレゼントなの。結婚5周年のね。私
がものすごく音楽が好きだからって」
「ミュージック・フェスティヴァルって今まで行ったことなかったのよ。だ
からぜんぜん場違いな格好で来ちゃった。マキシドレスにハイヒール
よ。雨でドロドロで、夫は私のために長靴とTシャツを買う羽目になっ
ちゃったの」
「ザ・フーはファビュラスだったわ。今までライヴを観に行ったことなかっ
たけど、もう大ファンになっちゃったわ」

「私たち、ステージから40フィート(約12メートル)くらいだったわ。いきな
り何かわかんないものがほっぺたに飛んできて、思わず叫んじゃった」
「その顔でジョージを見たら、大笑いされちゃった。ほっぺたのものを
はがしてくれたんだけど、それはギターのピックで、よく見るとロジャー・
ダルトリーって書いてあったのよ」
「もう嬉しいなんてもんじゃないわ。eベイに出したりなんかしませんっ
て」
「家に帰って息子のジャックに自慢したの。17歳でギターやってる子。
でも『あ、そう』って感じだったからがっかりよ。ザ・フーは別に好きじゃ
ないんですって」

リヴァプール郊外のノウズリーで開催された『ノウズリー・ホール・ミュー
ジック・フェスティヴァル』には、ザ・フーのほかにキーン、ザ・ズートン
ズ、マッドネス、ザ・コーラルなどが出演、2日間でおよそ5万人もの
オーディエンスを集めました。
大雨にたたられたことやオーガナイズの不手際などで大きな批判を浴
びましたが、主催者はこれを教訓にして来年はもっといいフェスティ
ヴァルにすることを約束しています。


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
       〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第95号 / 「 Turning the Place Over & Peter Blake 」 ―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish95_photo.html ≫

こんにちは!
先週は、ヴェネチアに行っていてお休みを頂きました。
1ヶ月ほど前に、結婚1周年記念日はどうしようか、と旦那と話をして
いて、当初私は「その日はやっぱりKnowsley Hall Music FestivalでThe
ZutonsとMadnessでしょ?」と提案していたのですが、泥だらけのフェス
ティバルはいやだ、と即却下されて、凹んでいるところに、じゃあその
代わりにヴェネチア・ビエンナーレに行こう! ということになり、私も
ニッコリ。

Liverpool John Lennon空港からイタリアのトレヴィソ空港までRyanair
の直行便で2時間弱、そこからバスで1時間弱でヴェネチアに到着で
す。しかもKnowsley Hallのフェスティバルの入場券とほぼ変わらない
航空運賃(税込み!)、合計3時間足らずで、こんなにも雰囲気の違う
世界が味わえてしまうのは、ヨーロッパのいいところです。

私たちの滞在中は、雨一つ降らず、連日晴天。傘、靴下いらず、肌で
熱をジリジリ感じて、「夏だあ〜!」と実感できました。
観光地なんですけど、ヴェネチア内は車がなくてどこにいくにも徒歩か
ボートしか交通手段がないので、時間の流れも当然ゆったりしていま
す。
はじめは私が歩くのが速すぎるのか、人にぶつかりそうになったりもし
ましたが、次第に現地の空気とペースに慣れて、心地よかったです。
特に博物館などに行かなくても、古いデコラティブな建物やインテリア
しかないので、街自体がミュージアム。細い曲がりくねった路地を抜け
て歩いているだけでも十分楽しかったです。
観光地ならではのべらぼうに高いカフェなんかにもやられましたが、後
にリーズナブルで、しかも地元の純粋にいい人たちが経営していると
ころに辿りつけたので、逆にこの街が好きになりました。

ヴェネチアのビエンナーレですが、今年が52回目、100年以上の歴史
があります。
他の都市がたやすく追随してビエンナーレの名を使うのはおこがまし
い! まさにヴェネチアこそ「ザ・ビエンナーレ」でした(ちなみにリヴァ
プールは 「バイエニアル」と呼んでいて、そこのところ心得てますね)。
主な会場は、GiardiniとArsenaleの2ヶ所のメイン会場のほか、街中に
も国ごとのパヴィリオンが点在しています。
アートのオリンピックなどと形容されていますが、同時に私はふと子供
の頃に行ったユネスコ村を思い出しました。。。(ユネスコ村、閉館し
ちゃったんですね、残念)

テーマは、"Think with the Senses Feel with the Mind. Art in the
Present Tense(感覚で考え、心で感じる。現在進行形のアート展)" 、
アート・ディレクターはアメリカ人のRobert Storr、メイン会場での参加
国は過去最多の76カ国、メイン会場外を含めると106カ国。とにかく見
所が多くて、見切れなかった上に未だに消化しきれてません。

Gardini会場の日本パヴィリオンには岡部昌生で、タイトルは "Is There
a Future for Our Past? The Dark Face of the Light"。
広島にある被爆した旧国鉄宇品駅のプラットホームの遺構の表面を
フロッタージュという手法で紙に転写したものやネガが壁面を埋めつく
し、スペースの中心には被爆石が置かれていました。

イギリス代表はTracey Eminで、テーマは "Borrowed Life"。キュートな
ものから、キワドイものまで彼女のプライベートな感情を表現していま
す。

Arsenaleの会場では、この地域自体がMilitary Zoneであることにも反
映してか、特に総じて死、生命のはかなさ、戦争、政治的メッセージが
色濃く見られました。
今年のターナー賞のノミネーションも似通っているので、これは今年の
トレンドでしょうか。会場外では、シンガポールや、タイなどが面白かっ
たです。

普段、旅行に行ってどんなに楽しくても、リバプールに帰ってくるとホッ
として「帰ってきてよかった〜」と思うのですが、ベネチアに関しては、
初めてリヴァプールに来たときのような感覚がありました。ハートの一
部を置いてきてしまったような、また行きたい場所のひとつです。イタリ
ア語も学んでみようと思います!

♪ ♪ ♪

さて、先週と今週のリヴァプールですが、これまた盛りだくさんで、ヴェ
ネチアの余韻にに浸っている場合ではありませんでした。

まずは、少しさかのぼりますが、6月20日にオープニングを飾った、
アーティストRichard Wilsonの "Turning the Place Over"。
これは、日本を含め世界でも話題に上った巨大パブリック アート。リ
ヴァプール・バイエニアルのLewis Biggsはメガフォンを持ってスイッチ・
オンの音頭をとり、中国の爆竹が鳴り響き、拍手の嵐とともに、建物の
表面の一部が回りはじめました。たまたま近くにRichard Wilson氏がい
て、ご自身の意欲作をエキサイトした様子で眺めているのが印象的で
した!

老朽化の進んだYatess Wine Lodge跡地に工事が入ったのが今年の
2月。 Biennial、Liverpool Culture Companyにより共同コミッションされ
たこの作品は、最終的には60万ポンドが投入され、"The most daring
piece of public art ever commissioned in the UK" という大きなふれこ
みで、オープン前からBBCのホームページやYoutubeなどでその映像
が話題になる傍らで、一部の地元の人間やアーティストの間で、取り
壊されるビルに多額の投資をするのはお金の無駄だ! という非難も
浴びたりしていました。

私の場合は、 Richard Wilsonの作品は、今までロンドンのサーチ・ギャ
ラリーや横浜トリエンナーレで見ていてすごいなあと思ってましたが、
正直なところこれに関しては、 Radio City Tower に昔あった回転展望
レストランと技術的にどう違うの〜? という素朴な疑問があって、作
家本人のトークも聞きに行きましたが、実物が回るまで納得できな
かったのですが、回っている様子を何度か
見て、やっぱり凄いかも! と徐々に思い始めました。
直径8mの円の部分を壊さずにきれいに切り取って、 メカニズムをつ
けて回わす、という発想と、洗練された回り方、しかも雨風が強いと自
動的に円が元の位置に戻った状態で停止するようにコンピューター制
御されてるそうです。

ショートビデオを、artinliverpool.comにアップしてありますので、ご覧下
さい。
http://www.artinliverpool.com/blog/blogarch/2007/06/turning_the_place_over_is_laun.php

このパブリックアートは、シティセンターのMerseyrailのMoorfield駅前向
かい側。今後1年半は回り続けるそうです。

詳細は、Liverpool Biennialホームページから。
http://www.biennial.com/content/NewsSection/News/article_4_17.aspx  

♪ ♪ ♪

そして、6月29 日からTate LiverpoolでスタートしたPeter Blake回顧展。
ヴェネチアから戻ってきて翌日の朝にオープニング前のスニーク・
ヴューをさせてもらいました。
この展覧会は、イギリスにおけるポップ・アートのゴッド・ファーザーであ
り、リヴァプールにもなじみの深い "Adopted Scouser" Peter Blake。
もちろんビートルズのSgt Pepper'sのアルバムカバーでも有名です。
1950年の初期の作品〜ポップ〜The Ruralists〜ヴェニス・ビーチ〜
The National Gallery〜The Marcel Duchamp World Tour〜現在のセク
ションに分かれていて、その時々の彼の生活スタイルや関心ごとが反
映されています。

初期の作品では、栄誉あるJohn Moores で入賞した1961年の
"Self-Portrait with Badges" のほか、日本の屏風にインスパイアされ
て描いた金箔を使ったようなスタイルのミニマルだけどデコラティブな
ペインティングなども見られました。

ポップアート時代には、 ビートルズ、ビーチボーイズ、マリリン・モン
ロー、サミー・デイヴィス JRなどのほか、グラビアの女の子、プロレス
ラーなどのポートレート、コラージュの数々。
Sgt Pepper'sのアルバムカバーで実際に使用されたポートレートとオブ
ジェ計3点が展示されています。

60年代後半にロンドンの生活にうんざりして田園生活をはじめたアー
ティストとともに The Ruralistsを結成し、自然、子供たち、妖精、ルイ
ス・キャロルの『不思議な国のアリス』などの童話の挿絵など描き、素
朴で、静かに内なる時期を過ごしていたようです。
その間にも遠方のロンドンに住む友人にプレゼントしたコラージュ
"Souvenirs" シリーズもパーソナルで微笑ましいです(The Ruralistsの
セクションを見ているときにちょうどSir Peter Blakeが展示の様子を確
認しに来たので、眺めている姿を撮らせてもらいました!)。

その後 79年にロンドンに戻って間もなく、アメリカで展覧会が開催され
ることになり、オープニングに出席のためにカリフォルニアに渡り、連
日のパーティー、David Hockneyとの出会いなどのソーシャルライフを
通じて、作風にも華やかさやヴェニス・ビーチのまばゆさが表れ、それ
までの作品と対照的です。

1993年にはロンドンの The National Galleryでのアーティストインレジデ
ンスを行ったときの作品のセクション。

そして 90年代半ばからMarcel Duchamp(マルセル・デュシャン。1968
年没。20世紀前半、ニューヨークのショーで展示台に既成の男子用の
小便器を置いて "R.Mutt" とサインをして「泉」と名づけて出展したこと
でセンセーションを巻き起こしたフランス人アーティスト。既成の手法か
ら飛び出して、アートは何でもあり! という概念のパイオニア)へのリ
スペクトを込めて、Peter Blakeは " The Marcel Duchamp World Tour"
というシリーズを立ち上げます。
Marcel Duchampをロックンロール・ツアー・バスに乗せて世界中を旅さ
せ、旅の途中でターザンの家族や、ElvisやSpice Girlsなどのセレブリ
ティーと遭遇させて記念スナップ、というようなユーモアたっぷりのペイ
ンティングの数々です。
私としては、チェスに没頭していたというMarcelがTracey Eminと対局し
ている "Playing Chess with Tracey Emin" が好きです。

この回顧展の締めくくりは最後のセクション 'From this moment on...'
では、Work in progress(制作途中)の作品が見られます。。。

"Peter Blake: A Retrospective" 展は、9月23日まで。

 < Tate Liverpool >
  住所: Albert Dock, Liverpool L3 4BB
  電話: 0151 702 7400
  オープン: 火〜日曜日 10:00〜17:50 
  入場料: この特別展のみ一般£5、学生&シニア割引£4、ファミ
        リーチケット£10。 ※メンバーは無料です。
ホームページ: http://www.tate.org.uk/liverpool/exhibitions/peterblake/

♪ ♪ ♪

【今週の告知】
愛煙家のみなさま、ごめんなさい…と私が謝ることでもないのですが、
とうとうイングランドも7月1日から『禁煙法』が施行され、オフィスやパ
ブ、レストラン、カフェなど閉鎖された公共の建物で完全に禁煙となりま
した。
タバコや葉巻の煙の漂う渋いパブの雰囲気は過去のものとなりまし
た。違反者には罰金50ポンド、違反者を黙認した店舗や企業にも、最
大2500ポンドの罰金だそうです。気をつけてください。早速昨日は、パ
ブの外で吸ってるスモーカーの背中がさみしそうでした。。。

それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン♪

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▼「利物浦日記2006」
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「利物浦日記2006」 11 / Kaz
≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo304.htm ≫

【8月28日(月)】

月曜日。3日間にわたって行われるマシュー・ストリート・フェスティヴァ
ルの最終日。街をあげてのフェスティヴァル・デイだ。30万人以上の音
楽ファンがリヴァプールの街を埋め尽くす。

フェスティヴァルは午後からなので、午前中は毎年、シティ・センターの
ビートルズ・スポットを訪ねる「ぶらぶらウォーク」を実施している。
9時にアデルフィ・ホテルに集合。今年は全員がアデルフィなので、集
合がとても楽だ。
ツアー参加者は、昨日のディングル編のメンバーにYちゃんを加えた
8人。おなじみの面々なので、和気あいあいと冗談を飛ばしあいながら
のツアーになった。寝不足にもかかわらず、みんな元気だ。

このツアーは、毎年雨が降るというジンクスがある。この日も、最初は
晴れていたのに、マシュー・ストリートを目前にしたところでやっぱり降
りだした。しかも結構強い雨だ。
10分か15分くらいだったろうか、ビートルズ・ショップで雨宿りしているう
ちに雨は小降りになり、ツアーを再開するとすぐに止んだ。そしてまた
すっきりとした青空が広がった。

ジャカランダでは約束通りドットが待っていてくれた。ジョンとスチュが
描いたという地下の壁画は、営業時間中はなかなかゆっくり鑑賞する
ことができないので、オープン前のこの時間帯がベストだ。壁画の大
部分は上から塗り直されているので、いわゆる「レプリカ」ということに
なるが、ほんの一部分だけ、オリジナルのままの状態で残されている。
しかしそのオリジナル部分は、この10年ですっかり色あせてしまった。
遅ればせながら上に透明のプラスチック板を張って保護しているが、
以前はむき出しで、触り放題だったのだ。
スチュの造形した特徴のあるポートレートは、可哀想に、今や目を凝ら
さなければ顔であることさえ判別が難しくなってしまっている。

ツアーの終点はジョン・レノンが学生時代に毎日のように通ったパブ
「イー・クラック」。予定時間の12時ほぼちょうどに到着した。ここからは
毎年恒例の「スカウス・ランチョン」になる。
リヴァプールの伝統煮込み料理「スカウス」を楽しむこのランチョンの
アレンジは、毎年ミナコさんに担当してもらっている。このこじんまりとし
たパブは、ミナコさんの「ローカル」でもあるのだ。

ぶらぶらウォーク・ツアー隊に加えて、このランチョンだけ参加の方も
たくさんいたので、結構な大人数になった。しかし参加人数が把握でき
たのはつい昨日のことだったのがやはり影響したのだろう、今年のス
カウスはとてもあっさりしていた。まるでポトフという感じだ。どろどろに
なるまで煮込んだスカウスが好きな僕としては、ちょっと残念だった。ス
カウスは、やっぱり煮込む時間が必要なのだ。

それでも、みなさんにはそれなりに満足してもらえたようだった。せっか
くなので、シェフを呼んで記念撮影をした。これも恒例行事になりつつ
ある。
毎年のことではあるけれど、イー・クラックは温かく我々をもてなしてく
れた。ヴェジタリアン用のスカウスもちゃんと用意してくれていたし、パ
ンもスカウスもいくらでもお代わり自由だった。ミナコさんにも感謝しよ
う。

お腹もいっぱいになったところで、さあ、街に繰り出そう。いよいよフェ
スティヴァルだ!

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo304.htm ≫


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▽スカウスハウス・ニュース
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ウェブサイトの「リンク集−日本語サイト」ページに、横浜のビートルズ・
トリビュート・バンドThe Beatlessさんを追加しました。また、「リンク集−
英語サイトページ」に、写真家ポール・サルツマンさんのThe Beatles in
Indiaを追加しました。ぜひ訪ねてみてください!
http://homepage2.nifty.com/beatless/
http://www.thebeatlesinindia.com/


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LFCグッズ通販です。アテネで行われたCL決勝 AC Milan vs LFC関
連アイテムのほか、Jamie CarragherとRobbie Fowlerの特別ブックや、
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詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
http://scousehouse.net/study/index.htm


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リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish95_photo.html


*** 今週のフォト・アルバム ******

今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、連載「利物浦日記2006」
にちなんだ写真を掲載しています。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo304.html 


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