October 09 2007, No.315
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2007年10月9日>
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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今週の「ニュース」でお伝えしていますが、リヴァプールFCのジェイミー・
キャラガーが、レストランをオープンしました。
最初に話題になったのは2〜3年くらい前のことだったでしょうか。
人気スターだけど、どう見ても体育会系で、飲食店の経営にはあまり
向いてそうにないキャラが、いったいどんなお店をオープンするのか、
とても楽しみでした。
以来、時たまローカル・ニュースで取り上げられはしていたのですが、
いつオープンするのかはまったくわからず、ちょっと心配していたところ
でした。

もうすぐオープンするらしいということがわかったのは、6月の初めごろ
でした。
「今季の開幕にあわせてオープンの予定なのに、電力会社から供給さ
れる電力がぜんぜん足りなくてこのままでは無理」という記事が、<リ
ヴァプール・エコー>に掲載されたのです。

電力不足のレストラン…薄暗〜いキッチンで、あのピッチで見せるよう
な仁王様の形相のキャラが、シェフたちをどやしつけるシーンを思わ
ず想像してしまいましたが…。

この記事のとおりなら、とにかく電力の問題さえ解決すれば、オープン
する日は近いということになるわけです。でも同じ記事の中には、「ビー
トルズをテーマにした<ハード・デイズ・ナイト・ホテル>も同じ問題を抱え
ている」とも書いてあって、こちらの方は10月オープンの予定を来年1
月に延期したということでした。う〜ん…。

さていったいどうなっているのでしょう。
こうなったら、実際に見てみないわけにはいきません。この夏リヴァ
プールに行った時に、訪ねてみることにしました。帰る直前の9月1日
のことです。

キャラのレストランは、あの有名なエリナー・リグビー像の向かいにあ
りました。でも、まだ出来上がっていません。外装工事のための足場
が組まれていて、どう見てもあと数ヶ月はかかりそうです。
もしかすると年内オープンは無理かな〜、というのが、率直な感想でし
た。

しかし嬉しいことに僕の予想は大きく外れ、それからわずか1ヶ月で
キャラのレストランはめでたくオープンしました。
ヘルシーな料理を出す、家庭的な雰囲気のスポーツ・レストラン。どん
なお店なんでしょうね。
これからリヴァプールを訪れるレッズ・ファンのみなさんは、ぜひ行って
みてください。

今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、僕が見たオープン1ヶ月
前の<カフェ・スポーツ・イングランド>の写真を掲載しています。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo315.html 

● ● ●

スカウスハウス通販のお知らせです。
LFCファンのみなさん、お待たせいたしました。長らくお休みしておりま
したLFCグッズ通販を再開しました。
おなじみのマッチ・プログラムやLFCマガジンのほか、リヴァプールの
800歳のバースデイを祝う『Liverpool Echo特別号』(これは正確には
LFCグッズではありません。リヴァプールという街を愛するすべての人
におすすめです!)も入荷しています。オーダーをいただけると嬉しい
です!
http://scousehouse.net/shop/lfcgoods2007_09.html

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今日はジョン・レノンの誕生日ですね…えーと、67歳です。
ハッピーバースデイ・ジョン!!

                          ― Kaz(09/10/2007)


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▼リヴァプール・ニュース <2007年10月9日>
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*** 10月9日(火) *******************************

【キャラのヘルシー・レストラン】
リヴァプールFCのディフェンダー、ジェイミー・キャラガーが、リヴァプー
ルのシティ・センターに新しくスポーツ・レストランをオープンしました。

7日夜に行われたオープニング・パーティーには、スティーヴン・ジェ
ラードやシャビ・アロンソ、ダニエル・アッガーなどのチームメイトや、
ディディ・ハマンやマイケル・オーウェンらの元チームメイト、さらにはケ
ニー・ダルグリッシュやアラン・ハンセン、フィル・トンプソンといった過
去の名プレイヤーなどが出席しました。

また、リック・パリー、デイヴィッド・ムーアズ、フォスター・ジレットらリ
ヴァプールFCの経営陣や、ライヴァルチームであるエヴァトンの元ス
ター、ピーター・リードやエイドリアン・ヒースのほか、元へヴィー級世界
チャンピオンのジョン・コンテや、オリンピックのメダリスト、スティーヴ
ン・パリーらもお祝いに駆けつけました。

店の名前は<カフェ・スポーツ・イングランド>。スタンレー・ストリートに
あり、誰でも気軽に入れる家庭的な雰囲気と、ヘルシーな料理が特徴
です。
キャラガーは、<サー・トーマス・ホテル>や<ニューズ・バー>を成功させ
たポール・フラナガンと2人で、数年をかけてじっくりと準備を進めてき
ました。

オープニング・パーティーには、ニコラ夫人や2人のお子さんを含む
<キャラガー・ファミリー>が出席しました。
キャラガーは、地元紙<リヴァプール・エコー>の取材にこう答えていま
す。
「こんなにたくさんの人に子供連れで来てもらえてグレイトだよ。この
<カフェ・スポーツ・イングランド>のコンセプトってまさにそれだから。家
族みんなで来て楽しんでもらえる場所にしたいんだ」
「もちろんスポーツもテーマだよ。この地域からは、実にたくさんのス
ポーツ・スターが出ているからね。しかも今晩ここに、こんなに多くのス
ターが集まってくれるなんてね、ほんとにグレイトだよ」

夫人同伴で出席したスティーヴン・ジェラードは、こう話しています。
「ジェイミーはこの店のためにたくさん知恵を絞っていたよ。家族で来
れて、子供も楽しめるような店にしたいって言ってね」
「メニューを見せてもらったけど、素晴らしいと思ったね。ヘルシーな料
理がたくさんある。僕自身も親だけど、子供には信用できるヘルシー
な食事を与えたい。それってすごく大事なことだよね。うちの2人の娘
もここに絶対連れて来るよ」

キャラガーはこう続けます。
「普通のパブとかそういうのだったら、もっとずっとイージーにオープン
できたと思うけどね。でもどうせなら何か違うものにしたかったんだ」


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
       〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第104号 / 「 River-Sea-Ocean 」―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish104_photo.html ≫

こんにちは。
このところフェスティヴァルや来年の08プログラムの発表など大味でし
たので、今週は少々まったりといきたいと思います。

水曜日、Mathew StreetのView Two Galleryにて、アイルランド人アー
ティストMike Absalomの展覧会が始まりました。
これは10月17日に始まる "Liverpool Irish Festival" の先行イベントで
す。

Mike Absalomさんは、非常に多才な人物です。
アイルランド人とウェールズ人の両親から生まれ、イギリス、カナダ育
ち。オックスフォード大学を卒業した後、旅をしながら職を転々とし、60
年代後半から70年代はフォーク・シンガー/ソングライターとしてユー
モアたっぷりのパフォーマンスで人気を集めます。
その後20年以上カナダで過ごし、ハープ奏者として名を立てる傍ら、自
作のパペットで子供向けの人形劇を英語、フランス語、スペイン語で
披露していたそうです(ちなみにスウェーデン語、ドイツ語も堪能で、私
には片言の日本語で挨拶してくれました!)。

英国人ともアイルランド人ともカナダ人ともいえぬバックグラウンドをも
ち、世界中を渡り歩き疲れて、どこかにルーツやアイデンティティーを
求めていたところで辿りついたところがアイルランドだったのでしょう
か。
現在はメイヨ州の田舎でひっそりとイーゼルに向かい、絵画に専念し
ています。
リヴァプールへはかねてから頻繁に訪れていて、地元のミュージシャ
ンや詩人などと交流があったそうです。
本人曰く、「いわゆるヒッピーだったんだよ、ヒッピー!」。

アイルランド人としてのMikeさんの見たリヴァプールですが、ダイナミッ
クな構図のなかに映し出された、ウォーターフロント、使われなくなった
埠頭、廃墟、工事現場など、昔のままの風景と変わりゆく風景のコント
ラストが印象的です。
Mike Absalom "My Irish Eyes on Liverpool Again" 展は、11月3日ま
で。
Mike Absalom: http://www.mikeabsalom.com

<View Two Gallery>
23 Mathew Street, Liverpool, L2 6RE
Tel:0151 236 9444
オープン:木&金/12pm−4.00pm 土/12pm−5pm 入場無料 
http://www.viewtwogallery.co.uk

"Liverpool Irish Festival" は10月17日から11月4日までで、ロック、
フォーク・ミュージック、舞台、ポエトリー、コメディー、講演、映画など
が様々な会場で行われます。
主要どころとしては、10月19日にはアイルランドが誇るアイリッシュ・ト
ラッドの大御所The Dubliners、20日には実力派フォーク・シンガー
Brian Kennedy 、11月3日にはGilbert O'Sullivanのコンサートが
Philharmonic Hallで行われます。

この他にも、フェスティバル中の水曜日の晩には、アイリッシュ・パブ
Pogue Mahonesにて、アイリッシュ・トラッド音楽のセッションが行われ
ます。
入場無料なので、ギネスでも一杯飲みながら演奏を楽しむのもいいか
もしれませんね。

Liverpool Irish Festival: http://www.liverpoolirishfestival.com

♪ ♪ ♪

週末は風もなく行楽日和でしたので、川向こうのウィラルは
Thurstaston(:サースタストン。これまた発音しにくい!)に行って来ま
した。
向かった先は、ウィラル半島の西側、West KirbyとHeswallの間に位置
する、Wirral Country Parkという国立公園の一部で、リヴァプールから
車で約30分です。
かつてチェスターまで通じる鉄道が走っていたそうですが、廃線となっ
てからはレールが取り外され、現在はちょっとした散策コースとなって
います。小高い丘からは、湿地が半分、水が流れているのが半分見
下ろせて、更にその向こう側にはウェールズの山々が連なっています。
フユヅタの甘い匂いのする緑の小道を降りていくと、水辺に着くのです
が、干上がった地面にはたくさんの貝殻があり、潮の香りが漂ってい
て、ディー川とアイリッシュ海が出合う河口なんだなあと実感しました。
かと思えば、崖のふもとにはこちらも緑が生い茂っていて、家族連れ
がブラックベリーを摘んでいるのが見られて、小さなエリアにいろいろ
な自然のコンパクトに揃った場所です。
インフォメーションセンターには、この地域に生息する動物、鳥、植物
や、大昔に歩き回っていただろう恐竜の足跡の化石の展示などもあり
ました。

公園を出て、2〜3分のところに、White's Farm Shopというお店があっ
て、そこには地元で加工された肉製品やチーズ、地場で採れた野菜な
どが売られています。
「Rafaが摘んだスパニッシュオニオン」と書いてある値札にだまされて、
大玉のたまねぎを思わず買ってしまいました!

その後はWest Kirbyへと移動し、Ring 'O' Bellsというパブに行きました。
建物自体は、18世紀初頭に建てられ、元々は馬屋を備えた宿屋だっ
たらしく、古き良き時代の雰囲気が今でも健在です。
今年7月以来、今やどこのパブもレストランも禁煙ですが、その4年も
前にウィラルで最初に禁煙にしたパブとしても知られています。
ガストロ・パブで日曜日の昼にはサンデ ー・ローストを楽しむ人で賑わ
い、サッカーが見れてリアル・エールも飲めるうえ、外にはビア・ガーデ
ンや子供の遊び場もあって、他のパブの影が薄くなるような素晴らしい
パブでした。
腹ごなしにWest Kirbyのマリーナまで散歩も気持ちよかったです。い
い週末でした。

<パブ Ring 'O' Bells>
Village Road, West Kirby, Wirral CH48 7HE
電話番号:0151 625 8103
オープン:月〜土/11.00am−11.00pm, 日/11.00am−10.30pm
(食事は、月〜土/12pm−10pm、日/11am−10pmです)

♪ ♪ ♪

【今週の告知】
その1:
先週お伝えした、08イベントのチケットのバロット申し込みの締め切り
が1週間延びて、10月14日までとなりました。
抽選は19日に行われ、結果は21日に発表とのことです。
Liverpool 08 公式ホームページ: http://www.liverpool08.com

その2:
来年1月19日に行われる "The Liverpool Number One Project" 続報
です。
この日に登場するミュージシャンの名前はまだ明かされていませんが、
世界で最も多くのNo.1ヒットを生み出した都市リヴァプールを祝うこの
イベントに合わせて、シングルとアルバムが発売されることが決定した
そうです。
その名も "Covers and Collaborations ? The Number Ones Album"。
Elvis Costello, OMD, The Farm, Dave McCabe(Zutons), Atomic Kitten
などの地元アーティストが、Frankie Goes To Hollywood, The Beatles,
Dead Or Alive他の地元ミュージシャンの楽曲をカバーするというもの。
個人的にはScaffoldバージョンの 'Three Lions' とDoctor &  
The Medicsの 'Two Tribes' が、たまらなく楽しみです。ライブにも是非
出演してほしいですね。
発売はまだまだ先で、シングルは2008年1月21日、アルバムは1月28
日とのこと。コンサートのチケットはまだ発売中です!
The Number One Project: http://www.thenumberoneproject.org

それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish104_photo.html ≫


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加しました。ぜひ訪れてみてください!
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<ミュージック・ジャンルナビ>
 ミュージックのジャンルについてのサイトです。
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<The Beatrayers>
 ビートルズ・トリビュート・バンド、「ザ・ビートレイヤーズ」さんです。
http://www.din.or.jp/~su_ms_23/beatrayers/


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長らくお休みしておりましたLFCグッズ通販を再開しました。
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詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
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をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
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旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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今週も、特派員ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
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*** 今週のフォト・アルバム ******

今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、ジェイミー・キャラガーが
オープンしたレストランの、オープン前の写真を掲載しています。
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□■ 第315号 ■□

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