December 04 2007, No.323
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▽「利物浦日記2007」
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □

友人の(悪友というか…)ポール住吉(元TheくらよしBeetles、現The
Mixed Chickens)に誘われて、大阪のクラブ・クアトロで行われたデレ
ク・トラックス・バンドのライヴに行ってきました。

いやはや、もう最高でした。すんばらしかったです。ブルーズの洪水に
どっぷり浸った気持のよい2時間。いつまでもいつまでも浸っていた
かったです。デレクのスライドギターと、コフィのキーボードは魔術的で
した。

アンコールが終わったところがちょうど盛り上がりのピークだったので、
客電が点いてもほとんどの人は帰らず、「これで終わったらあかんで
え」とばかりにみんなでダブル・アンコールをお願いし、バンドはちゃん
とそれに応えてくれました。ほんっとうにうれしかったです。

倉吉から車を飛ばしてはるばるやって来たポール住吉も大満足でし
た。その晩は僕の家でビールと焼酎をしこたま飲んで、翌日明石焼き
を食べて元気に帰って行きました。

そうそう、ポール住吉に指摘されて初めて気がついたのですが、大阪
のクラブ・クアトロは、リヴァプールのキャヴァーンによく似ているんで
す。フロントではなくてバックの方です。ステージや客席のつくりの感じ
が。大きさもほぼ同じくらいではないでしょうか。

おかげでヘンな錯覚にとらわれながらのライヴになってしまいました。
そうです、まるでリヴァプールにいるような気がしてしまうのです。ブ
ルーズの洪水に流されながらリヴァプールと大阪を行ったり来たり…。
なんだか不思議なライヴでした。

                         ― Kaz(04/12/2007)


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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
       〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

  ― 第110号 / 「ICE2007 & チャリティーイベント2つ」―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish110_photo.html ≫

こんにちは。
先週はドイツとルクセンブルグへ旅行に行っていてお休みをいただき
ました。
ドイツはルクセンブルグとの国境近くの自然に満ちたアイフェルという
地域に住む叔母に会いにいき、犬と一緒に森の中を散歩したり、地元
産のチェリーワインやジュースを味わったりしてのんびりとして、いい空
気を吸ってきました。

国境を渡ってルクセンブルグ北部のClervauxという中世の城下町に立
ち寄って、そこから電車でルクセンブルグの市街地へ向かいました。
ルクセンブルグは2007年のEuropean Capital of Cultureで、終わり近く
となりましたが何とか間に合ってよかったです。
街の中心に渓谷があって、特に旧市街地は上品でヨーロピアンな雰囲
気です。毛皮のコートを纏ったマダムが歩いていたり、パブやカフェで
は喫煙がOKだったりと、最近のイギリスでは厳禁な風景もあったのが
カルチャーショック…。

現代アートの美術館Casino LuxembourgやMUDAM Luxembourgなど
は、建築も内容もセンスがよくて面白かったですが、駅の向こう側の
寂れたちょっと危険な感じのエリアにある廃墟を ギャラリースペースに
したRotondaもエッジーでよかったです。
ただ、地元の人々の顔やパワーが見えるイベントにありつけなかった
のが残念です。住民の60%が外国籍で、多くの人々がベルギー、ドイ
ツ、フランスに住みながらルクセンブルグに働きにきているそうなので
仕方ないか、とも思えますが。

まだまだ街中に工事現場やクレーンが残っていて、来年のリヴァプー
ルの街並みと重ね合わさるものがありました。
リヴァプールの番まで一ヶ月を切りました。楽しみですね。

♪ ♪ ♪

旅行から戻って一日二日ゆっくりした後は、リヴァプールでは賑やかで
まったりする暇なし。
アイスランド・フェスティバル "ICE2007" があり、"Liverpool Music
Week" が始まり、12月3日に発表のターナー賞に対抗した
"AlTurnertive Turner Prize" が市内5箇所の会場で行われています。

まずは、ICE2007から。
Daily Post & Echo本社のロビーでオープニング・パーティーがありまし
た。このイベントは、アイスランドからのリヴァプール生誕800年のお祝
いで、アイスランドのアート、音楽、映画、グルメをリヴァプールの人々
に満喫してもらおうというもの。
アイスランド元水泳選手で、リヴァプール在住のアイスランド人のIngi
Thor Jonssonの尽力により、アイスランド政府や大使館のバックアップ
を得て実現しました。

会場には、アイスランドの美術やクラフト、ジュエリーなどが展示されて
いました。画家のKatrin Fridriks曰く、アイスランドは日本との共通点が
結構あって、火山や温泉があり、島国で、人々のグループ意識が強い
とのこと。
彼女の作品は日本の書道の影響を受けていて、勢いと力強さに満ち
ています。

その後はライブハウスBarflyに場所を移して、アイスランド出身バンド
のショーケース "Reykjavik Nights"。
SvenBitによるミニマルでピンポン玉のようなテクノ、Sometimeは紅一
点5ピースのシンセポップで、ちょっとSugarcubesを思わせました。ラス
トのバンドはBloodgroupという男の子&女の子のボーカルのエレパン
ク。ヘッドバンギングが凄くて顔が見えませんでした!

週末はFACTにてアイスランドの映画が上映されました。
Sigur Rosのドキュメンタリーは即売り切れで見られなかったのですが、
『101レイキャヴィク』というカルト映画と『スクリーミング・マスターピー
ス』というアイスランド音楽のドキュメンタリーを見ました。

「火と氷の島」と形容されるアイスランドですが、BjorkやBloodgroupの
ように火山が噴火するような、どこか弾けたサウンド、Sigur Rosや
Mumのように氷山がゆったりと流れて時にぶつかりあうような、あるい
は広がる雄大な大地のようなアンビエントが共存するのが分かるよう
な気がしてきました。

アイスランドにどっぷり浸った数日間でした。いつか行ってみたいです!

ICE2007ホームページ: http://www.ice07.org

♪ ♪ ♪

チャリティーイベントを二つほど。

同じく木曜日。昼間にRoyal Liverpool University Hospitalにある<Linda
McCartney Centre>という乳癌センターを訪れ、地元のアーティスト
Barbara Jonesの作品を見に行き、同日夕方にMetquaterにカフェを
オープンしたてのNatasha Hamiltonがプロデュースするバー<H>にて
ファッション・ショーがありました。どのモデルもお人形さんのようでした。
これは、<Field of Women>という、Linda McCartney Centreを支援する
チャリティー団体が企画したチャリティー・イベントです。

英国では毎年約44,100人もの人々が乳癌と診断され、この乳癌セン
ターでは2000年オープン以来170,000人以上の患者さんを治療してい
ます。
乳癌に診断されるケースは年々増加傾向にあって、かかるのは女性
がほとんどですが、男性にも可能性があるんですね。女性を模ったロ
ゴは<LUCY>と名づけられ、これは "Listen Up, Check Yourself" の頭
文字でもあります。

各地でさまざまなイベントを展開しながら、より多くの人々に乳癌につ
いての理解を深めてもらい、早期発見と、患者さんへのサポートを呼
びかけています。来年の7月6日には、Liverpool Cricket Clubにて、ポ
ンチョを着た男女10,000名を集めてLUCYの形に集合し、イギリス最大
の乳癌支援グループの結束を祝うイベントを行うそうです。

Field of Womenホームページ: http://www.fieldofwomen.com
Linda McCartney Centreホームページ: http://www.yourcentre.org

♪ ♪ ♪

日曜日は朝9時半から今年もサンタ・ダッシュが開催されました。今年
集まった人数は何と6000人以上、チャリティー収益は100,000ポンド!
今回も「一ヶ所に最もたくさんのサンタクロースが集合する」ギネス記録
に挑戦なのですが、対抗するはラスヴェガスの "The Great Santa
Run" で、いい勝負とのこと。結果は正式発表待ちです。

もちろんリヴァプールに勝ってほしいですが、勝敗を抜きにしても、この
日はミラクルのようでした。
早朝は土砂降りで、いつ中止になってもおかしくないような空模様だっ
たのですが、レースの始まる1時間ほど前に雨がパタッと止み、フィ
ニッシュに入るころには、まぶしいくらいの太陽も輝き始めました。マ
ジックのようです。感動。

レースが終わったあとのDerby Squareのヴィクトリア女王像の前は、
休んでいるサンタさんでぎっしり! 来年は今年の倍のサンタさんを集
めるのが目標とのことです。

Santa Dashホームページ: http://www.santa-dash.com
♪ ♪ ♪

【今週の告知】
Liverpool Music Week が開催中です! すっかり恒例のイギリス最大
の冬のインドア音楽イベント。
Bumper、Alma de Cubaをはじめとした15ヶ所の会場にて、12月9日ま
で続きます。プログラムはこちらから。

Liverpool Music Weekホームページ: http://www.liverpoolmusicweek.co.uk

それではまた来週!

ミナコ・ジャクソン♪

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▽「利物浦日記2007」
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「利物浦日記2007」 9 / Kaz
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【8月26日(日)】

アデルフィでのライヴで完全燃焼した水割りさんたちをタクシーに乗せ
て見送った後、僕はジャカランダへの道を急いだ。ハレルヤ洋子のラ
イヴが、もう始まる時間なのだ。

ジャカランダは相変わらずたくさんの地元の人でにぎわっていた。すぐ
にライヴスペースのある地下に行きたかったが、カウンターに座ってい
た常連のべーニーおじさんに見つかってしまった。この人を素通りする
と後がコワイので、挨拶に行った。1年ぶりの再会だけど、まったくそ
んな感じがしない。スカウサーらしく、つい昨日あったばかりのような気
楽さだ。

「よおカズ、元気か? 何か飲むか?」
「べーニーさんも元気そうだね。乾杯と行きたいところだけど、ごめん、
今から下でハレルヤ洋子のライヴなんだよ」
「おお、ドットに聞いたよ。今日のライヴ、お前んとこのブッキングだって
な」
「そうだよ、プレゼンテッド・バイ・スカウスハウスさあ。盛り上がるとい
いんだけど」
「彼女、上手いのか?」
「上手いよ。いい声してる。後でおいでよ。酔っ払っちゃう前に…って、
もう遅いか、べーニーさん」
「うぃ〜〜」

地下に降りると、ライヴはまだ始まっておらず、ハレルヤさんがステー
ジで準備をしているところだった。よかった、間に合った。カウンターで
ビールを3本買って、ミナコさんとイアンさんに持って行く。いろいろお
疲れさま、カンパーイ!

早い時間のライヴでどうかと思っていたが、お客さんは結構たくさん
入っている…が、なぜか日本人が多い。スカウスハウスのお客さんで
はない、僕の知らない日本人の人がいっぱい来ているのだ。なんでな
んだろう?

ステージのハレルヤさんに、「もしかしたらジョニーさんは来られないか
もしれないから、そのつもりでやってね」と言うと、意外な答えが返って
来た。
「あれ? さっきバンドの人とうち合わせしたんですよ。てっきりカズさ
んのバンドの人だと思ってたんですけど…」
「ん?? そんなわけないよ。ジョニーさん今宿に帰ってシャワーしてる
し」
「あれえ? えーと、ジョンの人じゃなくてジョージの人がギターを弾い
てくれるって話になってて…あ、そうだ、このバンドの人です」

ハレルヤさんのポケットから出てきた紙切れには、日本の某バンドの
名前が書いてあった。…なるほどそうか、そういうことだったんだ。知ら
ない日本人は、某バンドのメンバーとファンの人たちだったのだ。きっ
とジャカランダのステージに上がるつもりでここに来てるのだろう…。

悪いけれど、認めるわけには行かない。これはスカウス・ハウスが企
画して主催するイヴェントで、彼らのためのイヴェントではないし、飛び
入り歓迎のカラオケ大会でもないのだ。

バンドの人を断ったと思ったら、今度はバンドのファンらしき男性がス
テージに上がって、ハレルヤさんに何か話し始めた。どうやら出演交
渉をしているらしい。ハレルヤさんも困った顔…。
仕方がないのでまた僕がステージに上がって、お引き取りいただいた。

バンドの人も、その次の男性も、どちらも快く従ってくれたので、大き
なトラブルにはならなかった。一件落着。ああよかったやれやれと思っ
てビールを飲んでいたら、後ろからトゲのある女性の声が聞こえて来
た。ほとんど罵声だ。
「あいつがダメって言ったの? なんでダメなの? あいつ何者? 何
様なの?」

わざと僕に聞こえるように大きな声を出しているんだろう。やれやれ、
何様ですかと訊きたいのはこっちなんだけど…。
…僕がこのライヴの主催者です。何を勘違いしているのか知りません
けど、人のステージに押し掛けてきていきなり上がらせろと言うのは、
あつかましいことだと思いませんか?…
振り向いてそう言おうかどうしようか、少し迷った。でも結局やめておい
た。その時の僕はかなり頭に血がのぼっていて、冷静に対応して丸く
収める自信がなかったからだ。このジャカランダでいざこざを起こすの
は絶対に避けたかった。それに、これからライヴを始めるハレルヤさ
んにも迷惑がかかってしまう(でももう遅いかもしれない。ハレルヤさん
にはホントに申し訳ない…)。

少なからず動揺や緊張はあったと思うが、ハレルヤさんはさすがで、
弾き語りライヴは予想以上に盛り上がった。
僕は頭に血がのぼったままだったので、残念ながらあまり集中できな
かったが…。
某バンドの人とファンの人たちは、ハレルヤさんのライヴが始まって3
曲くらいすると帰ってしまった。
やはりハレルヤさんのライヴを観に来たわけではなくて、ジャカランダ
のステージで演奏することが目的だったのだろう。あっさりしたものだ。

<ビートルズ誕生の地>と言われる伝説のジャカランダのステージは、
ビートルズ・バンドのミュージシャンにとっては、キャヴァーンと並ぶくら
いの<夢のステージ>と言えるかもしれない。しかも、キャヴァーンはレ
プリカだが、ジャカランダは本物だ。ジョンやポールやジョージやスチュ
が歌い、演奏した場所そのものなのだ。
ここで演奏した日本人ミュージシャンはほんの一握りなので、「ジャカラ
ンダで演奏した」といえば、ステイタスにもなるだろう。
でも、人のステージに飛び入りで参加しても、「ジャカランダで演奏し
た」ということにはならないと思う。
どうせなら、正式にギグをブッキングして堂々とステージに立ってほし
い。まあ彼らはほんの軽い気持ちでやって来たんだろうけど…。

さて、ジョニー黒田さんだ。
無理して来なくてもいいですよと言っておいたのだが、義理固いジョ
ニーさんは、ちゃんとジャカランダにやって来てくれた。ハレルヤさんの
ステージはほとんど終わりで、ちょうどラスト・ソングというギリギリのタ
イミングだった。
もしハレルヤさんが望むなら、喜んでギターを弾くし、一緒に歌うことも
だいじょうぶだとジョニーさんが言ってくれたので、ハレルヤさんに意向
を確認してみたのだが、彼女の方は心の準備ができていなかったよう
だ。
結局、ジョニー&ヨーコの共演は実現しなかったが、まあ、今日の展
開を考えるとそれはそれでよかったという気がする。
ハレルヤさん、とにかくお疲れさまでした!

ロンドンにとんぼ返りのハレルヤさんの見送りをミナコさんとイアンさん
にお願いして、我々はそのまま<ぶらぶらウォーク〜パブ・クロール編>
に出発した。
僕を入れて9名。まず、シール・ストリートの名物パブ&レストラン<ア
ルマ・デ・キューバ>を訪ねた。昔の教会を改装した店で、荘厳な雰囲
気が素晴らしい。

次は同じくシール・ストリートにあるアイリッシュ・パブ<ポーグ・マホー
ン>、そして同じくシール・ストリートの<ブルー・エンジェル>を案内して
(ここは開店前なので外からの説明)、そして最後に入ったホープ・スト
リートの<フィルハーモニック>では、嬉しい偶然が我々を待っていてく
れた。

ここはジョン・レノンが最も愛したパブだと言われている。カウンターに
はリアル・エールのポンプがずらりと並び、注文の際にいつもどのビー
ルにしようか迷ってしまう。そして今日は、そのポンプの中のひとつに
紙が貼ってあり、手書きの文字でビールの銘柄が書かれていた。たま
たま入荷したリアルエールなのだろう。
そして、そこになんと、<BRAKSPEAR>と書かれていたのだ。

<BRAKSPEAR>とは、ジョージ・ハリスンのお家のあるヘンリー・オン・
テムズのローカルブリュワリーで、ジョージの行きつけのパブのメイン
ビールなのだ。
ヘンリー・オン・テムズはオックスフォードシャーにある。ずいぶんと距
離があるリヴァプールで、まさかこのビールが飲めるとは思いもよらな
いことだったので、ほんとうにびっくりしてしまった。
もしかしてこれも<ミラクル>といっていいかもしれない。当然、全員がそ
れをオーダーし、ゆったりしたソファでくつろぎながら乾杯した。しみじ
みと美味しかった。

その後はミナコさんおすすめのギリシャ料理店<ユーリカ>で晩ごはん。
ミナコさんに予約してもらっていたのだが、またもや昨日と同じく、一列
のテーブルが用意されていた。スカウス隊17名がずら〜っと並んでわ
いわいと楽しく食事。今日到着のYちゃんとNちゃんも参加してくれたし、
ゆっくり休憩した水割りの3人もすっかり元気になっていた。よかった
よかった。
この<ユーリカ>、味も素晴しかったが、ボリュームにびっくりだった。人
数分よりも少なくオーダーしていたのに、それでも次から次へと料理が
運ばれて来て、食べきれないほどだった。ワインも美味しくて何杯もお
代わり。ついつい飲みすぎてしまった。

帰り道に、1人でアデルフィ・ホテルに寄る。
もう日が変わろうとしている時間帯だが、まだまだライヴは続いていた。
メイン・ステージの<マージービートルズ>を観終わって出口に行くと、そ
こにニールとイアンがいた。どちらもキャヴァーン・シティ・ツアーズのス
タッフとして、入場者のチェックに立っているのだ。こんな夜遅くまでご
苦労さんだけど、ちょっとからかってみたくなった。

「よおカズ!」とニール。
「やあニール、イアン。おや、君らまだ仕事してんの? 今何時? 
かっわいそうにね〜」
「やかましいやい。あのなイアン、今日のキャヴァーンでさ、またカズを
ステージに引っ張り上げてやったんだよ。こいつ、カチコチになってや
がんの」
「へえ〜、ほんと」とイアン。
「るせえや、二ール! でもほんまたのむよぉ〜、頼むからもうあれや
めてくれる?」
「さあねー、どうしよっかねー、イヒヒ」

からかうつもりが、逆にからかわれてしまった。
とにかく今日は、ほんっとうに長い1日だった。たしか朝にはディングル
のツアーをやったんだった。もうはるか昔の出来事に思える。
いろんなことがありすぎたからなあ。いいことばかりではなかったけれ
ど、いちいち気にしている場合じゃあない。明日以降もまだまだやるこ
とはたくさんあるのだ。さ、早く寝よう!

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今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、連載「利物浦日記2007」
にちなんだ写真を掲載しています。
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