January 22 2008, No.328
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼リヴァプール・ニュース <2008年1月20〜22日>
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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リヴァプールFCがピンチです。
…という書き出しは何号か前に使ったような気がしますが、構わず続
けます。今回は前よりももっとピンチなのです!
リーグ戦に限って言えば、ただ今4試合連続のドロー、今年はまだ
1勝もしていません。リーグ順位は依然5位、首位のマンチェスター・ユ
ナイテッドとは14ポイントも遅れを取っています。

今季は珍しいことに、ホームゲームで思うようにポイントを稼ぐことが
出来ていません。
例年までのレッズは、ホームでは圧倒的に強いけどアウェイでは苦戦
するというのがお決まりのパターンだったのですが、今季はまるで反対
になっています。
ホームでの成績は、4勝1敗6分。アウェイでは6勝1敗4分です。
現在首位のマンチェスター・ユナイテッドはというと、アウェイでは6勝3
敗2分でレッズより若干劣るものの、ホームではなんと11勝0敗1分で
す。すごいですね。
2位のアーセナルもホームでは圧倒的に強くて、10勝0敗2分。アウェ
イではレッズとまったく同じで、6勝1敗4分です。
ホームゲームでの成績がそのままリーグ順位に表れていると言っても
いいかもしれませんね。

でもよく考えてみると、アウェイでいい結果を出せているということは、
チーム力はアップしているということではないでしょうか。
アウェイでの試合は、どのチームにとってもポイントを取るのは簡単な
ことではありません。その難しいアウェイの試合でも、マンチェスター・
ユナイテッドやアーセナルといった優勝常連チーム並みの成績が残せ
るようになったということなのです。
ということは、これから調子を取り戻して、ホームで本来の実力を出せ
るようになれば、自然と順位も上がって来るということですよね。

チーム状況に追い打ちをかけるように、昨年就任したばかりのアメリ
カ人オーナーがクラブ売却を検討しているとか、ベニテス監督を更迭
するとか、ネガティヴな噂が後を絶ちません。
「こんどこそリーグ優勝」と万全の態勢で臨んだはずのシーズンですか
ら、その反動ということもあるのでしょうが、もうちょっとじっくり見守って
あげられないものかなあと思います。
まだまだシーズンは続きますし、優勝の可能性がゼロになったわけで
はありません。現在のレッズを指揮する上でラファよりも優れた監督
がいるとも思えません。きっと巻き返してくれると信じています。
そうそう、わがレッズは、崖っぷちに追い込まれた時こそ本領を発揮
するチームですしね!

                          ― Kaz(22/01/2008)


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▼リヴァプール・ニュース <2008年1月20〜22日>
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*** 1月20日(日) *******************************

【巻き返しに向けて】
進退問題が取り沙汰されているリヴァプールFCのラファエル・ベニテス
監督が、クラブの公式サイトでインタヴューに答えています。

― ラファ、これまでで最も厳しいシーズンのように思えますが、いかが
でしょう?
「確かに今までとは違うかな。でも我々は常にベストを尽くす努力をして
いる。今この時点で言えば、クラブにとってベストなことはアストン・ヴィ
ラとの試合に向けてしっかり準備することであり、それに勝つことだね」

― 今のこの困難な状況をいかにして克服するか、その方法を選手た
ちは知っていると思いますか?
「ルートン戦で彼らは底力を見せてくれたと思う。ピッチの外でいろいろ
と言われていることが彼らにも影響しなかったはずがない。だが選手
たちはみんなプロフェッショナルだからね、毎試合全力を尽くさなけれ
ばならない。今のこの状況を変えたいと思うなら、つまり人々にフット
ボールのことだけを話題にしてほしいと思うなら、まず点を取って試合
に勝てということだね。フットボールの結果が全てを変える。選手たち
はそのことをよく理解しているよ。今最も重要なのは試合に集中して、
勝つことだ」

― アストン・ヴィラに、トップ4に入るチャンスはあると思いますか?
「エヴァトンやマンチェスター・シティ同様、彼らも近いところにいる。だ
からこそ何としても我々は勝たなければ。相手がどうこうよりも、自分
たち次第だと思う。我々もトップ4に入りたいし、もっと上位を目指して
いる」

― ヴィラのセット・ピースでの強さは脅威だと思いますが、何か対策は
ありますか?
「ウチだってセット・ピースには強いよ。プレミア・リーグでベストだと私
は思う。彼らに対しても同じようにやるだけだ。1つか2つ、違うことを
試すかもしれないがね」

― マーティン・オニールについてどう思いますか?
「グレイトな監督だと思う。経験も豊富だから、彼らとの対戦はいつも
難しい」

― リヴァプールがアストン・ヴィラと対戦する時点で、リーグの首位と
は15ポイントの差が開いていることになるかもしれません。たいへんな
プレッシャーにはなりませんか?
「この状況を打開するには、とにかく勝ち続けるしかない。確かにシー
ズンの初めの期待は大きかったが、今はそれを気にしても仕方がな
い。優勝するには年間で85ポイント前後が必要になるが、ウチの最高
は82ポイントだ。タイトルを獲るには何もかも完璧にやってのける必要
があるかもしれないね。リーグの順位表を毎週毎週チェックするような
ことはしていないよ。自信を無くすのも嫌だしね。とにかく目の前の試
合に集中して、ひとつずつ勝って行くだけだ」

― 上位との差をどのようにして縮めて行きますか?
「我々は2つの重要な大会を戦っている。今大切なことは、リーグでの
次の2試合か3試合のことだけを考えること、そして上位チームのこと
を考えないことだ。我々はこれからチェルシー、マンチェスター、アーセ
ナルとアウェイで当たる。ということは、我々には差を縮めるチャンス
があるということだ。ただこの3チームとのアウェイでの成績はいつも
あまり芳しくないからね、そこを何とかする必要はあるね。それはとも
かく、次のゲームはアストン・ヴィラだ。まずここで3ポイントを取らない
と。その先のことはそれからだ」

― ダニエル・アッガーの回復状況はいかがです?
「ダニエルはカムバック寸前だったんだが、トレーニング中に違和感を
感じてしまってね、復帰はお預けになってしまった。残念なことだが、そ
うシリアスなものではないよ。とにかく何が原因なのかもう一度検査す
る必要がある。バッド・ラックだったね」

― ライアン・バベルの活躍が目立ちます。彼をトーレスとの2トップで
起用する考えはありますか?
「彼自身はストライカーとしてプレイしたいようだが、ウチにはすでに素
晴らしいストライカーが4人もいるからね。ライアンはオランダ人だし、
落ち着くまでに1〜2年はかかると思う。ベルカンプやファン・ペルシの
ようにね。彼には時間が必要であり、我々には彼をサポートする時間
がある。将来はストライカーになるかもしれないが、今の時点では彼の
左サイドでのプレイを我々は必要としている」


*** 1月21日(月) *******************************

【もうひとつのハード・デイズ・ナイト】
16日、リヴァプール・セントラル・ライブラリー内の<ピクトン・リーディン
グ・ルーム>で、"Another Hard Day's Night" と題されたエキシビション
がスタートしました。
このエキシビションは、ビートルズがリヴァプールへの凱旋を果たした
1日にスポットを当てたものです。
今からおよそ44年前の1964年7月10日、飛行機でリヴァプール入りし
たビートルズは、タウン・ホールで行われた市主催のレセプションへ出
席し、その後オデオン・シネマで行われた初主演映画《A Hard Day's
Night》のプレミアに出席しました。
世界制覇を成し遂げた直後の帰郷とあって、リヴァプールじゅうの人々
が彼らを歓迎しました。リヴァプール空港から街中への沿道には絶え
間なく人が並び、タウン・ホールの前のキャッスル・ストリートは何十万
人もの人で埋め尽くされました。

エキシビションには、今回が初公開となる、リヴァプール市長とビート
ルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインが交わした文書や、レセ
プションのゲスト・リスト、写真、新聞記事やメモラビリアなどが展示さ
れています。

エキシビションのオープニング・イヴェントには、ジョン・レノンの妹ジュ
リア・ベアード、ビートルズの広報担当トニー・バーロウ、ビートルズ研
究家マーク・ルイソンが出席しました。

当時はロンドンでのビジネス・ミーティングのためリヴァプールに同行
しなかったトニー・バーロウは、こう話しています。
「あのときはビートルズ自身が興奮していましたよ。滅多にないことで
した。お役所がやる行事にはいつも渋々出てましたからね。でもこれ
は故郷への凱旋でしたから。さすがにあれほどの歓迎を受けるとまで
は、彼ら自身思ってなかったでしょうけどね」

当時グラナダTVでは、リヴァプールを捨ててロンドンへ行ってしまった
ことについて、ジョン・レノンとポール・マッカートニーにインタヴューをし
ています。
ジョンはこう答えています。
「俺たちがここに居ないことに文句を言う連中ってのは、俺たちがここ
に居たときにゃ観に来たためしのない連中なんだよ」
ポールの答えです。
「ロンドンではTVショウがたくさんあって、僕らはたくさん出なくちゃいけ
ないんですよ、向こうで」

ジュリア・ベアードは当時17歳でした。当日は学校を休んで、家族と共
にレセプションに出席しました。
「あんなとんでもないことになるなんてぜんぜん思ってなかったのよ、
私たち」
「私もタウン・ホールのバルコニーに立たせてもらったんだけど、とに
かくファビュラスなアトマスフィアだったわ。リヴァプールがあんなことに
なるのはディキシー・ディーン以来じゃなかったかしら」
「終わってからはもうみんなぐったりだったわ。彼ら4人もね。彼らがリ
ヴァプールに帰ることにナーヴァスになってたってことは、何年も後に
なって何かで読んで初めて知ったんだけど」

マーク・ルイソンはこう話しています。
「私が大切に思っているのは、ビートルズは人々をハッピーな気持ち
にしたってことです。誰もがいい気分になりましたよね。

しかしながら、今回のエキシビションには、ビートルズを快く思わない
人々が地元紙に送った抗議の投書も展示されています。
「頭の弱いロングヘアーたち」のために税金が使われることへの懸念
や、「もしよろしければ、明日、彼らが通るルートに地雷を置かせてい
ただきましょう」と記された匿名の手紙もあります。

このエキシビションは、2月17日まで行われます。


*** 1月22日(火) *******************************

【リヴァプールvsアストン・ヴィラ】
1月21日、アンフィールド・スタジアムで行われた<リヴァプールvsアスト
ン・ヴィラ>の試合は、2−2の引き分けの終わりました。
リヴァプールはこれで、リーグ戦は4試合連続の引き分けです。リーグ
順位は依然5位、首位のマンチェスター・ユナイテッドとは14ポイントも
引き離されてしまいました。

キャプテンのスティーヴン・ジェラードはこう話しています。
「ホームでのゲームは全部勝つべきではあるんだけど。ドローという結
果は残念だ。でもヴィラはすごく良かった。彼らは1ポイントにふさわし
い戦いをしたと思う」
「確かに満足の行く結果ではないけど、前を向いて行かないと。(タイト
ルレースは)最後の最後まで続くんだから。でも確かに残念な結果だ
よね」

「(クラブの身売りの可能性やベニテス監督の進退問題が取り沙汰さ
れていることが今日の結果に影響したのではという質問に)今週に
限ったことではないよね。しょっちゅう言われてる。選手たちにとって何
の助けにもならないのは確かだね」
「今このシチュエーションでの発言は慎重にしないといけないとは思っ
てる。でも、ああいうのがチームにとってプラスなわけないよね」
「どんなことが起きているのかは僕らにも分かっている。そしてピッチ
の外のことは頭から追い払って、ピッチの上で全力を尽くすことが選手
としての仕事だってことも分かっている。でもあんなに毎日毎日報道さ
れると、ほとんど無理だよね」

ラファエル・ベニテス監督は試合後、こう話しています。
「何と言ったらいいんだろうか。ハーフタイムの後の我々はたくさんの
チャンスを作った。しかし追加点が奪えなかった。そうこうするうちに、
2つのロング・フリーキックを決められてしまった。わずか3分の間に」
「我々は攻めていたし、ゲームを支配していた。お分かりのように、向
こうは何もクリエイトできていなかった。最後に同点にしたわけだが、
我々は勝ちに値する戦いをしたし、結果は責められないと私は思う」
「(ピッチ外での問題について)私はそう詳しく知らされているわけでは
ないから。ゲームへの準備に集中するだけだよ。そういうことについて
は考えない。試合に勝つことだけを考えている」

また、別のインタヴューでは、こう答えています。
「我々はゲームをコントロールしていたし、チャンスのすべてをクリエイ
トしていた。しかしゲームを終わらせる2点目がどうしても取れなかっ
た」
「もし追加点が取れていれば、もっと点が入っていただろう。あれだけ
いい展開だったのだから」
「選手たちにはゲームの後で、とどめを刺すことができなければ相手
に希望を与えることになる、それが今日起こったことだ、と言った。相
手はフリーキックのチャンスをじっと待ち、セット・ピースから2つのゴー
ルを決めた」
「我々には勝つチャンスはあったが、それをものにすることが出来な
かった。最後に追い付いて負けなかったことは喜ぶべきだろう」
「(途中出場で同点ゴールを決めたクラウチを先発で使うかとの質問
に)これまでに何度もクラウチを先発させているし、チームの方針に変
化はないよ」
「カイトは常に走り回ってチャンスを作る選手だ。だが彼に代えて他の
プレイヤーを起用しても、同じようにチャンスを作ってくれるはずだ」
「私としては、ヴォローニンもクラウチもカイトも、同じように活躍してく
れると考えている」


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
       〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

 ― 第115号 /
    Liverpool 08 - European Capital of Culture開幕!〜 Part 2 ―
 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish115_photo.html ≫

先週に引き続き、リヴァプールの《European Capital of Culture》オー
プニング・ ウィークエンドについてお伝えします。

2日目となる1月12日(土)、Echo Arenaで行われた "Liverpool - The  
Musical: The Greatest Story Ever Told" 。
これは、<Regeneration(再生)>をテーマに、ローラーコースターのよう
なリヴァプールの繁栄とドン底を経験した歴史を、地元で採れた音楽と
ヴィジュアルで物語ったショーです。

Echoアリーナに入ると、リヴァプールFCの元選手で監督だったKenny
Dalglish、会場にはMike McCartneyが、前方にはKen Doddの姿も見ら
れました。

ステージ中央には<LIVERPOOL>と書かれた電光文字と<08>の貼紙
が。
その下で、建設現場の人たちが作業をしていると、頭文字の「L」の文
字がチカチカと消えかかっています!
観客はアクシデントなのか演出のうちなのか? と見守ります。
作業員がクレーンに乗り、電光掲示板に登って修理をします。
最初の「L」が直ったと思ったら同様に最後の「L」も。
掲示板の上を這って直しにいきます。
プラグを付け直すとボン! と煙が噴出し、その勢いで作業員が落ち
て、ベリベリッと剥がれた<08>の貼紙につかまってぶら下がってい
ます! 
ショーのスタートであることを確信して、観客は拍手を送ります。
「問題あり?」から始める自爆ネタもリヴァプールらしい演出です。

リヴァプールを夢見て "Liverpool is the pool of life" と言った、心理学
者カール・ユングの引用句から始まり、 スクリーンには真っ赤なプロ
ジェクションが。
そのトップにNo Faking DJsの3名がダンシーな<Rule Britannia>をプレ
イした後、Liverpool Philharmonic Orchestra(以下RLPO)が続きます。
イギリスの国章であるライオンとユニコーンが赤いカーテンを開きます。
指揮者Vasily Petrenkoがシザーリフトに乗り、縦に段々に組まれた足
場から演奏するオーケストラを指揮し、中世の戦士の格好をした女性
オペラ歌手が歌います。

奴隷貿易のシーンでは<Amazing Grace>、時はヴィクトリア朝時代、
ヴィクトリア女王が地球を丸呑みするかの勢いで世界各地を征服して
植民地化を進めていきます。<Land of Hope and Glory>は壮大で鳥肌も
のでした。

1930年代に入ると一転して第二次世界大戦のドイツ軍による爆撃を受
けて各地が破壊され、焼け野原になったリヴァプールの映像を背景に、
Echo & The Bunnymenの<Nothing Lasts Forever>。

戦後の50年代、リヴァプール−ニューヨーク間の旅客船の太平洋航海
が盛んになったシーンで、The Wombatsの<Moving To New York>。

60〜70年代に入り、女性ブルース・シンガーConnie Lushが登場し、
<I Put a Spell on You>をソウルフルに歌う傍らで、ロープを巧みに操る
空中パフォーマンスが。
No Faking DJsが再び現れ、<Come Together / A Day in The Life /  
Strawberry Fields Forever>のカット・アップ・ミックスに続いて、サイケ
デリック、音楽の繁栄、宇宙飛行などのバックドロップの前でGary
Christian+Sense of Sound合唱団+RLPOによる<Revolution>、そして
Beatlesオリジナルの音源+RLPO+Sense of Soundで<All You Need
Is Love>、途中<Green Sleeves>なども挿入されていました。

La'sの<There She Goes>をバックに、60年代後半〜70年代前半にスラ
ムの一掃と街の再建。

80年代のサッチャー政権による市の財政圧迫、貧富格差の拡大、高
い失業率、人種問題の末に勃発したトクステスの暴動、そしてサッカー
界ではヒルズボロの悲劇、John Lenonの暗殺。
Frankie Goes To Hollywoodの<Two Tribes>がバッチリはまっていて効
果的でした。そしてJohn Lennonの<Mind Games>のプロモビデオが流
れて少しグッときてしまいました。
最後には追悼の意味を込めて、《John Lennon 1940−1980》がスク
リーンに映し出されます。

トクステス出身のラッパーRiUvEnがヒップホップダンサーを従えて<This  
is how we do it in tha L.I.V.!>と現代のありのままのリヴァプールのイ
メージを表現します。
RiUvEnマイスペース: http://www.myspace.com/riuven

Shackが<Pull Together>を演奏し、バックの映像にはトラックスーツの
トレンドやサッカー・カルチャーがフィーチャーされます。

“エルヴィス・オブ・エグバース”ことPete Wylieが金色のフライングVを
持って登場し、RLPOとともに<Heart As Big As Liverpool>を熱唱。
ここでは、バイエニアル、ブルーコート、FACT、Jump Ship Rat、Picket 
など、現在のリヴァプールの文化の映像が集められて流れました。前
日の "The People's Opening" の様子も含まれています。
詩人イエィツの引用句 "All things fall and are rebuilt again" が写った
のも印象的です。
Pete Wylieは、「リンゴを大統領に!」と叫んでステージを去ります。

前日の "The People's Opening" で「宝物」のライトボックスを持って出
演したSt ChristopherとPleasant Street小学校の生徒が合唱団の歌
声とともに再び現れます。

Gary Christianが再び登場し、RLPOの伴奏で<Here Comes The Sun> 
を歌います。
数十年間低迷した末にようやく光を見たリヴァプールを象徴するようで
す。ここでは2008年のハイライトイベントをバックに流しながら、フレッ
シュさ、クリエイティヴィティー、ダイナミズムをアピール。
続いてThe FarmがPete WylieとRLPOとともに<All Together Now>。観
客は全員起立で大合唱でした。

Liverpool Culture Companyの副チェアマンPhil Redmondがステージに
上がり、開口一番 「やったね、俺たち」。そして、「今夜が始まりだ。こ
れから丸一年ある。より大きく、より良く、より深く、より広くなっていくだ
ろう!」と言うと、会場は拍手喝采。
このイベントのプロデューサーJohn WassellとJohn Drapeを紹介し、
Artistic DirectorのNigel JamiesonとJayne Caseyにスペシャル・サンク
スと拍手を送りました。

最後にRingo StarrとDave Stewartが登場。新曲<Liverpool 8>を演奏
した後、誰もが予想したとおり、The Beatlesの<With a Little Help  
From My Friends> 。

ここで終わるかと思いきや、パフォーマー全員がステージに上がり、ラ
ストにJohn Lennonの<Power To The People>が!
会場は完全に一体となり、投げテープが舞い、華やかなフィナーレなり
ました。

リヴァプールのCapital of Culture年が、「人々」のものであるという強
いマニフェストのようでもありました。一生に一度限りのエクスペリエン
ス、マジカルな夜でした。このショーそのものが、今後リヴァプールが
語り継ぐ、最高のストーリーとなると思います。

11日の "The People's Opening" も素晴らしかったですが、12日の
"Liverpool - The Musical" はより緻密にプログラムがなされていて、
要所要所ツボを押さえていた気がします。
初日はどちらかというとセレモニーで、二日目はショーといった感じで
しょうか。
イベントのクレジットに、追加写真提供で私と旦那の名前も刻まれてい
るのを発見して、思わぬ嬉しいボーナスでした。

この週末は、フロム・ビーの淡路和子さんとご一緒しました。この特別
な時間を共有できてとても楽しく過ごすことができました。
アリーナを後にした後は、「やっぱり地ビールCainsで乾杯でしょ?」と
いうことで、パブ<Doctor Duncan's>にてミニ打ち上げ。<Liverpool  
Lager>や<2008 Culture Beer>までありました! 

淡路さんの旅行記は、メールマガジンBEA-MAILで、オープニングイベ
ントの様子は、日経BP社『大人のロック!』でそれぞれレポートされる
そうですので、どうぞお見逃しなく!
フロム・ビー: http://homepage2.nifty.com/beatopia/
大人のロック!: http://ent.nikkeibp.co.jp/ent/rock/

Phil Redmondが言う通り、350以上のイベントやプログラムの詰まった
2008年のリヴァプールは今始まったばかりです。
― 文化に触れてみて、普段と違ったことをトライして、違った角度で
モノを考えてみよう ―
リヴァプール08: http://www.liverpool08.com

来週は、1月19日に行われた "The Number One Project"の模様をレ
ポートします!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish115_photo.html ≫


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▼スカウスハウス・ニュース
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ガジンのほか、スカーフやアクセサリーなどもそろえました。オーダー
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リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
詳細については、ウェブサイトの「語学留学案内」ページをご覧くださ
い。
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リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▽今週のフォト
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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、特派員ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish115_photo.html


*** 今週のフォト・アルバム ******

今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、1964年のビートルズ凱旋
にちなんだスポットの写真を掲載しています。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo328.html 


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 ◇編集 山本和雄 & ミナコ・ジャクソン
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