August 12 2008, No.354
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「英国紀行2008春」
 ▽ゴールドフィッシュだより <No.137>
 ▼フロム・リーダー
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
―――――――――――――――――――――――――─ NLW □

気がつけばもう8月中旬です。
オリンピックが無事に始まって、今週末はプレミアシップも開幕します。
そしてリヴァプールにとっては、明日がチャンピオンズ・リーグの開幕
戦です。なんだか急に忙しくなってきました。

そしてそして、来週はいよいよ<インターナショナル・ビートル・ウィーク>
です。
毎年いろんなことが起きるこのフェスティヴァル。
今年もきっと、サプライズやハプニングはもちろん、素晴らしい人々と
の出会いや、ゾクゾクするようなスリルや感動、理性を失うほどの興奮
が待ち受けてるんだろうなあ…今から本当に楽しみです。

今年のフェスティヴァルには、<The Aspreys>というビートルズ・トリ
ビュート・バンドが出場します。日本から唯一のエントリーです。
今回の<ビートル・ウィーク>のために彼らは、ほとんど1年がかりで準
備をしてきました。
新たなレパートリーに挑戦し、演奏やパフォーマンスのレヴェルアップ
を図り、衣装を新調し、体力アップと減量のためにエクササイズにも取
り組んできました。
まるで、オリンピック代表選手のような真剣さです。頭が下がる思いで
す。ブッキングを担当した者として、こんなに嬉しいことはありません。

オリンピック…。
そうです、この<インターナショナル・ビートル・ウィーク>は、ビートルズ・
バンドにとってのオリンピックなのです。“聖地”リヴァプールに、世界中
から選りすぐりの腕自慢が集まって来る、ビートルズ・バンドの祭典な
のです。

順位もつかないし、もちろんメダルの授与もありません。でもだからと
いって、「ただ楽しむため」に出場するバンドは皆無です。
世界中からやって来るビートルズ・ファンやリヴァプールの人たちの前
で恥ずかしい演奏はできない。最高の舞台でベストを尽くし、自分たち
の最高の表現をしたい…。
そのリスペクトの精神と、プレッシャーとのギリギリのせめぎ合いなくし
て、感動を与えるパフォーマンスが生まれるはずはありません。少なく
とも僕は、そう思っています。

「日本代表」のアスプレイズがどんなステージを見せてくれるのか、彼ら
のスピリットがどれだけオーディエンスに伝わるか、しっかり見届けて
来ようと思っています。
きっと彼らは、金メダルに値する活躍をしてくれるでしょう。そう確信し
ています。

…なんて書くと、余計にプレッシャーをかけてしまうかもしれませんね。
もちろん、僕も精一杯サポートします。一緒にがんばろう!

● ● ●

というわけで、スカウス・ハウスは、8月18日から31日までの2週間、日
本での業務をお休みとさせていただきます。
そしてこのNLWは、来週より2週間お休みとなり、次号<NLW No.355>
は9月2日の発行・配信の予定です(もしかすると、もう1週間先の9月
7日になるかもしれません)。
どうぞご了承ください。みなさんお元気で!

                            ― Kaz(12/08/2008)


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▼寄稿:「英国紀行2008春」
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「英国紀行2008春」(第7回) / 宮本 裕司

 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo354.html ≫

【2008年6月2日(月)】

朝の新聞 The Independentによると、昨夜の観客は34,000人だったそ
うです。(別の新聞では36,000人という数字も)
チケットは抽選制で売り出され、入手困難だったにもかかわらず、か
なり空席が目立っていたため、手際の悪さが目立ちました。
正面スタンド席の前の方などは、空席が目立ちましたが、おそらくこう
いうことは報道されず、闇の中に葬られていくのでしょう。

ポールのライブをタブロイド紙ではとりあげられていたもののクオリ
ティー紙ではそれほどでもなく、The Daily Telegraphでは、昨日LIPAで
行われたステラのファッション・ショーでポールとオノ・ヨーコとオリビア・
ハリスンが一同に会したことを一面で取り上げていました。

盛り上がっている人もたくさんいれば、冷静に受け止めた人もたくさん
いたという現地の空気を、記憶に留めたいと思います。

10:15の電車でリバプールを出発したのですが、偶然駅で阿部さんと
ばったり会いました。
会場でお会いできませんでしたが、もちろん阿部さんも昨夜のライブに
来ていたそうです。
「ポールはちょっとしか歌わないんじゃないかっていう噂だったけどね。
たくさん歌ってくれてよかったよ」と言っていました。
「今回は何もお世話できなかったけど、また是非リバプールに来てよ」
と最後に言ってくれました。

ロンドンへは12:45に到着。
ツアーの他の皆さんはEarl's Courtのホテルに宿泊だそうで、まず
Euston駅で解散しました。
私はEuston駅から歩いていけるRussel SquareのPresident Hotelに泊
まりました。

ここは1963年夏にビートルズが滞在したホテルです。
ホテルのパンフレットにもそのことがコメントされていましたが、残念な
がらデゾ・ホフマンがビートルズを撮影した114号室は改装中で、ドア
周辺に近づくこともできませんでした。

15:00からロンドン観光ウォーキング・ツアーだったので、St. John's
Wood駅に集合。
17名いたツアーのメンバーもだいぶ少なくなって、今日は5名だけでし
た。
自由参加のツアーなのですが、どうせなら誰かと一緒にいる方が楽し
いので、私も参加することにしました。

アップルビルの前では、私が持参したiPODとスピーカーで、アンソロ
ジー3・バージョンの「Get Back」を演奏しました。
高級アーケード街や静かなオフィス街のすぐ近くの、ビートルズが最後
にライブを行った場所で、最後に演奏した曲を、自分の耳で聞くことが
できました。
閑静なオフィス街にビートルズの音楽が流れてきたというのが、当時ど
ういう感じだったのかを、リアルに感じることのできる体になったわけ
です。
これには、ツアーの皆さんも大変喜んでいました。

ツアーの皆さんにイギリスの素晴らしさを知って欲しくて、ツアー中に
若干、英国講義を行いました。
一人でも英国ファンが増えてくれれば、それが私の喜びです。

18:30にMPLの前で、ツアーの皆さんとはお別れ。
ツアーでは最初から最後まで、山本さんの真心と献身的なサービスに
支えられ、とても楽しむことができました。


19:30からはコベント・ガーデンにあるロイヤル・オペラ・ハウスでオペラ
「トスカ」を見ました。
ヴォルテール主義の画家カヴァラドッシ、歌姫トスカ、警視スカルピア
の三人を主人公とする物語です。

私は1999年、スコットランドのエディンバラ・フェスティバルで中国のオ
ペラを見たことがありますが、全く印象に残っておらず、途中で寝てし
まったことだけを覚えています。
どんなオペラだったのか、もはやタイトルも思い出せません。

今回は二回目のオペラ鑑賞ということになります。

「イギリスまで来てなぜオペラ?」と思われるかもしれません。

オペラといえば、イタリアが本場という思い込みが私にもありましたが、
イギリスは実際にはヘンデルの時代から世界中のオペラが集まる「輸
出先」だったそうです。
ロンドンの「ロイヤル・オペラ・ハウス」は、イタリアの「ミラノ・スカラ座」、
オーストリアの「ウィーン国立歌劇場」、アメリカの「メトロポリタン歌劇
場」、フランスの「パリ・オペラ座」と並ぶ世界五大オペラハウスの一つ
です。

私の席はCircleの最前列A列32番で、最も良い席だそうです。
Stalls(オーケストラのすぐ前の席)の方が良いのではと思ったのです
が、建物の構造上、Stallsを囲むように設けられた一段高いCircleから
見る方が遥かに良いらしく、チケットもCircleの方が50ポンドほど高価
でした。

プログラムを購入して読んでみると、2008年6月2日 月曜日とちゃんと
公演日がプリントされており、「トスカ」はロイヤル・オペラ・ハウスで441
回目の公演だと記載されていました。
プログラムに毎回こうやってプリントするという意気込みに感動しまし
た。

内装が素晴らしいのはもちろんのこと、観客も実に知的で上品な紳士
・淑女ばかりで、粋な雰囲気をかもし出しており、そこにいるだけでも、
「オペラっていいな」と思いました。

日本で事前に予習していったのですが、CDやDVDで味わうのと、歌劇
を見るのとでは当然のことながら大違いで、本物のオペラの素晴らし
さに感動してしまいました。

「トスカ」は節々に見られる残虐さ、愕然とする終盤の展開など、非常
に物議をかもした作品だそうです。
そこまで残酷にしなくてもよいのではと思われる場面もありましたが、
物語うんぬんとは別に、やはりプッチーニの曲の良さは動かし難いで
す。
私はあまり感情移入できませんでしたが、主人公の人間くささの描写
も素晴らしいです。
多くの人がこのオペラを傑作として絶賛するのも納得でした。

有名な、「これがトスカのキスよ」の場面では、トスカ役の歌手が素晴ら
しいソプラノで熱唱していました。

オペラそのものの評価とは別ですが、オペラとミュージカルどちらが好
きかというと、やはり私はミュージカルの方が好きです。
ミュージカルの方が私の感性に合っているし、なによりもセリフが英語
なのでストーリーが理解できるのが楽しいです。
ミュージカルのストーリーはファンタジーやロマンをテーマにしたものが
多く、そういうところも私好みです。


オペラが終わって、22:35から、Covent Gardenで友達のSujiと会いまし
た。
Sujiは2004年のホームステイで知り合った韓国人の女の子で、イギリ
スにいる最も大切な友達の一人です。

お互いの予定がうまく調整できず、こんな遅い時間にしか会うことがで
きませんでした。
インド料理を食べ、パブで一杯だけ飲んで解散というとても心残りな再
会になってしまいました。
会ってから別れるまで、「Too quick!」とSujiが笑っていました。

インド料理屋さんでは、私がオレンジ・ジュースを注文し、Sujiがビール
を注文したら、ウェイターが勘違いして、オレンジ・ジュースをSujiに、
ビールを私のところに置きました。
「みんな勘違いするだろうね」とSujiと二人で大笑いしました。

私はSujiのことが大好きです。
彼女と会うことを毎回のイギリス旅行でも最大の楽しみにしているの
に、今回こんなに慌ただしい再会になってしまったことが心残りです。

彼女は今、学校の試験でとても忙しいそうです。
毎日寝る時間もなく、ちゃんと食事を作ったり食べたりする時間もなく、
プライベートの時間もなく、ずっと試験の準備に追われていると言って
いました。
そばにいたら、もっと色々してあげられるのにな、と思いました。

彼女は言っていました。
「勉強以外に何も時間がとれなくて、最近たくさんの人を失っちゃった。
みんなのことを大事に思ってるけど、みんなもう私のこと忘れちゃった
かな。また私のところに戻ってきてくれたらいいな」

それほど大変な試験の追い込みの時期で、最終面接の金曜日までま
た徹夜で勉強する日々が続くというのに、今日こうして時間をとってく
れた彼女の好意が嬉しかったです。

私  「忙しいのに時間を割いてくれてありがとう」
Suji 「今日、来なかったら、どう思った?」
私  「がっかりするだろうけどけど、怒りはしないかな。Sujiの事情は
    わかるし、Sujiの性格も僕たちの関係も理解してるから。だか
    ら、また会えるチャンスを作るようにしたと思うよ」
Suji 「そう言ってくれて嬉しい。でも、もし会えなかったら、あなた以上
    に私ががっかりするから」
私  「ありがとう」

「物足りないから、もう一軒行こうよ」とSujiが言うので、インド料理屋さ
んを出て、場所を変えることにしました。
もう24時近かったため既に閉店している店が多く、閉店間際のパブで
は酔いが最高潮に達っした若者が大騒ぎしていました。

イングランドではアルコール中毒を抑制するため、パブは23時閉店だ
と法律で定められていました。
(ちなみに、スコットランドの法律では深夜2時閉店です)

最近になってようやく24時間営業の許可が出ましたが、23時頃前にな
るとつい習慣で大量に酒を飲んでしまう人がたくさんいるそうです。

パブの外に設けた柵の中で騒いでいる若者たちを見て、Sujiが興味を
示しました。
パブの中はガラガラなのに、わざわざ小雨が降っている外に出て、盛
り上がっているのです。

「彼らは、昨夜のポールのライブの成功を祝ってるんだよ」と私が冗談
を言うと、Sujiは笑い転げていました。

24時20分、Holborn駅で、SuijはCentral Line、私はPiccadilly Lineに乗
るため、ここでお別れ。
地下鉄終電ぎりぎりだったのですが、Sujiとハグしてお別れしました。
きっとまた会えるという確信があるから、いつも笑ってさよなら。

私が最後にかけた言葉は「See you soon.(また近いうちに)」です。
「じゃあ、絶対また来てね」と笑って、Sujiはプラットフォームに走り去っ
ていきました。
またSujiと会いたい、もっと一緒にいたいと思いました。

(つづく)

 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo354.html ≫


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
       〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

 ― 第137号 / プチ・ホリデーin Cymru〜コンウィ&スランデュドゥノ ―

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish137_photo.html ≫

こんにちは。
この週末は、リヴァプールから離れてノース・ウェールズへ一泊旅行に
行ってきました。
場所は、コンウィとスランデュドゥノ。
リヴァプールから車で一時間半ほどの手軽に行けるロケーションであ
りながら、表記もウェールズ語・英語併記、異国情緒さえ感じられる街
並みと自然を楽しみました。

まずはコンウィから。
コンウィに入って真っ先に目に入るのが、ユネスコ世界遺産に登録さ
れている、コンウィー城。1280年代に当時のイングランド王エドワード1
世がウェールズ征服のために建てた軍事拠点です。
8つの塔を持つこの城塞は、街の四方を囲うように連なっています。
城壁も歩けるのですが、結構いい運動になります!
いかめしい緊迫感の漂う廃墟ではありますが、塔や壁の穴からの眺
めは素晴らしかったですし、石造りの壁から自然と咲いている鮮やか
な色の花を見ると、何かホッとするものがあります。

 <Conwy Castle>
  電話:01492 592358
  住所:Conwy, LL32 8AY
  クリスマス休暇・元旦以外は毎日オープン。入場料£4.5。

コンウィの街自体はこじんまりとした可愛らしい佇まいです。フィッシュ
&チップスとアイスクリーム屋さんがやたらと多く、よく似合います。
マリーナに面した通りには、イギリスで最も小さな家が。この赤い壁の
お家は観光スポットとしても有名なようで、私達も並んで入りました。
縦3m×幅1.8mの2階建ての小さなスペースに家具や暖炉がコンパク
トにまとまっていて感心。
最後に住んでた人は1.9mの長身で、室内でまっすぐ立って生活できな
かったそうです。何故この家を選んだのかが知りたいです。

 <Britain's Smallest House>
  電話:01492 593484
  住所:Quayside, Conwy LL30 2YF
  入場料£1、4月から10月まで毎日オープン。

コンウィ城のチケットを買ったときに、「2.5ポンド増しでプラース・マウル
も見れるわよ」と言われ、よく分からないながらもセットのチケットを購
入。プラース・マウルなる邸宅を見に行きました。
白壁のこの建物はエリザベス朝時代のタウンハウスの中でも最も良
質に保存された重要な建造物で、有力な商人であったロバート・ウィン
のゴージャスな生活スタイルが垣間見られるような展示になっていま
す。
壁や天井に施された漆喰の彫刻や、カラフルな色使いが印象的です。
最上階の窓からの眺めもいいですよ。「窓を開けてもいいけど、見終
わったら閉めてね」、という貼紙がポイント高いです。

ちょうどぐるっと回っているときに、ちょっとした寸劇が始まるというの
で、見に行きました。
2人組みのパフォーマーが16世紀当時のハーブや植物を駆使した薬
剤のお話を、歌を交えて面白おかしく繰り広げました。

 <Plas Mawr>
  電話:01492 580 167
  住所:High Street, Conwy LL32 8DE
  バンクホリデー以外の月曜日のみお休み。
  入場料£5.10(ただしコンウィ城のチケットとセットで£7)

Conwy: http://www.visitconwy.org.uk/

♪ ♪ ♪

車で約15分ほど移動すると、スランデュドゥノの街になります。
日本語表記では、このように書かれるのが一般的なようですが、ここ
の地名 'Llandudno'、実際の発音を聞いてみると、語頭をうがいをする
ような音で「ハンドゥドゥノ」に近いです。ウェールズ語は難しそうです。

さて、このスランデュドゥノですが、古くからの海辺の保養地ときいてい
たので、ブラックプールやサウスポートなどをイメージしていましたが、
ここは別格でした。
ヴィクトリア調の建物が弧を描いて並ぶプロムナードや、露店やゲー
ム・乗り物などのアトラクションが連なる懐かしい感じのするスランデュ
ドゥノ・ピア(その昔リンゴ・スターも訪れたとか!)。山を見れば、100
年以上も稼働しているケーブルカー、そして今回は風が強すぎて乗れ
ませんでしたが、イギリスで最長のロープウェイなどなんとも趣のある
素敵な場所で心が躍りました!

着いてすぐに、ハッピー・ヴァレーの小高い丘からの眺めを楽しんだ
後、スランデュドゥノ・ピアを歩きました。
埠頭の先端には、水辺をじーっと眺めている人たちがいるので、興味
本位で近づいてみると、「ほら、シーライオンだよ」というので見てみる
と、アシカが水面上に姿を現しました!
時間の流れがのんびりしていて、やさしい気持ちになります。

夕暮れ時にプロムナードを歩いていると、ブラスバンドが演奏していて、
そのステージの周りには赤と白のストライプのデッキチェアに腰掛けて
音楽を楽しむ人たちで賑わっていました。

翌日は、本当はロープウェイに乗りたかったのですが、風が静まるま
で動かないというので、トラム(ケーブルカー)に乗って、グレート・オ
ルムの山頂を目指しました。トラムには窓がなく、雨風が強くて寒かっ
たため、頂上に着いた途端、ほとんどの旅行者がビジターセンターで
暖をとっていました。

でも私達もいつまでも室内にいても埒があかないので、歩いて下ること
に。
すると徐々に雨もあがり、天候も上向きになりました。草原のようなゆ
るやかな緑を歩きながら、途中ロバが視界に入ってきたり、黄色、ピン
ク、パープルのへザーの花を楽しんだり、海やプロムナードを眺めた
り、と寄り道を沢山して、直線的な往復では見られないスランデュドゥノ
を満喫しました。

他にも、今回は行けませんでしたが、アリス・イン・ワンダーランド・セン
ター(アリスのモデルになったアリス・リデル一家がここで夏休みを過ご
していたそうです!)や、ボダフォン・ファーム・パークも行ってみたいで
す。そして次回こそは登りだけロープウェイに乗って、帰りはまた徒歩
で下りたいと思います。

 Llandudno: http://www.greatorme.org.uk/

電車でもリヴァプールからチェスター経由で2時間ほどです。大お勧め
です!

♪ ♪ ♪

【今週の告知】
8月21日から1月31日まで、新しくオープンしたてのリヴァプール大学
Victoria Museum & Galleryにてスチュアート・サトクリフ回顧展が開催
されます。

 <Victoria Gallery & Museum>
  Brownlow Hill, Liverpool L69 3DR
  http://www.liv.ac.uk/vgm/art/special-exhibitions.htm

一方、ギャラリーLiverpool Academy of Artsでは、なんとローリング・
ストーンズのロニー・ウッド・アート・エキシビションが行われます。オリ
ジナル作品が見られるチャンスです。
8月19日から29日まで、11.00am〜17.00pmオープンです。
同時開催で、毎年恒例の「カム・トゥゲザー」展ではビートルズにインス
ピレーションを受けた作品の数々が展示されます。

 <Liverpool Academy of Arts>
  32 Seel Street, Liverpool L1 4BE
  http://www.la-art.co.uk/laamain.php

そして8月22日から26日まで、今年もマシュー・ストリート・フェスティバ
ルがやってきます。昨年は惜しくもインドア・オンリーでしたが、今年は
6つの屋外ステージ(24・25日)に加え、新顔の「マシュー・ストリート・フ
リンジ・フェスティバル」が23日から25日まで開催されます。
ビートル・ウィークも重なって、この週末はどうなることやら?!

 マシュー・ストリート・フェスティバル:
   http://www.mathewstreetfestival.com/
 マシュー・ストリート・フリンジ:
   http://www.mathewstreetfringe.co.uk/

それではまた!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish137_photo.html ≫


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▼フロム・リーダー
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(おなじみS.H.さんによる投稿です。越谷Abbey Roadでのアスプレイズ
のライヴと、鶴見Rubber Soulでの『Yujiの英国講座』の感想を寄せてく
ださいました。S.H.さん、いつもありがとうございます!)

スカウス・ハウスが関係しています2つのイベントに
参加してきましたので、そのレポートを記載します。


まず1つ目は、スカウス・ハウスが今年のビートル・ウィークに
送り出すバンドThe Aspreysの渡英直前ライブです。
9日に越谷でありまして、満員の中で行われました。
私は6月に小岩で見て以来の2回目でしたので
それほど詳しくありませんが、今回の方がさらに気合が
入っているように感じられました。
特にドラムの音が力強かったように感じられました。

続いて衣装ですが、前回の小岩の時に見られたベスト姿も
非常に良かったのですが、今回のシェア・スタジアム衣装も
格好よくきまっていたと思いました。
特に4人ともバッジをしっかり付けているのにはマニア心を
くすぐられた気がしました。

今年ビートル・ウィークに参加される方への私なりの
アドバイス!?(予習)を申し上げますと、今回はビートルズの
初期を中心に行うようで、しかもLive at the BBCや
アンソロジーで聞ける初期の頃の曲を結構演奏される
ようですので、それらも聞き込んで行きますと、より一層
楽しめるかと思います。
ジョン役のLenny♯さんのブログに越谷のライブの
セットリストが載っています。
http://blog.livedoor.jp/rickenbacker325c58/archives/51388858.html
これと同じようなものをビートル・ウィークで行うと
言っていましたので参考にされると良いかと思います。


2つ目のイベントはこのメールマガジンで告知がありました、
Yujiの英国講座です。

私は初参加でしたが案内に書いてありましたとおり
前回まで講義に出席されなかった方でも楽しめる内容でした。
そして、宮本裕司さんのイギリスに関する知識の深さを
垣間見た感じがしました。

講義に非常に慣れている様子で、スライドや音声、映像、
グーグルアース等を使いながらテンポ良く講義が進められました。

「へー」と思わされることが多かったですが、その中でも
いくつか厳選して記載したいと思います。

まずは、ミミおばさんの家やアップル・ブティックがあった
建物などで見られますブルー・プラークに関してです。
どんなにすごい業績の人も没後20年経たないとブルー・プラークが
作られないということです。
ですのでナショナル・トラストになっています、フォースリン・
ロードのポールの家には付いていないのです。
また、ジョンの没後20年は2000年ですので、それ以前に
ミミおばさんの家に行った人はブルー・プラークの
付いてない状態を見たことになります。

次に、王室御用達についてです。
これになるためには王室に3年間無償提供をしまして、
王室御用達委員会で品質を認められれば王室御用達に
なるそうです。

それから、ロンドンのHard Rock Cafeにはスチュアート・
サトクリフのベースが飾っており、普通に壁にかけて
ありましたのが、それが徐々に大切に扱われ、現在では
ケースにしっかりとおさめられているとのことでした。

S.H.

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo354.html ≫

≪ ブログ「ビートルズ好きはお断り!!」 http://thebeatles.blog.so-net.ne.jp/ ≫


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▽スカウスハウス・ニュース
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*** お休みのお知らせ ******

<International Beatle Week>のため、スカウス・ハウスは、8月18日か
ら31日までの2週間、日本での業務をお休みとさせていただきます。
この間にいただいたお問い合わせには、9月1日以降、順次お返事さ
せていただきます。ご了承ください。


*** LFCチケットあります ******

8月23日にAnfieldで行われる<LFC vs Middlesbrough>のチケットが
1枚あります。今季プレミアシップのホーム開幕戦です。
また、8月27日にAnfieldで行われるチャンピオンズ・リーグ予選3回戦
<LFC vs Standard Liege>の予約も受付中です。
ご希望の方は、info@scousehouse.netまで、お早めにお問い合わせく
ださい。


*** スタジアムへ行こう! ******

ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページを、新シーズン用にリ
ニューアルしました。
フットボール観戦やスタジアムツアーをご希望の方はぜひお任せくださ
い!
http://scousehouse.net/football/stadium.htm


*** リヴァプール語学留学:リニューアル ******

ウェブサイトの「リヴァプール語学留学」ページをリニューアルしました。
おなじみのコミュニティ・カレッジに加えて、私立の語学スクールLILAと
も新たに提携することになりました。長期でじっくり学べる学生の方に
はコミュニティ・カレッジが、まとまった期間を留学に充てられない社会
人の方にはLILAがおすすめです。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を
持つスタッフが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前
はもちろん、入学後のサポートについても安心してお任せください。
http://scousehouse.net/study/index.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー
をアレンジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して
います。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある
いは英国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、特派員ミナコさんから素敵な写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish137_photo.html


*** 今週のフォト・アルバム ******

今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、連載「英国紀行2008春」
にちなんだ写真(宮本さん提供)と、S.H.さん撮影の<The Aspreys>の
写真を掲載しています。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo354.html 


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□■ 第354号 ■□

 ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
 ◇編集 山本和雄 & ミナコ・ジャクソン
 ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◇Eメール info@scousehouse.net

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