November 04 2008, No.363
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼ゴールドフィッシュだより <No.142> ▽フロム・リーダー ▼スカウスハウス・ニュース ▽今週のフォト ―――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ リヴァプールには、小さいながらも国際空港があります。 その名も「リヴァプール・ジョン・レノン空港」。元々の「リヴァプール空 港」から、2001年7月に改称されました。あれからもう7年も経ったんで すね。 ビートルズ・ファンのお客さんからよく受ける質問に、「ジョン・レノン空 港を利用したいんですけど、どうすればいいでしょうか?」というものが あります。 でも残念ながら今のところ、日本からの旅行でジョン・レノン空港に降り 立つのは、あまり簡単なことではないんですよね…。 この空港には主に、イージージェットやライアンエアーといった、ヨー ロッパの小規模な格安エアラインが乗り入れています。行き先は当然 ヨーロッパのみで(だと思います)、50〜60の都市とリヴァプールを結ん でいます。 現地の人々にとっては、ホリディや出張などで気軽に使える空港では あるのですが、反面、ヨーロッパ以外の国からリヴァプールを訪れる 人々にとっては、あまり縁のない空港でした。日本人にとってもそうで す。日本とヨーロッパを結ぶエアラインには、ジョン・レノン空港にリンク しているところはなかったのです。 というわけでこれまでは、リヴァプールだけにしか目的がなくても、ロン ドンかマンチェスターで飛行機を降りて、そこから陸路でリヴァプールを 目指すというルートが一般的でした。 しかし、昨日の地元紙<リヴァプール・エコー>に、とても嬉しいニュース が掲載されました。 なんと、KLMオランダ航空が、来年3月29日から<アムステルダム⇔リ ヴァプール>を就航させることになったんだそうです。 KLMといえば、日本からヨーロッパへ行く際によく使われるポピュラー なエアラインです。ということは、大阪や東京から、アムステルダム経 由で直接リヴァプールに入ることができるようになるはず…ですよね? このエアライン、アムステルダムの空港はもちろんスキポール空港で、 1日3往復になるということです。 乗り継ぎのタイミングがどうなるのかは気になるところですが、少々空 港で待つことになってもいいから、ぜひ利用してみたいものです。 空から眺めるリヴァプールの風景もきれいだろうなあ。 ― Kaz(04/11/2008) ―――――――――――――――――――――――――――――― ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン 〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜 ― 第142号 / BBC Electric Proms, Terminus & Liverpool One at night ― ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish142_photo.html ≫ こんにちは! 芸術の秋、でも既に気温は冬並みのリヴァプールです。10月の終わり から11月にかけてフル回転です! 駆け足でここ2週間ほどの出来事をお知らせします。 まずは、先週の水曜日に行われた《BBC Electric Proms》。毎年行わ れているBBCの音楽プログラムです。 プロムといえば19世紀からイギリスで行われているクラッシック音楽の フェスティバルですが、エレクトリック・プロムは、音楽の新しい体験を テーマにして、ポップス&ロック・グループと異なるジャンルのミュージ シャン(特にオーケストラや合唱団など)とのコラボレーション・ライブや、 インディーバンドの「今の音」をフィーチャーするライブを行い、放映して いるものです。 通常はロンドンのみで行われるこの公開収録ライブですが、今年はリ ヴァプールの欧州文化首都を祝って、一部リヴァプールでも行われま した。 10月22日にレストラン<Simply Heathcotes>にて、そのオープニング パーティーがありました。 ここでは、地元のバンドのリヴェンジ・トラジディーが演奏。いわゆる マージービートとはまた一味違った新鮮なサウンドで、新しいいいバン ドが見つかって嬉しかったです! Revenge Tragedies: http://www.myspace.com/revengetragedies 実際のコンサートの模様は2つだけテレビで鑑賞しました。 アークティック・モンキーズのアレックス・ターナーとラスカルズのマイル ス・ケインのユニットであるザ・ラスト・シャドー・パペッツがリヴァプール のフィルハーモニック・ホールにて出演。 まだまだ若々しいデュオは16名のミニ・オーケストラを従えて、黒の スーツ姿でクールな演奏を披露していました。 ビートルズの 'I Want You (She's So Heavy)' などは、忠実なコピーで すが、なかなか渋くヘビーにムードたっぷりでしたよ。 シリーズのトリでは、ロンドンはカムデンで収録された大御所のオアシ ス+クラウチ・エンド合唱団。 録音の関係か、バンドの音量が大きすぎて合唱団の歌が今ひとつ掻 き消されていて、ハーモニーが聴けなかったのが残念ですが、やはり メガバンドであるだけの貫禄はありますね。 こちらもビートルズのカバーで、彼らのお約束ナンバーでもある 'I Am The Walrus' も披露しました。 この他にも、リヴァプールではレーザーライト、地元バンドのウェイヴ・ マシーンやキャンディー・ハワード・エリオット・ペイン、そしてロンドンで はバート・バカラック&BBCコンサート・オーケストラ、ゴールドフラップ、 ザ・ストリーツ、キーンなどが出演。来年はどんなラインアップになるの でしょうか? BBC Electric Proms 2008: http://www.bbc.co.uk/electricproms/2008/schedule/ ♪ ♪ ♪ 翌週の10月28日の晩は、リヴァプール在住アーティストのベン・パリー による大型ビデオインスタレーション《Terminus》のオープニングがあり ました。 かつてリヴァプールのウォーターフロント沿いには、19世紀終わりに作 られたリヴァプール・オーバーヘッド・レイルウェイズ(LOR)という世界 最初の高架鉄道が存在していたそうです。 残念ながら1957年に廃止され、高架橋も現在は取り壊されてしまいま したが、その昔は、「ドッカーズ・アンブレラ」という愛称で、多くの港湾 労働者が雨宿りをしたときいています。 映画の父を呼ばれたアメリカのリュミエール兄弟が1897年にこの高架 鉄道を撮影した史実にインスピレーションを感じ、ベン・パリーはこの 映画を撮ることを決めたそうです。 高架鉄道と同じ地上8mの高さから南から北へ、北から南へと撮影し、 しかもすべて一発撮り。現在まだもしこの鉄道が残っていたら、車窓か ら見えるだろう風景を再現しました。 撮影された時間も夕暮れから日の出までで、この映像はピア・ヘッドに あるマージートンネルの通気孔の建物に、やはり夕暮れから日の出ま で映し出されました。 街の記憶が甦った美しいプロジェクトでした。 Jump Ship Rat: http://www.jumpshiprat.org/pages/terminus/ ♪ ♪ ♪ 10月30日は《Long Night Biennial》(こちらは来週お伝えします!)、31 日には行けませんでしたがセフトン・パークにて恒例のランタン・フェス ティバルが行われ、そして光のフェスティバル《Pool of Light》が市内各 地でスタート。 まだひとつも見に行けてませんが、《Liverpool Music Week》 、ゲイ・レ ズビアン・フェスティバル《Homotopia》がスタートなどなど、めまぐるしい 季節です。 オンラインでは、私と旦那でオーガナイズしている《Digital Show》が今 年も開始( http://www.digitalshow.co.uk/ )となりました。 今週はとりあえずこれくらいにして、リヴァプールの新名所の夜景の写 真を送ります。 ここは一体どこ?!と思うような変貌ぶりをお楽しみ下さい。 ♪ ♪ ♪ 【今週の告知】 11月12日から<Novas CUC>にて、写真展「日本に向けられたヨーロッ パ人の眼・ジャパントゥデイ」が行われます。 リヴァプール在住のジョン・デイヴィス、ドイツのマーコ・ボーア、ノル ウェーのメッテ・トロンヴォル、オランダのカリー・マルケリングが、静岡、 長崎、茨城に滞在して撮影した写真が展示されます。 フォトプロジェクト詳細: http://www.eu-japanfest.org/program/photo_project.html 展覧会詳細: http://www.artinliverpool.com/index.php/maingalleries/cuc/885-cuc-eyesonjapan それではまた来週! ミナコ・ジャクソン♪ ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish142_photo.html ≫ ―――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・リーダー ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 1ヶ月近く経ってしまいましたがリバプールの報告をします。 いろいろと予定がありましたので実質4〜5時間程度しかなく 駆け足で回ることになりました。 まず最初に訪れたのはWorld Museum Liverpoolです。 The Beat Goes Onというイベントを行なっています。 http://www.liverpoolmuseums.org.uk/wml/exhibitions/thebeatgoeson/resource/ これは、この60年くらいのリバプールの音楽シーンを 振り返っています。 50年代後半からはビートルズ(厳密にはクォーリーメン)の 話が出てきます。 ここではジョンとポールが最初に出会った57年7月6日の セント・ピーターズ・チャーチでジョンが演奏していた ステージの(たぶん実寸大の)再現模型が展示してあります。 写真の様に階段や柵が付いていることが分かります。 また、写真でステージの手前に写っていますのが、 演奏(確かその出会った日のもの)を聞けるヘッドホンが 設置されています。 但し、非常に聞き取りにくいものです。 シラ・ブラック関連の所で年のいった女性2人組が話を しており、その方と目が合ったので話しかけますと その方の片方の方は「シラ・ブラックの近所に住んでいて 一緒に遊んだこともある」といっていました。 また、「ポールはよくリバプールに戻ってくるがシラは 戻って来ないのは残念だ」と言っていました。 さすがに地元なのでこういった話を聞けるのも リバプールの良い点だなと思いました。 その他にビートルズ関連からそうでないものまで、 いろいろな展示があり非常に見応えがありました。 展示は今年の7月12日から来年2009年の11月1日まで 行われていますので、その期間にリバプールに行かれる方は お勧めいたします。 さすがリバプール(というかイギリスの特長)で入場料は無料です。 朝10時から夕方5時まで開いています。 また、入り口から入って正面の奥に今年の1月にリンゴが セント・ジョージズ・ホールの屋上で演奏したときに 使用しましたドラムセットが置いてありますので これも必見(写真参照)です。 この続きは来週報告致します。 S.H. ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo363.html ≫ ≪ S.H.さんのブログ: 「ビートルズ好きはお断り!!」 http://thebeatles.blog.so-net.ne.jp/ ≫ ―――――――――――――――――――――――――――――― ▼スカウスハウス・ニュース ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** Beatle Week 09:出場バンド募集中! ****** スカウス・ハウスでは、2009年の<インターナショナル・ビートル・ウィー ク>に、日本代表として出場するビートルズ・トリビュート・バンドを募集 しています。プロ・アマは問いません。 出場を希望されるバンドは、 info@scousehouse.net までお問い合わ せください。折り返し詳細をご案内いたします。 (メール本文には、バンド名と簡単なプロフィール、代表者のお名前・ 住所・電話番号をご記入ください) *** LFCグッズ通販:On Sale Now!! ****** LFCグッズの通販です。 おなじみのマッチ・プログラムとLFCマガジンのほか、レッズの勝利を 伝える地元紙Liverpool Daily Post & Echoや、ちょっと変わった2009カ レンダーが入荷しています。また、バックナンバーのほとんどを値下げ しています。 すでにソールド・アウトになってしまったアイテムもありますが、オーダー をいただけるとうれしいです! http://scousehouse.net/shop/lfcgoods2008_04.html *** スタジアムへ行こう! ****** リヴァプールでのフットボール観戦やスタジアムツアーをご希望の方は ぜひおまかせください! 詳細は、ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。 http://scousehouse.net/football/stadium.htm *** リヴァプール語学留学 ****** スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。 公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の 語学スクールLILAとも提携しています。 長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった 期間を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。 スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を 持つスタッフが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前 はもちろん、入学後のサポートについても安心してお任せください。 http://scousehouse.net/study/index.htm *** ビートルズ・ガイドツアー ****** リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアー をアレンジしています。 ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。 http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** 原稿募集中 ****** 「リヴァプール・ニュース」では、読者のみなさんからの投稿を募集して います。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、ある いは英国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ―――――――――――――――――――――――――――――― ▽今週のフォト ―――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ****** 今週も、特派員ミナコさんから素敵な写真が届いています。 ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。 http://scousehouse.net/goldfish/goldfish142_photo.html *** 今週のフォト・アルバム ****** 今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、S.H.さん提供の写真と、 ジョン・レノン空港の写真(ちょっと古いです)を掲載しています。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo363.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 毎週火曜日発行 *** □■ 第363号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本和雄 & ミナコ・ジャクソン ◆ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◇Eメール info@scousehouse.net ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお寄せください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行していま す。配信の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイト からどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ◇めろんぱん http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917 ◆カプライト http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/3487.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2008 Scouse House |