November 11 2008, No.364
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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 ▽フロム・エディター
 ▼「利物浦日記2008」3
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▽フロム・エディター
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先週<リヴァプール・エコー・アリーナ>で行われた《MTVヨーロッパ・
ミュージック・アワード2008》に、ポール・マッカートニーが登場し、<究
極のレジェンド>賞を受賞しました。

プレゼンターを務めたのはボノでした。
彼はスピーチの中で、こんなことを話しています。

「ここへの道中は、ポール・マッカートニーが直々に運転してくれたんだ
ぜ。リヴァプールのあちこちを案内してくれたんだ。彼が自転車で走り
回ったところ、歌を書いたところ、学校をさぼって遊んだところなんかを
ね。ローマ法王直々に運転して案内してもらったみたいな気分だった
よ」
「ロックン・ロールの宇宙では、ビートルズがビッグ・バンだったんだ」
「ポール・マッカートニーにとってリヴァプールがどれほど大きな意味を
持つものなのか、そして、リヴァプールにとってポール・マッカートニー
がどれほど大きな意味を持つものなのか。今夜はそのための夜でもあ
る」
「キャヴァーン・クラブに始まって、リヴァプール・インスティテュートやペ
ニー・レーン。彼が生まれ育ったこの街こそが、彼の人柄をはぐくみ、
彼の才能にインスピレーションを与えた」
「だからこそ彼は、リヴァプールに恩返しをしているんだ。この世界で夢
のような場所なんだってアピールすることでね」

ボノはつまり、サー・ポール自身がドライヴァ―兼ガイドを務める<マジ
カル・ミステリー・ツアー>を体験したわけですね。
気軽にそういうことをやっちゃうのも、なんだかとてもポールらしいで
す。
今度僕もお願いしてみたいなあ…通訳つきで。

                         ― Kaz(11/11/2008)


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▼「利物浦日記2008」
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「利物浦日記2008」3 / Kaz
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【8月22日(金)】

海外での、リヴァプールでの、そして<ビートル・ウィーク>での記念すべ
きファースト・ギグを終えて、マシュー・ストリートで一息ついているアス
プレイズのメンバーに、会場から出てきた人々からひっきりなしに声が
かかる。サインをせがまれたり、一緒に写真に納まったりと、たいへん
なモテようだ。みんなきっと、アスプレイズに特別な親しみやすさを感じ
たのだろう。彼らのステージを観たオーディエンスの全員がファンに
なってしまったんじゃないだろうか。

よく見ると、去年の<水割り>のギグでも見た顔がいくつかあった。
金曜日の昼一番というマイナーな時間帯から考えると、たまたまここに
居合わせたのではなく、プログラムをチェックしてわざわざ観に来てく
れたのかもしれない。
「フロム・ジャパン」のバンドの演奏を毎年楽しみにしてくれているのだ
としたら、とても嬉しい。

その後はアスプレイズのあんちゃんの希望で、<キャヴァーン・ウォーク
ス>の中にある<ビートウエアー>という店を案内した。
ビートルズ・モデルの衣装やブーツがずらりと並ぶこのお店で、あん
ちゃんはたしかブーツを4足購入。他のメンバーもいくつか買った。
僕はよく知らなかったのだが、日本では望めない品揃えのうえ、日本で
買うよりもかなり安いのだそうだ。ちなみにブーツはみんなメイド・イン・
イタリー。

● ● ●

2時すぎ。
タクシーに分乗し、予定より30分以上遅れて<イー・クラック>に到着。
毎年恒例の<スカウス・ランチョン>だ。今年は大鍋をそのままテーブル
にどーんと置いて、セルフ・サーヴィスにしてくれた。何杯でもおかわり
自由のお得な昼ごはんとなった。

ランチョンの後は、歩きながら<アデルフィ・ホテル>に移動。
途中で朝の<ぶらぶらウォーク〜シティ・センター編>のつづきとして、
ジョンの生まれた産院や<フィルハーモニック・パブ>など、いくつかの
ビートルズ・スポットを案内した。

● ● ●

4時。
<ペニーレーン&ウールトン・ミニバスツアー>に出発。
しかし何と言うことか、チャーターしたバスの運転手は、リヴァプールの
道をよく知らないのだった。これにはびっくり。なんで??
「ふん、ガイドは要らない、ドライヴァーだけ乗ってればいいってお前が
リクエストしたんだろう?」
とドライヴァー。55〜60歳くらいの、大柄でエラそうなおっちゃんだ。
「そりゃビートルズ・ガイドは要らないって言ったけど、道ぐらい知ってる
ドライヴァーが来ると思うじゃん」
「知らんもんは知らん。で、どうするんだ? ドライヴァー代えろったって
無理だぞ」
「……。いいよいいよ、わかったよ、僕があんたをガイドするよ」
「お前さんが? できんのか?」
「さあね。とにかくやってみるさ」

やれやれ、エラいことになってしまった。
お客さんたちにガイドをするだけでもたいへんなのに、バスの運ちゃん
にも道案内をしないといけないなんて…。
そりゃあ何度も通った道だけれども、完璧に記憶している自信はな
い。地図も持ち合わせてない…。
でもとにかくやるしかない!

この道まっすぐ走って…はい、そこを右に曲がって…その辺で停めて、
しばらくあっちで待っててくれる?…という感じで、車での移動中は
ずっとフロントガラスにへばりついてのツアーになった。
うろ覚えに近いような記憶だけが頼りだったが、なんとか最後までだい
じょうぶだった。意外に覚えているもんだ。自分でも驚いた。
最初は半分シラけ気味だった運ちゃんも、だんだんと僕のことを信用し
てくれるようになり、途中からはずいぶん協力的だった。

ツアーのルートはこんな感じだ。
<ディングル(リンゴの家2つ、エンプレス・パブ)〜ペニー・レーン(ラウ
ンドアバウト、ジョンの家)〜ウールトン(ジョンの家、St.ピーターズ教
会、ウールトン・パス、ハリエットおばさんの家、ダービーアームズ・パ
ブで休憩、ストロベリー・フィールド)〜ジョージの家>

ツアーは予定通り3時間ぴったりで終了。みんなから集めたチップを渡
すと、運ちゃんはさらに上機嫌になった。

● ● ●

7時半からはレストラン<ハート&ソウル>でディナー。
ミナコさん&イアンさんが懇意にしている素晴らしくセンスのいいモダ
ン・ブリティッシュなレストランだ。もちろん、ミナコさん&イアンさんにも
参加してもらった。
しかし総勢17名が個々にオーダーしてしまったため、料理のデリヴァ
リーにはかなり時間がかかってしまった。
ちゃんとしたレストランなので、料理は全員が同時に食べられるように
サーヴされる。そんなに大きなレストランではないので、コックは2人か
3人だろう。出来上がりの時間を揃えて17人分の料理を作るのはもの
すごくたいへんで、至難の業だと思う。

結果として、スターター、メインコースともに1時間くらい待たなければ
ならず、それが一部の人から厳しいクレームをいただくことになってし
まった。
たぶん、強引にでもメニューを絞るべきだったのだろう。スターターとメ
インコースを区別せず、少ない種類の料理を数皿ずつオーダーして、
出来上がった順に持ってきてもらうようにすればよかったのだろう…難
しいものだ。

● ● ●

レストランを出たのは、午後10時ごろ。
アデルフィとキャヴァーンではライヴが真っ盛りの時間だが、全員が今
日はもう宿に帰ってゆっくりするということだった。明日からがアスプレ
イズのライヴの本番だから、無理もない。
アスプレイズのみなさんをハード・デイズ・ナイト・ホテルへ送ったあと、
そのまま帰って寝るのもつまらないので、ひとりでキャヴァーンへ。

フロントのステージでは、ちょうどスウェーデンのローリング・ストーン
ズ・バンド<ロックス・オフ>が演奏していた。曲は<リトル・レッド・ルース
ター>。さらに次は<アラウンド・アンド・アラウンド>。そう、これはもうまる
で、《ラヴ・ユー・ライヴ》C面の世界である。1977年(だったっけ?)の
トロント、エル・モカンボが、2008年のリヴァプール、キャヴァーン・クラ
ブで再現されているのだ。無茶苦茶シブカッコいい。イエーー! 

ロックス・オフはこの2曲で切り上げてアデルフィへ。
もうライヴは終わっているはずのボールルームは、意外にも満員だっ
た。中では超メジャー・バンド<アメリカン・イングリッシュ>のステージが
進行中だ。観たかったなあ、残念だなあと、さっきアスプレイズのみん
なと話していたライヴなんだけど…あれれ??

よく見ると、会場のそこここに張り紙がしてある。
「10:15pmスタートのAmerican Englishのギグは、ポール役のパリからの
フライト遅延の影響で11:15pmスタートに変更します」

うわ、なんちゅうラッキー!
今年の<ビートル・ウィーク>最初のメインアクトを見逃さずに済んだの
だ。いつも思うんだけど、このフェスティヴァルでは、どれだけ疲れてい
ても好奇心には素直に従った方がいい。そうすれば、こういう嬉しいサ
プライズに恵まれることになるのだ。

アメリカン・イングリッシュは、「1972年のビートルズのコンサート」という
テーマで、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴのソロ・イヤーをフィーチャー
したナンバーを次々に披露していく。
もう日付も変わった深夜に繰り広げられるおそろしくハイレヴェルな演
奏を前に、「ああ今年もビートル・ウィークが始まったんだなあ」という実
感がやって来た。
明日から…いやもう今日か、とにかく元気を出してがんばろう!

(つづく)

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