March 03 2009, No.377
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」(4)
 ▽寄稿:「Homecoming for Liverpool 08」(6)
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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リヴァプールFCが、ヨーロッパでナンバー1になったそうです。
今季のチャンピオンズ・リーグで優勝した……わけではもちろんなくて、欧州
サッカー連盟(UEFA)のランキングで、現時点でのトップにランクされたのです。

UEFAのランキングは、過去5年間の獲得ポイントで決まります。
ご存じのように、レッズは先週に行われたチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメ
ントのファーストレグで、レアル・マドリーに先勝しました。
この結果レッズは、今季の獲得ポイントを18.1775、5年間のトータルポイント
を114.077に伸ばして、チェルシーを4ポイント上回り、ついにヨーロッパの
トップに立ったのです。

リヴァプールがUEFAでトップにランクされるのは、「ヘイゼルの悲劇」でヨー
ロッパへの出場を禁止されて以来、実に24年ぶりのことなのだそうです。
39名の犠牲者を出した「ヘイゼルの悲劇」の4年後には、96名の死者を出す大
参事となった「ヒルズボロの悲劇」の当事者となったレッズ。その後は国内リー
グでもぱっとした成績を残せないうようになり、辛い時代が続きました。
あまりにも大きな犠牲を払った後では、それも当然のことだったかもしれません。

レッズがヨーロッパで久しぶりに脚光を浴びたのが、ジェラール・ウリエ監督時
代の2000-2001シーズンです。チャンピオンズ・リーグではなく、UEFAカップで
したが、劇的なゴールデン・ゴールで優勝を飾りました。
ラファエル・ベニテス監督が就任した2004-2005シーズンからは、まさに生まれ
変わったような快進撃を見せます。
最初のシーズンでいきなりチャンピオンズ・リーグに優勝。その次はベスト16、
昨年はベスト4、そして今年はベスト16以上が確定しています。

今年は、「ヒルズボロの悲劇」からちょうど20年です。
奇しくも、悲劇が起きた4月15日には、チャンピオンズ・リーグ準決勝のセカ
ンドレグが予定されています。
レッズがこの試合で勝利を収めて、5年間で3回目のチャンピオンズ・リーグの
ファイナル進出を決める…これほど感動的なことはちょっとないんじゃないかと
思います。

もちろんその前にはレアル・マドリーとのセカンドレグできっちり結果を出して、
さらに準々決勝にも勝ち抜き、準決勝のファーストレグでもいいスコアを残して
いなくてはなりません。
まだまだ険しい道のりは続きます。しかし、相手が強ければ強いほど本領を発揮
するレッズのことですから、じゅうぶんに期待できますよね。楽しみになってき
ました。

でもですね、強い相手に強いのはいいんですけど、あまり強くない相手にコロッ
とやられてしまう悪いクセは何とかしてほしいですよね。
3日前のリーグ戦は泣きそうになりましたよ…うぇ〜ん。

                          ― Kaz(03/03/2009)


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▼寄稿:「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」(4)
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「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」 / Anne

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■第12話《ついにイギリスを目指しま〜す!》■

随分お待たせしちゃいました。ここからは旅行中のお話です。
とは言えこれまでどおり、たくさん脱線します。ごめんなさい\(__ )

一人旅です。頼れないので持っていきたいものもたくさんあります。
「そんなの現地で調達すれば?」
「無理です(-.-;)」「自信ないです・・・」
でも、一人旅だから荷物は自分で管理だよ。出来るだけ軽くって頑張るしかない
です。

成田空港にも早めの到着。
チェックインを待つ間、トイレはスーツケースと一緒。
家族や友人に預けてトイレに行ってたのを思うと、最初の一人旅の実感ですね。
「これから何もかも自分でしなきゃ!」って決意の瞬間。
「こらっ!何もトイレでしなくても\(^^;)...」

飛行機の座席は無事通路側を選択。
隣が知り合いじゃないのも初めてだから通路側で安心。
チェックインして、お水も買って、あとは搭乗時間を待つだけ。
旅を前にちょっぴり感傷的な私は、シルバ君に感謝のメールを送信してみ
る( ^_^)□--------。
出会ってから、サッカーのことをいつもいつも教えていただいて、ここまで来
ちゃいましたよ。「リヴァプールに行こう!」なんてねv(^o^)
そして間もなく彼から「いってらっしゃい」の温かなメールも受信。

さあ、いよいよブリティッシュエアウェイズに搭乗です。
ここからはサッカーじゃなくて「フットボール!!!」。
イングランドで間違えないようにしないとね。

飛行機は日本人スタッフだっているし、搭乗しちゃえばヒースロー空港までは直
行。
パスポートやクレジットカードだけ身につけて、
お酒をいただいてリラックス(~O~)ふぁ...
入国カードが配られるまではね。

入国カードなんて問題ないよ!
ガイドブックにだって記入のしかたがあるしスラスラ記入・・・
「あれ?」
ガイドブックにない項目。「知らないよ!この単語・・・」
これからは知らないことだらけなんだから、尋ねる勇気が必要だよ。
そう自分に言い聞かせて、日本人スタッフのところに質問。
笑顔で教えていただきました(入国カードの質問項目の追加があったらしいで
す)。
まだ日本人だしね。これからだよ〜!!!
到着したら答は英語で返ってくるんだからね``r(^^;)


■第13話《ロンドンに到着した〜!》■

遅延が多いって聞いてたフライトも早めに到着。
この時期、雨が多いって聞いてたロンドン。
ナント! 青空で迎えてくれましたo(^o^)oわぉ!

事前にブリティッシュエアウェイズのウェブサイトでヒースロー空港のターミナ
ル5の情報はプリント済み。
落ち着いて、にこやかに「サンキュー」って別れを告げて降機。
そしてターミナルへ。
考える暇もなく他の搭乗客の後ろをついて入国審査まで着いちゃう。
なんだかとても広くて遠かったけれど、ひたすら他の人たちについていったら大
丈夫だったみたい。
乗継の案内だけだね。気を付けなきゃいけないのは。

「厳しいっ!」て聞いてた入国審査。
待ってる間不安で落ち着きないです。
「何を聞かれるんだろう・・・」って言うか、
「何て聞かれたのか?」って理解できるかなあ。
聞き取れなかったときにもう一度お願いする英語ばかり考えてる情けない私。
「I beg・・・(+。+;)ブツブツ」
どの人だろう。優しい人ならいいのに・・・
私の番です。男性。黙ってパスポートと入国カードのチェック。
ドキドキドキ・・・
「観光ですね」
「イエス」
あれ??? なんだ! 返事するだけで終わっちゃった。
ラッキーヾ(´▽`;)ゝ

次はスーツケース。「良かった!」ありましたよ。私の赤いスーツケース。
スーツケースを受け取ってセキュリティラインを抜けるとお迎えの人たち。
ちょっと胸を張っちゃう私(^-^)
だっていつもならここに札をもった現地係員が待っていてくれてる。
今回は個人旅行だ。自分の力でホテルに向かうのだ!
そしてひたすら地下鉄のマークをたよりに歩くと、
あとはエレベーターを下れば地下鉄乗車口です。

ここで、以前一緒にお仕事してた女性に電話。
現在ロンドンで子育てしている彼女と今夜は一緒にお食事の予定。
お子さんが小さいのでベビーシッターをお願いして、会いに来てくれるらしい。
さすがロンドン!!!ベビーシッターに預けてお食事なんて。

携帯電話には必要な電話番号はすでに登録済み。
最近の携帯電話は国際電話の時「国際識別番号の後0を取って・・・」なんて必
要ないらしい。便利になりましたねえ(^O^)

登録番号にそのまま掛けてみると出ない・・・かけ直す、出ない・・・
「まずい(;。;)」
到着後連絡して待ち合わせる場所と時間を決めることになってる。
かけ直す、、、こんどは留守電。
聞こえてくるのはもちろん英語!
一時的にロンドン在住といっても留守電はやっぱり英語なのかなあ。
たぶん言ってることは日本と同じだよね。
仕方がないし、留守電に日本語でメッセージをいれちゃいました!!!

でも、このままじゃやっぱり不安。
こんどは家の電話にかけてみる。すると聞きなれた彼女の声です。
「よかった〜(^。^;)ほっ!」
「携帯電話が通じない」って伝えて調べてもらうと、
「なんだ〜」、私に送られてきたメールに書かれた番号が一つ違ってたって!
でも・・・さっきの日本語で答えちゃった留守電のメッセージ!
「まあ、いいか(f^^)!!!」


■第14話《地下鉄に乗ってみよう!》■

取りあえず無事、私の宿泊するアールズコート駅で待ち合わせの約束をして地下
鉄に乗車。
だって、どこかの場所を指定されたって無理です。これから初めて地下鉄に乗車
するのですから。

初乗りがめちゃめちゃ高いらしい地下鉄。
「お任せください!」ちゃんと調べてありますよ。
「ロンドントラベルカード」か「オイスターカード」
私はロンドンの観光予定はあまりないので、
オイスターカードを「英国政府観光庁」のオンラインショップで購入済み。
これさえあれば日本と同じ「タッチ&ゴー」

空港からアールズコート駅はピカデリーラインで乗り換え無し。
「さあ、乗車!!!」
「なんだか小さくて、かわいい!」
日本と違っていろいろな人種の方たちが座っていて、
どの人が旅行者なんだろう?識別できない感じ。
明るいうちに到着したから、空港付近の風景も楽しめる。これがイングランドな
んだ〜(/゜ο゜)/

車両は地下に入って目的の駅、アールズコート駅へ到着!!!
迷っている間もなく人々の流れに沿うとリフトへ、そして改札。
そこを抜けると通り。目の前はケンタッキーだ! 何故か安心。

そのあと目に留まったのは「バークレイズ!!!」思わず撮影しちゃう。
銀行を撮影なんて、フットボールファンしか分からないよね。この気持ち・・・

ゆっくり見学するのは明日にしよう。待ち合わせ時間が迫ってるから、、、
まずはホテルを探さなきゃ。

プリントしてきた地図と本当の街を重ねてみる初めての作業。
「難しい・・・(-_-)」
地図にはストリート名が書かれているけど、目の前のストリート名が分からない。
普段あまり方向音痴ではない私。ここは歩いてみるとしよう。
駅から徒歩2分のホテルだよ。「見つかるでしょ!」
(^^;ゞへへへ・・・何故か楽観的!

少し薄暗くなってきた。小さなホテルはアールズコート駅の周りには意外と多い
なあ。
ここで勇気だ!!!こんどは外人に尋ねなきゃいけない!
優しそうな女性をみつけて「すみません!」って声をかけてみる。
立ち止まってくれたよ。
ホテルの地図と住所をみせて「ここへ行きたい」って言ってみよう。
いくら苦手でも「Please」だけじゃ物足りないと思って、
「I'd like to …」「May I …」「Can I have …」の使い分けで何とかしようと
思ってきた。
大差はないけどねσ(^_^)

わ〜い! 通じた。地図を見て説明してくれる!
?(°_。)?(。_°)? 喜んだのもつかの間。
「説明の意味が分からない(;°°)」
「聞き直した〜い!」「ゆっくり説明してほしいよ〜!」
でも理解出来るわけないし、ここは彼女が指さした方へ歩こう・・・
ちょっと嘘ついちゃうけど、分かったふりしてお礼を言っちゃった。

彼女が指さしたのはこっち、そして次は左だった。
建物の名前を確認しながら歩いていると、
「あった〜!!!」
予約したホテルの名前をみつけた。
ホテルの前の階段を上がるまえに落ち着こう。
次はチェックインが待ってる、、、、( ^_☆)‥


■第15話《チェックインは大丈夫?》■

心を落ちつけてスーツケースを抱えながら階段を上がったのに、ホテルの奥で男
性がなぜか慌ててる。
「いきなり何よ〜(゜□゜)」
手を横に振りながら隣を指す。「えっ! 何? ここが入口でしょ?」
でも、「来るな!」って言ってるみたいだし・・・
階段をトボトボUターンするしかない(;´д`)
仕方がないし付近の入口を覗いてみる。
開いてるドアがあるから「そう〜っと」入ってみるとチェックインしてる外人さ
んたちがいた。

「なあ〜んだ!」正面玄関は新しいタイル貼りの工事中だったんだ。
気を取り直してフロントに予約してることを伝えたよ。
「危機管理」で準備してきた住所やパスポート番号をすらすら・・・宿泊名簿へ
の記帳も終了。
パスポート番号とかのためにバッグを探る必要ないからね。

「ホッ!」 としたのもつかの間。また、難関だ!!!
ルームキーを渡されて部屋の場所の説明が始まった。
「『セカンドフロアー』って聞こえたから3階の部屋・・・?」
なんて思ってるうちに、その後の説明はまたまた?(°_。)?(。_°)?
さすがにこんどは表情でバレちゃったみたい。

「仕方ないなあ」て顔して何故かタイル工事のお兄さんを呼び寄せるホテルの人。
「なぜ?」何が何だか分からない・・・
工事のお兄さんが私のスーツケースを持って階段をどんどん上がってっちゃう。
タイルの工事中だからエレベーターが使えないらしい。
それもあって英語の案内を理解してそうにない私の案内役にされちゃったみたい
だね。
ポーターがいないホテルだけどちょっとラッキー!!!
私の前にチェックインした女性たちは自分でスーツケース持って階段を上がって
たもん(^-^)V

工事のお兄さんに案内されて今夜と明日、御世話になる部屋に到着!
スーツケースを中に入れると、お兄さんはなんか見つけたらしい。
窓際のヒーターを指してる。
ヒーターのカバーが外れてるのを指して、何か言ってる。
たぶん「直そうか?」って言ってるような気がする。
これは私の勝手な解釈。そんなの雰囲気、雰囲気・・・
「お願いします!」って返事してみる。
当たったみたい(^○^)
「ちょっと待ってて!」って工具を取りに廊下へ行くお兄さん。
あっ!(+_+)もしかしてこういう時はチップが必要?

荷物を運んで貰ったし、ヒーターのカバーも直してくれるみたい。
明日の朝、枕元に置くチップのために、
空港でミネラルウォターを買って、硬貨は用意出来てる。
「良かった〜!」財布の中にはバッチリと硬貨。
でも初めて見るイギリスの硬貨。チンプンカンプンヾ(°°)
部屋には修理のためにお兄さんが出入りしてるし・・・

「緊急事態!!!」
とっさの判断で財布とガイドブックを持って化粧室へダッシュ。。へ(;^^)/!
硬貨を並べる・・・
1ポンド、50ペンス、20ペンスetc…ガイドブックの写真で確認しながら並べて
みる。
慌ててるし、硬貨の見分けは難しい(>_<")・・・
お兄さんは忙しそうに修理してる・・・焦る・・・(T.T ) ( T.T)

一つ解決したら、また疑問!!!
こんどはこんな時のチップっていくらなの???
ガイドブックのページを探しまくる!!!
こんなに早く、突然必要になるなんて(T_T)
どうも修理が終わったらしい。
よし!涼しい顔して「ありがとう」って、1ポンド硬貨を渡す。
冷や汗ものだったね〜!
ふうっ〜! マジで焦ったよ〜(^。^;)

何はともあれ、無事に地下鉄でホテルに到着。
チェックインも済んで後は待ち合わせのアールズコート駅へ向かえばいいだけ!
明日からのことなんて今は忘れて、友人の待つ駅に向かおう。

ロンドンでの最初の晩は彼女に甘えてお任せ状態。
まず、夜景を楽しむためにロンドンアイへ直行。
そして「フィッシュ&チップス」の評判のいいお店にも案内していただいて、
こちらでの生活のお話をあれこれ聞かせていただく。
このお話しで聞いたロンドンを実感するんですよね。もうすぐ・・・


■第16話《ロンドン観光はスタジアム?》■

初めての夜はリラックスしてロンドンを満喫。
英語の心配もないし! 連れて行って貰っちゃったからね。
でも、今日からは自分で動かなきゃ。

まず目指すはピカデリーラインに乗ってアーセナル駅。
エミレーツスタジアムを観てみたい。
昨日、空港から乗ってきたピカデリーラインに乗車。
アーセナル駅までの途中にキングスクロス・セントパンクラス駅があるぞ。
「そうだ!」パリに行く時ユーロスターの発着駅のセントパンクラス駅はここ。
当日は早朝6時30分頃までに地下鉄でこの駅に来なければならないんだった。
安心のために得意のシミュレーションしてみよう。

案内板に沿って歩くと意外に簡単。
ロンドンの地下鉄は楽チンって聞いてたけど本当みたい。
自由に行動が出来るのって何だか楽しいなあ(*^-^*)ゞ

戻ってアーセナル駅へ向かう。
「わぁ!着いた!!!」
地図を片手にエミレーツスタジアムへ。
「すごーい!きれい!」
駅から近いから簡単だよ〜。
オフィシャルショップを覗くとその規模に驚き!!!
何でもある! ほしいものがたくさんで興奮気味の私。
「ダメダメ。私はリヴァプールファン。押さえて押さえて・・・ヾ(--;)」

次は定番の観光ルートを目指そう。
地下鉄の路線図と観光案内をみて移動も簡単!!!
「乗り換えだってへっちゃらだよ〜。」
ロンドン塔、ロンドンブリッジ、ビッグベンetc…
午後からはスタンフォードブリッジでチェルシー戦の観戦を予定してるからゆっ
くり出来ないのがちょっと残念だけどね。

「あらら!」空は雨模様になってきたし疲れちゃった(゜o゜;)
昼食はホテルでゆっくり食べるのがいいかも・・・
スタンフォードブリッジの最寄駅フルハムブロードウエー駅はアールズコート駅
から2駅。すぐ近くだからね。

アールズコート駅で下車してホテルまでにはケンタッキーやマクドナルドやバー
ガーキング。
馴染みのお店が並んでるから安心。
マクドナルドでハンバーガーとコーヒーをテイクアウト。
このくらいのお買い物ならなんとか大丈夫。でも予想外のことが・・・(+o+)
日本だったらセットでテイクアウトしたら紙袋に入れてくれるよね。
お姉さんはテキパキとハンバーガーの包みとコーヒーのカップを両手に手渡して
くれる。「えっ〜!!! 両手で持つの?」
私はバッグとかお土産とかを持ってるんだよ〜。
雨だって降りそう、、、
でも余計なことは言えない。
雨が降り始めないうちに早くホテルに帰るっきゃない。

でも自信はつきましたよ。ロンドンの観光って何とかなっちゃうんですね。
それにホテルは移動に便利な場所で良かった〜(^o^)
一度帰れるとお土産をいったん置いてから別の場所に移動も可能。
午前中の観光でちょっと疲れたし、テレビを観ながらゆっくり昼食にしよう!
「あ〜、雨も降ってきちゃったみたい(>_<)°°。」
このお天気がロンドンらしいってことだね。

さあビニールのレインコートを持って、ホッカイロの準備もOK。
目指すはスタンフォードブリッジ!

(つづく)

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▽寄稿:「Homecoming for Liverpool 08」(6)
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「Homecoming for Liverpool 08」 / 鹿志村 克

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo377.html ≫ 

■Liverpoolの楽しみ方4〜文化と芸術の街(パート2)

5日目は、実質的なLiverpool滞在の最終日です。最初にSt. George's Hallを
見学した後、Empire Theatreの裏手にあるライブハウス"Carling Academy"に行
きました。
今回のLiverpool滞在中に何かライブをやっていないかチェックしてみたのです
が、興味ありそうなものは週末に集中していました。あいにく今回の滞在が金曜
の夜までなので残念に思っていましたが、唯一僕の興味を引くものがこの
Carling Academyでありました。The Troubadorsというバンドのライブです。
Box Officeでチケットが買えるか聞いてみたところ、まだ買えるという事で、
5ポンドを払ってチケットを買いました。

実はThe Troubadorsは地元Liverpoolのバンドで、11月に日本にも来ていて、
ライブに行きたかったけど見逃していたバンドだったので、ちょうどいいタイミ
ングでした。
それにしても新人バンドとはいえ5ポンドでライブが見られるとはラッキーで
す。あまりの安さに、バンドじゃなくてDJイベントじゃないかと心配になったく
らいです。この時のレートだと1000円もしなかったのです。

The Troubadorsは夜の楽しみにして、次に向かったのは、Liverpool大学の中に
ある、Victoria Gallery & Museumです。大学の中、と言っても通りに面した建
物なので、誰でも気軽に入ることができます。
建物自体も赤いれんが造りの、100年を超える歴史のある建物で、2008年
4月にギャラリーとして再オープンしたそうです。

ここでは、事前にスカウスハウスのnewsletterでチェックしていた展示の、
ビートルズのデビュー前のメンバーだったStuart Sutcliffeの回顧展と、
Liverpoolに来てからチェックした、Liverpoolの著名なカメラマンEdward
Chambre Hardmanの写真展、"Liverpool throuth the Lens"を見ました。

Stuart Sutcliffの作品は、東京で開催された展示会でも見たことがあるけど、
彼が育ったLiverpoolで見るのはまた印象深いです。絵だけでなく、学生手帳や
ジャズクラブのメンバーズカードなども展示されていましたので、余計にStuの
息づかいが聞こえてくるようでした。

Hardmanの写真展は、Stuart Sutcliff回顧展と通路を挟んだ部屋が会場でした。
1920年代から1960年代まで、幅広い年代のLiverpoolの街の風景や普通
の人々の写真はアングルや光と陰の捉え方が素晴らしくて、見入ってしまいまし
た。

Metropolitan Cathedralの斜めの柱が作る三角の空間から、Anglican Cathedral
が見える作品は構図が面白くて、ギャラリーを出た後で僕も真似をして
Metropolitan Cathedralで、Anglican Cathedralが写るような写真を撮ってみ
ました。
Hardmanが実際に使っていたスタジオ、というのもこのギャラリーからほど近い
Rodney Streetにあるのですが、こちらは時間の都合がつかないので行きません
でした。

Victoria Gallery & Museumの上の階は、Liverpool大学のMuseumのほうの展示
がありました。博物館のマスコットの「なまけもの」の剥製が入り口で迎えてく
れましたが、中には生物、医学、工業などのさまざまな分野の、大学で研究して
いたのであろう展示物がありました。

2つの展示会のカタログを買ってVictoria Gallery & Museumを出た後、3たび
ミナコさんを訪ねて、ミナコさんのオフィスがあるCUC(Contemporary Urban
Centre)に行きました。
ここにはいくつものギャラリーがあって、ヨーロッパの作家が現代日本の情景を
写真で表現するというシリーズの"European Eyes on Japan /Japan Today vol.
10"と東南アジアの作家の作品を展示した"Tenggara"、それともう一つ、展示が
終わって撤去中のものを見てきました。

"European Eyes on Japan"は1999年から始まったプロジェクトで、毎回日本
の2、3の都道府県が作品の舞台になって、日本とヨーロッパの各地で展示を
行っています。
今回はLiverpoolで初めての開催でしたが、たまたま僕の住む茨城県が今回の対
象地域になっていました。他には、静岡県、長崎県の作品がありました。
日本人の僕から見ればなんの変哲もない、特に観光地だとか風光明媚でもない、
ごく普通の風景は、ヨーロッパの人々にとっては興味深いものなのでしょう。
僕がLiverpoolの普通の街並を見るのが好きなように。
日本に帰ってきてから、地元の水戸芸術館での現代美術の展示を見に行ったとこ
ろ、なんとLiverpoolで見たのと同じ写真がこちら茨城でも展示されていました
のでびっくりしました。

CUCで、ミナコさんや日本人の留学生たちとお話をしたときに、CUCのすぐ近く
に、道路脇に植えられている木がゆっくりと回る作品がある、と言う話を聞いた
ので、皆さんとお別れした後でその作品を見てきました。
それはSt. James StreetとParliament Streetが交わる交差点に面した緑地に
あって、後で調べたらDiller Scofidio + Renfroという3人組の"Arbores
Laetae"という作品でした。
時間が遅かったのか、僕が行ったときには回っていませんでしたが、芝生の地面
には確かに3本の木の周りをそれぞれ一周するような黒い枠みたいなものがあり
ました。
これもLiverpool Biennialの作品の一つでしたが、Moorfieldsの"Turning the
Place Over"と同じような面白さがあります。

この日の最後のイベントは、昼間のうちにチケットを買っておいたThe
Troubadorsのライブです。時間は夜の7時からとなっていましたが、その時間に
すぐ始まるとも思えなかったので、一旦ホテルに戻って、8時ぐらいに会場に行
きました。
入り口では荷物チェックがありましたが、カメラが見えていても問題ありません
でした。実際に、ライブ中に他のお客さんもばしばし写真を撮っていたので、僕
も少し撮ってみました。荷物チェックは、何か危険なものを持っていないかとい
うようなチェックだったのでしょう。

中に入るとすでにバンドの演奏が始まっていました。このライブはThe
Troubadorsだけではなくて他にもいくつかのバンドが出演するイベントでした。
でも最後のThe Troubadors以外は知らないバンドで、地元の新人バンドが集まっ
ているような雰囲気でした。
もっとも、トリのThe Troubadorsにしてもまだ若手バンドです。お客さんもリ
ラックスして聞いているようでした。ちなみにこの日は次のようなバンドが出て
いました。
 The Jolt
 Jukebox Vandals
 Scuba Steve & the Life Aquatics
 My Auntie Sam

そして最後にThe Troubadorsです。バンドが交代して準備をしている間はDJタ
イムでした。
この会場はビール会社のCarlingがスポンサーになっているので、せっかくなの
でそのCarlingを飲みながらいろいろなバンドを聞きました。

イギリスには何度も来ている僕ですが、パブなどでのアマチュアミュージシャン
のライブは聴いたことがあるものの、プロのアーティストのライブというのはま
だありませんでした。いつかはイギリスでライブを見る、というのが僕の夢の一
つだったのですが、それが今回、若手バンドとは言え地元出身のバンドのライブ
を見られたのがよかったです。

でも、意外とお客さんはまばらで、The Troubadorsが始まると、それまで一番前
にいた人たちがどこかに行ってしまったので、僕も一番前に行くことができまし
た。でも、まだ1枚しかアルバムを出していないバンドなので演奏も10曲くら
いであっという間に終わってしまいました。
ただ、ライブ自体は日本でも聴くチャンスがあるかもしれませんが、ステージと
客席の間のやりとりや客側の雰囲気というのは日本とは違うものがあります。
今度Liverpoolを訪れるときはまた何かのLiveを見れたらいいなと思いました。

Liverpoolには、今回見に行けなかった博物館、ギャラリーもまだまだあります
ので、アート好きであれば何日いても飽きません。アートも音楽も、フットボー
ルも好きであればなおさらです。

(つづく)

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今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、鹿志村克さんの「Homecoming for
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