March 17 2009, No.379
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」(5)
 ▽寄稿:「Homecoming for Liverpool 08」(7)
 ▼ゴールドフィッシュだより <No.152>
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
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先週末のプレミアリーグで、リヴァプールはマンチェスター・ユナイテッドに
4−1で勝ちました。
連勝街道まっしぐら、タイトルレースではほとんど独走状態に入りかけていたユ
ナイテッドに「待った」をかけたのは、やはり我らがレッズでした。

ユナイテッドの敗戦は4ヶ月ぶり、しかもホーム、オールド・トラフォードでの
4失点黒星です。
今季のリーグ戦でユナイテッドが喫した敗戦はわずか3つ。そのうち2つがリ
ヴァプール戦です。意地を見せてくれましたね。

これで首位ユナイテッドと3位リヴァプールのポイント差は、「4」になりまし
た。
この1勝、この3ポイントは、その何倍もの値打ちがあったと思います。
試合数が1つ少ないユナイテッドの有利は動きませんが、ファンのみなさん、逆
転優勝を信じて応援して行きましょう!

試合後のキャプテンのコメントを紹介しておきますね。
「(同点ゴールを挙げたトーレスについて)あいつはマジックだよ。彼は世界一
のストライカーだ。どうしてもひいき目になってしまうけど、誰も文句ないん
じゃないかな。このままの調子でシーズンの終わりまでやってくれたらすごいこ
とになりそうだね」
「彼を欠いての戦いはフラストレーションが溜まったよ。もう何試合かいてくれ
てたら、ユナイテッドとの差はもっと近かったはず。上回るまでは行かなくても
ね」
「(この試合について)相手は確かに強いチームだけど、我々はファイトするた
めにここに来たんだ。いつも以上に気合が入っていた」
「先に1点取られた時も、絶対に追いつけると信じていた。自分たちの実力を出
し切って、それが最後にちゃんと報われた」
「素晴らしいパフォーマンスだったと思う。そして結果もそれにじゅうぶん見
合ったものになったね」

● ● ●

諸事情により、来週のNLWはお休みとさせていただきます。
次号・第380号は、3月31日の発行・配信となります。どうぞご了承ください。

● ● ●

通販ディスカウント・セールのお知らせです。
ウェブサイトのLFCグッズ通販のうち、マッチ・プログラムとLFCマガジン(増
刊号を含みます)を、3月17日から31日まで、全品10%オフとさせていただき
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オーダーをいただけるとうれしいです!

                          ― Kaz(17/03/2009)


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▼寄稿:「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」(5)
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「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo379.html ≫ 

■第17話《相性が悪いみたいです、スタンフォードブリッジ!》■

いよいよ初めてイングランドフットボールの観戦!
初めての体験はたとえアンフィールドじゃなくたってワクワクしてきちゃいます。
地下鉄はウィンブルドン行きに乗車。
「へえ〜(°o°)ゝ! ウィンブルドンかあ。行ってみたいなあ」
なんて考えてるとすぐ到着。
だって2駅目だもの。

青いユニのサポーターがすでにたくさん到着している駅の改札を抜けると、
「ワォーw(゜o゜)w!お巡りさんだ〜!」
インターネットで見たことあるよ。馬に乗ってるって本当だ。カッコイイ!!!

サポーターの後について歩くとすぐにスタンフォードブリッジ到着。
入口でプログラム購入。もちろん、シルバ君の分も・・・ね(^_-)

あっ! 記念撮影コーナーだ。
ジョンテリーの等身大写真の前で男の子が写真撮影してもらってる。
「かわいい!!」私も撮らせてもらおう!!!

そろそろチケットに書かれたゲート番号を確認しなきゃ。
日本と違って座席番号ごとの入口なんだ。
確認しようと入口に近づくと、警備員が声を掛けてくる。
「ドリンク○×△□!」
って訳の分からないこと言って私のバッグを覗く。
いきなり「ミネラルウォーターの蓋」を持って行ってしまう!!!

「何でよ(~へ~;)!蓋がないなんてバッグに入れておけないよ〜(ToT)」
「仕方ないなあ。。。」
水を捨てて、改めてまたウロウロ。。。
「えっ! また?」
警備員が来る。。。バッグの中をチェック・・・
文句なんて言える訳ない〜!言われてることだって分からないもの〜。

でも、早く中に入っちゃうのが勿体なくて再び辺りをウロウロ。
「どうして〜?」
また警備員が私のバッグを・・・
「私ってそんなに怪しいか〜(▼▼X)?」
自分のシートに着くまでにちょっとムカ〜!!! そしてショボン(-_-X)
仕方ないよね。警備が厳しいのも・・・
ここは首都、ロンドンなんだもの。

席はホーム側サイドライン3列目。
カメラマン用のエリアが広くて思ったよりピッチから距離がある感じ。
それに3列目だから確実に雨が吹き込んでくる。

「すみませ〜ん」「すみませ〜ん」「すみませ〜ん」
って言いながら座席に到着!
ビニールのレインコートを着て準備はOK。
あれ?イングランドの人ってどうして濡れちゃうのが平気なの?
半そでのユニで観戦だったりする!「信じられな〜い!」
なんて思ってると「オオッー(゜o゜)!!!選手たちが登場。」

いよいよ試合開始。
すご〜い、迫力!!! ランパードだ。ジョーコール! テリー!
イングランド代表は応援してるからやっぱり嬉しい。
チェルシーは強い! さすがだ〜!
でも雨はどんどんひどくなってる・・・寒い{{ (>_<) }}
かなり着込んで来てるのに・・・
寒さでだんだん集中力が無くなってくよ〜!
ビニールのレインコートを着てても隙間から雨水が・・・冷たいp(>_<)q
聞いてた通りイングランドは寒い! 半端じゃなく寒〜い!!!
そういえば数日前に雪が降ったって言ってたなあ。
アンフィールドはもっと北にあるよね。あ〜(@_@;)ちょっと心配!

試合はチェルシーが圧倒して勝利だ。
本当のこと言えば同じロンドンでこれから始まる試合、「トッテナムVSリヴァ
プール」の方が気になっちゃうんだよね。

実はネ!!!
ピカデリー駅近くのパブでその試合の観戦が出来ることは調べてあるん
だヽ(^_^ )ゝ
私もかなりイングランドのウェブサイトを検索するのが慣れたもんねえ。
心はすでにパブの方に!!! 「行ってみようかなあ・・・」
「行ってみた〜い・・・」

正直、スタンフォードブリッジは3列目というのにピッチまでの距離があって、
テレビで感じてた距離間と少し違ってた。
「手荷物検査の多さ」や「カメラの持ち込み禁止」や「冷たい雨」って印象が強
くてちょっぴりがっかり。
「どうしよう・・・アンフィールドもこんな感じかなあ・・・」
心配がよぎってきた〜( '_')

試合も終わり、駅に向かう。あまりの寒さに、終了を待ちわびてたんです。
警備員がひたすら駅に向かって誘導してる。暗いけどまだ夕方5時なんだ・・・
地下鉄に乗ってピカデリー駅に向かおうかな・・・
リヴァプールFCの試合が観戦出来るパブがあるもんね〜

次の目的地を目指してすぐに地下鉄に乗車。
なのに・・・(x_x;)
隣の駅で訳も分からず地下鉄が停車!
動かない・・・待ってみる・・・動く気配なし・・・
放送で何か言ってる・・・意味なんて分かる訳ない・・・
携帯電話で連絡を取ってる人たちもいる・・・
降りちゃう人もチラホラ・・・

「どうしよう。。。」
ロンドン到着の初日、友人が話してた地下鉄のお話。
休日は運休が多いらしい。
それに途中で停車してしまうことも結構あるらしい。
「これかあ・・・( -.-)」

でも車内の皆さんは慣れてるって感じ。
ニコニコしてのんびり座ってる人が多い。
慌てたり、焦ったりしてないところがいいね。

もう、リヴァプールFCの試合をパブ観戦するのは諦めて、暫くはのんびり車内
観察。
珍しくって眺めてたけど、え〜(゜o゜)! 動き出す気配は一向に無し。
降りてる人も多いし、私も降りる決意が必要かなあ。
地図を眺めてみると、アールズコート駅へは1駅。
「良かった〜!こんなに近くの駅で・・・」ちょっぴり運に恵まれてるか
も・・・
アールズコートの駅前にはアールズコート展示センターがあるから目印になるし、
歩くのには見つけ易いもんね〜。

無事にアールズコート駅まで歩いて、ここで夜中まで営業してるスーパーに寄っ
てみる。
お惣菜コーナーでつまみになりそうなものを探して、忘れちゃいけないのは冷え
たビール。
雨に濡れて寒いし、地下鉄は停車しちゃって、駅まで歩くし、
パブは諦めたし、ちょっぴりガッカリ(。−_−。)
温かいシャワーを浴びてビールでも飲もう!
毎日のシャワー後のビール(*^¬^*)うぃ-っ! 
「イングランドに来てるなんて!幸せ・・・」

ロンドンの宿泊先をアールズコート駅近くにした理由の一つ!!!
夜遅くまでスーパーが営業してま〜す!
日本では当たり前になっちゃてるけれどね。
「お疲れさまあ〜!」
冷えたビールは窓の外側に出してシャワータイムにしま〜す。
これでゆっくりシャワーを浴びても、
ビールは冷えてて「完ぺき(^-^)V!!!」


■第18話《コーチに乗ってみま〜す!》■

到着した日と同じように、今日のロンドンのお天気はいい感じ。
ホテルをチェックアウトしてヴィクトリア駅へ出発。
ここへも乗り換え無しで簡単に移動が出来ちゃうよ。

問題は地下鉄ヴィクトリア駅に到着してからなんだよねえ。
ここではユーロスターのティケットを旅行会社から受け取ってヴィクトリアコー
チステーションへ行く予定。

「わぁ〜! とても大きな駅だ!」
地下鉄の駅に到着したものの、どっちに出たらいいんだろう・・・
ここで準備の失敗が(×。×)、、、
旅行会社の場所が書かれた分かりやすい地図。
ヴィクトリア駅もヴィクトリアコーチステーションもしっかり載ってるし、
「これはいいかも!」
って手に持っていた私。

取りあえず地上に出みる。
もちろんスーツケースを引きながら、バッグを提げて、地図を手にしてだよ。
「どっちに行くの・・・(゜゜;)(。 。 ;)」
すると前方から優しそうな金髪のお姉さん。
「よし! 尋ねてみよう!」
地図を見せてお姉さんに行きたいところを指してみる。

ここで失敗に気付いちゃいました〜!
地図は日本人に見慣れてる書き方だった(_ _,)
だって日本の旅行会社が日本人向けに用意してくれてる地図だもん!!!
お姉さんには見慣れない地図なんだよねえ。
英語で書かれてても地図と場所を一致させるのに苦労してる。
私がアールズコートで初めて地図と現地を一致させるのに分かり難かったのと同
じ現象だね。ごめんなさい、お姉さんm(_ _)m

かなり悩ませちゃったけれど無事に方向を教えていただいて
(もちろん指でさしてくれたから分かっただけ(^^;ゞ!)
旅行会社に到着!!!
「日本人のスタッフだから!嬉しい」
やっと気軽に話せるね。
ユーロスターのティケットを受け取ればいいのに、優しいスタッフ相手についつ
いおしゃべりしちゃう私。
この日までの旅で聞きたかったことは当然、これから乗車するコーチのことまで。
これからリヴァプールにフットボール観戦の予定の話も・・・
ついつい日本語で話せるのが嬉しくなっちゃうんだよね(^^ゞ

もっとお話をしていたいけどそろそろコーチステーションに行かなきゃ!
こんどはスタッフに場所を教えていただいて簡単に到着。

入口を入ると頭上には電光掲示板。
「N550」リヴァプール行きを探すと・・・
「あった〜!」無事、見つけられました! 「13番だって!」
緊張して何度も確認してる私。ここでミスは絶対出来ない。
間違えたりしたら対処出来る実力なんてあるわけない!

その駅の大きさには驚き!
奥に奥に番号を探して進むと外に出ちゃう。
「まだ無いよ〜」
横断歩道を渡るとまた入口。
「こんなに広いんだあ、、、」
ちょっと侮ってたな。バスだと思って。

やっと見つけた13番!!!
電光掲示板で確認すると「N550」は3番目に出発の表示。
「うんうん、ここかあ」
確認出来たのもつかの間。
「N550」って確かにあるけど行き先はリヴァプールじゃない(-_*)
「どうしよう、、、」

でも、確かスカウスハウスさんからのメールに
「リヴァプール行きになっていないかも知れない」ようなことが書いてあったよ
うな・・・
何だか出発の時までちょっぴり心配な時間を過ごしながら、昼食のサンドイッチ
を購入したりトイレに行ったり。
そう、初めてここで有料のトイレを利用してみたよ。
「いくらなんだろう・・・('_' )」他の人達が利用しているのを確認。
「私も利用してみよう」
「結構きれいで快適だ〜! 広〜い!!!」
スーツケースを引いての利用がしやすくなってる。
一人旅っていつでもスーツケースをお供させてないといけないもんね。

ついに私が乗車するバスの番だ。
目の前のバスは表示がリヴァプールじゃな〜い(°.°;)
そっと前の人の「e-ティケット」を覗くと「N550」ってあった。
ちょっと安心(^.^)>(^.^)
乗車する時に「リヴァプール行き?」って聞いてみればいいね。
そう思いながら並んでると、ティケットを確認したおじさんは私に後ろのバスを
指さす。
「リヴァプール行きのバスがあった〜!」
「な〜んだ、後ろのバスがそうだったんだ〜!」
どういう訳か行先によって2台のバスに分けたみたい。
終点のリヴァプールまで行く乗客はみんな後ろのバスらしい。

さあ、「安心して乗車するだけ」って思ったらまたまた私には難関(@_@;)
スーツケースは自分でバスに積む!!!
日本だったらリムジンに乗車するときって係の人が積んでくれるよね。
行先のタグを付けて、
降車した時はスーツケースも降ろしてくれてる。

「甘かった〜(-、-)」 
スーツケースは自分で積むんだ〜。
しかも私の胸の高さに持ち上げないといけな〜い。
スーツケースがそんな高い場所に持ち上げられる訳ないよ〜\(`O´θ
かろうじておじいちゃんが手伝ってくださって無事積めたけど、
後でこれがリヴァプールで過ごす日々に影響が出ちゃうなんて・・・

まあ、ともあれやっとロンドンを出発。
約6時間のバスの旅。これから目指すのはリヴァプール!!!
景色を眺めながらこんな風に時間をかけて訪ねるのも、なんだか素敵かもしれな
いね~(^◇^)/
今までのことを思い出す時間もたっぷりあって、リヴァプールへの思いは深まっ
ちゃう!
「わあ〜! 旅って感慨深くしてくれるんですねえ」

バスはトイレもついてるし安心。
2台に分けてくれたからゆったり一人2席が使えてリラックス。
暫くするとバスは高速道路に入った。
これがイギリスの田舎の風景・・・
別に何にもない景色がずっと続いてるのを眺めながら、
「眠〜い(-.-)(~O~)ふぁ」

気がつくとバスは駐車場に到着。
何だかここは高速道路のサービスエリアみたい。
駐車場は他の車とは隔離されてて、コーチ専用になってるみたい。
エンジン音が停止したと思ったら、運転手さんは何か言ってバスを降りちゃった。
「えっ? 何? 分からない(?_?)」
もちろん想定済みのことだからメモ用紙とペンを用意してあったよ。
出発時間のミスをしないように書いてもらうつもりでね。
でも、すぐに運転手さんはバスを降りちゃうし、
乗客の方たちはみんな別々に座っていてしゃべる様子もない。
これって何だか聞ける雰囲気じゃないんだよね。

こんな場所に置いてきぼりされちゃうのが一番怖い(0_0ヽ)
結局バスに乗車してることにしちゃった。
「あ〜あ、情けない(>_<。)」
でも良かった!乗車したままの人も結構いるんだ〜! 外は寒いからかなあ。
用意してきたサンドウィッチで昼食としよう。
きっと運転手さんも昼食を頂いてるんだよね。
当たり前かあ。6時間も休憩なしに運転するわけない!!

(つづく)

 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo379.html ≫


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▽寄稿:「Homecoming for Liverpool 08」(7)
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「Homecoming for Liverpool 08」 / 鹿志村 克

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo379.html ≫ 

■Liverpoolの楽しみ方5〜パブ巡り(パート1)

Liverpoolの楽しみ方の最後は、パブ巡りです。
通りを歩けば1軒や2軒のパブは必ず見つかり、喫茶店を見つけるより簡単です。
僕は日本でもブリティッシュ/アイリッシュパブによく通っていますが、最近は
日本でもそういったパブが増えてうれしいものの、輸入物なので単価が高いのが
悩みです。

でも、Liverpoolに来ればそこら中にパブはあるし、値段も安いし、もう天国の
ようなものです。
毎回Liverpoolを訪れるたびにいろいろなパブに行っていますが、今回はこれま
であまり足を運ばなかったパブにも行ってみようと思いました。

そんな僕の最高のガイドとなったのが、1日目に08プレイスで買った
"Liverpool Historic Pub Guide"と、無料の冊子"Around the City in 80 Pubs"
でした。
どちらも、リアルエールを愛する団体CAMRAが監修しているだけあって、伝統的
なパブばかりが紹介されています。
特に"Liverpool Historic Pub Guide"の方は、カラー写真もふんだんに使われて
いるので、見ているだけでも楽しくなります。
どうせ行くなら、できるだけこの本に載っているパブに行くことにしました。

外観だけ見たパブも紹介するときりがないので、この項では、今回の旅行で実際
に中に入ったパブについて紹介します。

<1日目>
この日はAnfieldに行ったのでスタジアムの周りにある、The AlbertとThe
Parkに入りました。
試合の前にThe Albertで景気付けと体を温めるのを兼ねて1杯、試合の後には
バスの混雑を避けるためにThe ParkとThe Albertでそれぞれ1杯ずつ飲みまし
た。
これらのパブはスタジアムの付帯設備みたいなもので、パブの中には、LFCのメ
モラビリアや、世界各地から訪れたサポーターからのバナーやらスカーフやらが
所狭しと飾られていますので、それらを眺めているだけでも楽しいです。

この日入ったパブの名前と、飲んだビール、それと値段を記録しておきます。
(以下、値段は特に記載がなければ1パイントの値段です)
 The Albert : Carlsberg £2.80
 The Park : Worthington £1.60
 The Albert : Tetley's Mild £1.90

その他に夕食を食べたレストランCafe Sports EnglandではBecksを飲みました。

<2日目>
この日は市内ぐるぐる巡り歩きの日で、午前中にCity Centreの北側を通る
Vauxhall Road沿いのPaul Streetにある、The Feathers Innというパブ兼ホテ
ル(イン)を訪ねましたが、それらしき建物が見当たりませんでした。

そこで、もう1本向こう側の通りのBlackstock StreetにあるThe Eagleという
パブに入りました。
このパブでお店の人にThe Feathers Innについて聞いてみたところ、2年くら
い前に取り壊されたとの事でした。

The Feathers Innというパブは、実は1996年に僕が初めてLiverpoolを訪
れたときに泊まったところでした。
初めての海外旅行の場所としてイギリスにやってきましたが、事前に予約してお
いたのはロンドン到着1日目の宿のみでした。
ロンドンに泊まってから次にLiverpoolにやってきたときにまずは観光案内所で
安宿を教えてもらい、その場で予約したのがこのThe Feathers Innでした。

前年の11月に発表されたビートルズの"Free As A Bird"を聴き、プロモーショ
ンビデオの冒頭に映ったLiver Birdに導かれるようにしてやってきたLiverpool
で、偶然泊まった宿がFeathers(羽毛)という名前だったとは運命としか思えま
せん。

とは言うものの、その後のLiverpool訪問では友人宅に泊まったり、より中心部
に近いホテルに泊まったりして、辺りに何もないPaul Streetにはそれ以来一度
も訪れませんでした。
今回は滞在日数が長いこともあって久しぶりに様子を見てみようと思ったのです
が、その場所に来てみたらすでにその姿はなかったため、ちょっと寂しい気分に
なりました。
この日は体調がすぐれず、結局パブは1軒だけでした。

 The Eagle : Stones £1.95

他にインド料理店でワインを飲みました。

<3日目>
日中、Liverpool FCのトレーニンググラウンドに行きましたが、その帰りに手
持ちの現金が無くなってしまったので、銀行のあるところまでとぼとぼと歩きま
した。
けれども辺りは住宅地で銀行どころか一般の商店も見当たらず、ただひたすら歩
きました。ちょうど学校が終わる時間帯だったようで、小学生から中学生くらい
の子供たちの団体とすれ違いました。
そうしてやっとにぎやかな通りに出たところで銀行があったので、CITI BANKの
口座から現金を引き出しました。

現金を手に入れて一安心したところで、休憩がてらに近くのパブに入りました。
入ったのはTue BrookのDerby RoadにあるThe Flat Houseという名前のパブで
した。中にはお年寄りたちが何人も集まって何やら世間話をしていました。まさ
にパブリックハウス、という感じの雰囲気でした。

夜になって、スカウスハウスの現地スタッフのミナコさんとイアンさんと食事を
しましたが、二人と別れた後で行ったのが、Moorfieldsにある、Historic Pub
Guideに載っていたThe Lion Tavernでした。
ガイドブックによると、このパブの建物は1841年頃に建てられ、Lionという
名前はLiverooolとManchesterを結んでいた蒸気機関車の名前にちなんだそう
です。

中はいくつかの区画に区切られていて、オープンカウンターのある部屋と、ラウンジ風
にくつろげる椅子席のある部屋の間には扉がありました。
天井のガラスドームやタイル張りのカーブしたカウンターなどが美しいパブでし
た。
何を飲もうか迷って、何か伝統的なものを、と聞いてみたところ、どれも手押し
ポンプで注ぐ、伝統あるものだよ、ということでした。
このパブで一人で飲んでいたところ、2人組のおじさんが話しかけてきたので、
その相手をしていました。帰るときは12時を過ぎていたのかも知れません、入
り口が閉められていたので、別のところから外に出ました。

 The Flat House : Tetley's Dark Mild £2.10
 The Lion Tavern : Best Bitter £2.50

他にスペイン料理店でワインを、Hard Days Night Hotelのバー、Barfourでジ
ントニックを飲みました。

(つづく)

 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo379.html ≫


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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

 ― 第152号 / Liverpool Art Prize 2009 ―

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish152_photo.html ≫

こんにちは。
このところのリヴァプールは、天気も良くおだやかな日々が続いています。
日照時間も伸び、朝はカモメの鳴き声で目を覚ます季節となりました。すっかり
春です。

春といえば、ではありませんが、今年も《Liverpool Art Prize》がやってきま
した。
先週はこの準備に追われ、ゴールドフィッシュをお休みさせていただきました。

今回で2回目を迎えた《Liverpool Art Prize》ですが、2008年にリヴァプール
のアート・シーンに貢献した作家にスポットライトを当てた展覧会&賞のコンペ
で、私と旦那が運営する Artinliverpool.com が主催しています。

去年同様、キューレーターはTomas Harold、スポンサーは公認会計事務所の
Duncan Sheard Glass、看板製作メーカーのArthur Diamond Design、ブランディ
ング&カタログの製作をAlexander McGregor が担当。
賞金は大賞が2000ポンド、ピープルズ・チョイス賞が去年より倍増しの1000ポ
ンド。会場はNovas CUCの3FにあるAghafar Galleryでの開催です。

昨年のバイエニアル開催中に、一般から候補者を募り、80名以上のノミネーショ
ンの中から、審査員によって6名までファイナリストを絞り、今回の展覧会の運
びとなりました。今年もツワモノ揃いです。

今年のファイナリストは、以下のとおりです。
 AL and AL (ビデオ・インスタレーション)
 Terry Duffy (ペインティング)
 McCoy Wynne (写真)
 Richard Meaghan (ペインティング)
 Nicki McCubbing (立体&インスタレーション)
 Elizabeth Willow (立体&インスタレーション)

AL & ALは、ゴールドフィッシュ126号と128号でご紹介しましたが、昨年の4
月にエッジヒル駅でのアーティスト・イン・レジデンスを経て制作したビデオ作
品がFACTでの<Eternal Youth展>で上映されました。ブルースクリーンで撮影し、
CGを駆使したビデオ作品です。

今回の《Liverpool Art Prize》では、2006年のビデオ作品'Interstellar
Stella'、そして新作のアナグリフ映像(赤青のめがねを通じて立体に見える映
像)の'Biped 00'、'Chrome Home'が見ものです。
AL & AL: http://www.alandal.co.uk/

Terry Duffyは、昨年のバイエニアル期間中、タウンホール隣の銀行跡地
Martins Bankにて、<Monuments展>( http://www.monuments.eu.com/ )を開催
し壮大な作品を発表しました。 
現在、このモニュメントは、リヴァプール大聖堂にて今月末まで展示された後、
ロンドン、ケルン、イスタンブール、イスラエルへ巡回する予定です。
今回は、'Somewhere between life and death we make decisions'をはじめとし
た、7点のアブストラクト・ペインティングが展示されています。
Terry Duffy: http://www.terryduffy.info

McCoy Wynneは、Stephen McCoyとStephanie Wynneの2人の写真家チーム。
昨年のバイエニアル期間に、Wolstenholme Projectsにてソロ・ショー
<Quiescence展>を行い、Martins Bank跡地、デパートLittlewoodsのオフィス
跡地など、建物の衰退と再生を美しく捉えた写真を発表しています。
今回は、'Quiescence'のシリーズに新作を加えた11点が展示されています。
McCoy Wynne: http://www.mccoywynne.co.uk

Richard Meaghanは、ゴールドフィッシュ126号でご紹介しましたが、マシュー
ストリートのView Two Galleryにて行われた個展<No Current Bun展>の後もリ
ヴァプール、ロンドン、デンマーク、ドイツなどで引っ張り凧な上に、作品も売
れに売れていて、制作が追いつかないほどの注目株です。
カラフルで、でも毒がある作風は健在で、'No Current Bun'をはじめとする7つ
のペインティング+ビデオ作品の出展です。
Richard Meaghan: http://www.richardmeaghan.com

Nicki McCubbinは、ブルーコートにアトリエを構え、創作活動をしているインス
タレーション作家。
ネットやパーティー・ショップやトランクセールなどで買ったチープなオブジェ
を使って、ユーモアたっぷりで遊び心溢れるワンダーランドを創り出します。
昨年末から今年初めまでThe Bluecoatでのグループ展<Next Up>で展示された、
フクロウの頭を被ったガールスカウトのオブジェ'Twist me and turn me and
show me an elf, I look in the water, and saw "Myself"'も今回出展されてい
ます。
新作の'Lither Litherland'は、ピーターパンのネバーネバーランドと彼女が
育ったリヴァプールはリザーランド地域をかけたセルフポートレイトもキュート
です。
Nicki McCubbin: http://www.nickimccubbing.com

Elizabeth Willowは、夢、神話、お伽噺、記憶などからインスピレーションを得
て、デリケートなオブジェやサイトスペシフィックなインスタレーションを作る
作家です。
昨年のバイエニアル期間に、Victoria StreetのCurve Gallery にて開かれた個
展では、ギャラリー全体がタイムスリップしたかのような体験をしたのが記憶に
新しいです。
今回の展覧会では、もともと砂糖・綿花の倉庫であったNovas CUCの建物にまつ
わるストーリーを取材し、かつてここを拠点にしていたアンティーク家具コレク
ターのお話をテーマに、今回の作品は作られています。
小枝のアーチの下を歩くと、突き当たりにひっそりと座っている秘密が詰まった
ワードローブの作品'Secret'、コットン糸に砂糖・塩を結晶させて作ったシャン
デリア'Not all sweetness and light'など、ミステリアスで、雰囲気たっぷり
の世界を展開させています。
Elizabeth Willow: http://www.curvegallery.co.uk/HTML/ElizabethWillow.html

3月12日に、プライベート・ビューを行いました。この日は、他にも FACTと
Open Eye Galleryにてプライベートビューがありましたが、はしごをして来た来
客者も多く、大盛況なスタートを切りました。
昨年が350人くらいでしたので、まあ500人くらいだろうな、とあなどっていま
したが、700人以上の来場となり嬉しい驚きでした。
アーティストも来客者もスポンサーのハッピーな表情を見て、今年もやってよ
かったと、嬉しく思っています。

8時からは、中国系イギリス人デュオのMayming
( http://www.myspace.com/mayming )のライブパフォーマンス。
ギャラリーが閉まる9時を過ぎてもなかなか人が引かず、グランドフロアのカ
フェでもまだまだパーティーが続きました。本当に素晴らしい晩となりました。

この展覧会は、5月4日まで。Liverpool Art Prize の授賞式は4月22日。
ピープルズ・チョイス賞への投票は4月21日が締め切りですので、好きなアー
ティストに一票入れてください!
難しいことを考えずに、とにかく「体験」しにきてほしい展覧会です。

<Liverpool Art Prize 2009>
 会場:Novas CUC (Contemporary Urban Centre) 3F Aghafar Gallery 
 住所:41-51 Greenland Street, Liverpool L1 0BS
 電話:0151 706 6900
 オープン:水〜土 11.00〜18.00、日曜日 11.00〜16.00
   (月曜・火曜閉館。バンクホリデーはオープン。火曜日は予約をすればご
   らんになれます)
 ホームページ: http://www.liverpoolartprize.com 

それではまた再来週!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish152_photo.html ≫


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▽スカウスハウス・ニュース
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公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学
スクールLILAとも提携しています。
長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
http://scousehouse.net/study/index.htm


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。
ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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▼今週のフォト
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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週も、特派員ミナコさんから素晴らしい写真が届いています。
ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish152_photo.html


*** 今週のフォト・アルバム ******

今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、鹿志村克さんの「Homecoming for
Liverpool 08」と、Anneさんの「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」
の写真を掲載しています。ぜひご覧ください!
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo379.html 


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□■ 第379号 ■□

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 ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/
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