March 31 2009, No.380
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■
         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」(6)
 ▽寄稿:「Homecoming for Liverpool 08」(8)
 ▼ゴールドフィッシュだより <No.153>
 ▽スカウスハウス・ニュース
 ▼今週のフォト


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▽フロム・エディター
――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □

鹿志村克さんの旅行記「Homecoming for Liverpool 08」が、ついに最終回です。
ご自身の体験になぞらえて、フットボール、歴史、文化遺産、アート、そしてパ
ブめぐりと、リヴァプールという街のおもしろさや楽しみ方を、丁寧に、わかり
やすく案内してくださいました。
提供していただいた写真も、実にクォリティの高い、素晴らしい作品ばかりでし
た。

僕自身にとっても、新発見や再発見の多い連載だったので、これでおしまいだと
思うととても寂しく、残念な気がします。

鹿志村さん、ありがとうございました!

● ● ●

もう1本の連載、Anneさんの「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」は、
今週号でついにリヴァプールに到着です。
いよいよこれからが本番。初めてづくしの女性のひとり旅を、応援するような気
持ちで読んでいただけるとうれしいです。

● ● ●

「めろんぱん」「カプライト」で購読なさっているみなさんへのお詫びと訂正です。
前号・第379号の件名が、入力時のミスタッチにより、「 NLW No.397 」となって
おりました。
正しくは「 NLW No.379 」です。お詫びして訂正させていただきます。

● ● ●

これからしばらくのあいだ、NLWの発行を隔週とさせていただきます。
次号・第381号は、4月14日の発行・配信となります。
どうぞよろしくお願いいたします。

                          ― Kaz(31/03/2009)


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▼寄稿:「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」(6)
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「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo380.html ≫ 

■第19話《辿り着けたよ! リヴァプール》■

バスは再び出発。
高速道路を流れるように走るうちに私ったらまたウトウト。
「はっ!」 と目が覚めるともう高速道路じゃない。
「ここは(゜゜;)?」
古い家が建ち並んでちょっと暗い感じの町並み。
だけど雰囲気があって、なんだろう~、不思議な感じの漂う町・・・

後で感じたことだけど、
初めて見たリヴァプールの景色はコーチからの風景で、
そのことがとてもこの街を好きになれそうな気がした。
労働者階級の住宅だろうか。ちょっと荒れた住宅が並んでる。
アンフィールドを訪ねると、この初めて見た風景の方に近いかも・・・
ライムストリート駅はきれいで近代的。
もし、ナショナルレイルで訪れてたなら、最初に目にするのはこちらの駅の風景
からなんですよね。
コーチで目にした街の姿の方が好きだ!!!
初めにこちらからリヴァプールを感じることが出来てとても良かった。
コーチでリヴァプール旅行もお薦めですよ!

「病院が見えてきた!」
すると、間もなくコーチのステーション。
さあ、感慨に耽ってる場合じゃない。
「到着~(^o^)/!!!」
スーツケースを自分で降ろさなきゃ。これがまたたいへん。高い位置からだから
一苦労。
積む時に手伝ってくれたおじいちゃんがまた手を貸してくれる。
「英国の紳士」はこのおじいちゃんだけね(-。-;)

早速、地図の確認をしてみたけど、どちらを見ても歩く方向が不明。
おじいちゃんに早速ライムストリート駅を尋ねてみる。
「どうせ分からないだろうけど・・」
って思いながらも、せめてどちらの方向に歩きだせばいいか位は指さす方で確認
出来るからね。
「学習の効果だね?」
「うん!(^-^)」

「ここはリヴァプールなんだ~!!!」
すでにウェブサイトではアルバートドック、大聖堂、博物館とか目にしてるけど、
それらの写真では見ることの出来ない通りの風景。
古くて何だか寂れてる感じの通り。
でも落ち着けるような居心地の良さを感じる通り。

おじいちゃんが指さした方を歩きながらも心配な私。
ちょっぴり心細い(;°°)
次はどこで道を尋ねようかなあ~。
「あっ! 広い通りに出た!」
もう一度ライムストリート駅の方向を尋ねてみよう。
やっぱりホテルを駅のすぐ近くにしていて助かった。
ライムストリート駅なら誰に尋ねても知っているはずだからね。

通りを歩いている人々・・・
男の子を連れたお母さんが優しそうだったから声を掛けてみることにしたよ。
「やっぱり!」
優しいお母さんでした(^_^)
ニコニコ顔で駅の方向を示してくれましたよ。
男の子も可愛かったから、ここで日本からのお土産登場!!!

「何かの時に使えるかも!」ってちょっとしたお土産をポケットに忍ばせていた
んですね。
さすが女性でしょ(^_-)-☆

「えっ?」
「聞きたい?」

チロルチョコの「黒蜜きなこチョコ」と、今、日本旅行のお土産として外国人に
大人気の「面白消しゴム」。
お寿司や天丼やおでん、それにケーキや桜餅やパフェの消しゴムだよ。
消しゴムは「eraser」だって思い込んでたから危なかった。
直前にチェックして良かった。
「rubber」だったんですね、イギリスでは・・・

男の子にチョコと消しゴムをあげると、
とっても嬉しそうな笑顔を見せてくれたから「良かった!」って思いました。
私もリヴァプールの通りでとっても幸せな気持ちになっていました(⌒^⌒)b

さあて、気持ちも心も弾んできたところで、お母さんが示してくれた方へ、、、
すぐに目の前にはライムストリート駅。
早くチェックインしてインフォメーションに行かなきゃ.....( /^^)/


■第20話《チェックインも二度目なら》■

ホテルは駅のすぐ近く。坂を上がって行くと「ありました~!」小さな可愛いホ
テル。
階段を上がってロビーを見渡すとスペイン人らしい人達も・・・
「きゃっ('-'*)、アトレチコサポーター?」

フロントの女性に予約表を見せて、宿泊名簿に記入して、ルームキーを受け取っ
て。
経験してるし簡単簡単。
問題は部屋の場所。説明が始まった(°°;)
エレベーターを指さしてる。
「うんうん、またセカンドって聞こえたから3階かあ」
「右」・・・「右」・・・「右」・・・(~へ~;)う-ん
指でさしながら「ライト? ライト? ライト?」って三回行ってみたら、
「Yes!」ってうなずいてくれたし、
「何とかなるかも」ってエレベーターへ直行!

エレベーターを降りてまず右だよね。目の前は窓???
次も右だから右手を見ると「客室」と「非常口」だけ???
エレベーター前に戻って自分の手を確認してみました。
「右」ってこっち側だよねえ?
お箸を持つ方の手だしヽ(。_゜)/・・・
それに右側を指さしたら「そうだ」って言ってたよねえ?
「えーい!」こうなったらスーツケースは邪魔\(`へ’)
身軽になって探検しよう!!!
スーツケースをエレベーターホールに置いて探検を始めちゃいました。

まず左側をチェック。それらしくなくてやっぱりこちら側じゃなさそう・・・
もう一度右側。前は窓。。。その右側にあるのは客室と非常口。。。

「もしかしたら非常口だ!」
ドアを恐る恐る開けてみると
「やっぱり、、、廊下があるじゃない!」
「な~んだ!扉の向こうは外じゃないんだ~。」
「紛らわしい非常口なんだから・・・」

扉の向こうの廊下を進むと壁に突き当る。
右側は階段。。。五段くらい下った踊り場にはまた非常口???
もう非常口には騙されませんよ~。
開けてみると、
「ほ~ら! やっぱり廊下(*^^*)ほっ!」

これで右に三回曲ったってことはこの廊下沿いかしら・・・?
右手のドアには203号室。「ありましたへ('◇'、)/~!」
「さあ、スーツケースを取って来なきゃ。」
こんどは自力で自分の部屋に到着!
「進歩しましたよ~!」そっと胸を撫で下ろした私です。


■第21話《シティセンターの方へ》■

今、私はリヴァプールにいる。何だかとっても不思議な気分です。
早速ライムストリート駅へ行ってみることにしました。
コーチから見た街の通りとは全然違う近代的なきれいな駅。
お店もたくさんあって「夜のビールとおつまみの調達」も心配なさそう。
すみませんm(._.)m一番大切なのは結局お酒です。

駅の前の通りに出てみると、道路が広くて交差してて、
ラジオシティタワーは見えるけれど「どっちに歩けばいいの(゜゜)(。。)?」

何だか分からないまま、歩道を渡って下るとセントジョンズマーケット。
マーケットに沿って、タワーを眺めながらそのまま進んだら、
「あら、広場???」
「/゜ο゜)/ オオオオォォォォォォ!!!」
リヴァプールのオフィシャルショップがありました~!
「感激!!!」

そのままお店の前に一直線・・・でももう閉店(-。-)
ちょっぴりガッカリしたけど気を取り直して地図を見ながらインフォメーション
センターへ・・・

割合に簡単なんで安心しちゃう私。
でも今日はインフォメーションセンターもすでに閉店してる。
仕方がないし「少し散歩でもしてみようかな」って、そのまま通りを港のある方
へ歩いてみることにしちゃいました。

広い通りに近代的なお店。さっきコーチから降りた時にみた風景とはかなり違う
よねえ。
おじさんを呼び止めて地図を見せてみる。
ここらへんで「少し尋ね方を変えてみようo(^-^o)!」って思いつきましたよ。
リヴァプールの地図は何となく分かってきたし、
どうせどこにあるか尋ねても、答えは理解出来ないしね。
だったら、「ここはどこ?」って、
地図上で指さしてもらう方が英語が聞き取れなくても心配ないものね(^_-)
この日以降は、地図で居場所を示してもらう方法に変更!

さあ、ライムストリート駅構内にある「マークス&スペンサー」でビールとおつ
まみを買ってホテルでゆっくりしよう!
(駅のM&Sは21時頃までの営業だし便利でしたよ)
だって、今日は6時間もバスに揺られる旅。「疲れちゃった~!」

それに何故か少し腰が辛い( '_')
「腰痛の経験は殆どないのに何故だろう・・・」
その理由にまだ気がついてない私・・・


■第22話《セイブアウェイティケット》■

今回、リヴァプールのホテルは朝食が無し。通常はあるらしいんだけどね。
チャンピオンズリーグの対戦予定が決まった時、予約が日本語のウェブサイトから
出来なくなっただけじゃなくて、朝食も消えちゃったんだよね。
「その分宿泊代が安いわけじゃないじゃん(;`-´)o!」

毎朝、駅のカフェでコーヒー、M&Sでカットフルーツの盛り合わせを購入して、
お部屋で朝食で~す。
私のお腹にはちょうど良かったみたい。
ホテルの朝食ってついついたくさん食べ過ぎちゃうんだよね。

さあ、朝食も済ませてインフォメーションセンターへ直行。
セイブアウェイティケットを購入しなきゃ。

インフォメーションセンターの中に入るとおじさんが声を掛けてくれる。
「セイブアウェイティケットがほしいで~す!」
って言ってみるけど、最初は伝わらなかったみたい。

もう一度
「セイブアウェイティケットが欲しい('◇'、)/!!!」
おじさんはニコニコして「OK、Good!」って何だか褒めてくれた。
子供になったみたい。きっと私の英語はかなりひどいかも・・・

「今日と明日と明後日の分、3枚」
って言ってみる。
「No!」
って言われちゃって、
「えっ? どうして!」
って聞きたいけど諦めるしかない(゜゜)
これじゃあ毎日一枚ずつ買うしかないかなあ・・・

おじさんはティケットを一枚出してくれて、説明しながら今日の日付を削ってく
れました。
「そうかあ~( ^.^)」使い方が分からないだろうと思って親切に削ってくれたん
だねえ。

そしてその後、もう2枚も出してくれたよ。
「なんだ~!」3枚ほしいのは通じてたんだ。
3枚渡しても使い方が分からないって思ってたんだね。
「でもね、おじさん( ^‐^)!」
このティケットの削り方や使い方は「マージーサイドへようこそ」って、日本語
の翻訳版に説明が載ってるんですよ。
でも、「優しいおじさん、ありがとう(´▽`)/」

ティケットも手に入ったし、
おじさんに「アンフィールド行きのバスの時刻表がほしい!」って言ってみる。
経験者の方からは17番117番と26番27番って聞いてたけど、時刻表が
あったほうが安心。
おじさんは、また「No!」って!!!

メモに「No.17」って書いて渡された。
「17番だけ?」
って念のために聞くと
「17番のバスが10分ごとだ」だって・・・( -.-)
17番しか教えてくれない。

私の英語力を考えて、おじさんは余計なことを教えないようにしたのかしら。
やっぱり、英語がダメってばれるよね(--X))
でも、バスに乗れるティケットは手に入ったし、17番に乗れば問題ないし!

オフィシャルショップでマッチマフラーを手に入れて、
いざ、アンフィールドに出発!!!

(つづく)

 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo380.html ≫


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▽寄稿:「Homecoming for Liverpool 08」(8)
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「Homecoming for Liverpool 08」 / 鹿志村 克

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo380.html ≫ 

■Liverpoolの楽しみ方5~パブ巡り(パート2)

<4日目>
Albert DockでMaritime MuseumとInternational Slavery Museumを見学した後、
同じくAlbert Dockにある"Impressions of Liverpool"というお土産屋さんで、
もう1冊のパブガイド、その名も"The Great Liverpool Pub Crawl"という本を
見つけたので購入しました。

Pub Crawlとはパブ巡りのことです。はしご酒、と言ってもいいかもしれません。
載っているパブは先に手に入れた2冊とほぼ同じなのですが、この本の素晴らし
いところは、どういう順番でパブを巡るかというのと、そのルートが地図に書か
れているということです。これさえあればパブ巡りもより楽しめそうです。

Albert DockからAnglican Cathedralに行く途中で、The Philharmonicに立ち
寄り、ビールとFish & Chipsでランチにしました。
今回のCity Centreのパブ巡りで、このThe Philharmonicだけが唯一以前入っ
たことのあるパブでした。

ランチをするのに、John LennonゆかりのパブYe Crackeとどちらに入ろうか迷
いました。
どちらも以前入ったことがあって、やはりどちらもJohn Lennonゆかりのパブで
あるので少し迷いましたが、つい先ほどMaritime MuseumでTitanic号の展示を
見てきて、Titanicのようなビクトリア時代の豪華客船の一等船室やラウンジと
同じような内装があるのと、John Lennonが有名になってから残念に思うことと
して、このパブ(親しみを込めてThe Philと呼んでいました)に気軽に行けなく
なったこと、と語っていたことが印象にあったので、The Philharmonicに行って
みることにしました。

ここは建物自体が文化財になっているし、内装の豪華さは客船時代を彷彿とさせ、
特に男子トイレの便器がとても有名で、女性客もわざわざ見学に来るほどです。

Anglican Cathedralを見学した後で辺りが暗くなってからは、パブ巡りの続き、
ということでCity CentreのCentral Stationの近く、Ranelagh StreetのThe
Midlandに入りました。
この近辺には、他にもThe CentralとThe Globeが共にHistoric Pub Guideに
載っていました。

The Midlandは角地にあるので、建物の外側が緩くカーブしています。さらに、
柱に囲まれたガラス窓自体もカーブしています。
中に入る扉がいくつもあり、現在はどこから入っても同じなのですが、昔は扉ご
とに中が違う目的の部屋になっていたそうです。
よく見ればその当時の名残で、扉の外にHotelとか書いてありました。このパブ
は1891年の開業だそうです。

続いてはSt. John's Laneに出て、ミナコさんよりお勧めをもらった、Dr
Duncan'sに行きました。
ここはLiverpoolのビール会社Cainsの直営のようなパブで、Historic Pub
Guideには載っていませんでしたが、80 PubsとPub Crawlの方には載っていま
した。
80 Pubsの方は、無料なだけあって、パブの住所は書いてあり巻末には概略の地
図があるものの、パブの位置までは地図上に載っていないのが惜しいところです。
その点、Pub Crawlの方は道順まで書いてあるので至れり尽くせりです。ちなみ
にこの本には30軒のパブを、6軒ずつの5コースに分けて案内しています。
1日6軒で5日間かけて全部のパブを巡るという事でしょうか?

Dr Duncanは、19世紀のお医者さんの名前だそうで、建物は1901年に建て
られたゴシック復古調です。
以前はイギリス海軍の建物として使われていて、パブとしては比較的新しいよう
です。中はパブの名前にちなんで、古い医療器具がディスプレイされているとい
う一風変わったパブです。壁や天井がタイル張りになっている部屋が綺麗でした。

ここではCapital of Cultureを記念して、Peter Blakeがデザインしたラベルの、
Cains 2008という名前のビールを飲みました。
Peter Blakeは、ビートルズのSgt. Pepper's Lonely Hearts Club Bandのジャ
ケットをデザインした人です。
このビールやグラスを記念に買って帰りたかったのですが、日本に持って行く途
中で割れてしまうことを恐れて買うことができませんでした。

 The Philharmonic : Cumberland £2.30
 The Midland : Theakston £1.95
 Dr Duncan's : Cains 2008 £2.70

他に中華料理店で、銘柄は忘れましたが、ビールを飲みました。

<5日目>
この日は、夜にThe Troubadorsライブを見るため、当日券を買いに昼間Carling
Academyに行きましたが、チケット売り場の窓口が開く12時の少し前に着いて
しまったので、窓口が開くまで近くのLord Nelson StreetにあるMa Egertons
に、時間つぶしを兼ねて入りました。

ここもHistoric Pub Guideに載っているパブです。近くに有名な劇場Empire
Theatreがあるので、それにちなんでか、中には演劇・映画スターの写真がたく
さん飾られています。

このパブは元はThe Eagle Hotelというホテルで、そこの女主人がMary(Ma)
Egertonという名前だということでした。
ここではゆっくり飲んでいる時間がないかも、と思いハーフパイントを頼みまし
たが、パイントグラスだと日中はハッピーアワーで安くなっているみたいだった
ので、値段的にはパイントで頼んだ方がお得だったかもしれません。

夕方にミナコさんや日本人の留学生たちと会った後に入ったのが、CUCと道路を
挟んで反対側にあるビール工場Cains直営のBrewery Tapです。
ここは、Robert Cainと彼の息子によって1896年から1902年に建てられ
た建物です。
建てられた当初はGrapesという名前で、1990年に今のThe Brewery Tapと
いう名前になったそうです。パブの外壁には確かにGrapesの文字がありました。

時間があればCainsの工場見学にも行きたかったのですが、今回は時間がなく断
念しました。見学すると2パイントのビールが飲めるそうなので、機会があった
らぜひ行ってみたいです。
結局パブに入ったのはここが最後でした。

 Ma Egertons : John Smith £1.50(ハーフパイント)
 Brewery Tap : Cains Bitter £2.25

他にライブハウス(Carling Academy)でCarlingを2パイント飲みました。

Historic Pub Guideに載っているCity Centreのパブは全部で18軒ありますが、
過去に行ったところを含めてもまだ7軒しか行ったことがありません。
Pub Crawlの方でも、30軒のうち行ったことがあるのは8軒でした。
いつの日か全軒を制覇してみたいと思っています。これでまたLiverpoolに行く
目的が増えました。


■最後に

今回のLiverpool訪問はビートルズ関係のスポットはほとんど行きませんでした
けど、ビートルズを抜きにしてもこれだけ盛りだくさんの楽しみ方がありました。
日本からLiverpoolを訪問する人の目的で多いのはビートルズとフットボールか
なと思いますが、それ以外にも見所はたくさんありますので、ぜひ皆さんそれぞ
れの楽しみ方を見つけてくださいね。

それではこの辺で失礼します。

(おわり)

 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo380.html ≫


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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          ~ Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson ~

 ― 第153号 /
     Liverpool City Branding~Bed in~Fields of Anfield Road ―

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish153_photo.html ≫

こんにちは。
気候的には冬に逆戻りのリヴァプールですが、いよいよ本格的に冬眠から覚めて、
2008年の欧州文化首都ムードから脱却をはかっています。
昨年の文化プログラムを運営した<Liverpool Culture Company>は、<Culture
Liverpool>と名称を改め、市のロゴには新しいブランディングが導入されまし
た!

…が、あまりパッとしないなあという感想を持ったのは、どうやら私だけではな
いようです。
まあ次第に愛着が湧くなり慣れてくる日が来ることを気長に待ちたいと思います。 
ホームページ: http://www.liverpoolcitybrand.co.uk

♪ ♪ ♪

今週は、3月19日に行われた、ベッド・インのイベントから。
3月20日は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの結婚記念日。ジブラルタルで式
を挙げ、ハネムーンでアムステルダムに飛んで、ヒルトン・ホテルからラブ&
ピースのメッセージ送りました。
今年は40周年記念に当たるということで、世界各地で記念イベントがあったよう
です。

ここリヴァプールでは、アルバート・ドックのファミリー・レストラン<What's
Cooking?>にフカフカのベッドが設置され、来たお客さんがこれまた心地の良い
バスローブを羽織って、ベッドに飛び乗り、ピースサインで写真に収まっていま
した。

そのほか、ピース(平和×豆の複数形?)にちなんで、箸を使ってわさびピーを
3分間で何個食べれるかを競う「ピース・チャレンジ」。また、容器の中にわさ
びピーが何個入っているかを当ててみて、正解に近かった人にWhat's Cooking?
よりお食事券4名様をプレゼントというクイズも。

奥のスペースには、思い思いの平和へのメッセージを残すコーナーが設けられ、
同時にオルダー・ヘイ小児病院への募金活動も行われました。

このイベントは、PR会社の<Purple Revolver>が仕掛け人。ベッドとバスローブ
は、デパート<John Lewis>のご好意で提供されました。
また、Radio CityとEasyjetからは、現代版のジョンとヨーコをテーマにしたラブ
ラブな写真をウェブ上にアップロードしたカップルのうち一組を、アムステルダ
ムへの旅のプレゼントというキャンペーンも実施されました。

この日の楽しい様子は、Youtubeからご覧になれます。
http://www.youtube.com/watch?v=uLabtSFVNo0&feature=channel_page

40年前にメディアを巧みに利用したジョンとヨーコへのオマージュでしょうか、
このイベント開催中は、逐次ツイッターやTwitpic、YouTubeを通じて発信され、
21世紀のリヴァプールのベッド・インはハイテクでお茶目なイベントとなりました。 

Purple Revolver: http://www.fab4peace.com/

ちなみに。。。
現在 World Museum Liverpoolにて開催中の《Beat Goes On》展では、モントリ
オールで行われた2度目のベッド・インで使われた現物のベッドカバーが展示さ
れています。
この画像をE-カードとして送ることもできますので、ラブ&ピースを発信してみ
ては?
http://www.liverpoolmuseums.org.uk/postcards/writeMessage.aspx?coll=43&image=509

♪ ♪ ♪

4月15日、1989年に起こったシェフィールドのヒルズバラ・スタジアムでのFA
カップの準決勝を観に来たリヴァプール・ファン96名が命を落とすという悲劇
から20周年を迎えます。
今年は、リヴァプールやLFCサポーターのミュージシャン、LFCの元プレーヤー
達、ヒルズバラで犠牲となった方々の遺族代表も結集して、The Liverpool
Collective featuring The KOP ChoirによるトリビュートCD "Fields of
Anfield Road" をレコーディングしました。

この惨事の起こったまさにその時にスタジアムに観戦に来ていたスティーヴ・ロ
ズラム現リヴァプール市長みずからが発起人となり、文化支援団体である
<Merseyside ACME>のケヴィン・マクマナスと地元の音楽シーンを支援するライ
ブハウス<The Picket>のフィル・ヘイズが中心となって、ミニ・アルバムを制作
する運びとなりました。

メインのシングルであるこの 'Fields of Anfield Road' は、LFCファンの間で
は言わずと知れたKOPアンセムです。
この曲は、アイリッシュ・フォーク・ソングの 'Fields of Athenry' 元にした
ものですが、原曲の作曲家ピーター・セント・ジョンはこのCDのリリースのた
めにこの楽曲を無償で提供しました。

プロデューサーはColdplayのアルバムを手がけてきたケン・ネルソン、元La's、
Castのジョン・パワーがリードボーカル担当、曲の第3小節目に、Farmのボー
カル、ピーター・フートンが新たに歌詞を加筆しました。

レコーディングにはこの他にもShack/Pale Fountainsのミック・ヘッド、Echo
and the Bunnymenのドラマーのニック・キルロウ、Starsailorのジェームズ・
ウォルシュ、Troubadoursのロブ・テイラーが参加。

The KOP Choirは、ケニー・ダルグリシュ、フィル・トンプソン、ジョン・オル
ドリッジ、ブルース・グロブラー、ハワード・ゲイル、アラン・ケネディーと
いったLFCレジェンドたちで構成されています。

曲目は以下のとおり。
Fields of Anfield Road by Liverpool Collective feat. The Kop Choir
Heart as big as Liverpool by Pete Wylie
Turning the Town Red by Elvis Costello
Fields of Anfield Road-Sunday Morning version- by James Walsh (Starsailor)

このCDは3月26日にプロモーションが開始され、4月6日にはLFCショップの
店頭に並び、またiTuneからもダウンロード可能となります。
収益は、遺族の会であるヒルズバラ・ファミリー・サポート・グループに寄付さ
れるとのこと。

中心メンバーのフィル・ヘイズ自身、従兄弟をヒルズバラで失っているというこ
ともあり、エモーショナルなまでに精力的に『Fields of Anfield Road をナン
バーワンヒットに!』 とキャンペーンを展開しています。
ジャーナリストのステファニー・パワーが撮影したレコーディング風景の写真を、
フィル・ヘイズ氏が送ってくれましたので、ご覧ください。

この曲が4月15日に向けてナンバー1に届くよう、皆さんもダウンロード又は
CDを購入してください!

公式ホームページ: http://www.fieldsofanfieldroad.co.uk/

BBCのサイトからレコーディングの様子、インタビューのビデオがご覧になれま
す。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/7959245.stm
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/7959229.stm
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/7963807.stm

♪ ♪ ♪

向こう2週間ほどリヴァプールを留守にいたします。次回のゴールドフィッシュ
だよりは、4月中旬以降のNLWでお目にかかります。

楽しいイースターを!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish153_photo.html ≫


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国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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ウェブサイトの「NLW ゴールドフィッシュだより」ページをご覧ください。
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今週の「NLW フォト・アルバム」ページには、鹿志村克さんの「Homecoming for
Liverpool 08」と、Anneさんの「リヴァプールへ行きたい人! 集まれ!!!」
の写真を掲載しています。ぜひご覧ください!
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□■ 第380号 ■□

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 ◇編集 山本 和雄&ミナコ・ジャクソン
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