December 15 2009, No.400
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼寄稿:「Footballの旅」 <Vol.18> ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 <No.169> ▼スカウスハウス・ニュース ▽今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ なんと今週でNLWは400号となりました。創刊はたしか2001年の4月だったと思い ます。ちょうど小泉さんが内閣総理大臣になるころでした。当然ながら、「911」 前なのでニューヨークのワールド・トレード・センターまだ無事でしたし、イ ラク戦争も起きていません。イチロー選手がアメリカに渡った直後で、メジャー リーグ中継を毎日わくわくしながら観ていたことを思い出します。ノモ投手の2 度目のノーヒット・ノーランもこのころでしたよね。そういえば僕はまだ携帯電 話というものを持っていませんでした。 もう8年半も経ってしまったなんて、なんだか不思議な感じです。物事の移り変 わりの激しさには、ただただ呆然としてしまいます。 このごろは週刊から隔週刊になり、僕の書く原稿もすっかり少なくなってしまっ て、申し訳なく思います。「最近ダレてるんじゃないか」とか「やる気あんの か」といった厳しい批判の声はいまのところ受け取っておりませんが、残念に 思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。すみません。来年はもっとがん ばります。 というわけで、2009年最後のNLWです。 みなさまどうか、ハッピーなクリスマスとお正月をお迎えください。 2010年最初のNLWは、1月5日または12日の発行・配信となります(たぶん12日 です)。 来年もどうぞよろしくお願いいたします。 ● ● ● 今号に関連した写真ページの編集が遅れております。 「ゴールドフィッシュ」フォト・ページと「今週のフォト・アルバム」ページ (以下の2リンク)は、明日(16日)じゅうにアップさせていただきます。ご 了承ください。 http://scousehouse.net/goldfish/goldfish169_photo.html http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo400.html ― Kaz(15/12/2009) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼寄稿:「Footballの旅」 ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「Footballの旅」 / 下村 えり(Eri Shimomura) 〜 Vol.18 Premiership - Manchester City VS Chelsea, 05 December 2009 〜 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo400.html ≫ 【まえがき】 フットボールファンの皆様、少し早いのですが『メリークリスマス!』。 ここイギリスは師走に入ってやっと平年並みの寒さに突入し、しみじみと又ジワ ジワと寒さが身にしみる今日この頃です。 サッカーと言えば、先日、来年南アフリカで開かれるワールドカップの組み合わ せが決まりました。 イングランドはグループC。めきめきと力を付けて、今夏のコンフェデレーショ ンズカップでも決勝に勝ち残ったアメリカと、プレーオフでロシアを破って本大 会出場を決めた スロベニア、そしてアフリカの中でもかなりの実力チームと伺 うアルジェリアであります。 イングランドにとっては希望のあるグループとは思いますが、1戦1戦ベストを 尽くしてして勝ち進んでいかなければなりません。 日本も色々と話は飛び交っている様ですが、たとえ対戦相手が全てワールドラン キング上位のチームであっても、何が起こるかわからないのがワールドカップ。 目標高く持って 全力で頑張って欲しいですね。 さて、プレミアリーグも中盤を迎えています。 今年は上位争いの幅が広がる面白い展開。まだまだ5〜6チームに優勝の可能性 があります。クリスマスからお正月にかけてますます目の離せない、Excitingな フットボール観 戦になりそうです。 【Manchester City VS Chelsea:今回の見所】 今日お伝えするのは、12月5日にシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムで 行われたマンチェスター・シティー対チェルシー。 開幕6連勝という素晴らしいスタートを切ったチェルシーは、現時点で2位 マンUに5ポイント差をつけて首位を逃走中だ。 チェルシーの試合レビューは本当に久しぶりで、『フットボールの旅Vol.3』で お届けした2005年10月の「エバートンvsチェルシー」以来、実に4年ぶりとなる。 そのときの監 督はあのJose Mourinhoだった。彼が2007年9月に突然辞任してか らというもの、チェルシーの指揮官の顔はめまぐるしく替わっている。 Mourinhoのあとを受けたAvram Grantは、リーグでは優勝したマンチェスター・ ユナイテッドにわずか2ポイント差の2位、チャンピオンズ・リーグでも準優勝 という成績を残 したものの辞任。2008年に就任した元ポルトガル代表監督のブ ラジル人Luiz Felipe Scolariは8ヶ月で解任され、オランダ人Guus Hiddinkが シーズン終了まで、暫定的にロシ ア代表と兼任するという形で指揮を執った。 そして迎えた今シーズン、長いことACミランを率いたイタリアの名将Carlo Ancelottiを新監督に招聘したのだ。 Ancelottiは選手の能力を的確に判断し育成する能力に定評がある。それに加え て、チェルシーの悲願であるチャンピオンズ・リーグを2度も制している。栄 光あるFAカップを 置き土産に去ってしまったHiddinkに後ろ髪を引かれていた サポーターたちを納得させるだけの実績とカリスマ性を持つ名監督といえるだ ろう。リーグ・チャンピオン奪還とヨ ーロッパ初制覇に向けて、順調な進撃を 続けている。 方や、ホームチームのマンチェスター・シティー。 チェルシー同様、大富豪がオーナーが着き、大型補強を敢行してシーズンに臨 んでみたものの、最近リーグでは7連続ドロー、足踏み状態が続いている。し かし嬉しいニュース も入ってきた。今週行われたリーグカップで、同じロン ドンの強豪チーム、アーセナルに打ち勝ち、準決勝に駒を進めたのだ。彼らと しては、この幸運を今日の結果に結びつけ ることが出来るのかが今日の鍵だ ろう。 【City of Manchester:シティ・オブ・マンチェスター】 初めてこのスタジアムを訪れて1年が過ぎた。昨年のマイナス気温と違って穏 やかな気温にはなったが、あいにくの雨模様。 マンチェスターのシティー・センターからバスに乗ると、10分もしないうちに スタジアムにたどり着く。満員のバスの中では勢い余ったチェルシーサポー ター達が応援歌を連発 。まるでバスを乗っ取られたかのようだった。 シティー・スタジアムに着いても雨の勢いは収まらず、試合開始も近いので中 に入ることにした。 北の国イギリスは12月も21日までは刻々と日没も早まり、4時前には暗闇に包 まれる。しかしスタジアムの中は眩しいほどのライトで照らされ、ライトブ ルーに包まれたブラン ドニューの美しい内装にとても和まされる。 昨年同様、今年もメインスタンド上段の座席を選んだ。最高の眺めである。急 斜面の上り下りには多少眩暈がするが、チェルシー戦のチケットであっても、 そう苦労せずに手に 入れられるのは、このニュースタジアムのキャパだから だと感謝しなければならない。 とは言えチケットの値段は通常よりも高く、50ポンド(約9千円)近くもした。 それに見合うだけの試合をして欲しいものである。 【Kick Off:試合開始】 予想どおり、会場のアナウンスが満員御礼、過去最高の入場者数と発表。フッ トボール・ファンでびっしりと埋まった素晴らしいスタジアムにOasis(マン チェスター出身のバ ンド・オアシスは、マン・シティーのサポーターとして知 られてる)の音楽が堂々と流れる中、2つのビックスクリーンに選手たちが映 し出され、ピッチに登場。握手を交わし 、いよいよ試合開始だ。 <前半> 試合は、サテライトTVの中継の関係で、通常とは違う午後5時半に始まった。 シティーの今日の顔ぶれはGiven, Toure, Lescott, Bridge, Barry, Wright-Phillips, Tevez, Robinho, Adebayor等とスター選手がずらりと揃った。 元祖シティーの人気者 Steve Irelandは怪我で欠場のようだ。 チェルシーサイドも、今日はCech, Terry, Ashley Cole, Essien, Ballack, Lampard, Deco, Drogba, Anelkaとスター選手が勢ぞろいだ。どちらも、負けら れない、絶対に落と したくない試合である。 ホイッスルが鳴るや否や、まずはチェルシーが仕掛けてくる。通常通り早い動 きで、Drogbaにボールを廻そうとするが、ラインズマンの旗が挙がる。オフサ イド。 開始5,6分、両チームにゴールのチャンスが生まれる。 シティーのWright-Phillipsがクロスシュートを放ち、チェルシーのDrogbaも鋭 いサイドシュート。しかしどちらもがっちりとキーパーによって阻止された。 そして7分36秒、試合は動いた。 Anelkaのアシストボールがゴール前で待ち構える両チームの選手に当たりバウ ンス、最終的になんとAdebayorの背中に当たって跳ね返り、ボールは無情にも 自陣ゴールに吸い込 まれた。1−0。チェルシー先制! 20分過ぎには、オンゴールをマークしたAdebayorが左サイドアウトオブボック スより強烈なシュート。しかしチェルシーのLampardがブロックし、ボールは ゴールを逸れた。 26分にも惜しいシーンがあった。右コーナーからのボールがスイングし、ペナ ルティーボックスの外に転がった。中央から勢い良く走ってきたシティーの Barryがシュートを打 つが、ボールはポストの上へ。スタジアムに大きなため 息が漏れる。 その後もシティーは攻撃の手(足というべきか)を緩めない。 そして迎えた36分、待望のホームゴールが決まった。決めたのはオウンゴール を献上したAdebayor。 左からのコーナーキックをチェルシーGK Cechがパンチング。そのボールを Wright-Phillipsがシュート。その跳ね返りを左サイドで待ち構えていた Adebayorは見逃さなかった。 お見事! 1−1。シティーが同点に追いつき、 会場全体が歓声で大きく揺れた。 ハーフタイム直前の43分には、シティーToureのLampardへのファールにより、 チェルシーにゴール前でのフリーキックが与えられる。 Drogbaの素晴らしいキックは僅かにゴール上に外れ、またしても会場内に大き なため息が漏れた。 前半は1−1。勝負は後半に持ち越された。 <後半> 同点に追いついて勢いづいたシティーは、後半に入っても前へ前へと出る。 オフサイドトラップにも掛かるが、54分、暴走するシティーTevezを止めようと したチェルシーDF Carvalhoがファウル。イエローカードが受ける。 フリーキックはペナルティーボックスのすぐ外という絶好の位置。蹴るのはも ちろんアルゼンチン代表Tevezだ。ゴールポストが引き寄せたかの様に、ボール はキレイにネット に収まった。名GK Cechの手も届かない。2−1。シティー がついにリードを奪った! リードされたチェルシーは、挽回しようと強気でゴールに向かう。 62分にはチェルシーサイドは2人のサブを投入。Carvalhoに代えてBellettiを、 そして今日は見せ場がほとんどなかったBallackに代えてMikelを起用した。 そして70分台にはイエローカードが続出する。 なかなか同点に追いつけないチェルシーは、フラストレーションが溜まったの か、73分にBelletti、続いて5分後にIvanovicが警告を受ける。 試合はクライマックスを迎えた。 81分過ぎ、サブで入ったばかりのシティーDF Onuohaが、左インサイドボックス 内でDrogbaに足を絡ませる。 いつものパターンであるが、背中を銃で撃たれたかの様なDrogbaのドラマチッ クな倒れ方…思わず笑ってしまいそうになったが、このプレイは完全なファー ルだった。 『ペナルティー!』 一瞬にしてスタジアムが凍りつく。 PKを蹴るのは、その道のザ・プロフェッショナルFrank Lampardだ。これまで彼 がPKを失敗したのを見たことがない。 しかし! 幸運の女神は今日はシティーに味方した。Lampardがゴール左に蹴っ たボールは、アイルランド代表守護神Givenによってセーブされた。あっぱれ ゴーリー! どうしても1点が奪えないチェルシー。 86分、ゴール前で待ち構えるDrogbaにボールが渡る。チェルシーの攻撃の核で ある彼は、プレミアリーグの中でも強さ、巧みさ、速さを兼ね備えたベスト・ ストライカーの1人 である。鍛えあげた肉体と野獣の様な目、そして磨き上 げられたスキル。ペナルティーボックス内で彼と対等に渡り合うには、それこ そ人間離れした集中力と速さ、そして強靭 なフィジカルが必要だ。並みのディ フェンダーではまったく勝負にならない。そのDrogbaにチャンスボールが渡り、 右足でシュート。しかしボールはゴールの右に大きくそれた 。珍しい、彼がこ んなチャンスを逃がすとは…。 【試合終了】 結局試合は、2−1でシティーの勝利に終わった。 現在リーグトップのチェルシーを相手に、シティーは見事にゲームをコント ロールした。シティーのチームワークが光ったゲームだった。 真正面から攻撃を挑むシティーのようなスタイルは、チェルシーのようなテン ポの速いチームを相手にすると仇になる場合がある。しかし最後まで攻撃の手 を緩めず、完全に守りきった。 素晴らしく前向きなゲームだったと思う。最初から最後まで迫力があり、スキ ルフルな、そしてドラマティックなゲームだった。 ゲームの流れは、Frank LampardのPK失敗で決定的となった。 チェルシーはツキもなかったかもしれないが、少ないながらもいくつかあった チャンスを確実にものに出来なかったのが敗因だろう。 これで1位チェルシーと2位マンUとの差は2ポイントに縮まった。 その下も数ポイント差でアーセナル、アストン・ビラそしてスパーズが追いか ける。 優勝争いはまだまだこれから。ひとドラマもふたドラマもありそうだ。 【監督インタビュー】 Manchester City Mark Hughes監督 『今週はリーグカップの準々決勝を勝ち、現在トップのチェルシーにも白星と は本当に素晴らしい週になった。最初から終わりまで全員が一丸となり、チェ ルシーの攻撃にも打ち勝った。チームプレイの勝利と言えよう。これからも ファンの期待に応えられるよう、益々力を付けて少しずつ前進していきたい』 Chelsea Carlo Ancelotti監督 『結果的に、非常にがっかりさせられたゲームだった。チャンスをものに出来 なかったのは大きいが、審判の2回のミスジャッジにはかなり落胆させられた。 まだリーグトップは変わりがないので、このポジションをキープし、1試合ず つ勝っていくしかない』 Fin ≪マッチ・データ≫ Premiership 09-10 MANCHESTER CITY 2 - 1 CHELSEA City of Manchester Stadium, Saturday 05 December 2009 17:30 マン・シティー チェルシー ゴール 2 1 (Adebayor 37,Tevez 56) (Adebayor 8og) ターゲットショット 7 6 コーナーキック 9 6 ファウル 14 17 オフサイド 4 7 イエローカード 1 6 レッドカード 0 0 ポゼッション 47% 53% Team Line-ups Man City: Given, Richards(Onuoha 69), Toure, Lescott, Bridge(Kompany 76), De Jong, Barry, Wright-Phillips, Tevez, Robinho(Zabaleta 90), Adebayor. Subs Not Used: Taylor, Johnson, Santa Cruz, Petrov. Booked: Barry. Goals: Adebayor 37, Tevez 56. Chelsea: Cech, Ivanovic, Carvalho(Belletti 63), Terry(Malouda 88), Ashley Cole, Essien, Ballack(Mikel 64), Lampard, Deco, Drogba, Anelka. Subs Not Used: Hilario, Joe Cole, Zhirkov, Paulo Ferreira. Booked: Terry, Carvalho, Belletti, Ivanovic, Ashley Cole, Deco. Goal: Adebayor 8(og). Attendance(観客数): 47,348 ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo400.html ≫ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン 〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜 ― 第169号 / Christmas with a twist in Liverpool ― ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish169_photo.html ≫ こんにちは。 寒い日が続いています。冬至まであと少しですね。それさえ過ぎてしまえばク リスマス、お正月、そして段々と日照時間も伸びていきます。 国境や宗教を超えて、多くの国でこの一番暗くて寒い時期とフェスティヴ・ シーズンが重なるのは、春を迎える人間の自然な行いなのかもしれませんね。 まずは、恒例のサンタダッシュから。 近年ライバル関係のラスベガスが、『一ヶ所に最も多くのサンタが集合する記 録』を更に塗り替えて8800名以上をマークしたことで、今年7000名弱参加のリ ヴァプールは残念ながら世界一の座を逃しました。 それでも、チャリティー目的のこのミニマラソンへの参加者の健闘は素晴らし かったと思います。 特に今年は、青いサンタが多くみられました。スポーツを通じた地域コミュニ ティー・チャリティー団体<Everton Foundation>への募金を目的としたエ ヴァートン・ファン・ランナー達です。 その他、収益金はAlder Hey Children's Hospital、Breakthrough Breast Cancer、Claire House、St. John's Hospice、RNLI Hoylake Lifeboat、 Mencapといったチャリティー団体に寄付されました。来年は一万人を超すとい いですね。 Santa Dash Liverpool: http://www.runliverpool.org.uk/Event_List_09_SantaDash.php ♪ ♪ ♪ クリスマスといえばショッピング、といったイメージが定着してしまったのは いつのことか分かりませんが、それにちょっと便乗して、このところお気に入 りのショップをひとつご紹介したいと思います。 The Bluecoatにある<Landbaby>です。Liverpool Oneのキャス・キッドソンの路 面店のすぐ隣で、手作りで純正メイド・イン・ブリテンの雑貨やファッション・ アクセサリーを販売しています。定期的に手作りワークショップも開催される このショップは、Claire Batesが経営していて、取扱いアイテムは主に北西イ ングランドのクラフトメーカーによるものです。 Claire自身も素敵なブローチやオーナメント、ヴィンテージ素材のピン・クッ ションなどを作っていて、我が家の今年のクリスマスには、彼女のお手製で一 点もののクリスマス・リース(ハート型のユニオン・ジャックがポイントで す!)を購入しました。 毎回行くたびにいつも新しいものに出会えるショップです。 Landbaby: http://www.myspace.com/landbabyshop ♪ ♪ ♪ 前回号では《Go Penguins》をご紹介しましたが、こうしたメインストリームの 大イベントが行われると、必ずといっていいほど、対抗するようにオルタナティ ブなイベントが出現します。 その名も《Mankey Monkeys》。多少スペルがもじってありますが、英語で「マ ンキー」というと、「汚ならしい、みすぼらしい、悪い」といった意味で、また 一般的に生意気でいたずら好きのことを「チーキー・モンキー」などと言います。 クリーンで可愛らしいペンギン君たちと比べると、こうした言葉からイメージさ れるように、低予算でワイルドですが表情や動きがあり、茶目っ気もあります。 こちらもチャリティー目的で、収益金はすべてAlder Hey Children's Hospital の<Imagine Appeal>へ寄付をするというプロジェクトです。 ハノーヴァー・ストリートのThe BlingビルにHQを構え、ライヴァー・バードの 格好をしたモンキーをはじめとしたお猿さんたちがドレスアップされていく様子 が、 ガラス越しに通行人の目を楽しませています。 ライブハウスがスポンサーしたお猿さんはミラーボール風のラメ姿でダンシーな アクションで、コーヒー屋さんのお猿さんはコーヒー豆でコーティングされてい て、まったりとしたいい表情をしています。 スポンサーとなる企業や団体に合わせてひとつひとつ独自のデザインとポーズで す。 このプロジェクトは、Hallangen-Lake夫妻(オーガナイザー/「チーフ・モン キー大使」のDavidとその奥様)とボランティアのアーティスト達が、日夜休み なく絵の具やデコレーション素材にまみれながら無償で連日作業をしています。 ほとんどのモンキーは屋内に飾られることになっていますが、目玉モンキーと しては、サージェント・ペパーズ姿のモンキーがHard Days Night Hotelにお 目見えする予定です。 Mankey Monkeysは、12月末から2月まで展示されます。モンキーマップも近々 アップされるそうです。 この冬は、ペンギンとモンキーでアニマルだらけのリヴァプールとなります。 Mankey Monkeys: http://www.mankeymonkey.com/ オノ・ヨーコさんが主宰する、Alder Hey Hospital(小児病院)を支援する チャリティー団体<Imagine Appeal>ですが、このところ本当に多くの寄付や チャリティーイベントからの支援が目立っています。 12月26日に一般の映画館で封切りとなるジョン・レノンの伝記映画《Nowhere Boy》のチャリティープレミアもそうでしたし、最近大きな話題となったとこ ろでは<Barclay Foundation>が一気に3百万ポンドの寄付をしたことで、欧州 初の新型MRIスキャナーの導入を果たしました。 クリスマスですし、少しばかりでも、私もチャリティーに貢献する何かをした いなと、これを書きながら思いました。 Imagine Appeal: http://imagineappeal.co.uk/ ♪ ♪ ♪ 12月13日(日)にエッジヒル駅(Edge Hill Station)にて、ヴィクトリア朝 風のクリスマス・パーティーが行われました。 駅に到着すると、ヴィクトリアンな紳士の出迎え。 駅舎に入ると、Rebecca Joy Sharpによるハープの音をBGMに、来客者は1ポ ンドと引き換えに、アーティストのElizabeth Willowがひとつひとつ番号を ふった焼き栗の入った「マジカル・ミステリアス・メカニカル・トンボーラ」 (オールドファッションなビンゴまたは福引)を回して、選んだ番号からプ レゼントを受け取ります。 私達はジンジャーマン・ブレッドの型をもらいました。 更に奥へ進むと、サンタとエルフ(サンタのアシスタントの小妖精)が子供 達に一年間良い子にしていたかを尋ね、ひとりひとりにプレゼントを渡して いました。 子供達は手作りのクリスマス飾りを作り、大人たちは、ミンスパイと温かい ムルド・ワインを頂きながらクリスマス気分を高めます。 シティーセンターから離れて、距離だけでなく、時間までもスリップしたよ うな心温まる手作りのクリスマスパーティーでした。 ♪ ♪ ♪ 最後におまけで、Ye Crackeのクリスマス・デコレーションの写真をクリスマ ス・カード代わりに贈ります。 それではメリー・クリスマス&良いお年をお迎えください。 ミナコ・ジャクソン♪ ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish169_photo.html ≫ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** LFCグッズ通販:On Sale NOW!! 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