February 16 2010, No.406
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NLW ■ *** http://scousehouse.net/ *** □■ INDEX ■□ ▽フロム・エディター ▼寄稿:「アロンソに会いたくて」(4) ▽寄稿:「リアルエールのすすめ」(7) ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 <No.172> ▽スカウスハウス・ニュース ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽フロム・エディター ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 今週は寄稿が2本あります。 1つは、連載第4回となるAnneさんの「アロンソに会いたくて」。バルセロナで の観光体験を綴ってくださいました。来週はいよいよ「エル・クラシコ」です。 どうぞお楽しみに! もう1つは、下村えりさんの「リアルエールのすすめ」です。不定期での連載で すが、もう7回目となりました。 今回はサウスポートとセント・へレンズで行われた2つのビア・フェスティヴァ ルをレポートしてくださっています。 できればビールを飲みながらご覧になってみてください(僕もそうしました)。 それにしても、イギリスのビールはたくさんヴァリエーションがありますよね。 僕もビールは大好きで、イギリスにいるときには毎日だいたい2〜3回くらいは パブに入ります。そして、いろんなビールを飲み比べてみます。まあほんと、あ きれるくらいにいろんなビールがあってびっくりです。 特にリアル・エールは個性の強いものが多いんですよね。ビールって奥が深いで す。面白いです。 日本はラガービールばっかりですよね。エールやスタウトもあるにはあるんです けど、ほとんど存在感がないです。もうちょっとなんとかならないかなあ…。 発泡酒や第3のビール(…っていうんですよね。すごいネーミング)の種類はや たら多いですけど、あれはいったいどういうことなんでしょうか。僕にはよく理 解できません。 ビールじゃないビールの開発に心血を注ぐよりも、ビールらしいビールを真剣に 作ってほしいなあと思ってしまいます。 あ、でも、今や発泡酒と第3のビールは、ビールに匹敵するくらいに売れている んですよね。 えーと、ということは、もしかしてビールよりも美味しいのかも……まさか?? ― Kaz(16/02/2010) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼寄稿:「アロンソに会いたくて」(4) ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「アロンソに会いたくて」 / Anne ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo406.html ≫ ■第10話《バルセロナの夜は・・・》■ やっぱり11月も終わりに近づく季節。暗くなるのも早くて急に寒くなってきます ね。 スペイン広場へは地下鉄5号線から3号線に乗り換えだよ! さあ、無事乗り換えてたどりつけるかな('-'*) ロンドンだってパリだって地下鉄は割りと簡単だったし! 「出来るでしょ(^。^;)」 ネットで確認したほど危険な街って感じはしないじゃんヽ(^○^)! それに、ネットで注意されてたように、バッグは持たないようにしてるよ! パスポートも持ち歩いてないし、現金やクレジットカードは小分け。 財布もチェーンが付いてる。 大切なものはみんな上着の内側だよね\(`へ’) 目につかないところに入れるのはアドバイス通り(^。-) 「万全だよね!」 「お〜(^0^)地下鉄も乗り換えは簡単だねえ!」 迷うこともなくスペイン広場のある駅「エスパーニャ」に到着!! 電車を降りてエレベーターに乗って・・・ 普通にリラックスしてる私(^。^) 前の2人の女の子達も楽しそうに話してる。 「彼女達も旅行かな? 地図を見て相談してるんだあ(^_^)」 すると突然、2人は私に 「サグラダファミリア? サグラダファミリア?」 「(((。o゜))))((((゜o。))))」 どう見ても私って東洋人の顔だよねえ。何で私に聞くの??? とりあえずさっき行ってきたし「メトロ、ファイブライン!」って言ってみる。 だってスペイン語分らないもの・・・ 女の子達、首をかしげて指を5つ折る仕草(^。-)y 「どうして(°o°)ゝ? どう見たってスペイン人じゃない私に尋ねるの よ〜(?_?)」 次の瞬間閃きました(`´)「あっ!!! これってスリ???」 気がつくと5〜6人の高校生位の女の子達に囲まれてる!!! 「これだ〜(`O’)!!! ネットで読んだスリだ〜(ё_ё)!!!」 すられるわけにはいかないよ! 上着を抑え、「ノ! ノ! ノ!」を連発(`、´X) 「あ〜あ、助かった〜(゜゜)〜」スペインのスリは若い女の子!!! ネットの情報がしっかり役にたちましたよ〜! 「情報って大切ですね」 色々な方の旅の経験を手に入れることの出来る今に感謝ですm(._.)m 「あっ、スリの女の子たちですか〜???」 次のターゲットを探しながら駅を走り回ってました〜! なんだかスリのイメージ、日本人の私にとってはかなり違う〜(°°;) 驚きのスリの女の子達と遭遇だったけれど、被害にも遭わず何とかスペイン広場へ・・・ もう12月になろうとしてる寒い夜だというのに広場は大勢の人で溢れそうです。 それもそのはず。スペイン広場の噴水ショーは素晴らしい( ^.^) 素晴らしすぎる〜ヽ(^○^)/ まるで豪華衣装を纏ったダンサー達で繰り広げられるミュージカルのよう!!! こんな噴水は初めてで〜す! 私は夢中でカメラのシャッターを押し続けちゃいました! 「あっ! スリには注意ですよ('◇'、)/」 バルセロナに行こうと計画してる方には一番のお薦めスポットですよo(^_-)○ 季節ごとに開催日時が違うので、確認して予定に組み込んでくださいね。 「噴水ショーはあなたをガッカリさせることはありませんよ・・・(^_-)---☆」 むしろ期待以上の噴水ショーでした〜! ちょっぴりあれこれ衝撃的だったバルセロナの夜。 地下鉄でナチャのお家に戻ります。 夜、歩いていてもそんなに怖そうじゃないですね( ^‐^) シャワーをお借りした後は、昼間スーパーで買って置いたビールとシーフードを 冷蔵庫から取り出して ナチャの家のリビングで夕食(*^¬^*) 日本語の話せるナチャの昔話で楽しい夜も更けて行きました。 ナチャは新宿で20年間暮らしていたそうです。 あの世界遺産のサンパウ病院に入院の経験もあるんだ〜(゜゜) 日本人の建築家と恋をして一緒についてきちゃったナチャ! 「何だかステキ!(^。^)b」 「トラちゃん(=^-^=)」「2010年は君の年だよ!」 名前はトラでもスペイン語しか分らない・・・ だからあいさつはいつも「トラ・・・オラ!!!」 ■第11話《もうひとつのガウディの作品「グエル公園」》■ 入口のトカゲがあまりにも有名なグエル公園。 バルセロナでは行ってみたいスポットの一つですよね。 ただ、バルセロナを見下ろす山の手にあって、観光客には不便な場所。 「でも安心してね(^_-)」タクシー代が安いスペイン。 時間のロスは勿体無いから迷わずナチャの家の前でタクシーを拾うことにしまし た。 手を挙げて止めて乗車。日本と同じです。 そしてスペイン語は無理。だから、間違った伝わり方するのは避けたいよね。 いつも心がけてることです(^0^) ガイドブックの地図でグエル公園を指してにっこり「ポルファボール(^。^)」 広〜い公園だから、ゆっくり過ごしたい。ここがツアーと違うとこですよね。 ツアーだと、「入口の有名な場所をちょこっと見学するだけ!」なんてことが多 いらしい。 私は一人で個人旅行o(^-^)o 自分らしく過ごさなくちゃね(*^o^)/ とにかく、広くて、広くて、広ぉ〜い! そして日本人の団体ツアーの方も入口のトカゲの周りには一杯。かわるがわる記 念撮影! 他に中国人や韓国人の方々も一杯です。 そんな場所を抜けてどんどん奥の方へ・・・ ギリシャ神殿を思わせる列柱廊、上に登って行くと有名なタイルのベンチ、 上に続く道を時間も気にしないで上り続け、山の上の方へ。 目の前にはバルセロナの街が広がって、宅地造成計画が大失敗だったお陰で、 こんな素晴らしい公園がここに存在してるなんて・・・ヽ(´-`)/ この公園はちょっとしたピクニック位歩くよ! なのに公園内のカフェ以外にお店はないから、ゆっくり過ごしたい方は飲み物や サンドウィッチを持参したら安心かも(´▽`)/ 「ピクニック・・・ピクニックo(^^o) (o^^)o」 「さすがに疲れた〜(°.°;)!!! そろそろ街の観光しましょ」 帰りもタクシーを拾って街まで下り、 「カサ・アマトリェール」「カサ・パトリョ」「カサ・ミラ」・・・ バルセロナの街並みを彩ってるモデルニスモの建築をゆっくり楽しみながら歩き ました。 「バルセロナは歩きますよ〜(^_^)( ^_)( ^)( )(^ )(_^ )」 「でも、地下鉄じゃもったいな〜い(。^。)」 (つづく) ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo406.html ≫ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽寄稿:「リアルエールのすすめ」 ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ 「リアルエールのすすめ」7 / 下村 えり (Eri Shimomura) “Southport & St. Helens Beer Festival 2009” ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo406.html ≫ 【まえがき】 ビールファンの皆様、ご無沙汰しておりました。久しぶりの『リアルエールのす すめ』をお届けします。 今回は、去年の夏から秋にかけてリバプール周辺で開催された、2つのビール祭 りをレポートいたします。どうぞ最後までお付き合いください。 <Sandgrounder Beer Festival (Southport)> 10-12 Sep 09 (Thu-Sat) at Southport Art Centre 【Southport Beer Festival 09】 第10回を迎えるサウスポートのビール祭り。私が足を運ぶのはこれで4回目くら いになると思う。 リバプールのメインライン<マージーレイル>に乗って、リバプールの中心部より 北に約1時間。終点のサウスポートはデイトリップに最適のリゾート地である。 高級感も漂う海岸沿いのこの町には、ビクトリア時代の匂いが残る建物やアー ケードがあり、ブティックやアンティークショップが並ぶ。ショッピングの好き な方にとってもちょっとした穴場だと思う。 ビール祭りの会場はサウスポート中心部にあるアート・センター。 サウスポート駅から徒歩4,5分という好ロケーションだが、CAMRA ( http://www.camra.org.uk/ )の定期新聞によると、この会場を使用するのは今 年で最後で、来年からは別の会場に移す予定だという。 アート・センターは立派なビクトリア朝の建物で、豪華な階段とステンドガラス がビール祭りの会場へと導いてくれる。しかしでは部屋が細かく仕切られていて、 ビール祭りにしては少し狭苦しい。何故か窓がなく、暗いのもマイナスポイント な感じがする。 今回もCAMRAメンバーは入場無料、一般は3ポンド(約500円相当)の入場料を払 う。そしてビール券とグラスを購入(グラスは帰りに返却返金可)し、プログラ ムをもらって、空いている席を探す。 【Beer】 このビール祭りに運ばれて来たビールの数は全部で約60種類、日によって若干の 増減はあるものの、ビールファンにとってはプレンティーなチョイスである。 売り切れご免のこのビールフェスティバル、いち早くパンフレットに目を通し、 簡単なビールの内容描きと自分の好みを照らし合わせて、お好みのビールが決 まったら、ビール樽へと直行だ。 ビール樽はアルファベット順に並べてあり、簡単に探すことが出来る。ビールの お値段はアルコール濃度によって高低はあるが、ハーフパイント(280ml)で £1.10〜1.40(約200円前後)ほどだ。 今回私がトライしたビールを紹介しよう。 Withens IPA (3.9%) 醸造会社:Little Valley (Hebden Bridge) 価格:£1.10 感想:薄ゴールドカラーでフレッシュな後味。スパイシーで切れ味も良い。良 いスタート! 評価:4.0(満点は5.0) Dark Mild (3.2%) 醸造会社:Tetley (Leeds) 価格:£1.10 感想:ダークカラーでモルトの利いたビール。パンフレットにはカラメル味、 アロマテイストとあるが、全体的にライトテイストだった。 評価:2.5 Hibernator (3.2%) 醸造会社:Old Bear (Keighley) 価格:£1.30 感想:良くローストされたダークなビタービール。リッチで深みのある味わい。 評価:3.5 Longboat (3.9%) 醸造会社:George Wright (Rainford) 価格:£1.10 感想:パンフレットには「ホップの利いた爽やかな味。グレープフルーツ風味」 とあるが…ん〜、確かにそう言われたら…。ビール祭りの最終日でちょっ と味が変化しつつあったようだ。残念。 評価:2.0 Golden Promise (5.0%) 醸造会社:Caledonian (Edinburgh) 価格:£1.30 感想:無農薬栽培から出来たモルトとホップからのビール。アルコール度が高い せいもあるのか、スウィートでマイルドなお味。 評価:3.0 Deuchars IPA (3.8%) 醸造会社:Caledonian (Edinburgh) 価格:£1.10 感想:色々なモルトを組み合わせて作られたビール。クリーンなテイストで確 かに飲みやすい感じ。 評価:3.0 以上、これはという最高のお気に入りには出会えなかったが、どれもまずまずの スムーズなテイストだった。 フェスティバル最後日ということもあって、樽のビールのお味が変化しつつあるよ うに感じられるものもあった。 夏の終わりという気候のせいもあるかもしれない。この季節のビール祭りは、 ビールの温度調節、管理など細かいところに気を配らなくてはならない。 <St. Helens Beer Festival> 01-03 Oct 09 (Thu-Sat) at North West Museum of Transport 【The St.Helens Beer Festival 09】 2008年に初めて開催されたこのビアフェスティバルは、リバプール郊外セント・ へレンズで行われるCAMRA主催のビール祭りだ。 前回は11月中旬で半端ではなく寒い日で、会場も冷蔵庫状態だったのを覚えてい る。今年はそれもあってか1ヶ月早い10月に行われた。 【The North West Museum of Road Transport】 会場はマージーレイルSt.Helens駅より徒歩2分、昨年と同じ<乗り物博物館>であ る。「1粒で2度美味しい」ではないが、ビール堪能しながら、博物館の珍しい 乗り物も楽しむことができる。 一般入場料は£5(約750円)、CAMRAメンバーはメンバーカードを見せると割引 で£3。グラス代£2(グラスは返却可)を払い、パンフレットを受け取ると、 乗り物が並ぶ空間を潜り抜けてテーブルエリアへと向かう。 メインステージを中心にかなりの数のテーブルと椅子が用意されていて、空席を 探すのも問題は無い。 ステージでは去年も好評だった<The Lazy River Jazz Band>が演奏中。ほろ酔い 気分のドリンカー達をますますいい気分に浸らせていた。 【Beer】 全国から集まった約65種類の花形ビールが、3日間にわたってビールファンの喉 を楽しませてくれる。 ビールのお値段はハーフパイントで£1.00〜1.40である。こちらもビール名のア ルファベット順に樽が並んでいるので、お目当てのビールを見つけるのに時間を 要さない。 今回のイベントではハンバーガーの他に小ぶりのビーフパイが可愛らしく並んで、 ビールファン達の胃袋を満たしていた。 それでは、今回のビールを幾つかご紹介しよう。 Amber (3.6%) 醸造会社:Lytham (Lytham, Lancashire) 種類:Bitter 価格:£1.00 感想:国内の厳選されたホップと伝統的なモルトから出来たこのビールは、典 型的なイギリスのビター。お色も綺麗なアンバ色(赤褐色)でとても飲 みやすい。 評価:3.0 Bitter (3.7%) 醸造会社:Hawkshead (Staveley, Lancashire) 種類:Bitter 価格:£1.00 感想:フルーツ、ホップ、アロマのバランスの取れたビール。 評価:3.0 Nutty Slack (3.9%) 醸造会社:Prospect (Wigan, Lancashire) 種類:Mild 価格:£1.00 感想:パンフレットにはスムーズな新しいダークマイルドとあるが、残念なが ら少々味が変化しつつあった。 評価:2.0 Gunpowder Mild (3.8%) 醸造会社:Coach House (Warrington, Cheshire) 種類:Mild 価格:£1.00 感想:ブラックカラントの味が微かに…。ちょっと甘くって後味にモルトの ローストされた香ばしさが残る。とても心地よいお味。 評価:4.0 Viking (3.8%) 醸造会社:Rudgate (York, North Yorkshire) 種類:Bitter 価格:£1.00 感想:ホップとフルーツの上手いコンビネーション。あっさり味で、スムーズ。 評価:3.0 Organic Oatmeal Stout (4.5%) 醸造会社:Hawkshead (Staveley, Lancashire) 種類:Stout & Porter 価格:£1.20 感想:その名の通り、無農薬のオーツを使ったスタウト。一般のスタウトと比 べて控えめではあるが、しっかりと自己主張されたテイストが…何と表 現していいのか、選んだ人を絶対にがっかりさせない、クリーンなスタ ウトとでも言おうか。 評価:3.5 Teleporter (5.0%) 醸造会社:Summer Wine (Holmfith, West Yorkshire) 種類:Stout & Porter 価格:£1.20 感想:リッチなダークポーター。「10種類ものモルトを使った甘くローストさ れたビール」と書かれてある。確かにしっかりとしたお味であるが、飲 み易くって、グイグイ飲める。 評価:3.5 【あとがき】 どちらのビアフェスティバルも、過去のセッションから学んでいるようで、行く たびにサービスが向上している。お陰で今回も珍しいイギリス各地のビールを堪 能できた。 さて、次はマンチェスターのウインターエール祭りにでも行ってみようか。 (Fin) ≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo406.html ≫ ●「リアルエールのすすめ」バックナンバー● 【リアルエールのすすめ 1】 http://scousehouse.net/magazine/magazine216.htm http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo216.htm 【リアルエールのすすめ 2】 http://scousehouse.net/magazine/magazine224.htm http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo224.htm 【リアルエールのすすめ 3】 http://scousehouse.net/magazine/magazine277.htm http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo277.htm 【リアルエールのすすめ 4】 http://scousehouse.net/magazine/magazine287.htm http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo287.htm 【リアルエールのすすめ 5】 http://scousehouse.net/magazine/magazine329.html http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo329.html 【リアルエールのすすめ 6】 http://scousehouse.net/magazine/magazine368.html http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo368.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 ――――――――――――――――――――――――――――――――― NLW □ 「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン 〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜 ― 第172号 / "A Night At The Museum" & "Wrong Love" ― ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish172_photo.html ≫ こんにちは。 まだまだ寒い日が続きますが、このところ日が徐々に伸びているのを感じ、春の 足音が少しずつ聞こえてくるような気がします。 今週はまずは、2月11日に行ってきた《A Night At The Museum》から。 これは、2011年にオープン予定の新しい博物館<Museum of Liverpool>の建物完 成を祝った初イベントです。つい先週に建設業者から正式に明け渡されたばかり の空っぽの博物館のスペースが、豪華な一夜限りのディナーパーティーの会場へ と変身しました。 Museum of Liverpoolは、国立博物館としては世界初という、「一都市地域の歴 史」をテーマにした博物館になるそうです。 入り口を入ると、エレガントな流れの螺旋階段が中央に位置し、エレベーター なんか使わずに、迷わず階段を上りたくなるような衝動にかられます。 広大な4つのスペースには、「ポート・シティ」「グローバル・シティ」 「ピープルズ・シティ」「クリエイティブ・シティ」の4つの展示ゾーンが設け られ、これに加えて「ヒストリー・ディテクティブ(歴史探偵団)」というイン タラクティブな資料館が作られます。 歴史、産業遺産、人々や多民族コミュニティー、世界へのゲートウェイとしての リヴァプール、音楽・文学・舞台・スポーツまで様々な角度からのアプローチと なっています。ビートルズ(セント・ピーターズ教会のステージもここに常設さ れます!)そしてフットボールの貴重なメモラビリアも数多く展示されるそうで す。 そして、四方の窓からアルバート・ドックとピア・ヘッド、Liverpool ONEや マージー川が見えるという抜群の立地条件で、素晴らしい眺めが楽しめます。 この晩のフォーマル・ディナーは、建物の完成祝い及びお披露目+ファンドレイ ジング(資金開拓)のためのイベントでした。 「ピープルズ・シティ・ギャラリー」となる場所で、ライヴァー・ビルディング の時計台を眺めながら、ラジオDJのPete Priceの司会で、詩人のRoger McGough による詩の朗読やRoyal Liverpool Philharmonic OrchestraとOMDのコラボ演奏 などを優雅に楽しみました。 またその傍らで、寄付もオープンに呼びかけていました。金銭的なサポートもも ちろんですが、リヴァプールの歴史を物語る資料やメモラビリアなども受け付け ています。 今後の政権によっては、博物館や美術館への入場無料の制度が廃止されるかもし れない、という噂が囁かれていますが、このミュージアムに関しては、どのよう な状況になっても入場無料を貫くという意向を示していたのは、喜ばしいことで す。 この博物館のプランがニュースになったときに、「スリー・グレイシス(三美 神)のすぐ隣にこんなタバコの箱を潰したような建物を建てて何を考えているん だ!」などという批判が挙がったりしましたが、私はこのデザインも中のレイア ウトも素晴らしい出来になったと思いました。 2008年の1月にヘルメット+安全靴で訪問したときの様子(GF No.116 http://scousehouse.net/goldfish/goldfish116_photo.html )がウソのようで す! しかもこの建物が、人々のために捧げられた博物館となるというのは市民や次 世代の子供達にとって非常に意義深いことだと思います。 この博物館は、向こう一年間に渡って内装工事や6000点以上に上る所蔵品の設置 準備に取り掛かります。 展示会場は、2011年に3段階に分けてオープンする予定です。 とっても楽しみです。 Museum of Liverpool: http://www.liverpoolmuseums.org.uk/mol/ 午前零時を過ぎたミュージアムで、ピア・ヘッドの夜景を見ながら、2008年の欧 州文化首都が終わってから1年ちょっとが経ちますが、文化熱が冷めることなく まだまだ沸々としているのを感じた「ナイト・アット・ザ・ミュージアム」でし た! ♪ ♪ ♪ ワン・ナイト・オンリーのイベントをもうひとつ。 2月13日(土)、A Foundationにて、オルタナティブなバレンタイン・イベント が開催されました。その名も《Wrong Love》。 これは<Come into Land>が企画したイベントで、音楽、パフォーマンス、アート と盛りだくさんでした。 カウボーイやインディアンへのオマージュともいえるダンボールで出来た大型の テントや、メッセージが書き込まれたハート型の付箋でできた「トンネル・オ ブ・ラブ」、リヴァプール出身アーティストのJayne Lawless ( http://www.jaynelawless.co.uk )による、86足のタイツを使いてこの男性 的な建物にフェミニニティを持ち込んだインスタレ ーションなど。そして、会場のあちこちでパフォーマーが出没し、ミステリアス でワンダーランドに迷い込んでしまったようなイベントでした。 Come into Land: http://www.comeintoland.com/ A Foundation: http://www.afoundation.org.uk/ ♪ ♪ ♪ 【今週のおまけ】 マージーサイド・ダービーが先日行われましたが、それに先立ってショッピング センターLiverpool ONEでも熱い戦いが繰り広げられました。 せっかく呼ばれていたのに、着いた時には終わっていたので、写真を送ってもら いましたのでご覧ください。 これは、ショッピングセンター内のLiverpool FCとEverton FCオフィシャルショ ップのフットボール対決で、本物のボールではなく、テーブル・フットボール・ ゲームで勝負です。 結果は5−0でLFCの勝利となりました。本物のダービー戦でも無事にLFC勝ちまし たね。本番で負けていては洒落にならないのでとりあえずよかったです。 Liverpool ONE: http://www.liverpool-one.com ♪ ♪ ♪ 【今週の告知】 その1:前回の告知でお知らせした、アルバート・ドックのEcho Arena隣に出来 た観覧車がオープンしたようです。 私はまだ乗っていませんが、どうやらなかなか乗り心地も眺めもいいようです。 詳細および予約はこちらから。 http://www.worldtouristattractions.co.uk/wta_wheel_liverpool.php その2:ちょっと先になりますが、高いところつながりで、リヴァプール大聖堂 の展望台が3月18日から再オープンの予定です。今年の10月までの毎週木曜日の み、夜も開放するそうです。 http://www.liverpoolcathedral.org.uk/content/musicandevents/whatson/detail/Cathedral_Tower__Late_Night_Opening_relaunched_Thursday_nights_only_from_18310/429.aspx それではまた再来週! ミナコ・ジャクソン♪ ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish172_photo.html ≫ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▽スカウスハウス・ニュース ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 観戦チケットあります ****** 2月18日にアンフィールドで行われるUEFAヨーロッパ・リーグ決勝トーナメント 1回戦<LFC vsFCウニレア・ウルジチェニ>の観戦チケットが2枚あります。 詳細はウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。ご希望 の方はお早めに! http://scousehouse.net/football/stadium2009.html *** 新ガイドツアー「ロンドン特別編」スタート ****** 好評のビートルズ・ツアーに加えて、ロンドンでのウォークツアーを2コース、 新しくスタートさせました。シャーロック・ホームズゆかりのスポットを案内す る「ホームズ・ツアー」と、ちょっと怖い「ロンドン・パブ・ツアー」です。 ディープなロンドン体験をぜひ! http://scousehouse.net/beatles/guidetour_london2.html *** スタジアムへ行こう! ****** リヴァプールでのフットボール観戦をご希望の方は、ぜひお任せください! フットボール・ファンのためのプライヴェート・ツアーもご用意しています。 詳細は、ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。 http://scousehouse.net/football/stadium2009.html *** リヴァプール語学留学 ****** スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。 公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学 スクールLILAとも提携しています。 長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間 を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。 スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後 のサポートについても安心してお任せください。 http://scousehouse.net/study/index3.htm *** ビートルズ・ガイドツアー ****** リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧 ください。 http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm *** 原稿募集中 ****** NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。 旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英 国に関するものなら何でも歓迎です。 お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ▼今週のフォト ――――――――――――――――――――――――――――――――─ NLW □ *** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ****** 今週は、Museum of Liverpoolの建物完成イヴェントとヴァレンタイン・イヴェン ト《Wrong Love》、そしてショッピング・センターLiverpool ONEで行われたダー ビー・マッチの写真を掲載しています。 http://scousehouse.net/goldfish/goldfish172_photo.html *** 今週のフォト・アルバム ****** 寄稿「アロンソに会いたくて」と「リアルエールのすすめ」の写真を掲載してい ます。それぞれの著者Anneさんと下村えりさんに提供していただきました。ぜひ ご覧ください。 http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo406.html ■ NLW ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *** 毎週火曜日発行 *** □■ 第406号 ■□ ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス) ◇編集 山本 和雄&ミナコ・ジャクソン ◆Eメール info@scousehouse.net ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/ ◆お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このメールマガジンは、以下の配信サーヴィスを利用して発行しています。配信 の解除やメールアドレスの変更は、それぞれのウェブサイトからどうぞ。 ◆まぐまぐ http://www.mag2.com/m/0000065878.htm ◇めろんぱん http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=000917 ◆カプライト http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/3487.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 無断での転載を禁じます。 Copyright(C) 2001-2010 Scouse House |