March 09 2010, No.409
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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         *** http://scousehouse.net/ ***        


□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「アロンソに会いたくて」(7)
 ▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 <No.173>
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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夏の<インターナショナル・ビートル・ウィーク>のプログラムが発表になりまし
た。
毎年8月末にリヴァプールで1週間にわたって開催される、「ビートルズと音楽
のお祭り」です。

今年の目玉をいくつか挙げておきましょう。

まずは8月27日金曜日に行われる、カスバ・クラブでのパーティー。
本来なら50周年である去年に行われるべきイヴェントですが、51年目となる今年
に企画されました(去年はこの時期にカスバ主催で独自イヴェントが開催されま
した)。

カスバは、ピート・ベストの自宅であり、ビートルズが<シルバー・ビートルズ>
時代から演奏していた伝説のクラブです。
シティ・センターから離れていて、ペニー・レーンやストロベリー・フィールド
などの有名スポットとは反対方向にあるために、熱心なビートルズ・ファンでも
訪ねたことがある人は少ないのではないでしょうか。
がんばって行ってみたとしても、普段は営業していないので、クラブの中に入る
ことはおろか、入り口さえ見ることはできません(入り口は家の裏側です)。

こういうイヴェントでもなければ、シルバー・ビートルズが演奏した空間を実際
に体験することはなかなか難しいのです。
きっとピート・ベストも参加するでしょうから、今年のこのパーティーは、実に
千載一遇ともいうべき特別なチャンスということになります。楽しみです。

翌日の28日土曜日には、リヴァプール大聖堂でコンサートが企画されています。
題して<ピース・ラヴ・アンド・アンダースタンディング>。平和を祈る場所にふ
さわしいテーマですね。
あの荘厳で巨大な大聖堂が<ビートル・ウィーク>の会場として使われるのは今回
が初めてのこと。ゴスペルやクラシック、ロック、ダンス、演劇など、ヴァラエ
ティに富んだプログラムになるようです。

月曜日の夜には、フィルハーモニック・ホールで、ラトルズ、バッドフィンガー、
デニー・レインなどが参加してのコンサート、火曜日にはキャヴァーンでビリー・
J・クレーマーのライヴがあります。

このほか、コンヴェンションやオークション、オールナイト・ギグなど、通常の
プログラムもいつもどおりに開催されます。
今年も目が回るほどハードで、しかしファンタスティックでブリリアントな1週
間になりそうです。

スカウス・ハウスでは、例年どおり、ビートル・ウィーク鑑賞パッケージを企画
します。今月中には発表できると思います。ぜひリヴァプールでご一緒しましょ
う!

あ、それから、今年もスカウス・ハウスは日本代表のビートルズ・バンドをフェ
スティヴァルにエントリーしています。なんと今年は3バンド!
来週以降にでもゆっくり紹介できればと思っています(なんかもったいぶってる
みたいですね。すみません…)。

● ● ●

先週のこの欄で体調のことを書いたら、何人かの方からお見舞いのメッセージを
いただきました。
ありがとうございます。もうすっかりだいじょうぶです。ご心配をかけてしまっ
てすみません。でもうれしかったです!

● ● ●

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サービスを終了します。
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                          ― Kaz(09/03/2010)


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▼寄稿:「アロンソに会いたくて」(7)
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「アロンソに会いたくて」 / Anne

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo409.html ≫ 


■第17話《さあ、ついにメスタージャへ!》■

今朝は、朝一番に中央市場を目指します(^O^)
昨日、ホテルにチェックインした後に訪ねてみたら、閉店後でガラガラ。
そうです! 市場だから、朝早くオープンで昼過ぎには終了なんですね。
その時、日本人のツアーの方々と出会いました。
バレンシアには1日の滞在で、明日は出発と言ってました。
朝の活気溢れる市場を訪ねることは出来なかったんですねえ(°o°)
ツアーって予定が詰まってるものね( ¨)( ‥)

朝の市場はとても賑わってます。
野菜や果物、肉や魚介類はもちろん、パエリア鍋なんかもあるよ(°o°)ゝ
バレンシアは海の近く。魚介類は充実してるね(/_^)/>゜)))彡
スペイン人もお魚が好きなんですねえ。
「よし! 決めた! 明日からはここで新鮮な果物を買って朝食にしよう!!!」

「それにしても、バルセロナのサン・ジュセップ市場と雰囲気が全然違う!」
「どう違うって???」
「それは、あなたも是非訪ねてみてください((^^)v! とっても楽しい市場で
す!」

その後は少し街を散策・・・
ショッピングセンターの方を歩いてみましょ(^_^ ) ( ^_^)
小さな街、バレンシア。ちょっと歩いたら街のはずれです。
いよいよ地下鉄でメスタージャを目指そう!

リヴァプールファンになる前、一番好きだったチーム、バレンシアCF。
アイマールやカニサレス、アジャラ・・・それに監督はベニテス!
UEFAカップで優勝!
レアルマドリーやバルセロナFCを差し置いてリーグ優勝!!!
ワクワクさせて戴いた記憶がよみがえってきますヾ(@⌒▽⌒@)

ベニテス監督がリヴァプールの監督になったことは、私がリヴァプールのフット
ボールを観るきっかけの一つでした\(^o^)/

「あっ! 前にも書きましたねo(^-^)o」
「ドキドキ(((o(^。^")o)))」

地下鉄5号線、アラゴンで降りたらサッカーボールの表示!
「お〜お〜!(゜。゜)目の前!!!」

メスタージャは団地のようなビル群の中で「ドーン!」と構えてました!!!
日本で例えたら、多摩ニュータウンって感じかなあ・・・
大阪だったら千里ニュータウン???

それにしても古い感じが否めないなあ。
コンクリートの色がくすんでる。
近づいて辺りを歩いてみることにしましょ^(^^ )( ^^)^
広い通りは車が行き交ってるけれど、反対側はとても静かな住宅街なんだね。

そういえば何だか不思議だよ(^^?
私だけ・・・(?_?)
今夜はヨーロッパリーグの試合だよね。フランスのリールとの試合当日なんだよ
ねえ。

写真を撮ったり、訪ねてきてる感じの人ってだぁ〜れもいない・・・
一周回ってみたけど・・・スタジアムツアーしてるって雰囲気もない・・・
スタジアムはこんなに大きいのに、地方の小さなチームみたい(/_;)/

ビジャやシルバやホアキンがいるチームだよ\(`へ’)

オフィシャルショップはどこ・・・?
昼休みで閉まっちゃってるの???
ファンは買い物に来ないの?
カンプノウではスタジアムツアーのお客さんが大勢いたよ!
メガショップなんて買い物が出来ないくらい人々で溢れてたのに(゜゜;)・・・

そう、アンフィールドを訪ねた時も、ユニフォームを着たサポーター達に出会っ
たよ。
そしてオフィシャルショップだってお買いものする人が一杯。

これがバレンシアCFの現状なのかな?
ちょっと悲しくなってきちゃいました(/。\)


■第18話《観戦の前には・・・》■

今夜はなっちゃんとメスタージャで試合を観戦予定です。
スペインの試合は時間が遅くって21時開始。
昼休みが長いからなんだってヽ(°_°>)
こんなに開始が遅いスペイン! 夕食は22時頃から!!!
これもスペインのお国柄o(^o^)o???

昼間のメスタージャはちょっとショックだったけど、
試合にはサポーターが集まるはず!
アラゴンの駅で仕事帰りのなっちゃんと待ち合わせて、まずは一杯(*^¬^*)
サポーターの基本で〜す!
なっちゃんとルームシェアしてるベルギーのお友達も観戦することになりました。
一緒に試合前のカンパイです(^O^)/C□☆□D\(^_^ )

またまた、会話は大変(×。×)
ベルギーの彼女は私の為に英語で・・・
なのになっちゃんは私のために日本語で通訳・・・
そして、2人はスペイン語・・・
結局、状況は( ^^)/☆( >`< )☆\(^^ )
言葉は通じなくても「楽しい( ∩_∩)」

彼女のために当日券を求めると・・・
なっなっなんとw(゜o゜)w!!!
前売りで購入した私たちの席と並びの席が買えちゃいました〜!
またまたショック(☆-◎;)
「だって一階のサイドライン12列目だよ!!!」
「こんな席の並びなのに、当日も買えちゃうなんて・・・」

気持ちを取りなおして3人でスタジアムの中へ・・・
スタジアムの中はガランとしていて、小さなショップがあるだけ。
そしてやっぱり古さを隠せない(‥;)
それにヨーロッパリーグだからかなあ。あまり混雑もしていない。
でも、スペインの人達って試合が始まってからゆっくり観戦にくるって聞いたこ
とがあるし!
さあ、シートを探しましょ(..)(^^)(^。^)

なっちゃんが前の方の席を手配しておいてくらたから、選手が近いよ〜!
こんなに目の前で試合が行われるなんて期待出来るよね。
迫力を味わいたい(*^o^)(^O^)
でも、でも、でも、スタジアムは空席だらけ・・・
バレンシア〜〜〜( -_;)( ;_;)( ;_;)(>0<)


■第19話《マタ! ホアキン! バネガ!》■

そうなんです! ビジャとシルバはいません~(>_<。)~
ビジャは出場停止です。シルバは怪我をしちゃいました。
2人のいないバレンシア・・・心配です。
リールの選手は知らないです。
ジェルビーノってルマンで松井選手と一緒だった記憶が・・・

あっ! もう一人見覚えのある人!
主審はイングランドのマイクディーン!

試合開始! さあ始まったよρ(^^ )/
「え〜〜〜\(◎o◎)/!」
まだ2分! ゴール!!!
左サイド、マタからホアキンへ・・・ホアキンはワンタッチでシュート!
ゴール!!!
「いきなりのハイテンション\(^o^))/」


ホアキン、またディフェンダーをかわして抜ける!
ディフェンダー、ファウル!!! スタジアムはブーイング(`ε´)
「もう、スタジアムは熱い〜!」

マタからバネガ! バネガ、自分でディフェンダーを交わしてシュート!
キーパー、止める!
パブロからホアキン、ホアキンはパブロに戻してマタ・・・シュート!
シュートはポスト((((゜o。)))

ビジャもシルバもいないのに、攻撃の迫力は変わらないよ〜!
この流れるようなパスは面白〜い!
またホアキンからマタへ、ホアキンはペナルティエリアへ走り抜ける!!!

やっとボールを奪ったリール、ロングパスで一気にジェルビーノへ!
ジェルビーノ、シュート!!! リール最初のシュート!

「あっ(°o°)! 雨が降ってきた」
パリでなっちゃんと会ったお話、覚えてますか?
なっちゃんは雨女なんです。
2008年の旅行では、パリでなっちゃんと過ごした日だけが暗い雲に覆われてどん
よりしたお天気でした。

でもピッチでは、ミゲルが走って折り返したボールにマタが突っ込む〜〜〜!
パブロのスルーパス・・・マタが裏から!!!

時間が追うごとに雨、雨、雨、酷くなってきたよ(°.°;)
WOWOWで見たことのある風景どおり、傘さして観戦してるヾ(°°)
ちょっと気を使いながら、私達も傘をさして観戦・・・
テレビで観戦してる時には不思議だったけど、やっぱり傘さして観戦するんだ〜。

えっ? 試合は? って・・・

パブロが仕掛けて後ろから倒された〜!
「ファウル!」
フリーキック! マタがクロスを上げてアレクシスがヘディング!
「惜しい〜(^。^;)」

エメリ監督!!! いつもテレビで見る光景。
選手と一緒に戦ってる〜!!(;`O´)o/

あっ(○o○)! マルチェナからロングパス一本!!!
ホアキン、右足でトラップ・・・左足でシュート!
「ゴール!!!」
「素晴らしい(*^o^)/やっぱりホアキンって凄〜い!」

不安げのない試合展開だね。
ショートカウンター! バネガが自分で抜けた、抜けた、抜けた!
キーパー、足で抑える!
「やばいよ、ELでリヴァプールと対戦になったら・・・(;^_^A」

後半はリールの選手が2人交代。
いきなりリールが遠目からシュート! やっぱり攻めてきます。
2点のビハインド。攻めて来るのは想定済み。
そこを狙ってマタ! カウンター攻撃!
中央へカットイン、バネガーに渡してシュート!
「惜しい(>。☆)」

またまた、「マタ(^o^)!」
抜けてディフェンダーを交わして、切り返してシュート!
ゴール!
「鮮やか〜( ^^)/\(^^ )、ビジャの不在を感じさせないね」

バレンシアが一方的に勝ちって試合で、安心して見てられる試合(^-^)
マタに代えてミク登場。
そしてホアキンに代えてジョルディアルバ。
「w(゜o゜)w おおー! ホアキンにスタンディングオベーショ
ン(*^^)//★,:*:♪°」
マルチェナも交代。もう余裕のバレンシアCF。

こんな試合だから雨が酷くなって帰ってくサポーターも多い。
だって心配なさそうなんだもの!
とは言え、私達は最後まで観戦。
だってこんなに遠くバレンシアまでメスタージャを訪ねてきたんだもん!

ついに後半ロスタイム。
あ〜! リールがセットプレーから押し込んで1点返す!
またリール! ドリブル、ドリブル、ドリブル、ディフェンダーを外してシュー
ト!
「惜しい(^。^;)」
またまたリール! ドリブル、ドリブル、折り返してシュート!
リールの攻撃にドタバタのバレンシア(((。o゜))))((((゜o。)))

やっと試合終了!
最後はヒヤヒヤだったけれどバレンシアがリールを下した!
こうして試合を振り返ってるけど、
ELでリヴァプールが次回対戦するのはリールなんですよね。
後半に強いリール! リヴァプールのディフェンス、頼みますよ〜(^人^)

「ビジャ〜!!! シルバ〜!!! 会いたかったよ〜(;´д`)」


■第20話《地元のバルだよ!》■

ベルギーのお友達は一足先に帰宅。
今夜はそのままなっちゃんがよく利用してる地元のバルへ連れてってくれまし
た〜!
メスタージャの近くだから、おしゃれなバルって感じじゃないですね。
それよりもリーズナブルに楽しむ場所。居酒屋って感じ(^O^ )

「わぁ☆○(゜ο゜)!!! 壁にはワインがぎっしり!!!」
日本ではあり得ない・・・地震があったらすご〜く危険!!!
地震がない国ってことだよねえ。

それに大きなタッパ一杯のオリーブ。
ワインの入った樽がズラーっと並んでるよ。
スライス前の生ハムが・・・いくつも重なって吊るされてる(゜O゜;)

人気店だねえ。一杯のお客さん。
一度は断られたけれど、なっちゃんが交渉してくれた!
「明日、彼女は日本に帰っちゃうから、最後の夜なの・・・」
ってちょっぴり帰国の日程を早く伝えてくれたらしい(´▽`;)
「私の為にお世話をおかけします、なっちゃんm(._.)m」

満席だったから、カウンターの隅で頂くことになったけど、
なっちゃんがお薦めのハモンとケソとサルチチャ(ソーセージ)を注文。
ワインはコップ??? ビールみたい・・・
生ハムもチーズもソーセージも「厚切り( ^.^)! 山盛り〜(/゜ο゜)/!!!」

そして明るくて人懐っこいスペインの人たち。
楽しそうに大騒ぎで飲んでる(*^¬^*)
早速、お店の様子をカメラに・・・
「お〜おw(゜o゜)w!!」
カメラを持ってる私に手を振ってアピール!!
「ハイ! チーズ(^o^)」
って言う必要もないか・・・笑顔が素晴らしい!!!

そして、どこからかおじいちゃんがやってきて、私を手招きしてる。
ついていくと、重ねて吊るしてある自慢の生ハムを指して、写真を撮らせてくれ
たよ。
離れたカウンターから撮影してるのが見えたみたい。
「優しいo(^o^)o」

言葉なんか必要ないんですねd(⌒o⌒)b

もっともっとここで楽しみたかったけれど、なっちゃんは明日もお仕事。
なっちゃんのお家はこのバルのすぐ近くだから、私はタクシーでホテルに帰るこ
とに。
今日も、市場やスタジアム、試合も観戦してバルで(*^¬^*)うぃ〜っ!
出会った人達、みんなみんな(*^^)/:*:°★,。:*:°☆ありがとー!

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo409.html ≫ 


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▽特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

 ― 第173号 / Change of the Seasons ―

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish173_photo.html ≫

3月に入り、寒さは続いてますが、一気に春めいてきました。
季節にあわせて、リヴァプールの街もいろんな意味で節目を迎えているような感
じも伺われます。

♪ ♪ ♪

まずは、毎年恒例のチャイニーズ・ニュー・イヤーから。
春節とも呼ばれる旧正月、今年は2月14日でしたが、リヴァプールでのお祝い行
事は、1週間遅れの2月21日に行われました。
年々規模が大きくなっているこのお祭り。今年も恒例の龍や獅子の舞いや爆竹、
太極拳、書のデモンストレーションなどが行われました。

リヴァプールの中華街のチャイニーズアーチは、中国本土以外のチャイニーズ
アーチととしては最大を誇り、200匹もの龍の彫刻が施されているとのこと。
そのうち188匹は普通の龍ですが、12匹は身ごもった雌の龍で、これは上海とリ
ヴァプールの相互の繁栄を願ったシンボルなんだそうです。
その願いのとおり、建設から10年経った今もこれまで以上に良好な友好関係が続
いています。

今年2010年は、リヴァプールと上海の姉妹都市締結とチャイナタウンの門の完成
から10年記念を迎える年です。
その記念の年に上海で開催される国際博覧会で、リヴァプールはパヴィリオンを
構えることになっていて、リヴァプールでも徐々に上海フィーバーがじりじりと
盛り上がりつつあります。

5月から10月まで開かれる上海国際博覧会ですが、リヴァプール・パヴィリオン
では、マルチメディアを駆使して、リヴァプールの暮らし、文化、スポーツ、歴
史、ビジネスといったテーマに重点を置いたつくりとなるようです。

中でも目玉としては、実物大のキャヴァーンクラブがパヴィリオン内に復元され、
去年発表された<Beatles Rock Band>のゲームを通じてキャヴァーンでのパフォー
マンスを疑似体験できるというもの。
もちろんフットボールのコーナーもあり、「バーチャルリアリティーでマージー
サイドのゴールキーパーを相手に勝負」といった参加型の展示も設けられるとの
ことです。

上海でどんなふうにミニ・リヴァプールが繰り広げられるのかが楽しみですね。
どなたか行かれる方がいらっしゃれば是非お話を伺いたいです。

そのリヴァプール・パヴィリオンの公式トラベルパートナー<KLM>が、リヴァプー
ル発着のフライトを5月から1日4便に増発するとの発表があったばかりです。
リヴァプールからアジアや他の目的地へのアクセスが便利になるのは嬉しいこと
ですね。

Liverpool Shanghai 2010: http://www.liverpoolshanghai2010.com/

♪ ♪ ♪

チャイナタウンの門から道を渡ってすぐの角にある、ネコのようなネズミの壁画
が描かれた廃屋がオークションにかけられ、予想価格7〜8万ポンドを大きく上
回り、11万4000ポンドで落札されました。

このジョージアン様式の建物はかつてパブでした。築200年の歴史があり、重要
建築物グレードIIに指定されていますが、長年廃墟となっていました。
この壁画は、2004年の《Liverpool Biennial》がかの有名なグラフィティ・アー
ティストのバンクシーにコミッションした作品です。

この建物が競り落とされて間もなく、新しいオーナーがひょっとしてこの壁画を
塗りつぶしてしまうかもしれない、という噂が立ちました。
単に立地条件と値段が良いという理由でこの建物を購入しただけで、モダンアー
トには興味がないとのこと。

この壁画は、英国におけるバンクシーの壁画の中でも最も大規模な作品の一つと
して知られています。
バンクシーの壁画を保存すべきだと声高々にキャンペーンを立ち上げる人々がい
る一方で、Liverpool BiennialのダイレクターでCEOのLewis Biggsのコメントは、
「われわれのコミッションするアートは一時的なものほとんどですし、都市に変
化はつきものです。ポジティブな変化であれば受け入れるべきでしょう。アート
の真の価値は人々の記憶に存在します。バンクシーはどう思っているのでしょう
か」と意外に冷静でした。

この建物がアパートメントになることはどうやらほぼ確実のようです。今後どう
なるのかが気になります。。。

Banksy: http://www.banksy.co.uk/

♪ ♪ ♪

2月26日からNational Conservation Centreにて、写真展《Lewis's 5th Floor:
A Department Story》がスタートしました。
若手の写真家Stephen Kingがリヴァプールの老舗デパートのLewis's(ルイシズ)
の5階の様子を撮影したものです。

古い写真を見ているかのようにも思えますが、これらはすべて最近撮影された写
真だそうです。

ルイシズの5階フロアにはかつて美容院、カフェテリア、レストランがありまし
たが、1980年代にこのフロアは閉鎖され、倉庫として使われるようになりました。
今でも閉鎖当時から時間が止まったように、内装はそのままで、1950年代風の壁
紙や家具、美容院の設備などが残されているとのこと。

レトロでポップな色、柄、形が幾何学的に捉えられた写真が展示スペースに配置
され、ところどころにタイルの柄を壁紙にして使用したりしていて、全体がグラ
フィックな感じです。
また、この場所にかつての従業員を招待して撮影し、写真の傍らには彼らのルイ
シズへの思い出が引用されています。

何とこの展覧会のオープンした週の頭に、皮肉にもルイシズの閉鎖が発表となり
ました。
この展覧会にいたるまでに着想から2年間かかったとのことですので、まさかこ
のタイミングでルイシズが閉鎖になるとは誰も想像もしていませんでした。

1856年に開店したこのデパートは、これまでも第二次世界大戦や世界恐慌、その
後も幾度かの経営危機を乗り越えてきましたが、今回の打撃は残念ながら決定的
なようです。
セントラル・ステーション付近の新しい大掛かりな都市再開発<Central Village
( http://www.merepark.co.uk ) >がいよいよ着工となるのに際し、ルイシズがこ
れまで通りの営業を続けることは不可能であると判断され、6月に閉鎖すること
に決定したとのことです。

Central Villageは、ショップ、レストラン、シネマ、ホテル、住宅、オフィス
などで構成され、完成の暁には1000名の雇用が発生する見込みです。
一方、ルイシズの閉鎖により、300名が職を失います。それだけでなく、市民に
とって馴染みや思い出の深いデパートですから、センチメンタルバリューは半端
ではありません。
確かに、ここ数年のルイシズの低迷ぶりは見ていて痛々しいものがありましたが、
なんらかの形でまた新たな息を吹き返すことを願っています。

この展覧会は、8月30日まで。
また、ルイシズのデパートのショーウィンドウにも写真が展示されています。

National Conservation Centre:
http://www.liverpoolmuseums.org.uk/conservation/exhibitions/lewiss/

Stephen King: http://www.stephenkingphotography.co.uk/

Lewis's Fifth Floor Blog: http://www.lewissfifthfloor.com/

♪ ♪ ♪

お隣のマンチェスターでも一つ大きな節目がありました。
Urbisが6年間の活動に幕を閉じました。最終日の2月27日に行ってきました。
最後の展覧会はその名も《Urbis has left the building》。6年間に行われた
展覧会の「ベスト・オブ」です。
アーバン・カルチャーをテーマにしたこのスペースは、音楽、アート、デザイン、
ポップカルチャー、環境などを網羅してきましたが、どれも質の高い面白いもの
が多かっただけに、非常に残念です。

来年の春・夏からは、現在プレストンに所在する国立フットボール博物館がこの
建物で新規オープンすることになっています。

Urbis: http://www.urbis.org.uk/
(今後、Urbisのアーカイブは www.urbisarchive.org に移される予定です)

National Football Museum: http://www.nationalfootballmuseum.com/

それではまた再来週!

ミナコ・ジャクソン♪

≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish173_photo.html ≫


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▼スカウスハウス・ニュース
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*** 観戦チケットあります ******

3月18日にアンフィールドで行われるUEFAヨーロッパ・リーグ決勝トーナメント
2回戦<LFC vs リール>の観戦チケットが2枚あります。
詳細はウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。ご希望
の方はお早めに!
http://scousehouse.net/football/stadium2009.html


*** 新ガイドツアー「ロンドン特別編」スタート ******

好評のビートルズ・ツアーに加えて、ロンドンでのウォークツアーを2コース、
新しくスタートさせました。シャーロック・ホームズゆかりのスポットを案内す
る「ホームズ・ツアー」と、ちょっと怖い「ロンドン・パブ・ツアー」です。
ディープなロンドン体験をぜひ!
http://scousehouse.net/beatles/guidetour_london2.html 


*** スタジアムへ行こう! ******

リヴァプールでのフットボール観戦をご希望の方は、ぜひお任せください!
フットボール・ファンのためのプライヴェート・ツアーもご用意しています。 
詳細は、ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/football/stadium2009.html 


*** リヴァプール語学留学 ******

スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学
スクールLILAとも提携しています。
長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
スカウス・ハウスには、リヴァプール留学に関する専門知識や経験を持つスタッ
フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
http://scousehouse.net/study/index3.htm 


*** ビートルズ・ガイドツアー ******

リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧
ください。
http://scousehouse.net/beatles/guide_liverpool.htm 
http://scousehouse.net/beatles/guide_london.htm 


*** 原稿募集中 ******

NLWでは、読者のみなさんからの投稿を募集しています。
旅行記、レポート、研究、エッセイ、写真などなど、リヴァプール、あるいは英
国に関するものなら何でも歓迎です。
お気軽にお寄せください。楽しい作品をお待ちしています。


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*** 今週の「ゴールドフィッシュ」フォト ******

今週は、さまざまな節目を迎えたリヴァプール(&マンチェスター)の写真を掲
載しています。
http://scousehouse.net/goldfish/goldfish173_photo.html


*** 今週のフォト・アルバム ******

寄稿「アロンソに会いたくて」の写真を掲載しています。著者のAnneさんに提供
していただきました。ぜひご覧ください。
http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo409.html 


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□■ 第409号 ■□

 ◆発行 SCOUSE HOUSE (スカウス・ハウス)
 ◇編集 山本 和雄&ミナコ・ジャクソン
 ◆Eメール info@scousehouse.net
 ◇ウェブサイト http://scousehouse.net/
 ◆お問い合わせフォーム http://scousehouse.net/liverpool/form.html

 ご意見・ご感想・ご質問など、お気軽にお聞かせください。
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