June 01 2010, No.420
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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引越しをすることになりました。
といっても、徒歩数分のところへの引越しです。区画整理で住所表記の変更待ち
のため、正式な移転は11月ごろになりますが、実質的な引越しは今月中旬です。

荷物の整理はまだこれからなのですが、引越しをお願いした業者さんからは、大
きめのダンボール箱が80個も届きました。
80個…これだけ必要になるという見立てなのでしょう。そのほとんどが本やレ
コード、CDのためで、こんなにいっぱい詰め込まないといけないのかと考えるだ
けで気が遠くなりそうです。
要らないものもたくさんあるんだけど、なかなか棄てられないんですよねー。

押入れには8年前の引越しのときの段ボール箱が手付かずのまま5〜6箱入って
いて、これはまあ、新たに詰める手間がかからなくていいといえばいいのですが、
うちの奥さんに言わせればそれはもうゴミ以外の何ものでもなく、次の引越し先
に連れて行ってもらえるかどうかは微妙なところです。

我が家にはネコもいて、新しい家に慣れてくれるかどうかという心配もあります。
「人ではなくて家につく」と言われるように、ネコは住環境の変化を好みません。
ごはんを食べなくなったり、トイレを使わなくなったりすることもあるそうです。
そうならないように、できるだけ根気よく言い聞かせておこうと思っています。

いろいろと面倒なことや心配なことはありますけど、引越しってなんだかワクワ
クしますね。
新しい環境で気分も生活も変わって、これからいいことがいっぱいあるんじゃな
いか、いろんなことがうまく行くんじゃないか、なんてつい調子のいいことを考
えてしまいますが、それを現実のものにするためには現実的にがんばらないとい
けませんよね。

というわけで今日から、朝のジョギングをスタートさせました。なかなか気持ち
よかったです。「幸せは健康から、健康は足腰から」って言いますもんね。言わ
ないかな。今僕が勝手に作りました。すみません。

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                          ― Kaz(01/06/2010)


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「利物浦日記2009」6 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo420.html ≫

【8月29日(土)】

ビートルズ・ツアー。ディングルのあとはリヴァプール郊外へ出発。
ペニー・レーン、ジョンの最初の家、ジョージの生家を訪ねる。どれもおなじみ
のスポットだが、さわやかな天気でとても気持ちがいい。

そしていよいよウールトンへ。
まずはセント・ピーターズ・チャーチだ。
1957年7月6日のお祭りの日、17歳と9ヶ月のジョン・レノンは、クォリーメン
のリーダーとしてこの教会の庭とホールで演奏した。
一方、15歳になったばかりのポール・マッカートニーは、クラスメイトのアイ
ヴァン・ヴォ―ンに誘われてこのお祭りにやって来た。
アイヴァンはジョンの幼なじみでもあり、家はジョンの家のほとんど真裏にある。

教会のバックヤードで行われた昼間の演奏でジョンのカッコよさに惹きつけられ
たポールは、ホールでの夜の部にも足を運び、未来のパートナーとの対面を果た
す。ジョンはジョンで、ポールの音楽センスにショックを受け、後にグループに
迎え入れる決断を下すことになる。

というわけで、まずは教会の裏庭を案内。クォリーメンが演奏した場所は、今で
は近づくことができないばかりか、最近作られた生垣のおかげで、見ることすら
難しい状態になってしまっていた。残念だが仕方がない。

ジョージ伯父さん(ミミ伯母さんの夫)の墓、そしてエリナー・リグビーの墓を
案内して、少し離れたところにある教会ホールへ。
ホールの扉は開かれていて、中では教会のスタッフ、デイヴさんが団体さんを相
手にジョンとポールが出会ったときのことを説明している。
実はこのデイヴさん、小さいころのジョンと知り合いで、ジョンとポールの出会
いの場にも居合わせたという、まさに伝説の生き証人なのだ。

デイヴさんに挨拶して、さて、ブルーマーガレッツを紹介しよう…と思ったら、
彼女たちはすでに団体さんに取り囲まれていて、写真撮影に引っぱりだこ状態に
なっていた。
なんとその団体はフィンランドからのご一行で、何人かは昨晩のブルーマーガ
レッツのギグを観に来ていたのだ。よく見ると、僕にしつこくTシャツをねだっ
たおじさんもそこにいた。

ホール内のギャラリー・コーナーには、素敵な絵が1枚飾られていた。ジョンと
ポールが出会ったまさにそのシーンを描いた絵で、昨年まではなかったものだ。
それを見たブルーマーガレッツのさむさんとムーミンさんが早速、ジョンとポー
ルになりきって再現する。その姿がとても可笑しく、可愛かった。

最後の案内スポットは、もちろんストロベリー・フィールド。
いつ来ても、この場所にはこの場所にしかない空気がある。時間の流れ方がここ
だけ違うんじゃないかという気がするくらいだ。赤い門の向こうはうっそうと
茂った森のようになっていて、鳥の声が響き、時おり風が木々を揺らしている。
その向こうには目が痛くなるような眩しい光が広がっていて、思わず引き込まれ
そうになる。うっかりすると自意識が遠のいきそうな、現実を忘れてしまいそう
な、不思議な感覚。まさに、“Nothing Is Real”な気分に浸れる場所なのだ。

シティ・センターへ戻る。
リヴァプール大聖堂を横目に見て、ジョンが通ったアート・カレッジの横でバス
を降りた。ポールとジョージの母校であるリヴァプール・インスティテュートは
隣の建物だ。

これにてツアー終了。今年のドライヴァーはとても温厚なリヴァプール出身のお
じさんで、なんとデビュー前のビートルズを観ているということだった。すごい
なあ。
地元だからあたり前といえばあたり前なのだが、リヴァプールではこういう人が
いっぱいいるのだ。

しかしここからが面白いところで、このおじさんはビートルズじゃなくてローリ
ング・ストーンズのファンだったんだそうだ。
「学校を出てからロンドンで就職をしたからね」というのがおじさんの言い分
だったけれど、考えてみれば、デビュー前のビートルズとデビュー直後のストー
ンズには、ある種の共通点はあるように思える。ワイルドでとんがっていて、反
抗的でクールでヒップ。ロックン・ロール史上で最もビッグなこの2大バンドの
リアルな姿を体験できたなんて、幸せすぎる。信じられないというか、ほとんど
奇跡みたいだ。そう僕が言うと、おじさんは「んー、まったくそのとおりだよな」
と嬉しそうな顔をした。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo420.html ≫


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