January 11 2011, No.444
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」 <No.189>
 ▽「利物浦日記2010」1
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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新年を迎えました。今年最初のNLWです。
去年の最終号にも書きましたが、今日の日付は11年1月11日。
1が5つも並ぶと、なんとなく縁起がいいような感じがありますね。

10ヶ月後の11月11日には、もうひとつ増えて6つも並ぶことになります。
11月11日で思いだすのは、ビートルズのナンバー1ヒットを集めたベスト盤
『ビートルズ1』がリリースされたのが、2000年の11月11日でした。あれから
もう11年になるんですね…おや、偶然にまた1が2つ出てきました(わざとらし
いなあ)。

日付でもっと1を並べるには、えーとたぶん、100年と10ヶ月後、ということに
なるんでしょうか。
2111年11月11日で、7つ並びますよね。でもこうなると、いちばんアタマの
「2」が、なんだか邪魔になってきます。
900年前の1111年11月11日がいちばんすっきりして気持ちがいいように思うん
ですが、どうでしょう。どうでしょうと訊かれても困りますよね。えーと日本で
は平安時代で、イギリスでは今ちょっとインターネットで調べたらノルマン朝時
代、のようです、はい。それがどうした、と言われるとそれまでなんですが。

新年早々しょうもないことを書いてますね、すみません。
数字の並びがどうであろうと、ゾロ目であろうがなかろうが、1日は1日ですよ
ね。どんな人にでも等しく与えられるもの、だと思います。
その1日を、いい1日にできるかどうか。意味のある1日にできるかどうか。そ
れはやっぱり、自分自身の心構えとか行動次第…なんてことはわかっているつも
りでも、生活に追われていると余裕がなくて、ついつい惰性のように日々を過ご
してしまっている自分に気がつきます。

僕の家では毎日新聞をとっているのですが、元旦の朝刊より、アウンサンスー
チーさん寄稿の「ビルマからの手紙2011」の連載が始まりました。
アウンサンスーチーさんの自宅軟禁解除は、昨年で最もうれしかったニュースの
ひとつです。美しい精神そのもののような彼女の存在は、ビルマの人々だけでは
なく、世界の人々の希望であり、救いでもあると思うからです。
これから毎月、ご本人のペンによって、この20年のことや今現在のこと、今後
のことが綴られ、それを新聞で読むことができるなんて、ちょっとにわかに信じ
られないくらいに素晴らしいと、個人的に喜んでいます。楽しみです。

アウンサンスーチーさんは、第1回の「手紙」の最後を、一篇の詩で結んでいま
す。
軍事政権による自宅軟禁は、この20年間で、10年以上もの長期にわたりました。
おそらくこの詩は、アウンサンスーチーさんの心の支えになっていたのでしょう。
アウンサンスーチーさんとはもちろんレベルが違いすぎますが、僕の胸にもスト
レートに響いてくる言葉でした。単純さに我ながら笑っちゃうんですが、「あ、
ちゃんと生きなくちゃ!」と思いました。
せっかくなので、ここに引用しておきますね。

 昨日はただの夢であり
 明日は予感にすぎない
 今日をしっかりと生きたらば
 昨日という日は理想となり
 明日という日に希望を開く
 だから、今日と精いっぱい向き合おう

 インドの詩人カーリダーサ作「暁への賛歌」の一節より
                 (毎日新聞 2011年1月1日)

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                          ― Kaz(11/01/2011)


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▼特派員レポート:「ゴールドフィッシュだより」
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「ゴールドフィッシュだより」 / ミナコ・ジャクソン
          〜 Goldfish Liverpool Update / Minako Jackson 〜

 ― 第189号 / Happy 2011 from Liverpool! ―

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish189_photo.html ≫

新年明けましておめでとうございます。楽しいお正月を迎えられましたでしょう
か?

1月に入ってからのリヴァプールは、12月の大寒波から比べると寒さが和らぎ
(それでも摂氏5度くらいですが)、春が来たのかと思い込んでしまうほどです。

さて、2011年のリヴァプールですが、テーマは《Social Justice and City of
Radicals》(社会公正と過激派の街)で、リヴァプール市とブルーコートが中心
となり、この街で繰り広げられてきたラディカリズムを文化的、社会的、政治的
に焦点を当てた展覧会やイベントが展開されます。

なぜ今年かというと、リヴァプールの街で様々なラディカルな出来事が起こった
1911年から今年で百年を迎えるためです。

1911年のリヴァプールは中央政府に対して権力と影響力を振るっており、これら
のテーマを象徴する3つの出来事が起こりました。

一つ目は、リヴァプール交通ストライキで、危機感を感じた政府がマージー川に
軍艦を送り込むほどだったとのことです。

二つ目は、ライヴァー・ビルディングがオープン。
今やすっかりリヴァプールのシンボルとなっていますが、世界初の鉄筋コンク
リート建築のひとつに数えられるこの建物の建設に関しては、当時かなり物議を
醸したようです。

最後に三つ目は、ギャラリーのブルーコートで行われたポスト印象派の展覧会。
今や教科書にも載るほどの巨匠であるピカソやマティス、ゴーギャン、ゴッホで
すが、当時としてはまだまだ馴染みの薄いアバンギャルドな画期的な展覧会で話
題を呼んだようです。

2011年の「シティ・オブ・ラディカルズ」に先駆けて、地元のフリーマガジン
Nerve Magazineは12月に、1911年の交通ストライキにまつわる出来事を記した
2011年度カレンダーを発表しました。
このカレンダーには当時の貴重な写真や、現在のアーティストによる絵画などが
添えられています。
Nerve Magazine 1911 Transport Strike Calendar (PDF版)
 http://www.catalystmedia.org.uk/issues/nerve17/calendar_2011.pdf

今年は、ライヴァービルディングの百周年記念の式典が行われ、ウォーカー美術
館では、昨年のリヴァプール・アート・プライズの大賞を受賞したデヴィッド・
ジェイクスが交通ストを記念した新作<The Irlam House Bequest>を発表し、ま
た同じくウォーカー美術館では、《Art in Revolution》と題した1911年にブ
ルーコートで行われた展覧会を再現する展示が予定されています。

4月後半には、ワーキング・クラス・ライフ・アンド・ミュージック・フェス
ティヴァル( http://www.workingclassmusic.org.uk/whats-on/ )が開催され
ます。

また2011年は、ワーキングクラス文学のクラッシックといえる<The Ragged
Trousered Philanthropists>の著者、社会主義者ロバート・トレッセルがカナダ
へ渡る途中に、リヴァプールで亡くなってから100回忌を記念する年で、この2
月からは、トレッセルを讃える式典や、アート、文学のイベントが彼のお墓があ
るリヴァプールのウォルトン地区や市内各地で行われる予定です。

City of Radicals以外の2011年のハイライトとしては、まずは、毎年恒例の
チャイニーズ・ニュー・イヤーのお祭りが、今年は2月6日(日)に行われます。
イベントの詳細はこちらから。
http://lcba.net/index.php?option=com_content&view=article&id=181:2011-year-of-the-rabbit&catid=46:chinese-new-year&Itemid=67

セント・ジョージズ・ホールがナルニア国に変身する「ナルニア・エクスペリエ
ンス」は、2月7日から19日まで開催です。
http://www.stgeorgesliverpool.co.uk/whatson/details.asp?id=183409

そして、2月から3月にかけて実施される「リヴァプール・ディスカヴァーズ
( http://liverpooldiscovers.co.uk )」。
これはパブリックアートをめぐりながらリヴァプールの豆知識が得られるという
ウィンター・トレイルです。

今年の目玉イベントとなるのが、4月29日から5月8日まで大々的に行われる
「リヴァプール・ボート・ショー」で、その規模はヨーロッパ最大になるとも言
われています。 http://www.liverpoolboatshow.com

5月には、《Look11》というリヴァプール各地を会場とするフォトグラフィー・
フェスティヴァルが初開催となります。
http://www.look2011.co.uk/

この秋にはピア・ヘッドのお隣に、待ちに待った「ミュージアム・オブ・リヴァ
プール」がオープンする予定です。
http://www.liverpoolmuseums.org.uk//mol/

そしてその並びには高級マンション、店舗、ギャラリーが入居するマン・アイラ
ンド(Mann Island)のディベロップメントが完成します。
この建物の片側には、運河に面した憩いのスペースもできるとのことで、楽しみ
です。
店舗スペースには、イギリスでミシュラン2つ星レストランを持つセレブ・シェ
フ、レイモンド・ブランのレストランもオープンし、5月には、この建物内に写
真専門ギャラリー<オープン・アイ・ギャラリー>が大きく拡大して再オープンし
ます。
マンションのほうは、どうやらスティーヴン・ジェラードもお買い上げを表明し
たという話もあって、いろんな意味で話題たっぷりの新スポットになりそうです。
Mann Island: http://www.mannislanddevelopments.com

場所を移してロンドンのリヴァプール・ストリートには、なんと「リヴァプール
大使館」が出来る模様です!
今年の上海万博でのリヴァプール・パヴィリオンで味をしめたのか、今度はロン
ドンのビジネス街にターゲットを向けて、1月21日にオープン予定です。

この大使館は、当初は3ヶ月の期間を設けていますが、その後の延長もあり得る
そうです。
主にビジネスや投資の誘致を目的としていますが、楽しめる要素も用意されると
のことで、興味津々です。
Liverpool City Council: http://www.liverpool.gov.uk/news/newsdetail_2632.asp

また、フットボールファンの方に耳寄りなのが、プレストンからお隣のマンチェ
スターに引っ越してくる「フットボール博物館」。
この秋にオープン予定です。
http://www.nationalfootballmuseum.com/

また他にもイベントや新スポットなどの発表があれば、随時お知らせしていきた
いと思います。

それでは、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

ミナコ・ジャクソン♪

 ≪ http://scousehouse.net/goldfish/goldfish189_photo.html ≫


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▽「利物浦日記2010」1
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「利物浦日記2010」1 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo444.html ≫

【イントロダクション】

平成22年の<インターナショナル・ビートル・ウィーク>。
通算で28回目となるこの「ビートルズと音楽の祭典」は、2010年8月25日
(水)から31日(火)まで、1週間にわたって聖地・リヴァプールで開催され
る。

今年の目玉をいくつか挙げておこう。

まずは8月27日金曜日に行われる、カスバ・クラブでのパーティー。
本来なら50周年である去年に行われるべきイヴェントなのだが、51年目となる
今年に企画された。想像だが、主催者は去年のプランを練る際にそのことをうっ
かり忘れちゃってたんじゃないかな。カスバとしては、仕方なく(かどうかは知
らないけど)自分のところで独自にイヴェントを主催した。マージービートのバ
ンドを集めてのライヴ・パーティーで、チケットは前売りと同時にソールド・ア
ウト。「ビートルズの出発点となった場所」としての面目を保った。

カスバは、ビートルズのオリジナル・メンバー、ピート・ベストの自宅であり、
ビートルズがビートルズになる前、<クォリーメン>の時代から演奏していた伝説
のクラブだ。
シティ・センターから離れていて、ペニー・レーンやストロベリー・フィールド
などの有名スポットとは反対方向にあるために、熱心なビートルズ・ファンでも
訪ねたことがある人は少ないのではないだろうか。
がんばって行ってみたとしても、普段は営業していないので、クラブの中に入る
ことはおろか、入り口さえ見ることはできない。門からは建物は見えるけれども、
クラブの入り口は裏側にあるからだ。

もうちょっと商売っ気を出して、フレンドリーにしてもいいと思うんだけど。
そのあたりはクールで照れ屋で内向的なピートの性格を反映しているのかも…な
んていうのは僕の一方的な偏見。実際のところはよくわからない。

とにかく、こういうイヴェントでもなければ、デビュー前のビートルズが演奏し
た空間を実際に体験することはなかなか難しい。
きっとピート・ベストも参加するはずなので、今年のこのパーティーは、実に千
載一遇ともいうべき特別なチャンスということになる。

翌日の28日土曜日には、リヴァプール大聖堂で大きなチャリティ・コンサート
が企画されている。
題して<ピース・ラヴ・アンド・アンダースタンディング>。平和を祈る場所にふ
さわしいテーマだ。
あの荘厳で巨大な大聖堂が<ビートル・ウィーク>の会場として使われるのは今回
が初めてのこと。ゴスペルやクラシック、ロック、ダンス、演劇など、ヴァラエ
ティに富んだプログラムになるようだ。

月曜日の夜には、フィルハーモニック・ホールで、ラトルズ、バッドフィンガー、
デニー・レインなどが参加のコンサート、火曜日にはキャヴァーンでビリー・J・
クレーマーのライヴが予定されている。

もちろん、コンヴェンションやオークション、オールナイト・ギグなど、毎年恒
例のプログラムもいつもどおりに開催される。
今年も、目が回るほどハードで、しかしファンタスティックでブリリアントな1
週間になることだろう。

● ● ●

スカウス・ハウスでは、今年も日本代表のビートルズ・バンドをフェスティヴァ
ルにエントリーしている。なんと、今年は3バンドである。 

まず、2年連続での出場となる女性だけのビートルズ・バンド<ブルーマーガ
レッツ>。
去年はほんとうに大健闘だった。特に北欧から来ていたおじさんたちに大人気で、
ギグが終わるといつもむさくるしいファンたちに取り囲まれてたいへんだったこ
とが印象に残っている。
思わず応援したくなってしまうような可憐さが彼女たちの魅力なのだ。演奏は
びっくりするくらいパワフルなんだけど、そのギャップがまたいいんだよなあ…
と、僕もなんだか応援団気分だ。

続いては初出場となる<チェルシー>。
<ブルーマーガレッツ>と同じく、関東で活動する女性だけの4人組バンドだ。
キュートな<ブルーマーガレッツ>をさらにキュートにしたようなアイドル系の
ルックスなので、ステージに立つだけできっと注目を集めることだろう。もちろ
ん肝心なのは演奏なので、大舞台で実力を出し切ることができるかどうかが勝負
になる。

最後の1つは、これも初出場となる男性5人のバンド<ビートライブス>。
久しぶりに関西からのエントリーとなった。キーボード・プレイヤーがいるのが
彼らの強みで、ビートルズ中〜後期のナンバーも含めての幅広いレパートリーを
持っている。

<ビートル・ウィーク>公式プログラム用に作成した、この3つのバンドのバイオ
グラフィーを紹介しておこう。
僕が原稿を書いて、ミナコさんに英訳してもらったものだ。ほぼこのままの形で
プログラムに掲載された。

<The BlueMargarets> ---------------------------------------------------

The BlueMargarets, 4 female musicians who share the aspiration to
'pursue the Beatles sound to the limit', were formed in 2008 in Tokyo.
The members are Sam (as John), Moomin (as Paul), Yuka (as Ringo) and
Satomi (as George).
Having played 7 gigs for the Beatle Week 2009, each performance
attracted a larger audience.
I asked the girls to speak about their enthusiasm for this year's Beatle
Week.

- First of all, tell us what you thought about last year's festival.
Yuka: The festival was far more international than I had imagined which
really amazed me. It was fantastic to see there is no boundary between
performers and audience and everyone was part of the festival, all
having a great time.

Sam: Everything shook me emotionally. Every day I felt so happy whilst I
was there. When I woke up in the morning, I gazed at the view of
Liverpool outside the hotel window, filling my lungs with the Liverpool
air, listening to the seagulls' singing and contemplating that 'this is
the city where the Beatles were born and bred'.

Satomi: I love the people in Liverpool as well as the city scenery! Each
gig was so much fun. I remember I got really excited to see audiences'
lovely smiles, hearing the applause and cheering from them.

- What made you decide to participate again this year?
Satomi: Last year lots of people said to us 'See you next year' and we
wanted to come back. We would like to share happy moments with everyone
once again.

Yuka: Last year it was full on with our own gigs but this year I would
like to enjoy watching other acts and perhaps get some autographs too.
But the main reason is 'regret'. I believe that we could have achieved
even better performances as a band. Therefore, it is an absolute
pleasure that we were given another chance to prove this.

-What do you aim to show the audience from your performance this year?
Moomin: I want the audience to feel our ever more enhanced 'band power'.
Our English skills haven't improved much though… I am sorry.

Yuka: I will be happy if the audience can get the impression 'if the
Beatles were girls, they would have been like this' through our
performance. Love & Peace!

http://bluemargarets.co.uk/
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<The Chelsea> ---------------------------------------------------------

The Chelsea was formed in Tokyo in May 2007.
They will be the second Japanese female Beatles Band to appear in the
Beatle Week. Inspired by their fellow pioneering band The BlueMargarets,
The Chelsea decided to enter this year's festival.

The band name's origin comes from the brand name of a candy, it has
nothing to do with the blue football club in London. It is 'Meiji
Chelsea', a long selling product in Japan for nearly 40 years since its
launch in 1971. This candy, adapted from an old Scottish recipe, was a
quintessential symbol of the British dream for the Japanese youth who
grew up in the 70's and 80's.

The Chelsea's candy-sweet voices and their smiles have already captured
a number of fans in Tokyo. Their performance takes place not just at the
live venues but also on the streets and at the nursing homes on a
regular basis. Particularly their gigs at nursing homes engaging with
disabled audiences bring them great pleasure and drives their motivation
to carry on as a band.

The members are Yuki (as Paul), Shirako (as George), Okaringo (as Ringo)
and Moecchy (as John). These rather naive girls can get very nervous in
Liverpool and they may sing the wrong words or play out of tune, but
yet, I can assure you that their smiles are always guaranteed.
The Chelsea will no doubt bring new colour to the Beatle Week.

http://blog.livedoor.jp/thechelsea/
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<The Beatribes> -------------------------------------------------------

Tokyo, the capital of Japan, embraces a number of excellent Beatles
bands and you can see their live performances in various venues across
the city every night. On the other hand, Japan's second biggest city
Osaka is not quite the same. In the past there had been many Beatles
bands actively playing in the city but the situation has changed
dramatically in the past 20 years. As a result of the live venues'
decrease in number, the talented bands were forced to breakup or moved
their bases to Tokyo. Therefore most of the Beatles bands who remained
there are casual bands who play just as an extention of their hobbies.
In the midst of such a depressing situation, The Beatribes has emerged
in early 2009 as if to break out of it.

Members are Zane (as John), Nicky (as Paul), Molley (as George), Hikky
(as Ringo) and Billy (as Billy Preston). Each of them is a well
experienced musician with over 20 years of band career.

The Aspreys who successfully took Beatle Week by storm in 2008 and 2009
played a crucial role in the formation of The Beatribes. Since they have
been close friends, The Aspreys' Lenny who plays as John named the band.
Furthermore, the band inherited The Aspreys' spirit 'to pursue The
Beatles sound to the limit and aim at the international stage' and in no
time The Beatribes have worked their way up to be the No.1 Beatles band
in Kansai area which includes Osaka. To build on this momentum, they are
determined to take on the challenge of Beatle Week 2010.

The wide variety of repertoire ranging from the early to late periods,
precise ensemble and elaborate harmony are The Beatribes' forte. Osaka
shares a common historical trait with Liverpool with its very own comedy
culture. Their sense of humour will be surely well appreciated by the
Beatle Week fans.

http://beatribes.digi2.jp/
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<ブルーマーガレッツ>、<チェルシー>、そして<ビートライブス>。この3つのバ
ンドで、合計17本のギグが予定されている。金曜日から月曜日の4日間で17本
ということは。1日平均4本以上だ。
これだけじゃなくて<ビートル・ウィーク>のプログラムや<スカウスハウス・ツ
アー>のプログラムもぎっしり詰まっているので、僕にとっては、これまでで最
も忙しいフェスティヴァルになりそうだ。

● ● ●

僕は、8月23日月曜日の夕方にリヴァプール・ジョン・レノン空港に到着した。
日本は連日死者が出るほどの激暑で、それを抜け出せただけで幸せな気分だった
のだが、来てみて驚いてしまった。
ものすごく寒いのだ。
バスでシティ・センターに入ったころは晴れていたのでまだだいじょうぶだった
が、ホテルにチェックインして荷物をほどき、外に出てみると、空はすっかり黒
い雲に覆われていた。嵐のような風が吹いて、おまけに雹(ひょう)まで降って
きた。なんなんだ、これは。

さすがに雹は短時間で止んだけれど、体の芯まで凍えそうな寒さがあとに残った。
ミナコさんに電話をして訊いてみると、「そうなんですよー、もうずっとこんな
感じ。今年はとうとう夏が来なかったぁ」と、嬉しそうに言われてしまった。越
冬隊メンバーの増員を歓迎している様子。えらいところに来ちゃったなあ。

週末にかけての天気予報も芳しくないようだ。気温は低空飛行、フェスティヴァ
ルのメインとなる日・月あたりは雨になるとのこと…やれやれ。
けれども、毎年、それを見事にひっくり返してリヴァプールに一瞬の夏を運んで
くるのが、この<ビートル・ウィーク>なのだ。
そのジンクスを信じよう。信じるしかない、と自分に言い聞かせる。

火曜日と水曜日の2日間で、<スカウスハウス・ツアー>の準備。
ツアーで巡るスポットの下見をしたり、打ち上げパーティーのレストランを予約
したり、今回スタッフとして働いてもらうえりさんやミナコさんと打ち合わせを
したりした。天気は、ちょっと晴れ、ほとんど曇り。気温は、肌寒いという程度
でおさまっている。

火曜日には、ヴィクトリア・ギャラリー&ミュージアムで、アストリッド・キル
ヒヘルさんの回顧展のプレヴューがあった。招待されているミナコさん&イアン
さんに連れて行ってもらったのだが、そこでマイク・マッカートニーさんに会う
ことができた。長年の念願が叶って最高にハッピーだった。

水曜日の夜には<ビートル・ウィーク>のプログラムがスタートし、キャヴァーン・
クラブ&パブでライヴ演奏が始まった。
しかし僕は観に行くことはせず、静かにパブでご飯を食べてビタービールを飲ん
で、早めにホテルに帰った。

明日・木曜日からフェスティヴァルが本格的にスタートする。
そして、日本から3つのビートルズ・バンド&お客さんがリヴァプールに到着す
る。
今年はどんな出会いや感動やハプニングが待っているのだろう。もう10年くら
いやっているんだけど、毎年やっぱりワクワクする。
待ち遠しいなあ、早く朝にならないかなあ、と、運動会を前にした子供のような
気持ちで寝床についた。

(つづく)

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo444.html ≫


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*** Beatle Week 2008 紹介ページ ******

ウェブサイトに、2008年の<ビートル・ウィーク/スカウスハウス・ツアー>の
紹介ページを作りました。今は2011年ですが…遅くなってすみません。
これを機に、メールマガジン連載作品のアーカイヴ化を進めて行きます。お楽し
みに!
http://scousehouse.net/beatleweek/scousetour2008.html


*** タンペレ・ビートルズ・ハプニング ******

2011年1月28&29日、フィンランド第2の都市タンペレで<Tampere Beatles
Happening>が開催されます。この大きなフェスティヴァルに、関東で活躍する女
性ビートルズ・バンドThe BlueMargaretsが出場します。スカウス・ハウスでは
この演奏ツアーをサポートするとともに、一緒に応援に行っていただける方を募
集しています。ご興味のあるかたは、info@scousehouse.net まで、どうぞお気
軽にお問い合わせください。


*** スタジアムへ行こう! ******

リヴァプールでのフットボール観戦をご希望の方は、ぜひお任せください!
フットボール・ファンのためのプライヴェート・ツアーもご用意しています。
詳細は、ウェブサイトの「スタジアムへ行こう!」ページをご覧ください。
http://scousehouse.net/football/stadium2010-11.html 


*** 新ガイドツアー「ロンドン特別編」スタート ******

好評のビートルズ・ツアーに加えて、ロンドンでのウォークツアーを2コース、
新しくスタートさせました。シャーロック・ホームズゆかりのスポットを案内す
る「ホームズ・ツアー」と、ちょっと怖い「ロンドン・パブ・ツアー」です。
ディープなロンドン体験をぜひ!
http://scousehouse.net/beatles/guidetour_london2.html 


*** リヴァプール語学留学 ******

スカウス・ハウスは、リヴァプールへの語学留学をサポートしています。
公立のリヴァプール・コミュニティ・カレッジに加えて、今年より、私立の語学
スクールLILAとも提携しています。
長期でじっくり学べる学生の方にはコミュニティ・カレッジを、まとまった期間
を留学に充てられない社会人の方にはLILAをおすすめします。
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フが、日本とリヴァプールの両方に常駐しています。入学前はもちろん、入学後
のサポートについても安心してお任せください。
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リヴァプール&ロンドンのビートルズゆかりの地を訪ねるガイドツアーをアレン
ジしています。ツアーの詳細は、ウェブサイトの「ガイドツアー」ページをご覧
ください。
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