January 25 2011, No.446
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  リヴァプール・ニュース / News of the Liverpool World   
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□■ INDEX ■□

 ▽フロム・エディター
 ▼寄稿:「日々の暮らしが変わる旅もある!」2
 ▽「利物浦日記2010」3
 ▼スカウスハウス・ニュース
 ▽今週のフォト


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▽フロム・エディター
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早いものですね、2011年の最初の月も、あと1週間となりました。
あさっての27日には、僕はフィンランドへ出発します。
タンペレで開かれるビートルズ・フェスティヴァルに招待された<ザ・ブルー
マーガレッツ>に同行するのですが、2日後に迫った今でもまだ実感がありませ
ん。実感はないんですが、どえらく寒いだろうな、という覚悟だけはしておりま
す。防寒着はまだそろえてないけれど。

フェスティヴァルの主催者からは、「今は雪がいっぱいよ! あなたたちが来る
ときまで解けないで残ってるといいんだけど」というメールをもらいました。
雪かあ、いいなあと思って、さっそくタンペレの気温と天気をチェックしてみま
した。

今日(火曜日)は晴れ時々曇りで、最高気温はマイナス3度、最低気温はマイナ
ス19度とのことです。マイナスの19度って、どんな世界なんでしょうか。
僕らが到着する木曜日は、天気予報では晴れとなっています。予想気温は…最高
がマイナス11度、最低がマイナス29度…となっています…おそろしいですね。
完全に僕の想像を超えています。こんなに気温が低ければ、どんな防寒対策を
とっても無駄なんじゃないかという気がします。雪が解けないで残っているかど
うかなんて言ってる場合じゃなくて、生きていられるかどうかのほうが心配です。

そういえば、夏のリヴァプールで主催者の人たちに会ったときに、「どれくらい
寒いの?」といちおう訊いてみたら、「マイナス20度くらいかな」と涼しい顔で
答えが返ってきました。
「ま、マイナス20度? おれたち、そんなところで生きていられるかな?」と
重ねて訊くと、「だいじょうぶ。おれたちだって生きてるんだから」と笑顔で言
われてしまいました。はい、そりゃまあそうなんですけど…。

というわけで、タンペレに行ってきます。
来週のNLWはお休みとさせていただきますね。
タンペレでの極寒体験およびフェスティヴァルの感想などは、再来週発行のNLW
で報告しようと思っています。無事に生きて帰れるようにがんばります。

                          ― Kaz(25/01/2011)


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▼寄稿:「日々の暮らしが変わる旅もある!」(2)
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「日々の暮らしが変わる旅もある!」 / Anne

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■第4話《さあ、航空券の手配から・・・そして》■

旅の日程が決まったところで、KLMオランダ航空のホームページからチケットを
取りましょ(^-^)
成田〜リヴァプール、そしてリヴァプール〜アムステルダム、
帰路はアムステルダムから成田ですね。
「あれ? どうしたらいいの?」
この日程だとインプット出来ないんです。
しっかり読んでみると、
「なんだ!」
こんな場合は「コールセンターでの受付」と書かれてました。

「年内に航空券を押さえた方がいいよ!」
経験者のアドバイスは嬉しいですね。早速コールセンターに電話しました。
簡単に航空券はゲットd=(^o^)=b
「それにしてもゴールデンウィークの航空券! 以前の旅の倍近くします! 高
いなあ゜O゜).。」

航空券さえ押さえたらあとは安心だね。
旅行までは半年位あるし、ゆっくり旅の計画を立てることにしましょ。
今回はサポーターズクラブの方との観戦だから、リヴァプールでの行動はクラブ
のメンバーに確認してから考えることになりますね。

昨年春のアイスランドの火山噴火は覚えていますか?
航空券を購入する時には、噴火がヨーロッパの空に大きな影響を及ぼすなんて想
定するはずもないですよね。
アムステルダムの宿泊先を決めるための情報集めを楽しみながら、2010年を迎え
ました。


■第5話《初めてのサイトでホテルの予約》■

さあ、まず経験済みのリヴァプールのホテルを予約しましょ(^。^)
前回宿泊したホテルの予約出来るサイトを検索。
予約出来るのは「オクトパストラベル」でした。
前回は旅行会社がこのサイトから申し込んでくれたものの、予約は一杯で取れま
せんでした。だからここも初めて予約するサイトです。
でも、全部日本語だしこれくらいもう「チャチャ!」っと予約完了(⌒^⌒)b

エクスペディアでの予約は「予約確認書」は特別無くて、パスポートをホテルに
見せると予約の確認が出来ましたね。
オクトパストラベルは「予約確認書」を印刷。
そこには英語でホテル宛に「予約済み」のメッセージが書かれてたよ!
つまりオクトパストラベルの予約では、「予約確認書」の印刷を忘れちゃダメ。
ネットでホテルの予約と言っても色々なんだあ(°σ °)

さあ、悩むのはアムステルダム。
やはり観光に便利な場所がいいですよね。
スーパーだって近くに欲しい。夕食とビールの調達に欠かせないからね。
治安が良い場所ってことは当たり前!

トリップアドバイザーで口コミ口コミ(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)
見たことのない街の情報を文字だけで想像するのって相変わらず不安だし、大変
な作業なんだよね。
でも、旅を安全で楽しくするのには欠かせない作業です。
旅行会社が決めたホテルにお任せなんて今となっては出来ないよ。
人によって、大切で外せない希望はそれぞれ違うんだもの<(`^´)>
それに今回は航空券が凄く高額だったからホテル代は抑えないと・・・(/_-。)


■第6話《アムステルダムはコンセルトヘボウ近くで・・・》■

こうして思案を重ねて決めた場所は、コンセルトヘボウ(コンサートホール)近
くのホテル。
ミュージアム広場、アムステルダム市立美術館、ヴィンセント・ファン・ゴッホ
国立美術館が徒歩ですぐ近く。
ハイネケンエクスペリエンスも近い。
「ここは外せないね(*^o^)」
治安も良いみたい。
割とリーズナブルなホテルが多いので、コンセルトヘボウでコンサート中のオー
ケストラの方達も利用するらしい!
「何だかステキだね(*^^*)」

そしてそこには日本人が経営するホテルがあることを知りました。
Mixiのコミュに書かれていたよ!
早速口コミでチェックをするととっても評判が良いなあ。
「このホテルに宿泊したい!!!」
決心したのに
「ガ〜ン(→.←)」
予約出来るのは、「BOOKING.COM」だけ!
「このサイトって利用経験がありませ〜ん( ̄ο ̄)」

「そんなの一緒でしょ?」って思ったあなた!
BOOKING.COMは、検索は日本語なんですけど、予約のためのページは英語!
そして支払いも現地で現地通貨。エクスペディアやオクトパストラベルではカー
ド決済まで終わらせちゃったけど、今までとちょっと違うんです。
日本語で相談出来るコールセンターの電話番号も見当たりません。
海外の電話番号ばかりです。

迷って迷って、結局、エクスペディアで同じ地区の別のホテルを予約しちゃいま
した(×_×;)
「でも・・・諦めきれない (;_; )( ;_;)」


■第7話《初めてを克服しなきゃ!》■

何だか凄いチャレンジみたいに聞こえちゃいます?
慣れた人にとっては何でもないことかも知れません。
でも、やっぱり私にとっては不安が一杯のチャレンジなんですよ。

ある日、どうしても気になって、日本人経営のホテルをBOOKING.COMで再び検索。
「えっ(+_<)/」
アムステルダムの日程をインプットしてみると
「シングルは残りあと一部屋!」の表示!
おまけに「ウィーンから10分前にこのホテルにアクセスあり」の表示!!!
「ダメダメ、私が宿泊するんだから\( ><)/」
「決めた〜!」

「そうです!」チャレンジってBOOKING.COMでの予約。
英文で予約しても現地ホテルでは日本語が通じるから、初めての予約も何とかな
りそう・・・。
よく考えてみると、初めてのチャレンジには
「いいチャンスかも(⌒^⌒)b」

そしてエクスペディアで予約したホテルのキャンセル。
何の問題もなくキャンセルも出来ました。
カード会社から返金になるらしいです。

ネットでのホテル予約は宿泊する4〜5日前までキャンセル料が発生しないから
じっくり選び直せるね。
これはとっても安心して早目に宿泊先を押さえておけるね。
「でも、気を付けて( ^_☆)‥!」
例外もあるから予約の時には「キャンセルポリシー」をしっかりチェックだよ!

(つづく)

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▽「利物浦日記2010」3
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「利物浦日記2010」3 / Kaz

≪ http://scousehouse.net/magazine/nlw_photo446.html ≫

【8月27日(金)】

今日から<ビートル・ウィーク>の本格的なプログラムがスタートする。
国内外からファンたちが続々とリヴァプールに到着し、カスバ・クラブでのパー
ティーやフィルハーモニック・ホールでのコンサートなどのビッグ・イヴェント
が行われる。

朝6時に起きて窓の外を見て、びっくりしてしまった。まるで美しい絵画のよう
な景色がそこにあったのだ。
空はまだ朝焼けが残っていてうす暗く、雲らしい雲はひとつもない。小さな丸い
月が静かに浮かんで、こちらを見ている。飛び交うかもめと、リヴァプールの街
並みと、その向こうにライヴァー・ビルディング。風は穏やかなようだ。
なんとも夏らしい夜明けではないか。フェスティヴァルの始まりとともに、リ
ヴァプールに夏がやって来たのかもしれない。

今日は朝からフェリーに乗ることになっている。去年は大雨に見舞われてずぶ濡
れになり、クルーズ中に快晴になるというドラマチックな展開になったが、今年
は平和なツアーになりそうだ。去年は去年で楽しかったんだけど。

7時に朝食をとり、終わってレセプションに降りてみると、そこでレコード・
ディーラーのデイヴさんにばったり会った。今日と明日の2日間、このマリオッ
ト・ホテルで大きなレコード・フェアが開かれるのだ。
「おおカズ、今年もようこそ」
「デイヴさん! 今準備してるんですか?」
「うん、でも見てっていいよ〜」
「そう? じゃあ見せてもらおうかな」

朝の7時半にレコードを物色するというのもヘンな気分だが、ほかに誰もお客さ
んがいないので気兼ねなく見ることができた。
しかしゆっくりする時間はなかったので、デイヴさんのコーナーだけササッと見
て数枚購入。スカウスハウスの通販用の商品である。誰か買ってくれるといいな
あ。

8時20分にアデルフィ・ホテルに集合して、30分に<マージーフェリー&ウォー
ク・ツアー>に出発。
まずホテルの横からタクシーに分乗してフェリー・ターミナルへ。そして8時50
分発のフェリーに乗った。ツアーの参加者は、ビートライブスのメンバー&ファ
ミリーを中心に、全部で14名だ。
青空の下、全員がデッキに出て、マージー河のクルーズを堪能している。海から
の風が気持ちがいい。

ドラマーのヒッキーさんがしきりに唸っている。
「ええなあ、リヴァプール。カズさん、サイコーっすね。ええなあ。来年もまた
来たいわあ」
「ええなあ来年もってヒッキーさん、まだ着いたばっかりなのに」
「あ、そやったね。でもええなあリヴァプール。来年も来たいわあ」
「ヒッキーさーん、まだ1回もライヴやってないしドラムひとつも叩いてないで
すよー」
「あ、そやったね。でもええなあ(…以下同文)」

こんなに素直に感動を表現できる人もあんまりいないかもしれない。
思わず笑ってしまったけれど、ヒッキーさんの気持ちは僕にもよくわかる。

「ところでカズさん、なんでチェルシーは来てないの?」
「チェルシー? んー、誘ったんですけどパスされちゃったんですよ。ギグのこ
ともあるからコンディション優先でってことで」
「断ったの? このマージー河のクルーズを?」
「そう。ばかでしょ〜? あ、ばかなんて言っちゃいけないか」
「はは。でも来ればよかったのにねえ」
「ねえ、もったいないでしょ〜?」

んー。無理やりにでも連れて来ればよかったかなあ。本人たちが望まなかったと
はいえ、チェルシーに悪いことしちゃったんじゃないかという気がする。
もっとも、こんなに気持ちのいい天気になるなんて誰もわからないわけだし…。
もしこれが昨日までのような曇天で、暗くて寒くておまけに雨なんてことになっ
ていたら、ヒッキーさんの「ええなあ」も聞けなかったかもしれない。

フェリーを降りて、フェリー・ターミナルの上にある<ビートルズ・ストーリー>
のショップで買い物タイム。アメリカのフォトグラファー(名前を忘れてしまっ
た)が撮影したビートルズの写真展が開催中だったので、それも見学した。

昨日ロスト・バゲージに遭ったゼインさんと奥さまは、フェリーを降りるとすぐ
にジョン・レノン空港へ向かった。荷物到着の連絡はまだないけれど、ただ待っ
ているよりは直接行ったほうが情報も得られるし、対処もしやすいという判断だ。
やれることはやろう、ベストを尽くそう、という精神である。えらい。天は自ら
を助くる者を助く。僕が幸運の女神さまなら、満面の笑みで杖をひと振りするだ
ろう。

ウォーク・ツアーでは、リヴァプール・タウン・ホールと、マシュー・ストリー
トとその近辺を案内して早めに終了することにした。
ビートライブスの面々は、ゼインさんの荷物が間に合わない場合に備えて、ス
テージ衣装の下見に行った。間に合わなければ全員が衣装を新調する心づもりだ。
アクシデントがあったからといって、私服でステージに立つことはバンドのポリ
シーが許さない、あり得ないことなのだ。

買い物が必要なビートライブスのファミリーの方々を<テスコ>に案内して、11時
半に僕はフリーになった。
3バンドのトップを飾るブルーマーガレッツのギグは、1時にキャヴァーン・パ
ブ。彼女たちとは12時半に現地集合にしてある。ということは、ちょうど1時
間の時間の猶予ができたわけだ…よし! スニーカーを探しに行こう!

僕はテスコの隣にあるスポーツ・ショップに駆け込んだ。
そこは新古品を多く並べるお店で、倉庫のような店内の壁にはたくさんのスニー
カーが飾ってあるけれど、サイズはあまり揃っていないし、対応するスタッフも
少なすぎるということは昨日見てわかっていた。でも、おそらくこれが最後の
チャンスになる。一縷の望みに賭けてみることにしたのだ。

その賭けは見事に当たった。
山のように積んである箱の、僕の足のサイズのシールが貼ってあるものを片っ端
から開けて行き、まさに最後の最後の一箱で、「おっ!?」というスニーカーが
出てきたのだ。
紺色のキャンバス地のナイキのスニーカーだ。これまで履いたことのないタイプ
なのだけれど、見た目はシックで悪くないし、何よりも履き心地がいい。軽くて
グリップ感があって、エアーは入ってないのにクッション性が抜群なのだ、しか
も値段はたったの30ポンド、4000円ほどである。

即決で購入してホテルに走り、履き換えて出発したのが12時すぎ。集合までには
15分くらいは余裕があるので、お昼ごはんを食べることにした。
といっても、レストランで何か食べるには時間が足りないし、チッピーという気
分でもない。
こういうときは、イギリス名物(かどうか知らないけど)の<スープ・オブ・ザ・
デイ>である。たいていどこのカフェでもメニューの載せている、日替わりのスー
プにパンがついた軽食だ。
マシュー・ストリートへ行く途中にある<ナショナル・コンサヴェーション・セン
ター>に寄って、ミュージアム内にある<カフェ・エロス>でいただくことにした。
本日のスープはリーク。ネギのスープだ。どろっとして濃くて、とてもおいし
かった。

食べ終わったのは12時25分。急がなくては。
スニーカー問題も見事に解決したし、僕は気分も体も絶好調である。
オーケー、準備万端。今年最初のギグに出発だ!

(つづく)

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□■ 第446号 ■□

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